JP3063636B2 - 銅電解精製方法 - Google Patents

銅電解精製方法

Info

Publication number
JP3063636B2
JP3063636B2 JP8242914A JP24291496A JP3063636B2 JP 3063636 B2 JP3063636 B2 JP 3063636B2 JP 8242914 A JP8242914 A JP 8242914A JP 24291496 A JP24291496 A JP 24291496A JP 3063636 B2 JP3063636 B2 JP 3063636B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current density
current
cathode
copper
energization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8242914A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1088381A (ja
Inventor
孝治 安藤
直行 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP8242914A priority Critical patent/JP3063636B2/ja
Publication of JPH1088381A publication Critical patent/JPH1088381A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3063636B2 publication Critical patent/JP3063636B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅などの非鉄金属
の電解精製や電解採取における高電流密度操業方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】銅などの非鉄金属の電解精製や電解採取
においては、生産性を向上するために高電流密度での操
業が採用されている。高電流密度操業ではカソード側で
粒の発生が、そして、アノード側では不働態化のおそれ
がある。このため、周期的にアノードとカソードの電流
の向きを反転する通電(以下PR通電と称する)が行わ
れてきた。
【0003】しかしながらPR通電での電気銅の外観
は、一方向通電での電気銅に比べて低下するといった問
題がある。さらに通常のPR電解ではその逆電流の強度
は正方向の20〜70%に制御されており、その電流量
が不足しているため、電着表面の改善が十分ではないと
考えられている。
【0004】電流反転時の外観の低下を防止するために
は、例えば、電流を逆方向から正方向に反転する間に3
0秒程度の休止時間を設ける通電方法(以下PRP通電
と称する)により、カソード表面の外観の悪化の防止が
できると言われている。
【0005】しかし、このPRP通電によってもカソー
ド表面に発生した粒を完全には除去できず、直径10m
m、高さ数mm前後の小粒が発生し、外観品質を損ねて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高電流密度で
操業を可能にする方法の提供を課題とし、具体的にはP
R通電における電着表面の外観品質の低下を防ぐ方法
提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の方法は、逆方向の通電電流を正方向の通電電流よ
りも高い電流値とするものである。
【0008】すなわち、電流を定期的に反転しながら通
電する非鉄金属の電解精製法において、15分〜1時間
に1回の割合で電流を反転させ、逆方向の通電電流密度
を正方向の通電電流密度よりも高く維持し、逆方向から
正方向に切り替わる間に一定の通電停止時間を設けるこ
とを特徴とする通電方法であり、さらに具体的には逆方
向の電流密度を400A/m2以上、好ましくは450
〜500A/m2とし、上記通電停止時間を30秒以上
100秒未満とし、である停電を行うことを特徴とする
ものである。
【0009】そして、このようにすることによりアノー
ド不働態化の発生を防止し、かつ、電流効率の低下を最
小に押さえるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】PR電解における電着表面の悪化
は、電流反転によりカソードが正極となった際に、カソ
ード表面の添加剤が分解・分離する事で添加剤の効果が
消滅したり、カソード表面から溶出する銅粉が再付着し
て、粒が発生しやすくなると考えられる。しかし、カソ
ード面に一度生じた粒は、短時間の逆電流によっては容
易には除去されない。これは、逆方向の通電時の電流密
度を通常の正方向の通電時の電流密度以下、たとえば2
00〜300A/m2、とした場合には、正極となった
カソード表面における溶出は特定の結晶面が優先して溶
解する傾向を持つためである。
【0011】すなわち、逆電流をかけ電着表面を溶解す
るとき、電流密度が300A/m2程度では、活性化領
域かもしくは活性化−拡散の混合領域でのアノード溶解
と考えられ、たとえば(111)面のような特定のエネ
ルギー状態の高い活性な面が優先的に溶解し、活性度の
低い結晶面の発達した電析物が表面に残ることになる。
【0012】したがって、溶解時に特定の結晶面が優先
溶解しないよう、拡散領域に入る高い電流密度で逆電解
を行うことで電着表面に発生した粒の均一な溶解が促進
されると考えられる。本発明者等は種々検討した結果、
電着銅、すなわちカソードを正極とした場合のアノード
分極測定結果を考慮すれば、電流密度を概ね400A/
m2以上とすれば拡散領域での溶解となることが判明し
た。すなわち、逆電流密度を400A/m2以上とすれ
ば最終的に得られる電気銅の表面が平滑となると考えら
れる。
【0013】これらの反転時間は30秒程度でよく、サ
イクルも1時間に2〜4回程度で不働態化の発生は完全
に抑止できる。
【0014】〔検討例〕精製アノード(サイズ縦103
0×横1050×厚さ38mm、重量360Kg)26
枚と銅カソード(サイズ縦1050×横1070×厚さ
0.7mm、重量約7Kg)25枚を電解槽(サイズ長
さ3000×幅1260×深さ1390mm)に装入し
た。電解液は銅50g/l、硫酸190g/lの組成と
し、液温を60℃とし、流量は毎分20リットルとし
た。電解液へは添加剤として電着量1トンあたりチオ尿
素120g、ニカワ80gを添加した。
【0015】カソードの電流密度は正方向、すなわち精
製アノードを正極とし、銅カソードを陰極とする場合に
は360A/m2とした。29.4分間の正方向の通電
の後、表1に示すように200〜550A/m2にわた
る電流密度でそれぞれ20秒間逆方向に通電し、30秒
間停電後、正方向に通電する事を繰り返した。通電中は
毎日2回ショートの有無を検出し必要であればカソード
の位置を修正した。これらの結果を表1に示した。
【0016】 168時間の通電後、カソードを引き揚げ、外観を目視
で観察し、90点満点で評価した。この結果と逆方向通
電時の電流密度との関係を図1に示した。図1より逆方
向の電流密度が高いほど外観が向上する傾向であること
がわかる。
【0017】また、表1に示すようにショート率などの
成績は逆電流密度400A/m2より低くなると悪化す
る。しかし、それ以上の電流密度では安定して低下する
ことから、拡散領域での粒の溶解が効果的に行われてい
ることがわかる。
【0018】なお、逆電流密度が一定値以上ではショー
トなどの成績が悪化しないため、正方向の電流をさらに
上昇する事ができると考えられ、それだけ有効電流効率
の向上になる。
【0019】
【実施例】次に実施例を用いて本発明をさらに説明す
る。
【0020】(実施例1)実施例と同様に、精製アノー
ド(サイズ縦1030×横1050×厚さ38mm、重
量360Kg)26枚と銅カソード(サイズ縦1050
×横1070×厚さ0.7mm、重量約7Kg)25枚
を電解槽(サイズ長さ3000×幅1260×深さ13
90mm)に装入した。電解液は銅50g/l、硫酸1
90g/lの組成とし、液温を60℃とし、流量は毎分
20リットルとした。電解液へは添加剤として電着量1
トンあたりチオ尿素120g、ニカワ80gを添加し
た。
【0021】カソードの電流密度は正方向、すなわち精
製アノードを正極とし、銅カソードを陰極とする場合に
は360A/m2とした。59分10秒分間の正方向の
通電の後、450A/m2の電流密度でそれぞれ20秒
間逆方向に通電し、30秒間停電後、正方向に通電する
事を繰り返した。通電中は毎日2回ショートの有無を検
出し必要であればカソードの位置を修正した。
【0022】168時間の通電後、カソードを引き揚
げ、外観を目視で観察し、90点満点で評価した。その
結果77点であった。また、検出されたショート回数は
0.5%であり、最終的な有効電流効率は95.9%で
あった。
【0023】(実施例2)逆方向に流す電流の電流密度
を550A/m2とした以外は実施例1と同様にして電
解精製を行った。
【0024】168時間の通電後、カソードを引き揚
げ、外観を目視で観察し、90点満点で評価した。その
結果78.9点であった。また、検出されたショート回
数は0.54%であり、最終的な有効電流効率は95.
3%であった。
【0025】(比較例1)逆方向に流す電流の電流密度
を350A/m2とした以外は実施例1と同様にして電
解精製を行った。
【0026】168時間の通電後、カソードを引き揚
げ、外観を目視で観察し、90点満点で評価した。その
結果77.1点であった。また、検出されたショート回
数は2.92%であり、最終的な有効電流効率は96.
1%であった。
【0027】(比較例2)逆方向に流す電流の電流密度
を200A/m2とした以外は実施例1と同様にして電
解精製を行った。
【0028】168時間の通電後、カソードを引き揚
げ、外観を目視で観察し、90点満点で評価した。その
結果73.4点であった。また、検出されたショート回
数は1.14%であり、最終的な有効電流効率は96.
3%であった。
【0029】
【発明の効果】本発明の方法によれば、逆方向に流す電
流の電流密度を高くすることにより電着面の溶解を結晶
の方向性と無関係にすることが可能となった。この結
果、PR電解における電気銅外観の低下が防止でき、良
好な電気銅を得る事ができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検討例の結果を示したものであり、逆
方向通電時の電流密度と目視観察結果との関係を示した
ものである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 15分〜1時間に1回の割合で電流を
    反転させ、逆方向の通電電流密度を正方向の通電電流密
    度よりも高く維持し、逆方向から正方向に切り替わる間
    に一定の通電停止時間を設けることを特徴とする銅電解
    精製方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、逆方向
    の電流密度を400A/m2以上とし、通電停止時間を
    30秒以上100秒未満とする銅電解精製方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法において、逆方向
    の電流密度を450〜500A/m2とする銅電解精製
    方法。
JP8242914A 1996-09-13 1996-09-13 銅電解精製方法 Expired - Lifetime JP3063636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8242914A JP3063636B2 (ja) 1996-09-13 1996-09-13 銅電解精製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8242914A JP3063636B2 (ja) 1996-09-13 1996-09-13 銅電解精製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1088381A JPH1088381A (ja) 1998-04-07
JP3063636B2 true JP3063636B2 (ja) 2000-07-12

Family

ID=17096098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8242914A Expired - Lifetime JP3063636B2 (ja) 1996-09-13 1996-09-13 銅電解精製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3063636B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5213828B2 (ja) * 2009-09-30 2013-06-19 パンパシフィック・カッパー株式会社 銅の電解精製方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1088381A (ja) 1998-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4306952A (en) Electrolytic process and apparatus
JP4076751B2 (ja) 電気銅めっき方法、電気銅めっき用含リン銅アノード及びこれらを用いてめっきされたパーティクル付着の少ない半導体ウエハ
US4140596A (en) Process for the electrolytic refining of copper
JP4986057B2 (ja) ビスマスの電解精製方法
US3616332A (en) Process for recovering silver from scrap materials and electrolyte composition for use therein
JP5669995B1 (ja) Au含有ヨウ素系エッチング液の処理方法、および処理装置
JP3063636B2 (ja) 銅電解精製方法
JP3097824B2 (ja) 銅電解精製における長周期パルス電解操業方法
EP0058506B1 (en) Bipolar refining of lead
JP3761074B2 (ja) 銅の電解精製方法
US4026786A (en) Preparation of PbO2 anode
JP2000054181A (ja) 銅電解精製方法
JPS6133918B2 (ja)
JP2003105581A (ja) スズ合金の電解析出方法及び装置
JPH06322575A (ja) 硫黄含有電気ニッケルの製造方法
JPS63186889A (ja) 高速連続光沢ニツケルめつき方法
JPH09217190A (ja) 電解精製における通電方法
JP2012193436A (ja) 金属の電解採取方法
JPS5913097A (ja) 電気メツキ用不溶性陽極材料
JP2000144473A (ja) 銅の電解精製方法
JP3316606B2 (ja) 錫めっき装置および錫めっき方法
JP3061544B2 (ja) 不溶性電極
JPH1068096A (ja) 電解精製における複合通電法
JPH1112777A (ja) 銅電解精製法
JPH08296080A (ja) 電解精製方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080512

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140512

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term