JP3063636B2 - 銅電解精製方法 - Google Patents
銅電解精製方法Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
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- Electrolytic Production Of Metals (AREA)
Description
の電解精製や電解採取における高電流密度操業方法に関
する。
においては、生産性を向上するために高電流密度での操
業が採用されている。高電流密度操業ではカソード側で
粒の発生が、そして、アノード側では不働態化のおそれ
がある。このため、周期的にアノードとカソードの電流
の向きを反転する通電(以下PR通電と称する)が行わ
れてきた。
は、一方向通電での電気銅に比べて低下するといった問
題がある。さらに通常のPR電解ではその逆電流の強度
は正方向の20〜70%に制御されており、その電流量
が不足しているため、電着表面の改善が十分ではないと
考えられている。
は、例えば、電流を逆方向から正方向に反転する間に3
0秒程度の休止時間を設ける通電方法(以下PRP通電
と称する)により、カソード表面の外観の悪化の防止が
できると言われている。
ド表面に発生した粒を完全には除去できず、直径10m
m、高さ数mm前後の小粒が発生し、外観品質を損ねて
いた。
操業を可能にする方法の提供を課題とし、具体的にはP
R通電における電着表面の外観品質の低下を防ぐ方法の
提供を課題とする。
発明の方法は、逆方向の通電電流を正方向の通電電流よ
りも高い電流値とするものである。
電する非鉄金属の電解精製法において、15分〜1時間
に1回の割合で電流を反転させ、逆方向の通電電流密度
を正方向の通電電流密度よりも高く維持し、逆方向から
正方向に切り替わる間に一定の通電停止時間を設けるこ
とを特徴とする通電方法であり、さらに具体的には逆方
向の電流密度を400A/m2以上、好ましくは450
〜500A/m2とし、上記通電停止時間を30秒以上
100秒未満とし、である停電を行うことを特徴とする
ものである。
ド不働態化の発生を防止し、かつ、電流効率の低下を最
小に押さえるものである。
は、電流反転によりカソードが正極となった際に、カソ
ード表面の添加剤が分解・分離する事で添加剤の効果が
消滅したり、カソード表面から溶出する銅粉が再付着し
て、粒が発生しやすくなると考えられる。しかし、カソ
ード面に一度生じた粒は、短時間の逆電流によっては容
易には除去されない。これは、逆方向の通電時の電流密
度を通常の正方向の通電時の電流密度以下、たとえば2
00〜300A/m2、とした場合には、正極となった
カソード表面における溶出は特定の結晶面が優先して溶
解する傾向を持つためである。
るとき、電流密度が300A/m2程度では、活性化領
域かもしくは活性化−拡散の混合領域でのアノード溶解
と考えられ、たとえば(111)面のような特定のエネ
ルギー状態の高い活性な面が優先的に溶解し、活性度の
低い結晶面の発達した電析物が表面に残ることになる。
溶解しないよう、拡散領域に入る高い電流密度で逆電解
を行うことで電着表面に発生した粒の均一な溶解が促進
されると考えられる。本発明者等は種々検討した結果、
電着銅、すなわちカソードを正極とした場合のアノード
分極測定結果を考慮すれば、電流密度を概ね400A/
m2以上とすれば拡散領域での溶解となることが判明し
た。すなわち、逆電流密度を400A/m2以上とすれ
ば最終的に得られる電気銅の表面が平滑となると考えら
れる。
イクルも1時間に2〜4回程度で不働態化の発生は完全
に抑止できる。
0×横1050×厚さ38mm、重量360Kg)26
枚と銅カソード(サイズ縦1050×横1070×厚さ
0.7mm、重量約7Kg)25枚を電解槽(サイズ長
さ3000×幅1260×深さ1390mm)に装入し
た。電解液は銅50g/l、硫酸190g/lの組成と
し、液温を60℃とし、流量は毎分20リットルとし
た。電解液へは添加剤として電着量1トンあたりチオ尿
素120g、ニカワ80gを添加した。
製アノードを正極とし、銅カソードを陰極とする場合に
は360A/m2とした。29.4分間の正方向の通電
の後、表1に示すように200〜550A/m2にわた
る電流密度でそれぞれ20秒間逆方向に通電し、30秒
間停電後、正方向に通電する事を繰り返した。通電中は
毎日2回ショートの有無を検出し必要であればカソード
の位置を修正した。これらの結果を表1に示した。
で観察し、90点満点で評価した。この結果と逆方向通
電時の電流密度との関係を図1に示した。図1より逆方
向の電流密度が高いほど外観が向上する傾向であること
がわかる。
成績は逆電流密度400A/m2より低くなると悪化す
る。しかし、それ以上の電流密度では安定して低下する
ことから、拡散領域での粒の溶解が効果的に行われてい
ることがわかる。
トなどの成績が悪化しないため、正方向の電流をさらに
上昇する事ができると考えられ、それだけ有効電流効率
の向上になる。
る。
ド(サイズ縦1030×横1050×厚さ38mm、重
量360Kg)26枚と銅カソード(サイズ縦1050
×横1070×厚さ0.7mm、重量約7Kg)25枚
を電解槽(サイズ長さ3000×幅1260×深さ13
90mm)に装入した。電解液は銅50g/l、硫酸1
90g/lの組成とし、液温を60℃とし、流量は毎分
20リットルとした。電解液へは添加剤として電着量1
トンあたりチオ尿素120g、ニカワ80gを添加し
た。
製アノードを正極とし、銅カソードを陰極とする場合に
は360A/m2とした。59分10秒分間の正方向の
通電の後、450A/m2の電流密度でそれぞれ20秒
間逆方向に通電し、30秒間停電後、正方向に通電する
事を繰り返した。通電中は毎日2回ショートの有無を検
出し必要であればカソードの位置を修正した。
げ、外観を目視で観察し、90点満点で評価した。その
結果77点であった。また、検出されたショート回数は
0.5%であり、最終的な有効電流効率は95.9%で
あった。
を550A/m2とした以外は実施例1と同様にして電
解精製を行った。
げ、外観を目視で観察し、90点満点で評価した。その
結果78.9点であった。また、検出されたショート回
数は0.54%であり、最終的な有効電流効率は95.
3%であった。
を350A/m2とした以外は実施例1と同様にして電
解精製を行った。
げ、外観を目視で観察し、90点満点で評価した。その
結果77.1点であった。また、検出されたショート回
数は2.92%であり、最終的な有効電流効率は96.
1%であった。
を200A/m2とした以外は実施例1と同様にして電
解精製を行った。
げ、外観を目視で観察し、90点満点で評価した。その
結果73.4点であった。また、検出されたショート回
数は1.14%であり、最終的な有効電流効率は96.
3%であった。
流の電流密度を高くすることにより電着面の溶解を結晶
の方向性と無関係にすることが可能となった。この結
果、PR電解における電気銅外観の低下が防止でき、良
好な電気銅を得る事ができるようになった。
方向通電時の電流密度と目視観察結果との関係を示した
ものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 15分〜1時間に1回の割合で電流を
反転させ、逆方向の通電電流密度を正方向の通電電流密
度よりも高く維持し、逆方向から正方向に切り替わる間
に一定の通電停止時間を設けることを特徴とする銅電解
精製方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の方法において、逆方向
の電流密度を400A/m2以上とし、通電停止時間を
30秒以上100秒未満とする銅電解精製方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の方法において、逆方向
の電流密度を450〜500A/m2とする銅電解精製
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8242914A JP3063636B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 銅電解精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8242914A JP3063636B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 銅電解精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1088381A JPH1088381A (ja) | 1998-04-07 |
JP3063636B2 true JP3063636B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=17096098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8242914A Expired - Lifetime JP3063636B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 銅電解精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3063636B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5213828B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2013-06-19 | パンパシフィック・カッパー株式会社 | 銅の電解精製方法 |
-
1996
- 1996-09-13 JP JP8242914A patent/JP3063636B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1088381A (ja) | 1998-04-07 |
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