JPH06538A - ブランクl反り発生防止方法 - Google Patents

ブランクl反り発生防止方法

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JPH06538A
JPH06538A JP15528792A JP15528792A JPH06538A JP H06538 A JPH06538 A JP H06538A JP 15528792 A JP15528792 A JP 15528792A JP 15528792 A JP15528792 A JP 15528792A JP H06538 A JPH06538 A JP H06538A
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sheet
blank
crown
warp
work roll
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Kenji Umadate
健治 馬立
Seiichi Iida
成一 飯田
Tatsutaka Enomoto
龍登 榎本
Kenichi Kanamaru
賢一 金丸
Tadahiro Goino
忠博 五井野
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートを縦切りして得られるブランクにL反
りが発生しないようにする。 【構成】 鋼帯のシヤーライン内に配置されたローラー
レベラーを使用し、鋼帯を切断したシートを更に縦方向
に複数に切断したブランクに、縦方向の反りが発生しな
いように、あらかじめシートの長手方向の反りを矯正し
てブランクL反りの発生を防止する方法であって、ロー
ラーレベラーのワークロールを上下に千鳥状に配置する
とともに、各ワークロールにシート入側から出側にかけ
て順次大きなクラウン量から小さなクラウン量に変化す
るようにクラウンを設けてシートを矯正するブランクL
反り発生防止方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、あらかじめシート長
手方向の反りを矯正することにより、シートを縦方向に
切断して複数の短冊状のブランクを得るときに、ブラン
クにL反りが発生するのを防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シヤーラインは、コイルに巻いた鋼帯を
巻き戻しながらシヤーに送り込み、一定の長さに鋼帯を
切断してシート材とし、これを一定量積み重ねた後搬出
するようにしたシート切断のためのラインである。
【0003】上述のようにして得られたシート材は、更
に縦方向に複数に切断されてブランク材として使用され
ることがある。このブランク材は缶用等各種用途に使用
されるが、ブランク材にはしばしば縦方向の反り(以下
L反りという)が発生していることがあり、このL反り
があるとブランク材が例えば製缶ラインで搬送設備に突
きかかり、搬送不能となって製缶ラインを停止させると
いうようなトラブルが発生する。
【0004】このようなトラブルの発生を防止するため
に、シヤーラインにはローラーレベラーを配置し、シー
トをローラーレベラーを通過させて、上下千鳥状に配置
したローラーレベラーのワークロールで長手方向の反り
を矯正するようにしている。
【0005】上述したシヤーラインに配置したブランク
L反り発生防止用の従来のローラーレベラーとしては、
特開平1−278914号公報に開示されたものがあ
る。このローラーレベラーは、第 図に示すように、複
数の上ワークロール21と複数の下ワークロール22と
を千鳥状に配置し、隣り合う上ワークロール21と下ワ
ークロール22との上下方向でのラップ量(インターメ
ッシュという)を、シート入側から出側にかけて減らし
ていくとともに、全部の上ワークロール21と下ワーク
ロール22のそれぞれにある一定量のクラウンをつけて
いる構造のものである。
【0006】インターメッシュをシート入側から出側に
かけて減らしていくというのは、はじめに逆方向の大き
な応力を交互に付与して歪を矯正し、徐々に逆方向にか
ける応力を減らして残留歪を小さくしようとするもので
ある。また、上下ワークロールにクラウンを付与するの
は、ワークロールに負荷がかかったとき、ワークロール
が鋼帯の幅方向中心通過部分において上下方向に大きく
曲がってしまうので、クラウンのないストレートなロー
ルでは、鋼帯の幅方向中心部分が十分に矯正されないか
らである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−278914号公報に開示されたローラーレベラー
を使用して、ブランクL反りの発生を防止するためにシ
ートを矯正しようとした場合、次のような問題点があっ
た。
【0008】すなわち、ワークロールのクラウン量が入
側から出側まで一定であると、ローラーレベラーのシー
ト入側ではインターメッシュが大きいため、ワークロー
ルに大きな荷重がかかり、クラウン量が変化してシート
の幅全体にわたって圧下できるようになるが、ローラー
レベラーのシート出側ではインターメッシュが小さいた
め、ワークロールにかかる荷重が小さく、クラウン量が
変化しないのでシートの中央部のみが圧下される状態と
なる。このため、シート材の幅方向中央部分には残留応
力が発生し、このシート材を縦方向に複数に切断してブ
ランク材を得ようとすると、シート材の中央部分から得
られたブランク材は残留応力が開放される結果、L反り
となるという問題点がある。
【0009】また、このような問題点を解消しようとし
て、ワークロールにクラウンをつけないストレートロー
ルとすると、ロールの変形によりシートの中央部分は圧
下されず、両端部のみ圧下される結果、シート材の幅方
向両端部分には残留応力が発生し、このシート材を縦方
向に複数に切断してブランク材を得ようとすると、シー
ト材の両端部分から得られたブランク材は残留応力が開
放される結果、L反りとなるという問題点がある。
【0010】この発明は従来技術の上述のような問題点
を解消するためになされたものであり、ブランク材にL
反りの発生しないブランクL反り発生防止方法を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係るブランク
L反り発生防止方法は、鋼帯のシヤーライン内に配置さ
れたローラーレベラーを使用し、鋼帯を切断したシート
を更に縦方向に複数に切断したブランクに、縦方向の反
りが発生しないように、あらかじめシートの長手方向の
反りを矯正してブランクL反りの発生を防止する方法で
あって、ローラーレベラーのワークロールを上下に千鳥
状に配置するとともに、各ワークロールにシート入側か
ら出側にかけて順次大きなクラウン量から小さなクラウ
ン量に変化するようにクラウンを設けてシートを矯正す
るものである。
【0012】
【作用】この発明に係るブランクL反り発生防止方法に
おいては、シートの長手方向の反りを矯正するに際し
て、ローラーレベラーの入側ではクラウン量を大きくし
ている。したがって、大きなインターメッシュに対応し
てクラウン量が大きく変化し、ワークロールがシート全
幅にわたって直線的に接触する。そして、インターメッ
シュが大きいので、シートに対して大きな荷重が逆方向
に交互に作用し、シート全幅にわたって反りの矯正が行
われる。
【0013】また、ローラーレベラーの出側ではクラウ
ン量を小さくしているので、小さいインターメッシュで
もクラウンが変化して、ワークロールがシート全幅にわ
たって直線的に接触する。そして、インターメッシュが
小さいので、シートに対して大きな荷重は作用せず、シ
ート全幅にわたって残留応力が発生することはない。
【0014】
【実施例】本発明の1実施例のブランクL反り発生防止
方法を、図1および図2により説明する。本発明の1実
施例のブランクL反り発生防止方法においては、図1
(a)に示すシート1の長手方向の反りを矯正するロー
ラーレベラーのワークロール2(ロール径55mm、胴
長1150mm)のクラウン量α{α=最大径(D)−
最小径(d)}を、ローラーレベラー3のシート入側3
aから出側3bにかけて図1(b)のように、0.5m
mのグループA、0.3mmのグループBおよび0.2
mmのグループCの3グループに分けている。
【0015】そして、このローラーレベラー3に板厚
0.22mm、板幅870mmのストリップを通して矯
正した後、図2に示すようにこのシート1(板厚0.2
2mm、板幅870mm、長さ1000mm)を採取
し、これを板幅方向に複数に分割してブランク4を制作
した。このようにして得たそれぞれのブランク4の図3
に示すL反り量Sを測定し元のシート両端部から採取し
たブランク4と幅方向中央部から採取したブランク4と
でL反り量Sがどのように変化し、またL反り量Sがど
の程度であるかを調べた。
【0016】図4のグラフは横軸にブランク4の採取さ
れた位置、縦軸にL反り量Sをとって、L反り量Sの分
布を表したものであり、図4(a)は本発明方法でシー
トを矯正した場合、図4(b)は全ロールクラウン量を
一定でシートを矯正した場合、図4(c)は全ロールを
ストレートロールにしてシートを矯正した場合である。
図4(b)および図4(c)の場合、前述したような理
由によりブランクL反り量がシート両端部と中央部とで
異なるとともに、ブランクL反り量の値そのものも大き
い。これに反して、本発明方法でシートを矯正した場合
には、幅方向でのブランクL反り量のバラツキはなく、
またブランクL反り量の値も小さくなっており、本発明
の効果が大きいことが分かる。
【0017】
【発明の効果】この発明により、ブランクがL反りしな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例のブランクL反り発生防止方
法を示す説明図であり、(a)はワークロールのクラウ
ン量を示し、(b)はローラーレベラーのワークロール
がクラウン量の異なる3グループに分かれていることを
示す図である。
【図2】シートからブランクを採取する方法を示す斜視
図である。
【図3】ブランクのL反り量を示す斜視図である。
【図4】ブランクのL反り量の分布を示すグラフであ
り、(a)本発明方法でシートを矯正した場合、(b)
は全ロールクラウン量を一定でシートを矯正した場合、
(c)は全ロールをストレートロールにしてシートを矯
正した場合である。
【符号の説明】
1 シート 2 ローラーレベラーのワークロール 3 ローラーレベラー 4 ブランク
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】上述したシヤーラインに配置したブランク
L反り発生防止用の従来のローラーレベラーとしては、
特開平1−278914号公報に開示されたものがあ
る。このローラーレベラーは、図5に示すように、複数
の上ワークロール21と複数の下ワークロール22とを
千鳥状に配置し、隣り合う上ワークロール21と下ワー
クロール22との上下方向でのラップ量(インターメッ
シュという)を、シート入側から出側にかけて減らして
いくとともに、全部の上ワークロール21と下ワークロ
ール22のそれぞれにある一定量のクラウンをつけてい
る構造のもとである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】追加
【補正内容】
【図5】従来のローラーレベラーの側面図である。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】追加
【補正内容】
【図5】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金丸 賢一 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 五井野 忠博 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼帯のシヤーライン内に配置されたロー
    ラーレベラーを使用し、鋼帯を切断したシートを更に縦
    方向に複数に切断したブランクに、縦方向の反りが発生
    しないように、あらかじめシートの長手方向の反りを矯
    正してブランクL反りの発生を防止する方法であって、
    ローラーレベラーのワークロールを上下に千鳥状に配置
    するとともに、各ワークロールにシート入側から出側に
    かけて順次大きなクラウン量から小さなクラウン量に変
    化するようにクラウンを設けてシートを矯正することを
    特徴とするブランクL反り発生防止方法。
JP4155287A 1992-06-15 1992-06-15 ブランクl反り発生防止方法 Expired - Fee Related JP2822784B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002239629A (ja) * 2001-02-21 2002-08-27 Nisshin Steel Co Ltd 金属製サイディングの製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04322819A (ja) * 1991-04-24 1992-11-12 Sumitomo Metal Ind Ltd ストレスフリー鋼板の製造方法

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