JPH0653719B2 - 不斉シアンヒドリンの製造法 - Google Patents

不斉シアンヒドリンの製造法

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JPH0653719B2
JPH0653719B2 JP61314252A JP31425286A JPH0653719B2 JP H0653719 B2 JPH0653719 B2 JP H0653719B2 JP 61314252 A JP61314252 A JP 61314252A JP 31425286 A JP31425286 A JP 31425286A JP H0653719 B2 JPH0653719 B2 JP H0653719B2
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英則 段々
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は不斉シアンヒドリンの製造法に関する。不斉シ
アンヒドリンは例えば農薬原体である光学活性シアノメ
チルエステルの中間体等として有用である。
〈従来の技術〉 不斉シアンヒドリン化合物の製造は、従来シアンヒドリ
ンもしくは、その誘導体のラセミ混合物の分割によって
いたが、近年ジペプチドを触媒として用いるアルデヒド
類にシアン化水素を不斉付加する方法が提案されてい
る。(マクロモレキュラー・ヘミー(Makromol.chem.)18
3,579-586(1982)、特開昭59-116256号公報及び特開昭60
-42359号公報) 〈発明が解決しようとする問題点〉 ラセミ混合物を分割する方法は、時間と費用がかかり小
規模な実験室規模の製造に適していても大規模な商業的
製造には適していない。
またジペプチドを触媒として用いる不斉合成法はジペプ
チド自体の合成が複雑で収率も低く、またラセミ化を抑
制するために不斉合成の反応条件が非常に制約されると
いう難点を有している。
かかる問題点を解決すべく不斉シアンヒドリンの製造法
について鋭意検討した結果、(R)-または(S)-5−イミダ
ゾリルメチル−3−置換ヒダントイン類を触媒として用
いることにより、容易にかつ経済的に不斉シアンヒドリ
ンを製造できることを見い出し、本発明を完成させるに
至った。
〈問題点を解決するための手段〉 すなわち本発明は、 一般式 で示されるアルデヒド類をシアン化水素と反応させて、 一般式 (式中、は前記した基と同一である。) で示される不斉シアンヒドリンを製造するにあたり、 一般式 で示される(R)-または(S)-5−イミダゾリルメチル−3
−置換ヒダントイン類(以下、IMH触媒と称す。)を
触媒として用いることを特徴とする不斉シアンヒドリン
の製造法である。
本発明において用いられるアルデヒド類は、例えばブチ
ルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、バレルアルデヒ
ド、シクロヘキサンカルボキサルデヒド、ベンズアルデ
ヒド、o−,m−またはp−トリルアルデヒド、o−ク
ロルベンズアルデヒド、m−またはp−ヒドロキシベン
ズアルデヒド、m−メトキシベンズアルデヒド、3,4
−(メチレンジオキシ)ベンズアルデヒド、フェニルア
セトアルデヒド、3−または4−フェノキシベンズアル
デヒド、4−フルオロ−m−フェノキシベンズアルデヒ
ドなどが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
本発明方法において用いられるIMH触媒は、例えば公
知の5−イミダゾリルメチル−3−メチル−2−チオヒ
ダントインの合成法(生化学第41巻12号第850〜9頁(1
969年))に準じて製造される。
すなわち下記の反応式に示すように、光学活性ヒスチジ
ンメチルエステルに第一級アミン類のイソシアネートを
反応させることによって通常75〜100%の収率で容
易に製造できる。
(式中、Rは前記した基と同一である。) 光学活性ヒスチジンメチルエステルを水に溶解または懸
濁し水酸化ナトリウムを加えてpH9に調整する。次に
第一級アミンのイソシアネートを加え40〜60℃で反
応させる。反応中は水酸化ナトリウムを加えてpHを9
に保ち、アルカリの消費がなくなった後もしばらく反応
を続ける。次に反応液に塩酸を加えてpH1に調整し、
還流する。得られたIMH触媒は必要により氷酢酸等を
用いて再結晶して用いる。
第一級アミンのイソシアネートは第一級アミン塩酸塩に
トルエンまたはキシレン等の溶媒の存在下に、過剰の塩
化カルボニルを通し、反応させることにより容易に得ら
れる。第一級アミンのイソシアネートとして光学活性な
ものを選択することによってIMH触媒に第二、第三…
の不斉点を容易に導入することもできる。
本発明方法において上記のIMH触媒は1モルのアルデ
ヒドに対して、約1×10−6〜1モル用いられる。使
用量が約1×10−6モルより少ないと反応収率が著し
く低下し、また1モルより多過ぎてもそれに見合った効
果は得られず、また触媒の回収に手間どるだけであって
好ましくない。
本発明方法において、反応は無溶媒または非プロトン溶
媒の存在下に行われる。非プロトン溶媒としては炭化水
素、ハロゲン化炭化水素またはエーテル等から選ばれ、
例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、クロ
ロホルム、クロルベンゼン、ジエチルエーテル、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられ
る。これらは単独または混合して用いられる。溶媒の使
用量は制限されるものではなく、通常アルデヒド1モル
に対して、0.3〜3kg程度用いられる。
反応は発熱反応であり、反応温度が上がり過ぎないよう
に反応系の冷却能力に応じてシアン化水素を添加する。
シアン化水素はアルデヒド1モル当たり、約1〜3モ
ル、好ましくは1〜2モル用いられる。
この量より少ないと収率が低下するし、多過ぎてもそれ
に見合った効果は得られず、過剰のシアン化水素の後処
理に手間がかかるので好ましくない。
シアン化水素の添加が終了後、反応完結のためそのまま
反応条件を維持するのが望ましい。この熟成のための時
間は通常3〜48時間、好ましくは3〜10時間であ
る。この時間が短いと反応収率が低下し長過ぎても生成
した不斉シアンヒドリンがラセミ化するため不斉収率が
低下して好ましくない。
反応温度は約−10〜35℃、好ましくは0〜15℃で
ある。約−10℃より低い温度では反応速度が低下し、
反応時間が長くなるし、また約35℃より高い反応温度
ではラセミ化が起こるため不斉シアンヒドリンの不斉収
率が低下する。反応終了後、塩酸水により触媒を抽出回
収する。不斉シアンヒドリンは不安定なため、通常用い
られているp−トルエンスルホン酸、リン酸エステル等
の有機酸によって安定化し、必要により濃縮することに
よって製品の光学活性なシアンヒドリンが得られる。こ
の際回収したIMH触媒は再生後、再使用することがで
きる。
〈発明の効果〉 本発明は触媒として(R)-または(S)-5−イミダゾリルメ
チル−3−置換ヒダントイン類を用いることによりシア
ンヒドリンを95%以上の収率で、そのうち光学活性体
の不斉収率が10%e.e.以上の純度で得ることができ
る。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 十分窒素置換した反応容器に(R)-5−イミダゾール−4
−イルメチル−3−ベンジルヒダントイン0.01モル
と3−フェノキシベンズアルデヒド1モルを仕込み、窒
素気流下、5℃で1時間撹拌した。これに温度5〜6℃
でシアン化水素1.5モルを3時間で加えた。5℃で6
時間熟成した後、希HClを加え、IMH触媒を抽出分
離した。この後、安定剤としてp−トルエンスルホン酸
を加えて30分間撹拌して、粗(S)-α−シアノ−3−フ
ェノキシベンジルアルコール225gを得た。液体クロ
マトグラフ(島津製作所製LC−3A型)で純度を分析
した結果、純度97.1%、うち(S)-体の不斉収率は3
1%e.e.であった。
実施例2 十分窒素置換した反応容器に工業用トルエン10ml、
(R)-5−イミダゾール−4−イルメチル−3−(R)-α−
フェネチルヒダントイン0.1ミリモル及び3−フェノキ
シベンズアルデヒド10ミリモルを仕込み、以下実施例
1と同様に反応及び後処理を行った。
濃縮後、粗(S)-α−シアノ−3−フェノキシベンジルア
ルコール2.24gを得た。
液体クロマトグラフによる分析の結果は純度95%であ
り、うち(S)-体の不斉収率は27%e.e.であった。
実施例3〜7 第1表に示したアルデヒド及びIMH触媒を用いて、実
施例2と同様に反応、及び後処理を行った。結果を第1
表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 255/36 9357−4H 255/37 9357−4H // C07D 233/76

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 で示されるアルデヒド類をシアン化水素と反応させて、 一般式 (式中、Rは前記した基と同一である。) で示される不斉シアンヒドリンを製造するにあたり、 一般式 で示される(R)-または(S)-5−イミダゾリルメチル−3
    −置換ヒダントイン類を触媒として用いることを特徴と
    する不斉シアンヒドリンの製造法。
  2. 【請求項2】アルデヒド類がブチルアルデヒド、イソブ
    チルアルデヒド、バレルアルデヒド、シクロヘキサンカ
    ルボキサルデヒド、ベンズアルデヒド、o−、m−、ま
    たはp−トリルアルデヒド、o−クロルベンズアルデヒ
    ド、m−またはp−ヒドロキシベンズアルデヒド、m−
    メトキシベンズアルデヒド、3,4−(メチレンジオキ
    シ)−ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、
    3−または4−フェノキシベンズアルデヒド、4−フル
    オロ−m−フェノキシベンズアルデヒドからなる群より
    選ばれたアルデヒドである特許請求の範囲第1項記載の
    不斉シアンヒドリンの製造法。
  3. 【請求項3】(R)-または(S)-5−イミダゾリルメチル−
    3−置換ヒダントイン類の置換基Rが、 からなる群より選ばれた置換基である特許請求の範囲第
    1項記載の不斉シアンヒドリンの製造法。
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