JPH0653593A - レーザ光発生装置 - Google Patents
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- JPH0653593A JPH0653593A JP4201328A JP20132892A JPH0653593A JP H0653593 A JPH0653593 A JP H0653593A JP 4201328 A JP4201328 A JP 4201328A JP 20132892 A JP20132892 A JP 20132892A JP H0653593 A JPH0653593 A JP H0653593A
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Abstract
入射レーザ光の反射光の検出反射光信号から検波した共
振器長誤差信号と反射光信号とを用いて共振器長サーボ
の引込みを行う。
Description
に非線形光学結晶素子により波長変換されたレーザ光を
発生させるようなレーザ光発生装置に係わる。
振器内部の高いパワー密度を利用して効率良く上記非線
形光学素子による波長変換を行うようにしたレーザ光発
生装置が提案されている。
ば外部共振器型のSHG(第2高周波発生装置)や、レ
ーザー共振器内部に非線形光学素子を配したSHG等が
試みられている。
を構成する対の反対鏡間に非線形光学素子を配し、この
外部共振器に基本波レーザ光を入射させてこれを非線形
光学素子に通過させる。この場合の外部共振器は入射レ
ーザ光の周波数(波長)に共振する共振器長に選定され
る。
器のいわゆるフィネス値(共振のQ値に相当)を例えば
約100〜1000程度に大きくして共振器内部の光密
度を入射光密度の数百倍にすることにより、共振器内の
非線形光学結晶素子の非線形効果を有効に利用するもの
である。
る入射レーザ光の光源として、同様にレーザ共振器を構
成する対の反射鏡間にレーザ媒質と更に例えば非線形光
学素子とを配した構成とし、例えば励起光照射によって
発生させたレーザ媒質からのレーザ光を基本波としてこ
のレーザ共振器内の非線形光学素子によってSHGレー
ザ光を発生させ、これを上述の非線形光学素子を配した
外部共振器に入射させるという構成を採り得る。
2高周波によるレーザ光、或いは高次の高周波や和周波
等のレーザ光を波長変換して得るようにしたレーザ光発
生装置においては、その外部共振器の光路長の変化(誤
差)を、その共振波長の1/1000〜1/1000
0、すなわち1Å以下に及ぶ極めて微細な範囲に制御す
ることが必要とされ、極めて高精度の位置制御が必要と
される。
る反射鏡を積層圧電素子で支持して光軸方向に微小移動
調整できるようにし、外部共振器の入射レーザ光に対す
る共振器長のずれに比例した誤差信号を積層圧電素子に
フィードバックしてサーボループを構成することによ
り、共振器長を自動制御して外部共振器の入射レーザ光
に対する共振動作を安定化させている。
器長の自動制御のサーボループを有するレーザ光発生装
置において、より安定確実にサーボ動作がなされるよう
にする。
対の反射手段を有して成る外部共振器内に設けられた非
線形光学結晶への入射レーザ光を共振動作させることに
より波長変換されたレーザ光を発生させるレーザ光発生
装置において、その少なくとも一方の反射手段を光軸方
向に移動させて共振器長制御を行う移動手段を設け、外
部共振器の共振器長とこれへの入射レーザ光に対する共
振器長のずれによる共振器長誤差信号と、入射レーザ光
の上記共振器からの反射光による反射光信号とを、外部
共振器長をこれへの入射レーザ光の周波数に対して共振
する共振器長にロックするための上記移動手段への外部
共振器長サーボの引込信号として用いる。
射手段を有して成る共振器内部に設けられた非線形光学
結晶への入射レーザ光を共振動作させることにより波長
変換されたレーザ光を発生させるレーザ光発生装置にお
いて、上記入射レーザ光を得るレーザ共振器が対の反射
手段間にレーザ媒質が配置された構成とし、このレーザ
共振器に、少なくとも一方の反射手段を光軸方向に移動
させて共振器長制御を行う移動手段を設け、外部共振器
の共振器長と入射レーザ光に対する共振器長のずれによ
る共振器長誤差信号と、入射レーザ光の外部共振器から
の反射光による反射光信号とを、上記レーザ共振器の移
動手段への共振器長サーボの引込信号として用いる。
ロスレベルと、反射光信号の所定のレベル以上を検出し
て共振器長サーボの引込信号として用いる。
スライスレベルでコンパレートして立上り信号を検出し
た時点から所定の時間τの期間内で、誤差信号のゼロク
ロスレベルを検出した時に共振器長サーボを掛ける。
ンプル・アンド・ホールドによる同期検波によって生成
する。
光を、周波数fmで位相変調した位相変調信号を用いて
クロック信号を生成し、このクロック信号により位相変
調信号をサンプル・アンド・ホールドする。
所定周波数の振動を与えて外部共振器に対する入射レー
ザ光の位相変調を行う。
2高周波発生、第4高周波発生等を含む。
ボの引込信号を、共振器長誤差信号と、入射光の共振器
からの反射光による反射信号とを用いたことによってサ
ーボの引込みを安定に行うことができる。
施例の基本図を示す。
して成る外部共振器3に設けられた非線形光学素子4へ
の入射レーザ光を、この外部共振器で共振動作させるこ
とにより波長変換されたレーザ光発生装置において、図
1の例では外部共振器3を構成する波長変換されたレー
ザ光の出射端側となる反射鏡手段1に、これを光軸方向
に移動させる移動手段5を構成する。
手段2側からレーザ光を入射する。
源で、この光源は固体レーザ、半導体レーザ、更にレー
ザの共振器内にSHGが設けられたレーザ発生装置等を
用いることができる。
相変調装置7及び集光レンズ系8を介して外部共振器3
内に入射させる。
鏡によって、反射手段2は、例えば凹面鏡によって構成
し、これら反射鏡間の光路上に非線形光学素子4が配置
される。
共振器3からの反射光(戻り光)は、反射面14によっ
て反射されて光検出素子によって検出され、同期検波回
路13によって、外部共振器3の入射レーザ光に対する
共振器長のずれに対応する共振器長誤差信号がとり出さ
れてサーボ回路11によって移動手段5を制御して共振
器長サーボがなされる。
素子構成等を採り得る。
iOPO4 )、LN(LiNbO3)、QPMLN(擬
似位相整合LN)、BBO(β−BaB2 O4 )、LB
O(LiB3 O4 )、KN(KNbO3 )等が用いられ
る。
に適用する場合について説明する。
子4として例えばBBOを用いる。
しては、例えばSHGレーザ光源を用いてこれよりの例
えば波長532nmのグリーンレーザ光を外部共振器3
に入射させ、非線形光学素子4によるSHGによって波
長266nmのレーザ光を反射手段1から出射させる。
射手段2は、入力光(この例では波長532nm)の殆
どを反射し、平面鏡による出射側の反射手段1は、上記
入力光の殆どを反射すると共に、出力光(波長266n
m)の殆どを透過させるダイクロイックミラーとする。
光学)素子や、AO(音響光学)素子が用いられる。
ば周波数fm=10MHzの変調信号がドライバ(駆動
回路)10によって供給される。
この外部共振器3からの戻り光、即ち反射光を、反射面
14によって反射させて、フォトダイオード等の光検出
素子12に導入し、これを電気信号に変換して検出す
る。
・ホールド同期検波回路13に導入して外部共振器3の
共振器長と、入射レーザ光に対する共振器長のずれによ
る共振器長誤差信号をとり出す。
を生成し、これら共振器長誤差信号と反射光信号とを移
動手段5への共振器長のずれをゼロとする共振器長にロ
ックするサーボの引込信号とする。
ュエータ構成を採ることができる。この電磁アクチュエ
ータは、後に詳述するが例えばいわゆるボイスコイルモ
ータのように、それぞれ少なくとも1つのコイルと、磁
石と、更に磁性体によるヨークとから構成される。この
電磁アクチュエータは、駆動電流が数十〜数百mAです
み、複共振の周波数を百KHz以上にまで高めることが
でき、位相回りの少ない周波数特性であるため、サーボ
領域を数十KHzと広帯域化することができる。
長(共振器長)の変化、すなわち反射手段1の位置誤差
を、前述した波長の1/1000〜1/10000の1
Å以下に制御できる。
磁アクチュエータに限られるものではなく、或る場合
は、圧電素子構成とすることもできる。
ーペロー共振器へのレーザ光の導入及び誤差検出の原理
について説明する。このような共振器は、光路位相差Δ
が2πの整数倍のとき共振し、共振位相付近で大きく反
射位相が変化する。この位相変化を利用して共振器の周
波数制御を行うことが、Drever Lockingとして、例え
ば、R.W.P.Drever, et al. "Laser Phase and Frequenc
y Stabilization Usingan Optical Resonator", Applie
d Physics B 31.97-105(1983)等において開示されてい
る。この技術における誤差信号の検出原理を以下に説明
する。
折率n、厚みLの非線形光学素子が存在するとき、光路
位相差Δは4πnL/λである。また、そのシングルパ
スの透過率をT、シングルパスのSHG変換効率をη、
入射面反射率をR1 、出射面反射率をR2 とすると、複
素反射率rは、
ある。このときのrの絶対値(パワー反射率)を図2
に、位相(反射位相)を図3にそれぞれ示す。この位相
変化を利用して、外部共振器3の共振周波数foと入射
レーザ(基本波レーザ)光源6の周波数fcとを(整数
倍の関係で)一致させる。
0〜600THz)のレーザ光に対して上述の位相変調
器7により周波数fm(例えば10MHz)の位相変調
が施され、サイドバンドfc±fmが立てられる。共振
周波数がfoの外部共振器3より戻ってきた光につい
て、周波数fc、fc±fmのビートを検出することに
より、極性を持った誤差信号が得られる。
E0 exp(i ωC t)とするとき、変調後の電場はE0 exp
(i (ωc t+βsin(ωm t)))となる。ここで、ω
c は基本波レーザ光の角周波数、ωm は位相変調器7の
変調信号の角周波数、βは変調指数である。この変調指
数を充分小さく、例えばβ<0.2とすると、実質的に
はωc と2つのサイドバンドωc ±ωm だけを考えれば
よいことになる。
は、それぞれ0次、1次のベッセル関数である。
は、ωc と2つのサイドバンドωc ±ωm に対しての複
素反射率が各項にかかるため、
√(1−β2 /2)J1 (β)≒β/2であることよ
り、
上の項を無視すれば、
される。
数ωm )に適当な位相を与えて同期検波すると、sin
(ωm t)、cos(ωm t)の項である(数7)、
(数8)が求まる。これらのうちで、sin(ωm t)
の係数である(数8)式から誤差信号を得ることができ
る。
|E|2 と誤差信号とを示す。
レーザ光に対し共振状態にあるときは、そのエネルギー
が共振器3に充分吸収されるので、戻り光は小となり、
極小性を示す。
は、光検出素子1から検出された検出反射光信号をサン
プル・アンド・ホールドによる同期検波によって得る。
法によって共振器長誤差信号を検波すると共に、反射光
信号を生成する。
成する生成回路を、これのブロック図の図6を参照して
説明する。
された検出信号で、光源6からのレーザ光の外部共振器
3からの反射光(戻り光)に、位相変調器7による変調
信号(例えば10MHz)が加算された信号である。
1 に入力し、その一部をローパスフィルタ21に導入し
て変調信号を排除し、更にオフセットを加えることによ
って、図4で示す反射光信号において破線で示す反射光
量の大きいすなわち明るいレベルをゼロレベルとする。
号の一部をバンドパスフィルタ22に通過させることに
よって図8で示す変調信号をとり出す。そして、この変
調信号は、変調周波数の図9と図10で示すsin(ω
m t)と、cos(ωm t)の項に分離し、そのエンベ
ロープを誤差信号としてとり出す。この場合、sin
(ωm t)成分を誤差信号を用いることが、実際上その
エンベロープの形状性にすぐれていることから、このs
in(ωm t)成分をとり出す。
るため、バンドパスフィルタ22によって得た変調信号
をサンプル・アンド・ホールド回路23に入力する。
器9の図11Aで示す周波数f=10MHz(fmに対
応)の発振信号すなわち光源位相変調信号を入力し、こ
れをクロック生成回路24によって2値化して図11B
で示すクロック信号を得、更にこれを位相遅延回路25
によって図11Cで示す所定量の位相遅延させ、サンプ
ル・アンド・ホールド回路23のサンプリングクロック
を得、これによって図8の変調信号のサンプル・アンド
・ホールドを行って図11Dで示すサンプル・ホールド
同期検波出力を得る。そして、これをローパスフィルタ
26に通過させて図7の反射光検出信号からとり出した
図9で示したsin(ωm t)成分のエンベロープに相
当する図5で示す誤差信号を得る。
は、図9で示すsin(ωm t)項のエンベロープが最
も良いS/Nとなる量に選定する。
ールド方法によって同期検波を行うときは、通常一般の
検波方法における掛け算器を用いる場合の誤差信号のs
in成分、cos成分の分離を精度良くできずにS/N
が悪いという欠点を解決できる。
波方法の他の例で、図12において図6と対応する部分
には同一符号を付して重複説明を省略する。この例では
A−Dコンバータ27とD−Aコンバータ28によるサ
ンプル・ホールドを行うようにしたものである。
を用いたサーボについて図13のブロック図を参照して
説明する。30はこの電磁アクチュエータ31の駆動モ
ータいわゆるボイスコイルに対して掛けるサーボのオン
・オフ動作を行うスイッチを模式的に示している。
1のようにして得た共振器長誤差信号と、反射光信号と
を用いてその制御を行う。
ングを示すタイミングチャートで信号c〜hは図13の
サーボ、ブロック図におけるc〜hでの信号を示す。
以上で、かつ共振器長誤差信号(以下単に誤差信号とい
う)がゼロクロスしたときに引き込むようにする。
とを示す。この場合、基本モードa 1 及びb1 以外にサ
イドモードa2 及びb2 が生じている場合を示してい
る。すなわち入射レーザ光源としては、基本的にはシン
グルモードのものが用いられるが、種々の条件により、
時として基本モード以外に、横モード、縦モード等のサ
イドモードが発生する場合があり、後述するようにこの
サイドモードによってのサーボの引き込みを回避する考
慮がなされる。
セット部32によってベースラインがゼロレベルになる
ようオフセットをのせる。この場合図14bの反射光信
号は、外部共振器3が共振状態にあって、これよりの反
射光(戻り光)が小さい側、即ち図4で示した暗い側を
正とする。
コンパレータ33及び34によって所要のスライスレベ
ル、すなわち各サイドモードによる信号a2 及びb2 の
レベルより高く、かつ基本モードによる信号a1 及びb
1 のレベルより低いスライスレベルでコンパレートして
サイドモード、ノイズ等を排除して基本モード信号a 1
及びb1 のみについてのスライスレベル以上のレベルに
よる図14の信号c及びeを得る。
って単安定マルチバイブレータ35で、信号cの立ち上
がり時から適当な時間τだけゲートdを開くようにす
る。
のいずれか一方がオンのとき、オンする図14の信号f
を得る。
によって誤差信号をゼロレベルでコンパレートして誤差
信号の基本モード及びサイドモード等のゼロレベルとの
クロスによって立下り及び立上がる図14の信号gを得
る。
設け、信号gをこれのクロックとし、オア回路36より
の出力fによりリセットが“1”の状態で、クロックg
の立上り信号が入るとき、図14の信号hを得るように
して、これによってスイッチ30をオンにする動作を行
わしめる。すなわちサーボの引込みがなされる。
らのリセット信号が0になるまでオン状態を保持する。
回路39によって位相補償してオン状態にあるスイッチ
30を介してドライバ40に入力され、これによって電
磁アクチュエータの駆動部31が駆動され、図1の外部
共振器3の一方の反射手段5が光軸方向に移動制御さ
れ、外部共振器3の共振器長が変化する。
振する長さに選定されると、この共振器3からの反射光
量が小さくなり、光検出素子12からの反射光検出信号
レベルで小となり、誤差信号はゼロとなり電磁アクチュ
エータの駆動がこの位置で停止し、共振状態にロックす
る。
のスライスレベルを設定し、更にオア回路36によって
誤差信号がこのスライスレベル以上になった後に、最初
に到来するゼロクロスレベル、すなわちサイドモード、
ノイズ等による信号が排除され、本来の誤差信号である
基本モードの信号の図14aの点Pで示すゼロレベルク
ロスのみについてスイッチ30のオン、すなわちサーボ
の引込みを行うことができるものである。
によって誤差信号は、図14aの鎖線で示すゼロレベル
に収斂することから、単にこの誤差信号のみでサーボの
引き込みを行うときは、この誤差信号がゼロの状態にあ
るのかサーボが掛っていないのかを区別することができ
ないが、上述の構成によれば、サーボが掛かった状態で
は、反射光信号は図14bの鎖線で示すようにスライス
レベルを越えた状態を保持するのでオア回路36によっ
てフリップフロップ38へのリセット出力1を保持し、
スイッチ30をオン状態に保持することができる。
信号の双方を用いるオア動作によってサイドモードやノ
イズによる不要なサーボの引込み、或いは過剰なサーボ
いわゆるオーバーシュートを回避できる。また、サーボ
の確実な引込みができ、サーボの暴走の回避がはから
れ、サーボ動作の安定化をはかることができ、サーボが
一旦はずれることがあっても速やかに安定して共振器長
の制御を行うことができることになる。
ベルの設定によってサイドモードやノイズを排除できこ
れらによる誤動作を回避できるのである。
手段5を電磁アクチュエータ構成をする場合の一実施例
を説明する。
る特願平4−78753号出願で提案しているところで
ある。
構造の一例を示す一部切欠斜視図である。
を、コーティング等により形成された反射ミラー51に
より構成し、これがリング状あるいは円筒状のセラミッ
ク等の絶縁物で作られたコイルボビン52に嵌合固定さ
れている。このコイルボビン52の周囲にコイル(いわ
ゆるボイスコイル)53がソレノイド状に巻回されてい
る。
うな渦巻き状(スパイラル状)の板バネ54に取り付け
られており、この渦巻き状の板バネ54は、永久磁石
(マグネット)55を介してリング状のヨーク56に固
定支持されている。
状に巻回されたコイル53を取り囲むように配置されて
おり、このマグネット55は、例えば内周側がN極、外
周側がS極となるように着磁されている。
のヨーク56に接着等により固定されている。
上下面に接着等により固定され、これらの板バネ53の
外周がヨーク56で支持され、これらの全ての部品が、
2枚の鉄等の強磁性体のシールド板57,58で挟みこ
まれている。
と共に、マグネット55からの磁束のリターン経路とし
ての機能も有している。このシールド板57,58で全
ての部品が囲まれているので、取扱いも極めて良好であ
る。
造を有する電磁アクチュエータによれば、コイル53の
内側に金属のような導電体、磁性体を一切配置していな
いにもかかわらず磁気回路が概ね閉磁路となっているた
め、推力(光軸方向の駆動力)が大きく、位相回りの少
ない伝達特性が得られる。また、コイルボビン52にセ
ラミックを用いて移動部分を軽量化すること等により、
複共振周波数を100KHz以上にまで持っていける。
53に、例えば図13の駆動制御部31に対応し、これ
にドライバ40からのサーボ電流が与えられてミラー5
1即ち反射手段1の光軸方向の移動制御がなされる。
射端側の反射手段1を光軸方向に移動できるように移動
手段5を設けた場合であるが、入射端の反射手段2に、
或いは両手段1及び2について光軸方向に移動する移動
手段5、例えば電磁アクチュエータを設けることができ
る。
置の他の実施例を示し、レーザ光源6から出射された入
射レーザ光、すなわち基本波レーザ光は、位相変調器7
にて位相変調が施され、集光用レンズ8を介して、外部
共振器3に入射されている。この外部共振器3は、それ
ぞれ凹鏡面による第1の反射手段1と第2の反射手段2
との間に、非線形光学結晶素子4が配置されて構成され
ており、これらの反射手段1と2と、更に平面鏡(の反
射面)63とで共振器3の光路が形成されている。
が変化して上述したように光路位相差Δが2πの整数倍
となるとき共振し、反射率及び反射位相が大きく変化す
る。この共振器3の例えば反射手段1が、例えば前述の
電磁アクチュエータによる移動手段5により光軸方向に
駆動されるようになっている。
一符号を付して重複説明を省略する。
施例の構成以外に、種々の構成が可能である。この本発
明に係るレーザ光発生装置のいくつかの基本構成につい
て、図18〜図22を参照しながら説明する。
器71の一対の反射面(反射手段)72,73の間にN
d:YAG等のレーザ媒質74を配置して成るいわゆる
固体レーザ発振器を用い、このレーザ光源6からの例え
ば波長が1064nmの基本波レーザを、外部共振器3
の一対の反射面(反射手段)1,2の間のLN等の非線
形光学結晶素子4に導入して、例えば波長が532nm
の第2高調波発生(SHG)を行わせると共に、外部共
振器3の一方の反射面、例えば反射面2を上述したよう
な電磁アクチュエータによる移動手段5で光軸方向に位
置制御する構成を示している。
1の一対の反射面72,73の間にNd:YAG等のレ
ーザ媒質74を配置して成る固体レーザ発振器を用い、
このレーザ光源6からの例えば波長が1064nmの基
本波レーザを、外部共振器3の一対の反射面1,2の間
のLN等の非線形光学結晶素子4に導入して、例えば波
長が532nmのSHGレーザ光を得ると共に、レーザ
光源6の共振器71の一方の反射面、例えば反射面73
を上述したような電磁アクチュエータによる移動手段で
光軸方向に位置制御する構成を示している。
基本波レーザ光の発振周波数が変化することで、外部共
振器3へのレーザ光の反射率を変化させ、外部共振器3
へのレーザ光の導入を高めた状態で安定化させることが
できる。そしてこの場合においてもレーザ光源6からの
レーザ光の外部共振器からの反射光(戻り光)によって
図6〜図14で説明したと同様の方法をもってレーザ光
源6の駆動手段5に係わる共振器制御のサーボを行う。
て、レーザ媒質71としては、Nd:YAG以外に、N
d:YVO4 、LNP、Nd:BEL等が使用できる。
また、非線形光学結晶素子3としては、LN以外にKT
P、QPM LN、LBO、BBO等が使用できる。
SHGレーザ発振器を用いることもでき、例えば上記図
18に示す第1の基本構成のレーザ光源をSHGレーサ
発振器に置き換えることで、図20に示す構成をとるこ
とができる。すなわち、この図20において、SHGレ
ーザ光発生用の共振器71の一対の反射面72,73の
間には、Nd:YAG等のレーザ媒質74と、KTP
(KTiOPO4 )等の非線形光学結晶素子75とを配
置し、レーザ媒質74からの例えば波長1064nmの
基本波レーザを非線形光学結晶素子75を通過させて共
振させることにより、たとえば波長532nmのSHG
レーザ光を発生させて、このSHGレーザ光を外部共振
器3に送るようにしている。この外部共振器3の一対の
反射面1,2の一方、例えば反射面2が、上述したよう
な例えば電磁アクチュエータによる移動手段5で光軸方
向に駆動制御される。外部共振器3では、BBO等の非
線形光学結晶素子4により入射レーザ光の第2高調波、
すなわち元の基本波レーザ(波長1064nm)から見
て第4高調波となる例えば波長が266nmのレーザ光
が発生され、外部共振器3より取り出される。
対応して、レーザ光源となるSHGレーザ発振器の一対
の反射鏡の一方を電磁アクチュエータで駆動するように
してもよい。このように、レーザ光源として、レーザ共
振器内第2高調波発生タイプのレーザ共振器を用いる場
合に、固体レーザ発振器のようなホモジニアス・ライン
・ブローディングのレーザ発振器の場合は、ゲインカー
ブ(利得の周波数特性曲線)のピークに最も近いモード
の偏光の発振が生じ、そこでゲインが飽和するため、シ
ングルモード発振が生じるはずであるが、実際にはホー
ルバーニング効果によって多モード発振が生じてしまう
ことがある。これは、レーザ共振器71内に定在波が存
在し、その定在波の節の都合でゲインが充分に飽和しな
いために、これとは異なるモードの発振が生じるからで
ある。このような基本波レーザ光の同一偏光モード内に
縦マルチモードが存在すると、同一偏光モード内でモー
ドカップリングに起因するモードホップノイズが発生す
る虞れがある。
54号の明細書及び図面において、基本波レーザ光の2
つの偏光モード間の和周波発生によるカップリングを制
御する光学素子であるいわゆるエタロン等をレーザ共振
器内に設けたり、上記ホールバーニング効果による多モ
ード発振を制御するためにレーザ媒質を1/4波長板に
近接配置すること等を提案している。また、特願平3−
17068号の明細書及び図面において、基本波レーザ
光の2つの固有偏光モード間のカップリングを制御する
光学素子を設けると共にレーザ媒質を往復する基本波レ
ーザ光が円偏光となるように偏光を調整する調整素子と
を備えることを提案している。これらの技術により、S
HGレーザ共振器におけるホールバーニング効果を制御
したりモードホップノイズの発生を防止したりすること
が望ましい。
長を外部共振器の光路長の調整倍とすることで、SHG
レーザ光の外部共振器への導入が効率良く行える。これ
は、基本波レーザ光とSHGレーザ光との間にいわゆる
タイプIIの位相整合条件を成立させるようにしたSHG
レーザ光源の共振器内に、1/4波長板のような複屈折
性素子を挿入したことにより生じた基本波レーザ光の2
つの固有偏光モードに基づくSHGレーザ光の各縦モー
ドを全て外部共振器内に導入するために必要とされるこ
とであり、SHGレーザ光源の共振器の光路長を外部共
振器の光路長の整数倍とすることで、効率的に複数モー
ドが入射される。
する共振器の2つの固有偏光モードの内の縦モードの周
波数差が共振縦モード間隔の半分の奇数倍となるような
SHG(第2高調波発生)レーザ共振器からのSHGレ
ーザ光を、内部に非線形光学結晶素子を有する外部共振
器に入射すると共に、この外部共振器の光路長を、上記
SHGレーザ共振器の光路長の整数倍とすることによ
り、SHGレーザ共振器からのレーザ光の2モード以上
を同時に外部共振器に導入することかでき、多段の波長
変換の効率を上げることができる。
生装置の構成として、2つの外部共振器3a,3bを直
列に配設した例を示している。この図21の例において
は、基本波レーザ光源となる共振器71からの波長が例
えば1064nmのレーザ光を、第1の外部共振器3a
に導入して、LN等の非線形光学結晶素子4aの非線形
光学効果により波長が例えば532nmのSHGレーザ
光に波長変換し、このSHGレーザ光を、さらに第2の
外部共振器3bに導入して、BBO等の非線形光学結晶
素子4bの非線形光学効果により波長が例えば266n
mの第4高調波発生(FHG)レーザ光に波長変換して
いる。そして、第1の外部共振器4aの一対の反射面1
a,2aの内の一方、例えば反射面2aを電磁アクチュ
エータ等の移動手段5で光軸方向に変位させ、第2の外
部共振器3bの一対の反射面1b,2bの内の一方、例
えば反射面2bを電磁アクチュエータ等の移動手段5b
で光軸方向に変位させて、各共振器71,3a,3b間
の光路長条件を満足させるようにしている。
わゆる和周波混合により波長変換を行う例を示してい
る。すなわち、上述した図20で説明したようなSHG
レーザ光源6aからの波長が例えば532nmのSHG
レーザ光を、いわゆるダイクロイックミラー等の合波ミ
ラー97を介して外部共振器3に送っており、SHGレ
ーザ光源6aの共振器71aの一対の反射面72a,7
3aの一方、例えば反射面73aを上述したような電磁
アクチュエータ等の移動手段5bにて光軸方向に変位制
御している。また、図19と対応する部分には同一符号
に「b」の添字を付して示すようにレーザ光源6bから
の波長が例えば1064nmのレーザ光を、ミラー(反
射面)98で偏向して合波ミラー97を介して外部共振
器3に送っている。この外部共振器3においては、BB
O等の非線形光学結晶素子4の非線形光学効果により、
これらの532nmのレーザ光と波長1064nmのレ
ーザ光とが和周波混合されて、例えば波長355nmの
レーザ光が発生され、外部に取り出される。
れるのではなく、例えば、レーザ媒質であるNd:YA
Gからの基本波レーザ光の波長は、1064nmの成分
の他にも、956nmのレーザ光成分、あるいは131
8nmのレーザ光成分を用いるようにしてもよい。ま
た、レーザ光源としては、上記固体レーザの他に、いわ
ゆるレーザダイオード等の半導体レーザ、あるいはHe
−Neレーザ等のガスレーザ等を用いるようにしてもよ
い。さらに、上記図22に示すような和周波混合を行う
ときの各光源からのレーザ光として、上記図21に示し
たような外部共振器からのレーザ光を用いるようにして
もよい。
入射される入射レーザ光を、位相変調器7によって位相
変調して共振器長誤差信号を得るようにした場合である
が、この位相変調器7を省略して、外部共振器3、或い
はその入射サーザ光の光源6の共振器の対の反射手段
1,2或いは72,73の少なくとも一方に設けた上述
の移動手段、すなわち共振器長制御のいわばサーボ用ア
クチュエータとしての移動手段5に、或いはこれとは別
に、上述の対の反射手段の少なくとも一方に同様にこの
反射手段を光軸方向に微小移動することのできる位相変
調用移動手段105を設けて、この移動手段105に常
時所定周波数例えばf=10MHzの光軸方向に沿う往
復微小振動を与え、結果的に外部共振器3への入射レー
ザ光の外部共振器からの反射光(戻り光)に、例えばf
m=10MHzの往復変調を与えたと同様の効果を得
て、これによって図1,図6〜図14で説明したと同様
の方法によってサーボ用移動手段5にサーボを掛けるよ
うにすることができる。
示す。図23及び図24において、図1と対応する部分
には同一符号を付して重複説明を省略する。
に、サーボ用の移動手段5とは別に位相変調用の移動手
段105を設けた場合である。
5を、サーボ用移動手段5をもって兼ねさせてこれによ
って共振器長制御と、位相変調用の微振動とを行わしめ
るようにしたものである。
24の例に限られるものではなく、図17,図18〜図
22に示す種々の態様において、その移動手段5を位相
変調用移動手段105に兼ねさせるとか、移動手段5と
は別に手段105を設けることができる。
装置において、その外部共振器或いはレーザ光源の共振
器の共振器長の自動制御を行って効率良い波長変換が行
なわれるようにする場合において、そのサーボの引込み
を共振器長誤差信号と反射光信号を用いて行うことによ
り、前述したように確実にサーボの引込みを誤動作なく
行い、また安定に保持できる。
出反射光信号から誤差信号を検波する方法として、サン
プル・アンド・ホールド法によったことによって、誤差
信号を得るためのsin成分、cos成分の分離を通常
の検波における掛算による検波による場合に比し精度良
く行うことができ、誤差信号のS/Nを高めることがで
きる。
相変調を、共振器の反射手段を微振動させて得るように
するときは、高価なE.O,A.O変調器を用いること
を回避できる。
略構成図である。
化を示す特性図である。
示す特性図である。
特性図である。
示す特性曲線図である。
ロック図である。
ある。
ある。
t)の項を示す波形図である。
m t)の項を示す波形図である。
ミングチャート図である。
ブロック図である。
ートである。
斜視図である。
巻き状板バネを示す概略斜視図である。
略構成を示す構成図である。
式図である。
式図である。
式図である。
式図である。
式図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも一対の反射手段を有して成る
外部共振器内に設けられた非線形光学結晶への入射レー
ザ光を共振動作させることにより波長変換されたレーザ
光を発生させるレーザ光発生装置において、 上記一対の反射手段の少なくとも一方の反射手段を光軸
方向に移動させて共振器長制御を行う移動手段を設け、 上記外部共振器の共振器長と上記入射レーザ光に対する
共振器長のずれによる共振器長誤差信号と、上記入射レ
ーザ光の上記共振器からの反射光による反射光信号と
を、上記移動手段への共振器長サーボの引込信号として
用いることを特徴とするレーザ光発生装置。 - 【請求項2】 少なくとも一対の反射手段を有して成る
共振器内部に設けられた非線形光学結晶への入射レーザ
光を共振動作させることにより波長変換されたレーザ光
を発生させるレーザ光発生装置において、 上記入射レーザ光を得るレーザ共振器が対の反射手段間
にレーザ媒質が配置された構成とし、 該レーザ共振器に、少なくとも一方の反射手段を光軸方
向に移動させて共振器長制御を行う移動手段を設け、 上記外部共振器の共振器長と上記入射レーザ光に対する
共振器長のずれによる共振器長誤差信号と、上記入射レ
ーザ光の上記外部共振器からの反射光による反射光信号
とを、上記移動手段への共振器長サーボの引込信号とし
て用いることを特徴とするレーザ光発生装置。 - 【請求項3】 共振器長誤差信号のゼロクロスレベル
と、反射光信号の所定のレベル以上を検出して共振器長
サーボの引込信号として用いることを特徴とする請求項
1または2に記載のレーザ光発生装置。 - 【請求項4】 共振器長誤差信号を所定のスライスレベ
ルでコンパレートして立上り信号を検出した時点から所
定の時間τの期間内で、上記誤差信号のゼロクロスレベ
ルを検出した時に共振器長サーボを掛けることを特徴と
する請求項1または2に記載のレーザ光発生装置。 - 【請求項5】 共振器長誤差信号を、サンプル・アンド
・ホールドによる同期検波によって生成することを特徴
とする請求項1または2に記載のレーザ光発生装置。 - 【請求項6】 周波数fcの入射レーザ光を、周波数f
mで位相変調した位相変調信号を用いてクロック信号を
生成し、該クロック信号により上記位相変調信号をサン
プル・アンド・ホールドすることを特徴とする請求項1
または2に記載のレーザ光発生装置。 - 【請求項7】 反射手段の移動手段に、所定周波数の振
動を与えて外部共振器に対する入射レーザ光の位相変調
を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のレー
ザ光発生装置。
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