JPH0653345B2 - 砥石の目立て材 - Google Patents

砥石の目立て材

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JPH0653345B2 JP62261848A JP26184887A JPH0653345B2 JP H0653345 B2 JPH0653345 B2 JP H0653345B2 JP 62261848 A JP62261848 A JP 62261848A JP 26184887 A JP26184887 A JP 26184887A JP H0653345 B2 JPH0653345 B2 JP H0653345B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 砥石には、切断を目的とした砥石と研削、研磨を目的と
した砥石があるが、本明細書の砥石とは両者を含む。
例えばダイヤモンド粒子を埋めた砥石を用いて金属、焼
結合金やセラミックスを切断する際に砥石に目詰りが生
じると切れ味が悪くなるが、本発明は目詰りが生じた砥
石を目立てするための、砥石の目立て材に関する。
[従来の技術] セラミックスの切断加工や研削加工に際しては、ダイヤ
モンド砥石やボラゾン砥石が汎用されている。例えばダ
イヤモンド砥石は、ダイヤモンドの砥粒が樹脂やメタル
やガラス質を用いて砥石の作用面に埋め込まれている。
その製法としては、例えばレジノイドボンド、ビトリフ
ァイドボンド、メタルボンド、鋳鉄ボント、電着等の方
法がある。この砥石を用いてセラミックスを研削する
際、セラミックスの研削粉がダイヤモンドの砥粒間を埋
めると、砥石は目詰り状態となる。砥石が目詰り状態に
なるとダイヤモンドの砥粒は摩耗していなくても研削は
困難となる。ボラゾン砥石は窒化ボロンの砥粒を用いて
作られているが、ダイヤモンド砥石と同様に砥粒が細か
いために目詰りを起し易く、目詰りを起すと砥粒が摩耗
していなくても研削が困難となる。
目詰りが発生すると、砥石と被研削物の間の摩擦熱が大
きくなり、この摩擦熱で砥石の温度が上り、目詰りした
セラミックス粉が砥石面に焼きついたり、又甚しい場合
はダイヤモンドの砥粒が変質して研削ができなくなる。
水冷しながら研削すると、目詰りや摩擦熱の発生は軽減
されるが十分ではなく、又水冷研削ができない場合も多
く、この水冷研削も万能ではない。このようなことは研
削に限らず切断においても同様のことがいえる。従来、
目立て用の砥石(例えばグリーンカーボンランダム砥石)
を用いて、目詰りした砥石を目立てする事も行なわれて
いる。しかし上記のような従来の目立て用の砥石は目立
てしても、目詰りしたセラミックス粉等は十分除去され
ずダイヤモンドの砥粒が削られるため、目立てしても切
れ味の回復は小さい。
以上述べた如く、硬質のセラミックスの切断加工や研削
加工等では、高価なダイヤモンド砥石やボラゾン砥石が
使用されるが、従来は砥石が目詰りすると目立てする適
当な方法がなかったために、砥石の寿命は短かく従って
切断や研削加工コストは高く、又例えばジルコニアやサ
イアロン等のセラミックスの乾式研削加工等は事実上行
なわれていなかった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、目詰りしたダイヤモンド砥石やボラゾン砥石
等を、ダイヤモンド砥粒や窒化ボロンの砥粒を損う事な
く目立てする事が可能な砥石の目立て材の提供を目的と
している。
[問題点を解決するための手段および作用] 本発明は、 (1) 重量比で45〜85%のガラス繊維を熱硬化性樹脂によ
り固めた、砥石の目立て材であり、又 (2) ガラス繊維の75%以上が特定方向に対し45゜以内に
向きを揃えたガラス繊維である、前記(1) に記載の、砥
石の目立て材であり、又 (3) ガラス繊維が、特定方向および特定方向に十字に交
差する二方向に向きを揃えたガラス繊維である、前記
(1)に記載の、砥石の目立て材であり、又 (4) 特定方向および特定方向と十字に交差する二方向に
向きを揃えたガラス繊維が、特定方向に対して20゜以内
に向きを揃えたガラス繊維と特定方向と十字に交差する
方向に対して20゜以内に向きを揃えたガラス繊維であ
る、前記(3)に記載の砥石の目立て材である。
以下に本発明を具体的に説明する。第1図は本発明の砥
石の目立て材1を使用して、目詰りした砥石2を目立てし
ている状態の例を示す図で、(A)は全体図、(B)は目立
て作用を示す模式図である。第1図では本発明の目立て
材1は回転中の砥石2の目詰り面8に押し当てられてい
る。
目立てする面にはダイヤモンドの砥粒5が埋め込まれて
いるが、セラミックス粉6がダイヤモンド砥粒5の間を埋
めているため、ダイヤモンド砥粒5による切り込みが得
られず、従って目詰りの状態にある。
目立てに際して砥石2は矢印4の方向に回転しており、こ
の例では砥石の目立て材1はガラス繊維の向きの砥石の
目立てされる面8に対して垂直な方向である矢印3の方向
に押しつけられている。
本発明の目立て材は、ガラス繊維の熱硬化性樹脂で固め
たものであり、砥石との接触面で目立て材のガラス繊維
群7がブラシ状となってセラミックス粉6を除去し、再度
ダイヤモンド砥粒5による切り込みが得られるようにな
る。又目立の際にガラス繊維7がダイヤモンド砥粒に当
っても、ガラス繊維は脆くて折れるためにダイヤモンド
砥粒を損わない。
本発明で使用するガラス繊維としては、例えば直径が3
〜25μmのガラス繊維が用いられる。ガラス繊維は、ダ
イヤモンドの砥粒の間に入ってセラミックス粉を掻き出
せる太さのものが適当である。本発明の、ガラス繊維の
配合量は重量比で45〜85%である。最密充填は83.7%で
あるが、樹脂中に気泡が残留することを考慮すると85%
まで配合することが可能となる。ガラス繊維の配合量が
45%以下ではガラス繊維が少ないために目立ての能率が
悪い。又85%以上では熱硬化性樹脂の配合量が少なくな
り過ぎて、ガラス繊維を十分バインドする事が困難とな
る。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、ビニルエステル樹脂、ビスマレイミド樹脂等
が使用できるが、ガラス繊維との接着性がよいためにエ
ポキシ樹脂が好ましい。
熱硬化性樹脂は砥粒を摩耗させることがなく、十分な強
度にガラス繊維をバインドし、且つ取扱いが容易なため
に、バインダーとして好ましい。
なお、ガラス繊維と樹脂との接着性を良くするために、
それぞれの樹脂に適した表面処理剤で処理したガラス繊
維を用いることが望ましい。
この目立て材は、前に述べたように、ガラス繊維が重量
比で45〜85%含まれた熱硬化性樹脂で固めたものであ
り、ガラス繊維の分散状態を特に定めるものでないが、
好ましくはガラス繊維の方向を一方向(特定方向)に揃え
ておくと、より一層大きな目立て効果が得られる。
第1図に示すように、目立て材1を砥石の目立てしよう
とする面8に矢印3の方向に当てて使用する際、目立て材
のガラス繊維の向きが一方向に揃えられており、この方
向が砥石の目立てしようとする面8に垂直になるよう
に、すなわち矢印3の方向と平行な方向に目立て材を当
てれば、自立してしようとする面に垂直に当るガラス繊
維が多くなり、目詰りの除去効率が上がる。このよう
に、ガラス繊維の向きを一方向に揃えた目立て材の場合
は、目立て材のガラス繊維の方向を、砥石の目立てされ
る面に垂直に保持することが好ましいが、目立て作業が
容易な角度に保持してもよい。
しかしガラス繊維の向きを揃えた本発明の目立て材で、
ガラス繊維群がブラシ状となって砥粒の間に入り難い方
向、例えば第1図(B)でガラス繊維群7の方向が矢印3と
垂直な方向に目立て材を押しつけても、砥石の目立て効
果は小さい。
従って本発明の目立て材を使用するに際しては、目立て
材のガラス繊維の向きが砥石の目立てされる面に対し
て、平行とならないように、垂直にあるいは傾斜させて
接触させて目立てするのがよい。本発明の(2),(3),
(4)の目立て材は、ガラス繊維が一方向や一方向および
一方向に十字に交叉する方向に向きが揃えられているた
め、この一方向や一方向に十字を交叉する方向を砥石の
目立てされる面に対して垂直あるいは傾斜させて目立て
材を保持し、目立てされる面上を相対的に移動させて目
立てする。
このようにガラス繊維の向きを揃えるのは、目立てに際
して目立てしようとする面に対してブラシ状となるガラ
ス繊維の量をより多く確保するためであり、従ってガラ
ス繊維はこの目的が達せられる程度に大凡揃えられてい
ればよい。
例えば硬質セラミックスを研削したダイヤモンド砥石を
目立てする際に、75%以上のガラス繊維が、一方向に対
して45゜以内に向きを揃えた目立て材を使用したが、セ
ラミックス粉は極めて効率よく除去することができた。
第2図は被切断材9と本発明の目立て材1を置台10上に重
ねて載置し、切断用砥石9で被切断材と目立て材を重ね
切りする、切断方法の例を示す図である。例えば切断用
の砥石では、第2図の如く、被切断材と目立て材を重ね
合わせて一緒に切断すると、被切断材の切断と目立てが
同時に行われるために、長時間に亘って効率よく切断を
継続することができる。しかし第2図に示すように被切
断材を砥石を矢印11の方向に移動して切断した後で、更
に引続いて矢印11とは直角の矢印12の方向にも被切断材
を切断する場合がある。
このような際は、ガラス繊維が一方向、すなわち矢印11
の方向に向きを揃えた目立て材1ではこのままの状態で
矢印12の方向に切断すると目立て効率が低下する。効率
を上げるためには目立て材を90゜回転した位置に設定を
しかえることが必要となる。
従ってこの時目立て材のガラス繊維が一方向および一方
向に十字に交差する方向の二方向に向きが揃えられてい
ると、目立て材の向きを変える必要もなく、第2図の被
切断材9と目立て材1は常に一体物として取扱い一緒に11
の方向にも12の方向にも効率よく切断できるために便利
である。
この二方向にガラス繊維の向きを揃えた目立て材は、約
半量のガラス繊維が一方向に対して20゜以内になるよう
にかつ残部のガラス繊維が一方向と十字に交差する方向
に対して20゜以内になるように、ガラス繊維の向きを整
え、更にこの二方向に向いたガラス繊維を目立て材中に
均一に配することが好ましい。この目立て材を、セラミ
ックス粉が目詰りした切断用のダイヤモンド砥石で特定
方向に切断したり、一方向に直角な方向に切断して目立
ての効果を調べたが、切断方向を変える際の手間が省略
でき、何れの方向に切断してもセラミックス粉は極めて
効率よく除去することができた。本発明の砥石の目立て
材はガラス繊維を重量比で45〜85%熱硬化性樹脂で固め
たものであり、その製造方法は公知の方法を用いること
ができる。例えばフイルム上に一定の厚さにエポキシ樹
脂等の熱硬化性樹脂を付着させておき、この上に適当に
切断したガラス繊維を重量比で45〜85%繊維の向きを多
様な向きにして均一に分散させたのち、この上から更に
熱硬化性樹脂を付着させ、ガラス繊維が熱硬化性樹脂に
より挟まれた状態とする。
これをローラー等により上下から加圧することにより熱
硬化性樹脂をガラス繊維の間に含浸させる。これを一定
温度で数日間放置してBステージ(加圧、加熱硬化する
のに適した半硬化状態)化したのち、加圧下で加熱硬化
させることにより、本発明の目立て材用の成形板が得ら
れる。この成形板を棒状、板状あるいは所要の形状に切
断することにより、本発明の目立て材を得ることができ
る。なお熱硬化性樹脂が粘飽和ポリエステル樹脂、ビニ
ルエステル樹脂等の場合は、Bステージ化する際に増年
剤を添加することが好ましい。
また、ガラス繊維を一方向に揃えて、熱硬化性樹脂で固
めて目立て材とする方法は、例えば一方向性プリプレグ
を方向を揃えて重ね合わせて積層し、これをオートクレ
ーブ中で加圧硬化させて目立て材用の成形板を得、これ
を必要に応じて所要の形状に成形加工して目立て材を得
ることができる。また、約半量のガラス繊維が一方向に
揃えられかつ残部のガラス繊維が一方向に十字に交叉す
る方向に向きが揃えられ、二方向の繊維が均一に配され
た目立て材の製造方法は、例えばガラス繊維の経糸と緯
糸で織ったガラス繊維の布を重ね合わせて積層し熱硬化
性樹脂で成形して得られる。
また上記のガラス繊維の布に熱硬化性樹脂を含浸させて
得られるプリプレグを多数層積み重ね、これを加熱板の
間でプレス成形することによっても目立て材用の成形板
を得ることができる。
また、前述した一方向に引き揃えたガラス繊維に熱硬化
性樹脂を含浸させ、加熱板の間でプレスして得られるい
わゆるUDプリプレグ(Uni Directional Prepreg)を繊
維の方向を揃えて多数層積み重ねた上に次の層として、
前記の繊維の方向とは直角方向に、多数層を積層するか
あるいは、各層毎に繊維の方向が前層と直交するように
UDプリプレグを多数積層して目立て材用の成形板を得
てもよい。
また繊維の方向を揃えた目立て材を得る他の方法は、円
筒の円周方向に熱硬化性樹脂を含浸させたガラス繊維を
円周方向に対して平行又はあやをふって巻きつけ、これ
を円筒の軸方向に切り開いて板状とし、これをこのまま
又は必要に応じて多数層積層してオートクレーブで加熱
硬化させるか、又は加熱金型を用いてプレス成形するこ
とにより目立て材用成形板を得ることができる。また、
切り開いた板状の層を積層する際に繊維の方向が互いに
直角となるように積層すれば、二方向に繊維の方向を持
った目立て材用成形板が得られる。
このようにして得られた目立て材用の成形板は、いづれ
も必要に応じて成形加工し、棒状、板状その他所要の形
状の目立て材を得ることができる。
[実施例] 実施例(1) エポキシ樹脂{ AER331[商品名、旭化成工業
(株)]100重量部とHN2200[商品名、日立化成工業(株)]80
重量部を混合したもの}に硬化促進剤{2E4MZ-CN[商品
名、四国化成工業(株)]}を1重量部添加混合した熱硬化
性樹脂をSMC(シートモールディングコンパウンド)
装置によりフィルム上に一定厚さに付着させた。この樹
脂の上に約1インチの長さに切断した直径13μmのガラ
ス繊維を重量比で60%となるように繊維の方向は多様な
方向として均一に分散付着させた。
更にこのガラス繊維の上に、前述の装置で他のフィルム
上に一定の厚さに付着させた前述の樹脂をかぶせて、両
フイルムの間にエポキシ樹脂とガラス繊維を保持し、こ
れをローラーで圧してガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸
せしめた。これを35℃に数日間放置しBステージ化し、
120℃に加熱したポジティブ金型にチャージして1時間加
熱、加圧して、樹脂を硬化させ多様な方向のガラス繊維
を重量比で60%含む目立て材を得た。
実施例(2) エポキシ樹脂{AER331[商品名、旭化成工業
(株)]100重量部とHN2200[商品名、日立化成工業(株)]80
重量部を混合したもの}に硬化促進剤{2E4MZ-CM[商品
名、四国化成工業(株)]}を1重量部添加混合した熱硬化
性樹脂にPPG社(米国)のガラス繊維1062(2000TEX)を含浸
させ、これを24本引き揃え、直径1mのドラムにあや角
度85゜で均一に巻きつけ、これを軸方向に切り開いてシ
ート状とし、このシートを58cm角にカットし、繊維方向
を揃えて積重ねた。これを35℃に数日間放置してBステ
ージ化し、120℃に加熱したポジティブ金型(60cm角)に
チャージして1時間加熱、加圧して、樹脂を硬化させ、
一方向に揃ったガラス繊維を重量比で75%含む目立て材
を得た。
実施例(3) ガラス繊維の方向を揃えた目立て材を用い
てドレッシングを行いながら、サイアロン(厚さ14mm,
長さ120mm)の板を、ダイヤモンド回転砥石により切断し
た。砥石による切断方向(置台の移動方向)を一定として
目立て材のガラス繊維の揃え方、および目立て材の繊維
方向と切断方向との関係をかえた場合についてその切断
能率、砥石の摩耗量について調査した。
切断条件と調査結果をそれぞれ第1表、第3図に示す。
なお比較材として従来の目立て材(グリーンカーボラン
ダム),および目立て材を用いない場合についても調査
した。
また切断方法は、第4図に示すように切断用ベッド(置
台)10の上にサイアロン板13および本発明の目立て材1切
断方向に直列に並べて固定し、置台を切断方向に左右に
移動させながら切断した。すなわち置台をBの方向に移
動させることによって砥石はサイアロン13を一定深さ切
断し、引続きドレッシングされ、次に置台をA方向に移
動させることによってドレッシング後サイアロンが再び
切断される。このような操作を繰返して切断した。第3
図からもわかるように砥石のドレッシング(目立て)を行
わない場合には目詰りのため切断困難であり、また従来
の目立て材(グリーンカーボランダム砥石)によって目立
てをしても砥石の摩耗量が多く又本発明の目立て材程に
は切断速度は向上しなかった。
一方、本発明の目立て材を使用すると切断速度も向上
し、砥石の摩耗量も少なくなっている。
またガラス繊維の方向が砥石の目立て面に対して垂直な
方向になっていると目立て効果が著しいことがわかる。
実施例(4) 第4図に示す方法と同様の方法で置台10上
に純鉄の板14および実施例(2)の方法で得られた本発明
の目立て材1を繊維を揃えた方向と切断方向(置台の移動
方向)を同じになるように固定し、回転切断砥石2によ
り、置台を移動させ砥石の目立てをおこないながら、純
鉄の板を切断し、切断後の砥石の外径の減少量を調査し
た。なお比較例として目立て材を使用しない場合も併せ
て調査した。結果を第2表に示す。また切断条件につい
て第3表に示す。
本発明の目立て材を使用した場合、砥石の摩耗量は目立
て材を使用しなかった場合に比べて30%程度少なく、本
発明の目立て材の目立ての効果が明らかである。
実施例(5) 本発明の目立て材は加工が容易であるた
め、第5図(A)のように目立て材1をカッティングベー
ス17の形状に加工し、これにシリコン単結晶インゴット
15を固着してダイヤモンドブレード内周刃16によりウエ
ハーに切断した。ウエハーが切断される毎に内周刃は目
立てされ、円滑にかつ効率的に切断ができた。なおカッ
ティングベース17は一方向に繊維の方向を揃えた目立て
材を加工したものであり、カッティングベースをセット
した際にガラス繊維の向きが内周刃の回転軸に垂直な方
向となるように加工した。また第5図(B)の如くインゴ
ットと通常のカッティングベース18との間に本発明の目
立て材1を重ねて介在させることによっても切断を終了
する毎に目立て材によりブレードは目立てされ、円滑な
切断が可能であった。
[発明の効果] 以上述べた如く、本発明の砥石の目立て材は、熱硬化性
樹脂でバインドされた向きが揃ったガラス繊維群が、ブ
ラシ状となって砥粒の間に目詰りしているセラミックス
粉等を除去するために、目詰りしたダイヤモンド砥石や
ボラゾン砥石を能率よく目立てすることができる。従っ
て高価な砥石の寿命が著しく延びることとなり、セラミ
ックス等の切断や研削コストを大幅に下げることができ
る。又本発明の目立て材を、第2図や第4図の如く砥石
と組合せて使用すると、目詰りのない状態で長時間に亘
ってセラミックス等の切断・研削等が可能となるため
に、切断・研削能率は著しく向上するし、又従来目詰り
のために切断・研削が不可能であったセラミックス等
も、切断・研削が行える事となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の目立て材が、目詰りした砥石を目立て
している状態の例を示す図、 第2図は被切断材と本発明の目立て材を同時に重ね切り
する使用の例を示す図、 第3図は実施例3の目立て材の使用状況及び使用結果を
示す図、 第4図は実施例3のサイアロンの切断方法を示す図、 第5図は実施例5の本発明の目立て材の他の使用方法の
例を示す図、 である。
フロントページの続き (72)発明者 菊沢 賢二 滋賀県守山市小島町515番地 旭化成工業 株式会社内 (72)発明者 佐藤 一男 千葉県船橋市芝山5丁目35番5号 日本ジ ーシー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−146472(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量比で45〜85%のガラス繊維を熱硬化性
    樹脂により固めた、砥石の目立て材
  2. 【請求項2】ガラス繊維の75%以上が45゜以内に向きを
    揃えたガラス繊維である、特許請求の範囲第1項に記載
    の、砥石の目立て材
  3. 【請求項3】ガラス繊維が、十字に交差する二方向に向
    きを揃えたガラス繊維である、特許請求の範囲第1項に
    記載の、砥石の目立て材
  4. 【請求項4】十字に交差する二方向に向きを揃えたガラ
    ス繊維が、二方向のそれぞれに対して20゜以内になるよ
    うに向きを揃えたガラス繊維である、特許請求の範囲第
    3項に記載の砥石の目立て材
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