JPH0652648A - 光記録媒体用カートリッジ - Google Patents

光記録媒体用カートリッジ

Info

Publication number
JPH0652648A
JPH0652648A JP20250492A JP20250492A JPH0652648A JP H0652648 A JPH0652648 A JP H0652648A JP 20250492 A JP20250492 A JP 20250492A JP 20250492 A JP20250492 A JP 20250492A JP H0652648 A JPH0652648 A JP H0652648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
antistatic agent
recording medium
optical recording
polycarbonate resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20250492A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Fukushima
勇 福島
Susumu Senda
進 千田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP20250492A priority Critical patent/JPH0652648A/ja
Publication of JPH0652648A publication Critical patent/JPH0652648A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ほこり等の付着し難い、従って誤作動の少な
い光記録媒体を提供するためのカートリッジの改良。 【構成】 カートリッジを構成する材料中にベンゼンス
ルホンアミド誘導体からなる帯電防止剤を配合して成形
する等して、カートリッジの表面に該帯電防止剤を存在
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク等の光記録媒
体を収納するディスクカートリッジに係り、特に塵埃付
着が少なく光ディスクの記録再生誤動作を少なくするの
に好適な光記録媒体用ディスクカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカートリッジ、例えば光
ディスクカートリッジは、一般にポリカーボネート樹
脂、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂の成形物より構成され
ているが、この成形物はその表面電気固有抵抗が高いた
め、静電気を帯びて空気中の塵埃が付着しやすく、この
付着物が内部に納めた光ディスク表面に転着し、このた
めに記録、再生用の光が反射され記録されなかったり
(書き込みエラー)、あるいは乱反射のために信号の再
生を誤る(読み出しエラー)などの誤動作を生ずる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これを防ぐために光デ
ィスクカートリッジをその中に光ディスクを収納させ、
これをドライブに装着させた状態以外は外界から密閉さ
れた構造としている(実開昭57−33484号)。し
かるに、光ディスクは動作中は高速回転するため、帯電
しやすく、この帯電による塵埃吸着を防止するために光
ディスク表面を導電性とし、電荷を装置側に逃がす方法
がすでに提案されている。
【0004】しかしながら、上記光ディスク動作中はカ
ートリッジ開口から外気が流入し、回転する光ディスク
により高速気流となってカートリッジ表面に接し、再び
別の開口から流出するため、外部塵埃がたえず流入し、
カートリッジ表面に塵埃を吸着する傾向があり、この塵
埃が光ディスク表面に落下して付着し、記録再生時に誤
動作を生ずる原因となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は光ディスク
カートリッジの上記問題点に鑑み、カートリッジ表面に
静電的に吸着される塵埃をなくし、光ディスクの誤動作
を低減する光記録媒体用カートリッジを提供すべく鋭意
検討を重ねた結果、熱可塑性樹脂からなる光記録媒体用
カートリッジ基材表面に特定の帯電防止剤を存在させる
ことにより、上記問題点が解決できることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0006】本発明の要旨は光記録媒体を収納する熱可
塑性樹脂からなる光記録媒体用カートリッジにおいて、
該カートリッジ表面にベンゼンスルホンアミド誘導体か
らなる帯電防止剤を存在させてなることを特徴とする光
記録媒体用カートリッジに存する。以下、本発明につき
さらに詳細に説明する。本発明において光記録媒体用カ
ートリッジに用いられる基材としては、ポリカーボネー
ト、ポリメチルメタクリレート、ABS樹脂、アモルフ
ァスポリオレフィン等の熱可塑性樹脂があげられ、特に
ポリカーボネート樹脂が好適に使用される。本発明で用
いる帯電防止剤としては、ベンゼンスルホンアミド誘導
体からなる帯電防止剤が挙げられる。上記ベンゼンスル
ホンアミド誘導体からなる帯電防止剤としては、例えば
【0007】
【化1】 C65・SO2・NH・R ……(I) (式中Rはアルキル基を示す)で表わされるベンゼンス
ルホンアミド誘導体が挙げられる。
【0008】アルキル基としては炭素数1〜10、好ま
しくは炭素数3〜6のアルキル基が用いられる。具体的
にはベンゼンスルホンプロピルアミド、ベンゼンスルホ
ンブチルアミド、ベンゼンスルホンペンチルアミド、ベ
ンゼンスルホンヘキシルアミド等が好適に用いられる。
【0009】これらのベンゼンスルホンアミド誘導体か
らなる帯電防止剤は光記録媒体用カートリッジ表面に塗
布して用いてもよいが、帯電防止効果の長期持続性の観
点から、カートリッジを形成する原料樹脂中に配合して
使用するのが望ましい。
【0010】上記帯電防止剤をカートリッジ用樹脂中に
配合して用いる場合の配合量は上記熱可塑性樹脂100
重量部に対して通常0.1〜5重量部、好ましくは0.
5〜3重量部の範囲である。配合量が少ないと帯電防止
性の改良効果が少なく、また、逆に多いと成形性が低下
するので好ましくない。上記の熱可塑性樹脂に上記帯電
防止剤と共に必要に応じて着色剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、熱安定剤等の公知の添加剤を配合してもかまわ
ない。
【0011】本発明のカートリッジを製造するには、通
常まず、上記熱可塑性樹脂、帯電防止剤及び他の添加剤
の各成分をドライブレンドするか、或いは一般的な混練
機、例えばバンバリーミキサー、ヘンシェルミキサー、
押出機等によって溶融混練し、この混練物を押出加工
し、カッティング等でペレット化するか、もしくは粉砕
して所定粒度に粒状化し、成形材料を得る。そして、上
記ブレンド物やペレット状あるいは粒状の成形材料を用
い、所定形状の金型を用いて、例えば射出成形によって
光記録媒体用のカートリッジ成形品、一般的にはカート
リッジハーフを形成する。なお、このカートリッジ成形
における成形法、成形条件等はカートリッジの形状、使
用する樹脂の種類などに応じて適宜決定すればよい。樹
脂としてポリカーボネート樹脂を用いる場合には分子量
(粘度平均分子量)が14000〜25000の範囲の
ものを用い、樹脂温度220〜300℃の範囲に保持し
て成形するのがよい。
【0012】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより一層詳細
に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の
実施例に限定されるものではない。 実施例1 分子量21000のビスフェノールAタイプのポリカー
ボネート樹脂100重量部にベンゼンスルホンアミド誘
導体からなる帯電防止剤(C65−SO2・NH・C4
9)2重量部を加え、ドライブレンドした後、2軸押出
機で260℃で練込み(溶融混練)押出ペレット化し
た。該ペレットを成形温度270℃にて射出成形して光
ディスク用カートリッジハーフを成形した。該射出成形
時の成形性及び得られたカートリッジハーフの初期及び
ライフテスト(80℃、80%RH500hr加速テス
ト)後の帯電防止性につき下記方法にて評価した。その
結果を表−1に示す。
【0013】(1)成形性 成形時の成形性の良否と成形品表面へのブリードアウト
の有無 ○(良好)、△(やや不良)、×(不良)の3段階評価 (2)表面固有抵抗 カートリッジ表面の表面固有抵抗をASTMD257に
準じて測定した。 (3)半減期 カートリッジハーフに10KVの電圧を印加し、その半
減期をスタティック・オネストメータで測定した。 (4)ダストの付着状況 ダスト付着テスト装置として植木工作所社製ダート・チ
ェンバー装置用い、該ダート・チェンバー内を温度25
℃、湿度45〜50RH%、風速0.7m/sとし、ダ
スト粉体として関東ローム粉体を用いて該ダート・チェ
ンバー内のクリーン度をクラス500万以上とした。こ
のダート・チェンバー内にカートリッジハーフを入れ、
30分間保持した後、該カートリッジハーフ表面を目視
観察し、その汚染度をA〜Eまでの5段階に分けて視覚
判定を行なった。この場合Aが最も汚染度が少なく、E
が最も大きい。
【0014】比較例1 実施例1において帯電防止剤を全く添加せずに行なった
こと以外は同様にして行なった。その結果を表−1に示
す。
【0015】比較例2 実施例1において帯電防止剤の種類を下記の構造式で示
されるスルホン酸ホスホニウム塩(竹本油脂製MKP5
02)に変え、5重量部配合して行なったこと以外は同
様にして行なった。その結果を表−1に示す。
【0016】
【表1】 a:表面抵抗(Ω) b:半減期(秒) c:ダスト付着状況
【0017】
【発明の効果】本発明のカートリッジは帯電防止性に優
れ、塵埃を吸着するようなことがないので、光ディスク
の表面を汚すことが少ない。従って後作動の少ない光記
録媒体が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録媒体を収納する熱可塑性樹脂から
    なる光記録媒体用カートリッジにおいて、該カートリッ
    ジの表面にベンゼンスルホンアミド誘導体からなる帯電
    防止剤を存在させてなることを特徴とする光記録媒体用
    カートリッジ。
JP20250492A 1992-07-29 1992-07-29 光記録媒体用カートリッジ Pending JPH0652648A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20250492A JPH0652648A (ja) 1992-07-29 1992-07-29 光記録媒体用カートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20250492A JPH0652648A (ja) 1992-07-29 1992-07-29 光記録媒体用カートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0652648A true JPH0652648A (ja) 1994-02-25

Family

ID=16458583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20250492A Pending JPH0652648A (ja) 1992-07-29 1992-07-29 光記録媒体用カートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0652648A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49130496A (ja) * 1973-04-18 1974-12-13
JPS60176751A (ja) * 1984-02-23 1985-09-10 セイコーエプソン株式会社 マスク
JPS61206982A (ja) * 1985-03-11 1986-09-13 Hitachi Ltd 光デイスクカ−トリツジ
JPH0374395A (ja) * 1989-08-11 1991-03-28 Nippon Chem Ind Co Ltd 有機ホスホニウム塩の製造方法
JPH03227328A (ja) * 1990-01-31 1991-10-08 Toray Ind Inc ポリエステルフィルム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49130496A (ja) * 1973-04-18 1974-12-13
JPS60176751A (ja) * 1984-02-23 1985-09-10 セイコーエプソン株式会社 マスク
JPS61206982A (ja) * 1985-03-11 1986-09-13 Hitachi Ltd 光デイスクカ−トリツジ
JPH0374395A (ja) * 1989-08-11 1991-03-28 Nippon Chem Ind Co Ltd 有機ホスホニウム塩の製造方法
JPH03227328A (ja) * 1990-01-31 1991-10-08 Toray Ind Inc ポリエステルフィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02777B2 (ja)
JPS61148262A (ja) ポリブチレンテレフタレ−ト樹脂組成物
KR100571167B1 (ko) 대전방지성폴리카보네이트조성물
JPH0692530B2 (ja) 光デイスク用ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物
JPH0652648A (ja) 光記録媒体用カートリッジ
CN1109719C (zh) 抗静电聚碳酸酯组合物
US4582863A (en) Polymer concentrate containing an antistatic agent, process for the production thereof and the use thereof
JP2707919B2 (ja) 光記録媒体用カートリッジ
JPH1180517A (ja) 樹脂組成物
JP2538601B2 (ja) ポストベ−ス
JP2001310994A (ja) 導電性ポリカーボネート成形体
JPS62148559A (ja) デイスク用ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物
WO1994016012A1 (en) Shutter for cartridges for disks or tapes of excellent printability
JP2003067958A (ja) 光ピックアップベース
JPS63156831A (ja) 熱可塑性樹脂帯電防止剤マスタ−バツチ
JPS6032698A (ja) ポリエステル系高密度情報記録担体
JPH07169229A (ja) 光記録媒体用カートリッジ
JP3133203B2 (ja) ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及びこれを用いた光学式ピックアップ部品
JPS5991143A (ja) スチレン系樹脂組成物
JPH09235446A (ja) ポリオキシメチレン組成物及びその成形品
JPH07504287A (ja) 記録担体ならびにそのためのケースおよびシャッター
JP2003217251A (ja) 光ディスク用トレー成形品
JPS63253582A (ja) 磁気テ−プカ−トリツジ
JPH08115587A (ja) 摺動特性に優れたcd−rom部品用成形体
JPH0350792B2 (ja)