JPH065246A - 荷電粒子ビーム装置及びその制御方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム装置及びその制御方法

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JPH065246A
JPH065246A JP4163140A JP16314092A JPH065246A JP H065246 A JPH065246 A JP H065246A JP 4163140 A JP4163140 A JP 4163140A JP 16314092 A JP16314092 A JP 16314092A JP H065246 A JPH065246 A JP H065246A
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久泰 西野
Yoshihisa Daikyo
義久 大饗
Akio Yamada
章夫 山田
Hiroshi Yasuda
洋 安田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】荷電粒子ビーム装置及びその制御方法に関し、
更に詳しく言えば、半導体装置の製造の際に用いられる
電子ビーム露光装置の改善を目的とする。 【構成】荷電粒子ビームを偏向する偏向手段11と、前記
偏向手段11の発熱状態を補償する熱補償手段12と、前記
熱補償手段12の発熱状態を制御する制御手段13と、前記
制御手段13の出力制御をする制御補助手段14とを具備
し、前記制御補助手段14が熱補償手段12の発熱状態と偏
向手段11の偏向状態とに基づいて制御手段13に制御補助
信号SSを出力することを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷電粒子ビーム装置及
びその制御方法に関し、更に詳しく言えば、半導体装置
の製造の際に用いられる電子ビーム露光装置に関する。
【0002】近年、ICの製造にはより微細なパターン
が要求され、その為、電子ビーム露光装置は微細なIC
パターンを高速に精度良く露光し、高信頼度であること
が要求されている。
【0003】電子ビーム露光装置の位置精度を決める要
因は多々あるが、その中でも、電子ビームを偏向する電
磁偏向コイルの発熱による影響が大きな問題となってい
る。
【0004】
【従来の技術】以下で、従来例に係る荷電粒子ビーム装
置及びその制御方法について図を参照しながら説明す
る。図10は従来例に係る偏向コイルと熱補償コイルに流
す電流の制御部の構成図である。なお、ここで、荷電粒
子ビーム装置は半導体製造などに用いられる電子ビーム
露光装置を例にして説明している。
【0005】電子ビーム露光装置において、電子ビーム
を偏向する方法には、電磁偏向と静電偏向の2種類があ
り、大きく偏向する場合には、一般に電磁偏向を用い
る。電磁偏向は偏向速度はあまり速くないが、大きく偏
向できるという特徴を有する。
【0006】その偏向方法は、まず偏向コイルに電流を
流すと光軸方向に垂直方向の磁界を発生し基板状の所定
の位置に電子ビームを偏向する。ここで、コイルに流す
電流をI、コイルの抵抗をRとすると、コイルはI2
の熱を発生する。この熱の発生によりコイル及びコイル
近傍の物体は温められ膨張、収縮する。偏向信号、即ち
偏向電流Iが変わるとコイル及びコイル近傍の物体の位
置も僅かではあるが変動する。電子ビームを偏向するコ
イルの位置が変動する結果、基板上に到達する電子ビー
ムの位置も変動する。或いは、コイル近傍にある電子レ
ンズのポールピースが熱変動によって膨張, 収縮するた
めに、電子ビームの収束状態が変わり、露光対象である
半導体基板上に到達する電子ビームの位置も変動する。
【0007】これを改善するために次の装置による制御
方法が提案されている。その方法について図10を参照し
ながら説明する。当該装置の動作は、中央演算処理装置
(以下CPUという)4Aと、パターンジェネレータ
(以下PGという)4Bによって露光パターンの二値化
信号がX方向ディジタル/アナログコンバータ(以下D
ACXという)4C,Y方向ディジタル/アナログコン
バータ(以下DACYという)4Dに出力され、該信号
がそれぞれDACX4C,DACY4Dによってアナロ
グ信号に変換される。該アナログ信号に基づいて、X方
向増幅器(以下X方向AMPという)4E,Y方向増幅
器(以下Y方向AMPという)4FによってそれぞれX
方向偏向コイル1X,Y方向偏向コイル1Yに電流
X ,IY が供給される。
【0008】このとき、X、Y方向の偏向コイル1X,
1Yの抵抗を各々RX 、RY とすると、偏向コイルの発
するジュール熱の総和は IX 2 X +IY 2 Y である。
【0009】こうして発熱されるジュール熱は時間の経
過とともに増大して、上記したような悪影響を及ぼすの
で、発熱されるジュール熱の変動を抑止するために、無
誘導巻のコイルを偏向コイルの近傍に巻き(以下これを
熱補償コイルという)、偏向コイルの発するジュール熱
と熱補償コイルの発するジュール熱との総和が一定値に
なるように各コイルに流す電流を制御する。
【0010】すると、ジュール熱をある一定範囲内に抑
えることで、熱変動のはばを少なく抑えることができ、
熱変動による悪影響を抑止することが可能になる。ここ
で、該熱補償コイルに流れる電流とそのコイルの抵抗を
それぞれIC 、RC とする。
【0011】そこで、偏向コイル1X,1Yの発するジ
ュール熱と熱補償コイル3X,3Yの発するジュール熱
との総和が一定値になることより、 IX 2 X +IY 2 Y +IC 2 C =A (Aは
定数) が成り立つ。
【0012】この式をIC について解くと、 IC =[(1/RC ){A−(IX 2 X +IY 2 Y )}]1/2 となる。よって熱補償コイルには随時こうして求められ
た電流IC を流せばよい。ただし、このときRX ,RY
及びRC は常温のときの一定値をとって計算しており、
X ,IY は随時そのときの値を用いている。
【0013】また、熱補償コイルは2つ設けられている
が、両者は直列に接続されているので、両者に流れる電
流は共通の値IC でよく、2つの熱補償コイル3X,3
Yの合成抵抗をRC として、以上では簡単化して計算し
ている。
【0014】このとき、DACX4C,DACY4Dか
らのアナログ信号に基づいて、演算回路2によって上記
のIC が求められ、実際にX方向熱補償コイル3X,Y
方向熱補償コイル3Yに供給される。
【0015】以上のようにして偏向コイル1X,1Y及
び熱補償コイル3X,3Yの発熱量を一定にする試みが
なされてきた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来例に係る
荷電粒子ビーム装置及びその制御方法によれば、偏向コ
イルの抵抗RX ,RY 及び熱補償コイルの抵抗RC を一
定値にして、熱補償コイルに流す電流IC を IC =[(1/RC ){A−(IX 2 X +IY 2 Y )}]1/2 という式に基づいて流していた。
【0017】しかし、コイルは発熱すると共にその抵抗
値は大きくなるという特性を持っているのでRX
Y ,RC は一定値ではなく、ゆっくりと増大する。こ
のため、該RX ,RY ,RC に基づいて電流IC を求め
る従来の方法では、正確にコイルの発熱量を一定値に制
御する事が出来ない。
【0018】従って、基板上に到達する電子ビームの位
置が意図していた位置と異なり、正確に到達しないとい
った問題が生じる。そのため、こうした電子ビームによ
って露光されて形成された半導体装置の信頼度が低下す
るといった問題を生じていた。
【0019】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、コイルの発するジュール熱の変動
を抑止して、荷電粒子レンズの支持体などの熱変動によ
る膨張や収縮によって、荷電粒子ビームの収束状態が変
わり、照射対象である半導体基板上に到達する荷電粒子
ビームの位置が変動することを極力抑止し、位置合わせ
精度の良い正確な荷電粒子の照射によって、高信頼度の
半導体装置を製造することが可能になる荷電粒子ビーム
装置及びその制御方法の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1,図2は、本発明に
係る荷電粒子ビーム装置の原理図(その1,その2)で
あり、図3,図4は本発明に係る荷電粒子ビーム装置の
制御方法を説明するフローチャート(その1,その2)
である。本発明に係る第1の荷電粒子ビーム装置は、図
1に示すように、荷電粒子ビームを偏向する偏向手段11
と、前記偏向手段11の発熱状態を補償する熱補償手段12
と、前記熱補償手段12の発熱状態を制御する制御手段13
と、前記制御手段13の出力制御をする制御補助手段14と
を具備し、前記制御補助手段14が熱補償手段12の発熱状
態と偏向手段11の偏向状態とに基づいて制御手段13に制
御補助信号SSを出力することを特徴とする。
【0021】なお、本発明に係る第1の荷電粒子ビーム
装置において、図1に示すように、前記制御手段13が制
御補助信号SSとなる補正電流ΔIC 又は、制御目標量I
V+IC C に基づいて前記熱補償手段12に供給する電
流IC の出力制御をすることを特徴とする。
【0022】また、本発明に係る第1の荷電粒子ビーム
装置において、図2(a)に示すように、前記制御補助
手段14は、前記偏向手段11に流れる電流I及び該偏向手
段11に印加される電圧Vを随時検出して前記偏向手段11
の演算量IVを算出する第1の検出手段14Aと、前記熱
補償手段12に流れる電流IC 及び該熱補償手段12に印加
される電圧VC を随時検出して前記熱補償手段12の演算
量IC C を算出する第2の検出手段14Bと、前記初期
設定制御量I,Vと演算量IV,IC C に基づいて熱
補償手段12に供給する電流IC を補正する補正電流ΔI
C を算出する演算手段14Cとから成ることを特徴とす
る。
【0023】さらに、本発明に係る第2の荷電粒子ビー
ム装置は、図2(b)に示すように、本発明に係る第1
の荷電粒子ビーム装置において、前記演算手段14Cが演
算量IV,IC C に基づいて熱補償手段12に供給する
電流IC を演算する制御目標量IV+IC C を算出す
ることを特徴とする。
【0024】また、本発明に係る第1の荷電粒子ビーム
装置の制御方法は、荷電粒子ビームを偏向する偏向手段
11の発熱状態を補償する熱補償手段12の制御をする方法
であって、以下の図3,図4のフローチャートに示すよ
うに、前記偏向手段11及び熱補償手段12の発熱状態を監
視しながら、該偏向手段11及び熱補償手段12の発熱状態
を制御する補正電流ΔIC 又は制御目標量IV+IC
C に基づいて該熱補償手段12の出力制御することを特徴
とする。
【0025】すなわち、本発明に係る第1の荷電粒子ビ
ーム装置の制御方法において、図3のフローチャートに
示すように、ステップP1で前記偏向手段11及び前記熱
補償手段12に流れる電流I,IC や前記偏向手段11に印
加される電圧V,熱補償手段12に印加される電圧VC
随時,検出処理をし、ステップP2で前記検出処理に基
づいて偏向手段11に係る演算量IV及び前記熱補償手段
12に係る演算量IC C の随時,算出処理をし、ステッ
プP3で前記算出処理に基づいて補正電流ΔI C を含め
た電流IC ′を、次式〔1〕,すなわち、 IC ′=IC +ΔIC =[1/VC ][A−IV]……〔1〕 であって、Aは当該荷電粒子ビーム装置の偏向系の任意
の熱平衡定数となる制御演算式により演算処理をし、ス
テップP4で前記補正電流ΔIC を含めた電流I C ′を
熱補償手段12に随時供給することを特徴とする。
【0026】また、本発明の第2の荷電粒子ビーム装置
の制御方法は、図4のフローチャートに示すように、ス
テップP1で前記偏向手段11及び前記熱補償手段12に流
れる電流I,IC や前記偏向手段11に印加される電圧
V,熱補償手段12に印加される電圧VC を随時,検出処
理をし、ステップP2で前記検出処理に基づいて偏向手
段11に係る演算量IV及び前記熱補償手段12に係る演算
量IC C の随時,算出処理をし、ステップP3で前記
算出処理に基づいて熱補償手段12に流れる電流I C を決
定する制御目標量IV+IC C の演算処理をし、ステ
ップP4で前記制御目標量IV+IC C に基づいて電
流IC ′を次式〔2〕,すなわち、 IC ′=[1/VC ][A−IV]……〔2〕 であって、Aは当該荷電粒子ビーム装置の偏向系の任意
の熱平衡定数となる制御演算式により演算処理をし、前
記電流IC ′を熱補償手段12に随時供給することを特徴
とし、上記目的を達成する。
【0027】
【作 用】本発明に係る第1の荷電粒子ビーム装置によ
れば、図1に示すように、偏向手段11と、熱補償手段12
と、制御手段13と、制御補助手段14を具備している。
【0028】例えば、偏向手段11によって荷電粒子ビー
ムが偏向され、熱補償手段12によって偏向手段11の発熱
状態が補償され、制御手段13によって、制御補助信号SS
となる補正電流ΔIC 又は、制御目標量IV+IC C
に基づいて熱補償手段12に供給する電流IC の出力制御
がなされることで、熱補償手段12の発熱状態が制御さ
れ、かつ制御補助手段14によって制御手段13の出力制御
がされ、熱補償手段12の発熱状態と偏向手段11の偏向状
態とに基づいて制御手段13に制御補助信号SSが出力され
る。
【0029】なお、本発明に係る第1の荷電粒子ビーム
装置において、図2(a)に示すように、制御補助手段
14は、第1の検出手段14Aと、第2の検出手段14Bと、
演算手段14Cとから成る。
【0030】例えば、第1の検出手段14Aによって偏向
手段11に流れる電流I及び該偏向手段11に印加される電
圧Vが随時検出されて偏向手段11の演算量IVが算出さ
れ、第2の検出手段14Bによって熱補償手段12に流れる
電流IC 及び該熱補償手段12に印加される電圧VC が随
時検出されて熱補償手段12の演算量IC C が算出さ
れ、演算手段14Cによって初期設定制御量I,Vと演算
量IV,IC C に基づいて熱補償手段12に供給する電
流IC を補正する補正電流ΔIC が算出される。
【0031】このため、偏向手段11,熱補償手段12の発
熱の際に生じる電流I,IC や電圧V,VC の変化によ
り、時々刻々変動する演算量IV,IC C の変化に対
応して制御目標量IV+IC C を一定にするような電
流IC を供給することが可能になる。
【0032】これにより、偏向手段11や熱補償手段12に
用いられるコイルの発するジュール熱の変動を抑止し
て、荷電粒子レンズの支持体などの熱変動による膨張や
収縮によって、荷電粒子ビームの収束状態が変わること
を抑止でき、照射対象である半導体基板上に到達する荷
電粒子ビームの偏向位置が正確になる。
【0033】さらに、本発明に係る第2の荷電粒子ビー
ム装置は、図2(b)に示すように、本発明に係る第1
の荷電粒子ビーム装置において、演算手段14Cが演算量
IV,IC C に基づいて熱補償手段12に供給する電流
C を演算する制御目標量IV+IC C を算出してい
る。
【0034】このため、偏向手段11,熱補償手段12の発
熱の際に生じる電流I,IC や電圧V,VC の変化によ
り、時々刻々変動する演算量IV,IC C の変化に対
応して制御目標量IV+IC C を一定にするような電
流IC を供給することが可能になる。
【0035】これにより、第1の荷電粒子ビーム装置と
同様に、偏向手段11や熱補償手段12などの発熱状態の変
動を抑止して、荷電粒子レンズの支持体の熱変動などに
よる膨張や収縮によって、荷電粒子ビームの収束状態が
変わることを抑止でき、照射対象である半導体基板上に
到達する荷電粒子ビームの位置が正確になる。
【0036】加えて、偏向手段11と制御手段13とが接続
されていないので、第1の荷電粒子ビーム装置に比して
回路構成が幾分簡単になる。また、本発明に係る第1の
荷電粒子ビーム装置の制御方法によれば、以下の図3,
図4のフローチャートに示すように、荷電粒子ビームを
偏向する偏向手段11の発熱状態を補償する熱補償手段12
の制御をする方法であって、ステップP1で偏向手段11
及び熱補償手段12の発熱状態を監視しながら、該偏向手
段11及び熱補償手段12の発熱状態を制御する補正電流Δ
C 又は制御目標量IV+IC C に基づいて該熱補償
手段12の出力制御をしている。
【0037】すなわち、本発明に係る第1の荷電粒子ビ
ーム装置の制御方法において、図3のフローチャートに
示すように、ステップP1で偏向手段11及び熱補償手段
12に流れる電流I,IC や偏向手段11に印加される電圧
V,熱補償手段12に印加される電圧VC を随時,検出処
理をし、ステップP2で検出処理に基づいて偏向手段11
に係る演算量IV及び熱補償手段12に係る演算量IC
C の随時,算出処理をし、ステップP3で算出処理に基
づいて補正電流ΔIC を含めた電流IC ′を、次式
〔1〕,すなわち、 IC ′=IC +ΔIC =[1/VC ][A−IV]……〔1〕 であって、Aは当該荷電粒子ビーム装置の偏向系の任意
の熱平衡定数となる制御演算式により演算処理をし、ス
テップP4で補正電流ΔIC を含めた電流IC ′を熱補
償手段12に随時供給している。
【0038】このため、偏向手段11,熱補償手段12の発
熱の際に生じる電流I,IC や電圧V,VC の変化によ
り、時々刻々変動する演算量IV,IC C の変化に対
応して補正電流ΔIC だけ電流IC を随時変化させるこ
とで制御目標量IV+IC C を一定にするような電
流IC を供給することが可能になる。
【0039】これにより、偏向手段11や熱補償手段12な
どの発熱状態の変動を抑止して、電子レンズや電磁偏向
部の支持体などの熱変動による膨張や収縮によって、荷
電粒子ビームの収束状態が変わることを抑止でき、照射
対象である半導体基板上に到達する荷電粒子ビームの位
置が正確になる。
【0040】従って、例えば当該装置が電子ビーム露光
装置の場合には、位置合わせ精度の向上が可能になるこ
とで、当該装置を用いて製造された半導体装置の信頼度
の向上に寄与するところ大である。
【0041】また、本発明の第2の荷電粒子ビーム装置
の制御方法によれば、図4のフローチャートに示すよう
に、ステップP1で偏向手段11及び熱補償手段12に流れ
る電流I,IC や偏向手段11に印加される電圧V,熱補
償手段12に印加される電圧V C を随時,検出処理をし、
ステップP2で検出処理に基づいて偏向手段11に係る演
算量IV及び熱補償手段12に係る演算量IC C の随
時,算出処理をし、ステップP3で算出処理に基づいて
熱補償手段12に流れる電流IC を決定する制御目標量I
V+IC C の演算処理をし、ステップP4で制御目標
量IV+IC Cに基づいて電流IC ′を次式〔2〕,
すなわち、 IC ′=[1/VC ][A−IV]……〔2〕 であって、Aは当該荷電粒子ビーム装置の偏向系の任意
の熱平衡定数となる制御演算式により演算処理をし、電
流IC ′を熱補償手段12に随時供給することを特徴とし
ている。
【0042】このため、偏向手段11,熱補償手段12の発
熱の際に生じる電流I,IC や電圧V,VC の変化によ
り、時々刻々変動する演算量IV,IC C の変化に対
応して制御目標量IV+IC C を一定にするような電
流IC を供給することが可能になる。
【0043】これにより、本発明の第1の荷電粒子ビー
ム装置の制御方法と同様に、偏向手段11や熱補償手段12
に用いられるコイルの発するジュール熱の変動を抑止し
て、電子レンズや電磁偏向部の支持体などの熱変動によ
る膨張や収縮によって、荷電粒子ビームの収束状態が変
わることを抑止でき、照射対象である半導体基板上に到
達する荷電粒子ビームの位置が正確になる。
【0044】従って、例えば当該装置が電子ビーム露光
装置の場合には、位置合わせ精度の向上が可能になるこ
とで、当該装置を用いて製造された半導体装置の信頼度
の向上に寄与するところ大である。
【0045】
【実施例】次に図を参照しながら本発明の実施例につい
て説明をする。図5〜図9は、本発明の実施例に係る荷
電粒子ビーム装置及びその制御方法を説明する図であ
る。図5は、本発明の第1の実施例に係る荷電粒子ビー
ム装置の構成図である。
【0046】(1)第1の実施例 本発明の第1の実施例に係る荷電粒子ビーム装置は、半
導体基板上に所望のパターンを描画する電子ビーム露光
装置であって、図5に示すように、X方向偏向コイル21
X,Y方向偏向コイル21Y,X方向熱補償コイル23X,
Y方向熱補償コイル23Y,第1の検出部22, 第2の検出
部24, 演算処理部25, 熱補償電流制御部26及び偏向走査
制御部27から成る。
【0047】X方向偏向コイル21X,Y方向偏向コイル
21Yはそれぞれ半導体基板上のX方向,Y方向に電子ビ
ームを偏向するものであって、偏向手段11の一実施例で
ある。
【0048】X方向熱補償コイル23X,Y方向熱補償コ
イル23Yは、それぞれX方向偏向コイル21X,Y方向偏
向コイル21Yの通電による発熱を補償し、発熱量を一定
にする目的で設けられたコイルであって、熱補償手段12
の一実施例である。
【0049】熱補償電流制御部26は、第1の演算回路26
A,第3の増幅器(以下で「増幅器」は一括してAMP
という)26B及び第4のAMP26Cから成り、補正供給
電流ΔICX,ΔICYに基づいてX方向熱補償コイル23X
,Y方向熱補償コイル23Yに供給する電流ICX,ICY
設定し、実際にX方向熱補償コイル23X ,Y方向熱補償
コイル23Yに電流ICX,ICYを供給するものである。な
お、該熱補償電流制御部26は、制御手段13の一実施例で
ある。
【0050】すなわち、第1の演算回路26Aは熱補償コ
イル23X ,23Yに供給する補正供給電流ΔICX,ΔICY
と、熱補償コイル23X ,23Yに流れている電流ICX,I
CYを加算処理して、新たに供給する電流ICX′,ICY
としてそれぞれ第3のAMP26B, 第4のAMP26Cに
出力するものである。なお、この電流ICX′,ICY
は、補正電流を含めた電流IC ′の一実施例である。
【0051】第3のAMP26Bは、第1の演算回路26A
の算出結果である電流ICXをX方向熱補償コイル23Xに
供給するものであり、第4のAMP26Cは、第1の演算
回路26Aの算出結果である電流ICYをY方向熱補償コイ
ル23Yに供給するものである。
【0052】第1の検出部22,第2の検出部24及び演算
処理部25は制御補助手段14の一実施例を構成するもので
ある。ここで、第1の検出部22は、第3の掛算器22A,
第4の掛算器22Bからなり、偏向コイル21X,21Yに供
給される電流,電圧を検出し、偏向コイル21X,21Yの
発熱量を算出するものである。なお、該第1の検出部22
は、第1の検出手段14Aの一実施例である。
【0053】すなわち、第3の掛算器22Aは、Y方向偏
向コイル21Yに供給される電流IY, 印加される電圧V
Y を検出し、両者を乗じてY方向偏向コイル21Yの発熱
量を算出するものである。また、第4の掛算器22BはX
方向偏向コイル21Xに供給される電流IX , 印加される
電圧VX を検出し、両者を乗じてX方向偏向コイル21X
の発熱量を算出するものである。
【0054】第2の検出部24は、第1の掛算器24A, 第
2の掛算器24Bからなり、熱補償コイル23X ,23Yに供
給される電流,電圧を検出し、該熱補償コイル23X ,23
Yの発熱量を算出するものである。また、該第2の検出
部24は、第2の検出手段14Bの一実施例である。
【0055】すなわち、第1の掛算器24Aは、X方向熱
補償コイル23Xに供給される電流I CX ,印加される電圧
CXを検出し、両者を乗じてX方向熱補償コイル23Xの
発熱量ICXCXを算出して演算処理部25へ出力するもの
である。また、第4の掛算器24Bは、Y方向偏向コイル
23Yに供給される電流ICY ,印加される電圧VCYを検出
し、両者を乗じてY方向偏向コイル23Yの発熱量ICY
CYを算出して演算処理部25へ出力するものである。
【0056】演算処理部25は第2の演算回路25Aからな
り、各コイルの発熱量を一定に保つために、熱補償コイ
ル23X ,23Yに供給する電流を随時変化させながら調整
するための補正供給電流ΔICX,ΔICYを算出して熱補
償電流制御部26に出力するものである。なお、該演算処
理部25は演算手段14Cの一実施例であり、補正供給電流
ΔICX,ΔICYは補正電流ΔIC の一例である。
【0057】偏向走査制御部27は、中央演算処理装置
(以下CPUという)27A,パターンジェネレーター
(以下PGという)27B,X方向ディジタル/アナログ
コンバータ(以下DACXという)27C,Y方向ディジ
タル/アナログコンバータ(以下DACYという)27
D,第1のAMP27E及び第2のAMP27Fから成るも
のである。
【0058】当該偏向走査制御部27は、電子ビーム露光
の際の露光パターンを描画するために電子ビームを偏向
する際の偏向コイル21X,21Yの電流を制御し、かつ実
際に該偏向コイル21X,21Yに供給するものである。
【0059】すなわち、CPU27Aは当該偏向走査制御
部27自体の制御をするものであり、PG27Bは、電子ビ
ーム露光の際の露光パターンを描画するために必要な電
流I X ,IY を制御するための二値化信号をDACX27
C,DACY27Dに出力するものである。
【0060】DACX27C,DACY27Dは、PG27B
からの二値化信号をアナログ信号に変換してそれぞれ、
第1のAMP27E,第2のAMP27Fに出力するもので
ある。
【0061】第1のAMP27E,第2のAMP27FはD
ACX27C,DACY27Dからのアナログ信号に基づい
て、それぞれX方向偏向コイル21X,Y方向偏向コイル
21Yに電流IX , IY を供給するものである。
【0062】なお、本実施例における荷電粒子ビーム装
置は、図6に示すような電子ビーム露光装置の偏向器の
偏向コイル21X,21Y及び熱補償コイル23X,23Yに供
給する電流の制御装置である。
【0063】当該偏向器は、図6に示すように、電子ビ
ーム露光装置の電子光学系の一部であって、半導体基板
に照射される電子ビームを偏向するものである。この上
方から入射される電子ビームは、レンズコイル31によっ
て光軸方向に加速され、X方向偏向コイル21Xによって
半導体基板上のX軸方向に偏向され、Y方向偏向コイル
21YによってY軸方向に偏向される。
【0064】これによって当該偏向器の直下にある半導
体基板40の上の任意の位置に電子ビームが照射される。
以下で、本実施例に係る荷電粒子ビーム装置の制御方法
について当該装置の動作を補足しながら説明する。図7
は、本発明の第1の実施例に係る荷電粒子ビーム装置の
制御方法を説明するフローチャートである。なお、本実
施例においてはX方向の偏向コイルの熱補償についての
み説明する。Y方向の偏向コイルの熱補償についてはX
方向の制御と同様であるので、説明を省略する。
【0065】まず、図7のステップP1で、X方向偏向
コイル21Xに電流IX を供給する。このとき、偏向走査
制御部27によって該電流IX の供給がなされる。すなわ
ち、CPU27A,PG27Bによって露光パターンの描画
のために必要な偏向コイルへの供給電流を制御する二値
化信号がDACX27Cに出力され、DACX27Cによっ
て該二値化信号がアナログ信号に変換される。該アナロ
グ信号に基づいて、第1のAMP27EからX方向偏向コ
イル21Xに電流IX が供給される。
【0066】次に、ステップP2で予め求めている常温
のときのX方向偏向コイル21Xの抵抗RX ,X方向熱補
償コイル23Xの抵抗RCXに基づいて、X方向熱補償コイ
ル23Xに供給する電流ICXを次式 ICX={(1/RCX)(A−IX 2 X )}1/2 (Aは装置によって定まる定数)によって求め、実際に
X方向熱補償コイル23Xに供給する。
【0067】このとき、DACX27Cから上記電流IX
を示すアナログ信号が第1の演算回路26Aに出力され
る。第1の演算回路26Aによって、 ICX={(1/RCX)(A−IX 2 X )} なるICXが算出され、第3のAMP26BによってX方向
熱補償コイル23Xに該電流ICXが供給される。
【0068】次いで、ステップP3でX方向偏向コイル
21Xに流れる電流IX と、印加される電圧VX とを検出
し、該電流IX に電圧VX を乗じて、X方向偏向コイル
21Xの発熱量IX X を算出する。
【0069】このとき、第4の掛算器22Bによって電流
X と、電圧VX の検出がなされ、該第4の掛算器22B
によって該電流IX に電圧VX が乗じられ、X方向偏向
コイル21Xの発熱量IX X が算出される。
【0070】さらに、ステップP4でX方向熱補償コイ
ル23Xに流れる電流ICXと、印加される電圧VCX とを
検出し、該電流ICXに電圧VCXを乗じて、X方向熱補償
コイル23Xの発熱量ICXCXを算出する。
【0071】このとき、第1の掛算器24Aによって電流
CXと、電圧VCXの検出がなされ、該第4の掛算器22B
によってX方向熱補償コイル23Xの発熱量ICXCXが算
出される。
【0072】次に、ステップP5でX方向偏向コイル21
XとX方向熱補償コイル23Xとによって発熱されるジュ
ール熱の総和が一定になるようにするために、 IX X +(ICX+ΔICX)VCX=A (Aは装置によって定まる定数)をΔICXについて解い
た ΔICX=(1/VCX)(A−IX X )−ICX なる補正供給電流ΔICXを算出する。ここで、X方向熱
補償コイル23Xに流れる電流をICX→ICX+ΔICX
しているが、それはX方向熱補償コイル23Xの発熱によ
って該電流が変化することによるものである。
【0073】なお、この電流ΔICXは、各コイルの発熱
によって自身の抵抗や、印加される電圧が変動すること
によってコイルの全発熱量が変動することに対応して、
発熱量を一定に保持するために熱補償コイル23Xに供給
する電流を修正して変化させる電流として作用する。
【0074】このとき、第1の掛算器24A,第4の掛算
器22Bから出力された発熱量IX X ,ICXCXに基づ
いて、第2の演算回路25AによってΔICX=(1/
CX)(A−IX X )−ICXなる補正供給電流ΔICX
が算出される。
【0075】次いで、ステップP6でX方向熱補償コイ
ル23Xに供給する電流を、ICXから補正供給電流ΔICX
だけ変化させて、新たな供給電流ICX′としてX方向熱
補償コイル23Xに供給する。
【0076】このとき、第2の演算回路25Aから第1の
演算回路26AにΔICXが出力され、第1の演算回路26A
によって、ICXにΔICXが加算され、新たな電流ICX
となる。こうして修正された電流ICX′が、第4のAM
P26CによってX方向熱補償コイル23Xに供給される。
【0077】さらに、ステップP7で、一連の作業が終
了したかどうかの判定処理をする。終了してよい場合
(Yes)には、終了し、作業を続行する場合(No)
には、ステップP3に戻って再度処理を繰り返す。
【0078】このとき、該判定処理は熱補償電流制御部
26によってなされる。以上説明したように、本発明の第
1の実施例に係る荷電粒子ビーム装置によれば、図4に
示すように、第1の検出部22と、第2の検出部24と、演
算処理部25と、熱補償電流制御部26とを具備している。
【0079】例えば、第1の検出部22によって偏向コイ
ル21X,21Yに流れる電流IX , I Y ,偏向コイル21
X,21Yに印加される電圧VX , VY が随時検出され、
偏向コイル21X,21Yの発熱量IX X , IY Y が算
出される。
【0080】また、第2の検出部24によって熱補償コイ
ル23X,23Yに流れる電流ICX,I CY や該熱補償コイ
ル23X,23Yに印加される電圧VCX,VCYが随時検出さ
れ、熱補償コイル23X,23Yの発熱量ICXCX,ICY
CYが算出される。
【0081】さらに、演算処理部25によって上記検出結
果コイルの発熱量の総和を一定にするように、熱補償コ
イル23X,23Yに供給する電流を補正する補正供給電流
ΔI CX,ΔICYが算出される。
【0082】また、熱補償電流制御部26によって、熱補
償コイル23X,23Yに供給する電流ICX,ICYが随時変
化されながら供給される。このため、偏向コイル21X,
21Y,熱補償コイル23X,23Yの発熱の際に生じる電流
X , IY , ICX,ICYの変化や電圧VX , VY ,
CX,VCYの変化により、時々刻々変動する発熱量IX
X ,IY Y ,ICXCX, ICYCYに対応して、コイ
ルの発熱量の総和を一定にするような電流ICX,ICY
供給することが可能になる。
【0083】これにより、偏向コイル21X,21Yや熱コ
イル23X,23Yの発するジュール熱の変動を抑止して、
レンズコイルのポールピースなどの熱変動による膨張や
収縮によって、電子ビームの収束状態が変わることを抑
止でき、照射対象である半導体基板上に到達する電子ビ
ームの位置が正確になる。
【0084】さらに、本発明に係る第1の荷電粒子ビー
ム装置の制御方法によれば、図6のステップP2でX方
向偏向コイル21X及びX方向熱補償コイル23Xが常温の
ときの条件に基づいて、X方向熱補償コイル23Xに電流
CXを供給し、ステップP3でX方向偏向コイル21Xに
流れる電流IX ,印加される電圧VXを随時検出し、X
方向偏向コイル21Xの発熱量IX X を算出し、ステッ
プP4でX方向熱補償コイル23Xに流れる電流ICX,印
加される電圧V CXを随時検出し、X方向熱補償コイル23
Xの発熱量ICXCXを算出し、ステップP5で ΔICX=(1/VCX)(A−IX X )−ICX (Aは装置によって定まる定数)で与えられる補正供給
電流ΔICXを算出し、ステップP6でX方向熱補償コイ
ル23Xに供給する電流ICXを、ΔICXだけ変化させて修
正した新たな供給電流ICX′を、X方向熱補償コイル23
Xに供給している。
【0085】このため、X方向偏向コイル21XやX方向
熱補償コイル23Xの発熱による電流IX ,ICXの変化や
電圧VX ,VCXの変化により、これらの発熱量I
X X ,I CXCXが時々刻々変化するような場合でも、
時々刻々変化する電流IX ,ICXや電圧VX ,VCXの変
化を検知して、それに対応して、補正供給電流ΔICX
け、X方向熱補償コイル23Xに供給する電流ICXを変化
させて、新たな電流ICX′を供給することで、コイルの
総発熱量を一定に保つことが可能になる。
【0086】これにより、発熱量の変動が抑止され、レ
ンズコイルのポールピースなどの熱変動による膨張や収
縮によって、電子ビームの収束状態が変わることを抑止
できる。
【0087】従って、基板上に到達する電子ビームが意
図していた位置に、正確に到達するので、位置合わせ精
度の向上が可能になる。従って、このような電子ビーム
露光によって形成された半導体装置の信頼度の向上に寄
与するところ大である。
【0088】(2)第2の実施例 以下で、本発明の第2の実施例に係る荷電粒子ビーム装
置及びその制御方法について図8,図9を参照しながら
説明する。なお、第1の実施例と共通する点について
は、重複を避けるために、説明を省略する。
【0089】本実施例に係る荷電粒子ビーム装置は、第
1の実施例と同様に、半導体基板上に所望のパターンを
描画する電子ビーム露光装置であって、図8に示すよう
に、X方向偏向コイル21X,Y方向偏向コイル21Y,X
方向熱補償コイル23X,Y方向熱補償コイル23Y,第1
の検出部22, 第2の検出部24, 演算処理部25α, 熱補償
電流制御部26及び偏向走査制御部27から成る。なお、図
8は本実施例に係る荷電粒子ビーム装置の構成図であ
る。
【0090】本実施例に係る荷電粒子ビーム装置におい
て、第1の実施例の荷電粒子ビーム装置と異なる点は、
演算処理部25αの機能、第1の演算回路26A′の機能及
びDACX27Cと第1の演算回路26A′とが接続されて
いない点である。
【0091】すなわち、本実施例においては演算処理部
25αは、第1の実施例のように、補正供給電流ΔICX
ΔICYを算出せずに、X,Yの各方向ごとに、コイルの
発熱量の総和を算出している。つまり、X方向について
はIX X +ICXCXを、Y方向についてはIY Y
CYCYをそれぞれ算出し、第1の演算回路26A′に出
力している。
【0092】また、第1の演算回路26A′は、コイルの
発熱量の総和IX X +ICXCX、IY Y +ICYCY
に基づいて、随時 ICX=(1/VCX)(A−IX X ) (Aは装置によって定まる定数) ICY=(1/VCY)(A′−IY Y ) (A′は装置によって定まる定数)で与えられ、熱補償
コイル23X,23Yに供給する電流ICX,ICYを設定して
いる。
【0093】以下で、本実施例に係る荷電粒子ビーム装
置の制御方法について、当該装置の動作を補足しながら
説明する。図9は、本実施例に係る荷電粒子ビーム装置
の制御方法を説明するフローチャートである。なお、本
実施例においても、第1の実施例と同様に、Y方向の偏
向コイルの熱補償についてはX方向の制御と同様である
ので、説明を省略する。
【0094】まず、図9のステップP1でX方向偏向コ
イル21Xに電流IX を供給し、X方向熱補償コイル23X
に電流ICXを供給する。このとき、第1の演算回路26
A′によって微小な電流ICXが算出され、第3のAMP
26Bに出力され、該第3のAMP26BによってX方向熱
補償コイル23Xに電流ICXが供給される。なお、X方向
偏向コイル21Xに電流IX が供給されるときの当該装置
の動作は、第1の実施例と同様であるので、説明を省略
する。
【0095】次に、ステップP2でX方向偏向コイル21
Xに流れる電流IX と、印加される電流VX とを検出
し、該電流IX に電圧VX を乗じて、X方向偏向コイル
21Xの発熱量IX X を算出する。このときの当該装置
の動作は第1の実施例と同様であるので、説明を省略す
る。
【0096】次いで、ステップP3でX方向熱補償コイ
ル23Xに流れる電流ICXと、印加される電圧VCX とを
検出し、該電流ICXに電圧VCXを乗じて、X方向熱補償
コイル23Xの発熱量ICXCXを算出する。このときの当
該装置の動作もまた、第1の実施例と同様であるので、
説明を省略する。
【0097】さらに、ステップP4でX方向に関与する
コイルが発熱する発熱量の総和 IX X +ICXCX=B (Bは装置によって定まる定数)を算出する。
【0098】このとき、演算処理部25α(第2の演算回
路25A)によって、第1の掛算器24A,第4の掛算器22
Bからそれぞれ出力される発熱量ICXCXとIX X
が加算処理され、第1の演算回路26A′に出力される。
【0099】次いで、ステップP5で、上記した発熱量
の総和IX X +ICXCXを一定に保持するために、 IX X +ICXCX=B (Bは装置によって定まる定数)をICXについて解いた ICX=(1/VCX)(B−IX X ) なる電流ICXを新たにX方向熱補償コイル23Xに供給す
る。このICXは、コイルの発熱量を一定にするための、
修正された電流である。
【0100】このとき、第1の演算回路26A′によっ
て、新たに修正された ICX=(1/VCX)(B−IX X ) で与えられる電流ICXが算出され、第3のAMP26Bに
出力される。該第3のAMP26Bによって電流ICXがX
方向熱補償コイル23Xに供給される。
【0101】さらに、ステップP6で、一連の作業が終
了したかどうかの判定処理をする。終了してよい場合
(Yes)は、終了し、作業を続行する場合(No)に
は、ステップP2に戻って再度処理を繰り返す。
【0102】このとき、該判定処理は演算処理部25αに
よってなされるのは第1の実施例と同様である。以上説
明したように、本発明の第2の実施例に係る荷電粒子ビ
ーム装置によれば、図8に示すように、第1の検出部22
と、第2の検出部24と、演算処理部25と、熱補償電流制
御部26とを具備している。
【0103】例えば、第1の検出部22によってX方向偏
向コイル21Xに流れる電流IX ,X方向偏向コイル21X
に印加される電圧VX が随時検出され、X方向偏向コイ
ル21Xの発熱量IX X が算出される。
【0104】また、第2の検出部24によってX方向熱補
償コイル23Xに流れる電流ICX,X方向熱補償コイル23
Xに印加される電圧VCXが随時検出され、X方向熱補償
コイル23Xの発熱量ICXCXが算出される。
【0105】さらに、演算処理部25αによってX方向偏
向コイル21Xの発熱量IX X とX方向熱補償コイル23
Xの発熱量ICXCXとの総和IX X +ICXCXが随時
算出される。
【0106】また、熱補償電流制御部26によって随時算
出されたX方向偏向コイル21Xの発熱量IX X 及びX
方向熱補償コイル23Xの発熱量ICXCXに基づいて、発
熱量の総和IX X +ICXCXを一定値に保つようにX
方向熱補償コイル23Xに供給する電流ICX が随時変化
されながら供給される。
【0107】このため、第1の実施例と同様に、偏向コ
イル21X,21Y,熱補償コイル23X,23Yの発熱の際に
生じる電流IX , IY , ICX,ICYや電圧VX , VY ,
CX,VCYにより、時々刻々変動する発熱量IX X
Y Y ,ICXCX, ICY CYの変化に対応して、コイ
ルの発熱量の総和を一定にするような電流ICX,ICY
供給することが可能になる。
【0108】これにより、偏向コイル21X,21Yや熱コ
イル23X,23Yの発するジュール熱の変動を抑止して、
レンズコイルのポールピースの熱変動などによる膨張や
収縮によって、電子ビームの収束状態が変わることを抑
止でき、照射対象である半導体基板上に到達する電子ビ
ームの位置が正確になる。
【0109】また、第1の実施例と異なり、第1の演算
回路26Aと、DACX27C,DACY27Dとが接続され
ていないので、回路構成が幾分簡単になるといった利点
がある。
【0110】さらに、本発明の第2の実施例に係る荷電
粒子ビーム装置の制御方法によれば、X方向偏向コイル
21Xに流れる電流IX ,X方向偏向コイル21Xに印加さ
れる電圧VX ,X方向熱補償コイル23Xに流れる電流I
CX 及びX方向熱補償コイル23Xに印加される電圧VCX
を随時検出し、X方向偏向コイル21Xに流れる電流Iに
X方向偏向コイル21Xに印加される電圧Vを乗じてX方
向偏向コイル21Xの発熱量IX X を随時算出し、X方
向熱補償コイル23Xに流れる電流ICX にX方向熱補償
コイル23Xに印加される電圧V CX を乗じてX方向熱補
償コイル23Xの発熱量ICXCXを随時算出し、X方向偏
向コイル21XとX方向熱補償コイル23Xとの発熱量の総
和IX X +ICXCXを随時算出し、発熱量の総和IX
X +ICXCXを一定値に保つように、X方向熱補償コ
イル23Xに供給する電流ICX を ICX =(1/VCX)(B−IX X ) (Bは装置によって定まる定数)として随時供給してい
る。
【0111】このため、X方向偏向コイル21XやX方向
熱補償コイル23Xの発熱の際に生じる電流や電圧の変化
により、これらの発熱量が時々刻々変化しても、上記し
た電流IC をX方向偏向コイル21Xに随時供給すること
で、コイルの発熱量の変化に対応して、当該発熱量を一
定に保つようにX方向熱補償コイル23Xに電流を供給す
ることが可能になる。
【0112】これにより、第1の実施例に係る荷電粒子
ビーム装置の制御方法と同様に、基板上に到達する電子
ビームが意図していた位置に正確に到達し、位置合わせ
精度の向上が可能になる。従って、以上のような方法に
よる電子ビーム露光によって形成された半導体装置の信
頼度が向上する。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の荷電粒子ビーム装置によれば、偏向手段と、熱補償手
段と、制御手段と、制御補助手段を具備している。
【0114】なお、本発明に係る第1の荷電粒子ビーム
装置において、制御補助手段は、第1の検出手段と、第
2の検出手段と、演算手段とから成る。また、本発明に
係る第2の荷電粒子ビーム装置によれば、本発明に係る
第1の荷電粒子ビーム装置において、演算手段が演算量
に基づいて熱補償手段に供給する電流を演算する制御目
標量を算出している。
【0115】このため、偏向手段,熱補償手段の発熱の
際に生じる電流や電圧の変化により、時々刻々変動する
演算量の変化に対応して制御目標量を一定にするような
電流を供給することが可能になる。
【0116】これにより、偏向手段や熱補償手段に用い
られるコイルの発するジュール熱の変動を抑止して、荷
電粒子レンズの支持体などの熱変動による膨張や収縮に
よって、荷電粒子ビームの収束状態が変わることを抑止
でき、照射対象である半導体基板上に到達する荷電粒子
ビームの位置が正確になる。
【0117】なお、本発明に係る第2の荷電粒子ビーム
装置によれば、偏向手段と制御手段とが接続されていな
いので、本発明に係る第1の荷電粒子ビーム装置に比し
て回路構成が幾分簡単になる。
【0118】また、本発明に係る第1の荷電粒子ビーム
装置の制御方法によれば、偏向手段及び熱補償手段の発
熱状態を監視しながら、該偏向手段及び熱補償手段の発
熱状態を制御する補正電流又は制御目標量に基づいて該
熱補償手段の出力制御をしている。
【0119】さらに、本発明に係る第1の荷電粒子ビー
ム装置の制御方法において、補正電流を含めた電流を熱
補償手段に随時供給している。このため、偏向手段,熱
補償手段の発熱の際に生じる電流や電圧の変化により、
時々刻々変動する演算量の変化に対応して補正電流だけ
電流を随時変化させることで制御目標量を一定にするよ
うな電流を供給することが可能になる。
【0120】また、本発明の第2の荷電粒子ビーム装置
の制御方法によれば、制御目標量に基づいて電流を制御
演算式により演算処理をし、電流を熱補償手段に随時供
給することを特徴としている。
【0121】このため、偏向手段,熱補償手段の発熱の
際に生じる電流や電圧の変化により、時々刻々変動する
演算量の変化に対応して制御目標量を一定にするような
電流を供給することが可能になる。
【0122】これにより、偏向手段や熱補償手段に用い
られるコイルの発するジュール熱の変動を抑止して、荷
電粒子レンズの支持体などの熱変動による膨張や収縮に
よって、荷電粒子ビームの収束状態が変わることを抑止
でき、照射対象である半導体基板上に到達する荷電粒子
ビームの位置が正確になる。
【0123】従って、例えば当該装置が電子ビーム露光
装置の場合には、位置合わせ精度の向上が可能になるこ
とで、当該装置を用いて製造された半導体装置の信頼度
の向上に寄与するところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る荷電粒子ビーム装置の原理図(そ
の1)である。
【図2】本発明に係る荷電粒子ビーム装置の原理図(そ
の2)である。
【図3】本発明に係る荷電粒子ビーム装置の制御方法を
説明するフローチャート(その1)である。
【図4】本発明に係る荷電粒子ビーム装置の制御方法を
説明するフローチャート(その2)である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る荷電粒子ビーム装
置の構成図である。
【図6】本発明の各実施例に係る荷電粒子ビーム装置の
補足説明図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る荷電粒子ビーム装
置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施例に係る荷電粒子ビーム装
置の構成図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係る荷電粒子ビーム装
置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図10】従来例に係る荷電粒子ビーム装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
11…偏向手段、 12…熱補償手段、 13…制御手段、 14…制御補助手段、 SS…演算手段、 ΔIC …補正電流、 IV+IC C …制御目標量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027 (72)発明者 山田 章夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 安田 洋 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビームを偏向する偏向手段(1
    1)と、 前記偏向手段(11)の発熱状態を補償する熱補償手段
    (12)と、 前記熱補償手段(12)の発熱状態を制御する制御手段
    (13)と、前記制御手段(13)の出力制御をする制御補
    助手段(14)とを具備し、前記制御補助手段(14)が熱
    補償手段(12)の発熱状態と偏向手段(11)の偏向状態
    とに基づいて制御手段(13)に制御補助信号(SS)を出
    力することを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の荷電粒子ビーム装置にお
    いて、前記制御手段(13)が制御補助信号(SS)となる
    補正電流(ΔIC )又は、制御目標量(IV+I
    C C )に基づいて前記熱補償手段(12)に供給する電
    流(IC )の出力制御をすることを特徴とする荷電粒子
    ビーム装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の荷電粒子ビーム装置にお
    いて、 前記制御補助手段(14)は、前記偏向手段(11)に流れ
    る電流(I)及び該偏向手段(11)に印加される電圧
    (V)を随時検出して前記偏向手段(11)の演算量(I
    V)を算出する第1の検出手段(14A)と、 前記熱補償手段(12)に流れる電流(IC )及び該熱補
    償手段(12)に印加される電圧(VC )を随時検出して
    前記熱補償手段(12)の演算量(IC C )を算出する
    第2の検出手段(14B)と、 前記初期設定制御量(I,V)と演算量(IV,IC
    C )に基づいて熱補償手段(12)に供給する電流
    (IC )を補正する補正電流(ΔIC )を算出する演算
    手段(14C)とから成ることを特徴とする荷電粒子ビー
    ム装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の荷電粒子ビーム装置にお
    いて、前記演算手段(14C)が演算量(IV,I
    C C )に基づいて熱補償手段(12)に供給する電流
    (IC )を演算する制御目標量(IV+IC C )を算
    出することを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
  5. 【請求項5】 荷電粒子ビームを偏向する偏向手段(1
    1)の発熱状態を補償する熱補償手段(12)の制御をす
    る方法であって、前記偏向手段(11)及び熱補償手段
    (12)の発熱状態を監視しながら、該偏向手段(11)及
    び熱補償手段(12)の発熱状態を制御する補正電流(Δ
    C )又は制御目標量(IV+IC C )に基づいて該
    熱補償手段(12)の出力制御することを特徴とする荷電
    粒子ビーム装置の制御方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の荷電粒子ビーム装置の制御
    方法であって、 前記偏向手段(11)及び前記熱補償手段(12)に流れる
    電流(I,IC )や前記偏向手段(11)に印加される電
    圧(V),熱補償手段(12)に印加される電圧(VC
    を随時,検出処理をし、 前記検出処理に基づいて偏向手段(11)に係る演算量
    (IV)及び前記熱補償手段(12)に係る演算量(IC
    C )の随時,算出処理をし、 前記算出処理に基づいて補正電流(ΔIC )を含めた電
    流(IC ′)を、次式〔1〕,すなわち、 IC ′=IC +ΔIC =[1/VC ][A−IV]……〔1〕 であって、Aは当該荷電粒子ビーム装置の偏向系の任意
    の熱平衡定数となる制御演算式により演算処理をし、 前記補正電流(ΔIC )を含めた電流(IC ′)を熱補
    償手段(12)に随時供給することを特徴とする荷電粒子
    ビーム装置の制御方法。
  7. 【請求項7】請求項5記載の荷電粒子ビーム装置の制御
    方法であって、前記偏向手段(11)及び前記熱補償手段
    (12)に流れる電流(I,IC )や前記偏向手段(11)
    に印加される電圧(V),熱補償手段(12)に印加され
    る電圧(VC )を随時,検出処理をし、 前記検出処理に基づいて偏向手段(11)に係る演算量
    (IV)及び前記熱補償手段(12)に係る演算量(IC
    C )の随時,算出処理をし、 前記算出処理に基づいて熱補償手段(12)に流れる電流
    (IC )を決定する制御目標量(IV+IC C )の演
    算処理をし、 前記制御目標量(IV+IC C )に基づいて電流(I
    C ′)を次式〔2〕,すなわち、 IC ′=[1/VC ][A−IV]……〔2〕 であって、Aは当該荷電粒子ビーム装置の偏向系の任意
    の熱平衡定数となる制御演算式により演算処理をし、前
    記電流(IC ′)を熱補償手段(12)に随時供給するこ
    とを特徴とする荷電粒子ビーム装置の制御方法。
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