JPH0652406B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH0652406B2
JPH0652406B2 JP62088518A JP8851887A JPH0652406B2 JP H0652406 B2 JPH0652406 B2 JP H0652406B2 JP 62088518 A JP62088518 A JP 62088518A JP 8851887 A JP8851887 A JP 8851887A JP H0652406 B2 JPH0652406 B2 JP H0652406B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は、ハロゲン化銀写真感光材料の現像方法に関
し、特に極めて硬調なネガチブ画像、感度の高いネガチ
ブ画像および良好な網点画質を与える写真感光材料に関
するものである。
(B)従来技術 ヒドラジン化合物をハロゲン化銀写真乳剤や現像液に添
加することは、米国特許第3,730,727号明細書(アスコ
ルビン酸とヒドラジンとを組合せた現像液)、同3,227,
552号明細書(直接ポジカラー像を得るための補助現像
薬として、ヒドラジンを使用)、同3,386,831号明細書
(ハロゲン化銀感材の安定剤として脂肪族カルボン酸の
β−モノフェニルヒドラジドを含有)、同2,419,975号
明細書や、Mees著「The Theory of Photographic Proces
s」第3版(1966年)281頁等で知られている。
これらの中で、特に米国特許第2,419,975号では、ヒド
ラジン化合物の添加により硬調なネガチブ画像を得るこ
とが開示されている。
即ち、塩臭化銀乳剤にヒドラジン化合物を添加し、12.8
という様な高いpHの現像液で現像すると、ガンマ
(γ)が10をこえる極めて硬調な写真特性が得られる
ことが、記載されている。
しかし、pHが13に近い強アルカリ現像液は空気酸化
され易く、不安定で、長時間の保存や使用に耐えない。
ガンマ値が10をこえる超硬調な写真特性は、ネガ画
像、ポジ画像のいずれにせよ、印刷製版に有用な網点画
像(dot image)による連続調画像の写真的再現あるい
は、線画の再生に極めて有用である。
この様な目的のために従来は、塩化銀の含有量が50モ
ル%、好ましくは75モル%をこえるような塩臭化銀乳
剤を用い、亜硫酸イオンの有効濃度を極めて低く(通常
0.1モル/以下)したハイドロキノン現像液で現像す
る方法が一般的に用いられていた(リス現像)。
しかし、この方法では、現像液中の亜硫酸イオンが低い
ために、現像液は、極めて不安定で、3日をこえる保存
に耐えない。
更に、これらの方法はいずれも塩化銀含量の比較的高い
塩臭化銀乳剤を用いることを必要とするため、高い感度
を得ることができなかった。
従って、高感度の乳剤と安定な現像液を用いて、網点画
像や線画の再現に有用な超硬調写真特性を得ることが強
く要望されていた。
この目的のため、米国特許第4,168,977号、同4,224,401
号、同4,243,739号、同4,269,929号、同4,272,614号、
同4,323,643号明細書などでは、安定な現像液を用いて
極めて硬調なネガチブ写真特性を与えるハロゲン化銀写
真感光材料が開示されているが、それらに用いられるア
シルヒドラジン化合物はいくつかの欠点を有することが
わかってきた。
即ち、これらのヒドラジン類は、現像処理中に窒素ガス
を発生することが知られており、このガスがフィルム中
で集まって気泡となり、写真画像を損なうことがある。
従って、この気泡の発生を減らすと同時に感材製造のコ
ストを低下させることができる点に於ても、添加量が少
なくても極めて硬調な写真特性が得られる化合物が望ま
れていた。又、これらのヒドラジン類を用いて現像を続
けると、未露光部分に無数の円形のカブリ(砂カブリ;
pepper fog)が発生し易く、著しく画像品質を損ねてい
た。
又、従来のヒドラジン類は、増感硬調化のためには多量
必要で、感材の性能に関して特に高感度であることが要
求される様な場合には、他の増感技術〔例えば、化学増
感を強くする;粒子サイズを大きくする;米国特許第4,
272,606号や同4,241,164号明細書に示される様な増感を
促進する化合物を添加するなど〕との併用が望ましい
が、これらの増感技術を併用すると、一般に保存中での
経時増感および増カブリが起きる場合がある。
更に又、従来のヒドラジン類を用いて、現像を行うと、
現像液の攪拌ムラによって生ずる所謂現像ムラが起こり
易い。この現像ムラは、自現機処理で顕著であり、この
現象をなくすため、現像処理を強めると、前記した砂カ
ブリ現象が生ずるという欠点を有していた。
従って上で述べた様な経時安定性における問題や現像ム
ラや砂カブリの問題がなく、極少量の添加で有効であ
り、更に合成が容易な化合物が望まれていた。
先に本発明者らは、特願昭61−20700、及び特願
昭61−22458に於てシュウ酸型ヒドラジン類を開
示したが、これらの発明に基づく化合物でもなお不充分
である事が判明し、更に有効な化合物が望まれていた。
(C)発明の目的 本発明の目的は第1に、安定な現像液を用いてガンマー
が10をこえる極めて硬調なネガ階調の写真特性を得る
ことができるハロゲン化銀写真感光材料を提供すること
である。
本発明の目的は、第2に現像ムラや砂カブリに対する問
題がない良好な画像品質を与えることができるヒドラジ
ン類を含有するネガ型ハロゲン化銀写真感光材料を提供
することである。
本発明の目的は第三に、写真性能に悪影響を与えること
なく、少ない添加量で、所望の極めて硬調なネガ階調の
写真特性を与えることができるヒドラジン類を含有する
ネガ型ハロゲン化銀写真感光材料を提供することであ
る。
本発明の目的は第四に、処理安定性(現像ムラ、砂カブ
リなどがない等)が良好かつ迅速硬調なる写真特性を与
えることができるヒドラジン類を現像処理液中に添加す
ることにより、ハロゲン化銀写真感光材料を硬調に現像
する方法を提供することである。
(D)発明の構成 本発明の諸目的は、ハロゲン化銀写真感光材料を下記一
般式(I)で表わされる化合物の存在下に現像することに
より達成された。
一般式(I) 〔式中、Arはアリール基を表わし、Rはアルキル基、
アラルキル基又はアルケニル基を表わす。
は水素原子又はアルキル基を表わす。
はアルキル基、アリール基、又はアルコキシ基を表
わし、nは0,1,2,又は3の整数を表わす。X は陰イオ
ンを表わす。〕 一般式(I)に於て、Arで表わされるアリール基は具体
的には置換基を有していてもよいフェニル基又はナフチ
ル基であり、その置換基の例としてはアルキル基、アリ
ール基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルケニル基、置換アミノ基、アシルアミノ基、ス
ルホンアミド基、アルキリデンアミノ基、チオ尿素基、
チオアミド基、ヘテロ環基又はこれらの組合わせ等が挙
げられる。
一般式(I)に於てRで表わされるアルキル基、アラルキ
ル基及びアルケニル基は、好ましくは、炭素数30以下
のアルキル基、アラルキル基及びアルケニル基であっ
て、シアノ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、スルホ基、アリール基などの置換基を有し
ていてもよい。
一般式(I)に於て、Rで表わされるアルキル基は、好
ましくは炭素数10以下のアルキル基であって水酸基、
ハロゲン原子、アルコキシ基、アリール基、アリールオ
キシ基などの置換基を有していてもよい。
一般式(I)に於て、Rで表わされるアルキル基及びア
ルコキシ基は好ましくは炭素数20以下のアルキル基及
びアルコキシ基であって、ハロゲン原子、シアノ基、カ
ルボキシル基、アリールオキシ基、スルホ基、アリール
基などの置換基を有していてもよい。
一般式(I)に於て、Rで表わされるアリール基は置換
基を有していてもよいフェニル基又はナフチル基であ
り、その置換基の例としてはアルキル基、アリール基、
ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基又はア
ルケニル基等が挙げられる。更に、一般式(I)のAr又
はRはその中にカプラー等の不動性写真用添加剤に於て
常用されているバラスト基が組み込まれているものでも
よい。
バラスト基とは、8以上の炭素数を有する写真性に対し
て比較的不活性な基であり、例えばアルキル基、アルコ
キシ基、フェニル基、フェノキシ基などの中から選ぶ事
ができる。
一般式(I)で示される化合物の具体例を以下に示す。但
し、本発明は以下の化合物に限定されるものではない。
本発明の化合物は、以下に示す合成スキームにより容易
に合成する事ができる。
〔式中、Ar,R,R1,R2,X は一般式(I)に於て定義される
ものであり、Bはハロゲン原子を表わす。〕 即ち、一般式(II)に示すピリジン類とフェノオキサリル
基を有する一般式(III)の化合物をジオキサン、ベンゼ
ン、又はDMFなどの適当な溶媒中で、トリエチルアミ
ンなどの塩基性触媒下反応させ、一般式(IV)の化合物を
得たのち、対応するヒドラジン化合物(Ar-NH・NH2)と反
応させることにより、容易に一般式(V)が得られる。
更に一般式(V)の化合物にアルキル化剤(R−X)を反
応させると目的とする一般式(I)の化合物が得られる。
以下、本発明の化合物の合成法について、具体例をあげ
て説明する。
(合成例1)例示化合物1の合成 a)3−(フェノオキサリルアミノ)ピリジンの合成 3−アミノピリジン37.7gにジオキサン500mlを加え溶
解後、トリエチルアミン61.4mlを加えて、室温下に攪拌
しながら、フェノオキサリルクロリド81.2gを少しずつ
添加した。
添加終了後、同温にて1時間攪拌後、反応液を水中にあ
けて酢酸エチルにて抽出、水洗後ボウ硝にて乾燥したの
ち、ボウ硝を口去、液を減圧下濃縮し得た残査を酢酸
エチルより再結晶した。
収量:74.6g 融点:161.5〜162℃ b)1−(4−メチルフェニル)−2−(3−ピリジル
アミノオキサリル)ヒドラジンの合成 a)で得た3−(フェノオキサリルアミノ)ピリジン1
2.1gと塩酸p−トリルヒドラジン7.93gにベンゼン2
00mlを加え、けんだく下、更にトリエチルアミン6.97
mlを加えて約3時間加熱還流した。
冷後、析出晶を取し水洗したのちメタノールから再結
晶を行い目的物を得た。
収量:11.7g 融点:223〜224℃ c)例示化合物1の合成 bで得た1−(4−メチルフェニル)−2−(3−ピリ
ジルアミノオキサリル)ヒドラジン2.7gにアセトン2
0ml、ヨウ化メチル30mlを加えて約1時間加熱還流を
行った。
冷後、析出晶を取し、少量のアセトンにて洗浄した。
収量:4.2g 融点:153〜155℃ (合成例2)例示化合物4の合成 a)1−フェニル−2−(3−ピリジルアミノオキサリ
ル)ヒドラジンの合成 合成例1のa)で得た3−(フェノオキサリルアミノ)
ピリジン12.1gと塩酸フェニルヒドラジン7.23gにエタ
ノール100mlとトリエチルアミン6.97mlを加えて約2
時間加熱還流した。冷後、析出晶を取し水洗したの
ち、エタノール200mlより再結晶を行い目的物を得
た。
収量:9.8g 融点:220.5〜221.5℃ b)例示化合物4の合成 a)で得た1−フェニル−2−(3−ピリジルアミノオ
キサリル)ヒドラジン2.56gにアセトン25ml、ヨウ化
メチル40mlを加えて約1時間加熱還流した。
冷後、析出晶を取し、少量のアセトンにて洗浄した。
収量:3.9g 融点:131.5〜134.5℃ (合成例3)例示化合物5の合成 合成例1のb)で得た1−(4−メチルフェニル)−2
−(3−ピリジルアミノオキサリル)ヒドラジン2.7g
にアセトン40ml、トシル酸メチル2gを加えて5時間
半加熱還流した。
冷後、析出晶を取し、少量のアセトンにて洗浄を行っ
た。
収量:4.3g 融点:212〜213℃ 本発明の感光材料に於て一般式(I)で示される化合物
は、表面潜像型ハロゲン化銀乳剤層に含有させるのが好
ましいが、表面潜像型ハロゲン化銀乳剤層に隣接する親
水性コロイド層に含有させてもよい。
その様な層は下塗層、中間層、フィルター層、保護層、
アンチハレーション層など、一般式(I)で示される化合
物が、ハロゲン化銀粒子へ拡散していくのを妨げない限
り、どんな機能をもつ層であってもよい。
層中での本発明の化合物の含有量は、用いられるハロゲ
ン化銀乳剤の特性、化合物の化学構造及び現像条件によ
って異なるもので、適当な含有量は、広い範囲にわたっ
て変化しうるが、表面潜像型ハロゲン化銀乳剤中の銀1
モル当り約1×10-6〜1×10-2モルの範囲が実際上
有用である。
本発明に於て用いられる一般式(I)で表わされるヒドラ
ジン化合物を現像液中に混入する場合には10-4〜10
-1モル/が適当であり、更に好ましくは5×10-4
5×10-2モル/の範囲が特に好ましい。
本発明の感光材料の感光性ハロゲン化銀乳剤層に用いる
ハロゲン化銀には特に限定はなく、塩臭化銀、塩沃臭化
銀、沃臭化銀、臭化銀などを用いることができるが、沃
臭化銀又は塩沃臭化銀を用いる場合には、沃化銀の含有
量は5モル%以下の範囲であることが好ましい。
ハロゲン化銀粒子の形態、晶癖、サイズ分布等には特に
限定はないが、粒子径0.7ミクロン以下のものが好まし
い。
ハロゲン化銀乳剤は、塩化金酸塩、三塩化金などの様な
金化合物やロジウム、イリジウムの如き貴金属の塩や銀
塩と反応して硫化銀を形成するイオウ化合物や、第1ス
ズ塩、アミン類の如き還元性物質で粒子を粗大化しない
で感度を上昇させることができる。
又、ロジウム、イリジウムの如き貴金属の塩、赤血塩な
どの鉄化合物をハロゲン化銀粒子の物理熟成時又は核生
成時に存在せしめることもできる。
特にロジウム塩又は錯塩の添加は、短い現像時間で超硬
調の写真特性を達成するという本発明の効果を一層助長
するので好ましい。
本発明に於て、表面潜像型ハロゲン化銀乳剤とは、内部
感度より表面感度の高いハロゲン化銀粒子から成る乳剤
をさし、この乳剤は好ましくは米国特許第4,224,401号
明細書にて規定された表面感度と内部感度の差をもつも
のである。
ハロゲン化銀乳剤は単分散であることが望ましく、特に
上記の米国特許4,224,401号にて規定された単分散性を
持つ乳剤が好ましい。
本発明に用いられる写真乳剤は、メチン色素類、その他
によって分光増感されてもよい。
用いられる色素には、シアニン色素、メロシアニン色
素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポ
ーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色
素、およびヘミオキソノール色素が包含される。
特に有用な色素は、シアニン色素、メロシアニン色素、
および複合メロシアニン色素に層する色素である。
これらの増感色素は、単独に用いてもよいが、それらの
組合せを用いてもよい。
増感色素の組合せは、特に強色増感の目的でしばしば用
いられる。増感色素とともに、それ自身分光増感作用を
もたない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない物質
であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよ
い。
本発明の感光材料の乳剤層や中間層に用いることのでき
る結合剤又は保護コロイドとしては、ゼラチンを用いる
のが有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用いる
事ができる。
例えば、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグ
ラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白質;ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、セルロース硫酸エステル類の如きセルロース誘導
体;アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘導体;ポ
リビニルアルコール、ポリビニルアルコールの部分アセ
タール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あるい
は共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用いる
ことができる。
ゼラチンとしては、石灰処理ゼラチンの他、酸処理ゼラ
チンやBull.Soc.Sci.Phot.Japan.No.16、P30(1
966)に記載された様な酵素処理ゼラチンを用いても
よく、又、ゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いる
ことができる。
本発明に用いられる写真乳剤には、感光材料の製造工
程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止し、ある
いは写真性能を安定化させる目的で、種々の化合物を含
有させることができる。
即ち、アゾール類、例えばベンゾチアゾリウム塩、ニト
ロイミダゾール類、ニトロベンズイミダゾール類、クロ
ロベンズイミダゾール類、メルカプトチアゾール類、メ
ルカプトベンゾチアゾール類、メルカプトチアジアゾー
ル類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、
メルカプトテトラゾール類;メルカプトピリミジン類、
メルカプトトリアジン類、チオケト化合物;アザインデ
ン類、;など従来よりカブリ防止剤又は安定剤として知
られた、多くの化合物を加えることができる。
これらの中で、特に好ましい物は、ベンゾトリアゾール
類(例えば5−メチルベンゾトリアゾール)及びニトロ
インダゾール類(例えば5−ニトロインダゾール)であ
る。
これらの化合物は、処理液に含有させても良い。
本発明の写真感光材料には、写真乳剤層その他の親水性
コロイド層に無機又は有機の硬膜剤を含有してもよい。
例えばクロム塩(クロムミョウバンなど)、アルデヒド
類、(ホルムアルデヒド、グリオキサールなど)、N−
メチロール化合物、ジオキサン誘導体(2,3−ジヒドロ
キシジオキサンなど)、活性ビニル化合物、活性ハロゲ
ン化合物(2,4−ジクロル−6−ヒドロキシ−S−トリ
アジンなど)、などを単独又は組み合わせて用いること
ができる。
本発明を用いて作られる感光材料の写真乳剤層又は他の
親水性コロイド層には、塗布助剤、帯電防止、スベリ性
改良、乳化分散、接着防止及び写真特性改良(例えば、
現像促進、硬調化、増感)など種々の目的で種々の界面
活性剤を含んでもよい。
例えばサポニン(ステロイド系)、アルキレンオキサイ
ド誘導体(ポリエチレングリコール、ポリエチレングリ
コールアルキルエーテル類など)、グリシドール誘導体
(アルケニルコハク酸ポリグリセリドなど)、多価アル
コールの脂肪酸エステル類、糖のアルキルエステル類な
どの非イオン性界面活性剤;アルキルカルボン酸塩、ア
ルキルスルフォン酸塩、アルキル硫酸エステル類、アル
キルリン酸エステル類などの様な、カルボキシ基、スル
ホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、リン酸エステル基等
の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミ
ノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸又はリン
酸エステル類などの両性界面活性剤; 脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジ
ニウム、イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウ
ム塩類などのカチオン界面活性剤を用いることができ
る。
本発明に用いる写真感光材料には、写真乳剤層その他の
親水性コロイド層に、寸度安定性の改良などの目的で、
水不溶又は難溶性合成ポリマー分解物を含むことができ
る。
例えば、アルキル(メタ)アクリレート、アルコキシア
ルキル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アク
リレート、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニル、アク
リロニトリル、オレフィン、スチレンなどの単独もしく
は組合せ、又はこれらとアクリル酸、メタクリル酸、
α、β−不飽和ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート、スルホアルキル(メタ)アクリレー
ト、スチレンスルホン酸等の組合せを単量体成分とする
ポリマーを用いることができる。
本発明のハロゲン化銀感光材料を用いて超硬調の写真特
性を得るには、従来のリス現像液や米国特許第2,419,97
5号明細書に記載されたpH13に近い高アルカリ現像
液を用いる必要はなく、安定な現像液を用いることがで
きる。
即ち、本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、保恒剤と
しての亜硫酸イオンを充分に(特に0.15モル/以上)
含んだ現像液を用いることができ、また、pH9.5以
上、特に10.5〜12.3の現像液によって充分に超硬調のネ
ガ画像を得ることができる。
本発明の方法に於て用いうる現像主薬には特別な制限は
なく、ジヒドロキシベンゼン類、3−ピラゾリドン類、
アミノフェノール類などを単独あるいは組み合わせて用
いる事ができる。
現像液にはその他、アルカリ金属の亜硫酸塩、炭酸塩、
ホウ酸塩、及びリン酸塩の如きpH緩衝剤、臭化物、沃
化物、及び有機カブリ防止剤(特に好ましくは、ニトロ
インダゾール類又はベンゾトリアゾール類)の如き、現
像抑制剤ないし、カブリ防止剤などを含むことができ
る。
又、必要に応じて、硬水軟化剤、溶解助剤、色調剤、現
像促進剤、界面活性剤、消泡剤、硬膜剤、フィルムの銀
汚れ防止剤(例えば2−メルカプトベンズイミダゾール
スルホン酸)などを含んでいてもよい。
これら添加剤の具体例は、リサーチディスクロージャー
176号の17643などに記載されている。
定着液としては、一般に用いられている組成のものを用
いることができる。定着剤としては、チオ硫酸塩、チオ
シアン酸塩のほか、定着剤としての効果が知られている
有機硫黄化合物を用いることができる。
又、定着液には硬膜剤として水溶性アルミニウム塩など
を含んでいても良い。
本発明では、感光材料中に現像主薬を内蔵させて、アル
カリ性のアクチベータ溶液で処理する方式を採用しても
良い。
(特開昭57−129436号、同57−129433
号、同57−129434号、同57−129435
号、米国特許4,323,643号などを参照)。
処理温度は通常18℃から50℃の間で選ばれるが、1
8℃より低い温度又は50℃をこえる温度としてもよ
い。写真処理には自動現像機を用いるのが好ましい。
本発明では感光材料を自動現像機に入れてから出てくる
までのトータルの処理時間を60秒〜120秒に設定し
ても充分に超硬調のネガ階調の写真特性が得られる。
(E)実施例 <実施例1> 97%のAgBr、3%のAgIを含む平均粒径0.25μ
の立方体晶から成る沃臭化銀乳剤をダブルジェット法に
よって調製し、常法により水洗、再溶解したのち、チオ
硫酸ナトリウムを用いて化学増感を施した。
この沃臭化銀乳剤を9ケに分割したのち、本発明の一般
式(I)の化合物(2)、(7)、(8)及び比較化合物
(A)を第I表に示した量で加えたのち、ポリエステル
フィルム上に1m2当り、銀量3.7gになる様に塗布し
た。
この様にして作製したフィルム試料にウエッヂ露光を与
えたのち、下記に示す様な組成の現像液を用い、20℃
にて1分〜5分現像を行った。
<現像液> ハイドロキノン 30g 4-ヒドロキシメチル-4-メチル-1-フェニル-3-ピラゾリドン 0.3g 亜硫酸ナトリウム 75g EDTA・2Na 1.0g リン酸三カリウム 80g 臭化カリウム 2.0g NaOH 13g 5-メチルベンゾトリアゾ-ル1-ジエチル 0.3gアミノ -2,3-ジヒドロキシプロパン 17g 水を加えて 1 水酸化カリウムでpH11.5に合わせる。
比較化合物(A) 結果を表Iに示す。
表Iから明らかな様に本発明の化合物は、比較化合物
(A)に比し、20℃1分の現像処理に於ても硬調な写
真特性は、ほゞ出来上がっており、かつ長時間現像を行
ってもカブリの増加がないことがわかる。
更に現像時間の変化による感度変化が比較化合物(A)
にくらべて極めて少ない事から、現像に対する安定性が
高いことがわかる。
又、現像処理後の各サンプルの未露光部分を見た所、比
較化合物(A)を添加したサンプル(No.2.3)に於ては
現像時間3分で既に明白な砂カブリが発生しているのに
くらべ、本発明の化合物を添加したサンプル(No.4〜
9)では何ら砂カブリを認めなかった。
<実施例2> 次に実施例1で得られたフィルム試料の別の一部を用い
て網点品質の試験を行った。
即ち、150線グレイコンタクトスクリーンを用いてセ
ンシメトリー用露光ウエッジを介して、各フィルム試料
に露光を与えたのち、前と同様の現像液で38℃30秒
間現像し、網点品質をみた。
結果を表IIに示す。
網点品質は5段階で視覚的に評価したもので5が最も良
く、1が最も悪い品質を表わす。製版用網点原版として
は5,4が実用可能で3は粗悪だが、ぎりぎり使用で
き、2,1は実用上使用不可能な品質である。
表IIから明らかな様に、本発明の化合物は、良好な網点
品質を示すことがわかる。
<実施例3> 実施例1で得たフィルムNo.1のサンプル(硬調化剤無
添加)の別の一部にウェッジ露光を与えたのち、実施例
1で述べた現像液に本発明の化合物(1)、(5)、(10)をそれ
ぞれ現像液1当り1.5mmole添加した。
更に比較として、比較化合物(B)、(C)、(D)もそれぞれ現
像液1当り1.5mmole添加し、20℃で2,4,6分現
像し、写真特性を求めた。
比較化合物(B) 比較化合物(C) 比較化合物(D) 結果を表IIIに示す。
表IIIから明らかな様に、本発明の化合物は、比較化合
物(B)に比し、現像の立上りが早く、20℃2分の現像
処理に於ても硬調な写真特性が出来上っており、かつ長
時間現像を行ってもカブリの増加がない事がわかる。
更にこれらの事は本発明の化合物(1)、(5)は比較化合物
(C)と比較し、化合物(10)は、比較化合物(D)と比較
する事により、一層明らかとなっている。
更に、現像時間の変化による感度変化が比較化合物にく
らべて少ない事から、現像に対する安定性が高いことが
わかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン化銀写真感光材料を下記一般式
    (I)で表わされる化合物の存在下で現像することを特
    徴とする画像形成方法。 一般式(I) 〔式中、Arはアリール基を表わし、Rはアルキル基、
    アラルキル基又はアルケニル基を表わす。 Rは水素原子又はアルキル基を表わす。 Rはアルキル基、アリール基又はアルコキシ基を表わ
    し、nは0、1、2又は3を表わす。 X は陰イオンを表わす。〕
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