JPH0652283B2 - Lcrメ−タ - Google Patents

Lcrメ−タ

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JPH0652283B2
JPH0652283B2 JP14118687A JP14118687A JPH0652283B2 JP H0652283 B2 JPH0652283 B2 JP H0652283B2 JP 14118687 A JP14118687 A JP 14118687A JP 14118687 A JP14118687 A JP 14118687A JP H0652283 B2 JPH0652283 B2 JP H0652283B2
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voltage
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はLCRメータに係り、更に詳しく言えば、被
測定体に測定用信号を加え、その流れる電流の大きさに
応じて被測定体のL,C,R検出用抵抗を切り換えるよ
うにしたLCRメータに関するものである。
〔従来例〕
従来のLCRメータにおいては、一般に、被測定体に所
定周波数の測定用電圧を加え、被測定体に流れる電流を
例えば電流/電圧変換器にて電圧に変換するとともに、
移相器により測定用電圧と同相、90°進相、及び90
°遅相の3つの信号を形成し、上記変換電圧をこれら3
つの信号にて同期検波するようにしている。このように
すると、その検波出力からはそれぞれ測定用電圧と同
相、90°進相、及び90°遅相した電流成分を表す3
つの電圧が得られるから、これらの電圧と上記測定用電
圧とから演算により被測定体のL,C,Rを求めるよう
にしている。
なお、測定周波数は例えば100Hz,500Hz,1kHz,10kHz
……などと×10nを標準にしてスポット状に数点設けら
れ、所望の周波数を適宜選択して測定を行うようになっ
ている。
L,C,Rの測定レンジも同様に×10nのステップで設
けられている。例えばRについては10Ω,100Ω,1k
Ω,10kΩ……、Lについては10μH,100μH,1mH,
10mH……、Cについては10pF,100pF,1nF,10nF……
などである。この場合、被測定体の定格値は一般に既知
であるから、それに適合したレンジを設定する。例えば
コンデンサの容量測定の場合、定格値が2nFであれば測
定レンジは1−10nfとする。オートレンジの場合には装
置が適合レンジを自動的に設定するようになっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来のLCRメータにおいては、通常、被測定体が
有するL,C,R等の定格値を目安にして電流/電圧変
換器に接続された検出用のレンジ抵抗を切り換えるよう
にしている。したがって例えば測定周波数が1桁違う
と、同一レンジ内であっても被測定体によりそのインピ
ーダンスの最大値と最小値の比が100倍の大きさとなる
ことがある。
一例としてコンデンサの容量測定の場合を第10図により
説明すると、横軸は周波数、縦軸はコンデンサのリアク
タンス(以下、「インピーダンス」と総称する。)、斜
線(イ)、(ロ)はそれぞれ容量C1及びC2を有するコンデン
サのインピーダンス/周波数特性を表すものとし、横軸
と縦軸を対数目盛にするとコンデンサのインピーダンス
変化は図示のように直線で示すことができる。
同図において、例えば測定レンジをレンジC2、測定周
波数をf1に設定したとすると、周波数f1における容量
1のインピーダンス(点A)はZ1で、容量C2のイン
ピーダンス(点B)はZ2である。
ここで、例えば容量C2の値が容量C1の10倍、すなわち
2=C1×10とすると、インピーダンスに関しては、Z
2=Z1/10となることは明らかである。
次に、測定周波数を上記f1の10倍の周波数f2に設定
し、同様に容量C1,C2のインピーダンスを測定する
と、点Cにおける容量C1のインピーダンスZ2′は上記
点AにおけるインピーダンスZ1の1/10、すなわち
2′=Z2となる。同様にして、点Dにおける容量C2
のインピーダンスZ3′は上記点Bにおけるインピーダ
ンスZ2の1/10、すなわちZ3′=Z3となる。
よって、同一レンジC2内であっても測定周波数が1桁
異なると、点A近傍と点D近傍におけるコンデンサのイ
ンピーダンスはその大きさの比がほぼ100倍となる。し
たがって、例えば周波数f1の測定用定電流にて容量C1
を測定した場合、点AのインピーダンスZ1に発生する
電圧は、周波数f2の同一レベルの測定用電流にて容量
2を測定したとき、点Dにおけるそのインピーダンス
3に発生する電圧の100倍となる。また、例えば周波数
1の定電圧で容量C1を測定した場合に流れる電流は、
周波数f2の同一レベルの定電圧で容量C2を測定した場
合に流れる電流の1/100になることも容易にわかる。
このため従来のLCRメータにおいては、測定周波数を
微細に変化させて測定しようとすると、測定系全般にわ
たり直線性に優れた40dBのダイナミックレンジを必要
とするが、温度変化等の周囲条件を考慮すると回路が一
般に高価格となる。また、上記のように測定信号に対す
る応答信号が小さくなると、ディジタル変換した場合の
有効ビットが比較的下位に存在し、分解能が低下するた
め以後の演算処理における誤差が無視できない値に増大
する。
この場合、10倍ステップで設定されている測定レンジC
1,C2等を、周波数を変えたときそれぞれ検出抵抗も
切り換え、例えば3分割して3倍ステップのレンジにす
ると、同一レンジ内ではインピーダンスの最大/最小の
比を30:1に減少させることができる。しかし切換回路
が3倍になるなど装置が大形化するとともにコストアッ
プを招き、いずれにしても好ましくない。
この発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的
は、測定周波数によるインピーダンスの変化が例えば10
倍を超えないレンジを選択して測定するようにした高精
度で、かつ、広帯域のLCRメータを提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
第1図に示されている実施例を参照すると、上記の問題
点を解決するため、この発明によるLCRメータは例え
ば被測定体2のインピーダンスZXに応じて切り換えら
れる電流検出用抵抗(以下、「基準抵抗」と言う。)R
S1ないしSSnを有するレンジ設定器5と、上記被測定体
2のインピーダンスZXを求めるインピーダンス演算手
段14と、上記インピーダンスZXに流れる電流の大きさ
に対してその上限値と下限値の2つの基準値を備えた比
較基準データ保持手段15と、上記インピーダンスZX
流れる電流を上記2つの基準値と比較しその範囲内にあ
るように電流の大きさを制御する電流比較手段16、及び
求めたインピーダンスZXを測定範囲に含むレンジを選
択する測定範囲検出手段17とを備え、この電流比較手段
16又は測定範囲検出手段17からの制御出力により、レン
ジ切換手段18を介して上記レンジ設定器5の基準抵抗R
Sが最適値に切り換えられるようになっている。
〔作用〕
上記の構成により、測定周波数を連続変化させた場合で
もレンジ設定器5には、被測定体2のインピーダンスZ
Xに対してその大きさの比が10:1を超えない値の基準
抵抗が切り換え可能に設定され、高精度のL,C,R測
定ができる。
〔実施例〕
第2図に示されるように、例えば容量Cを有するコンデ
ンサのインピーダンスが周波数fにおいてZcであると
すると、そのn倍の周波数nfにおいてはZc/nとな
り、インダンタンスLを有するコイル等のインピーダン
スが周波数fにおいてZLであったとすると、周波数n
fにおいてはZLnとなる。
この場合、横軸の周波数と縦軸のインピーダンスをそれ
ぞれ対数目盛にすると、容量CとインダクタンスLのイ
ンピーダンス/周波数特性は図示のように直線で表すこ
とができる。ここで、例えばコイルのインピーダンスZ
LないしnZLの値の逆数(アドミッタンス)をとって結
ぶとその直線の傾斜が反転し、コンデンサのインピーダ
ンス/周波数特性を表す直線と平行になり、同一特性と
なることが知られている。よってインダクタンス測定の
場合には、そのインピーダンスの逆数を用いることによ
りコンデンサの場合と同一手段にて測定できるから、以
下、被測定体がコンデンサの場合について述べることに
し、コイル等の場合については説明を省略する。
上記第1図のレンジ設定器5を含む入力部が第3図に示
されている。
この第3図において、信号源1からインピーダンスZx
を有する被測定体2に測定用電圧VVが加えられたもの
とすると、この電圧VVは例えば電圧検出器3にて検出
される。
上記電圧VVにより被測定体2に流れる電流をIとする
と、 =VX……(1) である。
電流/電圧変換器4に接続されたレンジ設定器5の基準
抵抗Rsi(i=1,2,……n)には、上記電流Iを打
ち消すための帰還電流−Iが流され、電流/電圧変換器
4の出力側にはこの電流−Iに比例した大きさの電圧V
Iが発生する。
すなわちI =−×Rsm……(2) 式(1)と(2)から、被測定体2のインピーダンスZXX =(VI)Rsm……(3) となる。ただし、−符号は省略してある。
式(3)において、基準抵抗Rsmは既知の値であるから、
2つの電圧信号VVとVIを例えばそれぞれ電圧検出器3
と電流/電圧変換器4の後段に設けられたAC/DC変
換器6,7にて直流化し、A/Dコンバータ13を介して
ディジタル変換されたデータをインピーダンス演算手段
14によって算出すれば、上記式(3)のインピーダンスZX
の大きさが求まる。
L,C,Rの測定は次のようにして行われる。被測定体
2が容量Cを有するコンデンサの場合、例えばリード線
等の抵抗成分Rを考慮すると、その等価回路は一般に第
4図(A)に示されるようになり、等価直列インピーダン
スZXCXC =R−j(1/ωC)………(4) で表される。
また、各インピーダンスの大きさについては例えば第4
図(B)に示されるように、 R=ZXCcosθ…………………(5) 1/ωC=ZXCsinθ…………(6) であるから、容量Cの値は式(6)より C=1/ωZXCsinθ…………(6) である。
ここで、θは遅れ位相角を示し θ=tan-1(1/ωCR) であり、このθの値を測定すれば上式(5),(6a)により
LCR演算手段19において、R,Cの値が求められ
る。
位相角θの測定は次のようにして行われる。電圧検出器
3にて検出された測定用電圧VVは、例えば自動利得制
御器8により一定レベルAOを有する電圧信号にされ
る。それを例えば VV=AOsinωt…………………(7) とする。
電流/電圧変換器4にて変換された電流成分を表す電圧
Iも同様に、自動利得制御器9にて上記電圧信号VV
同一の一定レベルにされる。それを VI=AOsin(ωt−θ)………(8) とする。
ここで、θは基準とする電圧信号VVに対しての遅れ位
相角を表すものとする。
上記2つの電圧信号VVとVIは例えば引算器10に加えら
れ、次のようにアナログ演算される。
V−VI=AOsinωt−AOsin(ωt−θ)=2AOsin
(θ/2)sin(ωt−θ/2) この演算出力を例えばAC/DC変換器18にて直流に変
換すると、位相角θの1/2のsinに比例した電圧が得
られる。
すなわち VV−VI=2AOksin(θ/2)……(9) ただし、kは回路形式によって定まる既知の比例定数で
ある。
よって、この直流電圧をA/Dコンバータ13にてディジ
タル変換し、インピーダンス演算手段14にて演算すれば
θが求まる。
この場合、位相角θはその絶対値|θ|で求まるので、
+,−の進み遅れ位相については例えば自得利得制御器
8,9の出力を位相比較器12に入力し、その+,−の出
力をディジタル変換したのちインピーダンス演算手段14
を介してLCR演算手段19へ与えるようになっている。
なお、被測定体2がインダクタンスLを有するコイル等
の場合には、第5図(A)及び第5図(B)に示されるよう
に、その等価直列インピーダンスZXLは例えばXL =R+jωL で、各インピーダンスの大きさについては R=ZXLcosθ ωL=ZXLsinθ である。
よって、インダクタンスLは上式から L=ZXL(sinθ)/ω となる。この場合、θは進み位相角を表し θ=tan-1(ωL/R) であり、θ,R,Lの測定は上記容量測定の場合と同様
なので、その説明は省略する。
第6図には、容量C1ないしC7をパラメータとしてコン
デンサのインピーダンス/周波数特性の一例が示されて
いる。
同図において、測定周波数帯域は例えばf1からf6まで
とし、この帯域内における測定可能な最大及び最小イン
ピーダンスをそれぞれZX1及びZX7とする。
ここで、例えば下限周波数f1において最大インピーダ
ンスZX1となる容量がC1であったとすると、この周波
数f1の10倍、100倍、1000倍……の周波数f2,f3,f
4……における容量C1のインピーダンスZX2,ZX3,Z
X4……は、上記第2図の説明で明らかなようにそれぞれ
最大インピーダンスZX1の1/10,1/100,1/100
0,……となり、上限周波数6においてはそのインピー
ダンスがZX6となる。
上記容量C1より10倍ステップで大きい容量C2,C3
…のインピーダンスは、周波数が10倍ステップで高くな
るにしたがいそれぞれ同様に1/10ステップで低くな
り、点P,Q,R,Sを結ぶ直線で囲まれた範囲内の容
量がこの周波数帯域で測定可能となる。抵抗について
は、例えばP,P′,R,Sを結ぶ直線で囲まれた範囲
のインピーダンスに相当する値の抵抗が測定可能とな
る。
これらのインピーダンスを測定するに当り、上記第3図
に示されている基準抵抗RS1は、例えば ZX2S1X1 すなわち ZX1/10RS1X1 であるようにその値が設定され、以下、RS2,RS3,…
…については RS2=RS1/10 RS3=RS2/10(=RS1/102) RS4=RS3/10(=RS1/103) のように1/10ステップでその値が定められている。
このように基準抵抗の値を定めると、例えば容量C1
周波数1におけるインピーダンスZX1は、周波数が2
になるとZX2まで下がり、その途中の周波数2′では
基準抵抗RS1と等しい値のインピーダンスZS1(○印箇
所)となる。
ここで、上記式(3)を変形して電流/電圧変換器4の変
換利得Gを G=VI/VV……………………(10a) =Rsi/ZX……………………(10) と表し、Rsi=RS1とおくと に対応して となる。これを周波数の面から見ると に応じて となる。
よって、周波数2′を検出する代わりに変換利得Gが
1、すなわちVV=VIになったことを検出して基準抵抗
S1を1桁低い値に順次切り換えれば、測定周波数を広
範囲に、かつ、連続的に変化させた場合でも変換利得G
を0.1から1の範囲で、すなわち、被測定体のインピー
ダンス変化が1:10を超えない範囲で所定の測定を行う
ことができる。以下、容量C2,C3……についても同様
である。
ここで、上記基準抵抗Rsiの設定条件 ZX(i−1)RsiZxi において、例えば左辺の等号を適用し ZX(i−1)=Rsi とおいて、計算上の値ZX2ないしZX7をそれぞれ実際の
基準抵抗RS1ないしRS6に置き換えると、変換利得G=
1となる中間の周波数2′,3′,……はそれぞれ
23,……となり、第7図に示されるように、第6図
と等価な見やすいインピーダンス/周波数特性図が得ら
れる。
ここで、式(10a)と(10)から VI=VVRsi/ZX………………(10b) =GVV………………………(10c) を得る。
いま、例えばVIの許容最大値と許容最小値をそれぞれ
Imax及びVIminとし、 VImax=GVVImin=GVV/p とすると VIminVI<VImax より GVV/pVIGVV…………(11) である。ただし、pは定数とする。
ここで、測定系のダイナミックレンジが例えば10倍(20d
B)であるとすると、p=10であればよいから、式(11)よ
り GVV/10VI<GVV 簡単化のため、例えば変換利得GをG=1すなわちVI
=VVとすると、上式は VV/10VI<VV………………(12) となる。
この式(12)に式(10b)を代入すると、 VV/10VVRsi/ZXV より ZX/10RsiZX………………(12a) を得る。
式(12)と(12a)を見ると、測定用電圧VVに対して電流を
表す電圧VIの大きさがVVないしVV/10の範囲にある
ように制御することは、被測定体のインピーダンスZX
に対して抵抗Rsiの値を1桁以内に合わせることと等価
であることがわかる。
よって、この実施例においては電圧VIの上限値と下限
値をそれぞれVV及びVV/10とする2つの基準値を比較
基準データ保持手段15に備え、電流比較手段16において
上記電圧VIを上、下限値VV及びVV/10と比較するよ
うになっている。
この場合、もし VIV/10 又は VIV であれば、式(12)を満足するようにその比較出力で基準
抵抗Rsiを切り換える。これにより最適レンジが得られ
る。
なお、式(12a)においてZX/10は右辺のZXより1桁小
さい値であるから、例えば ZX2S1X1X3S2X2 ・ ・ ・ とおいても式(12a)の意味は失われない。上記第7図の
縦軸には、測定レンジとこれらのインピーダンス、及び
比較用上、下限値電圧が記載されている。上記のよう
に、VV/10VIVに対応するレンジが設定される
と、次には例えば被測定体2のインピーダンスZX、及
びL,C,R等の測定が行われる。
この実施例においては、表示器21の最大表示数が例えば
1999にされているので、表示範囲としては200-1999が標
準となっており、各測定レンジは上記範囲に10iが乗じ
られている。例えばインピーダンス測定レンジR3の測
定範囲が(0.200-1.999)×10-2MΩであるとすると、レ
ンジR4の測定範囲は(0.200-1.999)×10-3MΩにされ
ている。
したがって、上記第7図の一部を抜すいした第8図にお
いて周波数における容量CXのインピーダンスZXを測
定する際、例えば基準抵抗がRS4に設定されたとする
と、インピーダンスZXの値をA′×10-2とした場合、
それがレンジR3の測定範囲内にあるかどうかを確かめ
るようになっている。この場合、ZXの値がレンジR3
の測定範囲の上、下限値に対して 200100A′1999 であればこのレンジにてインピーダンス測定が行われる
が、もし 100A′2000 ならば基準抵抗RS4がRS3に切り換えられ、上位レンジ
R2にて測定される。また、 100A′<2000 ならば基準抵抗RS4がRS5に切り換えられ、下位レンジ
R4にて測定される。実際には下限値を190とし、下位
レンジの上限値とオーバラップさせてレンジ間に切れ目
が生じないようにしている。
なお、上記容量CXの周波数におけるインピーダンス
Xが正規のレンジR3で測定されたとしても、測定周
波数がから′に変った場合にはレンジR3の下限値
を下回るので、第6図及び第7図の説明で述べたように
基準抵抗がRS5に切り換えられ、上記同様にレンジR4
へ桁下げされる。
容量CX1,CX2の周波数におけるインピーダンス
X1,ZX2についても上記同様にレンジ設定後、測定範
囲の上、下限値と比較がなされ、適合レンジが選択され
る。この場合、図示が適合レンジであったとすると、イ
ンピーダンスZX1,ZX2はそれぞれレンジR3とレンジ
R4にて測定される。容量については、CX1とCX2は例
えばレンジC3にて測定され、CX1の容量値はレンジC
2にて測定される。この実施例においては容量レンジの
選択はLCR演算手段21にて行われ、例えば測定値に対
して小数点の位置変更、又は10のベキ乗を変えることに
よりレンジアップ、レンジダウンがなされるようになっ
ている。したがってこの場合、基準抵抗の切り換えは行
われない。
上記第1図において、インピーダンス演算手段14ないし
LCR演算手段19を例えばマイクロコンピュータ22に置
き換えてもよく、その場合の制御動作の一例が第9図に
示されている。
この実施例においては、測定可能最大インピーダンスを
MΩ単位で表し、それを基準にして基準抵抗Rsiを定め
た場合の例が示されているが、例えば測定可能最小イン
ピーダンスをΩ単位で表し、それを基準にして基準抵抗
Rsiを設定してもよい。
また、電流/電圧変換器4にレンジ設定用抵抗を設けた
電圧測定法について説明されているが、電流測定法によ
る場合には、その電圧検出に上記の方法を応用してもよ
い。なお、電流/電圧変換器4の変換利得Gを、0.1
G1としたが、これは変換器の周波数特性を許容最大
値まで利用するためであって、もし測定帯域周波数に対
して変換器の周波数特性に十分余裕があれば、Gとし
てもさしつかえない。
〔効果〕
以上、詳細に説明したように、この発明によるLCRメ
ータは、被測定体に所定の測定用電圧を加え、その流れ
る電流を切り換え可能な基準抵抗を介して電圧に変換
し、この変換電圧と上記測定電圧とから被測定体のイン
ピーダンスを測定するインピーダンス演算手段と、レン
ジ切り換え用の上限電圧と下限電圧とからなる2つの比
較基準値を備えた比較基準データ保持手段と、上記変換
電圧を検出して上記2つの基準値と比較する電流比較手
段、及び上記インピーダンス測定データが所定の測定範
囲内に入るようにレンジ選択を行う測定範囲検出手段と
を備え、上記電流比較手段もしくは測定範囲検出手段か
らの制御出力にて上記基準抵抗を最適値に切り換えるよ
うにしている。
したがってこのLCRメータによれば、被測定体に流れ
る電流の大きさに応じて適正レンジに切り換えるため極
めて高速である。また、測定周波数を連続的に変化させ
た場合でも測定系のダイナミックレンジが10倍(20d
B)でればよく、このため高精度で、かつ広帯域のLC
R測定が可能である。なお、同期検波器などを必要とし
ないので切換回路が簡単であり、装置の小形化簡素化に
も有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第9図はこの発明によるLCRメータの実
施例に係り、第1図はその構成を示すブロック線図、第
2図はインピーダンス測定説明用の周波数特性図、第3
図は入力部の動作説明用回路図、第4図(A)、第4図(B)
及び第5図(A)、第5図(B)は被測定体の等価インピーダ
ンス説明図、第6図及び第7図は基準抵抗と測定レンジ
の説明図、第8図は測定の具体例説明図、第9図はマイ
クロコンピュータによる制御動作の一例を示すフローチ
ャート、第10図は従来装置による測定例の説明図であ
る。 図中、1は信号源、2は被測定体、3は電圧検出器、4
は電流/電圧変換器、5はレンジ設定器、14はインピー
ダンス演算手段、15は比較基準データ保持手段、16は電
流比較手段、17は測定範囲検出手段、18はLCR演算手
段、22はマイクロコンピュータである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定体に測定用信号を加え、レンジ設定
    用の基準抵抗を介して得られる応答信号と上記測定用信
    号とから上記被測定体のL,C,R成分を測定するLC
    Rメータにおいて、 上記被測定体に流れる電流を表す応答信号を検出して所
    定の許容上、下限値と比較する電流比較手段と、 上記測定用信号と上記応答信号とにより上記被測定体の
    インピーダンスを測定するインピーダンス演算手段と、 上記インピーダンス測定値により所定の測定範囲を有す
    るレンジを選択する測定範囲検出手段と、 上記電流比較手段もしくは上記測定範囲検出手段からの
    制御出力にて上記基準抵抗の最適値が切り換え設定され
    るレンジ設定器とを備えていることを特徴とするLCR
    メータ。
JP14118687A 1987-06-05 1987-06-05 Lcrメ−タ Expired - Lifetime JPH0652283B2 (ja)

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