JPH0652178U - 防水筺体 - Google Patents

防水筺体

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JPH0652178U
JPH0652178U JP9187592U JP9187592U JPH0652178U JP H0652178 U JPH0652178 U JP H0652178U JP 9187592 U JP9187592 U JP 9187592U JP 9187592 U JP9187592 U JP 9187592U JP H0652178 U JPH0652178 U JP H0652178U
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waterproof
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達哉 角田
靖生 松下
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化の激しい環境下でも防水性を良好に
保つ。 【構成】 本体10の内部に収容される電子基板40を
挿入した後、シリコンゲル51、あるいは発泡樹脂52
を充填し、蓋20を組み付ける。シリコンゲル51や発
泡樹脂52が内部に充填されているため、空気の体積が
小さくなっており、熱収縮しても減圧が小さい。このた
め、本体10における蓋20との接続部分に歪が生じ
ず、隙間から浸水してしまうことを防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、防水筺体に関し、特に、車両のエンジンルーム内にて電子ユニット などを収容して好適な防水筺体に関する。
【0002】
【従来の技術】
防水筺体は、開口を形成した本体筺体内に被防水物を収容した後、蓋にて同開 口を気密的に覆蓋して所定の場所に配設される。しかし、単純な箱形密閉構造と しておいて温度が急激に変化するような環境下では必ずしも気密性を保持できな いことがある。例えば、防水筺体の使用例として、エンジン用の制御電子機器を 収容し、エンジンルーム内に配設することがあるが、エンジンルーム内は温度が 高くなり易い反面、走行中にはね上げられた水が当該防水筺体にかかると急激に 温度を低下させる。すると、温度変化に応じて内部の気圧が減少し、筺体に歪が 生じて密閉構造とした蓋の隙間などから吸水してしまう。 このため、従来は、実開昭56−112978号公報や実開昭57−1860 94号公報に示すように防水筺体を密閉構造としないで通気孔を形成し、筺体内 外の気圧が等しくなるようにしていた。ただし、前者に示すものは通気孔を迷路 状として外気流入時の水分を当該迷路内で保持し、後者に示すものは通気孔を補 助板で覆って千鳥形の通気路とすることにより水が直に入り込まないようにして いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の防水筺体においては、次のような課題があった。 すなわち、前者のものであると、迷路状の通気孔に保持しきれない量の水が外 気とともに吸引されれば内部に浸水してしまうし、後者のものであると、はね上 がる水の勢いが強いと浸水してしまう。 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、温度変化の激しい環境下で も防水性を良好に保つことが可能な防水筺体の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、開口を形成した本体筺体 内に被防水物を収容し、上記開口を蓋にて気密的に覆蓋する防水筺体において、 上記本体筺体内の余剰空間を狭めるように構成してある。
【0005】 また、請求項2にかかる考案は、請求項1に記載の防水筺体において、上記本 体筺体内に上記被防水物以外の充填部材を収容する構成としてある。 さらに、請求項3にかかる考案は、請求項1に記載の防水筺体において、上記 蓋を上記本体筺体内に突出せしめた構成としてある。
【0006】
【作用】
上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、本体筺体内の余剰空 間を狭めるように構成してあるので、急激に温度が下がって内部の空気の体積が 減少するとしても、もともとの体積が少ないのでその減少度合いも小さい。従っ て、本体筺体を歪ませるまではいたらず、シール構造部分は十分なシール性を保 持する。
【0007】 また、上記のように構成した請求項2にかかる考案においては、本体筺体内に 収容された上記被防水物以外の充填部材が本体筺体内の余剰空間を狭める。 さらに、上記のように構成した請求項3にかかる考案においては、蓋が上記本 体筺体内に突出しているので、同突出部分にて本体筺体内の余剰空間を狭める。
【0008】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、本体筺体内の余剰空間を狭める構造として、内 部の体積の変化が大きな気圧変化を生じさせないようにし、シール構造部分の歪 曲を防止して隙間からの浸水を防ぐことが可能な防水筺体を提供することができ る。
【0009】 また、請求項2にかかる考案によれば、充填部材を被防水物とともに収容する だけなので既存の防水筺体であっても防水性を向上させることができる。 さらに、請求項3にかかる考案においては、突出する構造とした蓋を組み付け るだけなので、既存の組付工程を変えることなく防水性を向上させることができ る。
【0010】
【実施例】
以下、図面にもとづいて本考案の実施例を説明する。 図1は本考案の一実施例にかかる防水筺体の斜視図、図2は図1におけるII− II線断面図である。 同図において、防水筺体は、箱形に形成した本体10と、この本体10におけ る後方側の開口を覆蓋する蓋20とを備え、本体10の開口周縁と蓋20の周縁 との間にはシール用のゴムパッキング22が介在されている。
【0011】 本体10内には電子素子を配設された電子基板40が収容されている。同電子 基板40は、上面に電子素子を配設されたプリント基板41と、当該プリント基 板41の前端縁に対して垂直に接続されて四つのコネクタ42aを一体的に形成 したコネクタ部材42とから構成されている。 本体10の前面側には、これらのコネクタ42aに対応してコネクタ貫通孔1 7aが形成されており、同コネクタ42aは当該コネクタ貫通孔17aを介して 本体10外部に突出している。このとき、コネクタ部材42と本体10の内側前 面壁18との間には上記コネクタ貫通孔17aに一致する切り欠き孔43aを形 成したゴムパッキング43が配設されている。また、電子基板40の周囲にはシ リコンゲル(充填部材)51が充填されている。
【0012】 次に、上記構成からなる本実施例の使用方法を説明する。 組み付ける際には、上記プリント基板41にコネクタ部材42を接続して電子 基板40を完成させたら、コネクタ部材42の側から電子基板40を本体10の 開口に挿入する。電子基板40が本体10内に完全に挿入されたら、同本体10 の前面側からネジ止めし、コネクタ部材42の側を下にして本体10内にシリコ ンゲル51を充填する。このとき、なるべく本体10内の余剰空間に同シリコン ゲル51がよくいきわたるようにする。 充填後、本体10の後方側においてもゴムパッキング22を介在させた状態で 蓋20をネジ止めする。この状態で防水筺体をエンジンルーム内に収容し、図示 しない防水コネクタを上記コネクタ部材42のコネクタ42aに接続して組付を 終了する。
【0013】 エンジンルーム内はエンジンの熱によって高温になるため、当該防水筺体にも 熱が伝わって温度が上昇する。しかし、このときに水がかかると、本体10の外 部から急激に冷却することになるので、内部の空気は収縮する。 従来のものは空気がたくさん入っているので、熱収縮しようとする体積比が大 きくなり、この体積比に比例した減圧が生じて本体10の胴部をへこませようと する。すると、本体10における蓋20との接続部分が歪んで隙間が生じ、この 隙間から外気とともに水を吸い込んでしまった。 しかし、本実施例の場合は、本体10内の空気が少ないので、熱収縮するとき の体積比が小さく、胴部をへこませてしまうほどの減圧が生じない。従って、本 体10における蓋20との接続部分に変形が生じず、シール性を保持して水を吸 い込んでしまうことはない。なお、シリコンゲル51自体も温度変化によって体 積が変化するものの、空気を比べると変化の度合いが小さく、問題にならない。 本実施例においては、シリコンゲル51を電子基板40の周囲に充填している ので、例え本体10に孔が開くような損傷が生じても、同電子基板40を保護し て防水性も維持することができる。
【0014】 図3は本考案の他の実施例にかかる防水筺体の断面図である。 本実施例においては、充填部材としてシリコンゲル51の代わりに球体の発泡 樹脂52を充填している。すなわち、本体10内に電子基板40を組み付けた後 、発泡樹脂52を本体10内の余剰空間に充填しておく。 かかる構成において、電子基板40を挿入して組み付けた後、エンジンルーム 内に配設すると、同様にエンジンの熱が伝わって本体10は熱くなる。そして、 本体10に水がかかると外部から急激に冷却され、内部の空気は収縮する。しか し、本体10内に残っている空気はそれぞれの発泡樹脂52の間に残っているも のだけであるので、減少するについても本来の体積が小さいので、減圧もわずか となる。このため、本体10の胴部がへこんでしまうことはなく、シール性を保 持して水を吸い込んでしまうことはない。
【0015】 本実施例においては、発泡樹脂52を使用しているので、シリコンゲル51を 充填するものと比べて軽量化することができる。 なお、本実施例においては、発泡樹脂52として球体のものを使用しているが 、枝状のものなど他の形態とすることもできるし、また、発泡樹脂以外の充填物 とすることもできる。さらに、厚板の一面に電子素子の起伏に応じたへこみを形 成しておき、これをプリント基板41の上面に載置するようにしてもよい。 図4は本考案の他の実施例にかかる防水筺体の断面図である。 本実施例においては、充填部材としてシリコンゲル51とともに球体の発泡樹 脂52を充填している。すなわち、本体10内に電子基板40を組み付けた後、 電子基板40の周囲にだけシリコンゲル51を充填し、残りの余剰空間には発泡 樹脂52を充填しておく。 かかる構成においても、外部から急激に冷却されて内部の空気が収縮するとき に、本体10内に残っている空気の体積が小さいので、減圧もわずかとなる。な お、本実施例においては、最小限のシリコンゲル51を電子基板40の周囲に充 填しておくことにより、本体10の損傷時における防水性を維持できるとともに 、残りの空間を発泡樹脂52で充填しているので、軽量化を図ることもできる。
【0016】 図5は本考案の他の実施例にかかる防水筺体の斜視図、図6は図5におけるVI −VI線断面図である。 本実施例においては、蓋20を平板とせずに、本体10内へ突出する突出部分 23を形成してある。このとき、挿入される電子基板40の電子素子に当接しな いように同突出部分23をへこませて形成してある。 組み付ける際には、電子基板40を本体10の後面側開口に挿入して同本体1 0の前面側からネジ止めし、次に、ゴムパッキング22を介在させた状態で本体 10の後方側から蓋20の突出部分23を本体10内に挿入し、同蓋20をネジ 止めする。この状態で防水筺体をエンジンルーム内に収容する。
【0017】 かかる構成において、内部の空気が熱収縮しようとしても、図6に示すように 、本体10内の余剰空間は蓋20の突出部分によって大部分が占められているの で、残っている空気の体積が小さく、内圧はさほど減少しない。従って、本体1 0の胴部がへこんでしまうことはなく、シール性を保持する。 なお、本実施例においては、予め電子素子に合わせて突出部分23を凹凸のあ る形状としているが、突出部分23を柔軟性のある素材として多少の起伏に応じ て変形するようにしておけば適応範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかる防水筺体の斜視図で
ある。
【図2】図1における防水筺体のII−II線断面図であ
る。
【図3】本考案の他の実施例にかかる防水筺体の断面図
である。
【図4】本考案の他の実施例にかかる防水筺体の断面図
である。
【図5】本考案の他の実施例にかかる防水筺体の斜視図
である。
【図6】図5における防水筺体のVI−VI線断面図であ
る。
【符号の説明】
10…本体 20…蓋 23…突出部分 40…電子基板 51…シリコンゲル 52…発泡樹脂

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を形成した本体筺体内に被防水物を
    収容し、上記開口を蓋にて気密的に覆蓋する防水筺体に
    おいて、 上記本体筺体内の余剰空間を狭めるように構成したこと
    を特徴とする防水筺体。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の防水筺体におい
    て、上記本体筺体内に上記被防水物以外の充填部材を収
    容する構成としたことを特徴とする防水筺体。
  3. 【請求項3】 上記請求項1に記載の防水筺体におい
    て、上記蓋を上記本体筺体内に突出せしめた構成とした
    ことを特徴とする防水筺体。
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JPS59143076U (ja) * 1983-03-14 1984-09-25 キヨ−ラク株式会社 機械器具の収納ケ−ス
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JP3010586U (ja) * 1994-10-25 1995-05-02 貞弘 大日向 植木鉢用土中洗浄具

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