JPH065197A - マグネトロン - Google Patents
マグネトロンInfo
- Publication number
- JPH065197A JPH065197A JP16558792A JP16558792A JPH065197A JP H065197 A JPH065197 A JP H065197A JP 16558792 A JP16558792 A JP 16558792A JP 16558792 A JP16558792 A JP 16558792A JP H065197 A JPH065197 A JP H065197A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cathode
- parts
- magnetron
- iron
- stem
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、部品点数が少なく且つ高い機械
的支持強度が得られるとともに組立てが容易にできるカ
ソード支持構造を有するマグネトロンを提供することを
目的とする。 【構成】 この発明は、カソード支持棒32,33 のフィラ
メントカソード29に接続された部分32a,33a がモリブデ
ンのような高融点金属であり、セラミックス製ステム34
に接合された部分32b,33b が鉄又は鉄合金であり、両部
分の間にこれら金属の含有量が徐々に変化する領域32c,
33c を有する傾斜機能材料で構成されているマグネトロ
ンである。
的支持強度が得られるとともに組立てが容易にできるカ
ソード支持構造を有するマグネトロンを提供することを
目的とする。 【構成】 この発明は、カソード支持棒32,33 のフィラ
メントカソード29に接続された部分32a,33a がモリブデ
ンのような高融点金属であり、セラミックス製ステム34
に接合された部分32b,33b が鉄又は鉄合金であり、両部
分の間にこれら金属の含有量が徐々に変化する領域32c,
33c を有する傾斜機能材料で構成されているマグネトロ
ンである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マグネトロンに係わ
り、とくにそのカソードの支持構造に関する。
り、とくにそのカソードの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術及びその解決課題】例えば電子レンジ用マ
グネトロンは、従来、特公平4−24815号公報に示
される構造を有している。同公報に開示されるように、
フィラメントカソードを支持する支持棒はモリブデンの
ような高融点金属で構成され、セラミックス製ステムを
貫通する部分はろう接が容易な鉄合金で構成され、両者
はそれぞれ中継金属板により間接的に結合されている。
グネトロンは、従来、特公平4−24815号公報に示
される構造を有している。同公報に開示されるように、
フィラメントカソードを支持する支持棒はモリブデンの
ような高融点金属で構成され、セラミックス製ステムを
貫通する部分はろう接が容易な鉄合金で構成され、両者
はそれぞれ中継金属板により間接的に結合されている。
【0003】しかしながら、これら異種金属で構成され
るカソード支持棒は、直接的に溶接やろう接をすること
が困難であるため、上記公報に開示されるように複雑な
形状と高精度の寸法で製作された多くの部品を使用して
結合する必要がある。そのため、部品点数が多く、且つ
機械的支持強度が不十分になりやすく、組立てが繁雑に
なる不都合がある。
るカソード支持棒は、直接的に溶接やろう接をすること
が困難であるため、上記公報に開示されるように複雑な
形状と高精度の寸法で製作された多くの部品を使用して
結合する必要がある。そのため、部品点数が多く、且つ
機械的支持強度が不十分になりやすく、組立てが繁雑に
なる不都合がある。
【0004】この発明は、以上のような不都合を解消
し、部品点数が少なく且つ高い機械的支持強度が得られ
るとともに組立てが容易にできるカソード支持構造を有
するマグネトロンを提供することを目的とする。
し、部品点数が少なく且つ高い機械的支持強度が得られ
るとともに組立てが容易にできるカソード支持構造を有
するマグネトロンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、カソード支
持棒のフィラメントカソードに接続された部分がモリブ
デンのような高融点金属であり、セラミックス製ステム
に接合された部分が鉄又は鉄合金であり、両部分の間に
これら金属の含有量が徐々に変化する領域を有する傾斜
機能材料で構成されているマグネトロンである。
持棒のフィラメントカソードに接続された部分がモリブ
デンのような高融点金属であり、セラミックス製ステム
に接合された部分が鉄又は鉄合金であり、両部分の間に
これら金属の含有量が徐々に変化する領域を有する傾斜
機能材料で構成されているマグネトロンである。
【0006】
【作用】この発明によれば、高融点金属部分がフィラメ
ントカソードを安定に支持し、鉄又は鉄合金部分がセラ
ミックス製ステムに安定に気密接合され、両部分の間に
ある含有量変化領域で熱膨張差が緩和されるとともに十
分高い機械的支持強度が得られる。したがって、カソー
ド支持棒は単一の部品でよく、カソード支持構体の部品
点数が少なく且つ組立てを容易にできる。
ントカソードを安定に支持し、鉄又は鉄合金部分がセラ
ミックス製ステムに安定に気密接合され、両部分の間に
ある含有量変化領域で熱膨張差が緩和されるとともに十
分高い機械的支持強度が得られる。したがって、カソー
ド支持棒は単一の部品でよく、カソード支持構体の部品
点数が少なく且つ組立てを容易にできる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照してその実施例を説明す
る。なお、同一部分は同一符号であらわす。図1及び図
2に電子レンジ用マグネトロンの例を示す。同図の符号
11は発振部本体、12はラジエータフィン、13,14 は永久
磁石、15,16 は強磁性体ヨーク、17はシールドボック
ス、18はチョークコイル、19は貫通型コンデンサをあら
わしている。発振部本体11は、アノード円筒20、アノー
ドベイン21、一対のポールピース22,23 、アンテナリー
ド24、出力側金属容器25、セラミックス円筒26、排気管
27、出力キャップ28を備えている。さらに、アノードベ
インで囲まれる中心軸上にはトリウム・タングステンの
ワイヤをらせん状に巻いた直熱形フィラメントカソード
29が配置されている。このフィラメントカソード29は、
一対のエンドシールド30,31 、及び一対のカソード支持
棒32,33 に電気的及び機械的に接続されている。これら
一対のカソード支持棒32,33 は、セラミックス製ステム
34の貫通孔34a,34b を貫通して管外の一対のチョークコ
イル18(一方のみ図示)に接続されている。ステム34
は、入力側金属容器35に周縁部が気密接合されている。
そして、このステム34の真空領域側の面に一対の鉄合金
製封着金属リング36,37がメタライズ層を介して気密ろ
う接されており、これら封着金属リング36,37 とこれら
を貫通するカソード支持棒32,33 とがろう材38,39 によ
り気密接合されている。なお、ステムの面には、電気的
な絶縁距離を長く保つための凹み40,41 が形成されてい
る。
る。なお、同一部分は同一符号であらわす。図1及び図
2に電子レンジ用マグネトロンの例を示す。同図の符号
11は発振部本体、12はラジエータフィン、13,14 は永久
磁石、15,16 は強磁性体ヨーク、17はシールドボック
ス、18はチョークコイル、19は貫通型コンデンサをあら
わしている。発振部本体11は、アノード円筒20、アノー
ドベイン21、一対のポールピース22,23 、アンテナリー
ド24、出力側金属容器25、セラミックス円筒26、排気管
27、出力キャップ28を備えている。さらに、アノードベ
インで囲まれる中心軸上にはトリウム・タングステンの
ワイヤをらせん状に巻いた直熱形フィラメントカソード
29が配置されている。このフィラメントカソード29は、
一対のエンドシールド30,31 、及び一対のカソード支持
棒32,33 に電気的及び機械的に接続されている。これら
一対のカソード支持棒32,33 は、セラミックス製ステム
34の貫通孔34a,34b を貫通して管外の一対のチョークコ
イル18(一方のみ図示)に接続されている。ステム34
は、入力側金属容器35に周縁部が気密接合されている。
そして、このステム34の真空領域側の面に一対の鉄合金
製封着金属リング36,37がメタライズ層を介して気密ろ
う接されており、これら封着金属リング36,37 とこれら
を貫通するカソード支持棒32,33 とがろう材38,39 によ
り気密接合されている。なお、ステムの面には、電気的
な絶縁距離を長く保つための凹み40,41 が形成されてい
る。
【0008】そこで、各カソード支持棒32,33 は、フィ
ラメントカソード29に接続された部分32a,32a がモリブ
デンのような高融点金属からなっている。また、封着金
属リング及びろう材を介してステム34に気密接合された
部分32b,33b は、鉄又は鉄合金からなっている。この部
分はまた、ステムを貫通して管外に延長されている。そ
して、両部分の間に、図示上部が上記の高融点金属で下
部が鉄又は鉄合金であってそれらの含有量が徐々に変化
している領域32c,33c を有する傾斜機能材料である。こ
のような含有量変化領域は、熱膨張率の差を緩和すると
ともに、機械的強度、とりわけ温度サイクルによる強度
劣化を未然に防止する効能を有する。この材料は、予め
焼結により作製し、所用の形状に折曲げ整形し、鉄又は
鉄合金の部分にろう材の濡れ性を高めるためのニッケル
めっき層を被覆し、この部分を封着金属リングを介して
ステムに気密ろう接する。
ラメントカソード29に接続された部分32a,32a がモリブ
デンのような高融点金属からなっている。また、封着金
属リング及びろう材を介してステム34に気密接合された
部分32b,33b は、鉄又は鉄合金からなっている。この部
分はまた、ステムを貫通して管外に延長されている。そ
して、両部分の間に、図示上部が上記の高融点金属で下
部が鉄又は鉄合金であってそれらの含有量が徐々に変化
している領域32c,33c を有する傾斜機能材料である。こ
のような含有量変化領域は、熱膨張率の差を緩和すると
ともに、機械的強度、とりわけ温度サイクルによる強度
劣化を未然に防止する効能を有する。この材料は、予め
焼結により作製し、所用の形状に折曲げ整形し、鉄又は
鉄合金の部分にろう材の濡れ性を高めるためのニッケル
めっき層を被覆し、この部分を封着金属リングを介して
ステムに気密ろう接する。
【0009】なお、フィラメントカソード29に接続され
る高融点金属部分32a,32a は、モリブデンに限らず、例
えばタングステン、ニオブ、タンタル、又はその他の高
融点金属、あるいは以上の各金属の少なくとも1つを主
体とする合金でもよい。一般的な傾斜機能材は、例え
ば、雑誌「工業材料」第38巻第12号、同第14号
(平成2年10月、同11月発行)に掲載されている。
る高融点金属部分32a,32a は、モリブデンに限らず、例
えばタングステン、ニオブ、タンタル、又はその他の高
融点金属、あるいは以上の各金属の少なくとも1つを主
体とする合金でもよい。一般的な傾斜機能材は、例え
ば、雑誌「工業材料」第38巻第12号、同第14号
(平成2年10月、同11月発行)に掲載されている。
【0010】図3に示す実施例は、鉄又は鉄合金の部分
32b,33b に浅いカップ状部32d,33dを一体成形したもの
である。そして、これらカップ状部32d,33d の先端開口
部をステム34のメタライズ面に直接当接し、気密ろう接
してある。これによれば、部品点数がさらに少なくてよ
い。
32b,33b に浅いカップ状部32d,33dを一体成形したもの
である。そして、これらカップ状部32d,33d の先端開口
部をステム34のメタライズ面に直接当接し、気密ろう接
してある。これによれば、部品点数がさらに少なくてよ
い。
【0011】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
高融点金属部分と鉄又は鉄合金部分とは機械的な強度の
高い一体物であり、含有量変化領域で熱膨張差が緩和さ
れ、したがってカソード支持棒は単一の部品でよく、部
品点数が少なく且つ組立てを容易にできる。
高融点金属部分と鉄又は鉄合金部分とは機械的な強度の
高い一体物であり、含有量変化領域で熱膨張差が緩和さ
れ、したがってカソード支持棒は単一の部品でよく、部
品点数が少なく且つ組立てを容易にできる。
【図1】この発明の実施例を示す縦断面図である。
【図2】この発明の要部拡大図である。
【図3】この発明他の実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
る。
11…発振部本体、29…フィラメントカソード、32,33 …
カソード支持棒、34…ステム、32a,33a …高融点金属部
分、32b,33b …鉄又は鉄合金部分、32c,33c …含有量変
化領域、38,39 …ろう材。
カソード支持棒、34…ステム、32a,33a …高融点金属部
分、32b,33b …鉄又は鉄合金部分、32c,33c …含有量変
化領域、38,39 …ろう材。
Claims (1)
- 【請求項1】 フィラメントカソードと、このフィラメ
ントカソードを支持する一対のカソード支持棒と、この
カソード支持棒の一部が直接又は他の部材を介して真空
気密に接合されるとともに該支持棒の端部が貫通するセ
ラミックス製ステムとを具備するマグネトロンにおい
て、 上記カソード支持棒は、上記フィラメントカソードに接
続された部分が高融点金属であり、上記セラミックス製
ステムに接合された部分が鉄又は鉄合金であり、両部分
の間にこれら金属の含有量が徐々に変化する領域を有す
る傾斜機能材料で構成されていることを特徴とするマグ
ネトロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16558792A JPH065197A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | マグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16558792A JPH065197A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | マグネトロン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065197A true JPH065197A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15815191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16558792A Pending JPH065197A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | マグネトロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065197A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100414192B1 (ko) * | 2000-08-10 | 2004-01-07 | 산요덴키가부시키가이샤 | 마그네트론 |
-
1992
- 1992-06-24 JP JP16558792A patent/JPH065197A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100414192B1 (ko) * | 2000-08-10 | 2004-01-07 | 산요덴키가부시키가이샤 | 마그네트론 |
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