JPH0651915A - ディスク装置およびディスクアレイ管理方式 - Google Patents

ディスク装置およびディスクアレイ管理方式

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JPH0651915A
JPH0651915A JP4206431A JP20643192A JPH0651915A JP H0651915 A JPH0651915 A JP H0651915A JP 4206431 A JP4206431 A JP 4206431A JP 20643192 A JP20643192 A JP 20643192A JP H0651915 A JPH0651915 A JP H0651915A
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JP
Japan
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disk
disk device
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JP4206431A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Oyama
光男 大山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】稼働履歴,リトライ頻度の更新・管理機能を有
するディスク装置611〜624を構成要素とするディス
クアレイにおいて、ディスクアレイ制御装置601にデ
ィスク管理テーブル603,計時タイマ604,マイク
ロプロセッサ602により、延べ稼働時間,リトライ頻
度から各ディスク装置の障害発生の確率の高いディスク
装置の識別機能を設け、パリティ生成単位であるパリテ
ィグループ内に、少なくともパリティディスク装置の数
を超えて障害発生確率の高いデイスク装置が存在しない
ように管理する。 【効果】ディスク装置単体、およびディスクアレイにお
いて、ディスク装置の障害によりデータが破壊される確
率を低くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自己の稼働履歴情報を保
持することにより、外部からディスク装置における障害
発生の確率を推定できるようにしたディスク装置と、デ
ィスク装置を用いて構成するディスクアレイの管理方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク装置の信頼性は年々改善されて
きており、ディスク装置のMTBF(Mean Time Between
Failure,平均故障間隔時間)は、ディスク装置の寿命
時間よりはるかに長くなってきている。例えば、小型磁
気ディスク装置のMTBFは十万時間を超えているが、
寿命時間は四〜五万時間が一般的である。すなわち、L
SIの高集積化等により、ディスク装置を構成するのに
必要な部品の数が大幅に少なくなり、かつ、信頼性が高
くなった結果、偶発的故障の発生する確率は著しく小さ
くなった。一方、スピンドルモータおよびベアリング,
ヘッドおよびシーク機構,記憶媒体等,機械的摩耗を伴
う部品の、稼働時間に対する寿命はさほど延びていな
い。この結果、ディスク装置における障害発生の確率
は、稼働延べ時間が寿命時間に達するまでは偶発的故障
が支配的であり、低い値となる。そして、稼働延べ時間
が寿命時間に近づき、あるいは超えると障害発生の確率
が高くなる。
【0003】従来、経年劣化を判断する手段は、使用年
数か、特に媒体に関しては、特開平1−216449 号公報で
開示されているように、媒体へのアクセスの際のI/O
エラーの発生回数を媒体に記録しておき、その増加率か
ら判断する方式がとられていた。
【0004】また、多数のディスクをアレイに並べて、
同時に複数のディスクにアクセスすることにより入出力
性能を高めたディスクアレイの分野では、冗長ディスク
(パリティディスク)を含んで構成することにより、障
害発生時にもデータの復元を可能とするディスクアレイ
が、例えば、特開平2−236714 号公報に開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すでに説明したよう
に、ディスク装置のMTBFはディスク装置の寿命時間
に比べて、はるかに長くなってきている。この結果、障
害発生の確率は、経年劣化に起因するものが支配的にな
ってきている。このため、ディスク装置の信頼性を高く
保つには、障害発生の確率が高くなったディスク装置を
早期に見つけ、障害発生の確率の低いディスク装置と交
換したい。
【0006】媒体アクセス時に発生するエラーの頻度を
調べる従来方式は、経年劣化に伴って、回復可能なエラ
ーが徐々に増えてくる場合は有効であるが、寿命末期に
発生確率が高くなる回復不可能な障害、例えば、ヘッド
クラッシュ等に対処することは困難である。また、冗長
ディスクを含んで構成されるディスクアレイでは、障害
ディスクの数がデータ復元可能な障害ディスクの数を超
えると、もはやデータ復元はできなくなる。例えば、n
台のデータディスクとm台のパリティディスクとから1
パリティグループを構成するディスクアレイでは、1パ
リティグループ内でm+1台以上のディスクに障害が発
生すると、もはやデータ復元はできなくなる。従って、
m台のディスク装置に障害が発生し、データ復元が終了
する以前に、さらに他のディスク装置に障害が発生すれ
ばデータ破壊に至ることになる。つまり、冗長ディスク
を含むディスクアレイの信頼性を高めるには、1パリテ
ィグループ内で発生する障害ディスクの数を、パリティ
グループに含まれるパリティディスクの数以下に押さえ
る必要がある。それには、1パリティグループ内に存在
する障害発生の確率の高いデイスク装置の数を、常にパ
リティグループに含まれるパリティディスクの数以下に
したい。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上に説明した課題を解
決するために、本発明ではディスクアレイを構成するデ
ィスク装置に、自己の稼働履歴情報を収集,保持する機
能と、上位制御装置からの転送要求応じて、上位制御装
置に該稼働履歴情報を転送する手段を設けた。ここで、
稼働履歴は、スピンドルの延べ走行時間,スピンドル起
動延べ回数,シーク延べ回数,ディスク装置パワーオン
累積時間を含み、さらに、シーク,データリード動作に
おけるリトライ頻度を含むものである。
【0008】また、ディスクアレイにおいて、ディスク
アレイを制御するディスクアレイ制御装置に、ディスク
アレイを構成する各ディスクから、前記ディスク装置の
稼働履歴情報を定期的に収集して、障害の発生する確率
を判定し、1パリティグループ内に、障害発生の確率が
平均的値に対して著しく高いディスク装置が、前記パリ
ティグループに含まれるパリティディスクの数を超えて
存在しないように管理するようにした。すなわち、1パ
リティグループに存在する障害発生の確率の高いディス
クの数が、前記パリティグループに含まれるパリティデ
ィスクの数を超えた時、オペレータにこれを通知し、オ
ペレータは、障害発生確率の高いディスクを障害発生確
率の低いディスクと交換するか、システム内にスペアデ
ィスクを有する場合は、自動的にスペアディスクと交換
するようにした。
【0009】
【作用】以上に説明したように、ディスク装置単体で
は、機械的摩耗による劣化が避けられないスピンドル機
構,ヘッドおよびシーク機構の延べ稼働時間を正確に把
握し、かつ、シーク動作,データリード動作におけるリ
トライの頻度を調べることにより、障害の発生する確率
の高いディスク装置を検出することが可能となる。この
結果、障害発生の確率が高いデイスクに実際に障害が発
生する前に、ディスクを交換することにより障害による
データ破壊を未然に防ぐことができる。あるいは、バッ
クアップをとっておくことにより、障害によるデータ破
壊が発生した場合にも影響を最小に留めることができ
る。
【0010】また、冗長ディスクを含んで構成されるデ
ィスクアレイでは、1パリティグループに、障害発生の
確率が高いディスクが、パリティディスクの数を超えて
存在しないように管理する。この結果、障害をおこした
ディスクのデータ復元が終了しない内に、ディスクの所
属するパリティグループ内で、他のディスクに新たに障
害が発生する確率を大幅に小さくできる。この結果、デ
ータ破壊に至る障害の発生する確率を極めて低く抑える
ことができる。
【0011】
【実施例】図1は稼働履歴情報を有するディスク装置の
ブロック図、図6は図1に示すディスク装置を用いて構
成したディスクアレイのシステムのブロック図である。
まず、図1に示すディスク装置の構成と機能、および動
作について詳細に説明し、次に図6に示すディスクアレ
イにおけるディスク管理方式について説明する。
【0012】図1において、2は稼働履歴情報をもつデ
ィスク装置であり、インタフェース信号線101を介し
て上位制御装置1に接続される。3は上位制御装置1に
接続するためのインタフェース回路、4は記憶媒体10
にリードライトするデータを一時蓄えるためのバッファ
メモリ、7はデータを記憶媒体10にリードライトする
ためのリードライト回路、8は使用ヘッドを選択し、記
憶媒体10上に位置付けするためのヘッドスイッチおよ
びアクチュエータ、9はヘッド、10はディスク状の記
憶媒体、11はスピンドル、12はスピンドルモータ、
5はディスク装置2の全体を制御するためのマイクロプ
ロセッサ、6は不揮発性半導体メモリであり、記憶媒体
10から読みだされた稼働履歴情報が一時格納され、稼
働履歴情報の更新が高速に行われる。13は稼働時間を
計るための計時タイマであり、一定時間ごとにマイクロ
プロセッサ5に対して割り込み信号を発生する。14,
15は表示器であり、それぞれリトライ頻度,稼働時間
が規定値を超えると、マイクロプロセッサ5により点灯
し、オペレータに障害発生の確率が高くなったことを知
らせる。
【0013】図2は、不揮発性半導体メモリ6に格納さ
れる稼働履歴情報およびリトライ頻度情報の一例を示す
図である。機構系の劣化を推定するためにスピンドル延
べ走行時間201,スピンドル起動延べ回数202,シ
ーク延べ回数203が、また、回路系の劣化,機構系の
劣化と記憶媒体の劣化を総合的に判定するために、ディ
スク装置パワーオン累積時間204,データリードリト
ライ回数205,シークリトライ回数206が、それぞ
れ、格納される。ここでリトライ頻度は、最も単純に
は、一定時間内に発生するリトライ回数を計測すること
により決定できる。
【0014】この稼働履歴情報(以下リトライ頻度情報
を含める)は、ディスク装置が稼働しない状態では、図
3に示すように、ディスク記憶媒体10上にディスク装
置識別情報301と共に記録されており302、ディス
ク装置2の電源が投入されると、不揮発性半導体メモリ
6にロードされ、電源がオフされる前に再びディスク記
憶媒体10に書き戻される。
【0015】次に、図1に示したディスク装置の動作を
図4に示すフローチャートに従って説明する。
【0016】ディスク装置の電源が投入されると(パワ
ーオン)、マイクロプロセッサ5は計時タイマを起動
し、スピンドルを回転させる(ステップ401)。そし
て、ディスク装置稼働履歴情報302をディスク記憶媒
体10から読出して、不揮発性半導体メモリ6に格納し
(ステップ402)、不揮発性半導体メモリ6上でスピ
ンドル延べ起動回数202,シーク延べ回数203を更
新する(ステップ403)。ここでマイクロプロセッサ5
は計時タイマ13からの割込みを調べ(ステップ40
4)、割込みがあればスピンドルの延べ走行時間20
1,ディスク装置パワーオン累積時間204に、計時タ
イマの前回の割込みからの経過時間を加算し、稼働履歴
情報を更新する(ステップ408)。
【0017】次に、更新した稼働履歴情報を調べ、所定
の稼働時間または、回数を超えている場合は、寿命警告
表示器により表示する(ステップ406)。そして、上
位制御装置1の指示に従ってディスク記憶媒体にデータ
のリード/ライトを行い(ステップ407)、この時シ
ークを行った場合は、不揮発性半導体メモリ6に格納さ
れているシーク延べ回数を更新する(ステップ408)。
また、ステップ407でリトライ動作が発生した場合
は、不揮発性半導体メモリに格納されているリトライ頻
度情報を更新する(ステップ409)。その結果、リト
ライ頻度が許容値を超えた場合は(ステップ410)、
リトライ頻度警告表示器14により表示し、上位制御装
置1に通知する(ステップ411)。そして上位制御装
置1から稼働履歴情報の転送要求があれば、不揮発性半
導体メモリ6から稼働履歴情報を上位制御装置1に転送
し(ステップ412)、ディスク装置1の電源オフの要
求があれば(ステップ413)、不揮発性半導体メモリ
6の稼働履歴情報をディスク記憶媒体10に書き込むこ
とにより、記録されている自己の稼働履歴情報を更新し
(ステップ414)、そうでない場合はステップ404
に戻る。以上に説明した制御は、ディスク装置2に内蔵
されるマイクロプロセッサ5で実行される制御プログラ
ムとして実現される。
【0018】次に、ディスク制御装置の稼働履歴情報
が、上位制御装置1で管理される場合について説明す
る。ディスク装置2が自己の稼働履歴情報の更新,管理
機能を持たない場合、上位制御装置1でディスク装置2
の稼働履歴を管理することができる。この場合、ディス
ク装置2は、ディスク記憶媒体10から読みだした自己
の稼働履歴情報を、直接上位制御装置1に転送するの
で、不揮発性半導体メモリ6を必要としない。以下、図
5に従ってその動作を説明する。
【0019】ディスク装置の電源が投入(パワーオン)
されると、ディスク装置2はディスク記憶媒体10から
自己の稼働履歴情報を読みだして上位制御装置1へ転送
する(ステップ501)。そして上位制御装置1からの
指示に従ってディスク記憶媒体へデータのリードライト
を行う(ステップ502)。このとき、シークリトラ
イ,リードデータリトライ動作があれば、上位制御装置
1にリトライ動作情報を転送する(ステップ503)。
ディスク装置の電源断(パワーオフ)の要求がなければ
ステップ502に戻り(ステップ504)、要求があれ
ば上位制御装置1からの稼働履歴情報をディスク記憶媒
体10に書き込み、稼働履歴情報を更新してからディス
ク装置の電源をオフする(ステップ505)。
【0020】以上に説明したように、上位制御装置1が
各ディスク装置の稼働履歴情報の更新,管理機能を備え
る場合は、各ディスク装置は自己の稼働履歴情報を更
新,管理する必要がなく、そのための不揮発性半導体メ
モリ6も必要としないが、上位制御装置1にディスク装
置2の稼働履歴情報を更新,管理するための情報を転送
する必要がある。このため、1台のディスクアレイ制御
装置で多数のディスク装置を制御する大規模アレイで
は、転送によるオーバヘッド時間が大きくなる。
【0021】以上のことから、比較的小さい規模のディ
スクアレイでは上位制御装置で各ディスクの稼働履歴情
報を一括集中管理し、大規模アレイでは各ディスク装置
で自己の稼働履歴情報の更新,管理を行うのがよい。
【0022】次に、稼働履歴情報を有するディスク装置
を用いて構成したディスクアレイにおけるディスク管理
方式について説明する。図6に本発明によるディスク管
理方式を実現するためのディスクアレイのブロック図を
示す。図6において、612〜624はディスク装置で
あり、これらのうち612〜615,619〜622は
データを格納するためのデータディスク、616と62
3はそれぞれパリティディスクであり、616には61
2〜615に格納されるデータから生成されるパリティ
情報が格納され、623には619〜622に格納され
るデータから生成されるパリティ情報が格納される。6
11,618はそれぞれパリティグループを形成してお
り、各パリティグループは1台のパリティディスク装置
を含んで構成されているので、各パリティグループにお
いて1台のディスク装置に障害が発生しても、残りのデ
ィスク装置のデータを用いて障害ディスク装置のデータ
を回復できる。605〜610はインタフェース制御回
路であり、それぞれディスク装置612〜619,…
…,617〜624が接続される。601はディスクア
レイ制御装置であり、ホストコンピュータ600からの
データリード/ライト要求を受けて、インタフェース制
御回路605〜610を介してディスク装置にアクセス
する。ディスクアレイ制御装置601は、本発明による
ディスク管理方式を実現するための手段として、マイク
ロプロセッサ602,ディスク管理テーブル603,計
時タイマ604を有してなる。
【0023】ここで、ディスク管理テーブル603は、
図7に示すように各ディスク装置ごとの稼働履歴情報、
すなわち、スピンドルの延べ走行時間,スピンドル回転
起動延べ回数,シーク延べ回数,ディスク装置パワーオ
ン時間,データリトライ頻度,シークリトライ頻度を含
んでなる。また、計時タイマ604は、ディスク管理テ
ーブルの内容を定期的に更新するための時間情報をマイ
クロプロセッサ602に与え、マイクロプロセッサ60
2は、ディスク管理テーブルを更新,参照することによ
り本発明によるディスク管理方式によりディスク装置を
管理する。
【0024】以下、図8,図9に示すフローチャートを
用いて、図6に示すディスクアレイのディスク管理方式
について詳細に説明する。図8は、ディスクアレイを構
成する各ディスク装置が自己の稼働履歴情報を更新,管
理する場合、図9は、各ディスク装置の稼働履歴情報を
ディスクアレイ制御装置22で一括管理する場合のディ
スクアレイにおけるディスク管理の手順を説明するフロ
ーチャートである。
【0025】図8に示すようにディスクアレイ制御装置
21は、システム電源投入(パワーオン)後、各ディス
ク装置からそれぞれの稼働履歴情報を読みだしディスク
管理テーブル23にセットする(ステップ801)。次
に、ディスク管理テーブル23の内容を調べ、延べ稼働
時間(回数)、又はリトライ頻度が許容値をこえるディ
スク装置が同一パリティグループ内に、それらのディス
ク装置がすべて障害ディスクとなったとき、データの回
復ができない台数存在するかを調べる(ステップ80
2)。存在する場合はオペレータ、あるいは保守センタ
に対して警告を発生してディスクの交換を促し(ステッ
プ803)、さらにスペアディスクが使用可能であれば
(ステップ804)、障害発生の確率の高いディスク装
置のデータをスペアディスクに移し、スペアディスクと
交換する(ステップ805)。システム停止,電源断
(パワーオフ)の要求があるまでは(ステップ80
7)、ディスクアレイは、ホストコンピュータ20から
のアクセス要求に従ってデータリード/ライトを行い
(ステップ806)、この間、計時タイマ25からの定
期的な割り込みの検出により(ステップ808)、各デ
ィスク装置から稼働履歴情報を読みだし(ステップ80
1)、また、ディスク装置からの割り込みにより(ステ
ップ809)、ディスク装置から稼働履歴情報を読みだ
してディスク管理テーブル23を更新し(ステップ81
0)、ディスク管理テーブルを調べることにより障害発
生の確率の高いディスク装置を検出する(ステップ80
2)。
【0026】以上に説明した制御は、マイクロプロセッ
サ22の制御プログラムにより実現され、これにより、
同一パリティグループに障害発生の確率の高いディスク
装置が、それらのディスク装置がすべて障害ディスクと
なったときデータの回復ができない台数存在することを
避けることができる。
【0027】ここで、障害発生の確率の高いディスクの
判定と取替えは、例えば、図10に示すように、延べ稼
働時間(回数)とリトライ頻度とから決定できる。図1
0において、Laは期待できる平均的寿命時間(回
数)、Lmは期待できる寿命時間(回数)の最大値であ
り、Raはリトライ頻度の平均的な値、Rmは正常とみ
なせるリトライ頻度の最大値である。図10では、延べ
稼働時間(回数)がLmを超えるか、リトライ頻度がR
mを超えるかの、いずれかの場合、および、延べ稼働時
間(回数)がLaを超えLm以下で、かつ、リトライ頻
度がRaを超えRm以下の場合は取り替え、それ以外の
場合は取り替えない。
【0028】以上の取り替えの判定基準は一例であり、
ディスクアレイに要求される信頼性に応じて変わりうる
ものである。
【0029】次に、各ディスク装置の稼働履歴をディス
クアレイ制御装置側で更新,管理する場合のディスク装
置の管理方式について説明する。この場合、図5により
説明したように、ディスクアレイを構成するディスク装
置は自己の稼働履歴情報をそれぞれの記憶媒体に記録す
るが、更新,管理機能はもたない。このため、ディスク
アレイ制御装置21で各ディスクの稼働履歴情報を更
新,管理する必要がある。図9は図6に示すディスクア
レイにおいて、ディスクアレイ制御装置21が各ディス
ク装置の稼働履歴情報を更新,管理する場合のディスク
管理方式を説明する図であり、以下、図に従って説明す
る。
【0030】システムの電源投入(パワーオン)後、各
ディスクのディスク記憶媒体10から稼働履歴情報を読
みだし、ディスク管理テーブル23にセットする(ステ
ップ901)。次に、ディスク管理テーブルを調べ、障
害発生の確率が高いディスク装置が同一パリティグルー
プに、それらがすべて障害ディスクとなった時、データ
回復ができない台数存在するかどうかを調べ(ステップ
902)、存在する場合は警告を発し(ステップ90
3)、スペアディスクが使用可能ならば(ステップ90
4)、障害発生の確率の高いディスクのデータをスペア
ディスクに移し、スペアディスクと置き換える(ステッ
プ905)。次に、ホストコンピューター20からのア
クセス要求に従ってディスク装置にデータリード/ライ
トを行い、この時、シーク動作,リトライ動作があれば
ディスク管理テーブル23の内容を更新する(ステップ
906)。そして、システム停止,パワーオフ要求があ
るまで(ステップ907)、計時タイマ25からの割り込
みがなければステップ902に戻り、計時タイマ25か
らの割り込みがあればディスク管理テーブル23の内容
を更新し、ステップ902に戻る。一方、システム停
止,パワーオフ要求があればディスク管理テーブル23
の内容を各ディスク装置のディスク記憶媒体10に書き
込み(ステップ910)、動作を終了する。
【0031】なお、以上の説明では、各ディスク装置ご
とに自己の稼働履歴情報をディスク記憶媒体10上に保
持する場合について説明したが、各ディスク装置が自己
の稼働履歴情報を持たない場合でも、ディスク管理テー
ブル23を不揮発性メモリに格納するか、不揮発メモリ
でバックアップすることによりディスク管理テーブル2
3を恒久化すれば同等の信頼性が得られる。
【0032】また、ディスクアレイに要求される信頼性
が極めて高い場合は、図8におけるステップ802,図
9におけるステップ902を図11におけるステップ11
02の処理で置き換えることができる。すなわち、図8お
よび図9に示す動作において、障害発生の確率の高いデ
ィスク装置が識別された場合、警告を発し、スペアディ
スク装置が使用可能な場合、識別された障害発生の確率
の高いディスク装置をスペアディスク装置と交換する。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、劣化、あるいは寿命末
期に近づき、障害発生の確率が高くなったディスク装置
を識別することにより、実際に障害が発生する前にディ
スク装置の取り替え、あるいはバックアップをとるなど
の手段を講じることができるので、障害によるデータ破
壊を未然に防止できる。
【0034】また、パリティディスクを含むディスクア
レイにおいて、障害の発生する確率が高くなったディス
ク装置を識別し、少なくとも1パリティグループ内でデ
ータの復元ができなくなる台数のディスクに障害が発生
する前に障害発生の確率の高いディスク装置を低い装置
と交換することにより、データ破壊にいたる障害発生の
確率を低く抑えることができ、ディスクアレイの信頼性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】稼働履歴情報を有するディスク装置の一構成例
を示すブロック図。
【図2】不揮発性半導体メモリ6に格納されるデータの
構成例を示す説明図。
【図3】記憶媒体10への稼働履歴の格納形態を示す説
明図。
【図4】図1に示す装置の動作を説明するフローチャー
ト。
【図5】図1に示す装置が、不揮発性半導体メモリ6を
有さない場合の動作を説明するフローチャート。
【図6】本発明による方式により管理するディスクアレ
イの一構成例を示すブロック図。
【図7】図6におけるディスク管理テーブル23に格納
するデータの一構成例を示す説明図。
【図8】図6においてディスク装置が図4に示す動作を
行う場合の、本発明によるディスクアレイ管理方式のフ
ローチャート。
【図9】図6においてディスク装置が図5に示す動作を
行う場合の、本発明によるディスクアレイ管理方式のフ
ローチャート。
【図10】図8および図9で説明する動作において、デ
イスク装置取り替えの基準の一例を示す説明図。
【図11】図8における802,図9における902に
代わる処理内容を示す説明図。
【符号の説明】
600…ホストコンピュータ、601…ディスクアレイ
制御装置、602…マイクロプロセッサ、603…ディ
スク管理テーブル、605〜610…インタフェース制
御装置、604…計時タイマ、611,618…パリテ
ィグループ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状回転記憶媒体と、前記ディスク
    状回転記憶媒体にデータを書き込み,読みだす手段と、
    上位制御装置と接続するためのインタフェース手段とを
    有してなるディスク装置において、自己の稼働履歴情報
    およびデータリードとシークにおけるリトライ頻度情報
    の、少なくとも一方を格納するための不揮発性半導体メ
    モリと、前記ディスク装置の電源が投入されたとき、前
    記ディスク状回転記憶媒体から自己の稼働履歴情報およ
    びリトライ頻度情報を前記不揮発性半導体メモリに読み
    だし、前記ディスク装置の電源が投入されている間は、
    稼働状況およびリトライ頻度の測定を行うことにより前
    記不揮発性半導体メモリに格納されている自己の稼働履
    歴情報およびリトライ頻度情報を更新し、前記ディスク
    装置の電源がオフされる前に前記不揮発性半導体メモリ
    から自己の稼働履歴情報および前記リトライ頻度情報を
    前記ディスク状回転記憶媒体に書き込む手段とを設けた
    ことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記上位制御装置から
    の要求により、前記不揮発性半導体メモリから自己の前
    記稼働履歴情報および前記リトライ頻度情報を前記上位
    制御装置に転送する手段を設けたディスク装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記稼働履歴
    情報は、スピンドル延べ走行時間,スピンドル回転起動
    延べ回数,シーク延べ回数,ディスク装置パワーオン累
    積時間のいずれかを含んでなるディスク装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、前記不揮
    発性半導体メモリに格納された自己の前記稼働履歴情報
    が、あらかじめ指定された値を超えたことを検出する手
    段と、超えた場合に表示する寿命表示器とを備えたディ
    スク装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2または3において、前記不揮
    発性半導体メモリに格納された前記リトライ頻度が、あ
    らかじめ指定された値を超えたことを検出する手段と、
    超えた場合に表示するリトライ頻度警告表示器とを備え
    たディスク装置。
  6. 【請求項6】ディスクアレイを構成するディスク装置
    は、請求項1,2,3,4,5のいずれかに記載のディ
    スク装置であって、データを格納するデータディスク装
    置と、前記データディスク装置に格納されるデータから
    生成したパリティを格納するパリティディスク装置から
    構成されるパリティグループと、前記パリティグループ
    を構成する各ディスク装置を制御するディスクアレイ制
    御装置とを含んで構成されるディスクアレイにおいて、
    前記ディスクアレイ制御装置に、前記各ディスク装置か
    ら読みだした自己の前記稼働履歴情報および前記リトラ
    イ頻度情報を格納するためのディスク管理テーブルと、
    定期的に前記各ディスク装置から自己の前記稼働履歴情
    報と前記リトライ頻度情報を読みだしてディスク管理テ
    ーブルに格納し、前記稼働履歴情報と前記リトライ頻度
    情報とから障害発生の確率の高いディスク装置を検出す
    る手段を備え、一つのパリティグループに存在する障害
    発生の確率の高いディスク装置の数が、少なくとも前記
    パリティグループに存在する前記パリティディスク装置
    の数を超えて存在しないように管理することを特徴とす
    るディスクアレイ管理方式。
  7. 【請求項7】請求項6において、一つの前記パリティグ
    ループの中に障害発生の確率の高いディスク装置が検出
    されるか、もしくは検出された障害発生の確率の高い前
    記ディスク装置の数が、最大でも前記パリティグループ
    に含まれるパリティディスク装置の数と等しくなったと
    き、ディスクアレイの外部へ警告を発し、前記ディスク
    アレイがスペアディスク装置を含んで構成されており、
    前記スペアディスクが使用可能な場合には、障害発生の
    確率の高いディスク装置とスペアディスク装置とを交換
    するディスクアレイ管理方式。
  8. 【請求項8】請求項6または7において、前記ディスク
    アレイ制御装置はさらに、前記各ディスク装置の稼働状
    況とリトライ頻度とを測定する手段を備え、ディスク管
    理テーブルに格納された各ディスク装置の稼働履歴情報
    およびリトライ頻度情報を定期的に更新するディスクア
    レイ管理方式。
  9. 【請求項9】請求項8において、前記ディスク管理テー
    ブルを格納するメモリは前記不揮発性半導体メモリで構
    成し、もしくは不揮発メモリでバックアップしたディス
    クアレイ管理方式。
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