JPH09251353A - ディスク・アレイ・システム - Google Patents

ディスク・アレイ・システム

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Publication number
JPH09251353A
JPH09251353A JP8057719A JP5771996A JPH09251353A JP H09251353 A JPH09251353 A JP H09251353A JP 8057719 A JP8057719 A JP 8057719A JP 5771996 A JP5771996 A JP 5771996A JP H09251353 A JPH09251353 A JP H09251353A
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JP
Japan
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disk
disk drive
disk drives
state
hdd
Prior art date
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Application number
JP8057719A
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English (en)
Inventor
Shigeru Takekado
茂 竹門
Tetsuo Inoue
徹夫 井上
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH09251353A publication Critical patent/JPH09251353A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構成する各ディスクドライブの寿命期間を越え
る長期間の使用を可能にして、最小限のコスト負担で各
HDDの寿命に依存しない高信頼性のディスク・アレイ
・システムを提供することにある。 【解決手段】複数のHDD1〜10を内蔵するディスク
・アレイ・システムであって、少なくとも1台以上のデ
ィスクドライブを予備ディスクドライブとして停止状態
にして、停止状態の開始から時間経過を監視し、所定の
時間が経過する毎に停止状態のディスクドライブをアイ
ドリング動作状態に移行させるコントローラ12を備え
たシステムである。コントローラ12は、故障したHD
D2と予備ディスクドライブ6とを交換する制御を実行
する。このようなシステムにより、寿命がきたディスク
ドライブ2と交換可能な予備ディスクドライブ6〜10
を準備すると共に、予備ディスクドライブ6〜10を所
定の間隔でアイドリング動作状態にすることにより、使
用時に機能不全となるような事態を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のディスクド
ライブを並列に駆動制御するディスク・アレイ・システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大記憶容量と共に、高信頼性に対
する要求の強い大規模システムに適用する記憶システム
として、冗長性を有するRAID(redundant
arrays of inexpensive di
sks)装置またはディスク・アレイ・システムと称す
る磁気ディスクシステムが開発されている。
【0003】このようなRAIDの採用により、システ
ムの信頼性を向上させることが可能となったが、長期的
には装置寿命の点で必ずしも十分ではなく、ある期間を
経過すると信頼性が急激に低下する恐れがある。
【0004】即ち、RAIDは、複数のハードディスク
ドライブ(HDD)を内蔵しており、各HDDの保証寿
命が通常では5年程度であるため、5年を経過してから
信頼性の問題が発生することになる。実際には、各HD
Dの寿命にはばらつきがあるため、保証期間を経過を過
ぎると、ドライブを構成する部品の磨耗等を要因として
故障するHDDが次々と発生することになる。
【0005】従って、高信頼性を得るために複数のHD
Dを組み合わてRAIDを構成しても、通常では5年以
上が経過すると、統計的には半数以上のHDDに寿命が
来て、故障したHDDの交換が必要になる。このため、
例えば工場施設等で、10年、20年のように連続して
長期間の使用を前提としている場合、5年毎に運転を中
止してHDDを交換することになる。
【0006】しかしながら、通常では5年も経過する
と、RAIDのディスクドライブとして採用したHDD
は陳腐化して、生産中止になっている場合も多い。そこ
で、事前に交換用のHDDを準備しておくことになる
が、5年間のような長期間の保存を行なうと、HDDは
正常に動作しない場合が多い。これは、例えば磁気ヘッ
ドがディスク上に吸着するような状態になったり、ディ
スクを回転させるスピンドルモータやヘッドアクチュエ
ータのグリースが固化して、正常に機能しない状態が発
生するためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、RA
ID装置は、複数のHDDを組み合わせて高信頼性の記
憶システムを構築できるが、その寿命は各HDDの寿命
に依存する5年程度が限度である。このため、長期間の
連続使用に耐えるRAIDシステムを維持するには、交
換用の予備のHDDを準備するか、交換時に製造元から
HDDを供給してもらう必要がある。しかしながら、予
備のHDDを準備する方法は、前述したような原因によ
り、使用時に正常に機能しない場合がある。また、製造
元からHDDを供給してもらう方法は、5年以上経過し
ていると交換用のHDDが旧型になるため、いわば特注
の製品供給となり、コスト負担が大きくなる。
【0008】本発明の目的は、構成する各ディスクドラ
イブの寿命期間を越える長期間の使用を可能にして、最
小限のコスト負担で各HDDの寿命に依存しない高信頼
性のディスク・アレイ・システムを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、複数の
ディスクドライブを内蔵するディスク・アレイ・システ
ムであって、少なくとも1台以上のディスクドライブを
予備ディスクドライブとして停止状態にして、停止状態
の開始から時間経過を監視し、所定の時間が経過する毎
に停止状態のディスクドライブをアイドリング動作状態
に移行させるコントローラ手段を備えたシステムであ
る。コントローラ手段は、所定の条件で動作状態のディ
スクドライブと予備ディスクドライブとを交換する制御
を実行する。このようなシステムにより、寿命がきたデ
ィスクドライブと交換可能な予備ディスクドライブを準
備すると共に、予備ディスクドライブを所定の間隔でア
イドリング動作状態にすることにより、使用時に機能不
全となるような事態を防止することができる。
【0010】具体的には、N(≧3)台以上のディスク
ドライブを内蔵し、外部からはM(≦N−2)台のディ
スクドライブ容量として取り扱われるディスク・アレイ
・システムにおいて、故障のディスクドライブの台数を
Nkとし、動作可能なディスクドライブの台数をNe
(N−Nk)としたときに、「Ne≧M+2」の条件で
は、少なくとも1台以上のディスクドライブを予備ディ
スクドライブとして停止状態に移行させて、前記予備デ
ィスクドライブが動作状態に移行することなく、所定時
間を経過する毎にアイドリング動作を実行させ、かつ前
記故障のディスクドライブを停止状態に移行させるとき
に、前記予備ディスクドライブを動作状態に移行させる
と共に、故障したディスクドライブの全データを前記予
備ディスクドライブに復元する処理を実行するシステム
である。
【0011】ここで、所定時間はこれ以上ディスクドラ
イブを停止状態に保持しておくと、装置寿命を低下させ
る要因に基づいて設定される。例えば、ヘッドがディス
クに吸着する事を防止するために設定する時間である。
即ち、これ以上ヘッドとディスクを接触保持すると吸着
の危険が生ずるであろう時間に安全係数を見込んで短め
の時間を設定することが好ましい。通常では、その所定
時間は、スピンドルモータやアクチュエータに使ってい
るボールベアリングのグリースが固化し、正常に動作し
なくなる時間より短時間である。
【0012】本発明の第2は、複数のディスクドライブ
を2群以上のグループに分割し、少なくとも1群のディ
スクドライブを所定の時間周期で動作状態と停止状態と
を交互に繰り返すように制御するディスク・アレイ・シ
ステムである。さらに、一方の群が停止状態に移行する
前に、停止状態の他方の群のディスクドライブを動作状
態に移行して、一方の群のディスクドライブのデータを
他方の群のディスクドライブに受け渡すように制御す
る。
【0013】具体的には、例えば2群のディスクドライ
ブにより構成されているシステムでは、動作中の一群の
ディスクドライブがβ時間動作後停止状態になる前に、
停止中の他群のディスクドライブにデータを受け渡す時
間をαとする。一群のディスクドライブの動作時間は
(β+α)時間となり、他群のディスクドライブの停止
時間は(β−α)時間となる。このようにして、2群の
ディスクドライブはそれぞれ、2β時間周期で動作状態
と停止状態とが繰り返されることになる。また、3群の
ディスクドライブにより構成されているシステムでは、
1群のディスクドライブが動作しているときに、データ
の受け渡し時間以外は他の2群のディスクドライブを停
止状態にする。このとき、各群のディスクドライブにお
いて、動作時間は(β+α)時間となり、停止時間は
(2β−α)時間となる。このようにして、3群のディ
スクドライブはそれぞれ、3β時間周期で動作状態と停
止状態とが繰り返されることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は第1の実施形態に関係するデ
ィスク・アレイ・システムの要部を示すブロック図であ
り、図2と図3は本実施形態の動作を説明するためのフ
ローチャートであり、図4〜図7は本実施形態の動作を
説明するための概念図である。 (システム構成)本実施形態のシステム11は、図1に
示すように、例えばレベル3のRAIDを想定してお
り、コントローラ(ディスク・アレイ・制御装置)1
2、および複数のハードディスクドライブ(以下HDD
と称する)1〜10を有する。コントローラ12は、各
HDD1〜10を駆動制御し、ホストコンピュータ13
との間でデータの授受を行なうためのインターフェース
機能を有する。
【0015】各HDD1〜10において、HDD(P
D)5は、パリティ情報を保存している専用ドライブで
ある。このPD5に保存されたパリティ情報に基づい
て、コントローラ12は故障したHDD(D2X)2の
全データを復元する機能を有する。なお、HDD(D2
S)6は故障したHDD(D2X)2の代替HDDであ
ることを意味し、またHDD(D7N〜D10N)7〜
10は停止状態(休止状態)のHDDであることを意味
する。
【0016】なお、本実施形態は、前記のようにパリテ
ィ情報専用のHDD(PD)5を有するレベル3を想定
して説明するが、パリティ情報を各HDDに分散させる
レベル5の場合でも同様に適用することができる。 (本実施形態の故障発生処理)以下図2のフローチャー
トを参照して本実施形態の動作について説明する。
【0017】本実施形態では、システムのHDDの全台
数をN(ここでN=10)としたとき、外部からはM
(≦N−2)台のHDDを有するRAIDシステムとし
て取り扱われるものと想定する。コントローラ12は、
M+1番目のHDD5までの各HDD1〜5を動作状態
にして稼働させ、残りのHDD6〜10を休止状態にさ
せる(ステップS1)。
【0018】コントローラ12は、休止状態の開始から
時間経過を監視し、予め設定した所定時間(Ta)が経
過したときに、休止状態の各HDD6〜10をアイドリ
ング動作状態にさせる(ステップS2のYES,S
3)。ここで、アイドリング動作状態とは、実際のデー
タ記録再生動作時と同様に、スピンドルモータによりデ
ィスクを定常回転速度で回転させて、ヘッドアクチュエ
ータを駆動してヘッドをディスクの最内周から最外周ま
で数回乃至数十回シークさせる動作である。また、所定
時間(Ta)は、HDDを停止状態に保持しているとき
に、装置寿命を低下させる要因の内容に基づいて設定す
る。例えば、ヘッドがディスクに吸着する事を防止する
ために設定する時間である。即ち、これ以上ヘッドとデ
ィスクを接触保持すると吸着の危険が生ずるであろう時
間に、安全係数を見込んで短めの時間を設定することが
好ましい。通常では、所定時間(Ta)は、スピンドル
モータやヘッドアクチュエータに使っているボールベア
リングのグリースが固化し、正常に動作しなくなる時間
よりも短時間に設定される。また、ヘッドをロード/ア
ンロードする方式(ランプロード方式)のHDDの場合
には、例えば前記グリースの固化時間を目安にして設定
することが望ましい。
【0019】ここで、稼働中のHDD1〜5の中で、1
台のHDD(D2X)2が故障した場合を想定すると、
コントローラ12は、休止状態のHDD6〜10の中で
例えばHDD6を代替HDD(D2S)として起動させ
る(ステップS4のYES,S5)。このとき、コント
ローラ12は、HDD(PD)5に保存されているパリ
ティ情報(冗長データ)を利用して、故障したHDD
(D2X)2の全データを復元して、代替HDD6に格
納する(ステップS6)。
【0020】以下同様にして、つぎの故障HDDが発生
したときに、休止状態のHDD7〜10から代替HDD
を設定して交換させる処理を行なう。この交換処理は、
休止状態のHDDから代替HDDが無くなるまで実行さ
れる。このような方式であれば、故障したHDDが発生
したときに、例えば5年程度の寿命期間に相当する期間
が経過している場合、新規のHDDの供給が困難であっ
ても、予め準備した休止状態のHDDから代替HDDと
交換することができる。この代替HDDは、前記のよう
に、所定時間Taの間隔でアイドリング動作を繰り返す
ため、5年程度が経過してから使用する場合でも、直ち
に正常な動作状態に移行することが可能である。これに
より、寿命により故障したHDDを正常な代替HDDに
交換することにより、5年を越える長期間でも高信頼性
を維持することができる。 (本実施形態の交互運転方式)次に、図3のフローチャ
ートと図4〜図7を参照して、本実施形態の各HDD1
〜10において、動作状態と休止状態とを交互に行なう
方式について説明する。ここでは、図1に示すシステム
において、HDD(D2X)2も正常動作のHDDであ
ると想定し、初期時にはHDD6〜10を休止状態のH
DDとして想定する。従って、初期時には、外部からは
HDD1〜5によりRAIDシステムが構成されている
ように見える。
【0021】コントローラ12は時間経過を監視し、所
定時間(Tb)が経過すると、休止状態のHDD6を起
動させて、稼働中のHDD1を休止状態にさせる(ステ
ップS12〜14)。このとき、コントローラ12は、
稼働中のHDD1を休止状態にさせる前に、HDD1に
保存されている全データを起動させたHDD6に転送す
る(ステップS13)。この場合、稼働中のHDD1を
休止状態にして、HDD(PD)5に保存されているパ
リティ情報(冗長データ)を利用して、HDD1の全デ
ータを復元して、HDD6に格納してもよい。
【0022】以下、図4から図7を参照して具体的に説
明する。所定時間(Tb)をα時間としたときに、図4
に示すように、システムの初期状態から、休止状態のH
DD6が起動した状態に移行する。ここで、HDD1か
らHDD6に全データを転送(コピー)に要する時間を
β時間とすると、(α+β)時間の経過後に、HDD1
は休止状態に移行する。以下同様の動作を順に繰り返す
と、一連のHDD1〜10をサイクリックに稼働させる
と、定常状態における1周期は10*(α+β)時間と
なる。なお、休止状態のHDDは、前記の所定時間Ta
毎にアイドリング動作を実行しても良い。
【0023】ここで、特定の1台の連続動作時間は{5
*(α+β)+β}時間となり、停止時間は{5*(α
+β)−β}時間となる。通常では、「α>>β」とす
れば平均稼働率は約50%となる。即ち、一般化した場
合に、定常状態における1周期では、2(M+1)*
(α+β)時間のうち特定の1台の連続動作時間は
{(M+1)*(α+β)+β}時間となり、停止時間
は{(M+1)*(α+β)−β}時間となる。通常α
>>βとすれば平均稼働率は約50%となる。また、3
(M+1)台により構成されているシステムでは、(M
+1)台のHDDが動作しているとき、他のHDDは停
止していることになり、α>>βとすれば特定のドライ
ブの平均稼働率は約33%となる。
【0024】また、バッファメモリを使用することによ
り、故障したHDDの全データの復元中を含めたHDD
の交換作業中においても、システムを連続使用すること
ができる。休止状態にさせるべきHDDが無くなった場
合には、当然ながら残る全HDDを動作状態にさせる。
さらに、HDDの連続運転の上限を決める前記所定時間
(Tb)が前記所定時間(Ta)より短時間に設定すれ
ば、アイドリング時間を設ける必要が無くなるので好適
である。HDD間のデータ転送処理に実用上の支障にな
らなければ、「Tb≦Ta」と設定してもよい。
【0025】本実施形態は、HDDを1台ずつを順番に
交換させる場合ついて説明したが、一度に交換させるH
DDは複数であっても良い。1台のHDDを順に交換さ
せる場合に比べて、一般にバッファメモリを初めとする
ハードウェア量が増えるとともにデータ書換の時間が長
くなるが、前記の所定時間Tb,Taにおいて「Tb=
Ta」の条件を満たすことができる場合は、アイドリン
グが不要になるという特長を有する。
【0026】次に、本実施形態の応用例として、図5に
示すように、故障したHDD2が発生した場合に、代替
HDD6を使用した修復処理後に、故障したHDD2に
続くHDD3から、前記の休止状態とデータの復元処理
を実行する方式もある。即ち、修復処理後のα時間後か
ら一連のHDD1〜10をサイクリックに稼働させる
と、定常状態における1周期は17*(α+β)時間と
なる。また、図6に示すように、故障したHDD2が発
生した場合でも、本来のHDD1からの順番で動作状態
と休止状態の各HDDを交換する方法でもよい。この場
合、HDD1の次は故障したHDD2の代替HDD6と
なる(2(α+β)時間後)。一方、このような順番と
は全く関係無く、連続稼働時間の長いものから順に交換
させる方法でもよい。
【0027】さらに、図7に示すように、HDD1〜5
とHDD8〜10のディスクドライブ群によりRAID
システムを構成し、残りの2台のHDD6,7をミラー
ディスク装置(M1,M2)として構成する方式を提案
する。この方式であれば、アクセス頻度の高いデータを
ミラーディスク装置(M1,M2)に格納し、それ以外
のデータをHDD1〜5に振り分けることができる。従
って、HDD1〜5の記録時のオーバーヘッドを軽減化
することができる。また、高速の画像データをRAID
に格納し、それ以外のデータをミラーディスク装置(M
1,M2)に格納してもよい。本実施形態では、ミラー
ディスク装置(M1,M2)として設定したHDD6,
7を除く残りのHDD1〜5とHDD8〜10に対し
て、休止状態と動作状態を順番に交換させる。要する
に、この方式であれば、本実施形態の利点とミラーディ
スク装置(M1,M2)としての利点の両方を得ること
が可能である。
【0028】以上のような本実施形態の動作を一般化し
た場合に、K台のHDDをサイクリックに稼働させる
と、定常状態における1周期は、K(α+β)時間とな
り、このうち特定の1台の連続動作時間は{(M+1)
*(α+β)+β}時間となり、停止時間は{(K−M
+1)*(α+β)−β}時間となる。従って、HDD
の平均稼働率(%)は{(M+1)(α+β)+β}/
{K(α+β)}*100(%)となる。即ち、特定の
HDDの平均稼働率(D)は「D=(M+1)(α+
β)+β}/{K(α+β)}」となる。単独HDDの
平均寿命をLとすると、各HDDの平均寿命Ltは1/
D倍となり、「Lt=L/D=L*(α+β)/(M+
1)(α+β)+β}」となる。本実施形態のように1
0台のHDDからなるシステムであれば、外部からは4
台分のHDD容量を有するようなシステムとした場合
に、「α+β」を24時間、βを0.5時間とした場合
を例にとれば、各HDDの平均寿命は9.96年とな
り、ほぼ2倍の寿命となる。 (第2の実施形態)次に、図8と図9を参照して第2の
実施形態について説明する。第2の実施形態は、2群以
上のHDD21A,21Bに分割したシステム(図
8)、または2群以上のRAID31〜33からなるシ
ステム(図9)を想定し、各HDDまたは各RAIDを
交互に動作状態と停止状態を繰り返す方式である。
【0029】具体的には、図8に示すシステムにおい
て、コントローラ20は、例えば2台のHDD21A,
21Bそれぞれ、交互に動作と停止を繰り返すように制
御する。このとき、コントローラ20は、HDD21
A,21Bを例えば24時間の並列動作を実行し、次に
HDD21Bのみ24時間の停止状態とする。次に、H
DD21Bを動作させて、HDD21AからHDD21
Bにデータを転送させる。
【0030】この間に、ホストコンピュータからコント
ローラ20に対して、データ出力(データの読出し)の
指令があったときには、コントローラ20はHDD21
Aからデータを出力する。また、データ入力(データの
書き込み)の指令があったときには、コントローラ20
はHDD21Bにデータを入力する。データの授受が終
了した時点で、コントローラ20はHDD21Aを停止
状態に移行させて、HDD21Bのみを動作させる。
【0031】そして、HDD21Bの動作状態で24時
間が経過すると、コントローラ20はHDD21Aを起
動して、HDD21BからHDD21Aにデータを転送
させる。以下同様の動作を繰り返して、HDD21Aと
HDD21Bを交互に動作させることにより、RAID
システム全体の寿命は、個々のHDDの寿命のおよそ2
倍となる。
【0032】また、HDD21AとHDD21B間のデ
ータの転送時間は短いほど、システムの寿命は長くなる
ため、全データを受け渡すのではなく、書き換えられた
データのみ受け渡すことの方が良い。HDD21AとH
DD21Bのいずれもが動作中で故障すると、最新デー
タは失われるが、停止状態のHDDがバックアップとし
て機能するため、故障する1ステップ前のデータは確保
することができる。従って、前記のように初期時に、H
DD21AとHDD21Bを並列に動作させるのはバッ
クアップを取るためである。なお、HDD21AとHD
D21B間で、データ受け渡し中に、ホストコンピュー
タから入力されたデータは最新データとして保護するた
め、データの受け渡し処理を禁止する。
【0033】また、本実施形態の応用例として、図9に
示すように、3群のRAID31〜33からなるシステ
ムであり、各RAID31〜33が並列に同時動作する
ミラーディスク構成のHDD31A,31B、HDD3
2A,32B、およびHDD33A,33Bを有するシ
ステムを想定している。
【0034】このようなシステムにおいて、コントロー
ラ30は、1群のRAID31が例えば24時間動作し
ているときに、他の2群のRAID32,33が48時
間停止するように、それぞれ交互に動作と停止とを繰り
返す制御を行なう。これにより、システムの各RAID
の寿命に対して、約3倍に寿命を延ばすことが可能とな
る。各RAID31〜33をそれぞれ、ミラーディスク
構成にすることにより、故障によりデータを消失する確
率を大幅に低下させることができる。また、各RAID
31〜33は動作と停止が間欠的に起きるため、磁気ヘ
ッドは定期的にディスク上のCSS(Contact
Start Stop)エリアに移動することになる
(HDDの停止時)。従って、ヘッドはCSSエリアに
接触するため、ごみ等の汚れが取れて、連続浮上してい
るときに生じやすいヘッドクラッシュを防止することも
できる。
【0035】なお、交互に停止と動作を繰り返すディス
クシステムは、単体の装置でも良いし、RAIDシステ
ムでもよい。RAIDシステムでは、故障時にデータが
破壊されることはない。
【0036】以上のような本実施形態の内容を一般化す
ると、1群のHDDまたはRAIDの動作時間を(β+
α)時間とし、他群の停止時間を(β−α)時間とする
と、動作と停止をこのように繰り返すことにより、一周
期2β時間中に個々の装置(HDDまたはRAID)は
(β+α)時間しか動作しないことになる。このため個
々の装置の寿命をL時間とすると、システム全体の寿命
Ltは、「Lt=L*2β/(β+α)」となる。ここ
で、β=24時間、α=0.5時間、L=5年、のと
き、システムとしての寿命Ltは9.8年となる。
【0037】また、3群のHDDまたはRAIDにより
構成されているシステムでは、動作時間は(β+α)時
間、停止時間は(2β−α)時間とすると、個々の装置
寿命をLとするシステム全体の装置寿命Ltは、「Lt
=L*3β/(β+α)」となり、L=5年、β=24
時間、α=0.5時間では、Lt=14.7年となり、
結果的に長寿命を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、第
1に常に予備のディスクドライブを準備し、予備のディ
スクドライブを定期的に停止状態と動作状態とを交互に
繰り返すことにより、長期間の経過後でも正常に動作さ
せることを実現して、結果的にシステム全体の寿命を個
々のディスクドライブの寿命より延ばすことができる。
従って、ディスクドライブの交換が必要となときに、特
注の製品供給等をなくすことが可能であるため、最小限
のコスト負担で長期間の連続使用に耐える高信頼性のR
AIDシステムを提供することができる。また、冗長性
を持たせる2群以上のディスクドライブ(RAIDも含
む)を動作状態と停止状態とを繰り返すことにより、前
記と同様に、システム全体の寿命を個々のディスクドラ
イブの寿命より延ばすことができる。従って、結果的
に、最小限のコスト負担で、各HDDの寿命に依存しな
い高信頼性のRAIDシステムを構築することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に関係するディスク・
アレイ・システムの要部を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態の動作を説明するためのフロー
チャート。
【図3】第1の実施形態の動作を説明するためのフロー
チャート。
【図4】第1の実施形態の動作を説明するための概念
図。
【図5】第1の実施形態の動作を説明するための概念
図。
【図6】第1の実施形態の動作を説明するための概念
図。
【図7】第1の実施形態の動作を説明するための概念
図。
【図8】第2の実施形態に関係するシステムの構成を示
すブロック図。
【図9】第2の実施形態に関係するシステムの構成を示
すブロック図。
【符号の説明】
1〜10,21A,21B…ディスクドライブ(HD
D) 11,31,32,33…RAIDシステム 12,20,30…コントローラ 13…ホストコンピュータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のディスクドライブを内蔵して、各
    ディスクドライブを並列に駆動制御するディスク・アレ
    イ・システムであって、 前記各ディスクドライブの中で、少なくとも1台以上の
    ディスクドライブを予備ディスクドライブとして停止状
    態に移行させて、 前記停止状態の開始から時間経過を監視し、所定の時間
    が経過する毎に前記停止状態のディスクドライブをアイ
    ドリング動作状態に移行し、 所定の条件で動作状態のディスクドライブと前記予備デ
    ィスクドライブとを交換する制御を実行するコントロー
    ラ手段を具備したことを特徴とするディスク・アレイ・
    システム。
  2. 【請求項2】 前記コントローラ手段は、動作中のディ
    スクドライブの中で故障したディスクドライブを停止状
    態に移行させて、 前記予備ディスクドライブを動作状態にすると共に、前
    記故障したディスクドライブに格納されている全データ
    を復元して、前記予備ディスクドライブに格納する処理
    を実行することを特徴とする請求項1記載のディスク・
    アレイ・システム。
  3. 【請求項3】 前記コントローラ手段は、前記アイドリ
    ング動作状態として、前記予備ディスクドライブのディ
    スクを定常回転速度で回転させる動作またはヘッドアク
    チュエータをディスクの半径方向に所定回数だけシーク
    させる動作の中で、少なくともいずれかの動作を実行さ
    せることを特徴とする請求項1記載のディスク・アレイ
    ・システム。
  4. 【請求項4】 複数のディスクドライブを内蔵して、各
    ディスクドライブを並列に駆動制御するディスク・アレ
    イ・システムであって、 前記各ディスクドライブの中で、少なくとも1台以上の
    ディスクドライブを予備ドライブとして停止状態にし、 前記各ディスクドライブの連続動作時間を監視し、所定
    の時間が経過したディスクドライブを停止状態に移行さ
    せる処理を実行し、 前記停止状態に移行させるときに、前記予備ディスクド
    ライブを動作状態に移行すると共に、前記停止状態に移
    行させるディスクドライブに格納されている全データを
    前記予備ディスクドライブに復元する処理を実行するコ
    ントローラ手段を具備したことを特徴とするディスク・
    アレイ・システム。
  5. 【請求項5】 N(≧3)台以上のディスクドライブを
    内蔵し、外部からはM(≦N−2)台のディスクドライ
    ブ容量として取り扱われるディスク・アレイ・システム
    において、 故障のディスクドライブの台数をNkとし、動作可能な
    ディスクドライブの台数をNe(N−Nk)としたとき
    に、「Ne≧M+2」の条件では、 少なくとも1台以上のディスクドライブを予備ディスク
    ドライブとして停止状態に移行させて、 前記予備ディスクドライブが動作状態に移行することな
    く、所定時間を経過する毎にアイドリング動作を実行さ
    せ、 かつ前記故障のディスクドライブを停止状態に移行させ
    るときに、前記予備ディスクドライブを動作状態に移行
    させると共に、故障したディスクドライブの全データを
    前記予備ディスクドライブに復元する処理を実行するコ
    ントローラ手段を具備したことを特徴とするディスク・
    アレイ・システム。
  6. 【請求項6】 前記コントローラ手段は、「M≦Ne≦
    M+1」の条件では、残る全ディスクドライブを動作状
    態にする処理を実行することを特徴とする請求項5記載
    のディスク・アレイ・システム。
  7. 【請求項7】 複数のディスクドライブを内蔵して、各
    ディスクドライブを駆動制御するディスク・アレイ・シ
    ステムであって、 前記複数のディスクドライブを2群以上のグループに分
    割し、 ディスクドライブを所定の時間周期で動作状態と停止状
    態とを交互に繰り返すように制御するコントローラ手段
    を具備したことを特徴とするディスク・アレイ・システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記コントローラ手段は、所定の時間周
    期で動作状態と停止状態とを交互に繰り返す2群のディ
    スクドライブ間において、一方の群が停止状態に移行す
    る前に、停止状態の他方の群のディスクドライブを動作
    状態に移行して前記一方の群のディスクドライブのデー
    タを前記他方の群のディスクドライブに受け渡すように
    制御することを特徴とする請求項7記載のディスク・ア
    レイ・システム。
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