JPH0651819A - ロボット装置 - Google Patents

ロボット装置

Info

Publication number
JPH0651819A
JPH0651819A JP20128692A JP20128692A JPH0651819A JP H0651819 A JPH0651819 A JP H0651819A JP 20128692 A JP20128692 A JP 20128692A JP 20128692 A JP20128692 A JP 20128692A JP H0651819 A JPH0651819 A JP H0651819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
unit
calculated
force
robot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20128692A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Nakada
康之 中田
Mitsuru Shiraishi
満 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP20128692A priority Critical patent/JPH0651819A/ja
Publication of JPH0651819A publication Critical patent/JPH0651819A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 回転軸を有する部材を把持して回転軸を中心
に回転させるロボット装置に関し、部材の正確な位置へ
のセット、オペレータによる軌道データ等の教示なしに
クランク回し動作を実行する。 【構成】 クランク回し動作の軌道を決定するために、
ロボット部29の把持部31と対象物30との間の接触
力、把持部31が通過した点の位置、オペレータが指定
した軌道平面から、円軌道の法線方向を力制御方向、接
線方向を位置制御方向とする作業座標系を算出する作業
座標系算出部26を備える。作業座標系算出部26は、
初期軌道算出部26a及び中心位置算出部26bから成
る。初期軌道算出部26aでは、ロボットの先端と把持
部材間の接触力から円軌道の法線方向と接線方向をリア
ルタイムで算出する。中心位置算出部26bではロボッ
トの先端が通過した点からクランク中心の位置を推定
し、円軌道の法線方向、接線方向を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロボット装置に係り、特
に回転軸を有する部材を把持して、回転軸を中心に回転
させるロボット装置に関する。
【0002】回転軸を有する部材の適当な箇所を持ち、
軸を中心として円軌道を描く動作は、クランク回し動作
と呼ばれる。クランク回し動作には、例えば、レンチに
よるネジの締結動作、ドアの開閉動作、ラップトップパ
ソコンの蓋の開閉動作等がある。
【0003】疲労試験等の作業でこのようなクランク回
し動作をくり返し、行なう必要がある。このため、クラ
ンク回し動作を行い得るロボット装置が要求されてい
る。
【0004】
【従来の技術】ロボット装置には大別して位置制御型ロ
ボット装置、及び、力制御型ロボット装置がある。位置
制御型ロボット装置は動作実行前に予め対象物に把持等
の操作を行なうハンド等の制御対象の対象物に対する相
対位置把持位置等の位置決めを行っておき、動作実行時
に制御対象に予め教示した動作を行なわせる。
【0005】例えば、位置制御型ロボットでクランク回
し動作を行う場合、制御対象部材と操作部との相対位置
及び把持位置の位置決めを正確に行い、操作部を回転さ
せるべき円軌道上で移動する必要がある。
【0006】次に力制御型ロボット装置について説明す
る。図12は力制御型ロボット装置のブロック構成図を
示す。
【0007】制御装置の位置検出部1,位置制御部2,
モータ等よりなり把持部4を駆動させる。操作部3で
は、把持部4を動作シーケンス生成部5から指示される
目標位置に従って移動する位置フィードバックループを
形成する。また、力検出部6,力制御部7,操作部3で
は、力検出部6で検出したロボットの把持部4と対象物
8との接触力が動作シーケンス生成部5から生成される
目標力に一致するように力制御を行うフィードバックル
ープを形成する。位置フィードバックループ及び力フィ
ードバックループによりハンド等の把持部4の位置、及
び把持部4と対象物8との接触力を検出し、目標位置、
目標力に追従するようにロボットの関節を駆動してい
た。なお、このとき、力制御型ロボットでは、位置の制
御方向と力制御の方向が直交するように制御される。
【0008】次に、従来のロボット装置の動作を説明す
る。図13は、クランク回し動作の説明図を示す。クラ
ンク回し動作では、例えばa点からクランク回しを開始
するとき、X軸方向は目標力ゼロの力制御、Y軸方向は
目標位置by の位置制御を行う。このとき、ロボットの
把持部4は、位置制御によってb’へ移動するように制
御される。しかし、対象物8が回転軸9に固定されてい
るため、接触力が働き、目標力ゼロの力フィードバック
ループの作用で、実際には点bへ移動する。同様の動作
を点bからc,点cから点d,点dから点a,において
実行すると、ロボットの把持部4は円軌道を描き、クラ
ンク動作が行なわれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、位置制御型
ロボット装置では部材にクランク回し動作を行なわせる
場合、部材とロボットの相対位置及び把持位置の位置決
めを正確に行い、あらかじめ教示した円軌道を移動する
必要があるため、部材の指定箇所へのセット、ロボット
への円軌道の教示等、実際にクランク回し動作を実行す
るまでにオペレータが煩雑な作業をする必要があった。
【0010】また、力制御型ロボットを用いてクランク
回し動作を行うと、位置制御型ロボットで行ったよう
な、部材の正確な位置決めや円軌道の教示を行う必要は
なくなるが、進行方向と力制御方向の切り換え点の教示
が必要であり、全自動でクランク回し動作を実行するこ
とはできない等の問題点があった。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、部材の正確な位置へのセット、オペレータによる軌
道データ等の教示なしに、クランク回し動作を実行する
ロボット装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図を
示す。本発明は、回転軸に回転自在に支持された駆動対
象物11を駆動部12で把持して、駆動部12を移動さ
せることにより駆動対象物11を回転軸を中心に回転さ
せる。
【0013】位置検出部14は、前記駆動部12の位置
を検出する。
【0014】接触力検出部15は、前記駆動部12の前
記駆動対象物11との接触力を検出する。
【0015】第1の駆動方向算出手段16は、前記接触
力検出部15で検出された接触力に基づいて前記駆動対
象物11との接触力が所定の値となる前記駆動部12の
駆動方向を算出する。
【0016】第2の駆動方向算出手段17は、前記位置
検出部14で検出された検出位置に基づいて前記駆動対
象物11の回転中心を算出し、該算出回転中心に基づい
て前記駆動部12の駆動方向を算出する。
【0017】駆動制御手段18は、前記第1の駆動方向
算出手段16及び前記第2の駆動方向算出手段17のど
ちらか一方で算出された前記駆動部12の駆動方向に応
じて前記駆動部12を駆動制御する。
【0018】
【作用】ロボットと部材間の接触力、ロボット先端が通
過した点の位置、オペレータが指定した軌道平面から、
第1及び第2の駆動方向算出部によりクランク回し動作
の軌道を決定するため円軌道の法線方向を力制御方向、
接線方向を位置制御方向とする作業座標系を算出する。
第1の算出部では、駆動部と駆動対象物間との間の接触
力から円軌道の法線方向と接線方向をリアルタイムで算
出する。第2の駆動方向算出部では、駆動部が通過した
点からクランク中心の位置を算出し、駆動部の駆動方向
を算出する。駆動部の回転角に応じて駆動部の駆動方向
の算出値を、初めは第1の駆動方向算出部と第2駆動方
向算出部で算出した算出値を選択する。
【0019】従って、力制御によりクランク回し動作が
実行され、ある程度回転し、クランク回し動作の回転中
心が検出できるようになった後には回転中心より円軌道
を算出する。このため、クランク中心の位置、法線方
向、接線方向を自動的に算出し、算出したパラメータを
基にロボットの位置、力を制御することで、クランク回
し動作を行うことができ、オペレータによる教示作業を
軽減することができる。
【0020】
【実施例】図2は本発明の一実施例のブロック構成図を
示す。本実施例のロボット装置では従来と同様位置フィ
ードバックループ、力フィードバックループが形成され
ている。まず、位置検出部21,位置制御部22,操作
部23により動作シーケンス生成部からの目標位置に追
従するように制御する位置フィードバックループが形成
され、力検出部24,力制御部25,操作部23により
動作シーケンス生成部からの目標力に追従するように制
御する力フィードバックループが形成される。作業座標
系算出部26は、動作開始直後の軌道を算出する初期軌
道算出部及びクランク中心の位置を推定する中心位置算
出部を内包する。算出モード選択部27は動作の進行状
態に応じて円軌道あるいは中心位置の推定方法を切り換
える。動作シーケンス生成部28はオペレータが指示し
た作業指令を基に作業を実行するための制御指令を生成
する。
【0021】動作シーケンス生成部28は、力指令F0
の発生、力制御パラメータの転送、位置指令X0 の発
生、位置制御パラメータの転送、位置制御、力制御の切
り換え、クランク回しの軌道を決定するベクトルの設
定、を行う。また、動作シーケンス生成部28には、オ
ペレータにより作業のための動作手順が設定される。
【0022】位置検出部21はロボット部29の関節部
のモータの回転角を検出するエンコーダ及びカウンタ
(図示せず)と、回転角から基準座標系へ座標を変換す
る座標変換部(図示せず)からなり、基準座標系でのロ
ボット部29の対象物30を把持する把持部31の位置
を検出する。力検出部24は、ロボットアームの先端に
接続された力覚センサと、力覚センサで検出された電気
信号から基準座標系における接触力を算出する力信号算
出部から成り、基準座標系での接触力を検出する。基準
座標系での接触力の算出方法は後述する。ロボット部2
9は操作部23によって駆動される。操作部23は、サ
ーボ・モータ、パワー・アンプ、D/Aコンバータ、補
償器で構成され、位置制御部22,力制御部25で生成
された基準座標系での速度指令に追従するように、ロボ
ットの関節部を駆動する。
【0023】また、位置制御部22は、位置検出部21
で検出されたロボット部29の把持部31の先端位置X
と動作シーケンス生成部28から与えられた目標位置X
0 ,動作時間及び位置制御ゲイン等の位置制御パラメー
タに基づいて、位置制御方向の速度指令信号Vp を発す
る。力制御部25は、力検出部24で検出した力信号
と、設定力(力指令F0 )及び力制御パラメータに基づ
いて力制御方向の速度指令信号Vf を発する。
【0024】位置フィードバックループ及び、力フィー
ドバックループは従来例と同様の動作を行う。作業座標
系算出部26は、クランク回し動作の制御方向を算出
し、初期軌道算出部26a及び中心位置算出部26bか
ら成る。初期軌道算出部26aでは、ロボットの先端と
把持部材間の接触力から円軌道の法線方向と接線方向を
リアルタイムで算出する。中心位置算出部26bでは、
ロボットの先端が通過した点からクランク中心の位置を
推定し、円軌道の法線方向、接線方向を算出する。動作
シーケンス生成部28では、作業座標系算出部26で算
出された法線方向へは力制御指令を、接線方向には位置
制御指令を生成する。算出モード選択部27は、円軌道
の法線方向、接線方向の算出を初期軌道算出部26aと
中心位置算出部26bのどちらで行うかを、ロボット先
端の位置・力の条件から選択する。以上のように、クラ
ンク中心の位置、法線方向、接線方向を自動的に算出
し、算出したパラメータを基にロボットの位置、力を制
御することで、クランク回し動作を行う。
【0025】次に、本実施例の各部の動作の詳細につい
て述べる。
【0026】まず、作業座標系算出部26について説明
する。作業座標系は、クランク回し動作の制御方向を表
すために用いられ、ロボット部29の先端に設けられた
把持部31の把持中心(ハンドの中心)を原点とし、対
象物30の円軌道の法線方向をX軸、接線方向をZ軸、
X軸とZ軸に直交する方向をY軸として定義し、各軸を
制御方向と対応付ける。
【0027】従って、X軸:力制御方向 Y軸:目標力ゼロの力制御方向 Z軸:ロボットの進行方向 となる。作業座標系のX,Y,Z軸のそれぞれの単位ベ
クトルをnL ,oL ,a L と置き、単位ベクトルを求め
ることで座標系を決定する。
【0028】まず、初期軌道算出部26aにおける作業
座標系の算出方法について説明する。把持部31と対象
物30間の接触力ベクトルo f1w
【0029】
【数1】
【0030】で表わされる。(ここで、o は単位ベクト
ルであることを示し、f1w は接触力を示す)。これを用
いて円軌道の法線方向の単位ベクトルo L (なお、こ
こで、Lは作業座標系であることを示す)を求めると、
【0031】
【数2】
【0032】となる。単位ベクトルo L は、オペレー
タが指示した軌道平面を指定する軌道平面指定ベクトル
o opを元に算出する。o L o op(opは指令され
たことを示す)からベクトルo L を求めると、
【0033】
【数3】
【0034】である。このとき、もう一つの力制御方向
の単位ベクトルo L には、オペレータが指示したo
opを用いる。従って、o L o opとすることができ
る。
【0035】以上の動作をまとめると初期軌道算出部2
6aでは図3に示す計算が行われることになる。
【0036】次に、中心位置算出部26bにおける作業
座標系の算出方法について説明する。中心位置の算出
は、次の2つの方法で行われる。
【0037】ロボットの先端が通過した円軌道上の適当
な3点から概略的に中心位置を算出する方法と、ロボッ
トの先端が通過した円軌道の直径の端点から正確な中心
位置を算出する方法とを有する。円軌道が基準座標系の
XY平面上で描かれるときに、上記2つの方法を用いて
中心位置を算出する。
【0038】まず、3点から回転中心を算出する方法に
ついて説明する。
【0039】ロボットが既にクランク回し動作を開始し
ているとき、ロボットのクランク回し動作の開始位置を
1 (x1 ,y1 )、サンプリング時間t1 後の位置を
2(x2 ,y2 )、現在の位置をP3 (x3 ,y3
とおく。このとき、円の中心位置P0 (x0 ,y0
は、
【0040】
【数4】
【0041】より求めることができる。
【0042】次に直径端点から回転中心を求める方法に
ついて説明する。
【0043】ロボット部29の把持部31がクランク回
し動作で円軌道上を半回転したとき、直径の一方の端点
をP4 (x4 ,y4 )、もう一方の端点をP5 (x5
5)とおく。このとき、円の中心位置P0 (x0 ,y
0 )は、
【0044】
【数5】
【0045】で求めることができる。
【0046】中心位置P0 (x0 ,y0 ,z1 )と現在
位置P3 (x3 ,y3 ,z1 )から法線方向の単位ベク
トルo L を求めると、
【0047】
【数6】
【0048】で求められる。単位ベクトルo L は、初
期軌道算出部26aと同様の方法で求められる。従っ
て、o L とオペレータが指示した軌道平面を指定する
軌道平面指定ベクトルo opからベクトルo L を求め
ると、
【0049】
【数7】
【0050】である。このとき、もう一つの位置制御方
向の単位ベクトルo L には、オペレータが指示したo
opを用いる。従って、o L o opとなる。
【0051】中心位置算出部26bでの計算をまとめる
と図4に示すように表わされる。
【0052】以上の方法で算出されたo L o L
o L により作業座標系で記述されているベクトルを基
準座標系表現へ変換する変換行列o L を生成する。
【0053】
【数8】
【0054】変換行列o L は、作業座標系上で算出さ
れた速度指令の基準座標系への変換、基準座標系で表さ
れた位置・力の作業座標系への変換に用いられる。
【0055】ここで、変換された作業座標系に基づいて
操作部23が制御される。
【0056】力制御部25では、力覚センサで検出した
力を作業座標系のX軸方向の目標力に一致させる速度指
令、作業座標系のY軸方向の接触力をゼロにする速度指
令を生成する。力制御部25は、次のような機能を備え
ている。
【0057】まず、作業座標系上での目標力と検出力と
の差の算出機能について説明する。
【0058】基準座標系記述の接触力ベクトルo
qrを、作業座標系記述に変換する。このため、作業座標
系から基準座標系への変換行列o L の転置行列o L
T を変換行列として用いることができるため、作業座標
系記述の接触力ベクトルL q は、L q o L T o qr で与えられる。従って、目標力ベクトル Loqと検出力
ベクトルL q との偏差ベクトルL dFは、L dF=L oq−(−L q )=L oqL q で表わされる。ここで検出力ベクトルL q が負となる
のは、接触力ベクトルof1w と法線ベクトルo L
向きが逆であることによる。
【0059】次に力補償器による速度指令の生成機能に
ついて説明する。
【0060】力制御速度指令ベクトルL f ’は、ゲイ
ンをGf とすると、L f ’=Gf L dF となる。
【0061】力制御は、作業座標系のX軸、Y軸方向で
行われ、選択行列
【0062】
【数9】
【0063】によってZ軸方向を除いた力制御方向の速
度指令成分が抽出される。従って、最終的な速度指令ベ
クトルL f は、L f L f L f ’ である。尚、力制御速度指令L f を基準座標系記述へ
変換すると、o f o L L f となる。ゲインGf ,選択行列L f は動作シーケンス
生成部28から与えられる。図5に以上の計算をまとめ
た力制御部25の動作ブロックを示す。
【0064】次に、位置制御部22について説明する。
【0065】位置制御部22では、ロボット部29の把
持部31の位置制御速度指令を把持部31の進行方向で
ある作業座標系のZ軸方向に生成する。進行方向の速度
指令は、速度の関数発生器を指令源とする開ループ系か
ら算出される。進行方向の速度指令は、オペレータが指
定した、クランク回し動作時間t1nd ,最大速度
f1 w ,加速度ac1を元に、関数発生器で算出される。
関数発生器では、速度関数が図6のような台形状の速度
指令L oaを生成する。ここで、定速度動作開始時刻t
stと、定速度動作終了時刻tenは、次式で与えられる。
【0066】
【数10】
【0067】図6の速度関数を式で表すと、次式とな
る。
【0068】
【数11】
【0069】関数発生器で生成された速度L oaは、作
業座標系のZ軸方向のみに発せられるため、選択行列
【0070】
【数12】
【0071】によって、進行方向の成分が抽出される。
基準座標系記述の速度o oaを次式に示す。
【0072】o oao L L oaL oa 図7に以上の計算をまとめた位置制御部22の動作ブロ
ックを示す。
【0073】次に算出モード選択部27について説明す
る。
【0074】作業座標系の算出方法は動作の進行状態に
応じて切り換えられる。作業座標系の算出方法には、前
述したように初期軌道算出部26aによる算出方法(接
触力から法線ベクトルを求める)、中心位置算出部26
bの3点より算出された中心位置による算出方法(3点
から中心位置を求める)、中心位置算出部26bの直径
の端点により算出された中心位置による算出方法(直径
の端点から中心位置を求める)の3種類がある。
【0075】上記の3種類の算出方法から求めた法線ベ
クトルを順に、o L1o L2oL3とおく。
【0076】図8乃至図10に切換動作のフローチャー
トを示す。クランク回し動作開始時にはまず、初期軌道
算出部26aの出力を選択する(ステップS1)。次
に、算出方法を初期軌道算出部26aから中心位置算出
部26bの3点による算出方法への切り換えには、次の
条件を用いる。
【0077】o L1o L2<δで初期軌道算出部26
aで求めたo L1を採用し、o L1o L2>δで中心
位置算出部26bの3点による算出方法で求めたoL2
を採用する(ステップS2,S3)。
【0078】ここで、o L1o L2は、ベクトルo
L1とベクトルo L2の内積であり、δは予め決めた適当
な定数である。動作開始直後は、3点による回転中心算
出方法では用いる3点の位置が近接しており、算出した
中心位置の値の誤差が多い。このため、まず、初期軌道
算出部26aで算出した値で動作を行う後に、3点によ
る回転中心算出方法で算出した法線ベクトルと初期軌道
算出部26aで算出した法線ベクトルとがある程度一致
したときに3点による回転中心算出方法の値を採用す
る。また、初期軌道算出部26aから中心位置算出部2
6bへ切り換えを行うのは、初期軌道算出部26aの算
出値ですべての動作を実行すると動作中に引っ掛かりが
有ったり、摩擦が増えたときに、接触力の方向と円軌道
の法線方向が一致しなくなくなることがあるためであ
る。
【0079】次に、算出方法を中心位置算出部26bの
3点による回転中心算出方法から直径端点による回転中
心算出方法への切り換えには、次の条件を用いる。
【0080】条件1として、x3 <xmax かつx3 >x
min ならば、3点による算出方法から直径端点による算
出方法へ切り換える(ステップS4〜S7)。
【0081】 このとき、x3 >xmax ならば、xmax =x3 とおき、
3 <xmin ならば、xmin =x3 とおく。
【0082】条件2として、y3 <ymax かつy3 >y
min ならば、3点による算出方法から直径端点による算
出方法へ切り換える(ステップS10〜S13)。
【0083】 このとき、y3 >ymax ならば、ymax =y3 とおき、
3 <ymin ならば、ymin =y3 とおく。
【0084】なお、(x3 ,y3 ,z3 )はロボット先
端の現在位置である。条件1,2が成立すると、図12
に示すように直径L1 ,L2 の端点が決まる。
【0085】条件1では、直径L1 の端点(xmin ,y
3 )(xmax ,y3 )が求まり、条件2では、直径L2
の端点(x3 ,ymin )(x3 ,ymax )が求まる。
【0086】このように、算出モード選択部27により
クランク回し動作開始初期時には初期軌道算出部26a
で、ロボット部29の把持部31と対象物30との間の
接触力から円軌道の法線方向と接線方向をリアルタイム
で算出し、後に、中心位置算出部26bで、ロボット部
29の把持部31が通過した点からクランク中心の位置
を推定し、円軌道の法線方向、接線方向を算出する構成
とすることにより、クランク中心の位置、法線方向、接
線方向を自動的に算出することができ、算出したパラメ
ータを基にロボットの位置、力を制御することで、クラ
ンク回し動作をオペレータによる教示を最小限で行うこ
とができる。
【0087】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、回転軸を
有する対象物の回転動作をオペレータの教示を必要最小
限で行なうことができるため、動作実行までのオペレー
タの負担を軽減することができる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図3】本発明の一実施例の初期軌道算出部の動作説明
図である。
【図4】本発明の一実施例の中心位置算出部の動作説明
図である。
【図5】本発明の一実施例の力制御部の動作説明図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の位置制御部の動作説明図で
ある。
【図7】本発明の一実施例の位置制御部の動作説明図で
ある。
【図8】本発明の一実施例の算出モード選択部の動作説
明図である。
【図9】本発明の一実施例の算出モード選択部の動作説
明図である。
【図10】本発明の一実施例の算出モード選択部の動作
説明図である。
【図11】本発明の一実施例の算出モード選択部の動作
説明図である。
【図12】従来の力制御型ロボット装置のブロック構成
図である。
【図13】従来のロボット装置の動作説明図である。
【符号の説明】
11 対象物 12 把持部 13 ロボット部 14 位置検出部 15 力検出部 16 第1の算出手段 17 第2の算出手段 18 制御手段 19 選択手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に回転自在に支持された駆動対象
    物(11)を駆動部(12)で把持して、該駆動部(1
    2)を移動させることにより該駆動対象物(11)を該
    回転軸を中心に回転させるロボット装置において、 前記駆動部(12)の位置を検出する位置検出部(1
    4)と、 前記駆動部(12)の前記駆動対象物(11)との接触
    力を検出する接触力検出部(15)と、 前記接触力検出部(15)で検出された接触力に基づい
    て前記駆動対象物(11)との接触力が所定の値となる
    前記駆動部(12)の駆動方向を算出する第1の駆動方
    向算出手段(16)と、 前記位置検出部(14)で検出された検出位置に基づい
    て前記駆動対象物(11)の回転中心を算出し、該算出
    回転中心に基づいて前記駆動部(12)の駆動方向を算
    出する第2の駆動方向算出手段(17)と、 前記第1の駆動方向算出手段(16)及び前記第2の駆
    動方向算出手段(17)のどちらか一方で算出された前
    記駆動部(12)の駆動方向に応じて前記駆動部(1
    2)を駆動制御する駆動制御手段(18)と、を有する
    ことを特徴とするロボット装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の駆動方向算出手段(17)は
    前記駆動部(12)が通過した3点から前記駆動対象物
    (11)の回転中心を算出し、前記駆動部(12)の駆
    動方向を算出する3点による駆動方向算出手段と前記駆
    動部(12)が通過した円軌道上の座標値の最大値と最
    小値とから前記駆動対象物(11)の回転中心を算出
    し、前記駆動部(12)の駆動方向を算出する直径によ
    る駆動方向算出手段とを有することを特徴とする請求項
    1記載のロボット装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動制御手段(18)は前記駆動部
    (12)の駆動方向を前記第1の駆動方向算出手段(1
    6)により算出される前記駆動部(12)の駆動方向と
    前記第2の駆動方向算出手段(17)により算出される
    前記駆動部(12)の駆動方向とが略同一となったとき
    に前記第1の駆動方向算出手段(16)の算出駆動方向
    から前記第2の駆動方向算出手段(17)の算出駆動方
    向に切換えて用いることを特徴とする請求項1又は2記
    載のロボット装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動制御手段(18)は前記駆動部
    (12)の駆動方向を前記駆動部(12)が円軌道上を
    180 °以上回転したときに前記3点による駆動方向算出
    手段の算出駆動方向から前記直径による駆動方向算出手
    段の算出駆動方向に切換えて用いることを特徴とする請
    求項2記載のロボット装置。
JP20128692A 1992-07-28 1992-07-28 ロボット装置 Pending JPH0651819A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20128692A JPH0651819A (ja) 1992-07-28 1992-07-28 ロボット装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20128692A JPH0651819A (ja) 1992-07-28 1992-07-28 ロボット装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0651819A true JPH0651819A (ja) 1994-02-25

Family

ID=16438460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20128692A Pending JPH0651819A (ja) 1992-07-28 1992-07-28 ロボット装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0651819A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221320A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Toyota Motor Corp ロボット
KR101321984B1 (ko) * 2012-05-08 2013-10-28 재단법인대구경북과학기술원 협업기반 밸브 조작을 위한 로봇의 경로보상 방법 및 그 시스템
JP2015089582A (ja) * 2013-11-05 2015-05-11 セイコーエプソン株式会社 ロボットシステム、制御装置、ロボット、駆動方法及びプログラム
US9568329B2 (en) 2007-04-24 2017-02-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Energy replenishment quantity control system

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9568329B2 (en) 2007-04-24 2017-02-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Energy replenishment quantity control system
JP2010221320A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Toyota Motor Corp ロボット
KR101321984B1 (ko) * 2012-05-08 2013-10-28 재단법인대구경북과학기술원 협업기반 밸브 조작을 위한 로봇의 경로보상 방법 및 그 시스템
JP2015089582A (ja) * 2013-11-05 2015-05-11 セイコーエプソン株式会社 ロボットシステム、制御装置、ロボット、駆動方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10564635B2 (en) Human-cooperative robot system
JP2016168650A (ja) ロボット装置、ロボット制御方法、プログラム及び記録媒体
JP2016083713A (ja) ロボット制御方法、ロボット装置、プログラム、記録媒体及び組立部品の製造方法
JPWO2005035205A1 (ja) ロボットの制御装置
JPH0252592B2 (ja)
JPH0651819A (ja) ロボット装置
JP4873254B2 (ja) ロボットの直接教示装置
JPH077305B2 (ja) ロボットの直接教示装置及び直接教示方法
JP3119729B2 (ja) 開閉試験装置
CN108475051B (zh) 用于在工业机器人的编程期间对准工具的方法和系统
JPH06114763A (ja) ロボット可動部の位置決め方法及びその装置
JPH1124718A (ja) ロボットの制御装置及び制御方法
JP2002331479A (ja) 産業用ロボットの制御方法
JP3078884B2 (ja) 倣い制御装置
JP2019214105A (ja) ロボット制御装置およびロボット制御方法
JPH0957670A (ja) ロボット軌道制御装置及び耐久性試験装置
JPH0631664A (ja) 倣い制御ロボットの制御装置
JPS6351282B2 (ja)
JP3156877B2 (ja) ロボット制御装置
JP3194829B2 (ja) ロボットの動作プログラム生成装置
JP3528377B2 (ja) パルスモータの制御方法およびその装置
JPH0631663A (ja) 倣い制御ロボットの軌道制御装置
JPH07205068A (ja) ロボットの座標系設定方法
JPH04360777A (ja) マスタ・スレーブマニピュレータの制御方法
JPH0784632A (ja) ロボットの位置と姿勢の教示方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010206