JPH0784632A - ロボットの位置と姿勢の教示方法 - Google Patents

ロボットの位置と姿勢の教示方法

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JPH0784632A
JPH0784632A JP18733593A JP18733593A JPH0784632A JP H0784632 A JPH0784632 A JP H0784632A JP 18733593 A JP18733593 A JP 18733593A JP 18733593 A JP18733593 A JP 18733593A JP H0784632 A JPH0784632 A JP H0784632A
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Japan
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teaching
data
robot
posture
attitude
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JP18733593A
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Inventor
Yoshimi Shiba
好美 柴
Tooru Kurenuma
榑沼  透
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ロボットの直接教示方法において、位置変化
と姿勢変化の管理を厳密に行って位置変化と姿勢変化が
相互に影響するのを排除し、位置および姿勢の教示を正
確に行えるようにした。 【構成】 アーム2の先部に力センサ4を介して手先効
果器5を備え、手先効果器の位置と姿勢を任意にとるこ
とが可能な多自由度作業ロボット1であり、教示作業者
が手先効果器を移動させ力センサに力を加えるとき、力
センサの出力信号に基づき力制御に従って手先効果器を
誘導して教示作業を行なう時、位置の変化を計測して位
置と姿勢のデータを入力し自動的に記憶するモードと、
姿勢の変化を計測して位置と姿勢のデータを入力し自動
的に記憶するモードのうちいずれか1つが設定可能であ
り、2つのモードのいずれか1つを設定しかつ設定され
たモードに対応する教示間隔を設定し、教示間隔を基準
にして教示データを入力して自動的に記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロボットの位置と姿勢の
教示方法に関し、特に、ティーチングプレイバック式の
多自由度作業機械であって手先効果器について任意の位
置と姿勢をとることが可能な当該多自由度作業機械の直
接教示作業において作業能率を高めたロボットの位置と
姿勢の教示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ティーチングプレイバック式の多自由度
作業機械(一般的に産業用ロボットとして以下「ロボッ
ト」という)であって手先効果器に関し任意の位置と姿
勢をとることが可能な当該ロボットにおいて、当該位置
と姿勢を直接に教示する方法として、従来、特開平3−
123908号に開示された教示方法が存在する。この
教示方法は、いわゆるダイレクトティーチと呼ばれるも
ので、教示作業者が手先効果器(作業工具を含む)を直
接的に操作することにより、手先効果器を設けたアーム
を含むロボット本体の姿勢および手先効果器の位置と姿
勢を変化させるとき、手先効果器の位置と姿勢に関する
教示データを自動的にロボット制御装置に入力しその記
憶部に記憶する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ロボットの教示作業に
おいて、従来の教示方法では一般的に位置の教示と姿勢
の教示とが明確に区別されていなかった。そのために、
例えば設定された教示間隔で位置の教示を行っている最
中に何かの原因で手先効果器の姿勢について予め定めら
れた姿勢から変化が生じると、必要のない位置に関して
その位置データの教示を行ってしまうという不具合が発
生する。すなわち、ロボット本体と手先効果器の姿勢が
望ましい状態に正確に保持されていないと、位置データ
の教示に関して、姿勢の変化の影響を受け、その結果予
め設定した教示間隔の教示点ではなく、他の点の位置デ
ータを記憶してしまうという不具合が生じてしまうので
ある。かかる意味において、従来のロボット制御装置の
構成に基づく位置と姿勢の直接教示方法は、位置の教示
と姿勢の教示が独立して厳密に管理された状態にはな
く、厳密に位置または姿勢を教示しようとする場合に
は、わずかな操作ミスが発生しても位置と姿勢が互いに
影響を及ぼし、不正確な教示を行ってしまうという不具
合を有していた。
【0004】本発明の目的は、ロボット本体の姿勢およ
び手先効果器の位置と姿勢を教示作業者が変化させて位
置データと姿勢データを自動的に入力することにより直
接に教示する方法において、位置変化と姿勢変化の管理
を厳密に行って位置変化と姿勢変化が相互に影響するの
を排除し、位置の教示および姿勢の教示を正確に行える
ようにしたロボットの位置と姿勢の教示方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るロボットの
位置と姿勢の教示方法は、アーム先部に力センサを介し
て手先効果器を備え、手先効果器の位置と姿勢を任意に
とることが可能な多自由度ロボットであり、教示作業者
が手先効果器を移動させ力センサに力を加えるとき、力
センサの出力信号に基づき力制御に従って手先効果器を
誘導して教示作業を行い、位置と姿勢を計測して各デー
タを自動的に記憶するロボットの位置と姿勢の教示方法
において、位置の変化を計測して位置データと姿勢デー
タを入力し自動的に記憶する第1モードと、姿勢の変化
を計測して位置データと姿勢データを入力し自動的に記
憶する第2モードのうちいずれか1つが設定可能であ
り、2つのモードのいずれか1つを設定しかつ設定され
たモードに対応する教示間隔を設定し、教示間隔を基準
にして教示データを入力して自動的に記憶するものであ
る。
【0006】前記の方法において、好ましくは、さらに
位置の変化と姿勢の変化を計測して位置データと姿勢デ
ータを入力し自動的に記憶する第3モードが設定可能で
あり、3つのモードのいずれか1つを設定しかつ設定さ
れたモードに対応する教示間隔を設定し、教示間隔を基
準にして教示データを入力して自動的に記憶することを
特徴とする。
【0007】前記の方法において、好ましくは、複数の
モードのいずれか1つを任意に切換えられることを特徴
とする。
【0008】前記の方法において、好ましくは、第3モ
ードの設定では併せて姿勢係数が設定され、この姿勢係
数に基づき位置の変化と姿勢の変化が合計されて計測さ
れ、この合計値と設定された教示間隔が比較されること
を特徴とする。
【0009】
【作用】本発明では、ティーチングプレイバック式の多
自由度作業ロボットおける位置と姿勢に関するダイレク
トティーチによる教示方法において、位置変化と姿勢変
化の管理を厳密に行い、位置の教示または姿勢の教示に
おいて両者が互いに影響を及ぼさないようにし、設定さ
れた教示間隔に基づき教示点の教示データを正確に入力
し自動的に記憶する。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0011】図1において、1はロボット本体で、複数
の関節部を有するアーム2が支持基台1aに取り付けら
れ、アーム2の各関節部の可動作用によりアーム2の手
先部は所要の位置に移動すると共にアーム全体は所要の
姿勢に変化する。アーム2の先部に位置するリスト部3
に6軸の力センサ4が取り付けられ、さらに力センサ4
の先にはワーク6に対して仕事(作業)を行う手先効果
器(具体的には各種作業工具)が取り付けられる。力作
業を行う場合、通常、手先効果器はグラインダおよび砥
石からなる。
【0012】7はコントローラであり、このコントロー
ラ7内にはコンピュータ等で構成される制御手段が含ま
れ、予め定められた力制御のための演算式を用いてかつ
所定の手順でロボット本体1に対して力制御を実行する
機能を有している。コントローラ7は、ロボットに対し
て動作を指令するための指令信号S1を与えるためと共
に、力センサ4から力センサに加わる力(モーメントを
含む)に関する検出信号、すなわち力信号S2を取り込
むように電気的に接続される。
【0013】8は、教示を行う作業者が所持するティー
チングボックスであり、テンキーおよび各種の指令をコ
ントローラ7に与えることのできる複数の操作スイッチ
を備えている。図1では、本発明に関連する要素とし
て、教示間隔を設定するための教示間隔設定スイッチ
9、入力方式を選択する入力方式選択スイッチ10、姿
勢係数を設定する姿勢係数設定スイッチ11、直接教示
を有効または無効にするための教示スイッチ19が示さ
れている。ティーチングボックス8はコントローラ7に
接続され、作業者の操作でティーチングボックス8に入
力されたデータは、コントローラ7に転送される。
【0014】次にコントローラ7の内部構成について詳
述する。本発明に係る教示方法は、コントローラ7内に
設けられる教示手段によって実施される。コントローラ
7において、機能手段として、まず力検出部12、力成
分座標変換部13、力制御演算部14、座標変換部15
が設けられる。これらの機能手段は、教示作業者がロボ
ット本体1の手先効果器5に対し教示の目的で力を加え
た場合に、力センサ4で力を検出し、この加えられた力
の方向へロボット本体1の手先効果器5を動作させるた
めの制御装置の構成である。すなわち、ロボット本体1
のリスト部3に設けられた力センサ4で加わった力は、
コントローラ7内の力検出部12で検出され、それから
出力される力信号は、力成分座標変換部13でロボット
本体1のリスト部3に設定されたハンド座標系またはロ
ボット本体1を基準としたベース座標系における直交3
軸方向についての軸方向の力と軸回りのモーメントに変
換される。求められた力とモーメントに基づいて力制御
演算部14で直交座標系の速度指令値を各軸方向につい
て演算し生成する。こうして得られた速度指令値は座標
変換部15でロボット本体1の各関節部のモータの速度
指令値に変換され、各モータが駆動される。
【0015】さらに、コントローラ7内には位置検出部
16と教示データ記憶部17と移動間隔演算部18が設
けられる。位置検出部16はロボット本体1の各関節部
に配設された図示しない位置センサからの出力信号S3
を入力し、移動間隔演算部18に対して、実際の移動動
作に関する現在位置のデータ(位置データおよび/また
は姿勢データ)を出力する。移動間隔演算部18では、
前述したティーチングボックス8内の教示間隔設定スイ
ッチ9、入力方式選択スイッチ10、姿勢係数設定スイ
ッチ11、教示スイッチ19のそれぞれまたはいずれか
から与えられる各設定データに基づいて、現在位置のデ
ータが自動入力を行う条件(位置データおよび/または
姿勢データの取込みに関して設定された教示間隔)を満
たしているか否かを判定し、当該条件を満たしている場
合には、移動間隔演算部18は教示データ記憶部17に
対し位置データと姿勢データを記憶するように指令を出
力する。教示データ記憶部17は、移動間隔演算部18
から記憶指令を受けると、位置検出部16より位置デー
タと姿勢データを受取り、これを記憶する。
【0016】移動間隔演算部18とティーチングボック
ス8に設けられた各スイッチとによって実現される本発
明に係る教示方法に関する処理の流れを図2と図3を参
照して説明する。
【0017】教示プログラムが実行されると、図2と図
3の各フローチャートに従って各ステップが行われる。
最初のステップ31では、教示作業者がティーチングボ
ックス8を操作することによって、教示間隔設定スイッ
チ9により教示間隔[Lte]が、入力方式選択スイッチ
10より入力方式が、姿勢係数設定スイッチ11より姿
勢係数[Kpo]が、それぞれ任意に設定される。入力方
式としては、位置データと姿勢データの入力判断基準の
方式として3種類が用意され、第1は「位置のみ」の変
化で判断するモード、第2は「姿勢のみ」の変化で判断
するモード、第3は「位置と姿勢」の変化で判断するモ
ードである。入力方式選択スイッチ10によって第1か
ら第3のモードのいずれか1つのモードが入力方式とし
て選択される。
【0018】実際的には、教示間隔設定スイッチ9によ
る教示間隔[Lte]の設定、および姿勢係数設定スイッ
チ11よる姿勢係数[Kpo]の設定は、入力方式選択ス
イッチ10よって設定される入力方式に対応して決ま
る。すなわち、「位置のみ」のモードが設定される場合
には、教示間隔[Lte]は位置と姿勢の教示データを取
り込むための位置の変化に関する間隔であり、また姿勢
係数[Kpo]の設定は行われない。「姿勢のみ」のモー
ドが設定される場合には、教示間隔[Lte]は位置と姿
勢の教示データを取り込むための姿勢の変化に関する間
隔であり、また後で示される計算式で明らかなように姿
勢係数[Kpo]の設定は行われない。「位置と姿勢」の
モードが設定される場合には、教示間隔[Lte]は位置
と姿勢の教示データを取り込むための位置と姿勢の変化
に関する間隔であり、また姿勢係数[Kpo]が任意の値
に設定される。
【0019】次のステップ32では教示作業を終了すべ
きか否かが判定される。終了すべきでないときにはステ
ップ33に移行し、教示スイッチ19の状態を判断す
る。終了すべきときには教示プログラムは終了する。ス
テップ33で、教示スイッチ19が教示作業者によって
オン状態に保持されるときには、教示動作が継続され、
ステップ34でアーム手先部の手先効果器5の現在位置
に関するデータを位置検出部16で取り込んで、記憶す
る。この記憶では、最初の現在位置に関するデータであ
るので、無条件に教示データ記憶部17に記憶される。
次のステップ35では、記憶した現在位置に関するデー
タを基準位置に関するデータとしてセットする。この基
準位置データは、ロボット本体1における手先効果器5
の次の移動動作(ステップ36)において、入力方式に
応じた移動距離を演算する(ステップ37)ときに始点
位置として使用されるものである。このことは後で説明
する3つの計算式(数1),(数2),(数3)で明ら
かにされる。なお、ここで、「移動距離」は位置変化ま
たは姿勢変化を含む「変化分」という広い概念を意味す
る。ステップ36での移動は、教示作業者により手先効
果器5を直接移動させることより行われる。ステップ3
7における入力方式に応じた移動距離の演算では、所定
のサイクルごとに移動中の手先効果器5の位置に関する
データを位置検出部16を介して移動間隔演算部18に
取り込んで、図3示されるごとく、基準位置に関するデ
ータと取り込んだ位置に関するデータとを用いてかつ設
定された入力方式に応じた計算式を用いて2つのデータ
の差を変化分として計算する。
【0020】図3を参照して、ステップ37の内容を詳
述する。ステップ51では入力方式が「位置のみ」のモ
ードであるか否かが判定される。「位置のみ」のモード
である場合には、ステップ52で(数1)の計算式を用
いて位置変化の計算が行われる。
【0021】
【数1】
【0022】(数1)において、Xo ,Yo ,Zo はそ
れぞれ基準位置に関するX,Y,Zの各軸方向の座標値
であり、また同様にXc ,Yc ,Zc はそれぞれ現在位
置に関するX,Y,Zの各軸方向の座標値である。以
下、同じである。
【0023】判断ステップ53では、設定された教示間
隔Lteとステップ52で計算された位置変化Limとを比
較し、Lim≧Lteの条件が満たされたときには教示フラ
グをONにし(ステップ54)、当該条件が満たされな
いときには教示フラグをOFFにする(ステップ5
5)。
【0024】判断ステップ51において、「位置のみ」
のモードでない場合にはステップ56で「姿勢のみ」の
モードであるか否かが判定される。「姿勢のみ」のモー
ドである場合には、ステップ57で(数2)の計算式を
用いて姿勢変化の計算が行われる。
【0025】
【数2】
【0026】(数2)において、θ4o,θ5o,θ6oはそ
れぞれ図4に示したロボット本体1における各軸回りθ
4 ,θ5 ,θ6 の値である。θ4c,θ5c,θ6cは、同様
に図4に示したロボット本体1における各軸回りθ4 ,
θ5 ,θ6 の値である。またV4 ,V5 ,V6 は、それ
ぞれθ4 ,θ5 ,θ6 の角度−距離変換定数であり、
〔ロボットの最大直線速度〕/〔その軸の最大角速度〕
で与えられる。本実施例では1.0の値を用いている。
【0027】ステップ56において「姿勢のみ」のモー
ドでない場合には、ステップ58で(数3)の計算式を
用いて位置と姿勢の各変化の計算が行われる。
【0028】
【数3】
【0029】(数3)において、Kpoはステップ31で
設定された姿勢係数であって、この値を任意に設定する
ことにより感応度を調整することができる。
【0030】ステップ57またはステップ58で計算さ
れた姿勢変化または位置および姿勢変化の変化分Lim
は、前述した通り、入力方式に応じた教示間隔Lteと比
較され、ステップ54またはステップ55が実行され
る。
【0031】上記のごとくしてステップ37が完了する
と、ステップ38に移る。ステップ38では、再び教示
スイッチ19がオン状態であるか否かを判定して、オン
状態であるときにはステップ39で教示フラグがONで
あるかOFFであるかが判定される。教示フラグがOF
Fであるときにはステップ36,37,38が繰り返し
実行される。教示フラグがONであるときにはステップ
34に移って検出した現在位置に関するデータを教示デ
ータ記憶部17に記憶すると共に、ステップ35で基準
位置を更新して前述と同様にステップ36〜39を繰り
返す。またステップ38で教示スイッチ19がオフ状態
であるときには、位置検出部16を介して取込んだロボ
ット本体1に関する現在位置を教示データとして教示デ
ータ記憶部17に記憶する(ステップ40)。その後
は、移動のステップ41を実行し、教示作業の判定ステ
ップ32に戻り、ステップ32教示作業が終了したと判
定されれば、教示作業は終了する。なおステップ33
で、条件が満たされないときにもステップ41に移行す
る。以上の手順によって本発明に係る教示方法が実行さ
れる。
【0032】次に上記の手順に従って行われる本発明に
係る教示方法に関し、例えば図5に示される凸部6aの
表面輪郭を有する形状のワーク6に対して手先効果器5
を矢印Aの方へ移動させて教示を行う場合の実際的な例
について説明する。
【0033】図6に示す例は「位置のみ」の変化で判断
するときのモードで、教示間隔Lteを10mmに設定して
直接教示を行い、その時に得られる位置データと姿勢デ
ータを自動入力する例である。この「位置のみ」のモー
ドによれば、設定された教示間隔10mmで正確に教示点
P1〜P7の位置データが自動的に取り込まれ、それと
同地点での姿勢データも取り込まれ、教示データ記憶部
17に記憶される。この教示作業においては、凸部6a
における手先効果器5の姿勢が変化する領域で、姿勢の
変化の影響を受けることなく、姿勢の変化と無関係に設
定された一定の教示間隔(10mm)で位置と姿勢に関す
る教示データが自動的に入力される。教示点P3とP4
の間およびP4とP5の間において、破線によって手先
効果器の位置が示されているが、このような位置では設
定された教示間隔の条件が満たされないので、自動入力
されることはない。なおこの場合において移動距離(変
化分)Limは(数1)の計算式で示されるようにX,
Y,Zの合計となる。
【0034】図7に示す例は「姿勢のみ」の変化で判断
するときのモードで、教示間隔Lteを10mm(ただし、
姿勢変化に換算すると10°となる)に設定して直接教
示を行い、その時に得られる位置データと姿勢データを
自動入力する例である。この「姿勢のみ」のモードによ
れば、設定された教示間隔10mmすなわち教示角度間隔
10°で正確に教示凸部6aにおける点P1〜P5の位
置データと姿勢データが自動的に取り込まれ、教示デー
タ記憶部17に記憶される。この教示作業においては、
平坦部における手先効果器5の位置が変化する領域で、
位置の変化の影響を受けることなく、位置の変化と無関
係に設定された一定の教示間隔(10°)で姿勢のみに
関する教示データが自動的に入力される。平坦部におい
て、破線によって手先効果器の位置が示されているが、
このような場所では設定された教示間隔の条件が満たさ
れないので、姿勢に関してデータが自動入力されること
はない。なおこの場合において移動距離(変化分)Lim
は(数2)の計算式で示されるようにθ4 ,θ5 ,θ6
の合計となる。
【0035】図8に示す例は、「位置と姿勢」の変化で
判断するときのモードで、教示間隔Lteを10mm、姿勢
係数Kpoを0.5と設定して直接教示を行い、その時に
得られる位置データと姿勢データを自動入力する例であ
る。この「位置と姿勢」のモードによれば、設定された
教示間隔10mmで正確に教示点P1〜P9において位置
データと姿勢データが自動的に取り込まれ、教示データ
記憶部17に記憶される。この場合において、位置変化
と姿勢変化との合計で記憶されていく。すなわち教示点
P3〜P7では姿勢の教示間隔が10°であるが、姿勢
係数が0.5であるので位置の教示間隔5mmとして換算
して教示条件を満たすようにしている。この教示作業に
おいては、平坦部では位置の教示間隔で、凸部6aにお
ける手先効果器5の姿勢が変化する領域では換算された
教示間隔で、それぞれ位置と姿勢の各教示データが自動
的に入力される。この場合において、移動距離(変化
分)Limは(数3)の計算式で示されるように、X,
Y,Z,θ4 ,θ5 ,θ6 の合計となる。
【0036】なお、位置と姿勢を計測し(数3)の計算
式に基づいて移動距離を演算する実施例では、上記の姿
勢係数を適当に調整する構成とし、例えば姿勢係数を0
にすることにより位置のみを教示するモードを実現する
ことが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、力制御による多自由度作業ロボットの直接教示作
業において、入力方式として少なくとも位置のみの変化
によるの教示モード、姿勢のみの変化による教示モード
のいずれかを択一的に設定して、かつそれぞれで設定さ
れた教示間隔を用いてそれぞれの教示を行うようにした
ため、教示中に作業者が意思に反した動作を行っても不
必要な点の教示を行うことがなく、目的とする位置また
は姿勢の教示データを正確に得ることができる。また位
置と姿勢の変化による教示モードも可能とし、さらに姿
勢係数を利用して正確な教示間隔での教示データの記憶
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る教示方法が適用されるロボットシ
ステムの構成図である。
【図2】本発明に係る教示方法を示すフローチャートで
ある。
【図3】移動距離の演算内容を示すフローチャートであ
る。
【図4】ロボット本体の機構部を示す模式図である。
【図5】教示作業の動作状態を示す模式図である。
【図6】位置のみのモードの教示作業の動作状態を示す
模式図である。
【図7】姿勢のみのモードの教示作業の動作状態を示す
模式図である。
【図8】位置と姿勢のモードの教示作業の動作状態を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 ロボット本体 2 アーム 3 リスト部 4 力センサ 5 手先効果器 6 ワーク 7 コントローラ 8 ティーチングボックス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーム先部に力センサを介して手先効果
    器を備え、前記手先効果器の位置と姿勢を任意にとるこ
    とが可能な多自由度ロボットであり、教示作業者が前記
    手先効果器を移動させ前記力センサに力を加えるとき、
    前記力センサの出力信号に基づき力制御に従って前記手
    先効果器を誘導して教示作業を行い、位置と姿勢を計測
    して各データを自動的に記憶するロボットの位置と姿勢
    の教示方法において、 位置の変化を計測して位置データと姿勢データを入力し
    自動的に記憶する第1モードと、姿勢の変化を計測して
    位置データと姿勢データを入力し自動的に記憶する第2
    モードのうちいずれか1つが設定可能であり、前記2つ
    のモードのいずれか1つを設定しかつ設定されたモード
    に対応する教示間隔を設定し、前記教示間隔を基準にし
    て教示データを入力して自動的に記憶することを特徴と
    するロボットの位置と姿勢の教示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロボットの位置と姿勢の
    教示方法において、さらに位置の変化と姿勢の変化を計
    測して位置データと姿勢データを入力し自動的に記憶す
    る第3モードが設定可能であり、前記3つのモードのい
    ずれか1つを設定しかつ設定されたモードに対応する教
    示間隔を設定し、前記教示間隔を基準にして教示データ
    を入力して自動的に記憶することを特徴とするロボット
    の位置と姿勢の教示方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のロボットの位置
    と姿勢の教示方法において、前記複数のモードのいずれ
    か1つを任意に切換えられることを特徴とするロボット
    の位置と姿勢の教示方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のロボットの位置と姿勢の
    教示方法において、前記第3モードの設定では併せて姿
    勢係数が設定され、この姿勢係数に基づき位置の変化と
    姿勢の変化が合計されて計測され、この合計値と設定さ
    れた前記教示間隔が比較されることを特徴とするロボッ
    トの位置と姿勢の教示方法。
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