JPH0651794U - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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JPH0651794U
JPH0651794U JP8901992U JP8901992U JPH0651794U JP H0651794 U JPH0651794 U JP H0651794U JP 8901992 U JP8901992 U JP 8901992U JP 8901992 U JP8901992 U JP 8901992U JP H0651794 U JPH0651794 U JP H0651794U
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JP
Japan
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gas
processing case
case
processing
door
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Pending
Application number
JP8901992U
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English (en)
Inventor
栄治 中務
正夫 武田
一平 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Publication of JPH0651794U publication Critical patent/JPH0651794U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の処理物に対するガスの接触および加熱を
効率良く均一に行い、処理物の周辺雰囲気に対する真空
排気や冷却の高速化も図る。 【構成】処理ケース2の内部において炉心mに沿って水
平方向へ向かう円滑なガスの流れが形成されるように開
放状態で棚板24を配設し、その処理ケース2の扉22
に設けたガス放出口22aから炉心m方向に沿って棚板
24上にガスを放出するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、処理物にガスを接触させながら熱処理を行う工程、例えば金属、セ ラミックスの脱脂、焼結工程などに好適に利用される熱処理炉に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
例えば、処理物にガスを接触させながら熱処理を行う工程の一つとして、粉末 の射出成形体の脱脂・焼結工程がある。このものは、金属、セラミックス、サー メット等の粉末に有機バインダーを混合し所要形状に射出成形した所謂グリーン 体と称される処理物を炉内に配置し、その処理物を先ず加熱してバインダーを揮 散させるとともに、揮散したバインダーをキャリヤガスによって炉外に排出する 脱脂工程を実施する。この脱脂工程では多量のワックスベーパが発生し、単に処 理物を炉内に配置しただけでは炉内汚染を惹起するので、炉内に処理ケースを配 置し、その処理ケース内に前記処理物を収容して処理を行うようにしているのが 通例である。すなわち、この処理ケースは、炉内を内側の処理空間と外側の加熱 空間に区画するもので、その処理空間に排気口を開口させており、排気口を通じ て処理空間を排気するとともに、ケースの多孔質や隙間を通じて処理空間にキャ リヤガスを導入することにより、処理ケースの外側から内側へ向かう定常的なキ ャリヤガスの流れを生ぜしめ、これによりワックスベーパの加熱空間への漏出を 防止するようにしている。また、処理物には比較的小物が多いため、それらの処 理物を棚板上に載置し、その棚板を処理ケース内に配置して処理に供しているの が実状である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このような処理ケースを用いると、ガスが処理ケースの多孔質や隙 間を通って処理ケース内に導入されても、そのガスは棚板上に殆ど流入せず、大 半が処理ケースの内壁に沿って流れた後、排気口を通じて炉外に直接排気される ことになる。そのため、処理物に効果的にガスを接触させることができないとい う不都合がある。このため、加熱遅れや温度分布の悪化、ひいては脱脂の不均一 が生じ易いという問題がある。
【0004】 本考案は、これらの課題に着目してなされたものであって、複数の処理物に対 するガスの接触および加熱を効率良く均一に行うことができるようにした熱処理 炉を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、かかる目的を達成するために、次のような構成を採用したものであ る。
【0006】 すなわち、本考案に係る熱処理炉は、内部に閉成される処理空間と、この処理 空間に開口する排気口を具備してなる処理ケースを炉内に配置し、排気口を通じ て処理空間を排気するとともに、前記処理ケースを、水平方向の両端に開口部を 有し同方向に開放された棚板が配設されるケース本体と、そのケース本体の開口 部に着脱される扉とから構成し、ガス放出口をその処理ケースの扉に設けたこと を特徴とする。
【0007】
【作用】
このような構成のものであれば、扉のガス放出部を介して処理ケース内に導入 されたガスは、水平方向に沿って棚板上を澱みなく円滑に流れることになる。こ のとき、処理ケース内は一般に炉心方向に十分な寸法が確保されているため、ガ スの十分な流速が確保され、ガス放出口から遠い位置にある処理物に対しても効 果的にガスの接触が行われる。そのため、熱伝達が向上し、処理物を加熱すると きの温度遅れを解消し、処理物間の均熱化も図ることができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を、図1を参照して説明する。
【0009】 この熱処理炉1は、例えば脱脂・焼結用のもので、本体部11aと扉11bと から成る炉胴11の内部に角形あるいは丸形を成す断熱材12およびその両端に 着脱される断熱材13を配し、それらの断熱材12、13によって内側に加熱空 間Hを囲繞している。そして、その加熱空間Hに炉床14およびヒータ15を内 設し、該炉床14上に処理ケース2を載置して脱脂・焼結処理に供するようにし ている。
【0010】 処理ケース2は、横断面が角形あるいは円形をなし両端に開口部21aを有し たケース本体21と、このケース本体21の開口部21aに蓋着される扉22と からなるもので、この扉22は前記断熱材13の内面に固着され、該断熱材13 は炉外の扉開閉機構16において進退ロッド16aを通じて進退可能に保持され ている。すなわち、扉開閉機構16を作動させることにより、前記処理ケース2 の扉22を断熱材13とともに進退付勢し、前進位置においては該扉22をケー ス本体21の開口部21aに蓋着して、内部に処理空間Sを閉成し得るようにな っている。また、前記処理ケース2は底板部に排気口23を開口させており、炉 床14上に載置された状態でその排気口23が炉床14内に設けた流路14aを 介して炉外の排気手段3に接続されるようになっている。さらに、前記処理ケー ス2の扉22には厚み方向に貫通する複数のガス放出口22aが穿設されており 、それらのガス放出口22aを炉胴11の内側空間に挿入した給気手段42に接 続している。すなわち、排気手段3を作動させて処理ケース2内を排気するとと もに、給気手段42を作動させて炉外からキャリヤガスを導入したとき、そのキ ャリヤガスを通気性のある断熱材12、13の肉厚内や接合隙間を通じて加熱空 間Hに流入させ、その後、処理ケースS内の負圧によりガス放出口22aを介し て該処理空間S内に放出させ得るようにしている。前記給気手段42はキャリヤ ガスとしてN2 やArなどの不活性ガスを取扱う。さらに、前記処理ケース2は そのケース本体21の側壁内面に炉心m方向に沿って伸びる図示しない複数段の あり溝が刻設してあり、それらのあり溝にそれぞれ棚板24を係合保持させてい る。その際、棚板24の中央に隙間を設けて上下方向に吹抜けの空間を作り、そ の吹抜けの空間の真下に前記排気口23が位置づけられるように設定している。
【0011】 次に、本実施例の一使用態様について説明する。先ず、処理ケース2の棚板2 4上に複数の処理物W(すなわちグリーン体)を配置し、その処理ケース2を炉 床14上に載置する。この場合、先に処理ケース2を炉床14上に載置し、しか る後処理物Wを収容してもよい。次に、炉胴11の扉11bを閉め、扉開閉機構 16を作動させて処理ケース2の扉22を閉じた後、排気手段3および給気手段 42を作動させて、処理ケース2内の排気とガス導入とを同時に行いながら脱脂 処理を開始する。給気手段4から導入されたキャリヤガスは図中矢印に示すよう に断熱材12、13の接合隙間や肉厚内を通過して加熱空間Hに至り、そこから 処理ケース2の内外差圧によりガス放出口22aを通って処理空間S内に放出さ れる。そして、処理物Wが載置された棚板24上を流れた後、中央の吹抜けの空 間に至り、そこから排気口23を介して排気手段3に排気される。以上の処理を 通じて、処理物W内からワックスが蒸発し、そのワックスベーパがキャリヤガス とともに炉外に排出される。このようにして脱脂処理が完了したら、給気手段4 2を遮断し、排気手段3は引き続き作動させた状態で炉内の高真空排気状態をつ くり、焼結処理に移行する。また、焼結工程が完了すると、扉開閉機構16を作 動させて処理ケース2の扉22を開き、図示しないファンを作動させて棚板24 上を水平方向に貫通するような冷却ガスの流れをつくり、これにより炉内および 処理物Wを強制冷却して炉内が一定温度以下になったら炉胴11の扉11bを開 け処理物Wを取り出す。
【0012】 このような構造の熱処理炉であれば、処理ケース2内の棚板24上を炉心m方 向から見たときに、光学的に透明となり、同方向へのガスの流れを遮る障害物が 存在しなくなる。そのため、扉22のガス放出部22aを介して処理ケース2内 に導入されたガスを、炉心m方向に沿って各棚板24上に円滑に流通させること ができる。このとき、処理ケース2は一般に炉心m方向に十分な寸法が確保され るため、ガスの十分な流速が確保され、ガス放出口22aから遠い位置にある処 理物Wに対しても効果的にガスの接触が行われる。そのため、処理物Wを加熱す るときの温度遅れを解消し、処理物W間の均熱化も図ることができる。さらに、 処理ケース2の扉22を開くと、棚板24周辺の排気や棚板24周辺へのガスの 送給も円滑に行うことができ、排気を伴う焼結工程やガスの送給を伴う冷却工程 の効率も向上させることが可能になる。
【0013】 なお、各部の具体的な構成は図示例に限定されるものではない。例えば、図2 に示すように処理ケース102内に千鳥状に棚板124を配設して蛇行形の流路 を形成し、その流路内のガスを同一方向に加速し得る位置にガス放出口122a を開口させてもよい。また、前記実施例は処理ケース内にあり溝を刻設して棚板 を係合保持させたが、図3に示すように棚板224を支柱224aによってのみ 保持してなる自立性を有した開放棚を用いることも本考案の実施例として含まれ る。さらに、図4のように扉222にガス導入口を追加して炉外からキャリヤガ スを直接導入してもよい。その他の具体的な構成も、本考案の趣旨を逸脱しない 範囲で種々変形が可能である。例えば、大気圧付近における脱脂処理では少量の キャリヤガスでは十分な流れが得られない。この場合、ケース内にファンを設け てキャリヤガスを攪拌してもよい。あるいは、キャリヤガスとして大量の空気を 用いてもよい。この場合、ヒータ15の劣化を防ぐためにヒータ15をOFFに し、外部で加熱した空気を炉内に導入すればよい。
【0014】
【考案の効果】
本考案に係る熱処理炉は、処理ケースの内部において水平方向へ向かう円滑な ガスの流れが形成されるように棚板を配設し、その処理ケースの扉に設けたガス 放出口から同水平方向にガスを放出するようにしたため、棚板上に載置される複 数の処理物に対するガスの接触を効率良く均一に行うことができる。このため、 この熱処理炉は、脱脂処理等の均一性を向上させる優れた効果を奏する。また、 処理ケースの扉を開くことにより処理物の周辺雰囲気に対する真空排気や冷却ガ スの送給等も高効率で行うことができる。このため、この熱処理炉は、焼結工程 や焼結後の冷却工程の高速化も図り得る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、処理ケースを収容し
た熱処理炉の全体縦断面図。
【図2】本考案の他の実施例に係る処理ケースを示す模
式図。
【図3】本考案のさらに他の実施例に係る棚構造を示す
模式図。
【図4】本考案のさらに他の実施例に係る棚構造を示す
模式図。
【符号の説明】
m…炉心方向(水平方向) S…処理空間 2、102…処理ケース 21…ケース本体 21a…開口部 22、222…扉 22a、222a…ガス放出口 23…排気口 24、124、224…棚板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に閉成される処理空間と、この処理空
    間に開口する排気口を具備してなる処理ケースを炉内に
    配置し、排気口を通じて処理空間を排気するとともに、
    前記処理ケースを、水平方向の両端に開口部を有し同方
    向に開放された棚板が配設されるケース本体と、そのケ
    ース本体の開口部に着脱される扉とから構成し、ガス放
    出口をその処理ケースの扉に設けたことを特徴とする熱
    処理炉。
JP8901992U 1992-12-25 1992-12-25 熱処理炉 Pending JPH0651794U (ja)

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JP8901992U JPH0651794U (ja) 1992-12-25 1992-12-25 熱処理炉

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JPH0651794U true JPH0651794U (ja) 1994-07-15

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ID=13959201

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013541478A (ja) * 2010-07-27 2013-11-14 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 制御された雰囲気で物品を保管するための装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013541478A (ja) * 2010-07-27 2013-11-14 レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード 制御された雰囲気で物品を保管するための装置
US9863655B2 (en) 2010-07-27 2018-01-09 L'Air Liquide, Société Anonyme l'Etude et l'Exploitation des Procédés Georges Claude Device for storing articles in controlled atmosphere

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