JPH0651702B2 - 14‐ヒドロキシ‐n‐エトキシカルボニル‐ノルコデイノンの製法 - Google Patents

14‐ヒドロキシ‐n‐エトキシカルボニル‐ノルコデイノンの製法

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JPH0651702B2
JPH0651702B2 JP60061023A JP6102385A JPH0651702B2 JP H0651702 B2 JPH0651702 B2 JP H0651702B2 JP 60061023 A JP60061023 A JP 60061023A JP 6102385 A JP6102385 A JP 6102385A JP H0651702 B2 JPH0651702 B2 JP H0651702B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D489/00Heterocyclic compounds containing 4aH-8, 9 c- Iminoethano-phenanthro [4, 5-b, c, d] furan ring systems, e.g. derivatives of [4, 5-epoxy]-morphinan of the formula:
    • C07D489/06Heterocyclic compounds containing 4aH-8, 9 c- Iminoethano-phenanthro [4, 5-b, c, d] furan ring systems, e.g. derivatives of [4, 5-epoxy]-morphinan of the formula: with a hetero atom directly attached in position 14
    • C07D489/08Oxygen atom

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はN−エトキシカルボニル−ノルコデイノンエノ
ールアセテートから14−ヒドロキシ−N−エトキシカ
ルボニル−ノルコデイノンを製造する方法に関する。
ナロキソン、ナルトレキソン及びナルブフインのような
「ナル」化合物を含む14−ヒドロキシモルフイナン類
は強力な鎮痛薬及び/又は麻酔拮抗物質としてのそれら
の作用のために重要なモルフイン誘導体である。本発明
の以前は、これらの医薬品を製造するための最も実用的
な合成ルートの中にはデバインを出発物質として使用す
る方法があつた。従来から公知の方法に依れば、酢酸/
トリフルオロ酢酸混合物中でm−クロロ過安息香酸を使
用することによつて、又は過酸化水素と蟻酸との混合物
によつて、デバインを14−ヒドロキシコデイノンに酸
化する。14−ヒドロキシコデイノンをオキシコドンに
接触還元し、得られたオキシコドンを三臭化ホウ素でさ
らにO−脱メチル化してオキシモルホンを得る。アセチ
ル基のような適切な保護基で水酸基を保護した後、オキ
シモルホン誘導体を臭化シアンと反応させてN−シアノ
ジヒドロノルモルフイノンを得る。その後得られたモル
フイノンをナロキソン、ナルトレキソン及びナルブフイ
ンの製造に重要な中間体である14−ヒドロキシジヒド
ロノルモルフイノン(ノルオキシモルホン)に加水分解
する。しかしながら、そのようなテバインに基づく合成
は幾つかの理由でかならずしも完全に満足るものではな
い。例えば、テバインは供給が限られており、その価格
が高い。それがノルオキシモルホン及びそれから誘導さ
れる14−ヒドロキシモルフイナン類の高い価格の一因
となる。
テバインの不足及び高い価格のために、テバインより豊
富に供給できる化合物からノルオキシモルホン及びノル
オキシコドンを合成する方法を発明するために努力がな
されてきた。
シュワルツ(Schwartz)のオランダ特許出願第8,203,204
号(1983年3月16日公開)及びフランス特許出願
第2,515,184号(1983年4月29日公開)は、ノル
オキシコドン及びノルオキシモルホン並びにそれらから
誘導できる上記「ナル」化合物を得るための代替のルー
トを提供している。シュワルツ法において、N−エトキ
シカルボニル−ノルコデイノンジエノールアセテート
(コデイノンから誘導できる)の一重項(singlet)酸素
での酸化が14−ヒドロキシ−N−エトキシカルボニル
−ノルコデイノンを与え、その後そのノルコデイオンを
N−エトキシカルボニル−ノルオキシコドンを経てノル
オキシモルホンに転化する。上記シュワルツの特許出願
明細書において、(A)コデインをN−エトキシカルボニ
ル−ノルコデインに転化し、(B)N−エトキシカルボニ
ル−ノルコデインをN−エトキシカルボニル−ノルコデ
イノンに転化し、(C)N−エトキシカルボニル−ノルコ
デイノンをN−エトキシカルボニル−ノルコデイノンジ
エノールアセテートに転化し、(D)そのジエノールアセ
テートを14−ヒドロキシ−N−エトキシカルボニル−
ノルコデイノンに転化し、(E)14−ヒドロキシ−N−
エトキシカルボニル−ノルコデイノンをN−エトキシカ
ルボニル−ノルオキシコドンに転化し、そして(F)ノル
オキシモルホンを、(1)N−エトキシカルボニル−ノル
オキシコドンをノルオキシコドンに転化し、続いてノル
オキシコドンをノルオキシモルホンに転化することによ
るか、又は(ii)N−エトキシカルボニル−ノルオキシコ
ドンをN−エトキシカルボニル−ノルオキシモルホンに
転化し、続いてN−エトキシカルボニル−ノルオキシモ
ルホンをノルオキシモルホンに転化することによるかの
どちらかで生成するコデインからノルオキシモルホンを
製造するための総合的な合成即ち方法を開示している。
しかしながら、N−エトキシカルボニル−ノルコデイノ
ンジエノールアセテート中に14−β−水酸基を導入す
るより経済的、より能率的な方法に対する当技術におけ
る必要性がかなりある。コデインからノルオキシモルホ
ンを製造する改良方法に対する当技術における必要性も
かなりある。
上記した如く、m−クロロ過安息香酸を用いるテバイン
の酸化による14−ヒドロキシ−コデイノンの製造は従
来から知られていた。
ジヤーナル・オブ・メデイシナル・ケミストリー(Journ
al of Medicinal Chemistry)中の「14−ヒドロキシコデ
イノン、改良合成」(17巻、10号、1117頁、1
974年)でハウザー(Hauser)等は、エム、フロインド
(M.Freund)及びイー、スペイヤー(E.Speyer)〔J.Prakt.
Chem.,94(2),135(1916)〕を引用して次の
ように述べている。「14−ヒドロキシコデイノン(式
A) が酢酸中で過酸化水素か又は重クロム酸カリウムのどち
らかを用いてテバイン(式B) を酸化することによつて普通に製造される」。ハウザー
等はm−クロロ過安息香酸(mCPBA)を酢酸とトリフル
オロ酢酸との混合液中にある攪拌中のテバイン溶液に添
加するテバイン酸化のための別の方法を使用する14−
ヒドロキシコデイノンの合成も開示している。この文献
は少量のクロロホルムを含むエタノールで再結晶した生
成物の収率が78%だと報告している。この方法の各段
階に費やす報告された時間の総計は、最初のm−クロロ
過安息香酸添加から冷却し、氷水中に投入する前の最終
の反応混合物の攪拌まで75分である。
ヘルヘチカ・ヒミカ・アクタ(Helvetiea Chimica Acta)
中の「m−クロロ過安息香酸を用いるテバインの酸化」
〔Vol.60,Fase.7−Nr.213,P.2135〜37,
(1974)〕でイイジマ(Iijima)、ライス(Rice)及び
ブロツスイ(Brossi)は次のように述べている。「ハウザ
ー等により報告されたm−過安息香酸(mCPBA)を用い
るテバインの酸化のための(上記の)方法は我々の経験
において反応条件のわずかな変化にかなり敏感であ
る」。イイジマ等はさらに続けて次のように述べてい
る。「より短い反応時間を使用することによりクロロホ
ルムで塩基化された溶液の抽出そしてエタノールで結晶
化の後、不飽和ケトン2(14−ヒドロキシコデイノ
ン)を得るが、しかしながら報告された74%の収率に
代わつてわずかに24%の収率でしか得られない」。イ
イジマ等の実験に関する部分(P.2136)に開示され
た酸化反応条件は最初のmCPBA添加から冷却及び氷水
中への投入前の反応混合物の最終攪拌まで総計35分の
反応時間を含む。
m−クロロ過安息香酸を用いる3−アセトキシ及び3−
アルコキシ−ステロイド3,5−ジエン類の反応による3
−アセトキシ及び3−アルコキシ−ステロイド3,5−ジ
エン類中にβ−水酸基を導入することも以前から知られ
ている。しかしながら、水性ジオキサン溶媒がアセトキ
シ−ステロイド3,5−ジエン類から好収率でそのステロ
イド6β−ヒドロキシ−4−エン−3−オン類を生成す
るために必要と思われてきた。
ケミカル・コミユニケーシヨン中の「m−クロロ過安息
香酸と3−アセトキシ−ステロイド3,5−ジエン類の反
応」〔P.518(1970)(KirkI)〕でカーク(Kir
k)及びウエイルズ(Wiles)は次のように述べている。
「ステロイド4−エン−3−オン類のエノールアセテー
ト(式I参照)〔以下式C〕 (3−アセトキシアンドロスタ−3,5−ジエン−17−
オン) 又はエノールエーテルがペルオキシ酸と反応して対応す
る6β−ヒドロキシ−4−エン−3−オン(式II参照)
〔式D〕 を生成すると報告されている〔ジエー、ローモ(J.Rom
o)等、J.Org.Chem.19,1509,(1954)及び
ジエー、ピー、ヅツザ(J.P.Dusza),同誌,28,92
(1963)を引用して〕。しかしながら収率は一般に
低く、我々の経験において、記載された反応条件下では
再現できない。」KirkIはその式がI(上記式C)であ
る3−アセトキシアンドロスタ−3,5−ジエン−17−
オンが低極性の溶媒(ベンゼン、四塩化炭素、ジクロロ
メタン等)中のmCPBAと急速に反応し、そのエノール
アセテートの5,6−二重結合にOH及びO・CO・C6H4C基
の付加を伴つて、式Eの不安定な1:1付加化合物を生
成し、 その式がII(上記式D)である対応する6β−ヒドロキ
シ−ステロイドの生成があつてもごくわずかであると開
示している。
KirkIはさらに17−オキソ基がない場合には「他のス
テロイド3−アセトキシ−3,5−ジエン類(例えば、コ
レスト−4−エン−3−オン)がmCPBAと同様な付加
化合物を与え」、6β−ヒドロキシ−4−エン−3−オ
ンが低い、一定しない収率で得られた。「しかしながら
後者の化合物は、これらのエノールアセテートのどれで
もとペルオキシ酸との反応が水性ジオキサン中で実施さ
れた場合、良好な収率(90%まで)で生成された。」
と開示している。
その後のカーク及びウエイルズの文献、即ちケミカルコ
ミユニケーシヨン中の「3−アルコキシ−ステロイド3,
5−ジエン類のペルオキシ酸酸化における競争反応」
〔P.1015〜1016,(1970年)(KirkII)〕に
おいて、式F のあるジエノールエーテル類とペルオキシ酸との間の、
mCPBAを使用する競争反応が開示されている。KirkII
はコレスタン系(式F(a)〕又はアンドロスタン系〔式
F(b)もしくはF(c)〕のどちらかにおいて、「主な生成
物が式G の対応する3,4−seco−アルデヒド−エステル又は式H の対応する6β−ヒドロキシ−4−エン−3−オンであ
つた」と開示し、KirkIIはさらに「それらの割合は溶媒
及び反応物を混合する方法に依存した」そして「無水溶
液(ジオキサン、四塩化炭素、ジクロロメタン等)及び
過剰のペルオキシ酸の即時の添加が前記アルデヒドエス
テル〔上記式G(KirkII式IVa)〕に有利であるが、水
性有機溶媒及びステロイドにペルオキシ酸の漸次の添加
が6β−ヒドロキシ化合物〔上記式H(KirkII式II
I)〕に有利である」と開示している。
KirkIIはさらにジエノールエーテル(上記式F、KirkII
式II)が水のない場合に3,4−結合で優先的に酸化され
るが、水が存在する場合にC−6で優先的に酸化され、
そのような行動が「求電子試薬によつてC−6において
通常攻撃される公知の3,5−ジエノールエーテル類(及
びエステル類)の反応の中で全く珍しいことである〔J.
Org.Chem.1967,32,2647、エーテル編でア
ール、ガーデイ(R.Gardi)等及び雑誌ステロイド反応機
構(Steroid Reaction Mechanisms)、エルスビーヤ出版
社(Elsevier)、アムステルダム、1968,P.184の
エステル編でデイー、エヌ、カーク等を引用して〕」と
開示している。
14−ヒドロキシ−N−エトキシカルボニル−ノルコデ
イノンが実質的に水のない状態でN−エトキシカルボニ
ル−ノルコデイノンエノールアセテートをペルオキシ酸
化合物と接触することによつて早い速度で高収率に、そ
して高い信頼性のもとに繰り返して生成できるというこ
とが驚くべきことに見出された。本発明はN−置換ノル
コデイノンジエノールアセテートに14B−水酸基を導
入するための経済性及びより能率的な方法に対する上記
した要求に大いにかなうものである。本発明はコデイン
からノルオキシモルホンを製造するための改良方法に対
する上記した要求にも大いにかなうものである。
概して言えば、本発明はN−エトキシカルボニル−ノル
コデイノンエノールアセテートを (i)(芳香族又は脂肪族)(−塩基又は多塩基)ペルオ
キシ酸と (ii)前記ノルコデイノンエノールアセテートの14位に
ON基を置換するために有利な反応条件下で 接触することから成るN−エトキシカルボニル−14−
β−ヒドロキシノルコデイノンを製造する方法を提供す
る。
好ましい実施態様において、前記反応条件は 1)(A)約0.3から約3.5のPKaを有する中程度の強酸 (B)前記N−エトキシカルボニル−ノルコデイノンエノ
ールアセテート、前記ペルオキシ酸及び前記中程度の強
酸のための溶媒で、実質的にそれらと非反応性であり、
前記溶媒が前記N−エトキシカルボニル−ノルコデイノ
ンエノールアセテート、前記ペルオキシ酸及び前記中程
度の強酸のそれぞれを可溶にする量で存在している極性
有機溶媒 の存在下に、 2)実質的に水の存在しない状態で、 3)前記N−エトキシカルボニル−ノルコデイノンエノー
ルアセテート1グラムモル当たり少なくとも約1グラム
当量の前記ペルオキシ酸の存在下に 前記接触を実施することを含む。
本発明は上記したシユワルツの公開特許出願明細書中に
記載されたタイプのコデインからノルオキシモルホンへ
の総合的合成方法における改良法も提供する。この改良
法はコデインからのノルオキシモルホンのような総合的
合成の工程Dとしての上記本発明の方法を使用すること
から成る。
本発明の方法においては、N−エトキシカルボニル−1
4−β−ヒドロキシノルコデイノン(以下式I) がN−エトキシカルボニル−ノルコデイノンエノールア
セテート(以下式J) を前記ジエノールアセテートの14位にβ−配向された
水酸基を導入することができるペルオキシ酸化剤と反応
的に接触することによつて製造される。そのようなペル
オキシ酸化剤は、例えば、芳香族又は脂肪族、一塩基又
は多塩基過カルボン酸でありうる。適切なペルオキシ酸
としては、例えば、クロロ過安息香酸(好ましくはm−
クロロ過安息香酸)、過酢酸、過安息香酸、過フタル
酸、ニトロ過安息香酸(好ましくはp−ニトロ過安息香
酸)、過蟻酸及び過マレイン酸がある。ペルオキシ酸は
クロロ過安息香酸であるのが好ましく、m−クロロ過安
息香酸であるのがさらに好ましい。
ペルオキシ酸はその場で、即ち前記ジエノールアセテー
トの存在下で、過酸化水素を対応する酸と反応すること
によつて生成できる。しかしながら、前記ジエノールア
セテートの接触はそれの存在しない所で製造されたペル
オキシ酸と実施するのが好ましい。
式Jのノルコデイノンをペルオキシ酸化剤と反応的に接
触することがジエノールアセテートの14位にOH基を導入
即ち置換するために効果的な反応条件下で実施されるの
で、式IのN−エトキシカルボニル−14−ヒドロキシ
−ノルコデイノンが製造される。
ペルオキシ酸又は過酸として単に本明細書中で呼ばれて
いるペルオキシ酸化剤は、不活性有機溶媒中に前記ジエ
ノールアセテートを含んでいる溶液又は他の混合液に添
加される。即ち、前記有機溶媒はN−エトキシカルボニ
ル−ノルコデイノンエノールアセテート及び過酸のため
の溶媒で、実質的にそれらと非反応性である。前記溶媒
はN−エトキシカルボニル−ノルコデイノンエノールア
セテート及び過酸のそれぞれを可溶にする量で存在する
のが有利である。
前記有機溶媒は極性溶媒であるのが好ましい。溶媒の適
切な種類のものにはカルボン酸、非プロトン性極性溶
媒、塩素化炭化水素、カルボン酸ニトリル、カルボン酸
エステル、エーテル、それらの混合物等がある。カルボ
ン酸、非プロトン性極性溶媒、塩素化炭化水素及びそれ
らの混合物が一般に好ましい。適切な溶媒としては、例
えば、酢酸、ジメチルホルムアミド、クロロホルム、塩
化メチレン(ジクロロメタン)、アセトニトリル、1,2
−ジメトキシメタン、酢酸プロピル及びそれらの混合物
がある。酢酸が好ましいが、氷酢酸が最も好ましい。
溶媒及びジエノールアセテートに加えてさらに、反応混
合物は他の成分を含みうる。例えば、反応混合物はジエ
ノールアセテートの7,8−エボキシド誘導体及び他の副
反応生成物の生成を抑制するために効果的な薬剤を含み
うる。0.3未満のPKaを有する強酸(例えば、トリフルオ
ロ酢酸)が反応混合物中に含まれている場合、式Iの化
合物は得ることができるけれど、そのような強酸は少な
くとも実質的にそれらの混合物中にないのが好ましい。
驚くべきことに、下記の実施例に示すように、トリフル
オロ酢酸が存在しないということが所望の化合物を高収
率で得ることを可能にする。
反応混合物は約0.3から約3.5のPKaを有する中程度の強
酸をさらに含むのが好ましい。そのような中程度の強酸
を含むことにより高収率の式Iの14−ヒドロキシ化合
物の製造が可能になるということが驚くべきことに見い
出された。適切な中程度の強酸としては、例えば、シユ
ウ酸、トリクロロ酢酸、リン酸、クロロ酢酸、マレイン
酸及びそれらの混合物があり、シユウ酸が好ましい。
反応条件は実質的に水のない状態、即ち、反応混合物の
重量に基づいて5重量%より多い量で水の存在しない状
態で、ジエノールアセテートの過酸との接触を実施する
ことをさらに含むのが好ましい。水は反応混合物の重量
に基づいて2%より多い量では存在しないのが好まし
く、0.5%より多い量で存在しないのがさらに好まし
い。無水の反応条件が最も好ましい。そのような非水性
又は無水の条件が水性条件下で一般に得られる収率より
高い収率を得られる結果となる。無水の反応条件は反応
混合物用に無水の成分を使用し、不活性無水雰囲気、例
えば、乾燥窒素下で反応を実施することにより便利に提
供できる。反応混合物のどのような成分においても水和
を形成する水を実質的に持たないのが好ましい。従つ
て、例えば、シユウ酸二水和物は100〜110℃で4
時間その水和物を加熱し、引き続きデシケーター又は他
の気密の容器中で乾燥剤の存在下に冷却することによつ
て無水シユウ酸に転化されうる。同様に、市販の過酢酸
(一般に10〜15%の水を含む)は数時間Na2SO4(例
えば、100m当たり20g)で脱水し、デカンテー
シヨンにより分離し、4Aモレキユラーシーブ(例え
ば、100m当たり20g)で少なくとも16時間脱水
することによる等で脱水するのが有利である。過酸は固
体として添加するのが好ましい。通常は液体の過酸(例
えば、過酢酸及び過蟻酸)は、例えば、塩化メチレン又
はその出発物質、即ち対応する酸(即ち、過酢酸及び過
蟻酸用にはそれぞれ酢酸及び蟻酸)でありうる不活性極
性溶媒中にそれらを含む溶液として添加するのが好まし
い。
過酸はジエノールアセテート反応混合物に漸増的に添加
するのが好ましい。場合によつてはその添加は分けて、
ジエノールアセテート1モル当たり約0.01から約0.1グ
ラム当量/分の平均速度で行なうのが有利なこともあ
る。ジエノールアセテート1モル当たり総計で少なくと
も1グラム当量の過酸を添加するのが望ましい。場合に
よつては、その添加は、好ましくは反応混合物を攪拌し
ながら、約30〜約120分の期間で行なうのが有利な
こともある。
反応は適当な温度、例えば、約10℃から約100℃、
好ましくは約15℃から約25℃で行ないうる。ペルオ
キシ酸は、例えば、ジエノールアセテート(純度100
%基準)1モル当たり約1〜約2.5モル、好ましくは同
基準で1モル当たり約1.1〜約1.3モルの総量で添加され
うる。粗ジエノールアセテート出発物質が低純度の場
合、ペルオキシ酸の量を増加するのが好ましい。例え
ば、80%及び43%の純度の粗ジエノールアセテート
から最大の収率を得るためにはそれぞれ約1.5〜1.6モル
及び約2.5〜2.6モルのm−クロロ過安息香酸を必要とす
る。中程度の強酸は、例えばジエノールアセテート1モ
ル当たり約0.01〜約0.5モルの量で使用されうる。溶媒
は、例えば、ジエノールアセテート1モル当たり約0.5
〜約10リツトルの量で存在しうる。
中程度の強酸が反応混合物中に含まれる場合、溶媒は中
程度の強酸のための溶媒で、実質的にそれと非反応性で
あり、それを可溶にする量で存在するのが好ましい。
反応の完了に当たり、式Iの14−ヒドロキシ化合物は
都合よく回収できる。回収は水又は塩基水溶液(例え
ば、NH4OH水溶液)で反応混合物を急冷することによつ
て容易に行なうことができる。その後、14−ヒドロキ
シ化合物は急冷された混合物の濾過、続いて水と混和し
にくい溶媒(例えば、クロロホルム)での濾液の抽出、
抽出溶媒の留去、その結果得られた固形分の乾燥によつ
て分離できる。
本発明の実施態様を次の実施例により説明する。以下に
記載した実施例の部及びパーセントは別に指示しない限
り全て重量に基づいてである。
実施例1 この実施例はm−クロロ過安息香酸及び酢酸とトリフル
オロ酢酸との混合物を使用するN−エトキシカルボニル
−ノルコデイノンエノールアセテートからの14−ヒド
ロキシ−N−エトキシカルボニル−ノルコデイノンの製
造を説明する。
窒素雰囲気下で17℃に冷却された氷酢酸(10)中に
N−エトキシカルボニル−ノルコデイノンジエノールア
セテート(1.00g)を含む攪拌溶液に283mgのm−ク
ロロ過安息香酸、続いて0.15gのトリフルオロ酢酸を添
加した。その混合物を13〜17℃で1時間攪拌した。
さらに追加のm−クロロ過安息香酸(370mg、総計)
を12〜18℃で21/4時間にわたつて攪拌しながら4
回にわけて添加した。混合物を30分間40〜45℃に
加熱し、冷却し、20gの氷、5mのH2O、14m
の濃縮アンモニア及び25mのクロロホルムから成る
混合物中に投入した。各相を分離し、水性相を15m
のクロロホルムで二度抽出した。一緒にしたクロロホル
ム相を20mの水で洗浄した。逆相液体クロマトグラ
フ分析はエノールアセテート出発物質の量に基づいて7
1%の収率に相当する665mgの14−ヒドロキシ−N
−エトキシカルボニル−ノルコデイノンを示した。
実施例2 トリフルオロ酢酸を除外したことを除き実施例1を繰り
返した。再結晶14−ヒドロキシ−N−エトキシカルボ
ニル−ノルコデイノンを78%の収率で得た。
実施例3 この実施例は本発明の好ましい一実施態様を説明する。
純度約79%〜81%、55.6gの純粋化合物を含む粗N
−エトキシカルボニル−ノルコデイノンエノールアセテ
ートを窒素雰囲気下で反応フラスコ中の230m氷酢
酸(PKa=4.76)に溶解した。得られた溶液を18℃に
冷却し、その後実質的に無水のシユウ酸(4.1g、水含
量1%未満)を攪拌しながら添加した。次に、フラスコ
の反応物の攪拌を続けながら、その温度を約15〜20
度に保持し、m−クロロ過安息香酸(m-CPBA)を総計
約41gが添加されるまで約5-1/2gから約1-1/2gの
重量で漸減して約5〜10回に分けて漸増的に添加し
た。mCPBAの各回の添加時間は、その各回の添加の開
始を約10分の間隔をあけて、約1分以下であつた。最
終mCPBA添加の開始後約10分、即ち、最初のmCPBA
添加の開始後約40〜120分後に、反応混合物を攪拌
しながら100mの50%NaOH、400mのNH4OH
及び400gの氷からなる混合液中に投入した。そして
生成物を700ホルムで繰り返し抽出した。一緒にした
クロロホルム抽出物を濃縮し、逆相液体クロマトグラフ
イ(RFLC)によつて残留物がN−エトキシカルボニル−ノ
ルコデイノンであることを確認した。(分析値;エノー
ルアセテート出発物質の量に基づいて93%の収率に相
当する48.2g) N−エトキシカルボニル−14−ヒドロキシコデイノン
は上記で引用したシユワリツの特許出願明細書に記載さ
れているようにノルオキシモルホンに転化しうる有用な
中間体である。その明細書に記載されているように、こ
の中間体はN−エトキシカルボニル−ノルオキシコドン
に接触水添し、次いで(a)ノルオキシコドンにそれを酸
加水分解、三臭化ホウ素のようなルイス酸との反応によ
つてそれを3−O−脱メチル化し、ノルオキシモルホン
を生成するか、又は(b)そのような3−O−脱メチル化
に引き続き生成中間体の酸加水分解によりノルオキシモ
ルホンを生成することができる。
ノルオキシモルホンはナロキソン、ナルトレキソン及び
ナルブフインのような麻酔薬用拮抗物質及び他の治療に
有用な生成物に転化できる。米国特許第3,254,088号
(ナロキソン)、第3,332,950号(ナルトレキソン)及
び第3,393,197号(ナルブフイン)参照。
本発明を実施するために考えられる最善の態様を、例え
ば、以下の事項に限定するものではないが、本特許出願
を実施する際に想起された最善の方法で本発明を成功裏
に実施するために好ましい量の範囲及び値並びに他の非
自明なパラメーターを含む好ましい材料及び操作条件を
記載する方法で以上説明してきた。
以上の詳細な説明が単に本発明を説明するために与えら
れ、多くの改変が本発明の精神及び範囲を逸脱すること
なくそれらに成されうるということが理解される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−エトキシカルボニル−ノルコデイノン
    エノールアセテートを芳香族又は脂肪族一塩基ペルオキ
    シ酸又は多塩基ペルオキシ酸と接触させて前記ノルコデ
    イノンエノールアセテートの14位にOH基を導入する
    ことからなるN−エトキシカルボニル−14−β−ヒド
    キシノルコデイノンを製造する方法であって、 1)(A)約0.3から約3.5のPKaを有する中程度の強酸、 (B)前記N−エトキシカルボニル−ノルコデイノンエノ
    ールアセテート、前記ペルオキシ酸及び前記中程度の強
    酸のための溶媒で、実質的にそれらと非反応性であり、
    前記溶媒が前記N−エトキシカルボニル−ノルコデイノ
    ンエノールアセテート、前記ペルオキシ酸及び前記中程
    度の強酸のそれぞれを可溶にする量で存在している極性
    有機溶媒 の存在下に、 2)実質的に水の存在しない状態で、 3)前記N−エトキシカルボニル−ノルコデイノンエノー
    ルアセテート1グラムモル当たり少なくとも約1グラム
    当量の前記ペルオキシ酸の存在下に前記接触を実施する
    ことを特徴とする方法。 (2)前記ペルオキシ酸が前記エノールアセテートに漸増
    的に添加される特許請求の範囲第1項記載の方法。 (3)前記ペルオキシ酸が、クロロ過安息香酸、過酢酸、
    過安息香酸、過フタル酸、ニトロ過安息香酸、過マレイ
    ン酸及び過蟻酸から成る群から選ばれる特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 (4)前記クロロ過安息香酸がm−クロロ過安息香酸であ
    り、前記ニトロ過安息香酸がp−ニトロ過安息香酸であ
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。 (5)前記中程度の強酸が、シュウ酸、トリクロロ酢酸、
    リン酸、クロロ酢酸及びマレイン酸から成る群から選ば
    れる特許請求の範囲第1項記載の方法。 (6)前記反応条件が実質的にトリフルオロ酢酸の存在し
    ない状態を含む特許請求の範囲第1項記載の方法。 (7)前記溶媒が極性溶媒である特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 (8)前記極性溶媒が、カルボン酸、非プロトン性溶媒、
    塩素化炭化水素、カルボン酸ニトリル、カルボン酸エス
    テル及びエーテルから成る群から選ばれる特許請求の範
    囲第7項記載の方法。 (9)前記溶媒が、ジメチルホルムアミド、クロロホル
    ム、塩化メチレン(ジクロロメタン)、アセトニトリ
    ル、1,2−ジメトキシメタン及び酢酸プロピルから成
    る群から選ばれる特許請求の範囲第8項記載の方法。 (10)前記溶媒が酢酸である特許請求の範囲第8項記載の
    方法。 (11)前記酢酸が氷酢酸である特許請求の範囲第10項記
    載の方法。 (12)前記ペルオキシ酸が、前記エノールセテート1モル
    当たり約0.01から約0.1グラム当量/分の平均速度で分
    けて添加される特許請求の範囲第1項記載の方法。 (13)前記エノールアセテート1モル当たり総計で少なく
    とも1グラム当量の前記ペルオキシ酸が、反応混合物を
    攪拌しながら約30〜約120分の期間で分けて添加さ
    れる特許請求の範囲第12項記載の方法。 (14)さらに、約10℃〜100℃(好ましくは約15℃
    〜約25℃)の反応温度、前記エノールアセテート1モ
    ル当たりペルオキシ酸約1〜約2.5モルの総量で前記ペ
    ルオキシ酸を前記エノールアセテートに漸増的に添加す
    ること、前記エノールアセテート1モル当たり約0.01〜
    約0.5モルの前記中程度の強酸を存在させること及び前
    記エノールアセテート1モル当たり約0.5〜約10リッ
    トルの前記溶媒を存在させることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
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