JPH0651650A - 画像形成装置の転写定着装置 - Google Patents

画像形成装置の転写定着装置

Info

Publication number
JPH0651650A
JPH0651650A JP22490092A JP22490092A JPH0651650A JP H0651650 A JPH0651650 A JP H0651650A JP 22490092 A JP22490092 A JP 22490092A JP 22490092 A JP22490092 A JP 22490092A JP H0651650 A JPH0651650 A JP H0651650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
endless belt
roller
fixing
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22490092A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Yoshida
渉 吉田
Eiji Nimura
栄司 丹村
Ryuji Watariki
龍司 渡木
Akitaka Okazaki
哲卓 岡崎
Yoshio Fujita
恵生 藤田
Yuki Ito
由起 伊東
Michio Uchida
内田  理夫
Koichi Baba
弘一 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP22490092A priority Critical patent/JPH0651650A/ja
Publication of JPH0651650A publication Critical patent/JPH0651650A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • C04B28/06Aluminous cements
    • C04B28/065Calcium aluminosulfate cements, e.g. cements hydrating into ettringite

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光ドラム周辺の温度上昇を簡単な構成によ
り防止し、同時に効率よく転写用無端ベルトのトナー像
を用紙に転写定着させることのできる画像形成装置の転
写定着装置を提供する。 【構成】 感光ドラム2上のトナー像を転写用無端ベル
ト6上に転写し、このベルト6に定着ローラ7を押し当
て、この定着ローラ7と転写用無端ベルト6との間に用
紙Pを供給して、転写用無端ベルト6上のトナー像を用
紙Pに転写定着させる。定着ローラ7は透光性材料から
なり、その定着ローラ7内に赤外ランプからなるヒータ
ー11と、このヒーター11の輻射熱を転写用無端ベルト6
上に集める反射板12とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ、複写
機、プリンタ等の画像形成装置における転写定着装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置には、感光ドラム上
のトナー像を転写用無端ベルト上に転写し、このベルト
に定着ローラを押し当て、この定着ローラと前記転写用
無端ベルトとの間に用紙を供給して、転写用無端ベルト
上のトナー像を用紙に転写定着させるようにしたものが
知られている。図9はその一例(特開昭57−163264号公
報参照)を示す。同図において、31は感光ドラムであ
り、潜像形成機構32により感光ドラム31の周面に静電潜
像が形成され、感光ドラム31の回転に伴いその周面の静
電潜像は次の現像機構33によりトナー像Tに現像され、
そのトナー像Tは転写用無端ベルト34上に転写される。
この転写用無端ベルト34は、ヒートローラ35とテンショ
ンローラ36との間に巻き掛けられ、その移動経路の途中
においてベルト34は押圧ローラ37によって感光ドラム31
の周面に押し当てられ、それによって感光ドラム31周面
のトナー像Tが転写用無端ベルト34に転写される。転写
済みの感光ドラム31周面はクリーニング機構38によって
クリーニングされる。
【0003】前記ヒートローラ35の内部にはハロゲンラ
ンプからなるヒーター39が設けられ、ヒートローラ35の
周域Bを通過する転写用無端ベルト34が加熱される。転
写用無端ベルト34の移動経路の前記周域Bの下流側で
は、ベルト34に押し当てられる圧接ローラ40が設けら
れ、この圧接ローラ40と転写用無端ベルト34の間に供給
される用紙Pにベルト34のトナー像Tが用紙Pに転写定
着される。41は供給する用紙Pを予備加熱するための加
熱板であり、42は圧接ローラ40の周面に残るトナーを払
拭するためのクリーニングローラである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の構造では、転写用無端ベルト34がヒートローラ35に巻
き掛けられているので、ヒートローラ35の周回部分で加
熱されるベルト34の回転移動により熱が感光ドラム31側
に伝わり、感光ドラムの感度が低下して所望のトナー像
形成に支障を来すという問題点がある。このような機構
において、転写用無端ベルト34の熱が感光ドラム31側に
伝わるのを防止しようとすると、かなり大型の冷却装置
が必要で、装置のコストアップを招くことにもなる。
【0005】本発明は上記のような欠点を解決しようと
するもので、感光ドラム周辺の温度上昇を簡単な構成に
より防止し、同時に効率よく転写用無端ベルトのトナー
像を用紙に転写定着させることのできる画像形成装置の
転写定着装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本第1発明の画像形成装置の転写定着装置は、感光
ドラム上のトナー像を転写用無端ベルト上に転写し、こ
のベルトに定着ローラを押し当て、この定着ローラと前
記転写用無端ベルトとの間に用紙を供給して、転写用無
端ベルト上のトナー像を用紙に転写定着させる構成にお
いて、前記定着ローラが透光性材料からなり、その定着
ローラ内に赤外ランプからなるヒーターと、このヒータ
ーの輻射熱を前記転写用無端ベルト上に集める反射板と
を設けた点に特徴がある。
【0007】そして第2発明の画像形成装置の転写定着
装置は、感光ドラム上のトナー像を転写用無端ベルト上
に転写し、このベルトに定着ローラを押し当て、この定
着ローラと前記転写用無端ベルトとの間に用紙を供給し
て、転写用無端ベルト上のトナー像を用紙に転写定着さ
せる構成において、前記転写用無端ベルトが透光性材料
からなり、このベルトを挟んで前記定着ローラと対向す
る側に赤外ランプからなるヒーターと、このヒーターの
輻射熱を前記転写用無端ベルトに集める反射板とを設け
た点に特徴がある。
【0008】第3発明の画像形成装置の転写定着装置
は、感光ドラム上のトナー像を転写する転写用無端ベル
トと、このベルトに押し当てられる中間ローラと、この
中間ローラに押し当てられる定着用ヒートローラとを設
け、転写用無端ベルトと中間ローラとの間に用紙を供給
して中間ローラによりトナー像を用紙に補助定着させ、
その後、定着用ヒートローラと中間ローラとの間に用紙
を供給してトナー像を用紙に主定着させるようにした点
に特徴がある。
【0009】第4発明においては、前記第3発明の転写
用無端ベルトの前記中間ローラが押し当てられる部分よ
り上流側近傍に、赤外ランプからなるヒーターと、この
ヒーターの輻射熱を前記中間ローラの押圧部に集める反
射板を設けた点に特徴がある。
【0010】第5発明の画像形成装置の転写定着装置で
は、感光ドラム上のトナー像を転写する転写用無端ベル
トと、このベルトに押し当てられる定着用ヒートローラ
とを備え、前記転写用無端ベルトと定着用ヒートローラ
との間に用紙を供給してベルトのトナー像を用紙に転写
定着させるようにした点に特徴がある。
【0011】第6発明では、前記第5発明の定着用ヒー
トローラの用紙供給側周面の周囲をガイド板で被覆した
点に特徴がある。
【0012】
【作用】第1発明においては、定着ローラ内のヒータか
らの輻射熱が反射板で無端ベルトに集められることによ
って転写用無端ベルト上のトナーが集中的に加熱溶融さ
れ、この無端ベルトとこれに押し当てられる定着ローラ
との間に供給される用紙にトナー像が転写定着される。
また、赤外ランプからなるヒーターの輻射熱のトナーへ
の吸収効率が良いこと、およびヒーターの放熱立ち上が
りが速く転写定着時だけヒーターをオンさせておけばよ
いことなどにより、ヒーターの発熱量および消費電力を
小さく抑えることができ、転写用無端ベルトから伝わる
熱に起因する感光ドラム近傍の温度上昇を十分低く抑え
ることができる。
【0013】第2発明においては、赤外ランプからなる
ヒーターからの輻射熱が反射板によって転写用無端ベル
トに集められ、その輻射熱は透光性材料からなる無端ベ
ルトを透過して定着ローラとの接触部に集められるの
で、転写用無端ベルトから用紙にトナー像が効率よく転
写定着され、ヒーターの放熱を小さく抑えることがで
き、感光ドラム近傍の温度上昇を抑えることができる。
【0014】第3発明においては、転写用無端ベルトと
中間ローラとの間で補助定着され、その後、中間ローラ
とこれに押し当てられる定着用ヒートローラとの間で主
定着されるので、定着用ヒートローラの熱が転写用無端
ベルトに伝わるのを防止でき、感光ドラム近傍の温度上
昇を抑えることができる。
【0015】第4発明においては、転写用無端ベルトの
中間ローラが押し当てられる部分に、赤外ランプからな
るヒーターの輻射熱が反射板によって集められるので、
トナー像の転写を効率よく行うことができ、また転写用
無端ベルトの加熱も抑えることができる。
【0016】第5発明においては、転写用無端ベルトに
転写されたトナー像が、この無端ベルトとこれに微小周
域が圧接する定着用ヒートローラとの間に供給される用
紙に転写定着されるので、定着用ヒートローラから無端
ベルトへの熱の伝達が少なく、したがって感光ドラム近
傍の温度上昇を抑えることができる。
【0017】第6発明においては、前記定着用ヒートロ
ーラの用紙供給側周面の周囲がガイド板で被覆されてい
るので、定着用ヒートローラの周囲への放熱が少なく、
それだけ定着用ヒートローラの発熱量を小さく抑えるこ
とができ、感光ドラム近傍の温度上昇を抑えることがで
きると共に、供給される用紙がガイド板の被覆により籠
もった熱で転写定着前に予備加熱されるのでトナー像の
用紙への転写定着を効率よく行うことができる。
【0018】
【実施例】次に本発明を静電写真複写機に採用した場合
の第1の実施例を図面を参照しながら説明する。図1は
画像形成装置の一例である静電写真複写機における転写
定着装置1の構成を示す。感光ドラム2の周囲には、帯
電装置3、図示しない露光装置、現像装置4、転写定着
装置1およびクリーニング装置5が前記感光ドラム2の
回転方向(矢印Rで示す)にこの順に配置されている。
【0019】転写定着装置1は、転写用無端ベルト6、
定着ローラ7などによって構成されている。すなわち、
転写用無端ベルト6は例えばポリイミドフィルムの表面
に粘着性のシリコン樹脂を被覆してなり、転写ローラ8
と従動ローラ9との間に巻き掛けられ、その移動経路の
途中に設けられたテンションローラ10によって所定の張
力が与えられている。この転写用無端ベルト6は、転写
ローラ8周回部分が、感光ドラム2の前記現像装置4の
配置箇所よりも下流側に押し当てられ、感光ドラム2の
周速度に同期した移動速度で回転駆動される。
【0020】定着ローラ7はガラスなどの透光性材料か
らなり、転写用無端ベルト6の従動ローラ9周回部分に
対してやや上流側の部分に押し当てられる。この定着ロ
ーラ7内には、赤外ランプからなるヒーター11が設けら
れると共に、このヒーター11から放射される輻射熱を転
写用無端ベルト6の定着ローラ7が押し当てられる部分
に集める反射板12が設けられる。この定着ローラ7の周
囲、および転写用無端ベルト6の定着ローラ7押圧部か
ら前記従動ローラ9周回部分にわたる領域には、用紙P
を、定着ローラ7と無端ベルト6との間に供給するため
のガイド板13が設けられている。
【0021】次に前記転写定着装置1の動作を説明す
る。感光ドラム2の回転に伴って、先ず帯電装置3によ
り感光ドラム2の周面が帯電させられ、その帯電面は図
示しない露光装置によって露光され、感光ドラム2の周
面に原稿画像に対応する静電潜像が形成される。さら
に、その静電潜像が現像装置4によってトナー像に現像
される。そのトナー像は転写定着装置1の転写用無端ベ
ルト6の粘着性によりその表面に転写される。これらの
動作に同期して、ガイド板13の案内により用紙Pが転写
用無端ベルト6と定着ローラ7との接触部に供給され
る。これにより、転写用無端ベルト6表面に転写された
トナー像が用紙Pに転写される。
【0022】このとき、転写用無端ベルト6表面の定着
ローラ7との接触部には、透光性材料からなる定着ロー
ラ7を透過して赤外ランプからなるヒーター11より放射
される輻射熱が反射板12によって集められるので、転写
用無端ベルト6表面のトナーが集中的に加熱溶融され、
用紙Pへのトナー像の転写および定着が少ない電力によ
って効率よく行われる。
【0023】とくに、例えば通常使用される黒トナー
(カーボンブラック+樹脂)からなるトナー像において
は、赤外ランプからの波長300〜1200mmの範囲内
の光に対して、分光反射率が1.0%以下となり、この
波長範囲内において、光のエネルギーのほぼ100%近
いエネルギーを吸収するので、従来、ヒートローラの熱
源などに使用されるハロゲンランプに比べて同じ加熱を
図るのに少ない消費電力で済ませることができ、それだ
け転写用無端ベルト6に加わる熱量を低減できる。した
がって、転写用無端ベルト6を経て伝えられる熱に起因
する感光ドラム2近傍の温度上昇を大幅に低減できる。
さらに、赤外ランプは通電開始より所定加熱温度に達す
るまでの立ち上がり時間が、ハロゲンランプなどに比べ
て短いので、転写定着動作時だけ点灯させるような使用
形態を採用でき、この点からも転写用無端ベルト6に加
わる熱量を低減できる。
【0024】図2は、この発明の第2の実施例である転
写定着装置1の構成を示す。感光ドラム2、帯電装置
3、現像装置4、クリーニング装置5などは図1の実施
例と同様であり、ここではそれらの説明は省略する。こ
の実施例でも、転写定着装置1は、転写用無端ベルト6
a、定着ローラ7aなどによって構成される。転写用無
端ベルト6aが転写ローラ8と従動ローラ9の間に巻き
掛けられ、テンションローラ10によって所定の張力を与
えられるのは先の実施例と同様である。この場合の転写
用無端ベルト6aには、透光性を呈するポリアミド系フ
ィルムの外面つまりトナー像を転写する表面に、粘着材
として同じく透光性を呈するフッ素樹脂をコーティング
した透光性ベルトが採用される。
【0025】また、この実施例でも定着ローラ7aは転
写用無端ベルト6aの従動ローラ9周回部分よりもやや
上流側の部分に押し当てられるが、この定着ローラ7a
内にはヒーターは設けられない。これに代わって、転写
用無端ベルト6aを挟んで定着ローラ7aと対向する
側、つまり転写用無端ベルト6aの背面側に、赤外ラン
プからなるヒーター11が設けられると共に、このヒータ
ー11から放射される輻射熱を転写用無端ベルト6aの定
着ローラ7a接触部に集める反射板12が設けられる。用
紙Pを転写用無端ベルト6aと定着ローラ7aとの接触
部に案内するガイド板13は図1の実施例と同様である。
【0026】この実施例では、転写用無端ベルト6aの
背面側に配置された赤外ランプからなるヒーター11より
放射される輻射熱が反射板12によって集められ、転写用
無端ベルト6aを透過して定着ローラ7aとの接触部に
集中するので、転写用無端ベルト6a表面のトナーが集
中的に加熱され溶融して、その接触部に供給される用紙
Pに転写用無端ベルト6aのトナー像が効率よく転写定
着される。この場合も、先の実施例と同様の理由により
感光ドラム2近傍の温度上昇が低減される。
【0027】図3は、この発明の第3の実施例である転
写定着装置1の構成を示す。感光ドラム2、帯電装置
3、現像装置4、クリーニング装置5、および転写定着
装置1の転写用無端ベルト6、転写ローラ8、従動ロー
ラ9、テンションローラ10などは図1の実施例と同様で
あり、ここではそれらの説明は省略する。この実施例で
は、転写用無端ベルト6における従動ローラ9周回部分
に押し当てられる中間ローラ14が設けられ、この中間ロ
ーラ14にヒートローラである定着ローラ7bが押し当て
られている。この場合の定着ローラ7bの位置は、中間
ローラ14の転写用無端ベルト6との接触部から周回角度
にして45°〜180°の範囲に設定するのが好まし
い。中間ローラ14は導電性材料からなり、この中間ロー
ラ14にはバイアス電圧源15が接続され、これによって転
写用無端ベルト6から用紙Pへのトナー像の転写を助長
するための帯電が中間ローラ14の周面に行われる。定着
ローラ7bはその内部に配置された図示しないヒーター
によって加熱される。この場合のヒーターは、赤外ラン
プでもハロゲンランプでもよい。用紙Pの案内は、中間
ローラ14の転写用無端ベルト6への接触部に用紙Pを案
内するガイド板13aや、前記接触部を通過した用紙Pを
中間ローラ14と定着ローラ7bとの接触部に案内するガ
イド板13bなどによって行われる。
【0028】この実施例の場合、転写用無端ベルト6に
転写されたトナー像が、ガイド板13aの案内で中間ロー
ラ14と転写用無端ベルト6との接触部に供給される用紙
Pに転写・補助定着される。このとき、中間ローラ14か
ら転写用無端ベルト6にはほとんど熱が伝わらないの
で、転写用無端ベルト6に伝わる熱に起因した感光ドラ
ム2近傍の温度上昇を確実に抑えることができる。転写
用無端ベルト6と中間ローラ14との接触部を通過したト
ナー像転写済みの用紙Pは、ガイド板13bの案内によっ
て中間ローラ14と定着ローラ7bとの接触部に供給さ
れ、定着ローラ7bによる加熱によって主定着が行われ
る。この場合、中間ローラ14は加熱の必要がないので、
その材料を自由に選択でき、熱の伝導を制御できる材料
や、実施例のようにバイアス印加に好適な導電性材料を
選択できる。
【0029】この実施例において、用紙Pを供給しない
エージング時の感光ドラム2近傍の転写用無端ベルト6
の温度を測定し、従来例の場合と比較した結果では、従
来例の温度が100°Cとなる条件下で、この実施例で
は従来例に比べて30°C〜50°C程度の温度低下が
得られている。すなわち、中間ローラ14がアルミニュウ
ムからなる場合の上記温度は67°Cであり、中間ロー
ラ14が導電性ゴムからなる場合の上記温度は52°Cで
ある。
【0030】図4は、この発明の第4の実施例である転
写定着装置1の構成を示す。この実施例の構成は、ヒー
ター11および反射板12の設置を除き、図3の実施例と同
様である。すなわち、この実施例では、転写用無端ベル
ト6と中間ローラ14との接触部近傍に、赤外ランプから
なるヒーター11と、そのヒーター11から放射される輻射
熱を前記接触部より転写用無端ベルト6の移動経路のや
や上流側に集める反射板13とを設けたものである。
【0031】この実施例では、用紙Pに転写される前の
転写用無端ベルト6上のトナーがヒーター11で予備加熱
されるので、中間ローラ14と転写用無端ベルト6との接
触部領域が小さいのもかかわらず、この接触部での用紙
Pへのトナー像の転写が確実に行われる。
【0032】図5は、この発明の第5の実施例である転
写定着装置1の構成を示す。感光ドラム2、帯電装置
3、現像装置4、クリーニング装置5などは図1の実施
例と同様であり、ここではそれらの説明は省略する。こ
の実施例では、転写定着装置1は、転写用無端ベルト6
b、定着ローラ7cなどによって構成される。転写用無
端ベルト6bは転写ローラ8と従動ローラ9の間に巻き
掛けられ、転写ローラ8にはバイアス電圧源16が接続さ
れ、これによって転写用無端ベルト6bの転写ローラ8
周回部分を帯電させ、感光ドラム2から転写用無端ベル
ト6bへのトナー像の転写を静電作用によって助長する
ようにしてある。転写用無端ベルト6bは、図1の実施
例と同様に、ポリイミドフィルムの表面に粘着材として
シリコン樹脂を被覆し粘着性ベルトである。前記定着ロ
ーラ7cは内部にヒーター17を配置したヒートローラで
あって、転写用無端ベルト6bの受動ローラ9周回部分
に押し当てられる。この場合のヒーター17は、赤外ラン
プでもハロゲンランプでもよい。転写用無端ベルト6b
と定着ローラ7cとの接触部に用紙Pが供給される。
【0033】この実施例では、ヒートローラである定着
ローラ7cが転写用無端ベルト6bの従動ローラ9周回
部分に押し当てられているので、定着ローラ7cと転写
用無端ベルト6bとの接触領域が狭くなり、それだけ定
着ローラ7cから転写用無端ベルト6bへの熱伝導が少
なくなり、転写用無端ベルト6bを経て伝わる熱に起因
する感光ドラム2近傍の温度上昇を確実に抑えることが
できる。定着ローラ7cと転写用無端ベルト6bとの接
触部に供給される用紙Pには転写用無端ベルト6bのト
ナー像が転写定着される。
【0034】図6は、この発明の第6の実施例である転
写定着装置1の構成を示す。この実施例の構成は、ガイ
ド板13cを設けた点を除き、図5の実施例と同様であ
る。すなわち、この実施例では、用紙Pを案内するガイ
ド板14cを定着ローラ7cの周囲を被覆するように設け
たものである。
【0035】この実施例では、定着ローラ7cの周囲が
ガイド板13cで被覆されるので、定着ローラ7cからの
放熱が抑えられ、それだけヒーター17の発熱量を小さく
抑えることができる。その結果、定着ローラ7cから転
写用無端ベルト6bへの熱伝導を低減でき、それだけ感
光ドラム3近傍の温度上昇を低く抑えることができる。
また、定着ローラ7cと転写用無端ベルト6bとの接触
部に供給される前に、用紙Pがガイド板13cで被覆され
る部分に籠もる熱によって予備加熱されるので、定着ロ
ーラ7cと転写用無端ベルト6bとの接触部での用紙P
へのトナー像の転写定着を効果的に行うことができる。
【0036】図7は、この発明の第7の実施例である転
写定着装置1の構成を示す。この実施例の構成は、図6
の実施例において、転写用無端ベルト6c表面の例えば
両側に非粘着領域6c1 ,6c2 を設けると共に、定着
後の用紙Pを無端ベルト7cから分離するための分離爪
18を前記非粘着領域6c1 ,6c2 に押し当てたもので
あり、その他の構成は図6の実施例と同様である。すな
わち、この実施例では、ポリイミドフィルムの表面に粘
着材としてシリコン樹脂を被覆してなる転写用無端ベル
ト6cの表面の両側の一定幅領域に限りシリコン樹脂を
被覆せず、この領域が非粘着領域6c1 ,6c2 とされ
ている。また、この転写用無端ベルト6cの非粘着領域
6c1 ,6c2 には、支軸19に揺動自在に枢支された分
離爪18が引っ張りばね20により付勢されて押し当てられ
ており、定着ローラ7cと転写用無端ベルト6cとの接
触部を通過してくる転写定着済みの用紙Pが転写用無端
ベルト7cに付着してしまうのを、分離爪18の案内で分
離するようにしている。
【0037】ちなみに、転写定着後の用紙Pの転写用無
端ベルト6cに対する分離性能を向上させる一手段とし
て、従動ローラ9の径寸法を小さくして転写定着時の用
紙Pの転写用無端ベルト6cへの接触領域を少なくする
ことが考えられるが、この場合には転写用無端ベルト6
cの主構成材料であるポリイミドフィルムに弾性がほと
んどないので、転写用無端ベルト6cの従動ローラ9押
圧部に加えられるストレスによって無端ベルト6cに割
れなどが発生し易いという不具合がある。
【0038】図8は、この発明の第8の実施例である転
写定着装置1の構成を示す。この実施例の構成は、図7
の実施例における分離爪18に替えて分離ベルト21を設け
たものであり、そのほかの構成は図7の実施例と同様で
ある。すなわち、この実施例では、転写用無端ベルト6
cの従動ローラ9周回部分の非粘着領域6c1 ,6c2
に、ポリエチレンフィルムなどからなる分離ベルト21を
巻き掛け、定着ローラ7cと転写用無端ベルト6cとの
接触部を通過してくる転写定着済みの用紙Pが転写用無
端ベルト6cに付着してしまうのを、分離ベルト21の案
内で分離するようにしている。分離ベルト21は、その一
端に連結された引っ張りばね22によって転写用無端ベル
ト6cの非粘着領域6c1 ,6c2 に押し当てられる。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に記載する効果を奏する。請求項1の発明にお
いては、定着ローラ内のヒータからの輻射熱が反射板で
無端ベルトに集められて転写用無端ベルト上のトナーが
集中的に加熱溶融されるので、この無端ベルトとこれに
押し当てられる定着ローラとの間に供給される用紙にト
ナー像を効率よく転写定着させることができる。また、
赤外ランプからなるヒーターの輻射熱のトナーへの吸収
効率が良く、ヒーターの放熱立ち上がりが速く転写定着
時だけヒーターをオンさせておけばよいので、ヒーター
の発熱量および消費電力を小さく抑えることができ、転
写用無端ベルトから伝わる熱に起因する感光ドラム近傍
の温度上昇を十分低く抑えることができる。
【0040】請求項2の発明においては、赤外ランプか
らなるヒーターからの輻射熱が反射板によって転写用無
端ベルトに集められ、その輻射熱は透光性材料からなる
無端ベルトを透過して定着ローラとの接触部に集まり転
写用無端ベルトから用紙に転写されるトナー像が効率よ
く転写定着されるので、ヒーターの放熱を小さく抑える
ことができ、感光ドラム近傍の温度上昇を抑えることが
できる。
【0041】請求項3の発明においては、転写用無端ベ
ルトと中間ローラとの間で補助定着され、中間ローラと
これに押し当てられる定着用ヒートローラとの間で主定
着されるので、定着用ヒートローラの熱が転写用無端ベ
ルトに伝わるのを防止でき、感光ドラム近傍の温度上昇
を抑えることができる。
【0042】請求項4の発明においては、転写用無端ベ
ルトの中間ローラが押し当てられる部分に、赤外ランプ
からなるヒーターの輻射熱が反射板によって集められる
ので、トナー像の転写を効率よく行うことができ、また
転写用無端ベルトの加熱も抑えることができる。
【0043】請求項5の発明においては、転写用無端ベ
ルトに転写されたトナー像が、この無端ベルトとこれに
微小周域が圧接する定着用ヒートローラとの間に供給さ
れる用紙に転写定着されるので、定着用ヒートローラか
ら無端ベルトへの熱の伝達が少なく、したがって感光ド
ラム近傍の温度上昇を抑えることができる。
【0044】請求項6の発明においては、定着用ヒート
ローラの用紙供給側周面の周囲がガイド板で被覆されて
いるので、定着用ヒートローラの周囲への放熱が少な
く、それだけ定着用ヒートローラの発熱量を小さく抑え
ることができ、感光ドラム近傍の温度上昇を抑えること
ができると共に、供給される用紙がガイド板の被覆によ
り籠もった熱で転写定着前に予備加熱されるのでトナー
像の用紙への転写定着を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の側面図である。
【図2】第2の実施例の側面図である。
【図3】第3の実施例の側面図である。
【図4】第4の実施例の側面図である。
【図5】第5の実施例の側面図である。
【図6】第6の実施例の側面図である。
【図7】第7の実施例の斜視図である。
【図8】第8の実施例の斜視図である。
【図9】従来例の側面図である。
【符号の説明】
1…転写定着装置、2…感光ドラム、6,6a,6b,
6c…転写用無端ベルト、7,7a…定着ローラ、7
b,7c…定着用ヒートローラ、11…ヒーター、12…反
射板、13c…ガイド板、14…中間ローラ、P…用紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 哲卓 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 藤田 恵生 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 伊東 由起 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 内田 理夫 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 馬場 弘一 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光ドラム上のトナー像を転写用無端ベ
    ルト上に転写し、このベルトに定着ローラを押し当て、
    この定着ローラと前記転写用無端ベルトとの間に用紙を
    供給して、転写用無端ベルト上のトナー像を用紙に転写
    定着させる画像形成装置の転写定着装置において、前記
    定着ローラが透光性材料からなり、その定着ローラ内に
    赤外ランプからなるヒーターと、このヒーターの輻射熱
    を前記転写用無端ベルト上に集める反射板とを設けたこ
    とを特徴とする画像形成装置の転写定着装置。
  2. 【請求項2】 感光ドラム上のトナー像を転写用無端ベ
    ルト上に転写し、このベルトに定着ローラを押し当て、
    この定着ローラと前記転写用無端ベルトとの間に用紙を
    供給して、転写用無端ベルト上のトナー像を用紙に転写
    定着させる画像形成装置の転写定着装置において、前記
    転写用無端ベルトが透光性材料からなり、このベルトを
    挟んで前記定着ローラと対向する側に赤外ランプからな
    るヒーターと、このヒーターの輻射熱を前記転写用無端
    ベルトに集める反射板とを設けたことを特徴とする画像
    形成装置の転写定着装置。
  3. 【請求項3】 感光ドラム上のトナー像を転写する転写
    用無端ベルトと、このベルトに押し当てられる中間ロー
    ラと、この中間ローラに押し当てられる定着用ヒートロ
    ーラとを備え、転写用無端ベルトと中間ローラとの間に
    用紙を供給して中間ローラによりトナー像を用紙に補助
    定着させ、その後、定着用ヒートローラと中間ローラと
    の間に用紙を供給してトナー像を用紙に主定着させるよ
    うにしたことを特徴とする画像形成装置の転写定着装
    置。
  4. 【請求項4】 前記転写用無端ベルトの前記中間ローラ
    が押し当てられる部分よりも上流側近傍に、赤外ランプ
    からなるヒーターと、このヒーターの輻射熱を前記中間
    ローラの押圧部に集める反射板を設けた請求項3記載の
    画像形成装置の転写定着装置。
  5. 【請求項5】 感光ドラム上のトナー像を転写する転写
    用無端ベルトと、このベルトに押し当てられる定着用ヒ
    ートローラとを備え、前記転写用無端ベルトと定着用ヒ
    ートローラとの間に用紙を供給してベルトのトナー像を
    用紙に転写定着させるようにしたことを特徴とする画像
    形成装置の転写定着装置。
  6. 【請求項6】 前記定着用ヒートローラの用紙供給側周
    面の周囲をガイド板で被覆した請求項5記載の画像形成
    装置の転写定着装置。
JP22490092A 1992-07-30 1992-07-30 画像形成装置の転写定着装置 Pending JPH0651650A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22490092A JPH0651650A (ja) 1992-07-30 1992-07-30 画像形成装置の転写定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22490092A JPH0651650A (ja) 1992-07-30 1992-07-30 画像形成装置の転写定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0651650A true JPH0651650A (ja) 1994-02-25

Family

ID=16820918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22490092A Pending JPH0651650A (ja) 1992-07-30 1992-07-30 画像形成装置の転写定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0651650A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413689B1 (ko) * 2001-11-01 2004-01-03 삼성전자주식회사 습식 전자사진방식 프린터의 건조장치
JP2005266706A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2010256839A (ja) * 2008-08-21 2010-11-11 Ricoh Co Ltd 転写定着装置及び画像形成装置
JP2011064740A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Ricoh Co Ltd 転写定着装置、並びに、該転写定着装置を用いた画像形成装置及び画像形成方法
US8594551B2 (en) 2007-11-05 2013-11-26 Ricoh Company, Limited Fixing device and image forming apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413689B1 (ko) * 2001-11-01 2004-01-03 삼성전자주식회사 습식 전자사진방식 프린터의 건조장치
JP2005266706A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US8594551B2 (en) 2007-11-05 2013-11-26 Ricoh Company, Limited Fixing device and image forming apparatus
JP2010256839A (ja) * 2008-08-21 2010-11-11 Ricoh Co Ltd 転写定着装置及び画像形成装置
JP2011064740A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Ricoh Co Ltd 転写定着装置、並びに、該転写定着装置を用いた画像形成装置及び画像形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3374769A (en) Toner fusing apparatus
US5852763A (en) Image heating apparatus
US20050265758A1 (en) Fixing device and image forming apparatus
US5499089A (en) Toner image fixing device with deformable cylinder
JP5936333B2 (ja) 像加熱装置および画像形成装置
JP4010121B2 (ja) 定着方法
JPH07104636B2 (ja) 定着装置
JP2008139382A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
US6345169B1 (en) Fixing apparatus with heat ray generating device
JPH08115003A (ja) トナー画像の加熱定着装置
JP2004198659A (ja) 画像定着装置、および画像形成装置
JP2004062053A (ja) 加熱装置および画像形成装置
US5396318A (en) Fixing device having a curl compensation capability
JPH0651650A (ja) 画像形成装置の転写定着装置
JP3285658B2 (ja) 加熱加圧フュージングシステム
JP3153732B2 (ja) 外部・内部併用加熱型定着装置
JPS62135865A (ja) 定着装置
JP2009103759A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2000010425A (ja) 定着装置
JP4497735B2 (ja) 定着装置
KR940003876Y1 (ko) 전자사진 방식을 이용한 프로세서의 정착장치
JP2001265141A (ja) 画像形成装置の定着装置
JP2001005319A (ja) 定着方法および定着装置および画像形成装置
JP2002072724A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2000056596A (ja) 定着装置