JPH065164U - 配線基板面実装用コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コネクタ本体が非常に小型でも自動挿着機の
吸着ノズルで容易に吸着できて配線基板に搭載すること
ができ、またコンタクトの端子部と配線基板の導電部の
半田付けが不良であったとき、その修理に支障を生じな
い。 【構成】 樹脂製コネクタ本体１の胴体部２の上縁から
コンタクト６の端子部７を覆うように平板５が突出形成
されている。この平板５は前記吸着ノズルの当接用で、
厚い部分５ａと薄い部分５ｂから成り、その接続部の厚
い部分５ａの端面に傾斜面１０を有する溝１１が形成さ
れている。この構成によれば薄い部分５ｂに上方へ力を
加えると接続部において確実に折ることができるから、
前記半田付けが不良であったときは平板５を折って薄い
部分５ｂを除いて半田付けを修理する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動挿着機により配線基板に実装するのに適した配線基板面実装用 コネクタに関する。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

近年、電子機器が小型化されるに伴い、これに用いる配線基板に搭載される面 実装用コネクタも著しく小型化されるようになった。そのため配線基板に電子部 品とともに面実装用コネクタを自動挿着機で実装する場合、困難であるという問 題があった。

【０００３】 本考案は、従来の配線基板面実装用コネクタのこのような問題を解決すると共 に、面実装時にコンタクトと配線基板間の半田付けに不良が発生した場合に修繕 することができるようにすることをその目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記の目的を達成するために、胴体部の一側にコンタクト装着部が 、他側の両側に基板止め金具装着部が夫々突出形成された樹脂製コネクタ本体の 前記コンタクト装着部にコンタクトが装着され、該コンタクトの端子部が前記胴 体部を通して前記他側から突出した配線基板面実装用コネクタにおいて、前記胴 体部の他側から前記コンタクトの端子部を覆って吸着ノズル当接用平板が突設さ れ、該平板の根元は下側又は上側に突出して厚く形成され、この厚い部分の薄い 部分との接続部の端面に該薄い部分の幅方向に沿って薄い部分に達する傾斜面を 有する溝が形成され、薄い部分は折ることにより厚い部分から分離可能であるこ とを特徴とする。

【０００５】

【作用】

樹脂製コネクタ本体の胴体部からコンタクトの端子部を覆って吸着ノズル用平 板が突設されるので、この平板に自動挿着機の吸着用ノズルを当接し、コネクタ 本体を吸着して配線基板上に配置する。配置後、コネクタのコンタクトの端子部 を配線基板の導電部にリフローにより半田付けした後、半田不足又は隣接端子部 間の半田による短絡を発見した時は前記平板を上側又は下側に押圧してその薄い 部分と厚い部分の接続部を折って薄い部分を取り除く。その接続部の厚い部分の 端面に薄い部分の幅方向に沿って薄い部分に達する傾斜面を有する溝が形成され ているので、その接続部において確実に折ることができ、また、成型金型の作製 も容易である。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面につき説明する。 図面において、１は雌型コネクタの樹脂製コネクタ本体で、この胴体部２の一 側の中央部には、コンタクト装着部３が突出形成され、反対側の他側の両側部に は、基板止め金具装着部４、４が突出形成され、また、前記他側の中央部上縁に は、前記装着部４、４間の間隙に延びる吸着ノズル当接用平板５が突出形成され ている。前記コンタクト装着部３には、複数のコンタクト６が並列配置され、そ の端子部７は胴体部２を通って前記他側から突出され、この端子部７を覆って前 記平板５が配置される。

【０００７】 前記平板５は根元部分が下方（上方でもよい）に突出して厚く形成され、厚い 部分５ａの薄い部分５ｂとの接続部の端面に、薄い部分５ｂの幅方向に亘って薄 い部分５ｂに達する傾斜面１０を有する溝１１が形成されており、薄い部分５ｂ に下方から力を加えると、図３に示すように、前記接続部のところで確実に折れ るようになっている。

【０００８】 前記コネクタ本体１は、胴体部２及びコンタクト装着部３を覆って導電性のシ ールドケース８を有し、前記基板止め金具装着部４、４には、止め金具９、９が 設けられている。

【０００９】 コネクタは、自動挿着機の吸着ノズルで前記平板５を吸着することにより配線 基板の所定位置に配置され、リフローにより止め金具９及びコンタクト６の端子 部７が配線基板の導電部にそれぞれ半田付けされ、コネクタが配線基板に取り付 けられると共にコンタクト６の端子部７が配線基板の配線に接続される。前記半 田付けが不良であった時は、平板５の薄い部分５ｂを折って除き、コンタクト６ の端子部７の半田付け部を修理する。

【００１０】 前記実施例は雌型コネクタであるが、これに適合する雄型コネクタにも本考案 を適用できる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、上述のようにコネクタ本体に吸着ノズル当接用平板を有するので、 コネクタ本体が小型であっても自動挿着機を用いて配線基板に搭載するのが容易 であり、また、前記平板の根元は下側又は上側に向って厚く形成され、この厚い 部分の薄い部分との接続部の端面に該薄い部分の幅方向に沿って薄い部分に達す る傾斜面を有する溝が形成されたので、コンタクトの端子部と配線基板の導電部 との半田付けに不良が発生した場合、薄い部分に上方又は下方への力を加えるこ とにより薄い部分と厚い部分の接続部において確実に折ることができてその修理 が支承なく行なえ、また、平板を有するコネクタ本体の成型金具の構造が簡単に なるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例の斜視図

【図２】 図１の截断側面図

【図３】 本考案の作用の説明図

【符号の説明】

１ コネクタ本体 ５ 吸着ノズル当接用平板 ５
ａ 厚い部分 ５ｂ 薄い部分 ６ コンタクト
７ 端子部 １０ 傾斜面 １１ 溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 胴体部の一側にコンタクト装着部が、他
   側の両側に基板止め金具装着部が夫々突出形成された樹
   脂製コネクタ本体の前記コンタクト装着部にコンタクト
   が装着され、該コンタクトの端子部が前記胴体部を通し
   て前記他側から突出した配線基板面実装用コネクタにお
   いて、前記胴体部の他側から前記コンタクトの端子部を
   覆って吸着ノズル当接用平板が突設され、該平板の根元
   は下側又は上側に突出して厚く形成され、この厚い部分
   の薄い部分との接続部の端面に該薄い部分の幅方向に沿
   って薄い部分に達する傾斜面を有する溝が形成され、薄
   い部分は折ることにより厚い部分から分離可能であるこ
   とを特徴とする配線基板面実装用コネクタ。