JPH0651571U - ワンウェイクラッチの保持器 - Google Patents

ワンウェイクラッチの保持器

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JPH0651571U
JPH0651571U JP8843192U JP8843192U JPH0651571U JP H0651571 U JPH0651571 U JP H0651571U JP 8843192 U JP8843192 U JP 8843192U JP 8843192 U JP8843192 U JP 8843192U JP H0651571 U JPH0651571 U JP H0651571U
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JP
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cage
drag
way clutch
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retainer
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JP8843192U
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一由 針本
信吾 河野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワンウェイクラッチのコストの低減を図る。 【構成】 全体にわたって均一厚み弾性変形可能な環状
体の周方向にポケット12を等間隔に形成する。隣接す
るポケット12間の柱部13の略中央部に径方向に折れ
曲がるドラグ突起14を形成する。ドラグ突起14を駆
動輪の円筒面に摩擦係合させて駆動輪の動きをそのドラ
グ突起を介して保持器に伝え、従来必要とされていたド
ラグクリップの取付けを不要とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ワンウェイクラッチのスプラグを保持する保持器に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
外輪の円筒形内面と内輪の円筒形外面間に径の異なる二つの保持器を組込み、 各保持器の周方向に多数のポケットを等間隔に形成し、径方向で対向するポケッ ト内にスプラグを組込み、一対の保持器間に組込んだリボンスプリングの弾性片 によってスプラグの内・外径側のカム面が前記円筒形内面と円筒形外面と係合す る状態にスプラグを保持するようにしたワンウェイクラッチは従来から知られて いる。
【0003】 上記ワンウェイクラッチにおいては、外輪と内輪のうち、駆動される側の駆動 輪の動きをスプラグに確実に伝えるため、保持器と駆動輪との間に摩擦力付与手 段を設けて駆動輪の動きを保持器に伝えるようにしている。
【0004】 摩擦力付与手段として、保持器にドラグクリップを取付け、そのドラグクリッ プを駆動輪の円筒面に摩擦接触させる方法が存在する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ドラグクリップを用いるワンウェイクラッチにおいては、複数のド ラグクリップを用いる必要があるため、コスト的に問題がある。
【0006】 また、ワンウェイクラッチにおいては、保持器の動きによって多数のスプラグ を同時に係合および係合解除させる必要があるため保持器は真円度が要求され、 保持器の製作に非常に手間がかかっていた。
【0007】 この考案は上記の問題点を解決し、ドラグクリップの取付けを不要としてコス トの低減を回り、保持器の製作の容易化を図ることを技術的課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案においては、外輪の円筒形内面と内輪 の円筒形外面間に組込まれ、トルク伝達用のスプラグを保持する保持器が全体に わたって均一厚みの弾性変形可能な環状体から成り、その環状体の幅の中心線に 対して左右の形状を左右対称とし、この環状体の周方向にスプラグ保持用のポケ ットを等間隔に形成し、隣接するポケット間の柱部中央に半径方向に折れ曲がり 、外輪の円筒形内面又は内輪の円筒形外面と摩擦係合するドラグ突起を設けた構 成を採用したので採用したのである。
【0009】 ここで、環状体は、ポケットの略中央に突き合わせ端を有し、その突き合わせ 端が溶接により接合されたものであってもよい。
【0010】
【作用】
上記の構成から成る保持器を外輪と内輪との間に組込むと、ドラグ突起が外輪 と内輪のうち、駆動される側の駆動輪と摩擦係合し、その摩擦力によって駆動輪 の動きが保持器に伝達される。
【0011】
【実施例】
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0012】 図1は、この考案に係る保持器を用いたワンウェイクラッチを付与し、外輪1 と、内輪2と、径の異なる二つの保持器A、Bと、スプラグ3およびリボンスプ リング4とから成る。
【0013】 図2および図3は、上記ワンウェイクラッチの外側保持器Aの詳細を示す。こ の外側保持器Aは全体にわたって均一厚みの弾性変形可能な環状体10から成る 。
【0014】 環状体10は、両側に一対のフランジ11を有し、周方向には多数のポケット 12が等間隔に形成され、隣接するポケット12間の柱部13の略中央に外径方 向に折れ曲がるドラグ突起14が設けられている。ドラグ突起14は、図1に示 すように、外輪1と内輪2間に外側保持器Aを組込んだとき、外輪1の円筒形内 面1aと摩擦係合する。
【0015】 また、環状体10にはポケット12の略中央において突き合わせ端15を有し 、その突き合わせ端15は溶接により接合されている。
【0016】 上記の構成から成る外側保持器Aの製作に際しては、図4(イ)で示すように 、両側に一対の折曲片21を有し、幅方向中央に折曲部22を有する帯板20を 冷間圧延、引き抜き、あるいはローリング加工等により形成し、所定長さの上記 帯板20を円形に成形して両端を突き合わせ、その突き合わせ端を溶接により接 合し、上記帯板20を円形に成形する素材の段階あるいは突き合わせ端の溶接後 にポケット抜き加工を行なう。
【0017】 図5(イ)は、帯板20の状態でポケット抜き加工を行なった場合の保持器を 示す。この場合、ポケット12の周方向で対向する一対の側面16は保持器の中 心に向けて傾斜し、そのポケット12内にスプラグ3を挿入すると、スプラグ3 と上記側面16とがスプラグ3の傾動時に干渉するおそれがある。その干渉を避 けるため、図1に示すように、上記側面16の内径部を面押ししてテーパ面17 を形成しておくのが好ましい。
【0018】 なお、溶接後にポケット抜きを行なう保持器においては、図5(ロ)で示すよ うに、ポケット12の周方向で対向する側面16が平行とされるため、上記のよ うな面押し加工を不要とすることができる。
【0019】 上記のような保持器の製造において、帯板20が幅中心線に対して左右の形状 が非対称であると、両側部の曲げ剛性の相違によって突き合わせ端が一致するよ うに円形に成形することはきわめて困難である。しかし、この考案に係る外側保 持器の製造では、図4(イ)で示すように、幅中心線に対して左右の形状が対称 とされた帯板20を用いることができるため、その帯板20をきわめて精度よく 円形に成形することが可能であり、溶接保持器の製造を可能とすることができる 。
【0020】 なお、溶接保持器の製作に際しては、図4(ロ)で示すように、幅方向中央部 に折曲部22を有する帯板20を用いて形成してもよい。
【0021】 図1に示すように、上記の構成から成る外側保持器Aを外輪1と内輪2間に組 込むと、ドラグ突起14が外輪1の内筒形内面1aと摩擦係合する。このとき、 外側保持器Aの真円度が悪い場合、外側保持器Aは弾性変形可能であるため、上 記円筒形内面1aによって外側保持器Aの真円度が矯正される。
【0022】 このため、外側保持器Aは真円度は要求されず、製造が容易である。
【0023】 また、外側保持器Aの組込み状態において、リボンスプリング4の弾性片4a はドラグ突起14の内径側に形成された窪み18と対向する。
【0024】 従来の保持器ではポケットの周方向で対向する一方の側面に切欠部を形成して リボンスプリングの弾性片と保持器の干渉を避けるようにしており、複雑な形状 のポケットを形成する必要があった。
【0025】 しかし、この考案では、ドラグ突起14の内径側の窪み18に弾性片4aが対 向して弾性片4aと保持器Aの干渉が避けられるため、ポケットとして四角形の 単純な形状を採ることができ、ポケット抜き加工が容易である。
【0026】 図1に示すワンウェイクラッチにおいて、外輪1を同図の矢印方向に回転する と、ドラグ突起14と円筒形内面1aの接触部の摩擦力によって外側保持器Aも 外輪1と共に回転し、スプラグ3が係合方向に傾いて内外のカム面3a、3bが 外輪1の円筒形内面1aおよび内輪2の円筒形外面2aに係合し、外輪1の回転 がスプラグ3を介して内輪2に伝達される。
【0027】 一方、外輪1が矢印と逆方向に回転すると、外側保持器Aも共に回転し、スプ ラグ3は上記と逆方向に傾いてカム面3a、3bが円筒形内面1aおよび円筒形 外面2aに対して非係合の状態とされる。このため、外輪1の回転は内輪2に伝 達されない。
【0028】 図1に示すワンウェイクラッチは、外輪1を駆動輪とするクラッチであるため 、外側保持器Aにドラグ突起14を設け、内側保持器Bについては内径面の両端 部にフランジ5を設けたものを示したが、内輪2を駆動輪とする場合は、内側保 持器Bにドラグ突起を設けるようにする。この内側保持器Bも外側保持器Aと同 様の方法によって形成する。
【0029】 実施例では、帯板の円形の成形と突き合わせ端の溶接によって保持器を形成し たが、削り出しによって形成してもよい。
【0030】
【考案の効果】
以上のように、この考案に係る保持器においては、柱部の略中央に半径方向に 折れ曲がるドラグ突起を形成し、そのドラグ突起と駆動輪の摩擦力によって駆動 輪の動きを保持器に伝えるようにしたので、ドラグクリップを不要とすることが でき、コストの低減を図ることができる。
【0031】 また、保持器は弾性変形可能であって真円度が悪い場合は、駆動輪の円筒面に より矯正されるため、真円度が要求されず、しかもドラグ突起の背部に形成され た窪みによって保持器とリボンスプリングの弾性片が干渉するのを避けることが できるため、ポケットの形状が単純化し、保持器の製作が容易である。
【0032】 さらに、環状体に突き合わせ端を有し、その突き合わせ端を溶接した保持器に おいては、帯板を円形に成形して突き合わせ端を溶接する形成方法を採用するこ とができるため、プレス成形によって形成する場合に比較して、材料の無駄が少 なく、保持器のコストをさらに低減することができる。
【提出日】平成6年2月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案においては、外輪の円筒形内面と内輪 の円筒形外面間に組込まれ、トルク伝達用のスプラグを保持する保持器が全体に わたって均一厚みの弾性変形可能な環状体から成り、その環状体の幅の中心線に 対して左右の形状を左右対称とし、この環状体の周方向にスプラグ保持用のポケ ットを等間隔に形成し、隣接するポケット間に形成された柱部中央に半径方向 に折れ曲がり、外輪の円筒形内面又は内輪の円筒形外面と摩擦係合するドラグ突 起を設けた構成を採用したのである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 図1は、この考案に係る保持器を用いたワンウェイクラッチをし、外輪1と 、内輪2と、径の異なる二つの保持器A、Bと、スプラグ3およびリボンスプリ ング4とから成る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る保持器を用いたワンウェイクラ
ッチの断面図
【図2】同上保持器の一部分を示す斜視図
【図3】同上の断面図
【図4】(イ)、(ロ)は保持器の製作に用いられる帯
板の断面図
【図5】(イ)は帯板の状態でポケットを形成した場合
の保持器の一部を示す断面図、(ロ)は溶接後にポケッ
トを形成した場合の保持器の一部を示す断面図
【符号の説明】
1 外輪 2 内輪 3 スプラグ 10 環状体 12 ポケット 13 柱部 14 ドラグ突起 15 突き合わせ端
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪の円筒形内面と内輪の円筒形外面間
    に組込まれ、トルク伝達用スプラグを所定状態に保持す
    るワンウェイクラッチの保持器であって、幅の中心線に
    対して左右の形状が対称とされ、全体にわたって厚みが
    均一な弾性変形可能な環状体から成り、その環状体の周
    方向にスプラグ保持用のポケットが等間隔に形成され、
    隣接するポケット間の柱部中央に半径方向に折れ曲がり
    外輪の円筒形内面又は内輪の円筒形外面と摩擦係合する
    ドラグ突起が形成されていることを特徴とするワンウェ
    イクラッチの保持器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワンウェイクラッチの
    保持器において、環状体がポケットの略中央において突
    き合わせて端を有し、その突き合わせ端が溶接されてい
    ることを特徴とするワンウェイクラッチの保持器。
JP1992088431U 1992-12-24 1992-12-24 ワンウェイクラッチの保持器 Expired - Lifetime JP2580650Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003021173A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Koyo Seiko Co Ltd 一方向クラッチ
WO2017043643A1 (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 Ntn株式会社 スプラグ型ワンウェイクラッチ

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