JPH0651571A - 印刷金属板の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

印刷金属板の製造方法及びその製造装置

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JPH0651571A
JPH0651571A JP4207904A JP20790492A JPH0651571A JP H0651571 A JPH0651571 A JP H0651571A JP 4207904 A JP4207904 A JP 4207904A JP 20790492 A JP20790492 A JP 20790492A JP H0651571 A JPH0651571 A JP H0651571A
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JP4207904A
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English (en)
Inventor
Yutaka Okubo
豊 大久保
Takeo Kusaka
武夫 日下
Toyofumi Fuka
豊文 府賀
Kenji Osawa
健次 大沢
Shunichi Sugiyama
峻一 杉山
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】定着色調が鮮明でかつ印刷時間が短く(リアル
・タイムで印刷できる)さらに、後の加熱処理、加工処
理工程でも変形、剥離の問題がなく、多品種少量の印刷
にも対応する方法を提供する。また、金属板70や画像
形成用中間紙60を同一方向に連続して走行させながら
連続して高速で転写する方法を提供する。 【構成】複数の製版マスタを列設して、製版マスタに形
成された顕像(トナー粒子)を画像形成用中間紙60に
順次重ねて転写して所望の画像を形成し、この中間紙6
0に転写された画像を中間紙から剥離して画像(トナー
粒子)のみを金属板70に転写、定着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法を適用して帯
状又は複数枚の金属板に印刷を施して印刷金属板を製造
する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷金属板は、建材、各種化粧板、金属
容器等に広く用いられている。この印刷金属板を製造す
るには、まず鋼板、各種メッキ鋼板、アルミニウム板な
どの金属板を用意し、これにホワイトコーティング(ベ
ースコート層)を施して、紙印刷と同様の効果を与える
ようにし、次いでデザインをカラー印刷する(プリント
層)。そして、最後に透明な仕上げ塗装(トップコーテ
ィング層)をして、金属板の印刷面(プリント層)を保
護する。この場合、ホワイトコーティングの前にその金
属板への密着性をよくするため、サイジングコーティン
グがなされることもある。ホワイトコーティングには、
例えば仕上げワニス中に酸化チタンの微粉末を練合せた
ものを用いる。仕上げ塗装のための仕上げワニスには、
アルキド樹脂系、耐熱性に富むポリエステル系などが用
いられる。
【0003】上記プリント層は、金属表面が硬くて直接
印刷が困難であるため、従来の印刷金属板はオフセット
印刷又はグラビア印刷で形成されている。オフセット印
刷は、画像を一旦弾力のあるゴムブランケットシートに
印刷し、次いでこれをゴムブランケットシートから金属
面に転移するものである。また、グラビア印刷は、写真
製版法による凹版印刷である。
【0004】しかし、これらの方法はいずれも有版方式
のため、製版のための納期や少量多品種の金属板を製造
する場合の経済性などに問題がある。また、デザインご
とに版をおこさなければならないので、版替毎に長時間
の印刷機の洗浄が必要となり、また、版替作業時に長時
間設備を休止しなければならないなど、多品種少量の印
刷には不経済、非能率で不向きである。さらに、ウエッ
ト方式のため、色調調整作業が繁雑で難しく、金属板が
塗料の非吸収面であるため、塗り重ねに制約があり、印
刷鮮明性に限界があるとともに、溶剤系インキを使用す
るため環境が悪化する。さらにまた、印刷インク層が数
μmと薄く、かつインキの皮膜強度が低いため、「こす
れ」による印刷薄れが生じやすい。これを防止するた
め、仕上げニスによる保護皮膜層が必要となり、仕上げ
ニス塗装が必須となる。この結果、インキ焼き付け、仕
上げニス焼き付けから、焼き付け時に発生する溶剤処理
のための給排気装置、環境対策としての排気ガス燃焼装
置を備えた大規模の焼き付け炉が必要になり、設備スペ
ース、設備費の点で問題がある。さらにまた、ホワイト
コーティングの上にこれらの印刷法を適用する場合、色
調を一定以上に鮮明にすることはできない。従って製品
の高付加価値化に難点がある。またこれらの印刷インキ
を加熱乾燥して固化するには、長時間を要する。
【0005】そこで近時、電子写真法を適用して印刷金
属板を製造する方法が提案されている。特開平1−16
3747号は、薄板金属の表面に、直接または導電性被
膜層を介して、光導電性を有する感光体層を積層し、該
感光体層表面に電子写真法によりトナー粒子画像を形成
し、該トナー粒子画像を定着し、その上に仕上ニスを塗
布する方法を開示している。しかし、この方法は、金属
板にトナー粒子を直接定着するので、金属板へのトナー
の定着性、トナーと塗膜との組合わせを適切なものとし
ないと、色彩安定性が悪いなど種々の問題がある。
【0006】また、この方法では、金属板に複数種のト
ナー粒子を順次付着して印刷するため、各トナー粒子の
付着工程毎に金属板を元の位置に戻さなければならな
い。このため、印刷速度が遅く、特に同一方向に走行す
る連続帯板状の金属板に適用する場合、その走行の制御
など、制御機構が複雑になる問題がある。
【0007】特開平3−221447号は、実質的に透
明な樹脂フィルムに電子写真法により意匠柄模様を形成
し、この意匠柄模様を形成した樹脂フィルムを、その形
成面を内側にして鋼板に接着剤を介して貼り合わせる意
匠ラミネート鋼板の製造方法を開示している。しかし、
この方法は、得られたラミネート鋼板が接着剤を介して
樹脂フィルムを積層した構造であり、後の加熱処理、加
工処理工程すると、樹脂フィルムが剥離したりするおそ
れがあり、また変型して図柄ずれにより階調性、解像度
が低下するおそれがある。
【0008】また、この方法では、樹脂フィルムに複数
種のトナー粒子を順次付着して印刷するため、樹脂フィ
ルムを各トナー粒子の付着工程毎に戻さなければならな
い。このため、印刷速度が遅く、特に連続して走行する
帯板状の金属板に印刷する場合、往復移動する樹脂フィ
ルムと連続走行する金属板との動きを同期するように制
御しなければならず、制御機構が複雑になる問題があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであって、その目的とするところは、
トナー粒子を画像形成用中間媒体に転写し、この画像形
成用中間媒体に転写された画像を金属板に転写、定着す
ることにより、定着色調が鮮明でかつ印刷時間が短く
(リアル・タイムで印刷できる)、さらに、後の加熱処
理、加工処理工程でも図柄ずれにより階調性、解像度が
低下する問題がなく、多品種少量の印刷にも対応できる
印刷金属板の製造方法及びその装置を提供することにあ
る。また、印刷速度が早く、かつ連続帯板状の金属板を
同一方向に走行させながら印刷できる印刷金属板の製造
方法及びその装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、複数のル
ープ状製版マスタを列設し、各製版マスタに対応した画
像を各製版マスタ上に現像する工程と、各製版マスタ上
に現像された画像を画像形成用中間媒体上に順次重ねて
転写して所定の画像を形成する工程と、前記中間媒体上
に形成された画像をこの中間媒体から剥離して金属板に
転写しかつ定着する工程とを具備した印刷金属板の製造
方法である。
【0011】第二の発明は、列設された複数のループ状
製版マスタと、各製版マスタに対応した画像を各製版マ
スタ上に現像する手段と、現像された画像を画像形成用
中間媒体上に順次重ねて転写して所望の画像を形成する
第一転写手段と、画像形成用中間媒体上に転写された画
像をこの媒体から剥離して金属板に転写しかつ定着する
第二転写手段とを具備した印刷金属板の製造装置であ
る。
【0012】
【作用】本発明で対象とする金属板の材質は特に限定さ
れるものではないが、軟鋼、ステンレス鋼、アルミニウ
ムなどを用いることができる。軟鋼を用いた場合は、さ
び止めのためにこれに電気錫メッキあるいは電解クロメ
ートなどのメッキをした後ベースコートしてもよい。ル
ープ状製版マスタには予めイエロ(Y)、マゼンダ
(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色毎に製版
されている。製版の基本原理は、特開昭64−5833
号に記載されたカラーゼログラフィーの原理に基づく。
本発明では、製版マスタ上に画像を現像し、現像された
画像(トナー)を画像形成用中間媒体上に転写するが、
この基本原理も前記カラーゼログラフィーの原理に基づ
く。このカラーゼログラフィーには、電気エネルギーに
よって現像剤を感光体から転写するものと、インクフィ
ルムから熱エネルギーによってカラーインクを転写する
ものがある。いずれの方式によっても、従来の印刷法よ
り格段に色調の階調を増やすことによって、色調を鮮明
にすることができる。またカラーゼログラフィーは、版
替えが容易なため、多品種少量の印刷にも適している。
さらに塗料の加熱乾燥時間が飛躍的に短くなるため、リ
アルタイムでの印刷ができる。そして金属板への印刷に
カラーゼログラフィーを採用する場合は、コンピュータ
を連動させ、コンピュータグラフィックスによってデザ
インの版を容易につくり、かつ組込みを自動化すること
ができる。
【0013】本発明によれば、ループ状製版マスタが複
数個列設され、それぞれのマスタ上にトナーを付着して
所定の色彩の画像を現像する。この基本原理も前記カラ
ーゼログラフィーの原理に基づく。そして、各感光体上
に現像された各色彩の画像は、同一方向に移動している
フィルム、紙などの画像形成用中間媒体上に順次重ねて
転写されて所定の画像を形成する。中間媒体としては、
シリコンオイル含浸紙が好適であるが、他にフッ素樹脂
をコーティングしたポリエチレン・テレフタレートフィ
ルムなども有効である。要は、感光体に現像したトナー
画像が転写可能で、かつ中間媒体からトナーの離形性が
良好であればよい。そして、画像形成用中間媒体上に転
写された画像をこの中間媒体から剥離して金属板に転写
しかつ定着する。転写、定着方法は、金属板を予め加熱
しておき、加熱された金属板と画像トナーを付着した中
間媒体とを転写ロールで圧着し、中間媒体の画像トナー
を金属板に転写する方法、或いは、転写ロール自体に加
熱装置を内蔵し、転写ロールで加熱圧着する方法などが
挙げられる。しかし、これらの方法に限定されるもので
はない。また、転写性能を向上するために、金属板の表
面に所定の処理、例えば、コロナ放電処理などを施して
もよい。本発明の目的に好適な転写ロールの材質とし
て、フッ素系ゴムで被覆された金属ロールが挙げられ
る。
【0014】
【実施例】以下図1〜図9に示す本発明の実施例を説明
する。 (実施例1)
【0015】図1は、本発明の印刷金属板の製造装置、
特に金属板に印刷する装置100を示す。この装置10
0は、上部に4つの印刷マスタ装置10,20,30,
40を設けている。印刷マスタ装置10はイエロ
(Y)、印刷マスタ装置20はマゼンダ(M)、印刷マ
スタ装置30はシアン(C)、印刷マスタ装置40はブ
ラック(B)と、所望する画像の所定の色彩部分を担っ
ている。印刷マスタ装置10、は転写ローラー11と、
駆動ローラー12との間にZnOマスタ13(幅121
9mm、全長1m)をループ状に配置して両ローラー1
1,12間を矢印方向に循環して回転移動するようにな
っている。ZnOマスタ13の周囲には帯電装置14、
露光装置15、現像装置16、転写装置17が配置され
ている。印刷マスタ装置20,30,40についても同
様の構造であるので、対応する番号を図面に付してその
説明を省略する。そして、ZnOマスタ13,23,3
3,43には、それぞれ所望する画像のイエロ(Y)、
マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(B)に対応
する像を担っている。これら印刷マスタ装置10,2
0,30,40の下方には巻き戻し装置50、ローラー
52、定着ローラー54(フッ素ゴムライニング鋼製ロ
ール、1mφ)とセラミック製加熱ローラー55の対、
及び巻き取り装置58が配置され、転写用中間紙60
(シリコンオイル含浸紙、1219mm)が転写ローラ
ー11,21,31,41に接した状態で走行するよう
になっている。加熱ローラー55には30kwの加熱装
置55aが設けられて、画像(トナー)を金属板70
(鋼板、厚さ0.5mm、幅1219mm、10mp
m)に定着するようになっている。
【0016】印刷鋼板の製造装置は、図2に示すよう
に、この様に構成された印刷装置100の入り側に帯板
状の鋼板を巻き取っている巻き取り装置72、複数の帯
板状鋼板の端部を接続する接続装置74、入り側ルーパ
ー76及び鋼板加熱装置78を配置している。印刷装置
100の出側には、出側ルーパー80、切断装置82及
び鋼板巻き取り装置84を配置している。そして鋼板7
0は印刷装置100内に入ると、転写ローラー54を通
って、ここで転写用中間紙60に接触し、しかる後印刷
装置100から出るようになっている。
【0017】この様に構成された印刷金属板の製造装置
は、予め各ZnOマスタ13,23,33,43に所定
の色彩の像aを形成しておく(図10の(A)参照)。
ZnOマスタ13に帯電装置14により均一に帯電し
(図10の(B)参照)、露光装置15により一様露光
する(図10の(C)参照)。すると、像形成部分aが
マスクの働きをして、この部分のみ電荷(この例では負
の電荷)が残る(図10の(D)参照)。ついで現像装
置16によりイエロー(Y)の現像剤(トナー)をが像
形成部分aに付着され、現像される。同様にZnOマス
タ23,33,43についても、マゼンタ(M)の現像
剤、シアン(C)の現像剤、ブラック(B)の現像剤が
それぞれ付着され、現像される。ここではシアントナー
はフタロシアニンブルーBで、マゼンタトナーはリトー
ルマルーンで、イエロートナーはハンザイエローGで着
色した。画像形成用中間媒体である転写用中間紙60
(又はフィルム)は、巻き戻し装置50に巻き取られて
おり、ここから巻き戻される。これらZnOマスタ1
3,23,33,43の回転と転写用中間紙60との走
行とは同期しており、転写装置17によりZnOマスタ
13から転写用中間紙60にイエロー(Y)がまず転写
される。そして、転写装置27によりZnOマスタ23
からマゼンタ(M)が、転写装置37によりZnOマス
タ33からシアン(C)が、転写装置47によりZnO
マスタ43からブラック(B)が順次重ねて転写されて
所望の画像が形成される。画像形成後、転写用中間紙6
0は、定着ローラ54を通り、転写された画像を鋼板7
0(金属板)に再度転写する。加熱ローラ55は加熱装
置55aを備え、鋼板70に転写された画像をここで定
着する。画像(トナー)を剥離した後の転写用中間紙6
0は、巻取装置58に巻き付けられる。
【0018】しかして、画像が転写される帯板状の鋼板
70は、図2に示すように、巻き取り装置72から巻き
戻され、接続装置74を通り、入り側ルーパー76を経
て前記印刷装置100に入る。印刷装置100の定着ロ
ーラ54で画像が転写された鋼板70は出側ルーパー8
0、切断装置82を経て巻取装置84に巻き取られる。
【0019】この実施例によれば、電子写真法による印
刷がドライ方式であること、及びトナーによる印刷層が
5〜30μ付着可能であり、かつポリエステル樹脂ベー
ストナー等を使用すれば、一般的塗膜層と同等の皮膜強
度を有し、仕上げニスの保護皮膜層が不要となり、上記
の簡便な設備構成で従来の印刷鋼板と遜色のない製品を
製造することができる。この設備構成により、従来のウ
エット式の印刷方式そのものの問題点が改善されると共
に仕上げニス塗装、及び焼付け時発生する溶剤処理のた
めの給排気装置、環境対策としての排気ガス燃焼装置等
を備えた大規模な焼付炉が不用となり、設備スペース、
設備費、作業負荷が低減されると共に安全性が向上す
る。
【0020】また、複数の製版マスタ10,20,3
0,40を列設してここに現像された像を順次重ねて転
写して所望の画像を形成するので、転写用中間紙60や
鋼板70を連続して一定方向に走行させながら、高速で
転写することができる。図3〜図5は連続した帯板状の
金属板に印刷する本発明の他の実施例を示す。 (実施例2)
【0021】図3に示す装置は、印刷装置100から出
てきた画像を転写、定着した鋼板70の表面に仕上げニ
ス塗装装置86で仕上げニスを塗装し、ついで仕上げニ
ス塗膜硬化装置88に通して塗膜を降下する。その後出
側出側ルーパー80を経て巻取装置84に巻き取られ
る。
【0022】この装置では、光沢調整の目的で印刷層の
上に仕上げニス塗装をおこなう場合、従来法のように印
刷インキ皮膜の焼付硬化の必要性がない。このため仕上
げ塗装にUV塗料を塗布し、紫外線照射装置で塗膜硬化
が可能となる。焼付炉を設備構成として取り込む必要が
なくなる。これにより設備スペース、設備費、作業負荷
の低減が図れるとともに安全性が向上する。なお、従来
設備を保有し、印刷装置100のみを電子写真法で更新
する場合等で、従来方式の仕上げ塗装及び焼付炉を使用
するとも可能であり、この場合にも、仕上げ塗装に水性
塗料が選定できること等により、環境の改善が図れると
ともに安全性が向上する。 (実施例3)
【0023】図4に示す装置は、無処理鋼板に適用する
場合を示し、入り側ルーパー76を出た鋼板は、塗装前
処理装置90で前処理された後、ベース塗料塗装装置9
2でベース塗料が塗布された後、塗膜硬化装置94で塗
膜を硬化し、印刷装置100に入る。
【0024】この装置では、帯板状鋼板70をそのまま
の状態から、金属印刷コイルに仕上げる場合、通常、印
刷前に、ホワイトまたは印刷柄の主体色のベースコート
を施す。このを一連の工程で処理している。塗装前処理
としては、燐酸塩処理または塗布型クロメート処理、ベ
ース塗料塗装としては、製品の性能に応じて1コート−
1ベークまたは2コート−2ベークの処理を行ない、以
降は図2と同様の構成となる。これにより図2の場合と
同様の効果を得る。 (実施例4)
【0025】図5に示す装置は、無処理鋼板に適用する
別の例を示し、入り側ルーパー76を出た帯板状鋼板7
0は、塗装前処理装置90で前処理された後、ベース塗
料塗装装置92でベース塗料が塗布された後、塗膜硬化
装置94で塗膜を硬化し、印刷装置100に入る。印刷
装置100から出てきた画像を転写、定着した鋼板70
の表面に仕上げニス塗装装置86で仕上げニスを塗装
し、ついで仕上げニス塗膜硬化装置88に通して塗膜を
降下する。その後出側出側ルーパー80を経て巻取装置
84に巻き取られる。この構成により図3と同様の効果
を得る。図6〜図9は、複数枚の金属板に印刷する本発
明の他の実施例を示す。 (実施例5)
【0026】図6に示す装置は、シートフィーダー96
から順次送られた金属板81を印刷装置100に送り、
ここで金属板81上に画像を転写し、しかる後シートパ
イラー98に順次収容する。この装置では、図2の装置
と同様の効果を発揮する。 (実施例6)
【0027】図7に示す装置は、シートフィーダー96
から順次送られた複数枚の金属板81を印刷装置100
に送り、ここで金属板81上に画像を転写する。転写さ
れた金属板81を仕上げニス塗装装置86、及び仕上げ
ニス塗膜硬化装置88に順次通し、しかる後金属板81
をシートパイラー98に順次収容する。この装置では、
図3の装置と同様の効果を発揮する。 (実施例7)
【0028】図8に示す装置は、シートフィーダー96
から順次送られた金属板81を塗装前処理装置90で前
処理された後、ベース塗料塗装装置92でベース塗料が
塗布された後、塗膜硬化装置94で塗膜を硬化し、印刷
装置100に入る。印刷装置100から出てきた画像を
転写、定着した金属板81をシートパイラー98に順次
収容する。この装置では、図4の装置と同様の効果を発
揮する。 (実施例8)
【0029】図9に示す装置は、シートフィーダー96
から順次送られた金属板81を塗装前処理装置90で前
処理された後、ベース塗料塗装装置92でベース塗料が
塗布された後、塗膜硬化装置94で塗膜を硬化し、印刷
装置100に入る。転写された金属板81を仕上げニス
塗装装置86、及び仕上げニス塗膜硬化装置88に順次
通し、しかる後金属板81をシートパイラー98に順次
収容する。この装置では、図5の装置と同様の効果を発
揮する。
【0030】上記のようにして製造された化粧鋼板の色
調は、従来製品に比較して鮮明であり、密着性も従来製
品と同等で良好であった。又上記鋼板に替えてステンレ
ス鋼板、アルミメッキ板、電気錫メッキ鋼板を使用して
上記実施例と同様に化粧板を製造したところ、上記実施
例と同様の結果を得ることができた。
【0031】なお、本発明は、上記実施例に限らず、製
版マスタの設置個数は転写すべき画像の大きさ、感光体
の観光領域、所望する印刷速度等により適宜選択され
る。製版マスタは任意の方法で作成することができる。
また、トップコーティングはフローコート方式によって
もよい。またホワイトコーティング及びトップコーティ
ングは、装置本体の中で連続して行なってもよい。 (実験例)
【0032】次に図1、図2に示す装置を使用して、鋼
板表面に所定の画像を印刷した。この場合、感光体ドラ
ムの幅は1219mm、全長1m、転写ローラーはフッ
素系ゴムで被覆された金属ロール、転写用中間紙はシリ
コンオイルを含浸した紙、中間紙の巻き戻し装置、巻き
取り装置は内径が400mmφである。金属板は厚さ
0.5mm、幅1219mmの鋼板で、3m/minの
速度で連続して走行させた。そして、転写用中間紙に画
像を転写し、さらにこの中間紙から画像のみを剥離し、
この画像を金属板に転写し、定着させた。この結果、ノ
イズの少ない解像度の高い図柄を持つ印刷鋼板が得られ
た。
【0033】他方、転写用中間紙として、ポリエチレン
フィルムを用い、接着剤により画像が転写してある中間
フィルム自体を金属板に貼着した。この結果、ポリエチ
レンフィルムが加熱定着時に定着する際に図柄であるト
ナーがずれ、階調性が低下し、身近な所での使用に耐え
られなかった。
【0034】両者を比較して明らかなように、本発明に
よれば、従来の図柄ラミネート方式で、フィルムの加熱
時における結晶化の過程での収縮によっておこる図柄の
ずれを中間紙を介してトナーのみを転写する方式とする
ことによって、従来の図柄の解像の低下を防ぐことがで
きた。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、色調が鮮明な高付加価
値の高級印刷金属板をリアル・タイムで製造することが
でき、かつ多品種少量生産にも迅速に対応することがで
きる。また、中間紙の剥離の問題もない。また、金属板
や中間画像形成媒体を同一方向に走行させた状態で画像
を転写できるので、制御機構が簡素化され、工業的な高
速連続操業に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る金属板の製造装置の要
部(印刷装置)の概略図。
【図2】本発明の一実施例に係る連続した金属板に印刷
する金属板製造装置の全体図。
【図3】本発明の他の実施例に係る連続した金属板に印
刷する金属板製造装置の全体図。
【図4】本発明の他の実施例に係る連続した金属板に印
刷する金属板製造装置の全体図。
【図5】本発明の他の実施例に係る連続した金属板に印
刷する金属板製造装置の全体図。
【図6】本発明の実施例に係る複数枚の金属板に印刷す
る金属板製造装置の全体図。
【図7】本発明の実施例に係る複数枚の金属板に印刷す
る金属板製造装置の全体図。
【図8】本発明の実施例に係る複数枚の金属板に印刷す
る金属板製造装置の全体図。
【図9】本発明の実施例に係る複数枚の金属板に印刷す
る金属板製造装置の全体図。
【図10】本発明の製版マスタでの現像工程を示す説明
図。
【符号の説明】
10,20,30,40…印刷マスタ装置、11,2
1,31,41…転写ローラー、12,22,32,4
2…駆動ローラー、13,23,33,43…ZnOマ
スタ、14,24,34,44…帯電装置、15,2
5,35,45…露光装置、16,26,36,46…
現像装置、17,27,37,47…転写装置、50…
巻き戻し装置、52…ローラー、54…定着ローラー、
55…加熱ローラー、55a…加熱装置、58…巻き取
り装置、60…転写用中間紙、70…鋼板、72…巻き
取り装置、74…接続装置、76…入り側ルーパー、7
8…加熱装置、80…出側ルーパー、82…切断装置、
84…巻取装置、86…仕上げニス塗装装置、88…仕
上げニス塗膜硬化装置、90…塗装前処理装置、92…
ベース塗料塗装装置、94…塗膜硬化装置、96…シー
トフィーダー、98…シートパイラー、100…印刷装
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沢 健次 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 杉山 峻一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のループ状製版マスタを列設し、各
    製版マスタに対応した画像を各製版マスタ上に現像する
    工程と、各製版マスタ上に現像された画像を画像形成用
    中間媒体上に順次重ねて転写して所定の画像を形成する
    工程と、前記中間媒体上に形成された画像をこの中間媒
    体から剥離して金属板に転写しかつ定着する工程とを具
    備した印刷金属板の製造方法。
  2. 【請求項2】 列設された複数のループ状製版マスタ
    と、各製版マスタに対応した画像を各製版マスタ上に現
    像する手段と、現像された画像を画像形成用中間媒体上
    に順次重ねて転写して所望の画像を形成する第一転写手
    段と、画像形成用中間媒体上に転写された画像をこの媒
    体から剥離して金属板に転写しかつ定着する第二転写手
    段とを具備した印刷金属板の製造装置。
JP4207904A 1992-08-04 1992-08-04 印刷金属板の製造方法及びその製造装置 Pending JPH0651571A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007323039A (ja) * 2005-09-16 2007-12-13 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法および画像形成装置
US20180259011A1 (en) * 2015-09-10 2018-09-13 Ntn Corporation Sprag one-way clutch

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JP2007323039A (ja) * 2005-09-16 2007-12-13 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法および画像形成装置
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