JPH0615944A - 印刷金属板の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

印刷金属板の製造方法及びその製造装置

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JPH0615944A
JPH0615944A JP4175736A JP17573692A JPH0615944A JP H0615944 A JPH0615944 A JP H0615944A JP 4175736 A JP4175736 A JP 4175736A JP 17573692 A JP17573692 A JP 17573692A JP H0615944 A JPH0615944 A JP H0615944A
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coating film
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JP4175736A
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English (en)
Inventor
Yutaka Okubo
豊 大久保
Takeo Kusaka
武夫 日下
Toyofumi Fuka
豊文 府賀
Kenji Osawa
健次 大沢
Shunichi Sugiyama
峻一 杉山
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】定着色調が鮮明でかつ印刷時間が短く(リアル
・タイムで印刷できる)さらに、後の加熱処理、加工処
理工程でも変形、剥離の問題がなく、多品種少量の印刷
にも対応できる。 【構成】トナー粒子を画像形成用中間媒体60に転写
し、この中間画像形成用媒体60に転写された画像を中
間媒体から剥離して画像のみを金属板70に転写、定着
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法を適用して帯
状又は複数枚の金属板に印刷を施して印刷金属板を製造
する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷金属板は、建材、各種化粧板、金属
容器等に広く用いられている。この印刷金属板を製造す
るには、まず鋼板、各種メッキ鋼板、アルミニウム板な
どの金属板を用意し、これにホワイトコーティング(ベ
ースコート層)を施して、紙印刷と同様の効果を与える
ようにし、次いでデザインをカラー印刷する(プリント
層)。そして、最後に透明な仕上げ塗装(トップコーテ
ィング層)をして、金属板の印刷面(プリント層)を保
護する。この場合、ホワイトコーティングの前にその金
属板への密着性をよくするため、サイジングコーティン
グがなされることもある。ホワイトコーティングには、
例えば仕上げワニス中に酸化チタンの微粉末を練合せた
ものを用いる。仕上げ塗装のための仕上げワニスには、
アルキド樹脂系、耐熱性に富むポリエステル系などが用
いられる。
【0003】上記プリント層は、金属表面が硬くて直接
印刷が困難であるため、従来の印刷金属板はオフセット
印刷又はグラビア印刷で形成されている。オフセット印
刷は、画像を一旦弾力のあるゴムブランケットシートに
印刷し、次いでこれをゴムブランケットシートから金属
面に転移するものである。また、グラビア印刷は、写真
製版法による凹版印刷である。
【0004】しかし、これらの方法はいずれも有版方式
のため、製版のための納期や少量多品種の金属板を製造
する場合の経済性などに問題がある。また、デザインご
とに版をおこさなければならないので、版替毎に長時間
の印刷機の洗浄が必要となり、また、版替作業時に長時
間設備を休止しなければならないなど、多品種少量の印
刷には不経済、非能率で不向きである。さらに、ウエッ
ト方式のため、色調調整作業が繁雑で難しく、金属板が
塗料の非吸収面であるため、塗り重ねに制約があり、印
刷鮮明性に限界があるとともに、溶剤系インキを使用す
るため環境が悪化する。さらにまた、印刷インク層が数
μmと薄く、かつインキの皮膜強度が低いため、「こす
れ」による印刷薄れが生じやすい。これを防止するた
め、仕上げニスによる保護皮膜層が必要となり、仕上げ
ニス塗装が必須となる。この結果、インキ焼き付け、仕
上げニス焼き付けから、焼き付け時に発生する溶剤処理
のための給排気装置、環境対策としての排気ガス燃焼装
置を備えた大規模の焼き付け炉が必要になり、設備スペ
ース、設備費の点で問題がある。さらにまた、ホワイト
コーティングの上にこれらの印刷法を適用する場合、色
調を一定以上に鮮明にすることはできない。従って製品
の高付加価値化に難点がある。またこれらの印刷インキ
を加熱乾燥して固化するには、長時間を要する。
【0005】そこで近時、電子写真法を適用して印刷金
属板を製造する方法が提案されている。特開平1−16
3747号は、薄板金属の表面に、直接または導電性被
膜層を介して、光導電性を有する感光体層を積層し、該
感光体層表面に電子写真法によりトナー粒子画像を形成
し、該トナー粒子画像を定着し、その上に仕上ニスを塗
布する方法を開示している。しかし、この方法は、金属
板にトナー粒子を直接定着するので、金属板へのトナー
の定着性、トナーと塗膜との組合わせを適切なものとし
ないと、色彩安定性が悪いなど種々の問題がある。
【0006】特開平3−221447号は、実質的に透
明な樹脂フィルムに電子写真法により意匠柄模様を形成
し、この意匠柄模様を形成した樹脂フィルムを、その形
成面を内側にして鋼板に接着剤を介して貼り合わせる意
匠ラミネート鋼板の製造方法を開示している。しかし、
この方法は、得られたラミネート鋼板が接着剤を介して
樹脂フィルムを積層した構造であり、後の加熱処理、加
工処理工程すると、樹脂フィルムが剥離したりするおそ
れがあり、また変型して図柄ずれにより階調性、解像度
が低下するおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであって、その目的とするところは、
トナー粒子を画像形成用中間媒体に転写し、この画像形
成用中間媒体に転写された画像を金属板に転写、定着す
ることにより、定着色調が鮮明でかつ印刷時間が短く
(リアル・タイムで印刷できる)さらに、後の加熱処
理、加工処理工程でも図柄ずれにより階調性、解像度が
低下する問題がなく、多品種少量の印刷にも対応できる
高級化粧金属板を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明は感光体上に現像された
画像を画像形成用中間媒体上に転写する工程と、画像形
成用中間媒体上に転写された画像をこの中間媒体から剥
離して金属板に転写しかつ定着する工程とを具備した印
刷金属板の製造方法、及び感光体上に現像された画像を
画像形成用中間媒体上に転写する第一転写手段と、画像
形成用中間媒体上に転写された画像をこの中間媒体から
剥離して金属板に転写しかつ定着する第二転写手段とを
具備した印刷金属板の製造装置である。
【0009】
【作用】本発明で対象とする金属板の材質は特に限定さ
れるものではないが、軟鋼、ステンレス鋼、アルミニウ
ムなどを用いることができる。軟鋼を用いた場合は、さ
び止めのためにこれに電気錫メッキあるいは電解クロメ
ートなどのメッキをした後ベースコートしてもよい。こ
の金属板へ印刷するための基本原理は、特開昭64−5
833号に記載されたカラーゼログラフィーの原理に基
づく。このカラーゼログラフィーには、電気エネルギー
によって現像剤を感光体から転写するものと、インクフ
ィルムから熱エネルギーによってカラーインクを転写す
るものがある。いずれの方式によっても、従来の印刷法
より格段に色調の階調を増やすことによって、色調を鮮
明にすることができる。またカラーゼログラフィーは、
版替えが容易なため、多品種少量の印刷にも適してい
る。さらに塗料の加熱乾燥時間が飛躍的に短くなるた
め、リアルタイムでの印刷ができる。そして金属板への
印刷にカラーゼログラフィーを採用する場合は、コンピ
ュータを連動させ、コンピュータグラフィックスによっ
てデザインの版を容易につくり、かつ組込みを自動化す
ることができる。
【0010】感光体上に現像された画像は、フィルム、
紙などの画像形成用中間媒体上に転写される。中間媒体
としては、シリコンオイル含浸紙が好適であるが、他に
フッ素樹脂をコーティングしたポリエチレン・テレフタ
レートフィルムなども有効である。要は、感光体に現像
したトナー画像が転写可能で、かつ中間媒体からトナー
の離形性が良好であればよい。そして、画像形成用中間
媒体上に転写された画像をこの中間媒体から剥離して金
属板に転写しかつ定着する。転写、定着方法は、金属板
を予め加熱しておき、加熱された金属板と画像トナーを
付着した中間媒体とを転写ロールで圧着し、中間媒体の
画像トナーを金属板に転写する方法、或いは、転写ロー
ル自体に加熱装置を内蔵し、転写ロールで加熱圧着する
方法などが挙げられる。しかし、これらの方法に限定さ
れるものではない。また、転写性能を向上するために、
金属板の表面に所定の処理、例えば、コロナ放電処理な
どを施してもよい。本発明の目的に好適な転写ロールの
材質として、フッ素系ゴムで被覆された金属ロールが挙
げられる。
【0011】
【実施例】以下図1〜図9に示す本発明の実施例を説明
する。 (実施例1)
【0012】図1は、本発明の印刷金属板の製造装置、
特に金属板に印刷する装置を示す。この装置は、本体1
0の上部に光学系12を設けている。光学系12は、ラ
ンプ14、複数の反射ミラー16,18,20、レンズ
22、色分解フィルター24を備えている。そしてこの
光学系12は移動して、本体10上に設けた原稿(図示
せず)の画像を順次走査するようになっている。本体1
0の内部には感光ドラム30が設けられ、感光ドラム3
0の周囲には、帯電装置32(帯電コロトロン)、現像
装置34、転写装置36(転写コロトロン)、清掃装置
38(清掃コロトロン)、クリーニング装置40が順次
配置されている。感光ドラム30の下方には巻き戻し装
置50、位置調整ローラー52、転写ローラー54、ロ
ーラー56及び巻き取り装置58が配置され、転写用中
間紙60が感光ドラム30と転写装置36との間を感光
ドラム30に接した状態で走行するようになっている。
印刷鋼板の製造装置は、この様に構成された印刷装置1
00の入り側に帯板状の鋼板を巻き取っている巻き取り
装置72、複数の帯板状鋼板の端部を接続する接続装置
74、入り側ルーパー76及び鋼板加熱装置78を配置
している。印刷装置100の出側には、出側ルーパー8
0、切断装置82及び鋼板巻き取り装置84を配置して
いる。そして鋼板70は印刷装置100内に入ると、転
写ローラー34を通って、ここで転写用中間紙70に接
触し、しかる後印刷装置100から出るようになってい
る。
【0013】この様に構成された印刷金属板の製造装置
は、ランプ14からの光を所望の画像を形成した原稿
(図示せず)に反射させ、その反射光をレンズ22等を
通し、色分解フィルター24を通して赤、青及び緑の光
に分解する。そして、感光体ドラム30に投影する。感
光体ドラム30には、帯電コロトロン32によって電荷
が与えられており、投影された光により静電潜像が形成
される。次いで現像装置34においてイエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(B)の4
色の現像剤によって感光体ドラム30上の静電潜像を現
像する。ここではシアントナーはフタロシアニンブルー
Bで、マゼンタトナーはリトールマルーンで、イエロー
トナーはハンザイエローGで着色した。感光体ドラム3
0上の静電潜像は、転写コロトロン36によって転写ド
ラム56上の転写用中間紙60(又はフィルム)に転写
される。転写用中間紙60は、巻き戻し装置50に巻き
取られており、ここから巻き戻されて、所定の位置から
感光体ドラム30にてイエロー(Y)がまず転写され
る。転写後、転写用中間紙60が所定の位置に戻され
て、マゼンタ(M)が転写される。転写後、転写用中間
紙60が再度所定の位置に戻されて、シアン(C)が転
写される。転写後、転写用中間紙60が再度所定の位置
に戻されて、ブラック(B)が転写される。次いで、ル
ーパー53から転写ローラ54を通り、転写された画像
を鋼板64(金属板)に転写する。鋼板64に転写した
転写用中間紙60は、ローラー56を通り、巻取装置5
8に巻き付けられる。なお、この後感光体ドラム30に
ついては、清掃コロトロン38でドラム30上に残った
電荷を除去した後、クリーニング装置40で転写ドラム
56及び感光体ドラム30を清掃する。
【0014】しかして、画像が転写される帯板状の鋼板
70は、図2に示すように、巻き取り装置72から巻き
戻され、接続装置74を通り、入り側ルーパー76を経
て加熱装置78で加熱されて前記印刷装置100に入
る。印刷装置100の転写ローラ54で画像が転写され
た鋼板70は出側ルーパー80、切断装置82を経て巻
取装置84に巻き取られる。なお、ルーパー53を設け
てあるので、転写用中間紙60が各色転写毎に複数回往
復移動し、鋼板70が一定速度で移動しても、両者が同
期して重ねられる。
【0015】この実施例によれば、電子写真法による印
刷がドライ方式であること、及びトナーによる印刷層が
5〜30μ付着可能であり、かつポリエステル樹脂ベー
ストナー等を使用すれば、一般的塗膜層と同等の皮膜強
度を有し、仕上げニスの保護皮膜層が不要となり、上記
の簡便な設備構成で従来の印刷鋼板70と遜色のない製
品を製造することができる。この設備構成により、従来
のウエット式の印刷方式そのものの問題点が改善される
と共に仕上げニス塗装、及び焼付け時発生する溶剤処理
のための給排気装置、環境対策としての排気ガス燃焼装
置等を備えた大規模な焼付炉が不用となり、設備スペー
ス、設備費、作業負荷が低減されると共に安全性が向上
する。図3〜図5は連続した帯板状の金属板に印刷する
本発明の他の実施例を示す。なお、これらの図では、ル
ーパー53は省略してある。 (実施例2)
【0016】図3に示す装置は、印刷装置100から出
てきた画像を転写、定着した鋼板70の表面に仕上げニ
ス塗装装置86で仕上げニスを塗装し、ついで仕上げニ
ス塗膜硬化装置88に通して塗膜を降下する。その後出
側出側ルーパー80を経て巻取装置84に巻き取られ
る。
【0017】この装置では、光沢調整の目的で印刷層の
上に仕上げニス塗装をおこなう場合、従来法のように印
刷インキ皮膜の焼付硬化の必要性がない。このため仕上
げ塗装にUV塗料を塗布し、紫外線照射装置で塗膜硬化
が可能となる。焼付炉を設備構成として取り込む必要が
なくなる。これにより設備スペース、設備費、作業負荷
の低減が図れるとともに安全性が向上する。なお、従来
設備を保有し、印刷装置100のみを電子写真法で更新
する場合等で、従来方式の仕上げ塗装及び焼付炉を使用
するとも可能であり、この場合にも、仕上げ塗装に水性
塗料が選定できること等により、環境の改善が図れると
ともに安全性が向上する。 (実施例3)
【0018】図4に示す装置は、無処理鋼板に適用する
場合を示し、入り側ルーパー76を出た鋼板は、塗装前
処理装置90で前処理された後、ベース塗料塗装装置9
2でベース塗料が塗布された後、塗膜硬化装置94で塗
膜を硬化し、印刷装置100に入る。
【0019】この装置では、帯板状鋼板70をそのまま
の状態から、金属印刷コイルに仕上げる場合、通常、印
刷前に、ホワイトまたは印刷柄の主体色のベースコート
を施す。このを一連の工程で処理している。塗装前処理
としては、燐酸塩処理または塗布型クロメート処理、ベ
ース塗料塗装としては、製品の性能に応じて1コート−
1ベークまたは2コート−2ベークの処理を行ない、以
降は図2と同様の構成となる。これにより図2の場合と
同様の効果を得る。 (実施例4)
【0020】図5に示す装置は、無処理鋼板に適用する
別の例を示し、入り側ルーパー76を出た帯板状鋼板7
0は、塗装前処理装置90で前処理された後、ベース塗
料塗装装置92でベース塗料が塗布された後、塗膜硬化
装置94で塗膜を硬化し、印刷装置100に入る。印刷
装置100から出てきた画像を転写、定着した鋼板70
の表面に仕上げニス塗装装置86で仕上げニスを塗装
し、ついで仕上げニス塗膜硬化装置88に通して塗膜を
降下する。その後出側出側ルーパー80を経て巻取装置
84に巻き取られる。
【0021】金属コイルをそのままの状態から、金属印
刷コイルに仕上げ、かつ光沢調整の目的で、印刷層の上
に仕上げニス塗装をおこなう場合の一連の工程で処理す
る。この構成により図3と同様の効果を得る。図6〜図
9は、複数枚の金属板に印刷する本発明の他の実施例を
示す。 (実施例5)
【0022】図6に示す装置は、シートフィーダー96
から順次送られた金属板81を印刷装置100に送り、
ここで金属板81上に画像を転写し、しかる後シートパ
イラー98に順次収容する。この装置では、図2の装置
と同様の効果を発揮する。 (実施例6)
【0023】図7に示す装置は、シートフィーダー96
から順次送られた複数枚の金属板81を印刷装置100
に送り、ここで金属板81上に画像を転写する。転写さ
れた金属板81を仕上げニス塗装装置86、及び仕上げ
ニス塗膜硬化装置88に順次通し、しかる後金属板81
をシートパイラー98に順次収容する。この装置では、
図3の装置と同様の効果を発揮する。 (実施例7)
【0024】図8に示す装置は、シートフィーダー96
から順次送られた金属板81を塗装前処理装置90で前
処理された後、ベース塗料塗装装置92でベース塗料が
塗布された後、塗膜硬化装置94で塗膜を硬化し、印刷
装置100に入る。印刷装置100から出てきた画像を
転写、定着した金属板81をシートパイラー98に順次
収容する。この装置では、図4の装置と同様の効果を発
揮する。 (実施例8)
【0025】図9に示す装置は、シートフィーダー96
から順次送られた金属板81を塗装前処理装置90で前
処理された後、ベース塗料塗装装置92でベース塗料が
塗布された後、塗膜硬化装置94で塗膜を硬化し、印刷
装置100に入る。転写された金属板81を仕上げニス
塗装装置86、及び仕上げニス塗膜硬化装置88に順次
通し、しかる後金属板81をシートパイラー98に順次
収容する。この装置では、図5の装置と同様の効果を発
揮する。
【0026】上記のようにして製造された化粧鋼板の色
調は、従来製品に比較して鮮明であり、密着性も従来製
品と同等で良好であった。又上記鋼板に替えてステンレ
ス鋼板、アルミメッキ板、電気錫メッキ鋼板を使用して
上記実施例と同様に化粧板を製造したところ、上記実施
例と同様の結果を得ることができた。
【0027】なお、静電画像は、原稿からの直接形成す
る方式にかぎらず、コンピュータの記憶装置に画像を入
力しておき、レーザ光で静電画像を形成する方法など任
意の公知の方法が適用できる。また、トップコーティン
グはフローコート方式によってもよい。またホワイトコ
ーティング及びトップコーティングは、装置本体の中で
連続して行なってもよい。画像は、原稿の代わりに、コ
ンピュータを連動してコンピュータグラフィックによっ
て形成することもできる。 (実験例)
【0028】次に図1、図2に示す装置を使用して、鋼
板表面に所定の画像を印刷した。この場合、感光体ドラ
ムの径は600mmφ、転写ローラーはフッ素系ゴムで
被覆された金属ロール、転写用中間紙はシリコンオイル
を含浸した紙、中間紙の巻き戻し装置、巻き取り装置は
内径が400mmφである。金属板は厚さ0.5mm、
幅1219mmの鋼板で、3m/minの速度で連続し
て走行させた。そして、転写用中間紙に画像を転写し、
さらにこの中間紙から画像のみを剥離し、この画像を金
属板に転写し、定着させた。この結果、ノイズノ少ない
解像度の高い図柄を持つ印刷鋼板が得られた。
【0029】他方、転写用中間紙として、ポリエチレン
フィルムを用い、接着剤により画像が転写してある中間
フィルム自体を金属板に貼着した。この結果、ポリエチ
レンフィルムが加熱定着時に定着する際に図柄であるト
ナーがずれ、階調性が低下し、身近な所での使用に耐え
られなかった。
【0030】両者を比較して明らかなように、本発明に
よれば、従来の図柄ラミネート方式で、フィルムの加熱
時における結晶化の過程での収縮によっておこる図柄の
ずれを中間紙を介してトナーのみを転写する方式とする
ことによって、従来の図柄の解像の低下を防ぐことがで
きた。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、色調が鮮明な高付加価
値の高級印刷金属板をリアル・タイムで製造することが
でき、かつ多品種少量生産にも迅速に対応することがで
きる。また、中間紙の剥離の問題もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る金属板の製造装置の要
部(印刷装置)の概略図。
【図2】本発明の一実施例に係る連続した金属板に印刷
する金属板製造装置の全体図。
【図3】本発明の他の実施例に係る連続した金属板に印
刷する金属板製造装置の全体図。
【図4】本発明の他の実施例に係る連続した金属板に印
刷する金属板製造装置の全体図。
【図5】本発明の他の実施例に係る連続した金属板に印
刷する金属板製造装置の全体図。
【図6】本発明の実施例に係る複数枚の金属板に印刷す
る金属板製造装置の全体図。
【図7】本発明の実施例に係る複数枚の金属板に印刷す
る金属板製造装置の全体図。
【図8】本発明の実施例に係る複数枚の金属板に印刷す
る金属板製造装置の全体図。
【図9】本発明の実施例に係る複数枚の金属板に印刷す
る金属板製造装置の全体図。
【符号の説明】
10…本体、12…光学系、14…ランプ、16,1
8,20…反射ミラー、22…レンズ、24…色分解フ
ィルター、30…感光ドラム、32…帯電コロトロン、
34…現像装置、36…転写装置、38…清掃装置、4
0…クリーニング装置、50…巻き戻し装置、52…ロ
ーラー、53…ルーパー、54…転写ローラー、56…
ローラー、58…巻き取り装置、60…転写用中間紙、
70…鋼板、72…巻き取り装置、74…接続装置、7
6…入り側ルーパー、78…加熱装置、80…出側ルー
パー、82…切断装置、84…巻取装置、86…仕上げ
ニス塗装装置、88…仕上げニス塗膜硬化装置、90…
塗装前処理装置、92…ベース塗料塗装装置、94…塗
膜硬化装置、96…シートフィーダー、98…シートパ
イラー、100…印刷装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沢 健次 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 杉山 峻一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上に現像された画像を画像形成用
    中間媒体上に転写する工程と、画像形成用中間媒体上に
    転写された画像をこの中間媒体から剥離して金属板に転
    写しかつ定着する工程とを具備した印刷金属板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 感光体上に現像された画像を画像形成用
    中間媒体上に転写する第一転写手段と、画像形成用中間
    媒体上に転写された画像をこの中間媒体から剥離して金
    属板に転写しかつ定着する第二転写手段とを具備した印
    刷金属板の製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の装置において、転写前の画像
    形成用中間媒体が巻き取られている中間媒体巻戻手段
    と、中間媒体巻戻手段に巻き取られている画像形成用中
    間媒体を第一転写手段に送る手段と、第一転写手段で転
    写され、かつ第二転写手段で画像を剥離した後の画像形
    成用中間媒体を巻き取る中間媒体巻取手段とを具備し
    た、金属板に画像を連続的に転写する装置。
  4. 【請求項4】 請求項2の装置において、転写、定着前
    の帯板状の金属板が巻き取られている金属板巻戻手段
    と、金属板巻戻手段に巻き取られている金属板を第二転
    写手段に送る手段と、第二転写手段で画像を転写、定着
    した後の金属板を巻き取る金属板巻取手段とを具備し
    た、帯板状の金属板に画像を連続的に転写する装置。
  5. 【請求項5】 請求項2の装置において、転写、定着前
    の帯板状の金属板が巻き取られている金属板巻戻手段
    と、金属板巻戻手段に巻き取られている金属板を第二転
    写手段に送る手段と、第二転写手段で画像を転写、定着
    した後の金属板上に仕上塗膜を形成する仕上塗装装置
    と、仕上塗膜を形成した金属板を巻き取る金属板巻取手
    段とを具備した、帯板状の金属板に画像を連続的に転写
    する装置。
  6. 【請求項6】 請求項2の装置において、転写、定着前
    の帯板状の金属板が巻き取られている金属板巻戻手段
    と、金属板巻戻手段から巻き戻された金属板上にベース
    塗膜を形成するベース塗膜塗装装置と、ベース塗膜を形
    成した金属板を第二転写手段に送る手段と、第二転写手
    段で画像を転写、定着した後の金属板を巻き取る金属板
    巻取手段とを具備した、帯板状の金属板に画像を連続的
    に転写する装置。
  7. 【請求項7】 請求項2の装置において、転写、定着前
    の帯板状の金属板が巻き取られている金属板巻戻手段
    と、金属板巻戻手段に巻戻された金属板上にベース塗膜
    を形成するベース塗膜塗装装置と、ベース塗膜を形成し
    た金属板を第二転写手段に送る手段と、第二転写手段で
    画像を転写、定着した後の金属板上に仕上塗膜を形成す
    る仕上塗装装置と、仕上塗膜を形成した、転写、定着後
    の金属板を巻き取る金属板巻取手段とを具備した、帯板
    状の金属板に画像を連続的に転写する装置。
  8. 【請求項8】 請求項2の装置において、転写前の複数
    枚の金属板を収容する第一の金属板収容手段と、第一の
    金属板収容手段から金属板を順次第二の転写手段に送る
    手段と、第二の転写手段で転写、定着した後の複数枚の
    金属板を順次収容する第二の金属板収容手段とを具備し
    た複数枚の金属板を転写する装置。
  9. 【請求項9】 請求項2の装置において、転写前の複数
    枚の金属板を収容する第一の金属板収容手段と、第一の
    金属板収容手段から金属板を順次第二の転写手段に送る
    手段と、第二の転写手段で画像を転写、定着した後の金
    属板上に仕上塗膜を形成する仕上塗装装置と、仕上塗膜
    を形成した金属板を順次収容する第二の金属板収容手段
    とを具備した複数の金属板を転写する装置。
  10. 【請求項10】 請求項2の装置において、転写前の複
    数枚の金属板を収容する第一の金属板収容手段と、第一
    の金属板収容手段から金属板上に順次ベース塗膜を形成
    するベース塗装装置と、ベース塗膜を形成した金属板を
    第二の転写手段に送る手段と、第二の転写手段で画像を
    転写、定着した後の複数枚の金属板を順次収容する第二
    の金属板収容手段とを具備した複数の金属板を転写する
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項2の装置において、転写前の複
    数枚の金属板を収容可能な第一の金属板収容手段と、第
    一の金属板収容手段から金属板上に順次ベース塗膜を形
    成するベース塗装装置と、ベース塗膜を形成した金属板
    を第二の転写手段に送る装置と、第二の転写手段で転
    写、定着した後の金属板上に仕上塗膜を形成する仕上塗
    装装置と、仕上塗膜を形成した金属板を順次収容する第
    二の金属板収容手段とを具備した複数の金属板を転写す
    る装置。
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