JPH0635238A - 印刷金属板の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

印刷金属板の製造方法及びその製造装置

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JPH0635238A
JPH0635238A JP4195304A JP19530492A JPH0635238A JP H0635238 A JPH0635238 A JP H0635238A JP 4195304 A JP4195304 A JP 4195304A JP 19530492 A JP19530492 A JP 19530492A JP H0635238 A JPH0635238 A JP H0635238A
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JP4195304A
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English (en)
Inventor
Yutaka Okubo
豊 大久保
Takeo Kusaka
武夫 日下
Toyofumi Fuka
豊文 府賀
Kenji Osawa
健次 大沢
Shunichi Sugiyama
峻一 杉山
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】定着色調が鮮明でかつ印刷時間が短く(リアル
・タイムで印刷できる)さらに、後の加熱処理、加工処
理工程でも変形、剥離の問題がなく、多品種少量の印刷
にも対応する方法を提供する。また、金属板70や画像
形成用中間媒体60を同一方向に連続して走行させなが
ら連続して高速で転写する方法を提供する。 【構成】複数の感光ドラム30a〜30hを列設して、
各感光ドラム30a〜30hに形成された顕像(トナー
粒子)を画像形成用中間媒体60に順次重ねて転写し、
この中間画像形成用媒体60に転写された画像を中間媒
体から剥離して画像のみを金属板70に転写、定着す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法を適用して帯
状又は複数枚の金属板に印刷を施して印刷金属板を製造
する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷金属板は、建材、各種化粧板、金属
容器等に広く用いられている。この印刷金属板を製造す
るには、まず鋼板、各種メッキ鋼板、アルミニウム板な
どの金属板を用意し、これにホワイトコーティング(ベ
ースコート層)を施して、紙印刷と同様の効果を与える
ようにし、次いでデザインをカラー印刷する(プリント
層)。そして、最後に透明な仕上げ塗装(トップコーテ
ィング層)をして、金属板の印刷面(プリント層)を保
護する。この場合、ホワイトコーティングの前にその金
属板への密着性をよくするため、サイジングコーティン
グがなされることもある。ホワイトコーティングには、
例えば仕上げワニス中に酸化チタンの微粉末を練合せた
ものを用いる。仕上げ塗装のための仕上げワニスには、
アルキド樹脂系、耐熱性に富むポリエステル系などが用
いられる。
【0003】上記プリント層は、金属表面が硬くて直接
印刷が困難であるため、従来の印刷金属板はオフセット
印刷又はグラビア印刷で形成されている。オフセット印
刷は、画像を一旦弾力のあるゴムブランケットシートに
印刷し、次いでこれをゴムブランケットシートから金属
面に転移するものである。また、グラビア印刷は、写真
製版法による凹版印刷である。
【0004】しかし、これらの方法はいずれも有版方式
のため、製版のための納期や少量多品種の金属板を製造
する場合の経済性などに問題がある。また、デザインご
とに版をおこさなければならないので、版替毎に長時間
の印刷機の洗浄が必要となり、また、版替作業時に長時
間設備を休止しなければならないなど、多品種少量の印
刷には不経済、非能率で不向きである。さらに、ウエッ
ト方式のため、色調調整作業が繁雑で難しく、金属板が
塗料の非吸収面であるため、塗り重ねに制約があり、印
刷鮮明性に限界があるとともに、溶剤系インキを使用す
るため環境が悪化する。さらにまた、印刷インク層が数
μmと薄く、かつインキの皮膜強度が低いため、「こす
れ」による印刷薄れが生じやすい。これを防止するた
め、仕上げニスによる保護皮膜層が必要となり、仕上げ
ニス塗装が必須となる。この結果、インキ焼き付け、仕
上げニス焼き付けから、焼き付け時に発生する溶剤処理
のための給排気装置、環境対策としての排気ガス燃焼装
置を備えた大規模の焼き付け炉が必要になり、設備スペ
ース、設備費の点で問題がある。さらにまた、ホワイト
コーティングの上にこれらの印刷法を適用する場合、色
調を一定以上に鮮明にすることはできない。従って製品
の高付加価値化に難点がある。またこれらの印刷インキ
を加熱乾燥して固化するには、長時間を要する。
【0005】そこで近時、電子写真法を適用して印刷金
属板を製造する方法が提案されている。特開平1−16
3747号は、薄板金属の表面に、直接または導電性被
膜層を介して、光導電性を有する感光体層を積層し、該
感光体層表面に電子写真法によりトナー粒子画像を形成
し、該トナー粒子画像を定着し、その上に仕上ニスを塗
布する方法を開示している。しかし、この方法は、金属
板にトナー粒子を直接定着するので、金属板へのトナー
の定着性、トナーと塗膜との組合わせを適切なものとし
ないと、色彩安定性が悪いなど種々の問題がある。
【0006】また、この方法では、金属板に複数種のト
ナー粒子を順次付着して印刷するため、各トナー粒子の
付着工程毎に金属板を元の位置に戻さなければならな
い。このため、印刷速度が遅く、特に同一方向に走行す
る連続帯板状の金属板に適用する場合、その走行の制御
など、制御機構が複雑になる問題がある。
【0007】特開平3−221447号は、実質的に透
明な樹脂フィルムに電子写真法により意匠柄模様を形成
し、この意匠柄模様を形成した樹脂フィルムを、その形
成面を内側にして鋼板に接着剤を介して貼り合わせる意
匠ラミネート鋼板の製造方法を開示している。しかし、
この方法は、得られたラミネート鋼板が接着剤を介して
樹脂フィルムを積層した構造であり、後の加熱処理、加
工処理工程すると、樹脂フィルムが剥離したりするおそ
れがあり、また変型して図柄ずれにより階調性、解像度
が低下するおそれがある。
【0008】また、この方法では、樹脂フィルムに複数
種のトナー粒子を順次付着して印刷するため、樹脂フィ
ルムを各トナー粒子の付着工程毎に戻さなければならな
い。このため、印刷速度が遅く、特に連続して走行する
帯板状の金属板に印刷する場合、往復移動する樹脂フィ
ルムと連続走行する金属板との動きを同期するように制
御しなければならず、制御機構が複雑になる問題があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであって、その目的とするところは、
トナー粒子を画像形成用中間媒体に転写し、この画像形
成用中間媒体に転写された画像を金属板に転写、定着す
ることにより、定着色調が鮮明でかつ印刷時間が短く
(リアル・タイムで印刷できる)、さらに、後の加熱処
理、加工処理工程でも図柄ずれにより階調性、解像度が
低下する問題がなく、多品種少量の印刷にも対応できる
印刷金属板の製造方法及びその装置を提供することにあ
る。また、印刷速度が早く、かつ連続帯板状の金属板を
同一方向に走行させながら印刷できる印刷金属板の製造
方法及びその装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、複数の感
光体を列設し、各感光体上に現像された画像を中間画像
形成媒体上に順次重ねて転写して所望の画像を形成する
工程と、中間画像形成媒体上に形成された画像をこの媒
体から剥離して金属板に転写しかつ定着する工程とを具
備した印刷金属板の製造方法である。
【0011】また第二の発明は、列設された複数の感光
体と、感光体上に現像された画像を中間画像形成媒体上
に順次重ねて転写して所望の画像を形成する第一転写手
段と、中間画像形成媒体上に転写された画像をこの媒体
から剥離して金属板に転写しかつ定着する第二転写手段
とを具備した印刷金属板の製造装置である。
【0012】
【作用】本発明で対象とする金属板の材質は特に限定さ
れるものではないが、軟鋼、ステンレス鋼、アルミニウ
ムなどを用いることができる。軟鋼を用いた場合は、さ
び止めのためにこれに電気錫メッキあるいは電解クロメ
ートなどのメッキをした後ベースコートしてもよい。こ
の金属板へ印刷するための基本原理は、特開昭64−5
833号に記載されたカラーゼログラフィーの原理に基
づく。このカラーゼログラフィーには、電気エネルギー
によって現像剤を感光体から転写するものと、インクフ
ィルムから熱エネルギーによってカラーインクを転写す
るものがある。いずれの方式によっても、従来の印刷法
より格段に色調の階調を増やすことによって、色調を鮮
明にすることができる。またカラーゼログラフィーは、
版替えが容易なため、多品種少量の印刷にも適してい
る。さらに塗料の加熱乾燥時間が飛躍的に短くなるた
め、リアルタイムでの印刷ができる。そして金属板への
印刷にカラーゼログラフィーを採用する場合は、コンピ
ュータを連動させ、コンピュータグラフィックスによっ
てデザインの版を容易につくり、かつ組込みを自動化す
ることができる。
【0013】本発明では、感光体は複数個列設され、そ
れぞれの感光体が所望する画像のうち所定の色彩の静電
潜像を形成するようになっている。従って、各感光体に
所定の色彩の静電潜像が形成され、この潜像が所定の現
像剤により現像される。そして、各感光体上に現像され
た各色彩の画像は、同一方向に移動しているフィルム、
紙などの画像形成用中間媒体上に順次重ねて転写され
る。中間媒体としては、シリコンオイル含浸紙が好適で
あるが、他にフッ素樹脂をコーティングしたポリエチレ
ン・テレフタレートフィルムなども有効である。要は、
感光体に現像したトナー画像が転写可能で、かつ中間媒
体からトナーの離形性が良好であればよい。そして、画
像形成用中間媒体上に転写された画像をこの中間媒体か
ら剥離して金属板に転写しかつ定着する。転写、定着方
法は、金属板を予め加熱しておき、加熱された金属板と
画像トナーを付着した中間媒体とを転写ロールで圧着
し、中間媒体の画像トナーを金属板に転写する方法、或
いは、転写ロール自体に加熱装置を内蔵し、転写ロール
で加熱圧着する方法などが挙げられる。しかし、これら
の方法に限定されるものではない。また、転写性能を向
上するために、金属板の表面に所定の処理、例えば、コ
ロナ放電処理などを施してもよい。本発明の目的に好適
な転写ロールの材質として、フッ素系ゴムで被覆された
金属ロールが挙げられる。
【0014】
【実施例】以下図1〜図9に示す本発明の実施例を説明
する。 (実施例1)
【0015】図1は、本発明の印刷金属板の製造装置、
特に金属板に印刷する装置100を示す。この装置10
0は、上部に光学系12を設けている。光学系12は、
ランプ14、複数の反射ミラー16,18,20、レン
ズ22、色分解フィルター24を備えている。そしてこ
の光学系12は移動して、装置100上に設けた原稿
(図示せず)の画像を順次走査するようになっている。
装置100の内部には感光ドラム30a〜30h(30
0mmφ)が設けられている。各感光ドラム30a〜3
0hの周囲には、帯電装置32(帯電コロトロン)、現
像装置34、転写装置36(転写コロトロン)、清掃装
置38(清掃コロトロン)、クリーニング装置40が順
次配置されている(図1では感光ドラム30aに関する
構造のみ記載して感光ドラム30b〜30hの周囲の構
造は省略してある)。各感光ドラム30a〜30hの下
方には払い出し装置50、ローラー52、転写ローラー
54(フッ素ゴムライニング鋼製ロール、1mφ)とセ
ラミック製加熱ローラー55の対、ローラー56及び巻
き取り装置58が配置され、転写用中間紙60(シリコ
ンオイル含浸紙、1219mm)が感光ドラム30と転
写装置36との間を感光ドラム30に接した状態で走行
するようになっている。加熱ローラー55には30kw
の加熱装置55aが設けられて、画像(トナー)を金属
板70(鋼板、厚さ0.5mm、幅1219mm、10
mpm)に定着するようになっている。
【0016】印刷鋼板の製造装置は、図2に示すよう
に、この様に構成された印刷装置100の入り側に帯板
状の鋼板を巻き取っている巻き取り装置72、複数の帯
板状鋼板の端部を接続する接続装置74及び入り側ルー
パー76を配置している。印刷装置100の出側には、
出側ルーパー80、切断装置82及び鋼板巻き取り装置
84を配置している。そして鋼板70は印刷装置100
内に入ると、転写ローラー54を通って、ここで転写用
中間紙60に接触し、しかる後印刷装置100から出る
ようになっている。
【0017】この様に構成された印刷金属板の製造装置
は、ランプ14からの光を所望の画像を形成した原稿
(図示せず)に反射させ、その反射光をレンズ22等を
通し、色分解フィルター24を通して所定の光に分解す
る。この実施例では、イエロ(Y)の現像剤用の色分解
フィルター(感光体ドラム30a、30b用)、マゼン
タ(M)の現像剤用の色分解フィルター(感光体ドラム
30c、30d用)、シアン(C)の現像剤用の色分解
フィルター(感光体ドラム30e、30f用)、ブラッ
ク(B)の現像剤用の色分解フィルター(感光体ドラム
30g、30h用)と4種類供えてある。そして、感光
体ドラム30a〜30hに投影する。感光体ドラム30
a〜30hには、帯電コロトロン32によって電荷が与
えられており、投影された光により静電潜像が形成され
る。次いで感光体ドラム30a〜30b上においては現
像装置34によりイエロー(Y)の現像剤が、感光体ド
ラム30c〜30d上においては図示しない現像装置に
よりマゼンタ(M)の現像剤が、感光体ドラム30e〜
30f上においては図示しない現像装置によりシアン
(C)の現像剤が、及び感光体ドラム30g〜30h上
においては図示しない現像装置によりブラック(B)の
現像剤が静電潜像を現像する。ここではシアントナーは
フタロシアニンブルーBで、マゼンタトナーはリトール
マルーンで、イエロートナーはハンザイエローGで着色
した。感光体ドラム30a〜30h上の静電潜像は、転
写コロトロン36によって感光体ドラム30a〜30h
に接している転写用中間紙60(又はフィルム)に転写
される。
【0018】転写用中間紙60は、払い出し装置50に
巻き取られており、ここから払い出されて、所定の位置
から感光体ドラム30a、30bにてイエロー(Y)の
現像剤がまず転写される。そして、感光体ドラム30c
〜30dにてマゼンタ(M)が、感光体ドラム30e〜
30fにてシアン(C)が、感光体ドラム30g〜30
hにてブラック(B)が順次重ねて転写され所定の画像
を形成する。この過程を詳述すると、感光体ドラム30
aに現像されているイエローのトナーは、感光体ドラム
30aが走行する転写用中間紙60に同期することによ
って転写する。この間、感光体ドラム30bは清掃装置
38、クリーニング装置40によってドラム面が清掃さ
れ、この後、次の図柄のイエロー成分の光が投写、潜像
を得た後、トナーが供給されて現像されている。一方、
同時に感光体ドラム30c,30e,30gは転写工程
にあるが、感光体ドラム30d,30f,30hは清
掃、潜像、現像の工程に入っている。この工程が終了す
ると引き続き、感光体ドラム30b,30d,30f,
30hが転写工程に入り、感光体ドラム30a,30
c,30e,30gは次の清掃、潜像、現像の工程に入
る。このようにして図柄が高速で連続的に中間紙60上
に転写される。転写後、転写用中間紙60は、転写ロー
ラ54を通り、転写された画像を鋼板70(金属板)に
転写する。加熱ローラ55は加熱装置55aを備え、鋼
板70に転写された画像をここで定着する。鋼板70に
転写した後の転写用中間紙60は、ローラー56を通
り、巻取装置58に巻き付けられる。なお、この後感光
体ドラム30については、清掃コロトロン38でドラム
30上に残った電荷を除去した後、クリーニング装置4
0で転写ドラム56及び感光体ドラム30を清掃する。
【0019】しかして、画像が転写される帯板状の鋼板
70は、図2に示すように、巻き取り装置72から巻き
戻され、接続装置74を通り、入り側ルーパー76を経
て前記印刷装置100に入る。印刷装置100の転写ロ
ーラ54で画像が転写された鋼板70は出側ルーパー8
0、切断装置82を経て巻取装置84に巻き取られる。
【0020】この実施例によれば、電子写真法による印
刷がドライ方式であること、及びトナーによる印刷層が
5〜30μ付着可能であり、かつポリエステル樹脂ベー
ストナー等を使用すれば、一般的塗膜層と同等の皮膜強
度を有し、仕上げニスの保護皮膜層が不要となり、上記
の簡便な設備構成で従来の印刷鋼板と遜色のない製品を
製造することができる。この設備構成により、従来のウ
エット式の印刷方式そのものの問題点が改善されると共
に仕上げニス塗装、及び焼付け時発生する溶剤処理のた
めの給排気装置、環境対策としての排気ガス燃焼装置等
を備えた大規模な焼付炉が不用となり、設備スペース、
設備費、作業負荷が低減されると共に安全性が向上す
る。
【0021】また、複数の感光ドラム30a〜30hを
列設して順次異なる色彩の顕像を転写しながら重ねてい
くので、転写用中間紙60や鋼板70を連続して一定方
向に走行させながら、高速で転写することができる。図
3〜図5は連続した帯板状の金属板に印刷する本発明の
他の実施例を示す。 (実施例2)
【0022】図3に示す装置は、印刷装置100から出
てきた画像を転写、定着した鋼板70の表面に仕上げニ
ス塗装装置86で仕上げニスを塗装し、ついで仕上げニ
ス塗膜硬化装置88に通して塗膜を硬化する。その後出
側出側ルーパー80を経て巻取装置84に巻き取られ
る。
【0023】この装置では、光沢調整の目的で印刷層の
上に仕上げニス塗装をおこなう場合、従来法のように印
刷インキ皮膜の焼付硬化の必要性がない。このため仕上
げ塗装にUV塗料を塗布し、紫外線照射装置で塗膜硬化
が可能となる。焼付炉を設備構成として取り込む必要が
なくなる。これにより設備スペース、設備費、作業負荷
の低減が図れるとともに安全性が向上する。なお、従来
設備を保有し、印刷装置100のみを電子写真法で更新
する場合等で、従来方式の仕上げ塗装及び焼付炉を使用
するとも可能であり、この場合にも、仕上げ塗装に水性
塗料が選定できること等により、環境の改善が図れると
ともに安全性が向上する。 (実施例3)
【0024】図4に示す装置は、無処理鋼板に適用する
場合を示し、入り側ルーパー76を出た鋼板は、塗装前
処理装置90で前処理された後、ベース塗料塗装装置9
2でベース塗料が塗布された後、塗膜硬化装置94で塗
膜を硬化し、印刷装置100に入る。
【0025】この装置では、帯板状鋼板70をそのまま
の状態から、金属印刷コイルに仕上げる場合、通常、印
刷前に、ホワイトまたは印刷柄の主体色のベースコート
を施す。この一連の工程で処理している。塗装前処理と
しては、燐酸塩処理または塗布型クロメート処理、ベー
ス塗料塗装としては、製品の性能に応じて1コート−1
ベークまたは2コート−2ベークの処理を行ない、以降
は図2と同様の構成となる。これにより図2の場合と同
様の効果を得る。 (実施例4)
【0026】図5に示す装置は、無処理鋼板に適用する
別の例を示し、入り側ルーパー76を出た帯板状鋼板7
0は、塗装前処理装置90で前処理された後、ベース塗
料塗装装置92でベース塗料が塗布された後、塗膜硬化
装置94で塗膜を硬化し、印刷装置100に入る。印刷
装置100から出てきた画像を転写、定着した鋼板70
の表面に仕上げニス塗装装置86で仕上げニスを塗装
し、ついで仕上げニス塗膜硬化装置88に通して塗膜を
硬化する。その後出側出側ルーパー80を経て巻取装置
84に巻き取られる。この構成により図3と同様の効果
を得る。図6〜図9は、複数枚の金属板に印刷する本発
明の他の実施例を示す。 (実施例5)
【0027】図6に示す装置は、シートフィーダー96
から順次送られた金属板81を印刷装置100に送り、
ここで金属板81上に画像を転写し、しかる後シートパ
イラー98に順次収容する。この装置では、図2の装置
と同様の効果を発揮する。 (実施例6)
【0028】図7に示す装置は、シートフィーダー96
から順次送られた複数枚の金属板81を印刷装置100
に送り、ここで金属板81上に画像を転写する。転写さ
れた金属板81を仕上げニス塗装装置86、及び仕上げ
ニス塗膜硬化装置88に順次通し、しかる後金属板81
をシートパイラー98に順次収容する。この装置では、
図3の装置と同様の効果を発揮する。 (実施例7)
【0029】図8に示す装置は、シートフィーダー96
から順次送られた金属板81を塗装前処理装置90で前
処理された後、ベース塗料塗装装置92でベース塗料が
塗布された後、塗膜硬化装置94で塗膜を硬化し、印刷
装置100に入る。印刷装置100から出てきた画像を
転写、定着した金属板81をシートパイラー98に順次
収容する。この装置では、図4の装置と同様の効果を発
揮する。 (実施例8)
【0030】図9に示す装置は、シートフィーダー96
から順次送られた金属板81を塗装前処理装置90で前
処理された後、ベース塗料塗装装置92でベース塗料が
塗布された後、塗膜硬化装置94で塗膜を硬化し、印刷
装置100に入る。転写された金属板81を仕上げニス
塗装装置86、及び仕上げニス塗膜硬化装置88に順次
通し、しかる後金属板81をシートパイラー98に順次
収容する。この装置では、図5の装置と同様の効果を発
揮する。
【0031】上記のようにして製造された化粧鋼板の色
調は、従来製品に比較して鮮明であり、密着性も従来製
品と同等で良好であった。又上記鋼板に替えてステンレ
ス鋼板、アルミメッキ板、電気錫メッキ鋼板を使用して
上記実施例と同様に化粧板を製造したところ、上記実施
例と同様の結果を得ることができた。
【0032】なお、本発明は、上記実施例に限らず複数
列の感光体に対応する光学系を共通化してもよい。ま
た、感光体の設置個数は転写すべき画像の大きさ、感光
体の観光領域、所望する印刷速度等により適宜選択され
る。静電画像は、原稿からの直接形成する方式にかぎら
ず、コンピュータの記憶装置に画像を入力しておき、レ
ーザ光で静電画像を形成する方法など任意の公知の方法
が適用できる。また、トップコーティングはフローコー
ト方式によってもよい。またホワイトコーティング及び
トップコーティングは、装置本体の中で連続して行なっ
てもよい。画像は、原稿の代わりに、コンピュータを連
動してコンピュータグラフィックによって形成すること
もできる。 (実験例)
【0033】次に図1、図2に示す装置を使用して、鋼
板表面に所定の画像を印刷した。この場合、感光体ドラ
ムの径は600mmφ、転写ローラーはフッ素系ゴムで
被覆された金属ロール、転写用中間紙はシリコンオイル
を含浸した紙、中間紙の払い出し装置、巻き取り装置は
内径が400mmφである。金属板は厚さ0.5mm、
幅1219mmの鋼板で、10m/minの速度で連続
して走行させた。そして、転写用中間紙に画像を転写
し、さらにこの中間紙から画像のみを剥離し、この画像
を金属板に転写し、定着させた。この結果、ノイズの少
ない解像度の高い図柄を持つ印刷鋼板が得られた。
【0034】他方、転写用中間紙として、ポリエチレン
フィルムを用い、接着剤により画像が転写してある中間
フィルム自体を金属板に貼着した。この結果、ポリエチ
レンフィルムが加熱定着時に定着する際に図柄であるト
ナーがずれ、階調性が低下し、身近な所での使用に耐え
られなかった。
【0035】両者を比較して明らかなように、本発明に
よれば、従来の図柄ラミネート方式で、フィルムの加熱
時における結晶化の過程での収縮によっておこる図柄の
ずれを中間紙を介してトナーのみを転写する方式とする
ことによって、従来の図柄の解像の低下を防ぐことがで
きた。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、色調が鮮明な高付加価
値の高級印刷金属板をリアル・タイムで製造することが
でき、かつ多品種少量生産にも迅速に対応することがで
きる。また、中間紙の剥離の問題もない。また、金属板
や中間画像形成媒体を同一方向に走行させた状態で画像
を転写できるので、制御機構が簡素化され、工業的な高
速連続操業に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る金属板の製造装置の要
部(印刷装置)の概略図。
【図2】本発明の一実施例に係る連続した金属板に印刷
する金属板製造装置の全体図。
【図3】本発明の他の実施例に係る連続した金属板に印
刷する金属板製造装置の全体図。
【図4】本発明の他の実施例に係る連続した金属板に印
刷する金属板製造装置の全体図。
【図5】本発明の他の実施例に係る連続した金属板に印
刷する金属板製造装置の全体図。
【図6】本発明の実施例に係る複数枚の金属板に印刷す
る金属板製造装置の全体図。
【図7】本発明の実施例に係る複数枚の金属板に印刷す
る金属板製造装置の全体図。
【図8】本発明の実施例に係る複数枚の金属板に印刷す
る金属板製造装置の全体図。
【図9】本発明の実施例に係る複数枚の金属板に印刷す
る金属板製造装置の全体図。
【符号の説明】
10…本体、12…光学系、14…ランプ、16,1
8,20…反射ミラー、22…レンズ、24…色分解フ
ィルター、30a〜30h…感光ドラム、32…帯電コ
ロトロン、34…現像装置、36…転写装置、38…清
掃装置、40…クリーニング装置、50…払い出し装
置、52…ローラー、54…転写ローラー、55…加熱
ローラー、55a…加熱装置、56…ローラー、58…
巻き取り装置、60…転写用中間紙、70…鋼板、72
…巻き取り装置、74…接続装置、76…入り側ルーパ
ー、78…加熱装置、80…出側ルーパー、82…切断
装置、84…巻取装置、86…仕上げニス塗装装置、8
8…仕上げニス塗膜硬化装置、90…塗装前処理装置、
92…ベース塗料塗装装置、94…塗膜硬化装置、96
…シートフィーダー、98…シートパイラー、100…
印刷装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沢 健次 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 杉山 峻一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の感光体を列設し、各感光体上に現
    像された画像を中間画像形成媒体上に順次重ねて転写し
    て所望の画像を形成する工程と、中間画像形成媒体上に
    形成された画像をこの媒体から剥離して金属板に転写し
    かつ定着する工程とを具備した印刷金属板の製造方法。
  2. 【請求項2】 列設された複数の感光体と、感光体上に
    現像された画像を中間画像形成媒体上に順次重ねて転写
    して所望の画像を形成する第一転写手段と、中間画像形
    成媒体上に形成された画像をこの媒体から剥離して金属
    板に転写しかつ定着する第二転写手段とを具備した印刷
    金属板の製造装置。
JP4195304A 1992-07-22 1992-07-22 印刷金属板の製造方法及びその製造装置 Pending JPH0635238A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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