JPH0651299B2 - 発泡合成樹脂成形品の一体成形方法 - Google Patents
発泡合成樹脂成形品の一体成形方法Info
- Publication number
- JPH0651299B2 JPH0651299B2 JP3019496A JP1949691A JPH0651299B2 JP H0651299 B2 JPH0651299 B2 JP H0651299B2 JP 3019496 A JP3019496 A JP 3019496A JP 1949691 A JP1949691 A JP 1949691A JP H0651299 B2 JPH0651299 B2 JP H0651299B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- foamed synthetic
- resin molded
- insert
- molded products
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- Expired - Lifetime
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばインストルメ
ントパネルやドアトリムあるいはアームレストなどの自
動車内装部品に用いられる発泡合成樹脂成形品の一体成
形方法に関する。
ントパネルやドアトリムあるいはアームレストなどの自
動車内装部品に用いられる発泡合成樹脂成形品の一体成
形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のインストルメントパネル
を形成する従来公知の方法によれば、図5に略示したよ
うに、ポリウレタンフォームスラブに粘着剤を塗布した
シール材40をインサート材42と表皮45との接触面
に貼着してポリウレタン発泡材料47を注入し、発泡成
形時に該発泡材料47が成形品より漏れ出すのを防いで
いる。符号41は成形品の上型、46は下型である。
(なお、実公昭57−7542号公報参照)
を形成する従来公知の方法によれば、図5に略示したよ
うに、ポリウレタンフォームスラブに粘着剤を塗布した
シール材40をインサート材42と表皮45との接触面
に貼着してポリウレタン発泡材料47を注入し、発泡成
形時に該発泡材料47が成形品より漏れ出すのを防いで
いる。符号41は成形品の上型、46は下型である。
(なお、実公昭57−7542号公報参照)
【0003】しかしながら、この方法ではインサート材
にシール材を貼着する際に、離型紙をシール材より剥が
すという煩雑な作業を必要とするのみならず、人手によ
る作業のため処理位置にバラツキを生じることもあり品
質管理上の問題を有していた。また、インサート材の形
状によってはシール材の貼着箇所も多く手間がかかると
ともに、接触面の隙間の大きさに合った幅や厚みを有す
るシール材を用いなければならないのでコストの上昇を
引き起こしていた。
にシール材を貼着する際に、離型紙をシール材より剥が
すという煩雑な作業を必要とするのみならず、人手によ
る作業のため処理位置にバラツキを生じることもあり品
質管理上の問題を有していた。また、インサート材の形
状によってはシール材の貼着箇所も多く手間がかかると
ともに、接触面の隙間の大きさに合った幅や厚みを有す
るシール材を用いなければならないのでコストの上昇を
引き起こしていた。
【0004】さらに、インサート材のコーナー部分にシ
ール材を貼着する場合では、シール材の曲げに対する応
力でインサート材から剥離して成形時にウレタン樹脂材
料が漏れだすおそれがあった。
ール材を貼着する場合では、シール材の曲げに対する応
力でインサート材から剥離して成形時にウレタン樹脂材
料が漏れだすおそれがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記した問
題点に鑑み提案されたものであって、従来の方法に比べ
簡便かつ効率的に成形品のシールを行い、発泡樹脂材料
が成形品より漏れだすことなく成形することのできる発
泡合成樹脂成形品の一体成形方法を提供するものであ
る。
題点に鑑み提案されたものであって、従来の方法に比べ
簡便かつ効率的に成形品のシールを行い、発泡樹脂材料
が成形品より漏れだすことなく成形することのできる発
泡合成樹脂成形品の一体成形方法を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
成形型にインサート材と表皮材を配置して発泡合成樹脂
材料を注入して一体成形するに際し、前記インサート材
と表皮材の接合縁部に沿ってあらかじめ粘性のあるシー
ル剤を前記インサート材または表皮材の該当部分にひも
状に塗着し、該シール剤の半硬化状態時に前記成形型に
配置して前記発泡合成樹脂材料を注入して一体成形する
こと特徴とする発泡合成樹脂成形品の一体成形方法に係
る。
成形型にインサート材と表皮材を配置して発泡合成樹脂
材料を注入して一体成形するに際し、前記インサート材
と表皮材の接合縁部に沿ってあらかじめ粘性のあるシー
ル剤を前記インサート材または表皮材の該当部分にひも
状に塗着し、該シール剤の半硬化状態時に前記成形型に
配置して前記発泡合成樹脂材料を注入して一体成形する
こと特徴とする発泡合成樹脂成形品の一体成形方法に係
る。
【0007】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の発泡合成樹脂の一体成形方法
においてシール剤の塗着状態の概略を表す部分斜視図、
図2は図1の2−2線における断面図、図3はシール剤
の半硬化状態を表す要部拡大断面図、図4は成形品の要
部拡大断面図である。
明する。図1はこの発明の発泡合成樹脂の一体成形方法
においてシール剤の塗着状態の概略を表す部分斜視図、
図2は図1の2−2線における断面図、図3はシール剤
の半硬化状態を表す要部拡大断面図、図4は成形品の要
部拡大断面図である。
【0008】図1に示したように、公知の射出成形など
によって自動車のインストルメントパネル形状に成形さ
れたインサート材10の、後述する表皮材との接合縁部
12に沿って流動性のある不定形状のシール剤20が前
記インサート材10の該当部分にひも状に塗着される。
によって自動車のインストルメントパネル形状に成形さ
れたインサート材10の、後述する表皮材との接合縁部
12に沿って流動性のある不定形状のシール剤20が前
記インサート材10の該当部分にひも状に塗着される。
【0009】このシール剤20は、高粘度の液状物質ま
たは発泡体であって、公知のシーラント剤、熱可塑性ホ
ットメルト剤、熱硬化性ホットメルト剤、耐熱性ゴムな
どが好ましく、原料タンク17で加温され軟化され吐出
ガン15のノズル16より前記インサート材10の該当
部分に塗着される。
たは発泡体であって、公知のシーラント剤、熱可塑性ホ
ットメルト剤、熱硬化性ホットメルト剤、耐熱性ゴムな
どが好ましく、原料タンク17で加温され軟化され吐出
ガン15のノズル16より前記インサート材10の該当
部分に塗着される。
【0010】この加熱温度はシール剤が通常接着剤とし
て用いられる際の温度より若干低く設定して、前記シー
ル剤20を接着剤の粘度より高い状態に保持することが
好ましい。それによって、図2に示したように前記シー
ル剤20はひも状になって前記接合縁部12に塗着され
る。
て用いられる際の温度より若干低く設定して、前記シー
ル剤20を接着剤の粘度より高い状態に保持することが
好ましい。それによって、図2に示したように前記シー
ル剤20はひも状になって前記接合縁部12に塗着され
る。
【0011】この時、加熱温度が高すぎて前記シール剤
20の粘度が低いと塗着部分からの液だれを生じたり成
形時の発泡圧力で塗着したシール剤がずれてしまう。ま
た、粘度が高すぎる場合では吐出ガンからの吐出が困難
となる。
20の粘度が低いと塗着部分からの液だれを生じたり成
形時の発泡圧力で塗着したシール剤がずれてしまう。ま
た、粘度が高すぎる場合では吐出ガンからの吐出が困難
となる。
【0012】この実施例においては、前記シール剤20
がインサート材10側に塗着されているが、インサート
材の形状や表皮材の材質によっては前記シール剤を表皮
材側に塗着することも可能である。
がインサート材10側に塗着されているが、インサート
材の形状や表皮材の材質によっては前記シール剤を表皮
材側に塗着することも可能である。
【0013】次に、シール剤20を若干柔軟性を有する
程度まで半硬化させる。それによって、発泡時の発泡樹
脂材料の液漏れを防止するとともに従来シールが困難で
あった隙間部分に流動して充填され隙間のばらつきを吸
収する。
程度まで半硬化させる。それによって、発泡時の発泡樹
脂材料の液漏れを防止するとともに従来シールが困難で
あった隙間部分に流動して充填され隙間のばらつきを吸
収する。
【0014】なお、コーナー部19のように表皮との隙
間を生じやすい部分には、塗着スピードを遅くすること
によって該シール剤の塗着量を増しコーナー部を完全に
充填することが好適である。
間を生じやすい部分には、塗着スピードを遅くすること
によって該シール剤の塗着量を増しコーナー部を完全に
充填することが好適である。
【0015】次に、図3および図4に示されるように、
天然皮革、合成皮革あるいはウレタンシート材などから
なる表皮材30を成形型50の下型52に載置するとと
もに上型51にシール剤20がひも状に塗着されたイン
サート材10を配置した後、前記成形型50を型締めし
公知の発泡樹脂材料60を注入して前記インサート材1
0と表皮材30とを一体に成形する。
天然皮革、合成皮革あるいはウレタンシート材などから
なる表皮材30を成形型50の下型52に載置するとと
もに上型51にシール剤20がひも状に塗着されたイン
サート材10を配置した後、前記成形型50を型締めし
公知の発泡樹脂材料60を注入して前記インサート材1
0と表皮材30とを一体に成形する。
【0016】図から理解されるように、半硬化したシー
ル剤20が成形型50の圧締力で流動し、従来シールす
ることが困難であった成形品のコーナー部分の隅々まで
充填され表皮材とインサート材とを一体に成形する。特
に、ホットメルトタイプのシール剤にあっては、発泡樹
脂材料の反応熱で再び軟化するのでインサート材の隙間
になじみやすく、また剥がれやすい製品の端末部も確実
に接着することができる。
ル剤20が成形型50の圧締力で流動し、従来シールす
ることが困難であった成形品のコーナー部分の隅々まで
充填され表皮材とインサート材とを一体に成形する。特
に、ホットメルトタイプのシール剤にあっては、発泡樹
脂材料の反応熱で再び軟化するのでインサート材の隙間
になじみやすく、また剥がれやすい製品の端末部も確実
に接着することができる。
【0017】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
発泡合成樹脂材料の一体成形方法によれば、従来手作業
によって行っていたシール作業を機械化することが可能
となりった。従って、人手によるばらつきがなくなり成
形品の品質精度を向上させることができる。また、製造
工程を合理化することができるだけでなく、成形ライン
との連結によって夜間運転を含む連続運転が可能とな
り、生産性を大幅に向上させるとともにコストの低減を
実現させることができる。また、シール剤の塗着スピー
ドや吐出量を調節することによってシール剤の塗着量を
容易に変えることができ、従来のシール材では剥がれや
すかった成形品のコーナー部分などにおいても発泡樹脂
材料の漏れを確実に防止することができる。
発泡合成樹脂材料の一体成形方法によれば、従来手作業
によって行っていたシール作業を機械化することが可能
となりった。従って、人手によるばらつきがなくなり成
形品の品質精度を向上させることができる。また、製造
工程を合理化することができるだけでなく、成形ライン
との連結によって夜間運転を含む連続運転が可能とな
り、生産性を大幅に向上させるとともにコストの低減を
実現させることができる。また、シール剤の塗着スピー
ドや吐出量を調節することによってシール剤の塗着量を
容易に変えることができ、従来のシール材では剥がれや
すかった成形品のコーナー部分などにおいても発泡樹脂
材料の漏れを確実に防止することができる。
【図1】この発明の発泡合成樹脂の一体成形方法におい
てシール剤の塗着工程の概略を表す部分斜視図である。
てシール剤の塗着工程の概略を表す部分斜視図である。
【図2】図1の2−2線における断面図である。
【図3】シール剤の半硬化状態を表す要部拡大断面図で
ある。
ある。
【図4】成形品の要部拡大断面図である。
【図5】従来の一体成形方法を表す要部拡大断面図であ
る。
る。
10 インサート材 12 接合縁部 15 吐出ガン 20 シール剤 30 表皮材 50 成形型 51 上型 52 下型 60 発泡合成樹脂材料
Claims (1)
- 【請求項1】 成形型にインサート材と表皮材を配置し
て発泡合成樹脂材料を注入して一体成形するに際し、前
記インサート材と表皮材の接合縁部に沿ってあらかじめ
粘性のあるシール剤を前記インサート材または表皮材の
該当部分にひも状に塗着し、該シール剤の半硬化状態時
に前記成形型に配置して前記発泡合成樹脂材料を注入し
て一体成形すること特徴とする発泡合成樹脂成形品の一
体成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3019496A JPH0651299B2 (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | 発泡合成樹脂成形品の一体成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3019496A JPH0651299B2 (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | 発泡合成樹脂成形品の一体成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04247915A JPH04247915A (ja) | 1992-09-03 |
JPH0651299B2 true JPH0651299B2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=12000985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3019496A Expired - Lifetime JPH0651299B2 (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | 発泡合成樹脂成形品の一体成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0651299B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006142751A (ja) * | 2004-11-24 | 2006-06-08 | Sekisui Plastics Co Ltd | 保温性浴室構成品とその製造方法 |
-
1991
- 1991-01-18 JP JP3019496A patent/JPH0651299B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04247915A (ja) | 1992-09-03 |
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