JPH0651249U - ガラス板の屈曲装置 - Google Patents

ガラス板の屈曲装置

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JPH0651249U
JPH0651249U JP8836992U JP8836992U JPH0651249U JP H0651249 U JPH0651249 U JP H0651249U JP 8836992 U JP8836992 U JP 8836992U JP 8836992 U JP8836992 U JP 8836992U JP H0651249 U JPH0651249 U JP H0651249U
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bending
glass plate
heating element
heating
radiation control
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JP8836992U
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Inventor
峰男 垣野
正秀 石橋
Original Assignee
セントラル硝子株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 走行枠体に、基体部と、夫々外側端が上方に
回動する左右の可動翼部と、これら可動翼部に付設した
重錘とからなる蝶番式屈曲型を担持し、該屈曲型上にガ
ラス板を載置し、これを加熱炉に導いて重力曲げ方式に
より両側部域を上方に鋭く屈曲させる装置であって、予
め加熱炉内には、前記屈曲型の基体部と可動翼部の境界
曲げ線部の直下に位置するよう局部加熱用発熱体を配す
るとともに、発熱体両側には放射熱を前記曲げ線部に集
中させるための放射制御板を配設したことからなる。 【効果】 蝶番式屈曲型を用いてガラス板を容易かつ正
確に鋭く直角またはその前後に屈曲でき、かつダブリそ
の他の欠陥も生じ難い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は蝶番式屈曲型を用い、重力曲げ方式によりガラス板の側部域を鋭く屈 曲させる装置にかかわり、特にガラス板を20mm以下の小さい曲率半径で直角また はその前後に曲げるガラス板の屈曲装置に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
従来、重力曲げ方式で平板状のガラス板の側部域を屈曲させるには、ガラス板 をその屈曲予定部が枠体から延出するように枠体上に載置し、加熱炉に導いて加 熱し、ガラス板の軟化自重により前記延出部を垂下させる手段が一般的であり、 また前記屈曲線に沿って上方に棒状ヒーターを配する等の技術手段を講ずること も公知である。
【0003】 この方式では添付の図3Aの斜視図に示すように、屈曲ガラス板G の曲げ予定 線Z に対し、実戦Z'であらわすようなダブリと称する湾曲をもたらし易く、ある いは、それを抑制するためには厳密な温度コントロールが必要になる。
【0004】 なお、蝶番式屈曲型を用い、ガラス板の側部域を上方に湾曲させる手段は、特 に自動車用窓ガラスを製造するうえで多く採用されている。また、湾曲線に沿っ てその上方に棒状の局部ヒーター等を配設することも知られるところである。
【0005】 しかし、ガラス板の側部域を直角またはその前後に曲げるうえでは、上方の曲 げ方向に存在するヒーターがそれを妨げる。また、熱は上方に拡散し易いので熱 効率からみても適当とはいえない。
【0006】 本考案は、前記不具合を解消し、蝶番式屈曲型を用いてガラス板を容易かつ正 確に鋭く直角またはその前後に屈曲させることのできるガラス板の屈曲装置を提 供するものである。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
本考案は、走行枠体に、基体部と、夫々外側端が上方に回動する左右の可動翼 部と、これら可動翼部に付設した重錘とからなる蝶番式屈曲型を担持し、該屈曲 型上にガラス板を載置し、これを加熱炉に導いて重力曲げ方式により両側部域を 上方に鋭く屈曲させる装置であって、予め加熱炉内には、前記屈曲型の基体部と 可動翼部の境界曲げ線部の直下に位置するよう局部加熱用発熱体を配するととも に、発熱体両側には放射熱を前記曲げ線に集中させるために略ハの字形の放射制 御板を配設したこと、 具体的には放射制御板を、屈曲型基体部、両可動翼部、および/または走行枠 体における夫々曲げ線近接部位に配設したこと、 あるいは放射制御板を、局部加熱用発熱体の支柱に、発熱体に沿って付設した こと、 さらにガラス板曲げ線部の上方に該曲げ線に沿って屈曲補助杆を配設したこと 、からなる。
【0008】 局部加熱用発熱体は、炭化珪素等のセラミック、ニッケル−クロム系等の金属 など、ガラス板の軟化点、通常ソーダ石灰系ガラスの軟化点720 ℃前後に余裕を もって昇温でき、耐久性のあるものであればよい。また棒状、リボン状、スパイ ラル状等各種形状のものが採用できる。発熱体は支柱により昇降可能に支持され るようにするのが好ましい。
【0009】 放射制御板として熱線反射性に富み、表面を鏡面仕上げした金属、あるいはセ ラミックを採用するもので、例えば、ステンレススチール、アルミナ系耐熱無機 材等が推奨される。
【0010】 上記のように、局部加熱発熱体を下方に配し、放射制御板をその周囲に配設し たことにより、ガラス板の曲げ部に放射熱が集中し、該部を効率的に、ダブリ等 の不具合を生ずることなく鋭く屈曲することを可能とするものである。
【0011】
【実施例】
以下本考案の一実施例を添付の図面に基づき説明する。 図1Aはガラス板の屈曲装置の概略平面図、図1Bは図1AのX−X線断面図 である。図2A〜Cは夫々放射制御板の取付け例を示した概略側部模式図であり 、図3は屈曲ガラス板の斜視図で、図3Aは従来方式による例、図3Bは本実施 例による例を示す。
【0012】 図1A、Bにおいて、1 が蝶番式の屈曲型、2 がガラス板を載置する基体部で 2'がその支持枠、3 がガラス板を載置する左の可動翼部で3'がその支持枠、4 が ガラス板を載置する右の可動翼部で4'がその支持枠である。これら基体部あるい は可動翼部と支持枠とは夫々固着、一体化せしめる。なお、例えば左の可動翼部 3 のガラス板と接触する上辺には突部5 を全体に配設し(図1Aには一部を示す )、ガラス板との接触面積を抑えてその影響を最小限とするもので、基体部2 、 右の可動翼部4 においても同様に突部を配設するが、これら突部の配設は公知の 技術事項である。
【0013】 さらに支持枠2'と3'とは軸6 、6 において軸着し、支持枠2'と4'とは軸6'、6' において軸着し、従って支持枠3'、4'、すなわち可動翼部3 、4 は前記軸を中心 に、図1Bの矢印7 、7'のように回動可能とする。なお図1Aにおいて、二点鎖 線で示すY 、Y 、図1Bにおいて、点x で示すY が軸線すなわち曲げ線部である 。
【0014】 8 、8'は夫々支持枠3'、4'に柄を介して付設した重錘であり、その重力により 図1Bの矢印9 、9'のように倒伏し、上記したように可動翼部3 、4 を矢印7 、 7'方向に回動せしめるものである。重錘は図1Aに示すように片側(図面上側) のみに配してもよく両側(上下側)に配することもできる。
【0015】 10は走行枠体であり、図示しないがチェーンにより牽引され、あるいは下部に 車輪を付設しレール上を走行する等により、加熱炉内を走行、停止可能とするも ので、これも公知の事項である。
【0016】 走行枠体10と基体部2 の連結は、例えば一方の連結片11と、他方の連結片12を 着脱可能に連結一体化するもので、図示においては連結片11に適宜上部突起11' を設け、他方の連結片12の嵌合孔に挿入することにより一体化できる。
【0017】 13、13' は発熱体、例えば棒状の炭化珪素発熱体であり、支持具14における夫 々一対の支柱15-15 間、15'-15' 間に横架し、発熱体両端には図示しないリード 線を接続し通電可能とする。支柱15、15' 全体は、横杆を介しシャフト16により 支持され、さらにシャフト16は例えばエヤーシリンダー17により昇降可能とする ものである。
【0018】 18,18'、18,18'は夫々ハの字型に配した例えばセラミック系放射制御板であり 、本実施例においては放射制御板18、18を蝶番式の屈曲型1 の基体部2 に付設し 、放射制御板18' 、18' を走行枠体10に架設せしめるものである。放射制御板は 適部に孔を穿設しビス止めして付設担持されるようにする他、燐酸アルミニウム 系等の耐熱無機接着剤によるもの、半田付け等溶着手段によるもの等、材質特性 に応じ適宜被接着体に付着せしめる。
【0019】 一点鎖線で示すG はガラス板であり、屈曲型1 の上に図のように載置するもの で、これらガラス板を載置した屈曲型を走行枠体で担持し、加熱炉に導いて所定 位置に停止させ、ガラス板の歪点以上、例えばソーダ石灰ガラス板においては55 0 ℃以上に加熱する。さらに炭化珪素発熱体13、13' を支持具14の操作で上昇、 近接させ通電発熱することにより、ガラス板G の曲げ線部Y を局部的に650 ℃以 上に加熱し、該部を軟化させる。前記軟化に伴い、重錘8 、8'の重力により可動 翼部3 、4 が回動し、ガラス板G が屈曲する。以降通常の手段により徐冷し、あ るいは急冷強化することにより、屈曲ガラス板を製造するものである。
【0020】 なお、図1Bに示すように、ガラス板曲げ線部Y 、Y の上方に該曲げ線に沿っ て屈曲補助杆19、19' を配設しておけば、鋭い屈曲をより容易に得ることができ る。該屈曲補助杆は例えば窒化珪素、炭化珪素等ガラスに濡れ難い材料を適宜選 択すればよい。屈曲補助杆19、19’は屈曲型1 にガラス板G を載置後その上に架 け渡すようにしてもよいし、適宜公知の昇降手段を採用して昇降自在とし、加熱 −屈曲に際して降下近接するようにしてもよい。 勿論、該屈曲補助杆はガラス板の屈曲に際し、それと同等温度ないしやや高い 温度に保持しておくことはいうまでもない。
【0021】 これら実施例、態様によれば図3Bに示すような、ダブリ等が抑制された屈曲 ガラス板Gを容易に得ることができる。
【0022】 なお、本考案においては、添付図2A〜Cの側部模式図において、図2Aに示 すように蝶番式の屈曲型1 の基体部2 、可動翼部3 に放射制御板18、18' を架設 し、ガラス板G の曲げ線部Y に放射熱が集中するようにしたもの、図2Bに示す ように、蝶番式の屈曲型1 を担持する走行枠体10に放射制御板18、18' を付設し 、同様に曲げ線部に放射熱が集中するようにしたもの、さらに図2Cに示すよう に、発熱体13の支柱15に担持手段を介し放射制御板18、18' を付設し、同様に曲 げ線部に放射熱が集中するようにしたもの等があり、あるいはこれらの組合せ等 においても類似の効果を得ることができるものである。
【0023】
【考案の効果】
本考案によれば、蝶番式屈曲型を用いてガラス板を容易かつ正確に鋭く直角ま たはその前後に屈曲でき、かつダブリその他の欠陥も生じ難いという効果を奏す るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aはガラス板の屈曲装置の概略平面図、図
1Bは図1AのX−X線断面図である。
【図2】図2A〜Cは夫々放射制御板の取付け例を示し
た概略側部模式図である。
【図3】図3は屈曲ガラス板の斜視図であり、図3Aは
従来方式による例、図3Bは本実施例による例を示す。
【符号の説明】1 屈曲型 2 基体部 3 、4 可動翼部 10 走行枠体 13、13' 炭化珪素発熱体 18、18' 放射制御板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行枠体に、基体部と、夫々外側端が上方
    に回動する左右の可動翼部と、これら可動翼部に付設し
    た重錘とからなる蝶番式屈曲型を担持し、該屈曲型上に
    ガラス板を載置し、これを加熱炉に導いて重力曲げ方式
    により両側部域を上方に鋭く屈曲させる装置であって、
    予め加熱炉内には、前記屈曲型の基体部と可動翼部の境
    界曲げ線部の直下に位置するよう局部加熱用発熱体を配
    するとともに、発熱体両側には放射熱を前記曲げ線部に
    集中させるために略ハの字形の放射制御板を配設したこ
    とを特徴とするガラス板の屈曲装置。
  2. 【請求項2】放射制御板を、屈曲型基体部、両可動翼
    部、および/または走行枠体における夫々曲げ線近接部
    位に配設したことを特徴とする請求項1記載のガラス板
    の屈曲装置。
  3. 【請求項3】放射制御板を、局部加熱用発熱体の支柱
    に、発熱体に沿って付設したことを特徴とする請求項1
    または2記載のガラス板の屈曲装置。 【請求項4 】ガラス板曲げ線部の上方に該曲げ線に沿っ
    て屈曲補助杆を配設したことを特徴とする請求項1ない
    し3記載のガラス板の屈曲装置。
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