JPH0753588B2 - 平板ガラスの局部曲げ加工装置並びに模様型板ガラスの加工装置 - Google Patents

平板ガラスの局部曲げ加工装置並びに模様型板ガラスの加工装置

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JPH0753588B2
JPH0753588B2 JP4179099A JP17909992A JPH0753588B2 JP H0753588 B2 JPH0753588 B2 JP H0753588B2 JP 4179099 A JP4179099 A JP 4179099A JP 17909992 A JP17909992 A JP 17909992A JP H0753588 B2 JPH0753588 B2 JP H0753588B2
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英行 本田
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/02Re-forming glass sheets
    • C03B23/023Re-forming glass sheets by bending
    • C03B23/03Re-forming glass sheets by bending by press-bending between shaping moulds
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平板ガラスの局部曲げ
加工装置並びに模様型板ガラスの加工装置に係わり、更
に詳しくは平板ガラスを曲げ加工線に沿って強制的に曲
げることが可能で加熱炉を必要としない簡易な局部曲げ
加工装置並びに平板ガラスの表面に凹凸のある模様を形
成することが可能で加熱炉を必要としない簡易な型板ガ
ラスの加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平板ガラスの曲げ加工は、平板ガ
ラスの大きさに比べ数倍の大型加熱炉を必要とし、その
中に曲げ形状の凹面型又は凸面型を設置し、その上に平
板ガラスを置いた後、加熱炉内部全体をガラスの軟化温
度以上に加熱し、ガラスの自重で凹面型又は凸面型の曲
面に沿って曲がるのを待って炉内を除冷して曲げ板ガラ
スを作っていた。
【0003】具体的には、加熱炉を有する平板ガラスの
曲げ加工装置は、図8に示すように、加熱炉100、除
冷室101、冷却室102a、102bを連続的に構築
し、加熱炉100及び除冷室101は両側壁を上下動可
能な隔壁板103,…で構成し、冷却室102a、10
2bも仕切板104若しくはエアーカーテン等によって
区画されている。そして、前記加熱炉100の外側から
冷却室102bの外側に連続してベルトコンベア105
等の無端軌道を設け、ベルトコンベア105に所定間隔
毎に載置した台車106,…を前記各室を次々に通過さ
せて、所望の曲げ加工を行うのである。ここで、前記台
車106には、図9(a) 及び(b) に示したような凹面型
107や図10(a) 及び(b) に示したような凸面型10
8を載置している。この凹面型107又は凸面型108
に平板ガラス109が載置された状態((a) の状態)
で、加熱炉100内で軟化温度以上に加熱されると、平
板ガラス109はその自重で型の凹面110又は凸面1
11に沿った形状に曲がる((b) の状態)。その後、除
冷室101に移されて歪みを除去し、それから冷却室1
02a、102bを通して冷却するのである。
【0004】しかし、上記のように平板ガラスを曲げ加
工する場合、平板ガラスの大きさより十分大きな加熱炉
や除冷室等を必要とするので、曲げ加工装置の非常に広
い設置スペースが必要であり、また熱エネルギーの損失
が多く、更に加工時間も長く、そのためコスト高となる
といった問題を有していた。その上、曲げ方法の基本が
自重曲げにあるため、ガラスの寸法、曲率半径等により
曲げ形状や曲げ位置等が大きく制限されるばかりでな
く、線入ガラスや網入ガラス等は、ガラス以外の金属混
入率が高いので曲げ加工途中の破損率が高くなり、現状
では敬遠されがちである。
【0005】一方、従来の模様型板ガラスの製造方法
は、溶解ガラスより平板ガラスを製造する過程において
所定の凹凸を有する成形型内に注入して成形されている
ため、数種類の型板ガラスだけしか製造されておらず、
使用者が自由にデザインした模様型板ガラスを製造する
ことができないとともに、その製造装置も大掛かりなも
のであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、広い設置スペースが
不要であるとともに、熱効率が高く、しかも強制的に曲
げ加工をすることによって加工時間が短く、また曲率半
径、曲げ形状及び曲げ位置に対する自由度が大きい簡易
な平板ガラスの局部曲げ加工装置を提供する点にある。
【0007】また、広い設置スペースが不要であるとと
もに、熱効率が高く、しかも強制的に圧着加工をするこ
とによって加工時間が短く、また模様も自由に変えるこ
とが可能な簡易な模様型板ガラスの加工装置を提供する
点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、それぞれヒータを内蔵した上部熱板、上部
補助熱板、下部熱板及び下部補助熱板とを有し、上部熱
板と下部熱板及び上部補助熱板と下部補助熱板はそれぞ
れ上下に対となして略同形の加熱面間に弾性締付手段に
て平板ガラスを挟み込み可能に配置してなり、前記上部
熱板は、固定架台に下方に空間を設けて吊下げ状に固定
し、前記上部補助熱板は、その内側端縁を前記上部熱板
の一側端縁に駆動手段に関係づけて上下回動可能に枢着
し、前記下部熱板は、移動台車の上端に上下動可能に載
支するとともに、前記上部熱板の下方へ進退可能とな
し、前記下部補助熱板は、前記上部補助熱板の外側端部
にアームを介して回動可能に枢着し、前記ヒータによっ
て軟化温度以上に加熱された平板ガラスを上部補助熱板
と下部補助熱板とを一体となして強制的に上方へ所定角
度回転させて屈曲してなる平板ガラスの局部曲げ加工装
置を構成した。
【0009】また、前記各熱板は、内部にシーズヒータ
を内蔵するとともに、その加熱面に平滑な表面を有する
良熱伝導体からなる表面板を設けてなることが好まし
い。
【0010】更に、前記下部補助熱板の遊端であって、
平板ガラスの曲げ加工線に沿った位置に補助ヒータを内
蔵してなることがより好ましい。
【0011】そして、前記各熱板において、平板ガラス
の曲げ加工線に近接した位置のヒータ数密度又はヒータ
容量を大きく設定してなることも好ましい。
【0012】また、それぞれヒータを内蔵した上部熱板
及び下部熱板とを有し、上部熱板と下部熱板はそれぞれ
上下に対となして略同形の加熱面間に弾性締付手段にて
平板ガラスを挟み込み可能に配置してなり、前記上部熱
板は、固定架台に下方に空間を設けて吊下げ状に固定す
るとともに、下面に所定の形状模様の凹凸面を有する良
熱伝導体からなる型板を設け、前記下部熱板は、移動台
車の上端に上下動可能に載支するとともに、前記上部熱
板の下方へ進退可能となし、前記ヒータによって軟化温
度以上に加熱された平板ガラスを上部熱板と下部熱板間
に圧着してその表面に前記型板の模様を転写してなる模
様型板ガラスの加工装置を構成した。
【0013】この場合、前記型板を上部熱板に取替え可
能となして着脱自在に取付けてなることが、模様の変更
を容易に行えるので好ましい。
【0014】
【作用】以上の如き内容からなる本発明の平板ガラスの
局部曲げ加工装置は、前記下部熱板の上面に曲げ加工線
をその一側縁に位置させて平板ガラスを載置するととも
に、上部熱板と上部補助熱板とを直線状に配し且つ下部
補助熱板を開いた状態で、移動台車を固定架台の空間内
に移動させ、下部熱板を弾性締付手段にて上部熱板に引
付けて平板ガラスの本体部分を挟み込むとともに、下部
補助熱板を回転させて閉じて弾性締付手段にて上部補助
熱板に引付けて平板ガラスの突出部分を挟み込み、ヒー
タによって軟化温度以上に加熱された平板ガラスを上部
補助熱板と下部補助熱板とを一体となして上方へ所定角
度回転させて屈曲してなるものである。そして、曲げ加
工後の曲げ板ガラスを取り出すには、前記下部補助熱板
をその弾性締付手段を解除して上方に回動させて開き、
その後、下部熱板をその弾性締付手段を解除して下方動
させて移動台車上に載置し、加工後の曲げ板ガラスを移
動台車とともに前方へ移動させて固定架台の空間内から
取り出すものである。
【0015】また、前記各熱板は、内部にシーズヒータ
を内蔵するとともに、その加熱面に平滑な表面を有する
良熱伝導体からなる表面板を設け、前記下部補助熱板の
遊端であって、平板ガラスの曲げ加工線に沿った位置に
補助ヒータを内蔵し、前記各熱板において、平板ガラス
の曲げ加工線に近接した位置のヒータ数密度又はヒータ
容量を大きく設定することにより、平板ガラスの曲げ加
工線(位置)の近傍を効率よく加熱することが可能とな
るとともに、曲率半径の小さい曲げ加工が可能となる。
【0016】一方、本発明の模様型板ガラスの加工装置
は、前記下部熱板の上面に平板ガラスを載置した状態
で、移動台車を固定架台の空間内に移動させ、下部熱板
を弾性締付手段にて上部熱板に引付けて両熱板間に平板
ガラスを挟み込むことにより、平板ガラスに所定の形状
模様の凹凸面を有する良熱伝導体からなる型板を圧着
し、ヒータによって軟化点まで加熱された平板ガラスの
表面に前記型板の模様を転写して、表面に模様を加工形
成するものである。ここで、前記型板を取替えることに
より、各種の模様を形成することが可能となる。
【0017】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
発明の詳細を説明する。図1及び図2は本発明の平板ガ
ラスの局部曲げ加工装置の代表的実施例を示し、図中1
は上部熱板、2は上部補助熱板、3は下部熱板、4は下
部補助熱板、5は固定架台、6は移動台車、7は弾性締
付手段、8は駆動手段をそれぞれ示している。
【0018】前記上部熱板1、上部補助熱板2、下部熱
板3及び下部補助熱板4は、図1〜図3に示すように、
少なくとも一側面を開放した箱状の殻枠9の内部に、モ
イストパック又はスーパーシリカ等の断熱材10を充填
するとともに、加熱面11側に寄せて複数のシーズヒー
タ12,…を埋設するとともに、その加熱面11として
平滑な表面を有する鉄板やアルミニウム板等の良熱伝導
体からなる表面板13を取付けた略同様な構造を有する
ものである。尚、前記表面板13を面状のセラミックヒ
ータで置き換えることも可能であり、その場合にはシー
ズヒータ12を省略できる。
【0019】そして、上部熱板1と下部熱板3及び上部
補助熱板2と下部補助熱板4はそれぞれ上下に対となし
て略同形の加熱面11,11間に弾性締付手段7にて平
板ガラスGを挟み込み可能に配置してなり、前記上部熱
板1は、固定架台5に下方に空間14を設けて吊下げ状
に固定し、前記上部補助熱板2は、その内側端縁15を
前記上部熱板1の一側端縁16に駆動手段8に関係づけ
て上下回動可能に枢着し、前記下部熱板3は、移動台車
6の上端に上下動可能に載支するとともに、前記上部熱
板1の下方へ進退可能となし、前記下部補助熱板4は、
前記上部補助熱板2の外側端部17にアーム18を介し
てその外側端部19を回動可能に枢着したものである。
【0020】更に詳しくは、前記固定架台5は、上枠体
20を両側の側枠体21,21で支持し、該側枠体21
は床面22に固定して門型状に構成し、上枠体20の下
方には前記移動台車6が通過可能な十分な空間14を設
けたものである。また、前記空間14内であって床面2
2には、移動台車6の移動方向に沿って2条の平行な案
内レール23,23が固設されている。そして、前記上
枠体20の下側には加熱面11を下方に向けて前記上部
熱板1が吊下げ状に固定されている。
【0021】また、前記移動台車6は、上端に前記下部
熱板3を載支可能な平面視四角形の支持枠体24を有
し、その下端四隅にはキャスター25,…を取付けると
ともに、下端両側には前記案内レール23,23の外側
に摺接し、位置設定するための規制部材26,26が設
けられている。そして、前記支持枠体24の上側に加熱
面11を上方に向けて前記下部熱板3を載置するととも
に、該下部熱板3の下面の四カ所に突設した略L字形の
摺動部材27,…を前記支持枠体24の上端部四隅に係
合させて、下部熱板3を上下動可能に支持している。
【0022】前記弾性締付手段7は、二部材を互いに締
付けることが可能であるとともに、分離可能である構造
のものであり、下部熱板3及び平板ガラスGの重量によ
って適宜な構造のものを用いるが、通常は負荷ばね付き
挾持具又はクランプ若しくはクリップ等を用い、これら
を上部熱板1と下部熱板3の周面間及び上部補助熱板2
と下部補助熱板4の周面間に適数設けている。
【0023】そして、前記上部熱板1と上部補助熱板2
は互いに接合する端部を約45°に切り欠くとともに、
前記上部補助熱板2の内側端縁15と前記上部熱板1の
一側端縁16とは共通の枢軸28の延長線上に位置して
水平に配した上部熱板1に対して上部補助熱板2を水平
状態から略垂直な立起状態まで回動可能となしている。
ここで、前記枢軸28は前記固定架台5の一方の側枠体
21の上部に水平に回転可能に取付けられ、その一端は
連結部材29を介して上部補助熱板2の側面に固定し、
他端は操作杆30の基端に固定されている。また、前記
側枠体21の下部には設定した所定角度だけ回転可能な
駆動モータ31が固定され、該駆動モータ31の回転軸
32には駆動杆33の基端が固定され、そして前記操作
杆30の先端部と該駆動杆33の先端部とに伝達杆34
の両端部をリンク連結して、前記駆動手段8を構成して
いる。即ち、前記駆動モータ31の回転軸32を所定角
度回転させることによって、駆動杆33、伝達杆34、
操作杆30、枢軸28及び連結部材29を介して上部補
助熱板2を上下回動可能となしている。尚、この駆動手
段8は、前述の構造に限定されず、油圧シリンダー、エ
アーシリンダー等の直線的にロッドが出没変位するもの
を用いて構成することも可能である。
【0024】また、前記下部補助熱板4は、前記上部補
助熱板2の外側端部17に突設した支持杆35の先端部
に、該下部補助熱板4の外側端部19に突設した側面視
逆L字形のアーム18の先端部を回動可能に枢着し、上
部補助熱板2に対して回動によって閉じたり(互いの加
熱面11,11が接近した状態)、開いたり(互いに加
熱面11,11が離間した状態)することができるよう
になしている。また、前記アーム18の先端部は下部補
助熱板4の加熱面11に対して略直交し、該先端部にそ
の長さ方向に沿って長孔36を形成し、該長孔36内に
前記支持杆35のピン37を嵌挿することによって、下
部補助熱板4を回動可能となすとともに、上部補助熱板
2と平行となした状態で、前記弾性締付手段7にて互い
に引付け可能となしている。
【0025】また、前記固定架台5には、下部熱板3を
上部熱板1に弾性締付手段7を用いて引付け装着する作
業を容易となすためのリフト装置が設けられている。こ
のリフト装置は、前記固定架台5の他側(駆動モータ3
1を設けた側とは反対側)の上部に回転可能に横設した
軸体38の長さ方向中央部に、側面視倒V字形のリフト
部材39の中央屈曲部を固定し、固定架台5より側方に
突出した一方をハンドル40となし、下部熱板3の下方
に延びた他方を押上杆41となし、更に該押上杆41の
先端部は上方に屈曲してその先端にローラ42を設け、
更に前記軸体38の両端部にも前記押上杆41と同様な
補助押上杆43,43を固定し、そして、前記ハンドル
40は、側枠体21から側方に突設した支持板44に形
成した円弧状孔45に挿通した蝶ボルト46にて所定回
転位置で固定可能となして構成したものである。
【0026】しかして、本発明の平板ガラスの局部曲げ
加工装置を用いて、平板ガラスGを曲げ加工するには、
先ず前記下部熱板3の上面に曲げ加工線をその一側縁に
位置させて平板ガラスGを載置するとともに、駆動手段
8を操作して上部熱板1と上部補助熱板2とを直線状に
設定し且つ下部補助熱板4を開いた状態にする。それか
ら、移動台車6を固定架台5の空間14内の所定位置ま
で移動させる。この際、床面22に固設した案内レール
23,23に移動台車6の規制部材26,26が摺接す
ることによって位置決めがなされ、上部熱板1の下方に
下部熱板3を正確に位置させる。そして、前記弾性締付
手段7,…を用いて下部熱板3を上部熱板1に引付け装
着するが、それには前記リフト装置を用いるとその作業
が容易である。即ち、蝶ボルト46を緩めた状態でハン
ドル40を下方に押し下げると、押上杆41,補助押上
杆43,43が上昇し、そのローラ42が下部熱板3の
下面に当接して、該下部熱板3の一側を押し上げ、その
状態で蝶ボルト46を締付けて固定して、その一側を弾
性締付手段7,…にて上部熱板1に引付け装着する。そ
して、前記下部熱板3の他側を持ち上げて同様に弾性締
付手段7,…にて上部熱板1に引付けて平板ガラスGの
本体部分G1を挟み込むとともに、下部補助熱板4を回
転させて閉じて弾性締付手段7,…にて上部補助熱板2
に引付けて平板ガラスGの突出部分G2を挟み込んで装
着する(図3を参照)。その後、シーズヒータ12,…
に通電して軟化温度まで加熱された平板ガラスGを上部
補助熱板2と下部補助熱板4とを一体となして前記駆動
手段8を操作して上方へ所定角度回転させて強制的に屈
曲する(図4を参照)。ここで、曲げ板ガラスの曲率半
径をより小さくするためには、曲げ加工線(位置)の外
側を更に加熱すればよいが、そのために前記下部補助熱
板4の遊端であって、曲げ加工線に沿った加熱面11寄
り位置に、石英ヒータ等の補助ヒータ47を内蔵してい
る。
【0027】そして、曲げ加工後の曲げ板ガラスを取り
出すには、前記下部補助熱板4をその弾性締付手段7を
解除して上方に回動させて開き、その後、下部熱板3を
その弾性締付手段7を解除するとともに、前述のリフト
装置によって下方動させて移動台車6上に載置し(図5
を参照)、加工後の曲げ板ガラスを移動台車6とともに
前方へ移動させて固定架台5の空間14内から取り出す
ものである。
【0028】尚、本発明は、前述の実施例の上下関係を
逆にした構造のものも実施可能である。即ち、前記移動
台車6を固定架台とし、前記固定架台5を移動台車とし
て、固定架台に吊下げ状に装着した上部熱板を下方へ変
位可能となし、下部熱板に載置された平板ガラスGを挟
み込むのである。この場合にも、駆動手段8は固定架台
に取付けることが好ましい。
【0029】次に、図6に基づき平板ガラスGの曲げ加
工装置における一般的な温度制御について簡単に説明す
る。この温度制御は、シーズヒータ12,…に通電する
電力量を調節するか、通電するシーズヒータ12の本数
を調節するとともに、適宜強制空冷等の冷却手段を併用
して行う。先ず、ガラスの軟化点(FP)まで加熱し
(加熱範囲)、その温度を一定時間維持し(加工範
囲)、その間に前述の曲げ加工を行う。そして、除冷点
(AP)まで急冷し、除冷点から歪点(SP)まで徐々
に温度を下げ(除歪範囲)、加工後のガラスの歪みを除
去した後、室温近くまで冷却する(冷却範囲)。ここ
で、前記軟化点、除冷点及び歪点は、ガラスの種類によ
って異なるが、通常、軟化点は600〜700℃、除冷
点は400〜550℃、歪点は350〜470℃であ
る。そして、加工範囲(時間)は、本発明では強制的に
曲げ加工をするので短い時間でよく、また除冷点と歪点
の間の除歪範囲(時間)は、理論的には15分間とされ
ている。従って、従来の自重による曲げ加工に比べて、
本装置によれば短時間で曲げ加工が行えるのである。
尚、強化ガラスとする場合には、曲げ加工後に直ちに急
冷すればよい。このように、本発明では平板ガラスGの
表裏面を上部熱板1と下部熱板3及び上部補助熱板2と
下部補助熱板4とで挟み込むので、ガラス表面からの熱
損失が少なく、それにより従来の加熱炉等を用いる曲げ
加工装置に比べ、本装置の消費電力量は約10分の1と
非常に少ないのである。
【0030】次に、本発明の模様型板ガラスの加工装置
について簡単に説明するが、主要な構成は前記曲げ加工
装置と同様である。即ち、模様型板ガラスの加工装置
は、前記同様な上部熱板1、下部熱板3、固定架台5、
移動台車6及び弾性締付手段7とを主要な構成とし、前
記上部補助熱板2、下部補助熱板4及びそれに付随して
駆動手段8は不要である。上部熱板1の下面側には前記
表面板13の代わりに型板48を取付け、該型板48の
下面は所定の模様を形成した凹凸面49となしたもので
ある。従って、前記曲げ加工装置をそのまま模様型板ガ
ラスの加工装置として使用することができる。この場
合、前記表面板13を型板48に取り替えるか若しくは
表面板13に型板48を積層状態で取付ければよい。ま
た、前記型板48を下部熱板3の上面側に取付けること
も、また上部熱板1と下部熱板3の両方に取付けること
もある。
【0031】しかして、本発明の模様型板ガラスの加工
装置を用いて、ガラスの表面に凹凸模様を形成するに
は、前述の如く下部熱板3に平板ガラスGを載置した状
態で、移動台車6を固定架台5の空間14内に進入さ
せ、リフト装置及び弾性締付手段7を用いて上部熱板1
に引付け装着し、弾性締付手段7の引付力によって型板
48の凹凸面49を平板ガラスGの表面に圧着し、その
状態でガラスを軟化温度以上に加熱し、凹凸模様をその
表面に転写するのである。
【0032】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の平板ガラスの局
部曲げ加工装置によれば、従来の加熱炉等を用いた曲げ
加工装置に比べてその設置スペースを狭くすることがで
きるとともに、ガラスの表裏面が各熱板で覆われている
ので、ガラスからの熱損失が少なく、その結果熱効率が
高くなり、消費電力量を極めて少なくすることができ、
しかも強制的に曲げ加工をすることによって加工時間が
短く、また曲率半径、曲げ形状及び曲げ位置に対する自
由度が大きく、簡易な構造であるので設備費、製造コス
トの低減化を図れるのである。
【0033】また、本発明の模様型板ガラスの加工装置
によれば、前記同様な効果を有するとともに、型板を取
り替えることによって平板ガラスの表面に自由に凹凸模
り替えることによって平板ガラスの表面に自由に凹凸模
様を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平板ガラスの局部曲げ加工装置の一部
省略側面図である。
【図2】同じく本装置を固定架台の中央部で縦断して示
した一部省略正面図である。
【図3】上下の各熱板で平板ガラスを挟み込んだ状態の
要部簡略断面図である。
【図4】軟化温度以上に加熱した平板ガラスを曲げた状
態の要部簡略断面図である。
【図5】曲げ加工後の曲げ板ガラスを取り出す状態を示
した要部簡略断面図である。
【図6】ガラスの温度と処理時間との関係を示した温度
制御グラフである。
【図7】本発明の模様型板ガラスの加工装置の概念を示
す要部簡略断面図である。
【図8】従来の曲げ加工装置を示す簡略断面図である。
【図9】従来の凹面型を用いた平板ガラスの曲げ加工を
示す簡略断面図であり、(a) は加熱前の状態、(b) は加
熱により自重で凹面に沿って曲がった状態をそれぞれ示
している。
【図10】従来の凸面型を用いた平板ガラスの曲げ加工
を示す簡略断面図であり、(a) は加熱前の状態、(b) は
加している。
【符号の説明】
G 平板ガラス 1 上部熱板 2 上部補助熱板 3 下部熱板 4 下部補助熱板 5 固定架台 6 移動台車 7 弾性締付手段 8 駆動手段 11 加熱面 12 シーズヒータ 13 表面板 14 空間 15 内側端縁 16 一側端縁 17 外側端部 18 アーム 19 外側端部 47 補助ヒータ 48 型板 49 凹凸面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれヒータを内蔵した上部熱板、上
    部補助熱板、下部熱板及び下部補助熱板とを有し、上部
    熱板と下部熱板及び上部補助熱板と下部補助熱板はそれ
    ぞれ上下に対となして略同形の加熱面間に弾性締付手段
    にて平板ガラスを挟み込み可能に配置してなり、 前記上部熱板は、固定架台に下方に空間を設けて吊下げ
    状に固定し、 前記上部補助熱板は、その内側端縁を前記上部熱板の一
    側端縁に駆動手段に関係づけて上下回動可能に枢着し、 前記下部熱板は、移動台車の上端に上下動可能に載支す
    るとともに、前記上部熱板の下方へ進退可能となし、 前記下部補助熱板は、前記上部補助熱板の外側端部にア
    ームを介して回動可能に枢着し、 前記ヒータによって軟化温度以上に加熱された平板ガラ
    スを上部補助熱板と下部補助熱板とを一体となして強制
    的に上方へ所定角度回転させて屈曲してなることを特徴
    とする平板ガラスの局部曲げ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記各熱板は、内部にシーズヒータを内
    蔵するとともに、その加熱面に平滑な表面を有する良熱
    伝導体からなる表面板を設けてなる請求項1記載の平板
    ガラスの局部曲げ加工装置。
  3. 【請求項3】 前記下部補助熱板の遊端であって、平板
    ガラスの曲げ加工線に沿った位置に補助ヒータを内蔵し
    てなる請求項1記載の平板ガラスの局部曲げ加工装置。
  4. 【請求項4】 前記各熱板において、平板ガラスの曲げ
    加工線に近接した位置のヒータ数密度又はヒータ容量を
    大きく設定してなる請求項1又は2記載の平板ガラスの
    局部曲げ加工装置。
  5. 【請求項5】 それぞれヒータを内蔵した上部熱板及び
    下部熱板とを有し、上部熱板と下部熱板はそれぞれ上下
    に対となして略同形の加熱面間に弾性締付手段にて平板
    ガラスを挟み込み可能に配置してなり、 前記上部熱板は、固定架台に下方に空間を設けて吊下げ
    状に固定するとともに、下面に所定の形状模様の凹凸面
    を有する良熱伝導体からなる型板を設け、 前記下部熱板は、移動台車の上端に上下動可能に載支す
    るとともに、前記上部熱板の下方へ進退可能となし、 前記ヒータによって軟化温度以上に加熱された平板ガラ
    スを上部熱板と下部熱板間に圧着してその表面に前記型
    板の模様を転写してなることを特徴とする模様型板ガラ
    スの加工装置。
  6. 【請求項6】 前記型板を上部熱板に取替え可能となし
    て着脱自在に取付けてなる請求項5記載の模様型板ガラ
    スの加工装置。
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