JPH0651244A - 偏波多重装置 - Google Patents

偏波多重装置

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JPH0651244A
JPH0651244A JP21971392A JP21971392A JPH0651244A JP H0651244 A JPH0651244 A JP H0651244A JP 21971392 A JP21971392 A JP 21971392A JP 21971392 A JP21971392 A JP 21971392A JP H0651244 A JPH0651244 A JP H0651244A
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JP
Japan
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wedge
light
shaped birefringent
polarization
incident
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Pending
Application number
JP21971392A
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English (en)
Inventor
Tomokazu Imura
智和 井村
Akihiro Masuda
昭宏 増田
Tsugio Tokumasu
次雄 徳増
Ikuo Maeda
育生 前田
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 隣接ポート間の間隔を広げられるため組立調
整及び固定も容易で、高出力レーザ光に対応できる。 【構成】 第1及び第2の楔状複屈折プリズム10,1
2を互いに傾斜面が外向きで、厚肉部と薄肉部とが相対
向するように組み合わせている。それら楔状複屈折プリ
ズム組合体の片側に第1及び第2の入射ポートP1 ,P
2 が位置し、それら入射ポートに楔状複屈折プリズムに
対してそれぞれ常光、異常光で入射させる偏波保存ファ
イバ15,16と、そのファイバからの入射光を平行光
にするレンズ17,18とを配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楔状複屈折プリズムを
用いる偏波多重装置に関するものである。更に詳しく述
べると、2個の楔状複屈折プリズムを、互いに傾斜面が
外向きで、厚肉部と薄肉部とが相対向し、且つ両楔状複
屈折プリズムは傾きのない面内にある光学軸が互いに9
0度をなすように組み合わせた偏波多重装置に関するも
のである。この偏波多重装置は、光通信等の分野、特に
ファイバ増幅の励起光など、高出力レーザの偏波多重に
有用である。
【0002】
【従来の技術】近年、遠距離通信(例えば海底ケーブル
通信など)において、ファイバ増幅が検討されている。
ファイバ増幅は、信号光に異なる波長の励起光を加え
て、これを光の放出を起こす特殊な元素(例えばエルビ
ウム)を添加した光ファイバに入射すると、ファイバ内
で信号光を誘導増幅する現象を利用するものである。こ
のように、量子的な誘導放出により光を直接に増幅する
から、少ない部品点数で簡単な構造の中継器を実現可能
であり、信頼性・経済性の点で注目されている。
【0003】このファイバ増幅に用いる励起光は、比較
的高出力のレーザ光が必要であり、用途に応じて数十mW
〜百mW程度のものが要求される。光ファイバを励起する
のにレーザの出力以上の励起光が必要となる場合には、
偏波多重装置により2本の偏波であるレーザ光を一本に
重ねて励起光のパワーを増大させる。
【0004】従来の代表的な偏波多重装置としては、図
3に示すように、偏光ビームスプリッタを用いた構造の
ものがある。まず図3のAに示す偏波多重装置は、偏光
ビームスプリッタ22と、偏波保存ファイバ24,25
とを有する構造である。偏光ビームスプリッタ22は、
一方の三角形プリズム20の底面に誘電体多層膜23を
形成し、それを光学接着剤で他方の三角形プリズム21
の底面で挟むように接合している。偏波保存ファイバ2
4,25は先端にそれぞれに入射光が平行光となるよう
にレンズ27,28を設けている。偏波保存ファイバ2
4から偏光ビームスプリッタ22へ入射したP偏光が誘
電体多層膜23を透過し、偏波保存ファイバ25から入
射したS偏光が誘電体多層膜23で反射し、透過したP
偏光と反射したS偏光が一本の偏波多重光となって出射
するように各部品を配置する。
【0005】また他の例を図3のBに示す。前記技術と
は異なり、この偏波多重装置の偏光ビームスプリッタ3
2は、直角三角形プリズム30と平行四辺形プリズム3
1との間に形成した誘電体多層膜33を介して光学接着
剤で接合し、平行四辺形プリズム31の前記誘電体多層
膜33に対向する面に全反射面34を設けた構造をして
いる。この偏波多重装置は、偏波保存ファイバ24から
偏光ビームスプリッタ32へ入射したP偏光が誘電体多
層膜33を透過し、偏波保存ファイバ25から入射した
S偏光が全反射面34及び誘電体多層膜33で反射し、
P偏光とS偏光が一本の偏波多重光となって出射するよ
うに構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】偏光ビームスプリッタ
の誘電体多層膜は、高屈折率と低屈折率の誘電体膜を交
互に蒸着し形成する。各膜の厚さは2000〜3000Å程度で
あり、これが20〜40層程度形成される。
【0007】特に励起光に高出力レーザ光を用いる場合
には、誘電体多層膜や光学接着剤が熱的ダメージを受け
易く、またレーザ光の強誘電界が誘電体膜に印加される
ことによる損傷を生じ易い。即ち、誘電体多層膜は各層
間で誘電体の剥離・拡散等が発生することによって特性
が劣化し、一方光学接着剤も熱による劣化・剥離等を発
生し、甚だしい場合には接着剤が焼けて使用不能になる
虞もある。
【0008】上記の偏光ビームスプリッタの欠点を解消
するため、誘電体多層膜や光学接着剤を用いない楔状複
屈折プリズムを使用することが考えられる。楔状複屈折
プリズムを一つ用いることによって、偏光方向が互いに
直交した2本の光線の偏光を1本の偏波多重光として出
射させることは、理論的に可能である。ところがプリズ
ムの頂角が小さいと、2本の光線の入射角度の差が小さ
いため、ポートの固定や光軸調整が容易ではない。仮に
ポートの固定スペースを得ようとすると、2つの入射ポ
ートと楔状複屈折プリズムとの距離を大きくする必要が
生じ、装置の大型化をもたらす。また入射角度差を大き
くしようとすると、プリズムの頂角を大きくする必要が
生じ、入射角も大きくなる。入射角が大きくなると、入
射面での光の反射率が増大するため、偏波多重光の出力
が低下する。たとえAR(反射防止膜)コートを施して
も、入射角が45度を越えると反射率が急激に増大する
ため、偏波多重光の出力低下を抑えることができない。
このように装置の大型化と偏波多重光の出力低下といっ
た相反する欠点があり、実用化しえない。
【0009】本発明の目的は、隣接ポート間の間隔を広
げられるため組立調整及び固定も容易で、高出力レーザ
光に対応した偏波多重装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1及び第2
の楔状複屈折プリズムを、互いに傾斜面が外向きで、厚
肉部と薄肉部とが相対向し、且つ両楔状複屈折プリズム
は傾きのない面内にある光学軸が互いに90度をなすよ
うに組み合わせた偏波多重装置である。それら楔状複屈
折プリズム組合体の片側に位置する第1及び第2の入射
ポートには、楔状複屈折プリズムに対してそれぞれ常
光、異常光で入射させる偏波保存ファイバと、そのファ
イバからの入射光を平行光にするレンズとを配置する。
そして前記楔状複屈折プリズム組合体の反対側から一本
に重なった出射光を得る。
【0011】2個の楔状複屈折プリズムの光学軸は、楔
形面に垂直な方向にy軸、傾きの無い面内で該y軸に垂
直な方向にx軸をとったときに、x軸方向に対して45
度傾いて設定されているのが好ましい。これによって両
楔状複屈折プリズムを同一構造とすることができる。
【0012】
【作用】第1の楔状複屈折プリズムでは、第1の入射ポ
ートからの入射光は異常光として、第2の入射ポートか
らの入射光は常光として屈折し、第2の楔状複屈折プリ
ズムに向かう。第1の楔状複屈折プリズムと第2の楔状
複屈折プリズムの光学軸は90度ずれているので、第2
の楔状複屈折プリズムでは常光は異常光に、異常光は常
光に変換され屈折する。こうして、常光と異常光の2本
の偏波光は間隔が狭まり、一本の偏波多重光として第2
の楔状複屈折プリズムから出射する。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る偏波多重装置の一実施例
を示す断面図である。この偏波多重装置は、第1及び第
2の楔状複屈折プリズム10,12を互いに傾斜面が外
向きで、厚肉部と薄肉部とが相対向するように組み合わ
せている。そして、それら楔状複屈折プリズム組合体の
片側に第1及び第2の入射ポートP1 ,P2 が位置し、
それら入射ポートに楔状複屈折プリズムに対してそれぞ
れ常光、異常光で入射させる偏波保存ファイバ15,1
6と、そのファイバからの入射光を平行光にするレンズ
17,18とを配置する。ここで楔状複屈折プリズム1
0,12は例えばルチル単結晶からなり、レンズ17,
18は例えば球状レンズである。
【0014】両楔状複屈折プリズム10,12の各光学
軸の関係を図2に示す。両楔状複屈折プリズム10,1
2の光学軸は、傾きのない面内にあり、楔形面に垂直な
方向にy軸、傾きの無い面内で該y軸に垂直な方向にx
軸をとったとき、x軸方向に対して例えば反時計回りに
45度傾いた位置にある。両楔状複屈折プリズム10,
12は、それぞれ厚肉部と薄肉部とが傾きのない面を背
中合わせに相対向するように配置されているから、両楔
状複屈折プリズム10,12の光学軸は互いに90度ず
れている。
【0015】第1及び第2の入射ポートの光路調整は次
のようにする。まず前述の楔形複屈折プリズム組合体に
異常光及び常光の2本の光線を平行に入射すると、出射
光は平行にならず、逆に互いに離れていく方向に出射さ
れる。この性質を利用して、第1の入射ポートP1 は第
1の楔状複屈折プリズム10の厚肉部側に、第2の入射
ポートP2 は第1の楔状複屈折プリズム10の薄肉部側
に、2本の光線の間隔が狭まるように、あらかじめ角度
を付けて設置する。そして各ポートから入射する偏光が
一本の偏波多重光となって出射されるように、各ポート
の設置角度を調整する。
【0016】この偏波多重装置の動作は次の通りであ
る。第1の楔状複屈折プリズム10では、第1の入射ポ
ートP1 からの入射光は異常光(図1において破線で表
す)として、第2の入射ポートP2 からの入射光は常光
(図1において実線で表す)として屈折し、光線の間隔
が狭まり、第2の楔状複屈折プリズム12に達する。第
1の楔状複屈折プリズム10と第2の楔状複屈折プリズ
ム12の光学軸は90度ずれているので、第2の楔状複
屈折プリズム12では常光は異常光に、異常光は常光に
変換され屈折する。こうして常光と異常光の間隔は更に
狭まり、一本の偏波多重光として出射する。
【0017】楔状複屈折プリズムの頂角αに対して、両
入射ポートP1 ,P2 とz軸とのなす角度θ,ψの関係
を求めた。角度θは第1の入射ポートP1 とz軸とのな
す角度であり、角度ψは第2の入射ポートP2 とz軸と
のなす角度である。両楔状複屈折プリズム10,12の
任意にとった頂角と偏波多重光を出射するときのθ,ψ
の計算結果を表1に示す。各頂角の値に対して、θ,ψ
は10度以下の値を示している。即ち、楔状複屈折プリ
ズムの入射面に対する入射角が40度以下であり、AR
コートによって入射面での反射は極僅かにできるので、
偏波多重光の出力低下が抑えられる。また、各入射ポー
トは、間隔が開いていく方向に角度をつけているので、
組立調整や固定が容易となる。
【表1】
【0018】本発明は、このような構成のみに限定され
るものではない。前記実施例のように、第1と第2の楔
状複屈折プリズムが同一構造であると製作しやすいが、
互いの頂角が異なっていても構わない。光軸調整で十分
対応可能である。また、光線が逆ルートを通り、偏波多
重光が2本の偏波に分離される偏波分離装置としても使
用可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明の偏波多重装置は、誘電体多層膜
や光学接着剤等を使用していないので高出力レーザ光を
使用する際に、特性上の劣化を起こすことがない。また
2個の楔状複屈折プリズムを厚肉部と薄肉部とが相対向
するように組み合わせた構成であり、両ポート間隔を広
げられ、ポート間のなす角度を大きくできるため組立調
整及び固定を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偏波多重装置の一実施例を示す説
明図。
【図2】それに用いる楔状複屈折プリズムの説明図。
【図3】従来の偏波多重装置を示す説明図。
【符号の説明】
10 楔状複屈折プリズム 12 楔状複屈折プリズム 15 偏波保存ファイバ 16 偏波保存ファイバ 17 レンズ 18 レンズ P1 第1の入射ポート P2 第2の入射ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 育生 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の楔状複屈折プリズムを、
    互いに傾斜面が外向きで、厚肉部と薄肉部とが相対向
    し、且つ両楔状複屈折プリズムは傾きのない面内にある
    光学軸が互いに90度をなすように組み合わせ、それら
    楔状複屈折プリズム組合体の片側に位置する第1及び第
    2の入射ポートに、楔状複屈折プリズムに対してそれぞ
    れ常光、異常光で入射させる偏波保存ファイバと、その
    ファイバからの入射光を平行光にするレンズとを配置
    し、前記楔状複屈折プリズム組合体の反対側から一本に
    重なった出射光を得る偏波多重装置。
  2. 【請求項2】 2個の楔状複屈折プリズムは同一構造で
    あって、その光学軸は、楔形面に垂直な方向にy軸、傾
    きの無い面内で該y軸に垂直な方向にx軸をとったとき
    に、x軸方向に対して45度傾いて設定されている請求
    項1記載の偏波多重装置。
JP21971392A 1992-07-27 1992-07-27 偏波多重装置 Pending JPH0651244A (ja)

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JP21971392A JPH0651244A (ja) 1992-07-27 1992-07-27 偏波多重装置

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JP21971392A JPH0651244A (ja) 1992-07-27 1992-07-27 偏波多重装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007294931A (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ増幅モジュール
US8493653B2 (en) 2006-03-31 2013-07-23 Megaopto Co., Ltd. Multi-stage optical fiber amplifier with high gain and low duty cycle
US8809615B2 (en) 2006-08-04 2014-08-19 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Adhesive preparation

Cited By (4)

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US8809615B2 (en) 2006-08-04 2014-08-19 Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. Adhesive preparation
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