JP4344446B2 - 光モジュール - Google Patents
光モジュール Download PDFInfo
- Publication number
- JP4344446B2 JP4344446B2 JP2000005967A JP2000005967A JP4344446B2 JP 4344446 B2 JP4344446 B2 JP 4344446B2 JP 2000005967 A JP2000005967 A JP 2000005967A JP 2000005967 A JP2000005967 A JP 2000005967A JP 4344446 B2 JP4344446 B2 JP 4344446B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- lens
- optical
- light
- face
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光結合器、光アイソレーター、光スイッチ等各種光学部品用レンズ付き光ファイバ端末を付属する光モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本特許を説明するために光ファイバ増幅器用に用いられる光モジュール構造を例にとり、これについて説明する。
【0003】
光ファイバ増幅器は希土類元素を添加した増幅ファイバに、希土類元素を励起する励起光と信号光を合波させ入力する必要がある。これに用いる光デバイス、光部品等には、小型化、構造の簡素化、低コスト化、透過損失の低減が求められており、特に透過損失特性に関しては信号対雑音比、増幅利得特性等に多大な影響を与えるため、これを低減する様、強く求められている。
【0004】
図9は従来の光ファイバ増幅器の光回路構成を示す図である。光ファイバ増幅器には前方励起型、後方励起型、双方向励起型等提案されているが、図9では双方向励起型の光ファイバ増幅器について示している。
【0005】
前段の光モジュール63と後段の光モジュール64の間に増幅ファイバ62が配置される構成で、光ファイバを通して光が伝搬される部位は太い実線で、レンズや光学素子などを通して光が伝搬される部位は破線で示している。
【0006】
入力側の光伝送路から受信された信号光の一部は第1の分岐器51によって分岐され、第1のフォト・ダイオード52によって電気変換されて、図示していない入力信号光のモニタ回路に供給される。入力信号光のモニタ回路の出力は励起レーザ・ダイオード60、61の自動レベル制御や入力信号光断の警報などに用いられる。
【0007】
第1の分岐器51を通過した信号光は、増幅ファイバからの自然放出光が入力側の光伝送路に漏れ出るのを防止する第1のアイソレータ53を通過し、さらに第1の合波器54を透過した後、増幅ファイバ62に導かれる。同時に第1の励起レーザ・ダイオード60が出力する励起光は第1の合波器54によって信号光と合波し増幅ファイバ62に導かれる。同様に第2の励起レーザ・ダイオード61が出力する励起光も第2の合波器55によって増幅ファイバ62に導かれる。
【0008】
励起光によって増幅ファイバ62に添加された希土類元素は一旦エネルギーが高い準位に励起され、それが元のエネルギー準位に戻る時の誘導放出により信号光を増幅する。増幅された信号光は、第2のアイソレータ56を通過し、第2の分岐器57を通過した後、出力側の光伝送路に出力される。ここで、第2のアイソレータ56は出力側の光伝送路からの反射されてくる信号光が増幅ファイバに入力されるのを阻止する。続いて信号光は第2の分岐器57を透過するが、信号光の一部は第2の分岐器57により分岐され、第2のフォト・ダイオード58によって電気変換されて出力信号光のモニタ回路に供給される。出力信号光のモニタ回路の出力は励起レーザ・ダイオード60、61の自動レベル制御や出力信号光断の警報などに用いられる。
【0009】
なお、出力側において、光伝送路と光ファイバ増幅器とのコネクタが外れたり、光伝送路が断線した場合には出力信号光が反射されて戻ってくる。これを第2の分岐器57と第3のフォト・ダイオード59によって電気変換してモニタする。
【0010】
図10は、図9に示す従来の前段の光モジュール63を簡易化した具体的な構成を示す図である。
【0011】
これは光モジュール63の構成を簡易化し、小型化、組立工数の削減を実現したもので、光ファイバ71は前段の光モジュールへ信号光を入力させるもの、光ファイバ72は入力信号光の一部をフォト・ダイオードに入力させるためのもの、光ファイバ73は励起光を入力させるためのもの、光ファイバ74は信号光を増幅する希土類元素添加ファイバに信号光と励起光を出力するためのものである。光ファイバ保持具75は光ファイバ71及び72を保持し、光ファイバ保持具76は光ファイバ73及び74を保持し、それぞれ2芯キャピラリ等を使用する。
【0012】
分岐器81は信号光波長範囲の光に対して一定の反射率を持つ光学フィルタで、また分波器82は信号光波長範囲の光に対しては低い反射率、励起光波長範囲の光に対しては高い反射率を持つ光学フィルタである。
【0013】
図10に示す光モジュール63において、信号光伝送路側の光ファイバ71からの信号光は第1のレンズ77を通過した後、コリメータ光となり、分岐器81に入射する。分岐器81で一部反射された信号光は、再び第1のレンズ77を通過した後、モニタ光伝送路側の光ファイバ72に光学結合する。分岐器81で反射されなかった残りの信号光は第1のアイソレータ79、合波器82を通過し、第2のレンズ78を通過した後、合波光伝送路側の光ファイバ74に光学結合する。
【0014】
また、励起光伝送路側の光ファイバ73からの励起光は第2のレンズ78を通過した後、コリメータ光となり合波器82に入射する。合波器82で反射された励起光は、再び第2のレンズ78を通過した後、合波光伝送路側の光ファイバ74に光学結合する。
【0015】
図11は光モジュール63における結合光学系を説明するための図である。なお、図11では光学結合に関わる部材のみ示し、アイソレータ79や金具部材等は省略している。
【0016】
図11において、第1の光ファイバ71は信号光伝送路側の光ファイバ、第2の光ファイバ72はモニタ光伝送路側の光ファイバ、第3の光ファイバ73は励起光伝送路側の光ファイバ、第4の光ファイバ74は合波光伝送路側の光ファイバである。
【0017】
第1の光ファイバ71と第2の光ファイバ72は同一の光ファイバ保持具75に互いに平行に配置されている。77は第1のレンズ、81は入射光の一部を反射する分岐器であり、第1のレンズ77の中心軸に対して垂直に配置されている。また、第1のレンズ77の中心軸と第1及び第2の光ファイバ71、72との距離をaとする。今、第1の光ファイバ71、第2の光ファイバ72、第1の光ファイバ保持具75、第1のレンズ77、分岐器81をまとめて第1の光ファイバアセンブリ構造83とする。
【0018】
第3の光ファイバ73と第4の光ファイバ74は同一の光ファイバ保持具76に互いに平行に配置されている。78は第2のレンズ、82は入射光の一部を反射する合波器であり、レンズ78の中心軸に対して垂直に配置されている。
【0019】
また、第2のレンズ78の中心軸と第3及び第4の光ファイバ73、74との距離をaとする。今、第3の光ファイバ73、第4の光ファイバ74、第2の光ファイバ保持具76、第2のレンズ78、合波器82をまとめて第2の光ファイバアセンブリ構造84とする。
【0020】
ここで第1の光ファイバ71と第2の光ファイバ72、及び第1の光ファイバ73と第4の光ファイバ74は波長λ1の信号光で光学結合しており、また、第3の光ファイバ73と第4の光ファイバ74は波長λ2の励起光で光学結合している。
【0021】
第1の光ファイバアセンブリ構造83において破線85、86で示すのは、それぞれ第1のレンズ77の信号光波長λ1でのファイバ側主面、及び反射面側主面である。同様に第2の光ファイバアセンブリ構造84において破線87、88で示すのは、それぞれ第2のレンズ78の励起光波長λ2でのファイバ側主面、及び反射面側主面である。さらに破線89で示すのは、第2のレンズ78の信号光波長λ1でのファイバ側主面である。
【0022】
ここで第1の光ファイバ保持具75端面から主面85までの距離をL1、主面86から分岐器81までの距離をL2、合波器82から主面87までの距離をL3、主面88から第2の光ファイバ保持具76端面までの距離をL4、主面89から第2の光ファイバ保持具76端面までの距離をL5とする。
【0023】
理想的にはL1,L2を、第1及び第2のレンズ77、78の信号光波長λ1での焦点距離Fλ1に等しくし、さらにL3,L4を、第2のレンズ78の励起光波長λ2での焦点距離Fλ2に等しくする。
【0024】
このとき、第1の光ファイバ71からの信号光は、L1がFλ1に近いことから、第1のレンズ77を通過後コリメート光となり、また第1のレンズ77の中心軸及び分岐器81の放線方向に対して以下の式で表される角度θをもって進行する。
【0025】
θ=tan-1(a/L1) ・・・(1)
分岐器81では、波長λ1の信号光を一定の割合で反射する。ここで分岐器81は第1のレンズ77に対して垂直に配置されていることから、反射した信号光は角度θで第1のレンズ77に入射する。この時、光線が入射する位置は第1の光ファイバ71からの信号光が通過した位置からbだけ離れた位置である。bは以下の式で表される。
【0026】
b=2・L2・tan(θ) ・・・(2)
その後、信号光は第1の光ファイバ保持具75端面上、第1の光ファイバ71端面から、以下の式で表されるcだけはなれた位置で集光する。
【0027】
c=a+L1・tan(θ) ・・・(3)
今、L1及びL2を第1のレンズ77の信号光波長λ1での焦点距離Fλ1に等しくすれば、式(1)、(2)、(3)から、以下のように導かれる。
【0028】
b=2a ・・・(4)
c=2a ・・・(5)
したがって第1のレンズ77通過後の光は第1の光ファイバ71からの信号光と平行に進行し、且つ第1の光ファイバ71から2aだけ離れた点、つまり第2の光ファイバ72の端部で集光する。従って、第1の光ファイバ71と第2の光ファイバ72が波長λ1の信号光で光学結合する。
【0029】
同様に第2の光ファイバアセンブリ構造84においても、L3及びL4を第2のレンズ78の励起光波長λ2での焦点距離Fλ2に等しくすれば、第3の光ファイバ73と第4の光ファイバ74が波長λ2の励起光で光学結合する。
【0030】
さらに、分岐器81を通過した信号光はコリメート光の状態で合波器82に入射する。合波器82は信号光に対して低い反射率を持つため、信号光はこれを通過し、さらに第2のレンズ78を通過後、第4の光ファイバ74端面付近で一点に集光する。第2のレンズ78への信号光の入射角度をφとすると、下の式で表される第2のレンズ78中心軸からdだけはなれた位置に、信号光が集光する。
【0031】
d=L5・tan(φ) ・・・(6)
ここで、第2の光ファイバアセンブリ構造84を第1の光ファイバアセンブリ構造83に対して傾斜させるよう光学調整し、
φ=tan-1(a/L5) ・・・(7)
とすれば、
d=a ・・・(8)
となり、信号光は第4の光ファイバ74の端部で集光するため、第1の光ファイバ71と第4の光ファイバ74が波長λ1の信号光で光学結合する。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した図9に示す従来の光モジュール63、64においては、信号光入出力部、分岐光出力部、励起光入力部それぞれにレンズが必要であり装置が大型化するという課題があった。また上記各入出力部はレンズの精密調芯、固定が必要であり、組立が複雑となり工数が増大するという課題があった。
【0033】
また図10、11に示す小型化された従来の光モジュール63においては、信号光の波長はλ1であり、第2のレンズ78を通過した信号光は主面88からFλ1だけ離れた位置で集光するのに対し、第4の光ファイバ74の端面は主面88からFλ2だけ離れた位置に置かれている。従って集光位置と第4の光ファイバ74端面位置に光ファイバ軸方向のズレが生じる。これにより、第1の光ファイバ71と第4の光ファイバ74の信号光での光学結合に損失が生じるという課題があった。
【0034】
一般的に光通信用に用いられるレンズにおいて、このズレ、即ちレンズの色収差は数十μmに及び、光モジュールにおける結合損失は0.5〜1dBにもなる。これは光ファイバ増幅器を用いるにあたっては信号対雑音比、増幅利得特性等に多大な影響を与えることになる。
【0035】
また色収差を補償する方法としては、分散特性の異なる2種類の材質からなるレンズを適宜組み合わせた、色消しレンズを用いる方法も考えられるが、これは非常に高価であり、光モジュールの構成が複雑となるという課題があった。
【0037】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、第1及び第2の光ファイバの端部を保持する第1の光ファイバ保持具と、第3及び第4の光ファイバの端部を保持する第2の光ファイバ保持具とを、前記第1及び第2の光ファイバと前記第3及び第4の光ファイバの端面がレンズおよび入射する光線の一部を反射する光学素子を介して対向するように配置し、前記第1の光ファイバからの波長λaの出射光の少なくとも一部が前記第4の光ファイバに光学結合し、前記第1の光ファイバからの波長λbの出射光の少なくとも一部が前記第2の光ファイバに光学結合し、前記第3の光ファイバからの波長λcの出射光の少なくとも一部が前記第4の光ファイバに光学結合し、前記第1の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔と、前記第4の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔との和が、前記レンズの波長λaでの作動距離の2倍に等しく、前記第2の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔と、前記第1の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔との和が、前記レンズの波長λbでの作動距離の2倍に等しく、前記第3の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔と、前記第4の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔との和が、前記レンズの波長λcでの作動距離の2倍に等しいことを特徴とする。
【0038】
また本発明は、前記第1及び第2の光ファイバの間隔と、前記第3及び第4の光ファイバの間隔が等しく、前記第1の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔と、前記第2の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔との差異が、前記第4の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔と、前記第3の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔との差異に等しいことを特徴とする。
【0039】
また本発明は、前記光ファイバ保持具に保持されている複数の光ファイバの端面と、前記光ファイバ保持具の端面が同一平面上に配置されていることを特徴とする。
【0040】
さらに本発明は、前記光ファイバ保持具に保持されている少なくとも1本以上の光ファイバが、前記レンズの中心軸に対して傾斜して配置されていることを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図を用いて説明する。
【0042】
図1は本発明による光モジュールの構成を示す図である。図においてアイソレータや金具部材等は省略している。第1の光ファイバ1は信号光伝送路側の光ファイバ、第2の光ファイバ2はモニタ光伝送路側の光ファイバ、第3の光ファイバ3は励起光伝送路側の光ファイバ、第4の光ファイバ4は合波光伝送路側の光ファイバである。
【0043】
ここで、第1の光ファイバ1と第2の光ファイバ2は同一の光ファイバ保持具5に互いに平行に配置されている。また、入射光の一部を反射する分岐器11は、第1のレンズ7の中心軸に対して垂直に配置されている。ここで、第1のレンズ7の中心軸と第1及び第2の光ファイバ1、2との距離をaとし、光ファイバ1、光ファイバ2、光ファイバ保持具5、レンズ7、及び分岐器11をまとめて第1の光ファイバアセンブリ構造13とする。
【0044】
また、第3の光ファイバ3、第4の光ファイバ4、第2の光ファイバ保持具6、第2のレンズ8、分波器12が同様の配置で、分岐器11の正面に配置されている。同じく光ファイバ3、光ファイバ4、光ファイバ保持具6、レンズ8、及び分波器12をまとめて第2の光ファイバアセンブリ構造14とする。
【0045】
なお、図1においてレンズ7、8はそれぞれ単一のレンズでコリメートレンズの用をなす物を示すが、本特許はこれに限らず、複数のレンズを組合せによってコリメートレンズ系をなす場合についても有効である。
【0046】
本発明の光モジュールは基本的な構成、作用については図11に示すものと同様であるが、各光ファイバ保持具5、6の端面を斜めに研磨した点で相違する。即ち、光ファイバ保持具5、6の端面はそれぞれ研磨加工が施されるが、この際、各レンズの中心軸に垂直な平面に対して各端面が傾斜するように研磨し、光ファイバ保持部5、6の端面とこれに保持した光ファイバの端面を同一平面上となるようにする。これにより同一の光ファイバ保持具上の各光ファイバにおいて、その端面とこれに近接するレンズまでの距離をそれぞれ異ならせ、これによってレンズにおける色収差を補償できるようにしてある。
【0047】
ここで第1及び第2のレンズ7、8における色収差の補償方法について説明するが、この場合、レンズ表面の頂点を含みレンズの中心軸に垂直な面(以降これを頂点面と呼ぶ)と焦点との距離を示す作動距離の概念が有効であるため今後はこれを用いる。第1の光ファイバアセンブリ構造13において破線15で示すのは、第1のレンズ7の頂点面、第2の光ファイバアセンブリ構造14において破線16で示すのは、第2のレンズ8の頂点面である。
【0048】
いま第1及び第2のレンズ7、8の信号光波長λ1での作動距離Wλ1、励起光波長λ2での作動距離Wλ2とし、更にΔWを以下のように定義する。
【0049】
ΔW=Wλ1−Wλ2 ・・・(9)
ここで、第1及び第2の光ファイバ1、2の端面と第1のレンズ7の頂点面15までの距離をLP1、LP2とし、第3及び第4の光ファイバ3、4の端面と第2のレンズ8の頂点面16までの距離をLP3、LP4としたとき、LP1乃至LP4を以下のように配置する。
【0050】
図2は本発明のレンズの色収差の補償方法を説明する図である。
【0051】
光ファイバ間の光学結合では、図2に示すように各光ファイバの間に2つのレンズが配置される構造を取る。図2では、光ファイバ1から出射した光線が2つのレンズ7、8を通過した後、光ファイバ4に光学結合する様子を示し、レンズ7、8を併せて一つの光学系17とする。ここで、前述のLP1乃至LP4の差異は光学系に比べ十分小さく、ほぼ等しいと考えられるため、光学系17は横倍率が1倍、横倍率の平方で表される縦倍率も1倍の光学系と考えられる。ここで、光ファイバ1の端面がΔxだけ光学系17に近付くと、光線の集光位置がΔx’だけ光ファイバ4の端面から遠ざかり、光学系の縦倍率が1倍の場合は以下の式が成り立つ。
【0052】
Δx=Δx’ ・・・(14)
ここで図1に戻り、第1乃至第4の光ファイバ同士の光学結合について考える。
【0053】
先ず第1の光ファイバ1の端面は、式(10)に示すように、Wλ1+ΔW/2の位置に配置されている。つまり、図11での従来例の配置に比べΔW/2だけ第1のレンズ7から遠ざかった位置に配置されている。第1の光ファイバ1から出射した波長λ1の信号光は、第1のレンズ7を通過した後、分岐器11で反射され、再び第1のレンズ7を通過してWλ1−ΔW/2の位置に集光する。つまり従来の図11での配置に比べΔW/2だけ第1のレンズ7に近付いた位置に集光する。式(11)に示すように、第2の光ファイバ2がこの位置に配置されているため、第1の光ファイバ1と第2の光ファイバ2は波長λ1の信号光で光学結合する。
【0054】
同様に、第1の光ファイバ1から出射した波長λ1の信号光で、第1のレンズ7、分岐器11、合波器12、第2のレンズ8を通過した波長λ1の信号光も、Wλ1−ΔW/2の位置に集光するが、式(13)に示すように、第4の光ファイバ4がこの位置に配置されているため、第1の光ファイバ1と第4の光ファイバ4は波長λ1の信号光で光学結合する。
【0055】
さらに、第3の光ファイバ3の端面は、式(12)に示すように、Wλ2−ΔW/2の位置に配置されている。第3の光ファイバ3から出射した波長λ2の信号光は、第2のレンズ8を通過した後、分波器12で反射され、再び第2のレンズ8を通過してWλ2+ΔW/2の位置に集光するが、式(13)に示すように、第4の光ファイバ4がこの位置に配置されているため、第1の光ファイバ1と第4の光ファイバ4は波長λ1の信号光で光学結合する。したがって、波長λ1の信号光、波長λ2の励起光共に損失を受けることなくそれぞれの光ファイバ間で光学結合することになる。
【0056】
なお、式(10)乃至(13)に示す配置を実現するためには、第1及び第2の光ファイバ保持具5、6の端面を、その法線方向とレンズの中心軸とが、次のψaで示される角度になるよう研磨加工する事で容易に実現することが出来る。
【0057】
ψa=tan-1(ΔW/(2a)) ・・・(15)
以上、本発明による波長λ1の信号光、波長λ2の励起光の2波長の光に関する色収差の補償方法を説明した。
【0058】
図3は本発明の光モジュールによる一般的な光学系を説明する図である。
【0059】
図3において第1の光ファイバ1と第2の光ファイバ2は第1の光ファイバ保持具5に、第3の光ファイバ3と第4の光ファイバ4は第2の光ファイバ保持具6に保持されている。また、破線15は第1のレンズの頂点面、16は第2のレンズの頂点面である。
【0060】
第1の光ファイバ1と第4の光ファイバ4は波長λaの光10で光学結合しており、第2の光ファイバ2と第1の光ファイバ1は波長λbの光20で光学結合しており、また、第3の光ファイバ3と第4の光ファイバ4は波長λcの光30で光学結合している。第1のレンズ7及び第2のレンズ8の波長λa、λb乃びλcの光に対する作動距離をWλa、Wλb、Wλc、また第1及び第2の光ファイバ1、2の端面と第1のレンズの頂点面15までの距離をLP1、LP2とし、第3及び第4の光ファイバ3、4の端面と第2のレンズの頂点面16までの距離をLP3、LP4としたとき、LP1乃至LP4が次の式を満たせば、波長λa乃至λcの光に対して損失を受けることなく、それぞれの光ファイバ間で光学結合することになる。
【0061】
LP1+LP4=2・Wλa ・・・(16)
LP1+LP2=2・Wλb ・・・(17)
LP3+LP4=2・Wλc ・・・(18)
また、第1及び第2の光ファイバの間隔と、第3及び第4の光ファイバの間隔が等しく、且つLP1乃至LP4が次の式を満たせば、第1の光ファイバ保持具5及び第2の光ファイバ保持具6の端面加工形状を互いに等しくできる為、光モジュール構造を作製するに際し作業工数の削減が可能となる。
【0062】
LP1−LP2=LP4−LP3 ・・・(19)
式(16)乃至(19)を用い、LP1乃至LP4についてこれを解けば、以下の式(20)乃至(23)が導かれる。
【0063】
LP1=Wλa+((Wλb−Wλc)/2) ・・・(20)
LP2=((3・Wλb+Wλc)/2)−Wλa ・・・(21)
LP3=((Wλb+3・Wλc)/2)−Wλa ・・・(22)
LP4=Wλa−((Wλb−Wλc)/2) ・・・(23)
なお、以上の一般的な光学系において、以下の式(24)乃至(26)が成り立つ場合が、図1に示す例である。
【0064】
λa=λb=λ1 ・・・(24)
λc=λ2 ・・・(25)
ΔW=Wλ1−Wλ2 ・・(26)
これを式(20)乃至(23)に代入すると式(10)乃至(13)に示した関係が得られる。
【0065】
次に式(19)を実現するための手法として数例を以下に示す。先ず図1に示す様に第1及び第2の光ファイバ保持具5、6の端面を式(15)のψaで示される角度に設定する事で容易に実現することが出来る。
【0066】
但し、ψaは光ファイバ端面からの光線出射角度、即ちレンズへの光線の入射角度に影響を与える。一般的に、非球面レンズを用いた場合、光ファイバ端面位置や通過光線の波長がレンズ設計時の設定通りであればレンズへの光線入射角に起因する収差は小さく、結合損失に与える影響も小さい。しかし、先に示した前段モジュールの様に使用方法が設定と異なる場合、この結合損失は無視できない。
【0067】
逆にレンズへの光線入射角度が垂直に近いと、レンズ端面からの反射戻り光が再び光ファイバに入射する。この戻り光はレーザー発振を不安定にさせ、信号対雑音比の劣化の原因となる。従ってレンズへの光線入射角度は適宜設定可能でなければならないが、これは光ファイバの保持角度を変化させることで対応が可能である。
【0068】
図4は光ファイバの保持方法について説明する図である。
【0069】
ここで光ファイバ1、2は、光ファイバ保持具5に保持されている。光ファイバ1からの出射光10がレンズ7を透過する際、光ファイバ1の保持角度をψf、レンズ中心軸と光線出射方向のなす角度をψi、光ファイバにおけるコアの屈折率をnとすると、スネルの法則より式(26)が導かれる。
【0070】
n・sin(ψa−ψf)=sin(ψa+ψi) ・・・(27)
これは、予めψaが決定されている場合でも、ψfを適宜設定することにより、任意のψiが得られることを示している。
【0071】
図5は他の光ファイバ保持方法について説明する図である。
【0072】
光ファイバ1、2は光ファイバ保持具25に保持されている。光ファイバ1からの出射光10はレンズ7を透過し、この時の第1及び第2の光ファイバ1、2の端面と第1のレンズの頂点面15までの距離をLP1、LP2とする。光ファイバ保持具25の端面は階段状に加工されおり、光ファイバ端面傾斜角度ψt、つまり光ファイバ端面からの光線出射角度は任意に設定できる。本実施例では光ファイバを保持する際、傾斜させる必要がないため、光モジュール全体の構造がより簡略化される。
【0073】
以上、本特許で示した光学系を用いれば、異なる波長の光線を用いることにより生じる、レンズの色収差の影響を補償することが可能となる。使用用途の一例としては光増幅器が挙げられ、ここで用いられる信号光と励起光の波長の差異による影響を、効果的に補償することが可能となる。
【0074】
【実施例】
図6は図1に示す本発明の光モジュールを光増幅器の前段モジュールとする場合の具体的な構成を示す断面図である。
【0075】
本実施例の光モジュールに波長1550nmの信号光を入力させる信号光伝送路側の光ファイバ31と、入力信号光の一部を第1のフォト・ダイオードに入力させるモニタ光伝送路側の光ファイバ32は、第1の光ファイバ保持具35に保持され、波長980nmの励起光を入力させる励起光伝送路側の光ファイバ33と、信号光を増幅する希土類元素添加ファイバに信号光と励起光を出力する合波光伝送路側の光ファイバ34は、第2の光ファイバ保持具36に保持される。
【0076】
なお第1、第2の光ファイバ保持具は、端面加工が容易なジルコニア製の2芯キャピラリを用いる。2芯キャピラリには250μm間隔で内径125μmの貫通穴が設けられている。この貫通穴に各光ファイバを挿入し接着剤により光ファイバと光ファイバ保持具を一体化し、接着剤の硬化後、光ファイバ保持具端面の研磨加工を施す。
【0077】
第1のレンズ37および第2のレンズ38は、材質SFS01、波長1550nmでの焦点距離約2.5mm、光ファイバ側表面が平坦面で設計された非球面レンズを用いる。
【0078】
分岐器41および合波器42は、一般的にガラス基板上にTiO2と、SiO2の薄膜を複数層蒸着した光学フィルタが用いられる。分岐器41は信号光波長範囲のに対して一定の反射率、一般的には2〜5%の反射率を持つよう、また合波器42は信号光波長範囲の光に対しては低い反射率を持ち、励起光波長範囲の光に対しては高い反射率、一般的には97%以上の反射率を持つよう、各薄膜層の膜厚と、蒸着層数が適宜設定されている。また、アイソレータ39は入力側への反射戻り光を遮断する機能を有する。
【0079】
なお、光ファイバ31、32、33及び34の端面、レンズ37及び38の表面、分岐器41及び合波器42の裏面、アイソレータの構成部材にはそれぞれARコートが施され、光線通過時の反射による入射光強度の損失や、伝送路側への反射戻り光を防止している。ARコートはガラス基板上にTiO2と、SiO2の薄膜を複数層蒸着した部品である。なお、第2のレンズ38及び第2の光ファイバ保持具36の端面は波長λ1の信号光及び波長λ2の励起光の両方が通過するためこれら両帯域に対応するマルチタイプのARコートを施す。
【0080】
また光ファイバ保持具35および36はそれぞれステンレス製の2芯キャピラリホルダに挿入固定され、同様に上述した各光学部品はそれぞれステンレス製の金具に保持され、互いにスポット溶接により固定されている。
【0081】
先ず第1乃至第4の光ファイバ31、32、33及び34の端面とこれに対する第1及び第2のレンズ37及び38の頂点面45及び46との距離を式(10)乃至(13)を用いて求める。
【0082】
図7は本実施例で用いるレンズの波長と作動距離の関係を示す図である。ここに示すように第1及び第2のレンズ37、38の信号光波長λ1での作動距離、つまりWλ1は1700μm、励起光波長λ2での作動距離、つまりWλ2は1660μmであり、その差異ΔWは40μmである。
【0083】
ここで、第1及び第2の光ファイバ31、32の端面と第1のレンズの頂点面45までの距離をLP1、LP2とし、第3及び第4の光ファイバ33、34の端面と第2のレンズの頂点面46までの距離をLP3、LP4とすると、式(10)乃至(13)からLP1乃至LP4は、LP1=1720μm、LP2=1680μm、LP3=1640μm、LP4=1680μmとなる。
【0084】
次に第1及び第2の光ファイバ保持具35、36の端面の研磨角度を式(15)を用いて求める。前述の通り第1及び第2の光ファイバ保持具35、36に保持された光ファイバ31乃至34の間隔、つまり2aは250μmであるため、式(15)からψaは9.1゜と求められる。
【0085】
なお、光ファイバ保持角度をレンズ中心軸に対して平行、つまり式(26)においてψfを0゜と設定すると、光ファイバ端面からの光線出射角度、即ちレンズへの光線の入射角度ψiは4.2゜となる。
【0086】
図8は、反射減衰量と結合損失の関係を示す図である。数値は計算値であり、本実施例で示したレンズを用いた際の、第1の光ファイバ31と第4の光ファイバ34の間の結合損失の光線入射角度依存性と、反射戻り光強度の光線入射角度依存性を示す。なお、結合損失値はレンズの収差に起因する加乗損失値であり、実際の結合損失は各光学素子通過時の吸収や素子表面での反射の影響が加わる。
【0087】
図8に示すように光線入射角度ψiが4゜を越える辺りから光ファイバ間結合損失が急激に増加するのが分かる。従って光ファイバ保持角度ψfを変化させ、光ファイバ間結合損失が十分小さく、且つ反射戻り光が十分減衰するよう調整する。そこで図8に示した結果より、本実施例では光線入射角度ψiを3゜とする。この場合、光ファイバ結合損失は0.01dB以下、反射戻り光も−75dB程度と、両者とも十分な特性を得ることが出来た。
【0088】
ここで光線入射角度ψiが3゜となる光ファイバ保持角度ψfは、式(26)より0.8゜となる。なお、光ファイバ保持角度ψfをこの値にするためには、第1、第2の2芯キャピラリホルダ43、44の鏡筒角度を傾斜させれば良い。
【0089】
また、図5に示すような端面が階段状に加工されたに2芯キャピラリを用いて本発明の光モジュールを構成することも可能である。この場合、光ファイバ端面の角度は任意に設定でき、このため光線出射角度も自由に調整できる。例えば前述の通り光線出射角度を3゜とするならば、端面の傾斜角度ψaは6.6゜とすればよい。
【0090】
【発明の効果】
本発明によれば、第1及び第2の光ファイバの端部を保持する第1の光ファイバ保持具と、第3及び第4の光ファイバの端部を保持する第2の光ファイバ保持具とを、第1及び第2の光ファイバと第3及び第4の光ファイバの端面がレンズおよび入射する光線の一部を反射する光学素子を介して対向するように配置し、第1の光ファイバからの波長λaの出射光の少なくとも一部が第4の光ファイバに光学結合し、第1の光ファイバからの波長λbの出射光の少なくとも一部が第2の光ファイバに光学結合し、第3の光ファイバからの波長λcの出射光の少なくとも一部が第4の光ファイバに光学結合し、第1の光ファイバ端面とこれに近接するレンズの表面の頂点を含みレンズの中心軸に垂直な面との間隔と、第4の光ファイバ端面とこれに近接するレンズの表面の頂点を含みレンズの中心軸に垂直な面との間隔との和が、レンズの波長λaでの作動距離の2倍に等しく、第2の光ファイバ端面とこれに近接するレンズの表面の頂点を含みレンズの中心軸に垂直な面との間隔と、第1の光ファイバ端面とこれに近接するレンズの表面の頂点を含みレンズの中心軸に垂直な面との間隔との和が、レンズの波長λbでの作動距離の2倍に等しく、第3の光ファイバ端面とこれに近接するレンズの表面の頂点を含みレンズの中心軸に垂直な面との間隔と、第4の光ファイバ端面とこれに近接するレンズの表面の頂点を含みレンズの中心軸に垂直な面との間隔との和が、レンズの波長λcでの作動距離の2倍に等しいことによって、異なる波長の光線を光ファイバ間で低損失で光学結合することができ、かつ小型で組立が容易な光モジュールを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光モジュールの構成を示す図である。
【図2】本発明光モジュールにおけるレンズの色収差の補償方法を説明する図である。
【図3】本発明の光モジュールにおける光学系を説明する図である。
【図4】本発明の光モジュールにおける光ファイバの保持方法について説明する図である。
【図5】本発明の光モジュールにおける他の光ファイバ保持方法について説明する図である。
【図6】本発明の光モジュールの具体的な構成を示す断面図である。
【図7】本発明実施例の光モジュールで用いるレンズの波長と作動距離の関係を示す図である。
【図8】本発明実施例の光モジュールにおける光線出射角度と結合損失及び反射戻り光との関係を示す図である。
【図9】光ファイバ増幅器の光回路構成を示す図である。
【図10】光ファイバ増幅器の前段の光モジュールの従来例を示す図である。
【図11】従来の光モジュールにおける結合光学系を説明するための図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、31、32、33、34、71、72、73、74:光ファイバ
5、6、25、35、36、75、76:光ファイバ保持具
8、37、38、77、78:レンズ
9、39、53、56、79:アイソレータ
11、41、51、57、81:分岐器
12、42、54、55、82:分波器
13、14、83、84:光ファイバアセンブリ構造
15、16、45、46:レンズ頂点面
17:光学系
10、20、30:光線
63、64:光モジュール
62:増幅ファイバ
52、58、59:フォトダイオード
60、61:励起レーザダイオード
85、86、87、88:励起光波長でのレンズ主面
89:信号光波長でのレンズ主面
Claims (4)
- 第1及び第2の光ファイバの端部を保持する第1の光ファイバ保持具と、第3及び第4の光ファイバの端部を保持する第2の光ファイバ保持具とを、互いに同じ作動距離を有する2つのレンズ系と、入射する光線の一部を反射する光学素子とを介して前記第1及び第2の光ファイバの端面と前記第3及び第4の光ファイバの端面とを対向させるように配置し、
前記第1の光ファイバからの波長λaの出射光の少なくとも一部が前記第4の光ファイバに光学結合し、前記第1の光ファイバからの波長λbの出射光の少なくとも一部が前記第2の光ファイバに光学結合し、前記第3の光ファイバからの波長λcの出射光の少なくとも一部が前記第4の光ファイバに光学結合し、
前記第1の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔と、前記第4の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔との和が、前記レンズの波長λaでの作動距離の2倍に等しく、
前記第2の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔と、前記第1の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔との和が、前記レンズの波長λbでの作動距離の2倍に等しく、
前記第3の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔と、前記第4の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔との和が、前記レンズの波長λcでの作動距離の2倍に等しいことを特徴とする光モジュール。 - 前記第1及び第2の光ファイバの間隔と、前記第3及び第4の光ファイバの間隔が等しく、
前記第1の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔と、前記第2の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔との差異が、前記第4の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔と、前記第3の光ファイバ端面とこれに近接する前記レンズの表面の頂点を含み前記レンズの中心軸に垂直な面との間隔との差異に等しいことを特徴とする請求項1記載の光モジュール。 - 前記光ファイバ保持具に保持されている複数の光ファイバの端面と、前記光ファイバ保持具の端面が同一平面上に配置されていることを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
- 前記光ファイバ保持具に保持されている少なくとも1本以上の光ファイバが、前記レンズの中心軸に対して傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000005967A JP4344446B2 (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 光モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000005967A JP4344446B2 (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 光モジュール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001194551A JP2001194551A (ja) | 2001-07-19 |
JP4344446B2 true JP4344446B2 (ja) | 2009-10-14 |
Family
ID=18534567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000005967A Expired - Fee Related JP4344446B2 (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 光モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4344446B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4724817B2 (ja) * | 2006-09-25 | 2011-07-13 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 色収差補正方法および色収差補正可能な光学装置 |
JP5529384B2 (ja) * | 2007-09-28 | 2014-06-25 | テルモ株式会社 | 光ロータリアダプタおよびこれを用いる光断層画像化装置 |
JP2013171208A (ja) * | 2012-02-21 | 2013-09-02 | Fujitsu Ltd | 光コネクタ、光接続構造、及び光コネクタの製造方法 |
EP4174538A1 (en) * | 2020-06-26 | 2023-05-03 | Kyocera Corporation | Optical waveguide package, light-emitting device, and projection system |
-
2000
- 2000-01-07 JP JP2000005967A patent/JP4344446B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001194551A (ja) | 2001-07-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6295393B1 (en) | Polarized light synthesizing apparatus, a polarized light splitting apparatus and a pump light outputting apparatus | |
JP5249766B2 (ja) | Wdm信号を利得平坦化するための光学コンポーネント、及び同コンポーネントを備える光増幅器 | |
EP1601070A2 (en) | Wavelength stabilized laser | |
JPH10511476A (ja) | 集積可能な光ファイバカプラならびにそれによってできる装置およびシステム | |
JP3778641B2 (ja) | 光増幅器 | |
JP2009512182A5 (ja) | ||
US6757460B2 (en) | Electro-optical module for transmitting and/or receiving optical signals on at least two optical data channels | |
US6181850B1 (en) | Optical device | |
US6999661B2 (en) | Configuration for coupling optical signals of at least one optical data channel into and/or out of an optical waveguide | |
JP2006098702A (ja) | 光デバイス | |
US6539145B1 (en) | Module for multiplexing and/or demultiplexing optical signals | |
JP4344446B2 (ja) | 光モジュール | |
US6839485B2 (en) | Optical device for compensation of multiple wavelengths and working distances in dual-fiber collimators | |
US20040100686A1 (en) | Stray light insensitive detector system and amplifier | |
JP2004335532A (ja) | 半導体レーザモジュール、光学部品ブロックおよび光共振器フィルタ。 | |
US20030039277A1 (en) | Semiconductor laser apparatus and semiconductor laser module | |
US7035506B2 (en) | Optical module using gradient index rod lens | |
JP2005345694A (ja) | 光集積化モジュール | |
JPH09230169A (ja) | 2芯ファイバ・コリメータ構造、光回路モジュール及び光増幅器 | |
JP2994261B2 (ja) | 光回路モジュール | |
JP2576408B2 (ja) | 光分波器 | |
JP2003188444A (ja) | 光増幅器 | |
JP3453767B2 (ja) | 光増幅器用光モジュール | |
JP2000338359A (ja) | 光モニタモジュール | |
JP2001147341A (ja) | 光回路モジュール |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081023 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090224 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090424 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090619 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090713 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |