JPH0651233B2 - 亜鉛めつき鋼板の電気抵抗溶接法 - Google Patents

亜鉛めつき鋼板の電気抵抗溶接法

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JPH0651233B2
JPH0651233B2 JP61265810A JP26581086A JPH0651233B2 JP H0651233 B2 JPH0651233 B2 JP H0651233B2 JP 61265810 A JP61265810 A JP 61265810A JP 26581086 A JP26581086 A JP 26581086A JP H0651233 B2 JPH0651233 B2 JP H0651233B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は抵抗溶接に関するものであり、特に亜鉛めっき
鋼板の抵抗溶接性の改良に関するものである。
(従来の技術) 鋼板の少なくとも一面に亜鉛を主体とするめっきが施さ
れた亜鉛めっき鋼板は、自動車や洗濯機のボディ用材料
等として広く使用されている。この亜鉛めっき鋼板はス
ポット溶接、プロジェクション溶接、シーム溶接等の電
気抵抗溶接によって接合されるのが普通であるが、めっ
き層を有しない通常の鋼板に比較して亜鉛めっき鋼板は
抵抗溶接性が劣る。これは、亜鉛の電気抵抗が比較的小
さく、しかも柔らかくて、互いに接合されるべき亜鉛め
っき鋼板同士が押しつけられたときのなじみ性が良いた
め、合わせ面の接触電気抵抗が小さくなって十分な発熱
が得られないからである。そのため、例えば亜鉛めっき
鋼板のスポット溶接では通常の鋼板に比較して溶接電流
が25〜50%、溶接時間が50〜100%それぞれ大
きく設定されるのが通常であり、従って消費電力が大き
くなる。しかも溶接により形成されるナゲットの大きさ
が一定せず、溶接強度が不安定となるとともに、電極と
鋼板との接触面における発熱が多くなって電極の損耗が
激しく、また電極に付着した亜鉛を除く作業を頻繁に行
わなければならず、生産性が悪くコストが増大すること
を避け得ない。
亜鉛めっき鋼板の耐蝕性は主として亜鉛の犠牲腐食作用
によるものであるため、耐蝕性を高める上ではめっき層
を厚くすることが望ましいのであるが、この場合には、
上記の傾向が助長されて一層抵抗溶接性が悪くなる。
そのため、自動車ボディ用材料について言えば、路面に
融雪剤が撒かれる北米や北欧向けを除いては、耐蝕性を
犠牲にしてでも亜鉛の付着量が少ない電気亜鉛めっき鋼
板等が多く用いられているのが実情であり、また、比較
的薄いめっき層で良好な耐蝕性が得られるように改善さ
れた、合金化亜鉛めっき鋼板、亜鉛系合金めっき鋼板、
多層亜鉛めっき鋼板等が使用されている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記のように、めっき層が比較的薄い亜鉛めっき鋼板は
一般に抵抗溶接性が優れているのであるが、めっき層を
有しない裸鋼板に比較すれば未だ悪く、改善が望まれて
いるのが現状であり、特に優れた耐蝕性を要求される北
米や北欧向けの自動車のボディ用鋼板において耐蝕性に
優れた亜鉛の付着量の多い亜鉛めっき鋼板の抵抗溶接性
の改善が強く求められている。本発明は、この亜鉛めっ
き鋼板の抵抗溶接性を改善するために為されたものであ
る。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明は鋼板の少なくとも一面に亜鉛を主体とするめっ
き層が形成された亜鉛めっき鋼板を、亜鉛層を板間に配
するとともに一対の電極により加圧接触させて電気抵抗
溶接を行う亜鉛めっき鋼板の電気抵抗溶接法において、
前記板間の接合部位に間隙を確保するための物質をあら
かじめ配設し、一対の電極により前記鋼板外方から前記
間隙を含む接合部位を加圧して合わせ面を接触させると
ともに、前記物質の周辺に加圧前に確保されていた間隙
の一部を残留させ、しかる後通電することを要旨として
いる。
即ち、あらかじめ配設した物質により確保された間隙を
含む板間の接合部位を一対の電極により鋼板外方から加
圧すると、その板間の接合部位における前記間隙部分で
は合わせ面が接触されるとともに、加圧前に確保されて
いた間隙の一部が前記物質の周辺に残留する。従って、
この加圧下における通電前状態では合わせ面の接触によ
り板間抵抗は低く設定される。
そして、前記加圧下において通電が始まると前記合わせ
面にある亜鉛がまず溶融蒸発し、前記物質の周辺に残留
した間隙を通って外部へ流出する。すると、板間には前
記亜鉛層の厚さにほぼ匹敵する厚さの間隙が形成され
る。この間隙には亜鉛蒸気が充満しているため電気は通
すもののその電気抵抗は大きい。従って、この間隙形成
により通電が始まってからの極めて初期に接合部位にお
ける板間抵抗は急激に増大する。
そして、更に前記通電と加圧が続けられると、鋼板の合
わせ面近傍が前記間隙形成に基づき増大した板間抵抗に
よって高温となり、合わせ面の表面層が溶融し始める。
すると、前記加圧力により圧着された板間の接合部位に
て合わせ面の溶接が行われる。
なお、あらかじめ板間に隙間を確保するための物質とし
ては、それ自体が電気の不良導体であるものが望まし
く、例えばセラミックス粉末等は好適である。しかしな
がら電気の良導体を用いる場合もよく間隙を確保して板
間抵抗の増大を計ることは可能であるので電気の良導体
についても、これを除外するものではない。
本発明は、全ての亜鉛めっき鋼板に適用することが可能
である。すなわち、通常の両面あるいは片面亜鉛めっき
鋼板はもとより、亜鉛めっき層をFe−Zn合金化処理
して塗料との密着性、抵抗溶接性を改善した合金化亜鉛
めっき鋼板、亜鉛めっき鋼板の耐蝕性向上を目的として
合金元素を添加したZn−Ni,Zn−Co−Cr,Z
n−Al−Sn系等の合金めっき鋼板、耐蝕性の向上の
みならず、溶接性やプレス成形性などを改善したZn/
Mn系、Zn/Ni系などの多層亜鉛めっき鋼板等に本
発明を適用することが可能なのである。
発明の効果 本発明に係る電気抵抗溶接法によれば、加圧されて未だ
通電されていない状態では両鋼板の合わせ面が板間の接
合部位において亜鉛層を介して接触されるので、通電前
の板間抵抗を低く設定でき、溶接時における通電の開始
を容易とすることによって不規則通電の発生を防止し、
ひいては安定した溶接結果を得ることができる。
又、加圧下における通電開始後は溶融した亜鉛が板間に
配置された物質周辺の残留間隙から排出され、板間の接
合部位には溶融排出された亜鉛層の厚さにほぼ匹敵する
電気抵抗の大きな間隙が形成されるので、この間隙形成
により通電開始後の極めて初期段階に板間の電気抵抗を
急激に増大して、その後の通電により合わせ面の表面層
を十分な発熱により溶融でき、低電流あるいは短い時間
で溶接することができる。
しかも、板間の接合部位にあらかじめ配設される物質自
体の発熱作用は問題とされないので、前記物質としては
電気の不良導体のみならず良導体をも採用でき、材料選
択の幅を広げることができる。
さらに、加圧通電下における発熱は接合されるべき合わ
せ面近傍の限られた部分に集中して起こり、電極と鋼板
との接触面での温度上昇は少ないので、前記した溶接時
間の短縮化とも相埃って、電極の消耗を低減することが
でき、溶接作業の安定化及び生産性の向上を図ることが
できる。同じ理由でスポット溶接部表面に生ずる圧痕部
における亜鉛層の消失が少なく、防錆性能の低下を回避
し得る。
また、発熱は接合すべき2枚の合わせ面の限られた部分
に集中して起こるためナゲット厚さが小さくなり、溶接
に伴うへこみや変形の発生が少なくなり、母材の熱影響
部も小さくなるため、溶接部の強度が大きくなる。同じ
理由で合わせ面以外の部位にナゲットが形成され難くな
る。比較的薄い板と厚い板とをスポット溶接する場合に
は、厚い板の厚さ方向の中間部にナゲットが形成され、
目的とする合わせ面に形成されないことがあるのである
が、加圧下における通電の極めて初期に電気抵抗の大き
い間隙が形成され合わせ面の電気抵抗が増大する結果、
このような事態の発生を良好に回避し得ることになるの
である。
前記電流の低減によって消費電力が少なくて済む効果が
得られることは勿論であるが、溶接時間も短縮されて溶
接作業の効率が向上し、さらに散りや爆飛の発生を回避
しつつ適正なナゲットを形成し得る適正電流値範囲が広
くなり溶接条件の管理が容易となって、不良発生率が低
下する効果も得られる。
(実施例I) 板厚0.8mmの軟鋼板の両面にドブ漬法によってそれぞ
れ1m2当り60gの亜鉛めっき層が形成された溶融亜鉛
めっき鋼板2枚を重ねてスポット溶接を行う場合、合わ
せ面のナゲットが形成されるべき部位に平均粒径300
μmのアルミナ(Al)粉末6個をほぼ均等に散
布し、下記の条件でスポット溶接試験を行った。
使用電極直径:16mm(先端直径6mm) 加圧力:220Kg 溶接電流設定値;11.0KA 実験は、アルミナ粉末を用いた場合(試料No.1、2)
と、用いない場合(試料No.3、4、5、6、7)につ
いて行った。実験結果を第1図に、実験条件は表1に示
す。
第1図において横軸は、通電時間を溶接電流のサイクル
数で表したものであり、縦軸は上段においては溶接中に
おける電極間の電気抵抗値を、下段においては得られた
ナゲット(融合部)の直径を示した。
通電はアルミナを用いた場合は、適正なナゲットの得ら
れる3サイクルまで行い、アルミナを用いない場合は、
適正なナゲットの得られるまで延長して行った。本実験
ではアルミナを用いない場合、通電時間が5〜6サイク
ルで適正なナゲットが得られたが、7サイクル目には散
りが発生しナゲットは不良となった。
なお、動抵抗値については、アルミナを用いた場合は各
試料について3サイクルまでの変化を、アルミナを用い
ない場合は6サイクルまで通電した試料No.6について
のみ図中に示した。試料No.3、4、5、7、の動抵抗
曲線はNo.6のそれと類似した傾向を示したので記入を
省略した。
なお、溶接中の電流値は、特に溶接の初期において、設
定電流値と若干異なり、また個々の試料間においても差
がみられたので、設定電流値と共に各サイクル毎の電流
値をすべての試料について示した。
第1図の上段から明らかなように、個々の試料間にはい
くらかの変動がみられるものの、アルミナを用いた場合
は、アルミナを用いない通常の亜鉛めっき鋼板の場合に
比べて、溶接初期の動抵抗値が高く、下段に示されるよ
うにナゲットは短い通電時間に形成される。すなわち、
通常の亜鉛めっき鋼板では、直径3.5mmのナゲットを
得るためには5サイクルの、また4.0mmのナゲットを
得るためには6サイクルの通電を必要とするが、アルミ
ナを用いた場合、試料No.1では3サイクルの通電で直
径4.5mmのナゲットを、試料No.2では同じく3サイ
クルの通電で4.1mmのナゲットが形成された。電流値
がアルミナを用いる場合も用いない場合も、ほぼ同じで
あるにかかわらず、溶接時間は約半分で済むのである。
また、アルミナを用いない場合適正なナゲット(本実験
の場合、直径3.5mm以上とした)が形成されてから散
りが起こりナゲットが不良となるまでに約2サイクルの
余裕しかないが、アルミナを用いると約4サイクルの余
裕があり、本発明によるスポット溶接法では適正通電時
間ないしは、電流範囲が通常の場合に比べて広い。
第1図にみられる本発明の効果は、次の理由によると考
えられる。第2図に示すように、母材3の表裏両面に亜
鉛めっき層2を施したスポット溶接しようとする2枚の
鋼板7の間には本発明に特徴的な板間の接合部位にあら
かじめ間隙5を確保するための物質(以下、「抵抗増大
剤」という。)としてのアルミナ粉末4が介在されるの
で、加圧前における両鋼板7の合わせ面には間隙5が確
保される。そして、溶接の際に電極1が鋼板7に押圧さ
れると、その加圧力により合わせ面では亜鉛めっき層2
同士が接触する一方、前記アルミナ粉末4の周辺には加
圧前に確保されていた間隙5の一部が残留する。その状
態で通電が開始されると、まず融点の低い亜鉛めっき層
2が溶融し、次いで気化し膨張して前記アルミナ粉末4
周辺の残留間隙から外部に排出される。すると、両鋼板
7の合わせ面では気化した亜鉛により電気抵抗が高くな
り、合わせ面での発熱が激しく起こる。このため、この
部分の温度が他に優先して高くなる。よって、母材3は
合わせ面に沿って薄く溶融し、従って薄いナゲットが形
成される。そして、ナゲットの形成が進むにつれて抵抗
値は下がる。
これに対し、前記アルミナ粉末4を用いない場合では、
2枚の亜鉛めっき鋼板を重ねた時の板間抵抗は亜鉛同士
のなじみが良いため低いが、両鋼板7は互いに密着して
おり、加圧下において両鋼板7の合わせ面に間隙の一部
が残留することもないため、通電開始後に溶融、気化し
ようとする亜鉛の逃げ場がなく、亜鉛層2の溶融、気化
が促進されない。従って、電気抵抗が増大せず通電初期
の発熱量が少ないため、ナゲットが形成されるまでに時
間がかかる。通電時間が長くなると、母材全体による、
いわゆる体積抵抗によって母材の広い範囲にわたって温
度が上昇する。母材の温度が高くなれば、母材の抵抗値
も高くなり、これによる発熱量の増大も加わって、遂に
は母材の一部が溶融しナゲットが形成される。ここで、
ナゲットが形成される時、母材はその広い範囲にわたっ
て高温となっているため、わずかの電流値の変動によっ
ても散りが起こり易い状態にあり、また形成されるナゲ
ットが厚い。第7図及び第8図は、アルミナを用いた試
料No.1と用いないNo.5のナゲットを比較して示す。ナ
ゲット径は試料No.1がやや大きいにもかかわらずナゲ
ットの厚さは著しく小さい。ナゲットが小さいことは、
それだけ接合のためのエネルギーが少なくてよいことを
示し、また加熱範囲が狭いことは、溶接中の変形、残留
応力、母材の変質部が小さくなり、望ましい溶接部とい
える。
なお、用いたアルミナはナゲット中に残留することが考
えられる。しかしながらアルミナの粒径は小さく、かつ
量的に少ないので問題はない。
一方、電極1とめっき鋼板7の接触面での電気抵抗及び
熱伝導度は通常のスポット溶接方法による場合と、本発
明による板間に抵抗増大剤4を介在して行う場合とで変
わりはないのであるが、後者においては少ない電流で、
あるは同じ電流であれば短い時間に溶接が完了するの
で、結果として電極1と接触するめっき層2の温度は通
常の方法に比べて低くなる。第2図に破線で示す抵抗増
大剤4を用いた場合の板間における温度分布は、実線で
示す用いない場合のそれよりも高いが、前述したように
溶接時間が短い本発明は、全体としてめっき層2の温度
が低くなる。従って電極1と接触した部分での亜鉛めっ
き鋼板7の亜鉛消失量が少なく耐蝕性が向上するうえ、
電極の消耗が低減する。
(実施例II) 亜鉛めっき鋼板のスポット溶接においてその板間抵抗増
大の目的でメンディングテープを用いて行った実験結果
を第3図に実験条件は表2に示した。
実験で用いた亜鉛めっき鋼板、電極、加圧力は実施例I
で述べたものと同じである。設定電流値は10.5KAで
ある。第4,5図に示すようにスポット溶接しようとす
る亜鉛めっき鋼板7の1枚に対し、前記抵抗増大剤とし
てメンディングテープ6を貼付し、この面を合わせ面と
してスポット溶接を行った。溶接しようとする2枚の鋼
板間では、テープが4mm×4mm角に切り抜かれた処で最
大0.1mmの隙間が保たれている(テープの厚さは0.
1mm)。電極1のセンターが切り抜かれた部分のセンタ
ーに合致するように試料を位置してスポット溶接を行っ
た。試料はテープ6を鋼板7に貼付した場合(試料No.
8、9)とテープ6を用いない普通の場合(試料No.1
0、11、12、13、14)について行った。
電極間動抵抗については、テープを用いた場合はすべて
の試料について、用いない場合は代表例として試料No.
10についてのみ記入した。
実験結果は、アルミナを用いた実施例Iの場合と同様の
傾向であった。すなわちテープを用いて板間の抵抗を増
大した場合は、溶接初期の動抵抗が高く、通電時間3サ
イクルで、3.5mmのナゲット径のスポット溶接が得ら
れた。一方テープを用いない場合は、通電時間が3ある
いは4サイクルでは形成されず、5サイクルでは2つの
試料のうち1つは3mmのナゲット径のものが得られた
が、他の1つはナゲットが形成されなかった。なお、テ
ープを用いた試料No.8の3サイクル通電によって形成
されたナゲットを第9図に示す。アルミナを用いた場合
と同様にナゲットの厚さは著しく小さい。
(実施例III) 抵抗増大剤として市販の食塩粒を用いて行った実験結果
を第6図に、実験条件を表3に示す。
用いた亜鉛めっき鋼板、電極、加圧力は実施例Iで述べ
た通りである。設定電流値は12.0KAである。
平均直径約250μmの食塩粒6個を板間の接合部つま
りナゲットの形成される部位にほぼ均等に配置してスポ
ット溶接を行った(試料No.15、16)。なお、この
実験では、亜鉛めっき鋼板の接合部に食塩を配置したの
ち、スプレーのりにて食塩を亜鉛めっき鋼板に固着した
ものについてもスポット溶接実験を行った(試料No.1
7)。
一方、食塩を用いない場合については、実施例I、IIの
場合と同様の試験を行った(試料No.18、19、2
0)。
板間抵抗増大の目的で食塩を用いた場合も、実施例I、
IIでみられたと同様の効果がみられる。すなわち、初期
動抵抗値が高く、3サイクルの通電で直径4mmのナゲッ
トを得られた。また、スプレーのりを使って食塩を鋼板
に固着して行った場合も、のりを用いず食塩を単独に用
いた場合と同様の効果がみられ、3サイクルの通電で
3.5mmのナゲット径が得られた。この結果は、粉末材
料を散布して行う場合、例えば、接合面が水平でなく傾
いている場合、あるいは、風が吹いているような場合で
も、のりを用いて抵抗増大剤を鋼板に固着して行うこと
により、本発明は何等支障なく適用できるものであるこ
とを示している。第10図は食塩を用いた試料No.17
のナゲットを示した。この場合もナゲットは薄い。な
お、食塩は腐蝕性物質であるが、溶接中にほとんど蒸発
し、またナゲット周辺に残ったとしても洗い流す等して
悪影響は少ないと思われる。
一方、食塩を用いない場合は、3サイクルの通電ではナ
ゲットは形成されず、4サイクル目に直径1mmの小さな
ナゲットが形成されたが、5サイクル目には散りが起こ
った。現場作業では、種々の理由から設定電流値は若干
高めに設定される場合が多いが、このような設定電流値
の高い場合、抵抗増大剤を用いない普通の溶接方法では
適正通電時間範囲が狭いため、適正なナゲットが得られ
にくいことを示している。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例Iの実験結果を、第2図は実施例Iの接
合部の概念図を、第3図は実施例IIの実験結果を、第4
図は実施例IIの接合部の概念図を、第5図は第4図の平
面図を、第6図は実施例IIIの実験結果をそれぞれ示し
ており、第7図は試料No.1の接合部略体断面を、第8
図は試料No.5の接合部略体断面を、第9図は試料No.8
の接合部略体断面を、第10図は試料No.17の接合部
略体断面図をそれぞれ示す。 電極1、亜鉛層2、板間の接合部位にあらかじめ隙間を
確保するための物質としてのアルミナ粉末4、隙間5、
板間の接合部位にあらかじめ隙間を確保するための物質
としてのメンディングテープ6、鋼板7。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板の少なくとも一面に亜鉛を主体とする
    めっき層が形成された亜鉛めっき鋼板を、亜鉛層を板間
    に配するとともに一対の電極により加圧接触させて電気
    抵抗溶接を行う亜鉛めっき鋼板の電気抵抗溶接法におい
    て、 前記板間の接合部位に間隙を確保するための物質をあら
    かじめ配設し、一対の電極により前記鋼板外方から前記
    間隙を含む接合部位を加圧して合わせ面を接触させると
    ともに、前記物質の周辺に加圧前に確保されていた間隙
    の一部を残留させ、しかる後通電する亜鉛めっき鋼板の
    電気抵抗溶接法。
JP61265810A 1986-07-11 1986-11-07 亜鉛めつき鋼板の電気抵抗溶接法 Expired - Lifetime JPH0651233B2 (ja)

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