JPH06510790A - 分泌Mac−2結合糖タンパク質 - Google Patents

分泌Mac−2結合糖タンパク質

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 必MaC−2Pム タンパク 本発明は、分子生物学/生化学の領域に属し、そしてヒトレクチンMac−2に 結合して細胞表面で相互作用イベント1こ重要な役割を担う精製糖タン、fり質 、このタンノくり質をコート′するDNA配列、およびそれを発現する発現系を 提供する。このタンパク質は、免疫反応に関係する細胞表面相互作用の調節、病 原体/ホスト細胞相互作用、転移、および細胞接着と細胞移動を含む医学的応用 およびプレ抗体免疫のような発生的機能の多様性を持って(する。 細胞表面分子は、ウィルスおよび他の病原体の標的細胞1こ対する感染力におい て要となる役割を果たす。例えlf、 インテグリノ結合のための内皮細胞レセ プターであるIcAM−111またライノウィルス結合のレセプターでもある。 ライノウィルスは、ピッルナウィルス科の一種であり、ヒトの普通の風邪の約5 0%の原因となっている。そのような半目互作用のもう一つの古典的例は、イン フルエンザ血球凝集素、つまり感染の第一段階でホスト細胞上のシアル酸(こ結 合するレクチンである。このように、普通の風邪を防ぐ予防的アプローチ(よ、 ライノウィルスが、細胞に結合して(為るICAM−1+こ結合することを、可 溶性結合競合物をホストレセプター(こt貸与することにより防げることである 。 レクチンは、炭水化物を特異的に、そして非共有結合的に結合するタンパク質の クラスである。Lis、Hおよび5haron、 N。 、1986.Annual Review of Biochemistr 、 55:35゜非常に多数のレクチンが、高等動物において、膜結合性および可溶 性の双方について確認され、そして、それらの転移における役割に加えて、さま ざまな細胞認識現象に関係した。 レクチンは一般に、結合特性がカルシウム依存性であり、構造的にアシアロ糖タ ンパク質レセプターに関係するC型、または、チオール依存性レクチンであるS 型のどちらかに分類される。しかしながら、これらの分類には明らかに当てはま らないが、レクチンの性質を有する他のタンパク質、例えばフィブロネクチンお よびラミニンようなタンパク質があることに留意するべきである。Dricka mar、 K、 、 198g、 J、 Biol、 CheL、出:9S57 ゜ レクチンは、原形質膜のレベルで開始される細胞イベントを調節する役割を行っ ていると考えられている。例えば、原形質膜に結合した分子は、リンパ球様細胞 、特にTリンパ球のさまざまなサブセットの活性化に関係し、細胞表面分子はこ れら細胞を活性化し、結果として免疫反応の間、それらの応答の原因になること が知られている。この現象は、白血球凝集性植物凝集素(PHA)およびコンカ ナバリンA (can A)のようなさまざまな植物性レクチンを用いて研究さ れてきた。これらの分子は、T IJンバ球細胞表面上の特定の分子と会合する 炭水化物の一部分に結合することによってT細胞を活性化すると考えられている 。 ある既知のヒトレクチンは、元来は細胞会合マクロファージ抗原と記述されるが 、 rMae−2Jと呼ばれる。HOおよびSpringerj、Imn+un o1.、(1982> 128+1221−1228゜32kDレクチンMac −2は、常在性マクロファージでな(チオグリコレート誘導マウスマクロファー ジにおいて著しい量が発現され、細胞接着または免疫応答に関与し得る。ヒトM ac−2同族体は、クローニングされ、そしてリーダー配列がないにも関わらず 外在化されたラクトース/ガラクトース特異的レクチンであることが示された。 Odaら、Gene(1991)99 :279−283;Cherayilら 、凹1す(1990)87:7324−7438゜Mac−2は、他の以前に記 載されたタンパク質と同一または密接に関連している: EBP、新い)型の細 胞接着をすると考えられるタン、fり質(FrigeriおよびLiu、 J、 1mmuno1.、(1992)l+劉:861−867)、C8F18 、ガ ラクトース結合レクチン(JaiおよびWang、 J、Biol、Chem、 (1988)263:6009−6011)、非インテグリンであるラミニン結 合タンノずり質(Wooら、J、 Biol、 Chew、 (1990)26 5ニア097−7099)、RL−29、ラクトース特異的肺レクチ7 (Le fflerおよびBarondes、 J、 B±(社)−山=m、 (198 6)工10119−10126)、およびL−34すなわち新生形質転換および 転移に相互に関係するガラクトース結合レクチン(Razら、Int、 J、  Cancer(1990)46:871−877)。Mac−21よ、ヒト病原 体のコロニー形成の標的となり得る腸柔突起の先端に力)なりの濃度で存在する 。 数人の研究者が、さまざまなレクチンに対する1ツカ゛ンドとして働(糖タンパ ク質を単離精製した。例えば、タム・ホースフォール糖タンパク質と呼ばれるタ ンパク質は、PhaseoluΣ匹ム肛n由来の白血球凝集素および赤血球凝集 素を含む数種のレクチンによって誘起されるリンパ球の活性化を阻害することを 示した。5erafini−Cessi、 F、ら、1979. Bioche micalJournal、 183:381−388゜さらに、PHA結合因 子として動く糖タンパク質が、ブタの牌リンパ球から部分的に精製された。さら なる研究もまたブタのリンパ球のPHA活性化が部分的に精製糖タンパク質によ って阻害されることを示す。(Dupuis、 G、ら、1985、Canad ian Journa of B’oche+5istr & Ce1l 1o lo 、il・932−940)。これらの研究者は、阻害活性を示す、正確な 分子量を持った種を同定できなかった。むしろ、かれらは、ドデノル硫酸ナトリ ウムポリアクリルアミドゲルのクーマシーブルー染色で示されるように、部分的 精製調製物においである分子量分布を持った種を報告した。主要なバンドが、約 50−55.75.95.130、および155kDの見かけの分子量を持って いることが観察された。付随している微量種は、約42.45.60−65.1 75、および200−250kDの見かけの分子量を示した。 他の研究者による類似の研究は、他のPHA結合分子の存在を示した。例えば、 子ブタの腸間膜リンパ節由来のPHA結合因子が単離され、約100kDの分子 質量を持っていることが示された。 A11an、DおよびCrumpton、 N、 J、 、 1973.Ex  、 Ce11. Res、 、78 :271−278゜子ブタの下顎リンパ節 リンパ球由来の原形質膜に存在するPHA結合分子は、94kDより大きい見か けの分子質量を示すことが示された。A 1exander、 S、ら、197 8.Biochewical Bio h s2〜已a、 、 512:350 −364゜他のPIIA結合リガンドが、アフィニティークロマトグラフィーに よってヒト末梢血液から単離され、20−35.43.60、および70kDの 範囲の分子質量を有することが見いだされた。Skoog、 B、ら、1980 ,5cand、Journal In+mun、、11369−376゜他の研 究者らは、ノイラミダーゼ処理した末梢ヒトTリンパ球に、分子量が43から2 50kDの範囲にある白血球凝集素レセプター糖タンパク質が存在することを報 告した。 ヒトの母乳の健康上の利点がずっと認められてきた。最近、胃腸の感染症防止に おいて、母乳の予防効果が記載された。 Gerrard、 J、 、 1974.Pediatrics、 54 ニア 57−764゜少なくともいくぶん、これは、母乳に存在して、新生児をウィル スまたは細菌の感染から守る結合特性を有する非免疫グロブリン糖タンパク質に よるものであるo Lonnerdal、B、、1985.AtJ、C11n、 、42:1299−1317およびHolmgren、 J ら、1983.  Infect、 Im+oun、 、 33 :459−463゜これらのタン パク質は、少なくともいくぶん、細菌性粘着性物質またはウィルス性赤血球凝集 素に結合することによって細菌またはウィルスの腸上皮への接着を妨げるか破壊 することで、効果を及ぼすと考えられている。細菌性粘着性物質およびウィルス 性赤血球凝集素は、感染の初期段階でこれらの生物の上皮細胞表面への接着を容 易にする表面分子である。この過程に関与する母乳タンパク質は、まだよく特性 がわかっていない。)Iolmgren、 J ら、1983. Infect 、 Immun、、33:459−463゜しかしなから、400.000より 大きい分子量を有する糖タンパク質は、呼吸融合ウィルス(respirato ry 5yncytialvirus)を得ることができることが記載されてい る。Laegre id、 A、ら、 1986. Acta Paediat ric、 5cand、 、 75:696−701゜そのようなタンパク質に より提供される免疫保護および抗感染機能に加えて、他のヒトの母乳タンパク質 は特殊な栄養のキャリアとして特別な役割を演じている。 同様に、A型肝炎ウィルスのさまざまな細胞系への付着および感染を妨げる高分 子量物質が、ヒトの血清中に確認された。 Zajac、A ら、1991.J、of Gen、Virol、72:166 7−1675゜この物質は、精製されておらず、さらなる性質も明らかにされて いない。 Rosenbergら、J、 Biol、 Chem、 (1991)266  +18731−18736は、結腸癌細胞由来のMac−2結合タンパク質を記 載し、そして一部分のN末端のタンパク質配列を報告している。Lin5ley ら、Bioc■m、 (1986)ハ:2978−2986は、似ているが同一 ではないN末端のタンパク貫配列を有する肺癌タンパク質L3の特徴を明らかに した。いまだにヒトMac−2レクチンに特異的である新規な糖タンパク質の全 アミノ酸配列は確認されておらず、およびそのような配列をコードするcDNA のクローニングもされていない。 本発明の目的は、Mac−2に結合する実質的に精製されたタンパク質の記載に ある。このr Mac−2結合タンパク質」ハ、1200kDを越える見かけの 固有分子量、約25Sの沈降値を持ち、そして約567アミノ酸残基を有するグ リコジル化されたサブユニットにより構成される。供給源とグリコジル化の程度 に依存シテ、タンパク質分解されないサブユニットのSDSゲル電気泳動で示さ れる見かけの分子量は、約85−97kDである。 本発明の第二の目的は、サブユニットをコードするDNA配列およびその配列で コードされるタンパク質を発現させるためのベクターの記載にある。 本発明の策三の目的は、標的細胞の細胞表面に病気を起こす薬剤が結合する結果 起こる病気を治療または予防するのに有用なレクチン結合タンパク質からなる薬 物の記載にある。 本発明の第四の目的は、生物学的液体中のgp85−97タンパク質濃度を決定 するための、好ましくは抗体の性質を有する、医療診断百薬の記載にあり、この 情報は個人の病気に対する感受性を含む個人の健康状態を予測し得る。好ましい 用途は、小児が最大の健康上の恩恵を受けるのに適切な量のgpH5−97タン パク貫を得ているかどうか決定するため、ヒトの母乳中のgp85−97タンパ ク質a度をモニターすることにある。 本発明の第五の目的は、gp85−97タンパク質によって与えられる医療上の 互恵を必要とする小児に与え得る、組換えまたは精製された天然のタンパク質が 補給された小児人工栄養からなる組成物にある。 本発明の第六の目的は、癌治療に有効な濃度にその分子を投与することからなる 癌、好ましくは乳癌の治療方法を提供することにある。 本発明の第七の目的は、患者の感染病、好ましくは鼻道または腸上皮にコロニー を形成する病原体によって起こる感染病の治療方法にあり、この方法は治療上有 効な量のgl)115−97タンバク質および薬学的に受容し得るキャリヤーの 投与治療を必要とする。患者に、そうした治療を施すことからなる。 本発明のこれらおよび他の目的は、本発明の以下の記載を読むと明らかとなる。 図1 ハ、5K−BR−3分泌gp97(D分析用)z ニル−TSK HPL Cクロマトグラフィープロフィールを示す。PHA被刺激細胞の増殖活性の阻害 をアッセイして、gp97を含有する画分を明らかにした。 図2は、抗gp85−97抗体による非変性ドツトプロ1トアノセイを用いて検 出された精製S![−BR−3gp97のスクロース勾配遠心分離プロフィール を示す。5DS−PAGEによる精製gp97の代表的なR製品の分析も示され る。 図3は、セファロース6サイズ排除HPLCカラム上のクロマトグラフィーを経 て決定された5K−BR3細胞から単離されたgp97の見かけの固有分子質量 を示す。 図4は、部分的に精製されたトリプシン消化または未消化の5K−BR−3gp 97のBjo−Sil SEC250サイズ排除+(PLCクロマトグラフィー プロフィールを示す。 図5は、CO3細胞発現gp85−97のウェスタンプロット分析を示す。 図6は、ピーク画分の5DS−PAGE分析と共に、ヒトの母乳由来のgp85 のフェニルTSK 1(PLOクロマトグラフィープロフィールを示す。 図7は、抗gp85−97抗体の存在下でのさまざまなヒト体液のウェスタンプ ロット分析を示す。 図8は、)IT−29およびHL−60細胞由来のgp85−97の共沈澱物の ウェスタンプロット分析を示す。 表1は、5K−BR−3細胞による3H−チミジン取り込みにおける抗gp85 −97抗体の効果を示す。 本明細書に記載された発明は、先に発行された文献および係属中の特許出願と関 連する。例を通して、そのような文献は、科学論文、特許、または係属中の特許 出願からなる。以上または以下に引用したこれら全ての発行物および出願は、本 明細書中では全部参考文献に取り入れる。 本明細書中では「gpH15−97Jは、以下に記載するようにレクチン結合特 性および生物学的活性を有する構造的に相同な分子クラスを意味すると定義され る。「構造的相同」とは、gp85−97遺伝子でコードされ、そして細胞酵素 でタンパク質分解的に処理されてリーター配列が除去されることにより「成熟」 N末端を発現する、実質的に同一のポリペプチド骨格を含有するタンパク質を意 味すると定義される。タンパク質のこの形は、さらにタンパク質分解的にニック され得るかまたはニックされ得ない、そしてそのアミノ酸側鎖および/またはグ リコ化部化部位もまた、さまざまな程度に改変され得る。gp85−97の正確 な化学的構造は多くの要因に依存する。そのクラスの二つの構成部分は、5K− BR−3細胞培養上清およびヒト母乳から単離され、それぞれrgp97Jおよ びrgp85Jと定義される。それらの本来の形では、l’gp85−97J中 に存在するサブユニットは、1200kD越える見かけの分子量を有し、そして 約253±25のスクロース速度勾配沈降値を有する天然の「複合体」中に存在 すると理解され、gp85−97サブユニツトを含有する複合体の見かけの固有 分子質量を実験上特定する。 「沈降値」は、実施例に記載の5−20%スクロース勾配において分析される既 知の沈降値および分子量の標準品の沈降挙動から、外挿されるgp85−97に ついての値と定義される。天然のタンパク質の沈降値すなわちS値は、一定の条 件下では再現性があり、そしてタンパク質および複合体の分子質量を見積るため に用いられてきた。大きな複合体の分子質量の正確な決定は、困難であることが 知られ、溶液中の複合体密度およびその形状に影響され得る。イオンになり得る アミ7基およびカルボキシル基が分子内に存在しているので、gp85−97は 、酸性塩、塩基性塩、または中性塩の形で得られ得る。適切な環境条件下に置か れた場合、活性を保持するような全ての調製物は、本明細書中でのタンパク質の 定義に含まれる。さらに、タンパク質のアミノ酸−欠配列は、サツカリド、ポリ エチレングリコール(PEG)、およびポリオ牛ジエチレングリコール(POG )との結合だけでなく、糖部分を用いた誘導体化(グリコジル化)または脂質、 リン酸塩、アセチル基などのような他の付加分子によって増加し得る。そのよう な増加の一面は、生産ホストの躬訳後処理系を介して成し遂げられる:他のその ような改変はインビトロで導入され得る。いずれにせよ、そのような改変は、g p85−97の定義に包含される。もちろん、そのような改変は、さまざまなア ッセイにおいてタンパク質の活性を高めるかまたは低下させることによって、量 的または質的にその活性に影響し得ることが予想される。さらに、鎖の個々のア ミノ酸残基は、酸化、還元、または他の誘導体化によって改変され得、そしてそ のタンパク質は、開裂され得て活性を保持するフラグメントが得られる。翻訳の 間に配列に取り込まれたアミノ酸の除去、付加、または置換による一次配列自身 への一定の改変は、タンパク質の活性を損なわずになされ得る。活性を損なわな いような置換は、定義からタンパク質を排除せず、実質的に等価なアミノ酸配列 を持っていると考えられる。さらに、N末端およびC末端の除去および融合は、 既知の変異誘発法を用いて成され得る。 天然のgp85−97は糖タンパク質であること、およびSDSポリアクリルア ミド電気泳動法(SDS−PAGE)での見かけの分子量を基に単に定義するこ とは困難であることを認識することは特に重要である。例えば、以下に記載する ように、その分子のグリコ/ター上処理は、5DS−PAGEで示されるように 分子量の減少をもたらす。したがって、さらに、異なる供給源から単離されたg p85−97は、いくぶん一定しないグリコジル化の結果、5DS−PAGEで 決定する場合、異なった分子量を示し得ることが認識される。 本明細書中で用いられるように、 「クロマトグラフィー」は、化合物の混合物 を含有する溶液の、吸着剤または、通常、グランエンド剤または他の連続的溶出 剤と共に溶出される他の支持物質への適用を含有すると定義される。支持マトリ ックスから溶出される物質は、溶出物で指定される。連続的溶出は、カラム中の 支持マトリックスを単離し、そして、支持マトリックスに対する親和性を変える 溶出溶液を、マトリックスに、段階的にまたは好ましくは勾配によって、通過さ せることで最も慣例的に行われる。「クロマトグラフィー」の定義に、フィルタ ー中の支持マトリックスの位置決め、および溶出剤をフィルターを通して、また はバッチ式に、連続的投与することが包含されることが認識される。 「疎水性相互作用マトリックス」という句は、ポリスチレン樹脂ビーズ、ゴム、 ノリ力をコートしたシリカゲル、または疎水的にするために疎水性基で十分に置 換された架橋アガロースのような疎水性固体である吸着剤を意味すると定義され る。例えば、フェニルまたはオクチルアガロースのようなアルキル置換アガロー スおよびアリール置換アガロースは、代表的な疎水性材料である。疎水性相互作 用クロマトグラフィーマトリックス上でクロマトグラフィーを用いて分離される 物質の混合物は、一般に、高塩濃度溶液において最初にマトリックスに吸着され 、そして、続いて低塩濃度溶液、またはピロールのような疎水性溶媒中で溶出に よってマトリックスから脱吸着される。 「陰イオン交換マトリックス」は、水溶液中で帯電する固体またはゲル支持マト リ、クスを意味すると定義される。支持マトリックスは、水溶液中で正味電荷を 有するように十分にアミン官能基で置換されたアガロースであり得る。吸着され る材料は、一般に、低塩濃度溶液中で陰イオン交換マトリックスに結合され、そ して一般に、陰イオン交換マトリックスに結合し、吸着材料と置き換わる塩化物 イオンのような陰イオンを含有する高塩濃度溶出剤中で陰イオン交換マトリ。 クスから溶出される。 「高塩濃度条件」という句は、イオン物質が高イオン強度条件を創出するために 与えられる水溶液を意味する。イオン強度は、当該技術分野で一般に理解されて いるように定義され、活性定数により修正される溶液中に存在するさまざまなイ オンの推定濃度から計算され得る。慣例的に使用される高塩濃度は、高濃度の硫 酸アンモニウムを含有する溶液で代表される; しかしながら、塩化ナトリウム 、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、またはリン酸ナトリウムの ような他の塩もまた使用される。 「アフィニティークロマトグラフィー」の定義は、Wilchekら、1984 .Methods in Enzymology、104:3の定義と類似であ ると理解される。「アフィニティークロマトグラフィー」は、「生物学的認識に 基づいた精製方法」と定義される。簡単には、その手順は、リガンドを固体支持 体にカップリングし、そしてリガンドと結合するリガンド認識分子を含有する溶 液とリガンドを接触させることを含む。続いて、そのリガンド認識分子は、リガ ンドから遊離され、そして純粋な形で単離される。Wi 1chekらが議論し ているように、多様なリガンドがアフィニティークロマトグラフィーに使用され 得、そしてこれらの例は、レクチン、抗体、レセプター結合タンパク質およびア ミノ酸を含むことが理解される。 「細胞」または「組換えホスト」または「ホスト細胞」は、文脈から明らかであ るように、交互に交換して用いられる。 これらの用語は、直接対象となる細胞および、もちろん、それらの子孫細胞を含 む。全ての子孫細胞が、偶発突然変異または環境の違いにより親細胞と全く同一 ではないことが理解される。しかしながら、上記用語を用いるときは、そのよう な変化した子孫が含まれる。 以下は、本発明の抗体の特徴に関する。 本明細書で用いる「抗体」は、ポリクローナル、モノクローナル、および組換え 構築物を指して言う。このように、この用語は、これらの抗原結合フラグメント はもちろん全ての免疫グロブリンを含む。 本発明は、以下にgp85−97を指して言うのに十分に精製した分子のクラス 、分子のクラスの構成物をコードするDNA配列、および材料の記載、およびそ れらを同定し単離する方法を提供する。さらに、DNA配列を発現させるための ベクターもまた示す。gp8s−97の構成物、あるいはそれに起源する活性フ ラグメントは、いろいろな病気の治療または予防の薬剤として有用である。 本gp85−97DNA配列の同定および単離は、gp97から得られたタンパ ク質配列によって予想されたDNA配列に実質的に相同であるDNAオリゴヌク レオチドプローブの設計によって可能となった。そのようなプローブは、gp9 7の部分アミノ酸配列の知識を基にして生み出されたので、本発明の議論の順序 は以下である二gp85−97のアッセイ方法; gp97の精製; gp97 の部分アミノ酸配列; gp85−97をコードする遺伝子の新規なgp97ブ ローブを用いたクローニング;そして、サブクローニングを一緒に行う、cDN Aライブラリー中のgp97DNA配列の同定;およびその配列の発現。 1、85−97’ lこ文・ るア セイgp85−97の特性の一つは、植物 凝集素(PHA)に刺激された胸腺細胞の有糸分裂促進反応を阻害する能力であ る。ConAのような、特定の他の有糸分裂促進レクチンは、測定し得るほどに gp85−97によって阻害されず、PHAに対する大きな特異性を示唆してい る。PHAは見かけ上多数のリンパ球細胞群で、DNA合成を刺激するが(リン パ球の小細胞群の有糸分裂促進反応を引き起こす真の抗原刺激とは似ていない) 、被験体のリンパ球のPHA!11激への感受性は、患者の全体的な免疫応答性 と相互に関係することが示された。このように、このアッセイは免疫応答性の研 究に広く用いられる。 植物凝集素増殖アッセイ(PHA/PBL)を実行する手順は、当業者に周知で ある。簡単に言えば、それは、単離されたヒトリンパ球および適切な量のPHA を含む適当な生理学的溶液中で、適切な数の細胞をインキュベートすることから なる。トリチウム化されたチミジンが48時間後に加えられ、そして細胞を洗浄 して計数する前に、24時間インキュベートする。PHAとのインキ1べ一ンツ ンに先たつさまざまのgl)IIs−97希釈物の添加は刺激を阻害し、放射性 のチミジンのDNAへの取り込みが減少するので、アッセイされる溶液中のgp 85−97の相対濃度の評価ができる。 第二のアッセイ(PHA/IL−1)は、gp85−97が、PHAとIL−1 の存在下で刺激されてIL−2を生産する細胞系からのIL−2産生を阻害する 能力を基づいてgp85−97活性を測定することからなる。 多様な細胞系が、この性質を持っていることが知られており、好ましい細胞系は 、LBRMと呼ばれるムリンT細胞系である。 IL−2は、いくつかのアッセイによって測定され得、好ましいアッセイは1g −24時間期後に見いだされる生存能力のあるHT−2細胞の計数である。HT −2細胞系は、IL−2がないと死ぬIL−2依存性マウスヘルパーTリンパ細 胞系である。そのアッセイは、G111isら1978.J、of Immun ol、、120:2027によって記載されている。簡単に言えば、l L−2 に反応してのHT−2細胞の増殖は、[3月チミジン([2旧TdR)取り込み マイクロアッセイによって測定される。HT−2細胞を、洗浄し、そして10% FBSを含有するRPM11640培養液に2xlO5/a+1濃度で再懸濁す る。等量の細胞および一連の組換えIL−2を含有する希釈物を、96−ウェル のマイクロタイタープレート(Falcon/Becton−DLckinso n Labware、0xnard、CA U、S、A)に入れる。24時間後 、インキュベートした培養物を、1 u C4[3H]TdR(特異的活性、7 0C4/mmol;New England Nuclear、Boston、 MA、U、S、A)で5時間パルスし、ワットマンCF/Cフイルター(Wha tman Laboratory Products、 Inc、、C11ft on、NJ、US、 A)上に採取し、そして液体ンンチレーンジンカウンター で放射能を測定した。未知試料のIL−2活性は、国際単位にダイアルを合わせ 、組換えヒ1−IL−2標準品と比較して測定した。 gpa5−97を測定するための他の方法は、天然または変性のgpa5−97 が、125I標識PHAに、1251標識抗gp85−97抗体に、またはEC Lキット(AIIlershall)を用いてHRP結合結合ヤギ中サギ抗体に より発生する蛍光によって検出される抗gp85−97抗体に結合する能力に基 づいた。およそのgpa5−97の濃度は、5DS−PAGEブ、口、トのオー トラジオグラムまたは上記リガンドでプローブされた非変性ドノトブノロノトア ノセイから測定した。 11、化85−971λ九紅盈 多様な生物学的材料は、gpa5−97の供給源として役に立つ。 確立された細胞系は、利用し得、そして実際にそれらはたやすく取り扱われ、そ してスケールアップされ得るので好ましい供給源である。いくつかの細胞系につ いては、gpa5−97が分泌され、それゆえ培地中に大量に存在している。こ のように培地はこの分子の主要な供給源で有り得る。例えば、gp97は、5K −BR−3細胞培養液から好ましく単離される。gpa5−97の付加的な構成 物は、他の生物学的供給源から単離され得る;例えば、ヒトの母乳はg+)85 の供給源である。抗gpH5−97Abと反応するPHA結合タンパク貫は、ま た、A375ヒトメラノーマ細胞系由来の上清中に検出された。 111 旺蝕j1]様製 gpa5−97の好ましい精製法は、沈降速度勾配およびサイズ排除)IPLC のようなりロマトグラフィーおよび分子質量に基づいた分離のさまざまな用途を 含む。電荷の違いに基づいた分子構造の分離に効果があり、そして本発明に使用 し得るクロマトグラフィーの一例は、陰イオン交換クロマトグラフィーである。 多様な陰イオン交換クロマトグラフィー材料が使用し得るとはいえ、Pharm acia IJB Biotechnology、 Inc、から入手し得るD EAE−セファロースが好ましい。 陰イオン交換体からタンパク質を溶出する方法は、一般に文献に詳細に記載され ている。例えば、gpa5−97は適切に緩衝化された塩グラジェントを用いて DEAEから溶出され得る。塩の性質およびグラジェントの傾斜は経験的に決め られ得る。 効果的な塩グラジェントの典型例は、約Oから0.8モル変化する塩化ナトリウ ムである。 第二のクロマトグラフィー技法は、特に本発明で好ましく、疎水性相互作用クロ マトグラフィーの形である。疎水性相互作用クロマトグラフィー()IIC)は 、フェニルTSK HPLCカラムビーズのように固体表面に付着したアルキル 基へ結合することによって、一般にタンパク質の疎水的性質に基づいて、そのタ ンパク質の分離に影響を及ぼすクロマトグラフィーと定義される。タンパク質は 、適切な溶媒で固体表面から別々に溶出され得る。HICは、一般に初めのクロ マトグラフィーの段階(複数)に続いて使用され、モしてgpa5−97および 汚染タンパク質のサブセットを高塩濃度で疎水性マトリックスに結合させること によってgpa5−97をさらに精製する。汚染タンパク質およびgpa5−9 7は、そこから塩濃度の低下によって溶出し得る。 疎水性クロマトグラフィーを利用するための材料および方法は、5haltie l S、、1984.Methods in Enz molo 、104:6 9により記載される。gpa5−97の精製に使用し得る多くの疎水性クロマト グラフィー材料および固体支持体があることは明らかではあるが、本発明者らは フェニルTSKが好ましいことを見いだした。だが、フェニルセファロースもま た効果的である。 別のクロマトグラフィー手法、高性能液体クロマトグラフィーまたは)IPLC lはgpa5−97の精製度を高めるのに適用し得る。 HPLCは、gpa5−97の精製に適用されるHPLCの好ましい/ (−ジ ョンが、疎水性クロマトグラフィー材料を使用する上記の第三の手法に関係する 。この方法は、少なくとも一観点で上記の疎水性クロマトグラフィ一段階とは異 なる。クロマトグラフィーは、適切な塩濃度下、高圧下で起こる。使用され得る 材料ツタイブおよび方法は、Regnier、F、、1983.Methods  in EnzJ」旦■、 91:137によって記載される。本発明で好まし く使用されるのは、フェニル残基を有するクロマトグラフィー材料である。さら に好ましくは、BioRad Corporationカ)ら入手可能であり、 フェニルTSKという名で販売されて(する調製用および分析用HPLCに用い るクロマトグラフィー材料である0上記のクロマトグラフィー技術に加えて、使 用されるクロマトグラフィー材料から予め決められたサイズの構造体を排除する のに効果的である一方、そのクロマトグラフィー材料がより小さなサイズの構造 物を保持するサイズ排除クロマトグラフィーもまた本発明中で使用され得ること が明らかになる。排除カラムを構築するのに用いられるクロマトグラフィー材料 は、広く利用でき、そして多くの商品名で販売されている。−例としてPhar macia LKB Biotechnology、 Inc、で売られている 種々のセファクリルがある。適切なりロマトグラフィー材料を使用することで、 gpa 5−97は他のタンパク質から分離され得る。高純度でgpa5−97 を得るため、サイズ排除クロマトグラフィーおよび/または速度勾配遠心分離が 、イオン交換および上記の疎水性クロマトグラフィーと併用され得る。 スクロース速度勾配精製が好ましいが、グリセロールのような他のグラジェント もまた使用され得る。 選ばれた精製方法にかかわらず、そしてgpa5−97が精製された形態である 生物学的材料の性質に依存して、さまざまな精製溶液に1つかそれ以上のプロテ アーゼ阻害剤、例えば、EDTA、 PMSF、およびロイペプチンなどが存在 することが望ましい。さらに、当該技術分野で知られているように、ある精製段 階は、gpH5−97タンパク質分解のリスクを減少させる′a度で行われ得る 。 ウェスタンブロッティングまたはPHAアフィニティーブロッティングは、gp a5−97を含有する調製物を、還元または非還元条件下(Laemmli、  Ll、 、 1970. Nature、 227:680−685)でドデシ ル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけ、そしてゲルをgpa 5−97への抗体、Burnette、 1981. Anal、 Bio、  Chem、 。 112:195によって一般に記載される標識されたPHA、またはBurne tte法の改変方法でプロッティングおよびプローブすることにより、gp8s −97の精製をモニターすることに用いられ得る。 本来のgp85−97は、また、未変性タンパク質のドツトプロティングおよび 抗体または標識されたPHAをもちいてプローブすることにより検出され得る。 IV、 85−97のクローニング A、 二工ヱL1汰上 1) ポリメラーゼ 自を いたクローニング特定の核酸配列は、ポリメラーゼ 連鎖反応(PCR)、そして非相補末端上に制限部位を含有する配列を増幅する プライマーを持ちいてベクターにクローニングされる。PCRは、1987年7 月28日発行の米国特許第4.683.195号、1987年7月28日発行の 米国特許第4.683.202号、および1989年1月24日発行の米国特許 第4.800.159号に記載される。一般に、PCHによるDNA配列の合成 /増幅は、特定のDNA配列を指数的量で生産する酵素的連鎖反応を包含する。 この場合、配列末端が、それにハイブリタイズするオリゴヌクレオチドブライマ ーが合成され得るように十分詳細に知られており、そして配列の一部分が連鎖反 応を開始するのに利用され得るという条件が必要である。プライマーは、変性D NAにアニールされ、続いて、DNAポリメラーゼIの大きなフラグメント(ク レノー)、または好ましくは界面活性剤およびヌクレオチドの存在下で安定なり NAポリメラーゼのような、適切なりNAポリメラーゼ酵素を持いて伸長され、 その結果標的配列を含有する新たに合成された十鎖および一鎖が生じる。代わり に、耐熱性菌中に存在する熱安定酵素が用いられ得る。その酵素は、1989年 12月26日発行の米国特許第4.889.818号に記載のDNA組換え技術 を用いて生産され得る。 PCR合成反応で新たに合成された配列は、また、プライマーのテンプレートに なるので、変性、ブライマーアニーリングおよび伸長のサイクルの繰返しの結果 、プライマーの隣接する領域の指数的蓄積が生じる。このように、PCRは、使 用した特定のプライマーの末端に対応する末端を有するcDNA挿入物の離散的 な核酸2本鎖を産生ずる。 また、本明細書中では全体が参考文献として援用される1987年9月9日に公 開された欧州公開特許第236,069号に記載のサーマルサイクル装置(Th ermal Cycler instrument) (Perkin−Elm er Cetus Instruments)も有用である。 gp85−97をコードするプラスミドDNAまたはそのフラグメントをPCR 用のテンプレートとしての使用に代わるものは、米国特許第4.800.159 号に記載されているPCR用のテンプレートとしてこれら分子を生産するあらゆ る細胞由来のRNAを使用することである。RNAが出発材料として利用できる ならば、1つのプライマーから合成された伸長産物は、その相補物から分離され ると、他のプライマー伸長産物の合成のテンプレートとして働き得る。前記のそ れぞれのプライマーは、その5′端の近くに池のプライマー上の制限部位と同一 または異なる制限部位を含有する。十分な増幅が起こった後、増幅産物は、適切 な制限酵素(複数)で処理されて、制限切断物中に開裂産物が得られる。次に、 クローニングすることが所望されるフラグメントは、単離され、適切なりローニ ングベクター中に連結される。 PCRは多様な反応条件を用いて遂行され得るが、上記の参考文献に記載される ように、好ましい反応条件は次の通りである。特定のプローブにハイブダイズす るプラークは、0.5++1の水または好適に緩衝化された溶液に溶出され、そ して50μmの溶出液が、10μlのl0XPCR緩衝液、1.5μmの10m M dNTP、それぞれ約20pmalt14度の1μlの1次および2次プラ イマー、活性1単位に等しい0.2μlのTaqポリメラーゼと一緒にされる。 最終容積は100μmである。PCR10x緩衝液は、500dのKCI、 2 00mMのTris−HCI、 pH8,4,25iMのMgCl2、および1 mg/mlからなる。 所望のgp85−97をコードする配列を含有する好適なベクターの構築は、標 準的な連結反応および当該技術分野で周知の制限技術を使用する。単離されたベ クター、DNA配列、または合成オリゴヌクレオチドは、開裂され、改変され、 そして所望の形に再連結される。いくつかのこれら方法の簡単な記載を、本明細 書中にあげる。一般的なりローニングおよび分子生物学的技術が、Maniat is、Tら、1989.Mo1ecular C1onin 、ColdSpr ing Harbor Lab、、Co1d Spring Habor、N、 Y、、第1巻および第2巻)により記載される。 部位特異的DNA開裂は、そして、その詳細がこれらの市販の制限酵素の製造者 によって特定される当該技術分野で一般に理解される条件下で、適切な制限酵素 (複数)を用いて、そのDNAを処理することで行う。例えば、New Eng land Biolabsの製品カタログを参照のこと。一般的に、約1μgの プラスミド、またはDNA配列は、約20μmの緩衝液中で酵素1単位により切 断される。本明細書中の実施例においては、典型的には過剰な制限酵素が、DN A基質の完全な消化を確実にするために用いられる。条件の変動は容認し得るが 、インキュベーション時間は約37°Cで約1〜2時間でよい。各インキュ”C −’/ gン後、タンパク質はフェノール/クロロホルムを用いる抽出により取 り除かれ、引続きエーテル抽出され得る。 そして核酸は、エタノール沈澱により水層画分から回収し、続いて、5epha dex G−50スピンカラムを用いたクロマトグラフィーに供した。所望され れば開裂フラグメントの、サイズ分離は、標準的な技法を用いて、ポリアクリル アミドゲル、またはアガロースゲル電気泳動によって実施され得る。サイズ分離 の一般的記載は、Methods in Enz molo 、65:499− 560(1980)中に見られる。 制限フラグメントは、4つのチオキンヌクレオチド3リン酸(dNTP)存在下 で、5hMのトリスpH7,6,5hMのNaC1,6+*MのMgCl2.6 mMのDTT、および10+aMのdNTP中で20〜25℃、インキュベーシ ョン時間約15〜25分で、E、coliのDNAポリメラーゼ■の大きなフラ グメント、つまりクレノーフラグメントで処理することによって、平滑末端化し 得る。クレノーで処理した後、混合物はフェノール/クロロホルムで抽出され、 そして、エタノール沈澱される。適当な条件下でのSLヌクレアーゼ処理は、一 本鎖部分の加水分解に用いられ得る。 連結反応は、以下の標準的条件および温度下の15〜30μl容量中で一般的に 行なう: 20a+MのTris−C1p)17.5.10mMのMgCl2. 10mMのDTT、33μg/mlのBSA、10mM〜50mMのNaC1, および「付着末端」連結反応については、0℃で、1〜40μMのATP、 0 .01−0.02(WeiSs)単位のT4 DNAリガーゼ、または「平滑末 端」連結反応については、1mM ATPおよび0.3〜0.6 (Weiss )単位のT4リガーゼを14°Cで用いた。分子間「付着末端」連結反応は、通 常33〜100μg/+alの総DNAfi度で行なう。平滑末端連結反応では 、該末端の総DNA濃度は、約1μMである。 「ベクターフラグメント」を用いるベクター構築では、5゜リン酸基の除去およ びベクターの再連結反応を防ぐため(こ、ベクターフラグメントを、一般に/  (クチリア由来アルカリ性ホスファターゼ(BAP)で処理する。BAp消化は 、p)18で約150mMのトリス中、Na’およびMg”の存在下、ベクター 1μgあたり約1単位のBAPを用いて、60℃で約1時間反応させて行う。核 酸フラグメントは、上記調製物をフェノール/クロロホルムで抽出し、続いてエ タノール沈澱により回収する。ある0ζよ、不要なフラグメントの追加の制限酵 素消化により、2重(こ切断されたベクター中で、再連結が防止され得る。 以下に示す構築では、最初に適切なE、 col i株を連結反応混合物で形質 転換することによって正いA連結反応力(確認される。成功した形質転換体は、 アンビンリン、テトラサイクIJン、または他の抗生物質に対する耐性、あるい は当該技術分野で理解されているプラスミド構築様式に依存する他のマーカーの 使用により選別される。少量調製(Miniprep) DNAは、D、 ls h−t(owoviczら、1981.Nucleic Ac1ds Res、 、9:2989の方法によって上記形質転換体から調製され得、そして、制限( restriction)によって分析され得、および/または、F、 San gerら、1977、 蹟カ刀旦■、 74 :5463、さらにMessin gら、1981.Nucleic Ac1ds Res、、9:309により記 載されるジデオキ7法、またはMaxavaら、19801Methods i n Enz molo 、65:499の方法により配列決定され得る。 E、coliのに12株DG98のようなファージに感染しゃすいE、coli 株からなるM2Sへのクローニングに使用されるホスト株が用いられる。このD 098株は、1984年7月13日にATCCに寄託され、その受託番号は19 65である。 形質転換は、選択されたホスト細胞に適切な標準技術を用いて行われる。S、N 、 Cohen、 1972. 蹟ハ刀4[、69:2110により記載された 塩化物を用いたカルシウム処理、またはManiatisら、1982、Mo1 ecular C1onin + A Laborator Manual C o1d Spring Harbor Press、254頁に記載のRbC1 2法を、原核生物に用い得る。例えばSf9細胞のような昆虫細胞のトランスフ ェクションは、す/酸カルシウム沈澱技術(Graham、 F、 L、ら、1 973. Virol虫、52:456)の、昆虫細胞に適合(J、 P、 B urandら、1980. Virolog、101 ;E、 B、 Ca5s tensら、1980. ■胆泣■、101:311)する修正法を用いること で成し遂げられ得る。 B、オリゴヌクレオチドム : 合成オリゴヌクレオチドは、Matteucciら、1981. J、 Aa  Chem、 Sac、、103:3185のトリエステル法または市販の自動オ リゴヌクレオチド合成機を用いて調製され得る。アニーリングする前の、または 標識化のための一本鎖のリン酸化を、50a+MTrlss pH7,6,10 mM MgCl2.5mMジチオスレイトール、1〜2mM ATP、1.7p molλ”P−ATP (2,9mC4/mmol)、0.1mMスペルミジン 、0.1mM EDTAの存在下で、O,lnmolの基質に対して過剰の(例 えば、約10単位の)ポリヌクレオチドキナーゼを用いて行う。 以下に記載した部分N−末端および内部のgp85−97アミノ酸配列、および それに加えて既知のコドン縮重を用いて、以下に記載のように、DNAオリゴヌ クレオチドを合成し、gp85−97をコードする配列に対するcDNAライブ ラリーをプローブするためのプローブとして、またはPCR反応を行うためのプ ライマーとして用いた。 C,85−97DNA lのd および :gp85−97のDNA配列を同定 するのに適切であり得る手順としては、いくつかの手順が利用可能である。1つ の手順は、上記のように同定および合成したオリゴヌクレオチドプローブを用い て、cDNAライブラリーをスクリーニングすることである。cDNAライブラ リーは、当該分野において周知の技法を用いて構築され得るか、または市販のも のが用いられ得る。 gp85−97配列を含むCDNAライブラリーを作製する例示的な手順は、適 切な開始材料から得た全細胞質RNAを単離する工程とさらにそれからメツセン ジャーRNAを単離する工程とからなり得る。後者のメツセンジャーRNAは、 さらにポリ(A+)メツセンツヤ−RNAに分画され得、これは、順にgp85 −97メソセンジヤーRNAを含むポリ(A+)メツセンジャーRNA画分にさ らに分画される。次いで、目的とするgp85−97メ/センジヤーRNAを逆 転写し、適切なベクター中にクローニングしてcDNAライブラリーを作製し得 る。 さらに詳細には、開始材料(すなわち、組織、細胞)をリン酸緩衝生理食塩水で 、そして非イオン性デタージェント(例えば、エチレンオキシドのポリマー)で 洗浄する。例えば、NP−40を、細胞膜を溶解する量で、好ましくは通常約0 .3%で、加える。次いで、1.000 X gで10分間の遠心分離にかけて 核を取り除き得る。核を取り除いた後の上清を、等量のTE(10mM Tri s、 1mMエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、pH7,5)で飽和し た、0.5%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)および10mM EDTAを含 有するフェノール/クロロホルム(1:1)に加える。この上清を4回再抽出し 、2.000 X gで120分間の遠心分離により水層を分離する。試料を0 .25M NaC1に調整し、2倍量の100%エタノールを加え、−20°C で貯蔵することにより、RNAを沈澱させる。次いで、このRNAをs、ooo  x gで30分間でペレット化し、70%および100%のエタノールで洗浄 し、乾燥する0 これにより、全細胞質RNAが得られる。ポリアデニル化(ポ リA+)メツセンツヤ−RNA(mRNA)は、オリゴ(dT)セルロースでの りロマトグラフイーにより、全細胞質RNAから得られ得る(J、Aviv呟  1972. PNAS、69:1408−1412)。RNAは、2mg/ml の濃度でETS (10+sM Tris、1iM EDTA、 0.5%SD S、 pH7,5)に溶解する。 この溶液を65℃に5分間加熱し、次いで4℃に急冷する。RNA溶液を室温に 戻した後、この溶液を0.4M NaC1に調整し、結合緩衝液(500mM  NaC1,10mM Tris、1a+M EDTA、 pH7,5)で予め平 衡化したオリゴ(dT)セルロースカラム中にゆっくりと通す。流した溶液をさ らに2回カラムに通し、そしてカラムを10倍量の結合緩衝液で洗浄する。ポリ (A+)mRNAを、ETSのアリコートで溶出し、TE胞相和フェノールクロ ロホルム1回抽出し、NaC1を0.2Mに調整して2倍量の100%エタノー ルを加えることにより沈澱させる。このRNAを2回再沈澱し、乾燥前ζこ70 %エタノールで1回、次いで100%エタノールで洗浄する。 次いで、ポリ(A+)a+RNAを用いて、cDNAライブラリーを作製し得る 。 cDNAは、Okayama、H,、ら、1983. Mo1. Ce1l B iol、、i:280の方法(本明細書中に参考として援用されてtする)を用 0て、ポリAテイルのオリゴ(dT)ブライミングおよびAMV逆転写酵素を用 い、mRNAが富化された画分から作製され得る。 cDNAライブラリーを調製する他の方法もまた、もちろん当該分野において周 知である。1つの方法は、オリゴ(dT)プライマー、逆転写酵素、ボ’J(d G)での二本鎖cDNAの末尾付加(テーリング)、およびpBl’1322ま たはそれらの誘導体のような適切なベクターへのアニーリングを用し)、この方 法(こより、所望の制限部位で切断され、ポリ(dC)で末尾付加される。こ7 48号に見いだされる。この特許は、1983年4月13日に公開され、同−譲 渡人に譲渡されており、本明細書中に参考として援用されている。実際、この方 法は好ましく、ベクターpCDL−3Rα296を用いてrHp−を細胞系がら cDNAライブラリーを作製するのに用い、gp85−97のDNA配列を同定 し、単離した。 好ましいcDNAライブラリーは、上記の方法により、ヒト単球性白血病細胞系 のTHP−1(Res、 1nst、 for Tuberculosisan d Cancer、 Tohoku Univ、JapanのDr、 Tsuc higa)からのmRNAを用いて作製される。 最も好ましくは、メゼリン(mezerin)処理THP−1細胞から単離した mRNA、およびベクターpCDL SRα−296を用いてcDNAライブラ リーを構築することである。pcDLs!?α−296は、DNAX Corp orat ionから入手し得、Takebeら、1988. Mo1ecul ar and Ce11ular Biolo 、 8(1):466により; および米国特許第4.695゜542号中に記載されている。 最後に、上述のように、cDNAライブラリーは市販されており、所望のgp8 5−97 DNA配列を同定し単離するために、これを購入して用い得る。特に 有用なライブラリーは、C1ontechにより販売されている(カタログ番号 #L H1008)。これは、全ポリ(A+)メツセンジャーRNAから作製さ れたλgtllヒト胎盤CDNAライブラリーである。 ■、85−97に文・ る gp85−97に対するポリクローナル、モノクローナル、または組換え抗体は 、種々の技法を用いて生成され得る。非ヒト抗体でも十分に働くが、抗体は、好 ましくは、ヒトまたはヒト形化したものである。高力価中和ポリクローナル抗体 の調製は、種々の種を免疫感作し、いくつかの異なる免疫感作レジメのうち1つ を用いることにより行われ得る。本発明の好ましい方法は、完全フロインドアジ ュバント中で調製したgl)85=97で、ウサギを免疫感作することである。 85〜97kDの分子および/またはそれらに由来するフラグメントを含む天然 複合体が、免疫原として利用され得る。動物には、続いて複数回の不完全フロイ ンドアジユバントでのブースト(目的とする分子の元の量の約半分を含む)を、 約21日の期間をあけて行う。それぞれの約21日期間から約10日後に、20 〜30+elの血液を採り、血清を単離し、そこから抗体を単離する。この手順 は、数カ月間行われ得る。 モノクローナル抗体は、天然gp85−97複合体、そのサブユニット、または それら由来のフラグメントを免疫原として用いて産生され得る。その手順は、K ohler、 G、およびMi l5tein。 C,、1975,Nature、 256:495により記載の手順、または当 該分野において周知であるそれらの改変法が用いられ得る。 上記のKohlerおよびMi 1steinの研究は、マウスリンパ球と薬剤 選択性プラズマ細胞腫とを融合してハイブリドーマを生成することに関わる。適 切なプラズマ細胞腫は、Sp 210−Ag14てあり、当業者に広く用いられ ている。KohlerおよびMilsteinの研究以後、ハイブリドーマ技法 は、ヒトモノクローナル抗体を分泌するハイブリッド細胞系を生成するために用 いられている。最近では、Abrams、 P、 1986. Methods 山り担u肛艮■、 121:107に記載の手法が一般的に用いられるが、他の 改変法は、当業者に周知である。 産生される抗体がマウスまたはヒト抗体であるかどぅかに関わらず、抗体分泌細 胞を融合パートナ−と組合せ、その細胞を適切な融合剤、好ましくはポリエチレ ングリコール、より好ましくはポリエチレングリコール1000で融合する。こ の融合剤を、抗体分泌細胞を含む細胞ペレットおよび融合パートナ−に、短時間 穏やかに攪拌しながら少量加える。融合剤を加えた後、細胞混合物を洗浄して融 合剤および細胞デブリを除去し、そして融合細胞および非融合細胞からなる細胞 混合物を選択増殖培地を含む適切な細胞培養チャンバーに播種する。数週間後、 ハイブリッド細胞が見られ、目的とする抗体産生に対してスクリーニングし、サ ブクローニングして、安定なハイブリッド細胞系を確実に得られるようにし得る 。 細胞はまた、当該分野において周知である電気融合法を用いても融合され得る。 好ましい抗体は、gp85−97材料により感作されたリンパ球からFi製され 得るヒトモノクローナル抗体である。この抗体の調製は、上記の細胞融合法を用 いて、インビボまたはインビトロのいずれかで、抗体産生ハイブリッド細胞系を 不朽化し、それにより所望の抗体の永久源を得ることにより行われる。 あるいは、感作リンパ球は、2つの技法、ウィルス形質転換および細胞融合、の 組合せにより不朽化され得る。好ましい組合せは、エプスタイン・バールウィル スでの抗体産生細胞の形質転換と、次いで行われる適切な融合パートナ−への形 質転換細胞の融合とからなる。このような融合パートナ−は当該分野において周 知であり、例えば、融合パートナ−は、マウス骨髄腫細胞系、異種骨髄腫系(h eteronyeloma 1ine)、またはヒトを髄腫系、または他の不朽 化細胞系であり得る。 PCT特許出願第81100957号; 5chlo+sら、1980. PN AS USA、 ?7:6841 ; Croceら、1980.Nature 、 288:488゜好ましい融合パートナ−は、マウス−ヒト異種ハイブリッ ドであり、より好ましくは、F3B6と称される細胞系である。この細胞系は、 American Type Cu1ture Co11ection、受託番 号HB8785として寄託されている。これは1985年4月18日に寄託され た。F3B6を作製する手順は、欧州特許出願、公開番号第174,204号に 記載されている。エプスタイン・バールウィルス形質転換の使用および不朽化抗 体分泌細胞系の産生に適した技法は、Roder、 J、ら、1986、 Me thods in Enz molo 2.121+140に示されている。 上述のように、本発明の好ましい実施管機は、gp85−97モノクローナル抗 体を不活性化することであるが、このような抗体は改変されて生物学的活性を維 持し得ることが、当業者に明らかである。従って、本発明の範囲内には、例えば F(ab’)2、Fab、 Fvなとのような種々のサイズのフラグメントに還 元(reduct 1on)することにより改変された抗体が含まれる。また、 抗体を産生ずるハイブリッド細胞系は、所望の抗体をコードするDNAの供給源 であるとみなされ、これらは、遺伝的に工作された抗体を産生ずるために、既知 の遺伝子技術により単離されて細胞に転移され得る。後者の例は、本明細書中に 記載のハイブリドーマの抗体結合部位を有する一本鎖抗体を産生ずることである 。一本鎖抗体は、米国特許第4.704.692号に記載されている。 遺伝子的に工作された抗体の2番目の例は、組換え抗体、またはキメラ抗体であ る。組換え抗体を産生ずる方法は、Cabillyらによる米国特許第4.11 16.567号; 1984年8月15日に出願された日本特許出願番号筒84 −169370号; 1984年9月3日に出願された英国特許出願84222 38; 198S年10月28日に出願された日本特許出願第85−23954 3号に示されている。また、1986年3月27日に出願された英国特許出願第 867679号には、軽鎖または重鎮の可変ドメインの相補的決定領域(CDR s)の少なくとも一部分が、異なる特異性の抗体由来のCDHの相似部分により 置換されている改変抗体を産生ずる方法が記載されている。 その明細書中に記載されている手順を用いることにより、ある種において、置換 されたCDR領域を有する別の種に由来の抗体に融合したCDR領域を有するよ うな組換え抗体を構築することが可能である。 出願人が彼らの発明であると考えていることを記載しており、ヒト乳および5K −BR−3細胞からそれぞれ単離されたgp85およびgp97に関連する以下 の実施例は、本発明を説明するものてあり、本発明の範囲を限定するように構築 されるものではない。例えば、起源、種類、または方法における変更は、本発明 の範囲から逸脱することなく用いられ得る。 支意且J SK−BR−397のアッセイ 1 、けgp85−97の活性を、2つのPH A−刺激細胞アッセイのうち1つを用いて測定した。ヒト末梢血単核細胞を、F icoll−Hypaque(Phar+nacia LKB Biotech nology Inc、)を用いる密度遠心分離により、新鮮なヘパリン処理血 液から単離した。単核細胞を、界面から単離し、1%L−グルタミン、ペニシリ ン(100単位/ml)、ストレプトマイフン(1oo tt g/+1)を補 足したRosyell Park Memorial In5titute 1 640(RPMI 1640)培地で3回洗浄し、そして得られた細胞を、アッ セイの実施に用いられる培地に再懸濁した。 この単核細胞を、以下を含むアッセイ混合物中に、細胞0゜67 X 10’個 /mlの濃度て再懸濁した: 25mMヘペス、10%熱不活性化ウンつ児血清 、1%L−グルタミン、および2%ベニンジン(200単位/ml)およびスト レプトマイシン(200μg/++l)を含むRPMI 1640゜ 次に、PHA (0,25μg/ml)を含む単核細胞懸濁液150μlを、9 6ウエルのU底の組織培養プレート(Caster)のウェル中に加えた。この 懸濁液は、細胞をI X 105個/ウェル含んでいた。 この混合物を、gp85−97活性をアッセイする試料50μ11 またはコン トロール緩衝液50t11のいずれかを含むウェルに加えた。 この96ウエルプレートを、37℃で3日間組織培養インキュベーター中でイン キュベートした。アッセイを完了する18時間前に、細胞培養物を0.5uCi /ウエルの3H−チミジン(2Cj/mmol)で標識した。18時間の放射線 標識の後、96ウエルプレートからの細胞を、自動細胞採集機(automat ed cell harvester) (Skarton、Inc、、Ste rling、 Virginia)で採集し、液体シンチレーション計数を行っ た。LKBβプレート/ンチレーションカウンター(Pharmacia LK B Biotechnology、 Inc、 )を用い、DNAへの3日−チ ミジンの取り込みを測定した。図に示したデータは、コントロール緩衝液を含む 培地で処理したフントロール細胞と比較した、増殖の阻害パーセントとして表し ている。 上記の増殖アッセイに加えて、gpH5−97活性を、その分子の、LBRM− 33細胞からのIL−2の産生を阻害する能力を測定することによりアッセイし た。PHAおよびIL−1の存在下で、この細胞系がIL−2を分泌するので、 増殖のためにIL−2を必要とするHT−2細胞でアッセイされ得る。 このアッセイは、96ウ工ル組織培養プレート(Falcon Carp、、  3072)で行った。gp85−97に対して試験しようとするクロマトグラフ ィー画分をPBS中で透析し、10%ウシ胎児血清および5 X 10−5Mβ −メルカプトエタノールを補足したRPMI 1640からなるアッセイ培地に 希釈した。最終容量は、50μl/ウエルであった。アッセイの前に、プレート を紫外線照射により滅菌した。次に、LBRM−33細胞を上記のアッセイ培地 にIll当たり5X 105個に希釈し、そしてPHA−L (Siga+a  L−4144)を最終濃度が25Mg/+tlになるように加えた。100μl /ウエルのLBRM−33細胞を試料に加え、gp97活性に対して試験した。 IL−1を加える前に、この混合物を37℃で1時間インキュベートした。 1時間インキュベートした後、最終濃度が0.08単位/mlとなるように、I L−1を50μl/ウエルで各ウェルに加えた。IL−1は、アッセイ培地中で 、0.312単位/mlの濃度になった。IL−1を与えないコントロール試料 には、50μl/ウエルのアッセイ培地のみを与えた。ウェル中のIL−1の最 終濃度は、0.08単位/itであった。コントロールは、P)IAを与えずL BRM−33細胞を含むウェルと、LBRM−33細胞およびPHAの両方を含 まないウェルとを包含する。 次いで、組織培養インキュベーター中で37℃で18〜24時間、ウェルをイン キュベートした。このプレートを1.00Orpmで10分間遠心分離すること により細胞をペレット化し、各ウェルの上清の最上部分50μmを新しいウェル に移した。HT−2細胞番よ、アッセイ培地で細胞2×105個/mlの濃度に まで生成され、このうち50μmを、ウェルに対して50μlの上清を含むよう に加えた。HT−2細胞を37℃で18〜24時間インキュベートし、1uC1 /ウエルの3H−チミジン (50μl/ウェル、NEN No、NET−02 7A)でのパルスを3〜4時間行った。ウェルを自動細胞採集機で採集し、液体 /ンチレー7ヨン計数を行った。 ノティング: gp85−97のmlをモニターするために、ウェスタンブロッティング、また はPHAアフィニティーブロッティングを用いた。 このプロ・ノティングは、その分子を含む調製物を、還元下、または「非還元」 条件下で(Laemili、 U、、 1970 Nature、 227 : 680−685) ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)ポリアクリルアミドゲル 電気泳動にかける工程、および、プロットし、そのプロットをgp85−97ま たは標識PHAに対する抗体でプローブする工程からなる。これらは、一般的に はBurnette、1981. Anal、 Bio、 Chem、、 11 2+195に記載の方法、または、Burnette法の改変法により行われる 。試料を、0.45μm IIImobilon P (Mill 1pore )上にプロットし、0,02%アジド、0.1%ウソ血清アルブミン、0.1% オボアルブミン、および0,1%Tween 20が加えられた、3+nM K CI、 0.14M CaC1,1,5aM K2HPOj、 8mM NaH 2POj。 pH7,4(PBS)からなるウェスタン緩衝液でブロックL、!281−pH A−L (Pierce 1odo−Beadsを用いて標識した)でプローブ し、洗浄し、マルチワイヤー比例検出器(multi−wire propor tional detector) (自動化されたMicrobiology  Systems、Inc、)で計数した。 いくつかの場合において、gp85−97の濃度を、順に画分を希釈し、ポリビ ニリデンジフルオライド紙上にドツトプロットし、抗gp85−97Abでプロ ーブし、モしてgp97の希釈に対して標準化したオートラジオグラムの定量走 査を行うことによってもまた測定した。比重測定は、Abaton 5canプ ログラムで、Apple Macintosh IIコンピューターおよび16 ビノトAppleスキヤナーを用いて行った。選択されたドツトプロ、ト希釈の オートラジオグラムを走査して、相対的なgp85−97濃度を、ドツトの平均 密度に対する生成物サイズのドツト倍から、Ii+age135、プログラムを 用いて測定した。絶対的なgl)85−97濃度は、次いで、同じオートラジオ グラム上で、既知の量の精製gpa 5−97の希釈を走査することにより測定 され得る。 抗gp85−97抗体ドツトプロットのために、精製された天然gp97に対す るポリクローナルウサギ抗体を、Berkeley Antib。 dy Co+npanyにより調製し、プロティンAセファロースクロマトグラ フィーにより、次いで97kDおよび70kDの5K−BR−3gp97サブユ ニット(高性能電気泳動クロマトグラフィーにより精製された)を用いるアフィ ニティークロマトグラフィーにより精製した。これらのサブユニットは、Bio Rad Affigel 10/15に結合しており、1)H2での0.IMグ リンフン溶出した。gp85−97′aIiは、順に希釈した試料をドツトプロ ットし、ブロックしく上記と同様)、1251−襟識抗gpH5−97抗体でプ ローブし、そしてオートラジオグラムての定量比重測定を行うことにより測定し た。 gp85−97のN末端気相配列決定は、精製した物質の以下の5DS−PAG EおよびPVDFメンブレンへの転移に続いて行われ得る。 内部アミノ酸配列は、適当な酵素(例えば、Lys−Cブロテアーセ) テgp 85−97を消化し、次イテ5DS−PAGEニかけ、PvDFメンブレン上に 移し、ABI気柑/−クエンサーを用いて配列決定することにより得られ得る。 +1.旺H亘■I gp97の精製の供給源として、10リツトルの5K−BR−3細胞培養土清を 用いた。培地を採集する前に、細胞を血清フリーおよびインスリンフリーのDM EM培地で3日間培養した。 馴化培地を種々のプロテアーゼインヒビターを含むように調整した。このインヒ ビターには、1+nM EDTA、1 tt g/m1ロイペプチン、および2 00μM PMSFが含まれる。精製の間を通して、これらの濃度でのこれらの インヒビターを全ての緩衝液中で用いた。 馴化培地を、Am1con YMIO5piral Cartrige濃縮器で 20倍に濃縮した。保持物質を2511IMトリス緩衝液、pH8,5中で透析 し、5 X 20 cmの大きさのDEAE−セファロース(Pharmac  ia)カラムを通してクロマトグラフィーにかけた。タンノくり質を、全容量1 .5リツトルをtoil/分の速度で流した塩化ナトリウムの0〜0.7Mのグ ラジェントで溶出した。gp97を富化したこれらの画分を、次のクロマトグラ フィー手順を開始する前に、プールして、硫酸アンモニウム、pH7,0で0. 8Mにした。 DEAE−セファロ−スプール画分から得た全量15hgのタンノくり質をそれ ぞれ含有する3つのアリコートを、21.5 x ls。 ++onの大きさのBioRadの調製用フェニル−TSK )IPLCカラム にそれぞれ別々にかけた。タンパク質を、硫酸アンモニウムを減少させ(0,8 Mで開始)エチレングリコールを0から30%に増加させる十字交差型グラジェ ントで、3 m17分でカラムから溶出した。3つのDEAE−セファロースア リコートのそれぞれをこの方法で処理し、続いてフェニルiSKカラムからgp 97の単一ピークを得た。この段階での精製のフェニル−TSKクロマトグラフ ィーの代表例を、図1に示す。これらのフェニル−TSKカラム画分をプールし 、リン酸緩衝生理食塩水中で透析し、YMI Oメンブレンを用いるAm1co n 5tir cel+で20倍に濃縮した。 次に、濃縮した物質の2mlアリフートを、リン酸緩衝生理食塩水で緩衝させた 5から50%のスクロースグラジェント37m1で展開し、10℃、24.00 Orpmで39時間、Beckman 5W2Bローターで遠心分離した。チュ ーブの底に穴を開け、そこから画分を採取した。この精製gp97を、プロテア ーゼインヒビターを含まないリン酸緩衝生理食塩水中で透析し、0.45μra  acrodiscフィルター(Gelman 5ciences)を用いて濾 過滅菌し、そして4°Cで貯蔵した。5K−BR−3細胞の3日間培養から得た 馴化培地から始まる精製プロトコルにより、3.3o+gのgp97が得られ、 この画分は、70kDおよび27kDの7ラグメントに切断されていた。これは 、300倍精製に相当し、回収率は20%であった。 本質的に同一の精製から得られた精製gp97タンパク質を、PBSに対して透 析し、Am1con YM30限外濾過により0.5Bg/mlに濃縮した。こ れを、O,LM トリス、pH11,9および0.1%SDSおよび0.1mM チオグリコレート中で1時間予め電気泳動し、次いで緩衝液(0,1mMチオグ リコレートを含む)を流してゲルを回復させた8%還元5O3−PAGEに流し 、試料を分離した。タンl<り質のバンドをPVDFメンブレン(Pro−Bl ot、 Applied Biosysteo+s、Inc、)に移し、簡単な り−マンーブルー染色により可視化した。優勢な70kDのバンドを検出し、次 いで気相ンークエンサー(Applied Biosystems)を用いて配 列決定した。以下のN末端配列が得られた: VNDGDM?LAD、 97k Dの分子量のバンドもまた、本質的に同一の3番目のgp971i製物から配列 決定し、以下のN末端配列を得た: (配列番号・l)。 A、丘住佳U; 精製5x−sR−3?I合体の見かけの固有分子量は、2.5mM EDTA、 0.2mMフェニルメチルスルホニルフルオライド、および2μg710イペブ チンを含むリン酸緩衝生理食塩水中の5から20%のスクロース(W/V)グラ ジェント12m1を用いる沈降速度法により推定した。精製5K−BK−3gp 97 (6μg)を、0.2mgのウシ血清アルブミンと、全部で200μmの PBS中で混合し、15℃、28Krpn+で16時間、5140 Cュータ− で遠心分離した。画分を底から採集し、BioRadアッセイによりマーカータ ンパク質に対してアッセイした(595nmで読み取る)。200μl PBS 中に400ug BSAおよび600ug IgM Ta2を含むコントロール グラジェントもまた、平行して行った。gp97のピークは、各両分10μmの ウサギ抗gp8s−97/ヤギ抗ウサギ1(RP抗体検出により位置を突き止め 、続いてこれを希釈し、PVDFメンブレンにトンドブロットし、蛍光により可 視化した。オートラジオグラムを走査して、相対的なgp97濃度を定量し、ピ ークの位置を決定した。巨大分子の沈降係数は、固有分子量を決定するために用 いられた。 gp97のS値は、約25であった。 5K−BR−3細胞培養上清から単離したgp97の見かけの固有分子量はまた 、移動相として0.5+el/分のリン酸緩衝生理食塩水を用いるセファロース 6サイズ排除HPLCカラム(Pharmacia)でのクロマトグラフィーに より推定した。図3に結果を示す。 上記のような’ 251−PHAドツトプロ、ドア7セイを用いて、gp97を 含む画分を同定した。見かけの固有分子量は、最も大きい襟準であるIgM T a2よりも大きく、1200kDを超えると推定される。IgM T88モノク ローナル抗体を分泌するハイブリドーマは、 American Type C u1ture Co11ectionに受託番号)IBT431で寄託されてい る。 精製5K−BR−3gp97複合体の密度は、平衡密度遠心分離により測定した 。ここで、30μgのgp97を、密度1.35gm/讃lでCsClを含むリ ン酸緩衝生理食塩水14m1中に混合した。この混合物を、5℃、2B、 GO Orpmで70時間、Beckman 5W40ローターで遠心分離した。チュ ーブの底に穴を開け、0.5mlの画分を採取し、各面分の密度を、密閉した3 組のチューブの画分のアリコートを計量することにより測定した。精製5K−B R−3gp97の密度は、約1.35gm/mlであると決定された。 部分的に精製した[p97のトリプシン消化に対する感受性を決定するために、 実験を行った。gp97天然複合体を、トリプ/ンを用いて、1:10の割合( W/V、全タンパク質に対するトリブノン)で37°Cて60分間処理した。1 2I4は、消化前と後の物質のBlo−3il 5EC−250サイズ排除HP LCクロマトグラフイープロフイールを示す。これら2つの調製物の5DS−P AGEにより、手積製gp97は、比較的プロテアーゼ抵抗性(トリプシンでの 限定的な消化を行った後)であり70kDと27kDのフラグメントに ・なる が、他のバンドはさらに広範囲に分解した。70 kDバンドのN末端配列(P VDFメンブレンに移しな後)が、上記の精製5K−BR−3gp97の配列に 相当した。 レクチン結合の研究をgp97 (70kDおよび27kDのフラグメントを含 む)で行い、この糖タンパク質の糖成分を部分的に特性付けた。用いたレクチン の糖の特徴は以下のように報告されている:1)conA(α−D−マンノース およびα−D−グルコサミン)、2) レンズマメレクチン(α−0−マンノー ス)、3)コムギ胚芽アグルチニン[(D−glcNAc) 2およびNeuN Acコ、および4)フィトヘマグルチニン、白血球特異性(オリゴ糖)。 精製gp97 (PBS 300u 1中50ng)を、種々のアガロースビー ズ(インキュページフンにつきビーズ25μl)に固定した種々のレクチンと共 に、室温で2時間攪拌しながらインキュベートした。遠心分離によりビーズを取 り除いた後、上清中で残渣と結合していないgl+’17を、上記の抗gpH5 −97抗体ドツトプロットアッセイにより測定した。PHA−Lおよびコムギ胚 芽アグルチニンのみが顕著な量でgp97と結合した。 5DS−PAGE上に流し、PVDF紙にプロットしたgl)!17に結合する 125I標識PHA−Lを用い、同様の研究を行った。グリコシダーゼでの前処 理による影響についてもまた、このシステムにおいて研究し、gp97中の糖の 結合についての部分的な特性付けを行った。各グリフンダーゼ反応は、pH7, 0で100mMヘペス中に2−メルカブトエタノールを含有する0、1%ドデシ ル硫酸ナトリウム中で5分間煮沸することにより変性させた精製gp976マイ クログラムで行った。NP40を最終a度が1%(W/V)になるように加え、 そして個々の60マイクロリツトルの反応液を、以下の酵素単位を加えた後、3 7℃で18時間インキュベートした:1)2ミリ単位のノイラミニダーゼ(Bo ehringer Mannheim Biochemicals) ; 2  ) 2ミリ単位のノイラミニダーゼと1ミリ単位の0−グリカン−ペプチド−ヒ ドロラーゼ(Boehringer Mannhei+m) : および3)0 .5ミリ単位のN−グリカナーゼ(Genzyme)。メイラミニダーゼを含有 する反応液中に、CaCl2を4mMとなるように加えた。コントロール反応液 を含む各反応液について、20マイクロリツトルアリコートを3組で5DS−P AGEを行った。生成物を、それぞれ以下の方法により可視化した: 1)クー マン−ブルー染色; 2)ブロッティングし、1251−プロティンAで標識し た抗SK−BR−3gp97抗体でプローブすること:および3)ブロッティン グし、’ 251−PHAでプローブすること。 3つの検出法はすべて、グリコシダーゼ処理後の5DS−PAGEにおいて、分 子の分子量が変化することを示した。ノイラミニダーゼ処理によりわずかな移動 が生じたので、シアル酸力(存在することが示される。0−グリカン−ペプチド −ヒドロラーゼ処理ではいかなる影響も生じなかったので、明らかなO−グリコ リル化は起こっていないと考えられる。N−グリカナーゼ処理では、分子量の大 きな移動が生じたため、明らかなN−結合グリコリル化が起こっていると考えら れる。l 251−p o p、では、N−グリカナーゼで処理した物質以外の 全ての抗体反応バンドに結合することが観察されたので、PHA−Lはgp97 のN−結合糖成分に結合すると考えられる。 (以下余白) 実if鉗l ヒト 97をコード る −のクローニングヒトgp85−97をコードする遺 伝子は、以下の一般的方法を用いてクローン化した。まず、部分的にタンパク質 分解された形で回収した5K−BR−3gp97を、変性し、還元し、そして、 97kDおよび70kDの分子を、01%のSDSで、サイズ排除HPLCを用 いて精製した。この97kDおよび70kDの分子を、Lys−Cプロテアーゼ で消化し、そして得られたペプチドを精製し、配列決定した。次に、ペプチドの 一つであるペプチドIのアミノ酸配列を基に、縮重したオリゴヌクレオチドブラ イマーを合成し、5K−BR−3mRNA上でのPCR反応に用いた。ここで得 たDNA配列は、順次、結局、cDNAライブラリーをスクリーニングするため の特異的DNAプローブを合成するための、他のオリゴヌクレオチドブライマー を合成するために使用され、5K−BR−3gp97をコードする全長のcDN A配列を得た。 より明確には、1mgの部分的にタンパク質分解したSK−BR−3gp97を 、2%のドデシル硫酸ナトリウムで変性し、そして40mMのジチオスレイトー ルで還元した。混合物を10分間50 ’Cに加熱し、Pharmacia 5 uperose 6サイズ排除−HPLCカラム上で、1mM EDTAを含む 25mMのトリス(pH8,5)中の0.1%のドデシル硫酸ナトリウムを移動 相に用い、o、am+/分の速度でクロマトグラフィーを行った。精製した97 kDのサブユニ、トおよび70kDのフラグメントは、別々に5%(W/W)の Lys−Cブロテアーセで、37°C518時間処理した。消化およびペプチド 生成の程度を決定するために、97kDおよび70kDの消化物の3分の1を、 14%アクリルアミドTricine緩衝化ゲルを用いて、還元5DS−PAG Eで電気泳動した。ゲルは、PVDFメンブレン(Pro−Blot、 App lied Biosystems)を用いてプロットし、クーマシーブルー染色 で可視化した。2組のレーンを、”J−PHA結合に対して分析した。各消化物 の残りの3分の2は、アセトニトリル/TFAを移動相として、Vydac C −カラムを用いるRP−HPLCによりクロマトグラフィーを行った。各カラム 画分のアリフートを、凍結乾燥し、14%アクリルアミドTricine緩衝化 ゲルで、5DS−PAGEにより分析し、各画分の残りのタンパク質を、N末端 から配列決定した。97kDおよび70kDの両方の分子をLys−Cプロテア ーゼで消化すると、同様の消化パターンを示し、これらの分子が構造上関係があ る証拠を得た。4つのRP−)IPLcのピークを選び、そしてピークIと命名 したその1つを、P’/DFメンブレンに移しApplied Biosyst emsの気相シークエンサーを用いて配列決定した。ピークIのペプチドから得 られたN末端のアミノ酸配列を、(配列番号=2)に示す。 ペプチドIのアミノ酸配列から、3つの縮重オリゴヌクレオチドブライマーを、 一部がペプチドの種々の領域に対応するように合成した。オリゴヌクレオチドを 、5K−BR−3ポリA十議RNA上のプライムPCR反応に使用した。縮重は 、いくつかの選択したゆらぎの位置をイノシンで置換することにより、幾分減少 した。オリゴヌクレオチドは、下記の配列: (配列番号:3): (配列番号 :4);および(配列番号:5)を有すアンダーラインは、(配列番号=3)に ついては旧ndII[の、および(配列番号:4)および(配列番号=5)につ いてはEcoRIの制限部位の位置を示す。。制限部位は、pUCベクターへP CR生成物を容易にクローニングするようなプライマーの設計を含んだ。 PCR反応は、 (配列番号:4)または(配列番号=5)と組合せて、 (配 列番号:3)を用いて行った。 簡単にいえば、PCRは総量50μl中、最終濃度1xPCR緩衝液、50℃M のdNTPSlμMの5゛および3゛の各プライマー、および1単位のTaqポ リメラーゼで行った。Taqポリメラーゼを加える前に、反応混合物を80℃に 加熱した。増幅は2つの結合したサイクル方式を用いて行った。増幅の最初の5 サイクルは、95°Cで30秒の変性、45℃で30秒のアニーリング、および 72°Cで30秒の伸長からなる。これに続いて、それは、95℃で30秒の変 性、55°Cで30秒のアニーリング、および72℃で30秒の伸長からなる、 30サイクルの増幅を行った。 予測したPCR生成物は、約24塩基対が異なると予測され、そして実際に、ゲ ル電気泳動の移動度から判断し、得られた生成物は約97および121塩基対の 長さであった。 5K−BR−3gp97のアミノ末端のアミノ酸配列を、上記のように決定し、 そしてこれらのデータを用いて、さらに他のオリゴヌクレオチドブライマーを合 成し、それらのプライマーを、(配列番号:4)および(配列番号:5)のプラ イマーを用いた、以下のPCR反応に用いた。 一部アミン末端の配列に基づくオリゴヌクレオチドプライマーを、 (配列番号 :6)に記載し、上記のように設計した。 (配列番号=6)と(配列番号=4)または(配列番号:5)のどちらかとを用 いたPCR反応により、それぞれ、約740および765塩基のDNA配列を得 た。 DNA配列を、上記PCR反応によって生成した物質から得た。 この配列に基づいて、さらに2つのオリゴヌクレオチド配列を合成し、THP− 1cDNAライブラリーをプローブするのに用いて、gp97の全長をコードす る配列を有するクローンを同定した。これらのオリゴヌクレオチド配列は、 ( 配列番号ニア)および(配列番号二8)である。それらの配列は、以下の(配列 番号ニア)および(配列番号:8)である。 支立孤ユ 85−9HCZ−6cDNAライブラリーのスクリーニングcDNAライブラリ ーを、1100n/mlのメゼレイン(mezerein)で24時間誘導した 、THP−1細胞から単離したmRNAから作成した。 その手順は、上記の手順を用いてmRNAを単離する工程、および直鎖状にした プラスミド、pcDL−SRα296に共有結合したオリゴ(dT)でプライム することにより一本鎖cDNAの合成を行う工程からなる。 ポリ(dT)テイル化は、10×ターミナルデオキシヌクレオチジルトランスフ エラーゼ緩衝液(本願明細書では、以下1(lXTdT緩衝液と称す)を用いて 行った。この緩衝液は、以下のように調製した: 13.8gのカコジル酸を、 3.0gのトリス塩基を溶解した60m1の水に加える。固体のKOHをゆっく り加えることにより溶液をpH7,6に調整し、その後容量を水で88m1に増 やす。次に、溶液をO″Cに冷却し、それから溶液を一定に攪拌しながら、0. 1MDTTを21加えた後、O,1MのMIIC12を10nla下する。20 μmの10XTd丁緩衝液に、5、Oμlの1hMのdTTP。 および、200μgのKpnエンドヌクレアーゼ消化pcDL−SRa 29G プラスミドを加える。溶液の総量が200μlになるように、水を加える。溶液 を37℃に15分間暖め、約3μm中の360単位のTdTを加えて、37℃で 5分間インキュベートする。 次に、cDNA合成を当該分野で公知のように、逆転写酵素を用いて行い、新た に合成したcDNAの3°ヒドロキシル末端に(dC)テイルを付加する。pc DL−SRα296の3°末端に、反応中に付加した(dC)テイルを、Hin dlIIで消化して除去した。100μlの逆転写酵素反応は、10℃gのポリ (A+)TIP−I RNA、20a+Mのトリス−MCI、pH8,3,2, 5mMのMgCl2.50+IIMのKCI、1mMのDTT、 0.5mMの 各100単位のRNA5in、5 tt gのポリ(dT)単一テイル化ベクタ ーープライマーDNA、および100単位の逆転写酵素を含む。反応は、37° Cで30分間行った。 最終的に、オリゴ(dC)テイル化cDNA−mRNAプラスミドは、SRαプ ロモーター−リッカーで環状にした。それは、一方の端のIB1部位、および他 方のホモポリマーチイルのdGで行った。アニーリング反応は、10×アニーリ ング緩衝液からなるアニーリング溶液を用いて、標準条件下で行った。10×ア ニーリング緩衝液は、0.1MのTris−HCL、 pH7,6,1,0Mの NaCl、 10mMのEDTAからなる。1RNA鎖は、連続的にE、col iのRNase HsDNAポリメラーゼ■、およびDNAリガーゼを用いて、 DNAに置き換えた。次いでDNAを、DH5−α細菌内へと形質転換した。  (DH5−a細菌は、Bethesda Re5earch Laborato ries、 Re5earchProducts Division、 Lif e Technologies、Inc、、 Ga1thersburB、 M D Z08T7.Cat、No、)IZ585Aから得る: Max Effi ciency DH5−α感応細胞) 上記で得たcDNAライブラリーを、当該分野では周知の手順を用いて増幅し得 、ライブラリーを−70”Cで、LB培地中12,5%グリセロール中で細胞ペ レットを懸濁して保存し得る。 eDNAライブラリーは、1.65X 10”個の形質転換体を平板培養し、( 配列番号二8)を有するオリゴヌクレオチドを用いることによりスクリーニング した。31個のコロニーはポジティブであり、プライマー(配列番号ニア)およ び(配列番号二8)を用いるPCHにより、さらに分析した。31個のポジティ ブなコロニーのうち、7個のコロニーはおおよそ予測した塩基対の数である43 7を有することが見いだされた。7個のコロニーのうち2個の、クローン17お よび18を選択し、さらに研究した。 クローン18の両方の鎖を、上記のαj53およびSangerジデオキシ法を 用いて、配列決定した。7−ケネースを、ポリメラーゼとして使用した。クロー ン由来のDNA配列は、 (配列番号:9)に示す。180−1934残基は、 gp85−97のプロ型をコードする。234−1934残基は、gp85−9 7の成熟型をコードする。推定したアミノ酸配列を、 (配列番号:1o)に示 す。アミノ酸1−18は推定リーダー配列を形成する。 gp85−97遺伝子のDNA配列は、多数の機能を有すると予測され得る、十 分な大きさおよび複雑度を有する成熟タンパク質をコードする。DNAおよびタ ンパク質のデータベースのホモロジー検索から、ヒ) gp8s−97のN末端 領域に、著しく保存されたドメインが存在することが示される。成熟gp85− 97タンパク質の最初の105個のアミノ酸は、タイプrヒトマクロファージス カベンジャーレセプターの、細胞外末端配列と50%以上一致している。Kod ama、 T、ら、1990.Nature、 343:531−535゜この ドメインの正確な機能は、現在未知である。しかし、スカベンジャーレセプター の他のドメインは、酸化された低密度リポタンパク質、細菌リポ多糖、および一 本鎖の核酸などの、望ましくない分子を除去することを、明らかに包含する。こ の同じトメイノは、gp85−97と、精子の表面に複製物が見いだされるウニ との間で高度に保存され、そして、精子−活性化卵ペプチドに対するレセプター として機能している。Dangott、L ら、1989.跡j頂棧醇、H:2 128゜gp85−97のN末端ドメインもまた、リンパ尿糖タンパク質CD& のような池のヒトタンパク質と、著しく相同である。従って、gp85−97は 、例えば、感染病に対して応答すること、または免疫応答を促進することを含む 、これらの相同タンパク質と同様の機能を示し得る。 成熟N末端配列、およびgp85−97の見かけの分子量は、まだクロー7化し ていない、肺癌の糖タンパク質であるL3抗原の分子量と同一である。Lin5 leyら、肛匹■紅旦葺(1986)■:2978−2986゜ 支立史A SK−BR−397の 全長を有する二つのクローンである、クローン17および18を、細胞系Cos  A2中にトランスフェクトした。細胞系r Co5A2JはCo5−1細胞の 軟寒天サブクローン(Gluz+aan、 Y、 、 1981. C。 ell、23:175−182)である。対数増殖期の細胞は、適切なプラスミ ドと、0.05%のDEAE Dextran (Soipayrac、L、M 、ら、1981、ηgυ−178・7575−75711)を用いてトランスフ ェクトした。 細胞を、室温で1時間インキュベートし、次いで洗浄して、゛DEAE−プラス ミドの残基を除去し、1100uのクロロキンを含む増殖培地を添加した。5% CO2/95%空気雰囲気中で、37°C4時間インキュベートした後、培地を 除去し、クロロキンを含まない新鮮な増殖培地に取り替えた。細胞を組織培養イ ンキュベーター中でインキュベートし、培地を24.48、および72時間後に 採集した。 72時間インキコベー7gン物由来の培地は、採集後ただちに遠心分離によって 透明にし、さらに分析するために凍結した。培養上清1ml中のgp97タンパ ク質を、40μlのAffigelIOビーズ(BioRad)と結合した、精 製抗−gpH5−97抗体に結合することにより、免疫沈降した。結合タンパク 質を、20μlの非還元5DS−PAGE試料緩衝液中で煮沸することによりペ レット化し、洗浄したビーズから遊離した。ビーズを除去した後、試料を、添加 した2−メルカプトエタノール(1%)の存在下で、煮沸によって還元し、上記 のようにアフィニティー精製’ 25T −m m抗−gp85−97抗体を用 いて、ウェスタンプロ、トによりアッセイした。抗体を以下に記載のように産生 じた。結果を図5に示す。図から明らかなように、gp97抗体反応性物質は、 両方のクローンにより産生ずる。糖鎖形成に相違があるので、観測した85kD の分子量が5K−BR−3gp97の分子量と異なる可能性がある。 支胤五工 5K−BR−397にり・ る 天然の5K−BR−3gp97 (スクロース勾配工程を通して上記のように精 製した)を用いる免疫化の手順は、数カ月以上かかって行った。免疫化は、約2 00μgの物質で開始した。この免 。 疫化の約20日後、ウサギを約100μgの物質でブーストし、10日後に採血 した。このブースト/採血の手順は、数カ月にわたって行った。約200μgの 最初の免疫化を、完全フロインドアジュバントでニューシーラント白ウサギの膝 後面の節に注入して行った。その後のブーストを、不完全フロインドアジュバン トで筋肉内に投与した。7力月目の最後に、ウサギを瀉血し、血清を単離した。 抗体を、プロティンAセファロースカラム(Pharmacia LKB Bi otechnology、Inc、)で、アフィニティークロマトグラフィーに より精製した。いくつかの実験では、gp85−97抗体を、高性能電気泳動ク ロマトグラフィーで精製し、Affigel 10/1s(BioRad)に結 合させた、97kDおよび70kDの糖ペプチドを利用した、リガンドアフィニ ティークロマトグラフィーによって、さらに精製した。精製した抗体を、グリシ ン/HCI、pH2で溶出した。 5N−BR−3gp97に対して生成した抗体が、中和活性を有するかどうかを 決定するために、研究を行った。抗体を、2つの細胞に基づくアッセイ、および 、上記の+25I−PHAドツトプロットアッセイにおいて、gp97に対する 中和力価について試験した。1/40の希釈で、抗体は、細胞に基づ(生物学的 アッセイで測定したように、gp97の20μg/+al溶液の50%を中和し 得た。gp97の非存在下で、抗体はアッセイにおいて効力を有しないので、抗 体はgp97の効力を中和することが明らかである。 抗体の比較的低い中和力価は、大きな多−サブユニットタンパク質複合体である と考えられているものの上に、多くの結合部位を有することを示し得る。同様に 希釈した抗体は、固定化した天然のgp97の同量に結合した1251−PHA を中和した。 5K−BR−3gp97に対する抗体を、種々の生物学的試料中で、gp85− 97と反応する能力について試験した。ウェスタンプロット、またはドツトプロ ット分析を用いて、抗体を、ヒト血清由来の手積製した物質、およびヒト乳由来 の精製物質と反応した。新鮮ヒト血清由来の物質を、5EC−1(PLCで、ボ イドボリュームまたはそれに近い容量で溶出し、従って、5K−BR−3細胞か ら精製した物質と同様であった。 1血五旦 ヒト か゛の 85の 400 ミリリットルのヒト乳を多くの匿名の提供者からプールし、これらは旧 VおよびB型肝炎ウィルスに対して陰性を示す。 乳は、1mMのεDTA、1Hg/■Iのロイペプチン、および200μMのP MSFを含むように調整した。これらのインヒビターを、これらの濃度で、精製 期間中通して使用した。 乳は、4℃で25,0OOx g、 30分間、2回の遠心分離によって脂肪分 を除去し、上部の脂肪層を除去した後、水層をグラスファイバーフィルターを通 して濾過し、続いてGe1a+an 50A5μmフィルターを通して濾過した 。濾液は、硫酸アンモニウム(pH7,0)で0.5Mにして、5 x 20c mのフェニル−5epharose (Pharmacia)カラムでクロマト グラフィーを行った。タンパク質ヲ、 Ta酸アンモニウムが減少し、エチレン ゾ’) コ−/l/が0−30%増加する十字交差型グラジェントで、1o1/ 分でカラムから溶出した。カラムを通した流出物は、同じカラムで再びクロマト グラフィーを行った。gpasを富化した画分を、両方のカラムからプールし、 PBS中で透析し、YM30メンブレンを用いてAm1con 5tir ce llて30倍に濃縮した。 Am1con濃縮物質は、2つの25m1アリコートに分割し、それぞれを別々 に5 x 90c+aの大きさを有する53005ephacryl (Pha rmacia)サイズ排除カラムでクロマトグラフィーを行った。 タンパク質を、5 m17分でカラムから溶出した。gp85のピーク画分をプ ールして、上記のように30倍に濃縮した。 次に、濃縮物質のうち2mlアリコートを、PBSで緩衝化した37m1の5− 50%スクロースグラジェントに積層し、Beclvan 5W280−ターで 、15°C123時間、27.OOOrpmテ遠心分離した。チューブの底に穴 を開け、画分をそこがら採取した。 gp115のピーク画分の5分の2を、1mMの代わりに0.1mMのEDTA を含む50n+M(7) ) ’J スpH8,150sMI7)NaC1中で 透析した。保持物質を、MgCl2、CaCl2、およびMnCl2でlIIM に調整し、続いて、前洗浄したLentil Lectin 5epharos e (Pharmacia)のベッドボリューム20m1を加えた。混合物を4 °Cで3時間振盪しながらインキュベートし、2.6c+s直径のカラムに注ぎ 、周囲の温度で、EDTAを除いた50mM(7) l−リフ、 pH8,15 0mMのNaClで洗浄した。 カラムは、同じ緩衝液中の200mMのα−メチル−D−マンノピラノシドで溶 出した。溶出したgpasを、硫酸アンモニウムpH7,0で0.8Mにして、 7.5 X 75mmの大きさを有する分析用フェニル−TSK HPLCカラ ム(BioRad)でクロマトグラフィーを行った。タンパク質を、上記の条件 下で、l m17分の流速でカラムから溶出した。5DS−PAGE分析のため に、全部の画分を1mMのトリスp87.5で緩衝化した0、1%SDS中で透 析し、凍結乾燥し、15μlの還元試料緩衝液で再懸濁した。バンドを、クーマ シーブリリアントブルーで染色して可視化した。カラムプロフィールおよび5D S−PAGE分析を図6に示す。約60kD〜100kDを越える見かけのサブ ユニット分子量の不均一分布は、おそらくグリコジル化における不均一性を反映 している。 精製調製物の2番目のアリコートを、上記のように5OS−PAGEで分画し、 実施例1の5K−BR−370kDフラグメントの単離に記載のようにPVDF メンブレンに転移した。Applied Biosystells 470A気 相シークエンサーを用いて得たN末端配列は、以下の(配列番号:ll)である 。 スクロースグラジェント画分の残りの5分の3は、上記のようなレンズマメ−レ クチンクロマトグラフィーを行った。 ただし、カラムを4°Cで溶出し、続いてさらに結合したタンパク質が解離する 周囲の温度での同様の溶出は行わなかった。 4°Cで溶出したgl)8 sを、上記の分析用Phenyl−TSK HPL Cを用いて、クロマトグラフィーを行った。gpasを富化した画分をプールし 、PBS中で透析し、10倍に濃縮して一20°Cで保存した。 周囲の温度で溶出したgpasを、Am1eon YM30メンブレンを用いて 75倍に濃縮し、保持物質を、Pharn+acia 5uperose 6サ イズ排除FPLCカラムでクロマトグラフィーを行った。タンパク質を、PBS の移動相で0.5ml/分でカラムから溶出した。gpasのピーク画分をプー ルし、2倍に濃縮し、フィルター滅菌して4°Cで保存した。精製プロトコール で、脱脂肪して濾過したヒト乳から始めて、約6%の回収率で1300倍に精製 した400μgのgl)115を得た。 上記のgpasの特性に加えて、5uperose 6クロマトグラフイーによ って精製した物質を、実施例1に記載のようにスクロースグラジェント沈降速度 によって分析した。ドツトプロットアッセイにおいて、抗gp85−97と反応 した物質の沈降値は、約25であった。他の反応性物質は、30を越える沈降値 で検出した。 実去11 0の 実施例5に記載したようにして得た中和抗体を、癌細胞の増殖阻害活性について 試験した。アッセイは、チミジン取+11)込み機能としての細胞増殖における プロティンA精製抗−gp85−97抗体の有効希釈を決定する工程からなる。 ヒトの胸部腫瘍細胞系5K−BR−3は、栄養欠失培地(ラン胎児血清を制限し たRPMI)での最小刺激条件下で、試験した。抗−GAPポリクローナル抗体 (Halenbeck、 R,ら、 1990. J、Biol、Chem、、  265:21922−21928)は、以下の同一のプロティンA精製にコン トロールとして用いた。 チミジンアッセイを、以下のように行った: 5K−BR−3細胞増殖は、2μ C4/ウエル当たりの3H−チミジンを加え、37°Cで4時間細胞をインキュ ベートし、その後、細胞を洗浄し、採集し、[m物を用いて計数することにより 測定した。5組でアッセイした全ての試料について、20アツセイした。結果を 表1に示す。 (以下余白) 表土 傘 全131フ711し+xf4gv了・・記載(Aつ最初の実施例では、抗体 または抗体gp97を産生ずるのに用いる抗原を欠く培地からなるコントロール に比べて、1:10および140の抗体希釈では、それぞれ、′H−チミジン取 り込み量で68%および60%の減少がみられた。コントロール抗体は、3H− チミジン取り込みに本質的に効果がない、または刺激効果を有することを示した 。 2番目の実施例では、′H−チミジン取り込み量において、110および140 の抗体希釈で、それぞれ、57%および49%の減少がみられた。 支掻匠1 ヒ ト の 85−97の 分類したヒト体液を、抗gp85−97抗体(上記のように調製した)で免疫沈 降し、ウェスタン分析をした(図7)。レーン1−7はそれぞれ:緩衝液コント ロール;精液、0.5ml ;母乳、0.05+il;血漿、1.0ml;唾液 、0.5ml H涙、0.2i1 ;および尿、1.0ml”I:’ある。試料 を、最終容量11のPBS中で、0.1mMのPMSFおよび2μg/mlのロ イペプチンになるよう調整した。これらの溶液を、免疫沈降し、実施例1−8に 記載のようにアフィニティー精製125I−標識抗gp85−97抗体を用いて 、非還元5DS−PAGEおよびウェスタン分析を行った。免疫反応物質は、大 きさおよび複雑度が幾分変化したが、通常は60および100kDa Mlの間 の2つのバンドを含んだ。母乳の免疫反応物質を、アッセイ検出のための同じ抗 体を用いて精製し、gp85−97のN末端配列を有することは(上記参照のこ と)、別のヒト体液で、同様のサイズの免疫反応バンドもgp85−97を表す ことを示す。 実11匹」− 註舷」と旦夫迭 本質的には既に記述されているように(Rosenbergら、LUiol、c hem、(1991) 266:18731−18736)、HT−29細胞( ATCC)ITB38)を増殖し、05%のTriton X−100で溶解し 、遠心分離して細胞およびダブリを除去し、抗Mac−2モノクローナル抗体( M3/38.Boehringer Mannheim)およびプロティンG  Sepharose(Pharmacia)を用いて免疫沈降した。免疫沈降は また、Affigel 10に固定化したgp85−97に対する、精製ポリク ローナルウサキ抗体を用いて行った。HL−60細胞(ATCCCCL 240 )を、80mMのナルホール12−ミリステート13−アセテートで72時間分 化し、上記のように溶解した。 免疫沈降物を、非還元型または還元型(Mac−2抗体でプローブしたレーン)  5DS−PAGE、および図8に示すように1251−標識抗体(プローブA b)でのウェスタン分析により分析した。 (+1ac)および(+man)で 印をつけた試料には、それぞれ0.25Mのラクトースまたはマンノースを沈降 前に与えた。各ノくネルの最初のレーンは、溶解緩衝液の免疫沈降由来の7<  ノクク゛ラウンドを示す。A)ヒト結腸癌HT−29の溶解物(1,5+ag/ レーン)。B)ヒト前骨髄腫白血病HL−60の溶解物と混合した精製gp97  (5μg) (0,8mg/レーン)。図8は、gp85−97カく、ラクト ースと解離し得、炭水化物と結合する性質を通じて、ヒトMac−2レクチンに より結合することを示す。 ll笠Ωl丘 本発明は、特定の実施態様に関して記述されて一\る。し力)しながら、本出願 は、添付の請求の範囲およびその意図力)ら逸脱せずに、当業者により成され得 る本発明の改変および置換を網羅するものである。 配列表 (1)一般的情報: (i)出願人:コース、カーストン イー。 ヘレンベノク、ロバート エフ6 ティラー、エリツク ダブリニー。 ワン、アリス エム。 カシピ、ト、クレイトン エル。 (i i)発明の名称:分泌Mac−2結合糖タンパク賀(iii)配列数:1 1 (iv)連絡住所: (A)住所人:ンータス オンコロジー コーポレイション(B)番地:ツイツ チイーサード ストリート 1400(C)市:エミリーピル (D)州:カリフォルニア (E)国:アメリカ合衆国 (F)郵便番号: 9460g (B)コンピューター: IBM PC互換用(C)操作システム: PC−D OS/MS−DOS(D)ソフトウェア:パテントインリリース#101バージ ゴン111.25(vi)現在の出願データ; (A)出願番号:指定されていない (B)出願日: 1992年10月15日(C)分類: (viii)代理人/事務所情報: (A)氏名:ゴールドマン、ケネス エム。 (B)登録番号: 34.174 (C)照会/記録番号: 2595.1(iX)電話回線情報: (A)1!話: (510) 420−3152(B)テレファックス: (5 10) 658−5470(C)テレックス: 11/A (2)配列番号lの情報: (1)配列の特色: (C)鎖の数ニ一本鎖 〈D)トポロジー:直鎖状 (11)配列の橿顛:タンパク質 (xi)配列:配列番号1: (2)配列番号2の情報; (i)配列の特色: (A)長さ=38アミノ酸 CB)型二アミノ酸 L4u Ala S@r Ala Tyr Gly 入1a krq Gin  Lau din Gly Tyr Lsu Ala 5arLau PM 入1 a 工111 Lsu Lau Pro Gin Asp Pro Ssr P F6 Gin Mllt S@1: L≠■ 20 25 コ0 Asp rau Tyr 入la 丁yr Alalミ コ2)配列番号3の情報: (i)配列の特色: (C)鎖の数ニ一本鎖 (1)) )ボロノー;直鎖状 °“0CTTQQ(”“ccNG(JI MGNCA 2゜(2)配列番号4の 情報: (i)配列の特色: (A)長さ:26塩基対 (B)型:核酸 GGAA′rTCCCA ”rYTGR)JJJS%l NGGRTC26(2 )配列番号5の情報: (1)配列の特色: (C)鎖の数ニ一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 GG入AT’TCCにCYrN4GeRTkHARRTC25(A)長さ=28 塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数ニ一本鎖 〈Dフトポロジー:直鎖状 (i+>配列の種類: cDNA to mRN^(ix)配列の特徴: (B)型:核酸 (百)配列の種類: cDNA to 5RNA(xi)配列:配列番号、7: GAGAACCCCA CCeAGGCTC19(2)配列番号二8の情報: (+)配列の特色: (A)長さ:20塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数ニ一本鎖 (xl)配列:配列番号、8: ^にAAGT^CCT GAG入AGGTCC20(2)配列番号9の情報: (i)配列の特色: (C)鎖の数ニ一本鎖 (D)トポロノー:直鎖状 入^τCG入AAGT AGACTCT?!T C丁GAAGC入TT TCC TGGG^丁CAGCCTGACCA CGCTCCATAb60 TCTACCTCCCCACCATCCAG AGCTGCTGGA ACTA CGGCTT CTCCTGCTCCTCGGACGAGCP680 人AGCCCTC入T GCTCTGCGkk GGL:、CTCTTCG T GGCAGACGT CACCGAmCGkGGGCT(、fA 11100 AGGCTGCGAT TCCCAG%CCCTGG^C入CCA ^CλCC TCG入A GkGCACCTCCTCCTτCCCcT P+160 (2)配列番号10の情報: (B)梨二アミノ酸 (C)鎖の数ニ一本鎖 (xi)配列:配列番号、10: Mat Thr Pro Pro Arq Llu Ph1l Trp Val  Trp Lau tau Val 入1a Gly 丁h■ L 5 10 15 Gin にly Val Asn Asp GLy Asp Met Arg  Lau Ala Asp Gly Gly Ala 丁h【20 25 コ0 ^sn Gin Gly Arq Vat GLu IL@ Phe Tyr  Arg Gly Gin Trp Gly Thr Va1Cys Asp A sn Leuτrp Asp し+u Thr^sp^la Bar Val  Val Cys Arg AlaLAu Gly Phe GLu Asn A la Thr C;in Ala Lau Gly 八r9 Ala 入1a  Phe Gl■ Gin Gly 5er Gly Pro 工1@ Mat Llu Asp  Glu Val Gin Cys Thr Gly ThrGlu Ala S er Leu ALa Asp Cys Lys Ser Lau GLy T rp Leu Lys Ssr 入1nCys Arg His Glu Ar g Asp Ala Gly Val Val Cys Thr Asn Gl u Thr Arq115 12Q 125 ser Thr )Its Thr Leu Asp LAu Bar 入rq  Glu Leu Ser C;lu Ala Llu G撃■ 130 115 、 140 Gin Ile Phe Asp 5er Gin xrg Gly Cys  Affip IJu Bar Ile Ser Val^5■ Gin His Pro Bar Phe Lau Ph41 Gin Asp  Lys 入rg Val Ser Trp Sat La■ Val Tyr TAu Pro Thr 11* Gin Ser CYS  丁rp Asn Tyr GLy Phe Sar CysSir Sar 入 sp Glu Llu Pro Val XAu Gly Ixu Thr L ys Sir Gly Gly 5・r人sp Arg Thr 工1− 人1 a TYrCalu ASn LYI Ala Lau Mat rJu C%  GIIJ GAY(、mu Phe Val 人1a Asp Val Th r Asp Phe Glu Gly Trp Lys 入1a Ala エエ ■ 5コo 5コ5 540 Pro Ser 入1a tau A@p 丁hr Asn 5ar Bar  Lys 5sr Thr 5er Sir PM Pr。 cys PTO入1a にly Hls Phe 入sn Gly Phe A rq Thr VJII 1111 人rq Pro PMTyr Lau T hr Asn Bar Bar Gly Val ^IIp5110 5as (2)配列番号11の情報: (1)配列の特色: (A)長さ:23アミノ酸 (B)型二アミノ酸 (C)鎖の数ニ一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (11)配列の種類:タンパク質 (xl)配列:配列番号・11: Val Asn Asp Gly Mp Mat krq Lau Ala A sp Gly (:ly Ala τh【 Asn G1n外−13R−,3t げ7 ’T b =11/−H咋υFig、 1 ()覧 gp97 i(tJr J−a0覧 計77の Y47.−馴1陣70 1ドア・う7.−Fig、 3 1r27の 1イX”l[I if F’ L(。 Fig、 4 Fig、 5 c l−iし PrepABM3.2 7z>+し、−HPLC7t+’l−7 −57q”占肇ルラ Fig、 7 Fig、 8

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.精製糖タンパク質複合体であって、以下の特性:a)見かけの分子量が12 00kD以上、およびスクロース速度勾配沈降値が約25Sである特性;b)サ ブユニット構造であって、該サブユニットが、還元SDSポリアクリルアミドゲ ル電気泳動において、約85−97kDである特性;および c)リンパ球のPHA依存活性化を妨げる能力を有する特性、 を包含する、精製糖タンパク質複合体。
  2. 2.前記還元されたサブユニットが、約85kDであり、そしてタンパク質分解 によって約60kDおよび25kDの減少した分子量のフラグメントに分解し得 る、請求項1に記載の精製糖タンパク質複合体。
  3. 3.前記サブユニットが約97kDであり、そしてタンパク質分解によって約7 0kDおよび27kDの減少した分子量のフラグメントに分解し得る、請求項1 に記載の精製糖タンパク質複合体。
  4. 4.タンパク質分解によって約70kDおよび27kDのフラグメントに分解し 得る、約85−97kDの分子量を有する精製糖タンパク質であって、該70k Dフラグメントがリンパ球のPHA依存活性化を妨げる能力を有する、精製糖タ ンパク質。
  5. 5.1200kDを越える見かけの固有分子量、および約25Sの沈降値を有し 、そしてリンパ球のPHA依存活性化を妨げる溶液から、糖タンパク質複合体を 精製する方法であって、該方法が以下の工程: a)該溶液を陰イオン交換クロマトグラフ用物質と、該糖タンパク質複合体が該 物質と結合するのに十分な時間、接触させる工程; b)該クロマトグラフ用物質から該複合体を溶出することにより該糖タンパク質 複合体を含有する1次溶出液を形成する工程;および c)該1次溶出液を、該糖タンパク質複合体を結合する疎水性クロマトグラフ用 物質と接触させ、そして該糖タンパク質複合体を該疎水性クロマトグラフ用物質 から溶出することにより2次溶出液を形成する工程、 を包含する、糖タンパク質複合体の精製方法。
  6. 6.1200kDを越える見かけの固有分子量および約25Sの沈降値を有する 精製糖タンパク質複合体であって、該タンパク質複合体が85−97kDのサブ ユニットを含有し、そして該サブユニットが成熟N末端アミノ酸配列:(配列番 号:1)を有する、精製糖タンパク質複合体。
  7. 7.請求項6に記載の85−97kDタンパク質サブユニットをコードする単離 されたDNA配列。
  8. 8.前記配列が(配列番号:9)を含有する、請求項7に記載のDNA配列。
  9. 9.1200kDを越える見かけの固有分子量および約25Sの沈降値を有する 組換えタンパク質複合体を発現する方法であって、該タンパク質複合体が85− 97kDサブユニットを含有し、該方法が以下の工程: a)適切な制御配列に実施可能なように連結した該gp85−97サブユニット をコードするヌクレオチド配列を、細胞に挿入する工程;および b)該タンパク質複合体を発現するために該ヌクレオチド配列を含む該細胞を増 殖する工程、 を包含する、方法。
  10. 10.gp85−97複合体またはサブユニットに結合する抗体。
  11. 11.癌細胞の増殖を阻害する方法であって、該癌細胞を、有効な量のSK−B R−3gp97に結合する抗体と接触させることを包含する、方法。
  12. 12.生物学的試料中のgp85−97サブユニットまたは該gp85−97サ ブユニットを含む天然のgp85−97複合体の、変化したレベルを検出するこ とによって病気を診断する方法であって、該方法が以下の工程:該生物学的試料 を抗体と共にgp85−97に接触させてgp85−97サブユニットまたは該 天然のgp85−97複合体を含有する抗原−抗体複合体を形成する工程;およ び、該抗体に結合した該gp85−97kDサブユニットまたは該天然のgp8 5−97複合体の量を検出する工程、を包含する、方法。
  13. 13.患者の感染病を治療または予防する方法であって、該方法がこのような治 療に必要とする有効な量の精製された天然のgp85−97または組換えgp8 5−97、および薬学的に許容可能なキャリヤーを患者に投与することを包含す る、方法。
  14. 14.2成分を含有する組成物であって、第1成分が、精製された天然のgp8 5−97および組換えgp85−97からなる群から選択され、そして第2成分 が、母乳およびヒトの幼児人工栄養からなる群から選択される、組成物。
  15. 15.American Type Culture Collectionに 受託番号68608で寄託されているプラスミドpSKBR3−gp97。
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