【発明の詳細な説明】
医薬調合品及び方法
本発明は生化学及び医学の分野に関し、そして特に、新規なリポソーム調合品及
び方法に関する。更に特に、本発明は免疫抑制剤シクロスポリンを含有するリポ
ソーム調合品及びその製法に関する。本発明はまた減少した毒性を有するリポソ
ームシクロスポリン調合品に関する。
シクロスポリンは新規な殺菌剤を確認する試みで研究者により1970年に発見
された。シクロスポリン(またシクロスポリンAとして知られる)、有能な免疫
抑制剤は2系統の不完全菌類、Cylindrocapon LucidumB
ooth及びTolypocladium inflatum Gam5から単
離された。
シクロスポリン類は本質的に類似の化学的及び物理的特性を有する疎水性、中性
の環状ペプチドである。シクロスポリンは代表的な例であり、かつ1201の全
分子量を有する7アミノ酸からなる。シクロスポリンはメタノール、クロロホル
ム及びエーテルに可溶性でありそして本質的に水に不溶性である。これは専売ヒ
マシ油及びアルコールに溶解された静脈調製品又はLabrophil及びオリ
ーブ油に溶解された経口調製品の何れかとして治療用に供される。
ツクロスボリンは主として同種移植片(allographt)患者を治療する
ために使用されそして自己免疫病に対する実験に使用されている。この薬品は1
978年の出現以来移植患者の生存率を大いに高めた。
シクロスポリンは非常にを用な免疫抑制剤であるが、これはまた二つとも移植受
容を確実にするために必要である長期間と高い投与量の両方で使用される時に極
めて毒性である。シクロスポリン治療に関連して最も厳しい副作用は薬品誘起腎
毒性である。血管間質毒性はシクロスポリン腎毒性の最も普通の形でありかつ単
−又は組合わせて生ずる三つの異なる形態的障害として表われる。
ツクロスボリン腎毒性に関連したこれらの形態的変化のすへてかシクロスポリン
毒性に特有ではないとしても、これが他のものと組合わされて観察されかつまた
対応する高いレベルの血清シクロスポリンがある場合には、その障害は多分はシ
クロスポリン毒性の結果である。ある人は全血て200〜500ng/ml及び
血清で20〜60ng/mlのトラフレヘルを示す治療投与量(5から1On+
g/ kg /日)でこれらの悪い作用のあるものを示す。腎毒性はクレアチニ
ンレベルで増加に続いて血清学的にモニタされる。クレアチニンレベルでのこの
増加は多分動脈収縮と閉塞の直接結果てあり、これは低い腎系濾過率、従って血
清クレアチニンの増加を生ずるであろう。
シクロスポリン治療に関連して別の悪い副作用がある。
これは移植の型式に応して異なる頻度て生ずる。これは心臓血管高血圧及び痙彎
、皮膚粗毛症、歯肉増生、下痢、嘔気、嘔吐、肝臓毒性、白血球減少症及びリン
パ腫を含む造血の変性、呼吸困難及び副鼻腔炎の徴候を含む。
ツクロスボリンの静脈内移動に関連した別の副作用は静脈キャリアビヒクル、C
remophor−E L (Cr e L )によるものである。CreLは
親油性薬品を溶解するために使用される最良のイオン界面活性剤の一つであるポ
リオキシエチル化ヒマシ油である。Cr eL投与に関連した悪い作用の最も普
通のものは過敏症であり、これはヒスタミンの急速な放出から生じそして増大す
る高血圧を引き起こす。これはまたシクロスポリン治療に関した腎毒性の一部か
腎管内にCreL沈着と結晶形成により高められると思オつれる。他の研究によ
ればまた(:reLで処理した動物では腎血流とクレアチニン浄化の両方で減少
か示された。リコン酸、CreLの一成分は血管収縮を引起こすことか示され、
これはまた高血圧及び減少した糸球体血流に結び付く。
投与の目的のためにリポソームの中に薬品を配合すること、従って毒性ヒマノ油
ビヒクルを排除することによりツクロスボリンの毒性を1)[除する試みがなさ
れている。
リポソームは水と混合した時に閉した流体充填球体を形成する、一部には、リン
脂質から作られる顕微鏡的輸送ヘノクルである。リン脂質分子は極性であり、親
水性イオン化可能頭部と長い脂肪酸鎖からなる疎水性尾部を有する。従って、十
分なリン脂質分子が水と共に存在する時に、尾部は水を排除するように任意に結
合し、一方親水性ホスフニー1−頭部は水と相互作用する。この結果が2層膜て
あり、そこでは脂肪酸尾部が新たに形成された膜内部て収束しそして極性頭部が
水性媒体の方へ反対方向に指向する。膜の一表面で極性頭部がリポソームの水性
内部の方へ指向する。反対表面では、極性頭部が周囲の水性媒体と相互作用する
。リポソームが形成するにつれて、水溶性分子か水性内部の中に配合されそして
親油性分子が脂質2重層の中に配合される傾向を示す。リポソームは多くの脂質
2重層を分離する液体を有する、タマネギのような複ラメラ−又は全体に液体の
中心を取囲む単一2重層を有する単ラメラ−の何れかである。
使用できかつ種々の型式のリポソームを生ずる多くの型式のリポソーム製造技術
がある。用途、エントラップするつもりの化学品、及び2層膜を形成するために
使用される脂質の種類に応じてそれを選択できる。
最適のリポソーム調製品を製造する際に考慮しなければならないパラメータは他
の調節されたリリース機構のものと類似している。これは下記の通りである:(
1)化学品エントラップメントの高い百分率:(2)増大した化学的安定性、(
3)低い化学毒性:(4)製造の迅速な方法、そして(5)再現し得る寸法分布
。
リポソームに化学品をカプセル化するため記載された第一の方法は複うメラーヘ
シクル(MLVs)の製造を含んだ。このMLV法は適当な溶媒に脂質成分を溶
解すること、乾燥した脂質フィルムを形成するように溶媒の蒸発そして水性媒体
で脂質の水和を含む。形成される複ラメラーベシクルは一般に三つ以上の同心2
重層を有する構造体である。溶媒層に薬品の共溶解により親油性薬品をMLVs
の中に配合し、一方親水性薬品は水和緩衝剤で2重層の間にエントラップされる
。水和の時間の長さを増加すること及び再懸濁脂質フィルムの緩徐を振とうによ
り、脂質のモル当り高い比率の水性相が得られ、従って親水性薬品カプセル化を
高めることかてきる。水性緩衝剤の増大したエントラップメントはまた荷電した
脂質を使用することによって得られる。
リポソームはまた2μmまでの直径を有し、しかし一般には1μm以下である単
ラメラーベシクル(UV s )として形成できる。
単ラメラーリポソームを生ずるために使用される幾つかの技術かある。逆相蒸発
法を使用することによって大きな単ラメラーベシクルを形成できる。これは圧力
下リン脂質、緩衝剤及び過剰の存機溶媒の超音波処理乳濁液の有機層を除去する
ことによって行なわれる。この技術は特に親水性分子、例えば、フェリチン、2
5S RNA又は5V−40DNAを含有する大容量の水性相をカプセル化する
ために有用である。LUV水性層の最大カプセル化(65%)は水性緩衝剤のイ
オン強度が低い場合(0,01M NaC1)に得られる:イオン強度が0.5
M NaC1に増大するにつれてカプセル化は20%に減少する。LUVsの寸
法は脂質とコレステロール含量で変わる。l:1モル比のコレステロールとリン
脂質から形成されたベシクルはエントラップされた容積に基づいて、0.47μ
mの平均直径及び0.17〜0.8μmの寸法範囲を有するベシクルの不均一な
寸法分布を形成する。コレステロールを欠く類似のリン脂質混合物から調製した
ベシクルは0.18μmの平均寸法及び0.1〜0.26μmの寸法範囲を存す
る。
溶媒注入蒸発法は技術の変化に応じて、大きい又は小さいUVsの両方を生ずる
ことができる。大きいUVsを形成するために、リン脂質をジエチルエーテルに
溶解しそしてエントラップされ又は注入されるべき物質を含有する55〜65°
Cに保った緩衝剤の中に注入する。この混合物を30°Cて真空下に保つ。溶媒
を蒸発した時には、ベシクルが形成される。これらのベシクルの直径の範囲は0
.25〜Iμmである。この工程は大きな分子のエントラップメントに十分に適
している。
種々の技術を使用して小さい単ラメラーベシクルをまた形成できる。エタノール
にリン脂質を溶解することそして緩衝剤にこれを注入することによって、脂質は
単ラメラーベシクルに任意に再編成される。これは超音波処理により製造された
ものに類似の内部容積(0,2〜0.5L1モル/脂質)を有するUVsを生ず
る簡単な方法を供する。MLVsの超音波処理又は押出しくフィルターを通して
)はO12μmまでの直径を有するUVsの分散を生じ、これは透明な又は半透
明な懸濁液として生ずる。
小さなUVsを生ずる別の普通の方法は洗浄剤除去技術である。リン脂質をイオ
ン性又は非イオン性洗浄剤、例えば、コラート(cholates)、トリトン
X又はn−アルキルグルコシドの何れかに溶解する。次に薬品を溶解された脂質
−洗浄剤ミセルと混合する。次に幾つかの技術:透析、ゲル濾過、アフィニティ
ークロマトグラフ、遠心分離、限外濾過の一つにより洗浄剤を除去する。この方
法で製造されたUVsの寸法分布及びエントラップメント効率は使用した技術の
詳細に応じて異なる。またタンパク質をエントラップする時には、一度洗浄剤が
除去されると、タンパク質がその天然の生活性コンホメーションに復元する不確
かさがある。
リポソームの治療用途は遊離の形では通常には毒性である薬品の輸送を含む。こ
のリポソーム形で毒性薬品は感受性の組織から離れて向いそして選択された区域
をターゲットとする。リポソームはまた長期間にわたって薬品を徐々に放出する
ように治療上使用して投与の頻度を減することができる。更に、リポソームは静
脈輸送のため疎水性薬品の水性分散を形成する方法を供することができる。
リポソームか選択されたホスト組織に対してかつ感受性の組織から離れてカプセ
ル化薬品をターゲットとするために使用される時には、幾つかの技術を使用でき
る。
これらの工程はリポソームの寸法、その正味の表面電荷並びに投与の経路を操作
することを含む。更に特定の操作は身体内の特別な位置に受容体又は抗体を有す
るリポソームをラベルすることを含む。
リポソ−ム形輸送の経路はまた身体中の分布に影響できる。リポソームの受動輸
送は投与の種々の経路の使用、例えば、静脈、皮下及び局所を含む。各経路はリ
ポソームの局所化に差を生ずる。選択されたターゲット区域にリポソームを活性
に向けるために使用した二つの普通の方法はリポソームの表面に抗体又は特定の
受容体リガンドの何れかを結合することにある。抗体は対応する抗原に高い特異
性ををすることで知られそしてリポソームの表面に結合でき、従ってリポソーム
カプセル化薬品のターゲット特異性を増大できることが示されている。
多くの薬品の化学組成により静脈投与が阻止されるので、リポソームは静脈輸送
に薬品を適合させるのに非常に有用である。シクロスポリンを含めて多くの疎水
性薬品は水をペースとした媒体に容易に溶解できずかつ生体内で毒性反応を起こ
すことが示されるアルコール又は界面活性剤に溶解されねばならないのでこの範
ちゅうに入る。コレスロールと共に又はなしで、主として脂質からなるリポソー
ムは非毒性である。更に、リポソームは両親和性分子から作られるので、これは
その内部空間に親水性薬品そして脂質2重層に疎水性分子をエントラップできる
。
安定なリポソームキャリアに十分なシクロスポリンを、エントラップするために
主として当業者の無能力で行なわねはならない種々の理由て、治療上有効なシク
ロスポリン挿入リポソーム製品は市販されていない。か(して高い比率の活性剤
を内部に配合することができかつ商業的用途に対して十分に安定である調合品を
含存するリポソームシクロスポリンを開発する特別な必要性があった。
本発明はこのような製品を供する。
発明の要約
生理学的に相和性の緩衝剤、好ましくは7.0から9.5、好ましくは7.5か
ら9.1のpHを存する水溶液を用いて、負に荷電したリン脂質及びシクロスポ
リンを含む固体脂質相を水和することによって安定な免疫抑制調合品を調製する
。この固体脂質相は有機溶媒にリン脂質とシクロスポリンを溶解することにより
形成できる。中性のリン脂質、例えは、ホスファチジルコリン、好ましくは16
から18の炭素脂肪酸直鎖から原則的に構成される脂質部分を有するものかまた
この固体脂質相に含まれる。負に荷電されたリン脂質は好ましくはホスファチジ
ルグリセロール、好ましくは14から18炭素脂肪酸直鎖から原則的に構成され
る脂質部分を有するもの又はホスファチノック酸、例えば、ジステアロイルホス
ファチジルグリセロール、ジパルミトイルホスファチジルグリセロール、シミリ
ストイルホスファチジルグリセロール、又はシミリストイルホスファチシック酸
である。
更に特に、凍結乾燥かない時てさえ、安定であるリポソ−ムシクロスポリン治療
用調合品を下記の工程からなる方法により調製する・
(a)(i)ホスファチジルコリン、(ii)ホスファチジルグリセロール、ホ
スファチシック酸及びこれらの混合物からなる群から選択された化合物及び(i
ii)シクロスポリンを有機溶媒に溶解して(1)対(11)対(iii)のモ
ル比が約7:7:0.05から約7:3:2の範囲に及ぶ溶液を形成し、
(b)このように形成された有機溶液を乾燥して固体脂、例えば、フィルム又は
粉末を形成し、
(C)約7.5から約9.5のplを有する水溶液でこの固体脂を水和して安定
なリポソームシクロスポリン治療用調合品を形成する。
別の面では、本発明は約7.5から約9.1の範囲に及ぶpHを有する水溶液に
懸濁された、負に荷電した脂質及びシクロスポリン類、好ましくはシクロスポリ
ンを含む治療用脂質組成物である。
本発明の好適な具体例でイよ、リポソームは0.2μm以下の直径を有する単ラ
メラーベシクルである。更に、コレステロールが好ましくはホスファチジルコリ
ンの50モル%までの量でリポソームの中にまた配合できリポソーム膜に安定性
を加える。
本発明は新規な方法及び貯蔵で安定であり、治療上を効な量の活性成分を含存す
るシクロスポリン挿入リポソーム調合品を供し、そして減少した毒性を有するリ
ポソームシクロスポリン調合品を供する。本発明の方法はすボッ−ムシクロスボ
リンの製造のため商業上実施できる方法を供する。
図面の簡単な説明
第1図はリポソーム調合品を測定するために使用した試験の結果を示すグラフで
ある。
第2図はリポソーム調合品の種々の成分の濃度を測定するため使用した試験の結
果を示すグラフである。
第3図はリポソーム調合品中でDMPGのモル比を測定するために使用した試験
の結果を示すグラフである。
発明の詳細な説明
ここで使用される用語のリポソームは米国特許第4,753.788号及び第4
.935.171号に記載されるような単ラメラーベシクル又は複ラメラーベシ
クルを示し、その内容をここで参照として挿入する。ここで使用される用語のカ
プセル化はリポソーム膜の中にシクロスポリンの配合を示す。
本発明の方法はリポソームが形成される溶液の調製で開始される。要約すると、
一定量のホスファチジルコリン、ホスファチジルグリセロール及びシクロスポリ
ンをイ「磯溶媒、好ましくはクロロホルムに溶解して溶液を形成する。この溶液
を例えば、回転蒸発器、噴霧乾燥器又は他の装置て蒸発させてフィルム又は粉末
のような固体脂質相を形成する。次にこのフィルムを約7.0から約9゜5の範
囲に及ぶpHを有する水溶液て水和してリポソーム分散を形成する。
好ましくは米国特許第4.935.171号に記載されるような薄膜蒸発装置を
使用して分散のかきまぜにより複うメラーリボ゛ノームを形成する。例えば、超
音波処理又はGauljnホモジナイザー又はFrenchブレスのような均質
化装置の使用により脂質固体相の水性分散へせん断力の適用により単ラメラーベ
シクルを形成する。エーテル注入、凍結及び融解、脂質から洗浄剤溶液を透析、
又はリポソームを調製するために使用される他の公知の方法を使用してせん断力
をまた適用できる。せん断力の継続を含めて種々の公知の技術を使用してリポソ
ームの寸法を調節できる。好ましくは米国特許第4,753,788号に記載さ
れる改修したGaulinホモジナイザー装置を用いて、7000から13.0
00psiの圧力と脂質の大体のアグリゲー)・遷移温度の温度て200ナノメ
ートル以下の直径を有する単ラメラーベシクルを形成する。複ラメラ−又は単ラ
メラーベシクルを形成するために脂質のかきまぜ又はせん断の方法は当業者に公
知でありかつそれ自体本発明の一部ではない。
ジステアロイルホスファチジルコリンは卵ホスファチジルコリン(卵PC)は本
発明に使用のため好適なホスファチジルコリンである。好適なホスファチジルコ
リンは大豆又は他の植物原料から得られるもの又は一部又は全体に合成であるも
の、例えば、ジパルミトイルホスファチジルコリンを含む。これらのすべては市
販されている。
本発明で使用に好適なホスファチジルグリセロールはジステアロイルホスファチ
ジルグリセロール(DSPG)及びシミリストイルホスファチジルグリセロール
(DMPG)である。使用に適している他のホスファチジルグリセロールはジラ
ウリルホスファチジルグリセロール(D L P G)を含む。これらのすへて
は市販されている。
このホスファチジルグリセロールに代り、又はこれに加えて、シミリストイルホ
スファチノック酸、ジステアロイルホスファチシック酸、及びジパルミトイルホ
スファチシック酸を使用できる。この成分を約7:7:0.05から約7:32
、最も好ましくは7:5:2の範囲に及ぶホスファチジルコリン対ホスファチジ
ルグリセロール又はホスファチシック酸対シクロスポリンのモル比で溶液に好ま
しくは配合する。7:5:Iから7:3:lのような他のモル比も実質上等価の
結果て使用できる。
好適な有機溶媒はクロロホルムであるが、エーテル、メタノール、エタノール及
び他のアルコールのような池の溶媒又は溶媒の組合わせも使用できる。
水和の目的のために好適な水溶液は緩衝溶液、例えば、7.8のpHを有するリ
ン酸塩緩衝液(0,145M NaC1,0、003M NaH2PO4,0,
0035M NaH2PO4) (P BS)である。
前記の方法に従って製造された調合品は高い百分率の・ シクロスポリン、60
%又はそれ以上をエントラップし、そして貯蔵で安定性であり、これはこの調合
品の治療用途を商業上実行可能にする。この調合品をまた凍結乾燥し、貯蔵しそ
して効能を失うことなく再水和できる。遊離のシクロスポリンに対する投与量管
理法は医学実務者に周知であるので、哺乳類そして特に人間で免疫応答の抑制に
有効である本発明のシクロスポリン挿入リポソーム調合品の量は当業者には明ら
かである。
前記の方式でシクロスポリンのカプセル化は存在する治療用調合品の毒性を減少
しかつその治療の効果を高める。
本発明は下記の例に関してより十分に理解されよう。
これは本発明の例示であることを意図し、これを限定するつもりはない。例1か
ら例6は本発明のリポソームシクロスポリンの形成、及び化学的かつ生物学的試
験を詳回転蒸発技術を使用してツクロスボリンを含有する一連のリポソーム調合
品を調製し、そこでは脂質とシクロスポリンを有機溶媒(クロロホルム)に溶解
し、このように形成した溶液を回転蒸発器で乾燥した。次にこの乾燥したフィル
ムを6.5から9.1のpHに緩衝された水溶液て水和して複ラメラーベシクル
を形成した。7:5:2モル比でシクロスポリン粉末(M、W、=1201)、
シミリスj・イルホスファチジルグリセロール(DMPG。
M、W、=684)及び卵ホスファチジルコリン(M。
W、=786)からシクロスポリン複ラメラーベシクル(シクロスポリン−ML
Vs)を調製した。シクロスポリン、DMPG及び卵PCの原料溶液をクロロホ
ルムで調製した。100m1丸底フラスコ中にシクロスポリン原料溶液1.20
m1、卵PC原料溶液2.75 ml及びDMPG原料溶液1..70m1を組
合わせることによってシクロスポリン−M L V sを調製した。次に95r
pmでセットした36°Cの水浴温度を有する回転蒸発器にこの丸底フラスコを
置くことにより有機溶媒クロロホルムを蒸発させた。
52℃に加熱したpH7,8の滅菌0.01M PBC3,0mlを薬品−脂質
フィルムを含有する丸底フラスコに加え、52°Cにセラ!−1,た、加熱した
振りまぜ機に入れそして20分間120 rpmで回転させた時にシクロスポリ
ン−MLVsか形成された。次に小さな滅菌磁気かきまぜ捧を丸底フラスコに加
えてホットプレートかきませ機上で約5〜10分間低い熱(60°C)でこれを
激しく(高いセツティング)かきませることによってフィルムを除去することを
助けた。このシクロスポリン−MLVsを滅菌試験管に移した。pH7,8の滅
菌PBSを別に2.0 ml丸底フラスコに加えて残りのMLVsのフラスコを
洗った。
プールしたM L V sを20分間2987xgで遠心分離し、上澄みを除去
しそしてMLVペレットを滅菌PBS、pH7,8,5,0mlに懸濁させた。
MLVsを20分間2987xgて遠心分離した。上澄みの除去後に、最終ML
Vペレットを滅菌P B S、 pH7,8,5,0mlで再懸濁させた。
シクロスポリンの欠除以外、シクロスポリン−M L V sに対して記載した
ものと同じ工程を使用してシクロスポリン−MLVsと同時に空の−MLVs
(E−MLVS)を調製した。この工程では下記の成分でリポソームを形成した
。
#l DMPG シクロスポリン 10:1モル比#2 卵PC:ンクロスボリ
ン 10.1モル比#3 卵PCニジクロスポリン 50:1モル比リポソーム
試料の各々をメタノールで1=30に希釈しそして分光測光分析を使用し、44
,900の吸光率を使用して214nmて光学濃度(0,D、)を得ることによ
ってシクロスポリンの濃度を測定した。
この結果を第1図に示し、ここではIO:1モル比でDMPG シクロスポリン
を含むリポソーム調合品がシクロスポリン0.57mg/mlをカプセル化し、
卵PCで調合されたものより著しく高いことが判る。
例 2
別のシリーズの複ラメラーベシクル試料、即ち、リポソームを例1に記載した方
法に従って調製した。これらの試料は下記の通りであった:
#l 卵PC: DMPG ニジクロスボリン 7:5・1モル比
#2 卵PC: DMPG ニジクロスボリン 3:31モル比
#3 卵PC: DMPG・シクロスポリン 5,31モル比
このMLV試料をメタノールで1:30に希釈し、そして分光測光分析を使用し
、44.900の吸光率を使用して214nmて0.D、を得ることによってシ
クロスポリンの濃度を測定した。
分光測光分析の結果を第2図に示し、ここでは7:51比て卵PC: DMPG
ニジクロスボリンを含むMLVsが0.63mg/mlシクロスポリンをカプ
セル化し、他のモル比で同一の組成のものより著しくより高いことDMPGの濃
度を変えて、例1に記載した方法に従って別のシリーズの複ラメラーベシクルを
調製した。試料は下記の通りであった。
#1 卵PC: DMPG ニジクロスボリン 75:1モル比
#2 卵PC: DMPG ニジクロスボリン 7:7:1モル比
#2 卵PC: DMPG・シクロスポリン 731モル比
#4 卵PC:DMPG・ツクロスボリン 7:l:1モル比
この試料をメタノールで130に希釈し、前記の例におけるようにシクロスポリ
ンの濃度を測定した。分光測光の結果を第3図に示し、そこては7:5:1の卵
PC: DMPG ニジクロスボリンモル比を有するM L V sがより低い
又はより高い量てDMPGを含有するMLVSより著しく多量のシクロスポリン
(0,99mg/ml)をカプセル化することが判る。
例 4
例1に記載した方法に従って別のシリーズのM L V sを調製した。このシ
リーズではシクロスポリンの量を下記の通り変えた:
#l 卵PC: DMPG ニジクロスボリン 7.5:1モル比
#2 卵PC: DMPG シクロスポリン 7:5:2モル比
#3 卵PC: DMPG ニジクロスボリン 7.5二0.5モル比
前記の試料をメタノールでl:30に希釈し、そして分光測光分析を使用し、4
4.900の吸光率を使用して214nmてO,D、を得ることによってシクロ
スポリンの濃度を測定した。
この分析結果を第1表に示す。判るように、カプセル化されたシクロスポリンの
量はすべての三つのモルレベルで本質上同一であった。
第1表
シクロスポリンの種々のモル比でカプセル化脂質 : 0.D、 全ノクロ 回
収された カプセル化薬品比 @214nml#リン ツクロスボリン 百分率
7:5:0.5 0.36 0.6mg 0.26mg 43 %7:5:l
O,781,2mg 0.57mg 47 %7:5:2 1.38 2.4m
g 1.0]mg 42 01例1に記載した方法に従って別のシリーズのリポ
ソームを調製した。このシリーズでは、すべてのリポソーム(こ7:5二2 1
flPc:DMPGニジクロスボリンボリン比を使用した。しかしながら、水和
緩衝剤pHを6.5から9.1の数値の間で変えた。
次にこの試料をメタノールで130に希釈しそして44.900の吸光率を使用
して2141mで分光測光分析により再びシクロスポリンの濃度を測定した。
結果を第2表に示し、ここでは%薬品回収に関して最良の緩衝剤pHか7.8で
あるが、満足すべき結果が7.2から9.1の範囲のpH値で得られることが判
る。
第2表
カプセル化効率に関してpHの影響
pH6,57,27,57,88,29,1%ツクロスボリン
カプセル化 28.7 66.0 71.7 88.0 77.0 −72.3
(最初の薬品の回収)
%標準偏差 5.5 3.0 2.9 6.0 3.0 2.0前記の例に記載
した結果から、7:5・0.05から7:5:2モル比て卵PC: DMPCニ
ジクロスボリンを含むリポソーム調合品が従来の調合品より形成の工程の間シク
ロスポリンをカプセル化することでずっと更に作動であることが明らかである。
最適の結果に対して、水和か約7.0から約9.5、好ましくは7.8のpHを
有する媒体中で行なわれることが必須である。
本発明の調合品の安定性を下記の例により示す。
例 6
シクロスポリン−MLVsを新たに調製し又は凍結乾燥に続いて再水和した時に
シクロスポリンMLV結合に関して種々の時間に対して(2時間、24時間、4
8時間)異なる温度(4°C125°C及び37°C)の効果を示すためにこの
実験を使用した。前記の回転蒸発の技術を使用して7:5:2 卵PC: DM
PG ニジクロスボリンのモル比てシクロスポリン挿入M L V sを調製し
た。
水和緩衝剤はP B S、 pH7,8てあった。水和に続いて、M L V
sを5n+1シリンジ中で050−80セフアデツクスカラム」二に層化しそし
て10分間250 Orpmで遠心分離した。これはツクロスボリン挿入MLV
sから未カプセル化シクロスポリンを分離するために行なった。
遠心分離に続いて、シクロスポリン−MLVペレットをPBS、pH7,8に再
懸濁させそして約9mlの全容量を生ずるようにプールした。このプールした試
料を紫外線吸収分光測光によりツクロスボリン濃度に対して調へた。
全試料容量を各4.5 mlの2部分に分割した。一部分を更に三つのアリコー
トに細分割した(アリコート当り1.5m1)。他の部分を少なくとも2時間−
70°Cに凍結し、次に凍結乾燥した。
新しいシクロスポリン−MLVsを含有する未凍結アリコート(各1.5 ml
)を4°C125℃(室温)又は37°Cの何れかでインキュベートし、そして
試料(0,5ml)を2時間、24時間及び48時間で各温度条件から取出した
。取出して各試料を5mlシリンジでセファデックスG50−80カラムを通し
て遠心分離し、シクロスポリン−MLVベレットを再懸濁しモしてシクロスポリ
ン濃度に対して分析した。
凍結乾燥したシクロスポリン−MLVsを十分な滅菌脱イオン水て再水和して調
製品を元の容量に戻した。この再水和した物質をシクロスポリン濃度に対して分
析しそして次に三つの1.5 mlアリコートに分割し、これを4°C125°
C(室温)又は37°Cで貯蔵した。試料(0,5m1)を2時間、24時間及
び48時間の後に各貯蔵状態から取出し、5mlシリンジ中のセファデックスG
50−80カラムを通して遠心分離しそして各シクロスポリンーMLVペレット
を再懸濁させかつシクロスポリン濃度に対して分析した。結果を第3表及び第4
表に要約する。
新しいシクロスポリン−MLVs
貯蔵 時間 濃 度 最初の薬品
温度 (mg/ml) 111度の%
4°C2h O,5580%
4°C24h O,5681χ
4°C48h O,5681%
25℃ OO,69
25°C2h O,4565];
25°C24h O,4870%
25°C48h O,4870%
37°C00,69
37℃ 2h O,4565%
37°C24h 0.48 70%
37℃ 48h O,2333%
第4表
凍結乾燥しかっ再水和したシクロスポリン−M L V s貯蔵 時間 濃 度
最初の薬品
温度 (mg/ml) 濃度の%
4℃ 2h O,5085%
4℃ 24h O,4983%
4℃ 48h O,4373%
25°C00,59
25°C2h O,4475%
25℃ 24h O,4576%
25℃ 48h O,4475%
37°COO,59
37°C2h O,4373%
37℃ 24h 0.40 68%
37℃ 48h 0.26 44%
このデータは新たに調製した及び凍結乾燥し、再水和したシクロスポリン−ML
Vsの両方に対して類似の結果を示し、凍結乾燥しそして再水和の工程がMLV
sとシクロスポリンの結合を著しく変えないことを示す。両型式の調製品は試験
しだすへての温度で2時間のインキュヘーション後若干の薬品損失を示した。し
かしなから、調製品を2時間4°Cて貯蔵した時に、MLVsとシクロスポリン
の結合(15〜20%の薬品損失)は25°C又は37°Cの何れかで(25〜
35%の薬品損失)より良好であった。
安定でありかつ最適の薬品カプセル化を示すシクロスポリン−MLV調合品を調
製することで、種々の脂質、そのモル比が水和緩衝剤のpHを含めて幾つか要因
を調へた。シクロスポリンは疎水性分子でありかつリポソーム内の水性空間より
むしろ脂質膜に配合されるので、ベシクル当りの脂質容量を最大にするために最
初の実験に複ラメラーベシクルを選択した。
シクロスポリンと−っの脂質を使用して、最初の研究を行なった。DMPG ニ
ックロスボリンM L V sは卵PCニジクロスボリンMLVsより著しく高
いカプセル化を示した。これはその遷移温度、大体23°C(室温)でD M
P Gの可撓性によるものであり、これはリポソーム2重層の中にシクロスポリ
ンのような大きな分子を適合させることかできる。非水素化卵PCを使用したが
、その理由は合成脂質と異なって卵PCは各々異なる鎖長を存する一つ以上の脂
質を含むからであり、これはまたリポソーム2重層内に大きなシクロスポリン分
子を適合させることをまた助ける。
脂質、卵PC及びDMPGの種々の組合わせを使用してリポソームヘシクロスポ
リン配合を最適にしかつMLVsからのその漏出を最小にする時に、卵PC:
DMPGニジクロスポリンの7:5:Iのモル比が最高量の薬品カプセル化を示
した。これは適正な比率で両脂質の性質か増大したカプセル化効率に寄与するこ
とを示唆する。
リポソーム膜中て負に荷電したDMPGとシクロスポリンの結合を更に調へるた
めに、研究者はシクロスポリンリポソーム結合に関して水和緩衝剤plを変える
効果を試験した。最大のカプセル化は0.15M PBS、 pH7゜8で観察
され、この数値の上下にpHを修正するとカプセル化効率は更に変わる。6.5
から9.5の間のplを有する水和緩衝剤を使用すると、25からたかだか88
%の範囲に及ぶ薬品回収を生ずる。
脂質対薬品比を減少するようにリポソーム調合品のシクロスポリンの増加量を使
用して最終の調合品研究を行なった。これらの研究はシクロスポリンのモル比で
2倍増加(7:5:2モル比、卵PC: DMPG ニジクロスボリン)はリポ
ソームに回収された最初の薬品の百分率で変わらなかった。これはより少ない脂
質で多くのシクロスポリン−M L V sか作られ、一定量のカプセル化薬品
を生ずるために必要なコストと時間を減少するので重要である。
本発明のシクロスポリンリポソーム調合品の治療上の効率を測定するために試験
を行なった。
材料と方法を下記の欄に記載しそして試験を例7〜12に詳述する。
マウスの処理のための薬品調合品の調製95%エタノール0.1mlと共にCr
emophor−eL 1. Oml中にシクロスポリン粉末12mgを溶解し
そして次に50°Cに加熱することによって遊離のシクロスポリン(シクロスポ
リン−CreL)を調製した。シクロスポリンが溶解した後に、55°Cに加熱
した滅菌0.15M PBS。
pH7,8,1,9mlを溶液に加え、4mg/mlのシフ0スポリン濃度を生
じた。使用したPBSは下記の組成を有した・0.0028Mリン酸モノナトリ
ウム、0.0072Mリン酸ジナトリウム及びO,145M塩化ナトリウム。更
にこの溶液をPBSて希釈して2.0mg/mlの最終シクロスポリン濃度を生
した。2.0mg/mlシクロスポリン溶液1、0 mlに滅菌0.15M P
BS、PH7,8,9,0mlを加えて0.2mg/mlのシクロスポリン濃度
を生ずる。マウスに必要とされる投与量は異なるので次に三つの異なる濃度のシ
クロスポリン溶液を調製し、そしてすへての処理に対して注入物質の容量を類似
に保つことが必要であった(0.1から0.2 ml)。
例1の第2パラグラフに麦載したようにシクロスポリン−M L V s及びE
MLVsを調製した。薬品をメタノールとテ1へラヒドロフラン(THF) 、
v/v、1 :Iに溶解した時にBeers −Lambert式と238r+
mでシクロスポリンに対する吸光率を使用することによって例7〜12てシクロ
スポリン−MLV懸濁液中でシクロスポリンの濃度を測定した。無水メタノール
1.4 mlを含む試験管にシクロスポリン−MLV試料0.1mlを加えるこ
とによってシクロスポリン−M L V sからシクロスボリンを抽出した。こ
の試験管に約10秒開局を起こし、T HF 1.5 mlを加えそして溶液に
再び渦を生じさせた。E−MLV試料を同様に処理した。この抽出工程はシクロ
スポリン−MLV試料の1=30希釈を生じそして238nmで分光測光で分析
し、E−MLV試料の1:30希釈と対照した。シクロスポリン濃度を測定した
後に、シクロスポリンの1から2mlアリコートをRevcoフリーザーで一7
0°Cに徐々に凍結した。試料が完全に凍結した時に、これを凍結乾燥しかつ一
20°Cて貯蔵した。使用前に、これを滅菌蒸留水に再懸濁させ、10分間37
°Cに加熱し、そしてシクロスポリン濃度に対して再分析した。
必要に応して、この試料を滅菌P B S、 pH7,8で希釈して注入のため
適当な濃度を得た。
シクロスポリン処理のための動物モデルこの実験で使用したマウスはC57BL
/6J、雌マウス、8から16週令であった。治療管理に応じて、異なる時に、
種々の投与量のシクロスポリン−MLVs及びシクロスポリン−CreLでマウ
スに静脈内に接種した。犠牲の口に、心臓穿孔又は眼窩後放血により血液を無菌
的に取出した。血清を回収しそして後の血球凝集分析と血液尿素窒素(BUN)
測定のため一20°Cに貯蔵した。若干の腎臓を取出し、0.15M PBSで
希釈した、1096ホルマリン溶液、pH7,3で固定しそして切片にするまて
4°Cて貯蔵した。牌臓も無菌的に取出しそして滅菌組織モホソナイサーで均質
化した。各処理群からの牌臓ホモシエ不−1・をプールし、RPMI 1640
て6. Omlに希釈しそして15m1滅菌円錐遠心分離管中のNeutrop
hil l5olation Medium 4. Oml上に層化した。この
材料を18〜20°Cて30分間225 Xgで遠心分離した。分離したリンパ
球帯域をN1Mグラディエンドから取出しそしてRPMI 6.Omlて希釈し
た。この帯域中の細胞を9分間125Xgて遠心分離し、上澄みを廃棄し、ペレ
ットをRPMI 6.Omlに再懸濁させ、再び9分間125 Xgで遠心分離
した。上澄みを再び廃棄しそして最終ペレットをRPMI 1.Omlに再懸濁
させた。
ヘマトサイトメーター計数室を用いて0.1%Trypanブルーて染色した細
胞を数えることによってこの最終ペレットの細胞濃度と生存率を測定した。この
濃度を完全なRPMI(10%新生子牛血清、2%ペニシリン−ストレプトマイ
シン及びグルタミンを有するRPMT)で5×106細胞/ロ11に調節した。
次に修正したJerneプラーク分析およびT−リンパ球胚子発生分析のために
この細胞懸濁液を使用した。
Kennedy分析 修正したJerneプラーク分析モルモットの補体をマグ
ネシウム塩水で希釈することによってこの補体の15希釈を調製した:マグネシ
ウム塩水て1:10に5XlO@細胞懸濁液を希釈することによって5XIO’
リンパ球懸濁液を作製した。補体l 5希釈1.0 mlと296sRBC1
,Omlを混合することによって補体の110希釈を含有する1%羊赤血球細胞
(sRBC)懸濁液を調製した。
96ウ工ル平底組織培養皿てKennedy分析(Kennedy1971)を
設定しそして一定の処理群からの各リンノく球試料を3重に試験した。各ウェル
に完全なRPMI組織培地中でリンパ球懸濁液0.1ml (5x l O’細
胞/mi)、1:10補体を有する1%5RBc0.05m1及び完全なR,P
MI O,1mlを加えた。対照ウェルのあるものはリンパ球懸濁液0.1ml
、コンブリメントなして1%5RBc0.05m1及び完全なRPMI O,1
mlを含有した。一つのウェルて1%5RBc0.05m1と完全なRPMl
O,2mlを混合することそして別のウェルでRPMl 0.2mlど1:10
補体を有する1%5RBc0.05m1を混合することによって二つの別の対照
ウェルを調製した。培養皿を次に湿性環境(湿ったペーノく一タオルで裏打ちし
たトレー)に入れそして1.25時間4°Cてインキュへ一トシた。次にこの培
養皿を20分間室温に置きそして37°C1596CO2/ 95%空気インキ
ュベーターで1.5時間培養した。最後のインキュベーションに続いて、400
倍のインバーテツド顕微鏡で各ウェル中のプラークを数えることによりプラーク
形成を査定しそして各試料に対して三つのウェルてプラークの数を平均した。
結果をプラーク形成ユニット(PFU)/10’細胞として報告する。
T−リンパ球PHA刺激及び走化性分析T−IJンバ球の胚発生を96ウエル、
丸底組織培養皿て行なった。各ウェルに各処理群から調製した、5XI06細胞
/mlリンパ球懸濁液(Kennedy分析のために単離した) 0.1 ml
を加えた。各処理群からの細胞懸濁液試料を2重に行なった。試験ウェルの各々
に、RPMI1640で希釈したフィトヘムアグルチニン(PHA)の900
ug /mlml溶液0.1及l完全なRPMI 1640.0.05 mlを
加えた。対照ウェルはリンパ球懸液0゜1mlと完全なRPMI O,15m1
を含んだ。次に組織培養皿を5%CO2/95%空気、37°Cインキュベータ
ーで60時間培養した。37°C培養時間の後に、各ウェルからの材料をマイク
ロフユージ(microfuge)管の中にピペットで入れそして10分間83
20 Xgで遠心分離した。この遠心分離から各上澄みを別のマイクロフユージ
管の中にピペットで入れそしてこれを走化性分析で使用するまで一20°Cに凍
結して保った。
顕微鏡スライドを2時間I:1比の3MHClと95%エタノールで酸洗浄し、
脱イオン水で水洗しそして5分間0.5%ゼラチンに浸漬して負の電荷を減した
。このスライドを最後に蒸留水で洗浄しそして風乾にまかせた。
蒸留水50m1にアガロース1.Og及びゼラチン0.25 gを溶解すること
によってスライドのだめのアガロースを調製した。この調製品をオー1〜クレー
プに入れ、47℃に冷却し、加温したRPMI 1640.50m1と混合しそ
してこの溶液約3mlを各ガラススライド上にピペットで入れた。アガロースが
固化した後に、各スライドのアガロースで3ウエルの列を作った。
マクロファージはこの勾配の混合リンパ球帯域で局所化するのてN1M分離技術
を使用し非薬品処理C57BL/6Jマウスの牌臓ホモジネートからマクロファ
ージを分離した。次にリンパ球/単球懸濁液を完全なRPMl 1640て3X
107細胞/mlに調節した。次に各スライド上のアガロース中の三つのウェル
に下記の通り充填した:中心ウェルに3X107細胞/m115μ!、外側のウ
ェルにRPMI 15μ!そして他の外側のウェルに胞発生上澄み試料15μ1
0このスライドを滅菌湿性化室(湿った滅菌フィルターで裏打ちした滅菌ペトリ
皿)に入れそして18時間5%CO2/95%空気、37°Cインキュベーター
で培養した。インキュベーション後、30分間無水アルコールに、次に30分間
37%ホルムアルデヒド、pH7,3に浸漬することによってこのスライドを固
定し1次にアガロースをスライドから注意深く除去した。このスライドをWri
ght 5tainで染色しそしてマイクロプロジェクタ−でこれらを調べそし
てウェルの縁から細胞移動を測定することによりマクロファージ移動を評価した
。
5RBC刺激マウスから血清の血球凝集分析各マウスから得た血清試料を使用し
て0.15M PBS、pH7,3で2倍続きの希釈(1:1から1 :102
4)を調製した。96ウエル、丸底組織培養皿てこの分析を行なった。各試験ウ
ェルに0.5%5RBc0.05m1(IXIO@細胞/m1)及び血清試料0
.05m1を入れ:対照ウェルは0.5%5RBc0.05m1及びO,15M
PBS、pH7,3,0,05mlを含有した。このプレートを振とう機に置き
そして10分間+ 00 rpmで回転し、続いて室温で1時間培養した。40
0倍のインバーテツド顕微鏡てウェルを調へることによって各試料に対する血球
凝集価を測定した。
LPS刺激マウスから血清の血球凝集分析リポ多糖類(LPS)と結合した5R
BC懸濁液をAnderssoロ (1971)に記載されるように調製した。
Salmonella abortus equiからのLPSを1.0 mg
/mlの濃度で滅菌0.15M PBS、pH7,3、に溶解した。次にこのL
P S (3,0ml、)を2時間ガラスネジキャップ管で沸騰させた。加熱
後、このLPSを水浴で37℃に冷却し、パックした5RBc1.0mlをLP
Sに加え、続いて45分間37℃で別にインキュベーションを行なった。
次に5RBC−LPS混合物を0.15M PBSSpH7゜3、で3回洗浄し
そして1x107細胞/mlに希釈した。
0.15M PBS、PI(7,3、で1:1からl:2048まて各試料の2
倍希釈を行なうことによりこの分析のための血清試料を調製した。前記のように
分析を行なったが、但し5RBC−LPS懸濁液を0.5%5RBCの代わりに
用いた。
シクロスポリン処理に続いてマウス腎臓の組織学4°Cて少なくとも緩衝された
ホルマリン中でセツティング後に、腎臓を下記の通り更に固定した=70%エタ
ノールに2時間、80%エタノールに1.5時間:90%エタノールに1.5時
間、100%エタノールで各々1.5時間の3インキュヘーション;脱水剤で各
々1.5時間の2インキユヘーシヨンそしてパラフィンで各々1.5時間の3イ
ンキュベーション。腎臓をパラフィンに埋め込みそして6μmの切片を得た。こ
の切片を下記の通り染色した:各回2.5分間脱水剤中で2浸漬、各回2分間1
.00%エタノールに2回、2分間95%エタノール、2分間70%エタノール
、水洗、2.5分間へマドキシリンに酸−アルコールで洗浄、アンモニウム水に
10回浸漬、水洗、1.5分間エオシン染色、95%エタノールに10回浸漬、
100%エタノールに2回そして脱水剤で2回。
100倍及び400倍で切片をIff微鏡で調へることによって腎毒性に対して
腎切片を評価した。
シクロスポリンの生体外抗菌効果
3種のコウジカヒ属、A、fumigatus、 A、flavus及びA。
niger及び酵母cryptoccus neoformansをこの研究の
この部分て使用した。これらの培養菌はCa1ifornia 5tatePo
lytecnicυn1versity、 Pomona、微生物学培養菌コレ
クションからのものでありそして各々実験室系統#385、#359、#360
及び#608と名付けられた。
これらの有機体を成長させるための培地は5abouraud(SAB)デキス
トロース肉汁及びSABデキストロース寒天(1,5%)であった。これらの研
究で使用した4種の菌をSAB寒天スラント上に保った。胞子を試験に回収する
前にコウジカピ培養菌を6日間にわたって各48時間毎に移した。滅菌0.85
%塩水1.5mlでスラントを洗浄することによって胞子を回収した。ヘマトサ
イトメーター計数室を使用して胞子を数えそして胞子の数を0.85%塩水でl
Xl0”胞子/mlに調節した。回収前に6日間にわたって各48時間毎にC,
neoformance酵母細胞をまた移した:しかしながら、SAB肉汁を使
用してこの細胞を回収した。ヘマサイトメーター計数室を使用して酵母細胞をま
た数え、そして細胞の数をSAB肉汁中でlXl0’細胞/mlに調節した。
シクロスポリン−CreL及びシクロスポリンMLVSの抗菌活性を測定するた
めに、SABプレートに下記の通り薬品処理胞子(又は酵母細胞)を接種した;
1×】0コ胞子/ml懸濁液0.15m1を適当な濃度のシクロスポリン−ML
Vs又はシクロスポリンーCreL (1μg、5μg、10μg又は200μ
g)と試験管中で混合しそして各管で0.5 mlの最終容量を得るように、異
なる薬品濃度を含む各管に十分なSAB肉汁を加え:次にすべての管を旋回させ
そして別のSABプレート上に注入し二滅菌わん曲ガラス棒て均一に展開し;3
7°Cて36時間のインキュベーション後に、コロニーヲ数工そしてその直径を
測定した。
M L V s内のシクロスポリンのカプセル化がその抗菌生体外活性を変える
かどうかを測定するために酵母Cryptococcus neoforman
s及びカビ、Aspergil 1usflavus、 fumigatus及
びniger上のシクロスポリン−MLVs及びシクロスポリン−CreLの生
体外抗菌活性を比較する研究を行なった。カプセル化(シクロスポリン−MLV
)及び未カプセル化(シクロスポリン−CreL)の両方は36時間のインキュ
ベーション後に生体外てC,neoformanceコロニーの数を阻害した。
シクロスポリン1μgの濃度が酵母を50%だけ阻害しそしてシクロスポリン−
CreLIμgは対照の未処理試料と比較して65%たけ数を減した。シクロス
ポリン−MLV又はシクロスポリン−CreLi1度を増加すると(5μg、1
0gg及び200μg)、対照の未処理試料に対する106のコロニー数と比較
して、ツクロスボリン−MLVsに対して38、IO及び2そしてシクロスポリ
ン−CreLに対して3.3及び0のコロニー数で更に減少があった。シクロス
ポリンはまたC、 neoformanceのコロニー寸法に影響した。lμg
はとの低い濃度てさえ酵母をシクロスポリン−CreLに露出すると、対照の未
処理試料に比較して87%の寸法の減少かあった。シクロスポリン−Cr eL
5μg又は10ggを使用した時に酵母コロニー寸法の類似程度の阻害が見られ
た:酵母に薬品200μgで攻撃した時には検出可能な酵母は見られなかった。
対照的に、種々の量のシクロスポリン−M L V sの存在で酵母コロニー寸
法の阻害は投与量応答を示した: l11g、5μg、10μg及び20L4/
、gでコロニー寸法は対照と比較して各々33%、67%、80%及び939も
てあった。
何れの形ても、ツクロスボリンはAspergillus spp、の数を減し
なかったか、しかしながら、A、flavus、A、 fumigatus及び
A、nigerのコロニー寸法を阻害する。
シクロスポリン−MLVsは対照の未処理培養に比較して50%、7896.9
2%及び96%たけlμg、5μg、IOμg及び200μgの濃度てA、fl
avusのコロニー寸法を減じた。しかしながら、シクロスポリン−CreLは
対照と比較して、1μg%に対して60%、5μgに対して85%、10ggに
対して96%そして200μgに対して98%だけコロニー寸法を減するので、
シクロスポリン−MLVsよりA、flavusのより著しい阻害を示した。
シクロスポリン−M L V sはIn2の濃度てA、 fumigatusの
コロニー寸法を阻害しなかったが10gg及び200μgではこの薬品は対照と
比較して各々4096及び96%たけ菌を阻害した。対照的に、シクロスポリン
−CreLは5μgてA、 fumigatusのコロニー寸法を阻害し、並ひ
にIOμg及び200μgのより高い投与量では、未処理対照と比較して、各々
30%、80%及び96%の減少であった。
A、nigerのコロニー寸法はシクロスポリン−MLVs及びツクロスボリン
−Cr eLの両方により減少した。
シクロスポリン−NILVsは1μg、5μg、toμg及び200μgの濃度
で各々、対照と比較して、3794.75%、7596及び97.596たけコ
ロニー寸法を減した。
シクロスポリン−CreLは未処理対照と比較して各々1μg、5μg及び10
ggか87,5%、87.5%及び92、596たけコロニー寸法を減したので
より大きな阻害を示した。200μgでは、菌成長の阻害は薬品の両型式に対し
て匹敵し得るものであった。
これらのデータはMLVsの中にシクロスポリンのカプセル化は10gg又はそ
れ以下の用量で投与された時には特定の菌に対して遊離の薬品の生体外抗菌効力
を減することを示す。より高い薬品レベル(即ち、薬品の何れかの形の200μ
g)は匹敵し得る生体外抗菌活性を7クロスポリンーN・(LVs及びシクロス
ポリン−CreLか生体内で匹敵し得る免疫抑制活性を有するかどうかを調−\
るために、C57BL/6J7ウスを5RBCのT−依存抗原Pi撃に関連して
薬品の何れかの形で処理した。この抗原に対するこれらのマウスのB細胞活性を
Jerneプ→−り分析及び血清血球凝集抗体力価によりモニターした。実験の
第一セントでは、種々の投与量レベルの薬品でマウスを5回処理した。Jern
eプラーク分析の結果は5RBCで攻撃したかツクロスボリンで処理しないマウ
スは560/I O@細胞のプラーク形成ユニット価(PFU)を存することを
示した。しかしながら、5RBCを与えたマウスをEmpty−して処理した時
には、未処理、抗原攻撃マウスに比較してPFUて1.4倍の増加かあった。5
.15又は25 mg/ kHのシクロスポリン−CreLの5投与量で処理し
たマウスは5RBC攻撃、未処理対照と比較して各々25%、57%及び84%
のプラークでの減少を示した。!、5.15又は25mg/kgのシクロスポリ
ン−M L V sで処理したマウスは5RBC攻撃、未処理対照のものの各々
45%、54%、6896及び89%たけプラークで減少を示した。5 mg/
kgの5投与量(総計=マウス当り0.55 mg)のシクロスポリン−M
L V sて処理したマウスのプラークレベルは15 mg/ kgの5投与量
(総計=マウス当り1.65 mg)のシクロスポリン−Creして処理したマ
ウスのそれと匹敵し得る。
前記の実験からのマウス血清を血球凝集力価に対して分析した。非抗原攻撃、未
処理マウスは0の血球凝集力価を有した。ただ5RBC,5RBCとCreL又
は5RBCと空の−Lを与えられたマウスはI:853の力価を存した。5RB
Cと5又は25 mg/ kgシクロスポリン−CreLの何れかを与えられた
マウスはたた5RBCを与えられたマウスに比較して、各々、80%及び99、
596の抗体力価における減少を示した。1.5、J5、又は25 mg/ k
gンシクスポリリンMLVsて処理されたマウスは5RBCのみ与えられたマウ
スに比較して抗体力価において、各々、97.5%、99.596.99.5%
及び99.8%減少を示した。かくして、シクロスポリン−MLVsて処理され
たマウスはシクロスポリン−CreLの匹敵する投与量を与えられたマウスに比
較してより低い抗体力価を有した。この結果はまたCr eL処理又は空の−L
処理の何れもか5RBCに対するこれらのマウスの抗体応答を変えないことを示
した。
シクロスポリン−CreL又はシクロスポリン−MLVsの何れかの5投与量で
処理したマウスからのT細胞をその分離に続いてPHAて刺激した。リンホカイ
ン、ケモタキンンを生ずる能力を走化性分析により測定してケモタキシン係数と
して表わした。非ツクロスボリン処理マウスは1.43のケモタキシン係数を有
した。5.15、又は25 mg/ kgシクロスポリン−Creして処理した
マウスは未処理対照マウスに比較してケモタキシン係数て39石、3796、及
び50%の減少で示されるように減少したケモタキノン産生を示した。5.15
又は25mg/kgシクロスポリンーMLVsで処理したマウスは未処理マウス
に比較して各々3696.411%及び38.5%たけ減少しだケモタキノン係
数を有した。従って単に5mg/kgツクロスポリンーM L V sを与えら
れたマウスが15 mg/ kgシクロスポリン−Creして処理されたマウス
のものと匹敵するケモタキシン産生の抑制を示した。
次のセットの実験では、より低い全投与量のシクロスポリン−CreL及びシク
ロスポリン−M L V sの免疫抑制効果を調へた。これらの生体内実験では
、ツクロスポリン−M L V s又はツクロスポリン−CreLの何れかの3
投与量でマウスを処理した。Jerneプラーク分析の結果はシクロスポリンを
投与しない5RBC攻撃マウスは680PFU/I O’細胞のプラークレベル
を存することを示した。5RBCとCreLを投与したマウスは高い数値のプラ
ーク(700)をまた示したが、3投与量の5mg/kg(総計=マウス当り0
.33 mg)又は15mg/kg(総計=マウス当り0.99 mg)のシク
ロスポリン−Creして処理した5RBC攻撃マウスは非シクロスポリン処理マ
ウスと比較して各々50%(340)及び68(%)220だけ減少したプラー
クレベルを有した。
5RBCと3投与量の5 mg/ kg (総計=マウス当り0.33 mg)
又はI 5 mg/ kg (総計=マウス当り0.99mg)のシクロスポリ
ン−MLVsて処理したマウスはシクロスポリン−Cr eLの匹敵する投与量
で処理したマウスよりその5RBC応答において更に免疫抑制された(各々、7
0%(200)及び79%(140)の減少)。
前記の実験からマウス血清を血球凝集抗体力価について分析すると、Jerne
プラーク分析で見られたものと類似の結果か第5表に見られるように得られた。
第5表
薬品(第90に回収された血清) 力 価Gl・対照(sRBCのみ) I:8
53G2 : 5.Omg/kg ツクロスボリン−CreL l二341G
3 : 15.0 mg/kg シクロスポリン−CreL 1:I28G4
: 5.Omg/kg ツクロスポリン−MLVs 1 :128G 5 :
15.Omg/kg シクロスポリン−MLVs l: 43例9て報告した実
験ては、C57BL/6Jマウス(こ第1日と第4 IEに10%5RBCIP
o、2mlを接種した。このマウスにツクロスボリンーCreL又はシクロスポ
リン−!’vl L V sの3静脈投与量(第0日、第4日そして第8日)で
処理した。対照マウスG1に5RBCのみを接種した。す−\てのマウスを第9
日に犠牲にしモして5マウス/群からプールされた血清で血球凝集分析を行なっ
た。結果は5マウス/群の3回繰返してありそして平均力価として報告する。
5RBCのみ投与されたマウスはl 8530力価をイfし、これに対して5R
BCと5又はI 5 mg/ kgシクロスポリン−Cr eLの何れかで処理
したマウスは非シクロスポリン処理マウスに比較して各々力価で2.5倍又は6
バ倍減少を示し;5RBCと5又は15 mg/ kgシクロスポリン−Ni
L V sの何れかで処理したマウスは各々6゜7倍及び19.8倍減少を示し
た。5RBCの匹敵する免疫抑制は5 mg/ kgシクロスポリン−MLVs
及び15mg/ kgシクロスポリン−CreLを投与されたマウスで見られた
。
シクロスポリンで3回処理されたマウスからのTm胞をPHAて刺激しかつケモ
タキシン産生に対して試験した時に、ケモタクチック係数が第6表に示されるよ
うにT細胞活性を測定するように計算できる。
第6表
PHA−刺激T細胞のケモタキシン産生第8日;血清回収第9日) 実験1 実
験2Gl :Control(ンクaスホリンな し) 1.76 1.60G
2:CreL O,15m1 of 25%希釈 1.78 1.50G3:
5.0 mg/kg ツク0スホリンーCreL 1.50 1.19G4:1
5.0 mg/kg ツクロスポリン−CJeL 1.17 1.αΩG5:
5.0 mg/kg シクロスホリ7−MLVS 1.07 1.00G6:1
5.Omg/kg ツクロスポリ7−MLVS O,890,78例9て報告し
た実験では、3投与量(第0日、第4日及び第8日)のシクロスポリン−Cre
L又はシクロスポリン−M L V sの何れかてC57BL/6Jマウスを処
理した。対照マウスGlは処理を受けずそしてG2をCreして処理した。第9
日にマウスを犠牲にしそしてNeutrophil l5olation Me
dia (N I M)を使用して混合リンパ球帯域としてT細胞を分離しそし
て5マウス/群からプールした。結果は5マウス/群の4回繰返しからのものて
あり、そして平均ケモタクチック係数として作力する。
実験lては、非シクロスポリン処理マウスは1.76の係数を示し、これに対し
て5又は15mg/kgシクロスポリンーCreLの何れかで処理したマウスは
未処理マウスに比較して、各々、ケモタクチック係数で15%及び33%減少を
示した。5又は15 mg/ kgシクロスポリン−M L V sで処理した
マウスの係数は未処理マウスより各々39%及び49%低かった。この実験の繰
返しは5及び15 B/ kgツクロスポリン−CreLに対して各々26%及
び37%のケモタクチック係数の減少、そして5及び15 mg/ kgンシク
スボボリンMLVsに対して各各37%及び5196の減少を示した。両方の実
験で、15 mg/ kg :/クロスポリンーCreL及び5 mg/ kg
シクロスポリン−Li L V sの免疫抑制活性は匹敵し得るものであった。
CreLのみはP HA−刺激T細胞活性て著しい減少を示さなかった。
例 10
ツクロスボリンーMLVs及びシクロスポリン−CreLか5RBC攻撃に対し
て一次及び二次応答に関して匹敵する免疫抑制B細胞活性を有するかとうかを調
べるために、一つ又は二つの抗原攻撃の何れかに続いてC57BL/6Jマウス
を薬品の何れかの形で3回処理した。
Jerneプラーク分析及び血球凝集分析を使用してB細胞応答を測定した。応
答で産生した抗体の性質について更に情報を得るために、各試料で直接及び間接
の両方のJerneプラーク分析を行なってIgM及びIgG力価を各々得た。
5RBCに対する一次応答についてシクロスポリン効果を調へるため設計された
実験では、マウスに第0日に5RBCを接種しそして、第0日、第4日及び第7
日にシクロスポリンで処理した。この実験で5RBC攻撃対照マウスからのJe
rneプラーク分析は直接分析(1gM応答)から560PFU/10’細胞そ
して間接分析(組合わせたIgM及びIgG応答)から1040 PFUを示し
た。5mg/kgシクロスポリンーCreして処理したマウスは対照マウスと比
較して直接及び間接の両方の分析で僅かに増加した数のプラークを示した。
しかしながら、5 mg/ kgツクロスボリン−MLVsで処理したマウスは
対照マウスと比較した時に、直接分析においてプラーク数で3.5倍減少を示し
た。このデータはシクロスポリン−M L V sが低い投与量でシクロスポリ
ン−CreLより一次応答でのIgM産土に対して更に前記のマウスから血球凝
集力価を調へた時に、そのデータはある面でプラーク分析に類似していた。5m
g/kgのツクロスボリンーCr eL又はシクロスポリン−MLVsで処理し
たマウスは5RBC攻撃対照マウスに比較して、各々、力価で1.7倍及び5倍
減少を示した。
5RBC攻撃及びシクロスポリン処理マウスの二次応答を調へた時には、マウス
に第0日及び第4日に5RBC1そして第4日、第6目及び第8日にツクロスポ
リン(5mg/ kg )を投与した。シクロスポリン−CreLの1gM応答
は対照マウスに類似していたが、間接分析のプラーク数で変化を示さず、これら
のマウスで5RBCに対するTgGC?答の抑制を示唆する。しかしながら、ツ
クロスボリンーMLVて処理したマウスは対照マウスに比較して5RBCに対し
てTgM及びIgGの両方で減少を示した。このデータはまた等価の投与量のシ
クロスポリン−CreLに比較してシクロスポリン−MLVのより大きな免疫抑
制活性を示す。
例 11
マウスB細胞及びT細胞応答に関してシクロスポリン−NILVs叉はツクロス
ボリンーCreしてマウスの予防処理の効果を調へるために、マウスを一投与量
のシクロスポリン−M L V s又はツクロスボリン−CreLの何れかで予
防的に処理し、一方対照マウスは5RBC攻撃の前に薬品処理を受けなかった。
Jerneプラーク分析から5RBC攻撃対照マウスが560PFU/10@細
胞のプ→−クレヘルを示し、抗原攻撃の1日又は2日前の何れかに15mg/k
gシクロスポリンーCreして処理したマウスは対照マウスのそれと類似である
が、より低い(各々420及び520)プラークレベルを示すことか判る。他方
、5RBC攻撃の1日又は2日前の何れかに15 mg/ kgシクロスポリン
−MLVsで処理したマウスは対照に比較して分析でより低い数のプラーク、各
々54%(300)及び50%(280)を有した。1日又は2日前に15 m
g/ kgシクロスポリン−M L V sで処理したマウスは等価投与量のシ
クロスポリン−CreLを投与されたマウスに比較してプラークで各々28.6
%及び46%減少を示した。3投与量の5mg/kgシクロスポリンーMLVs
(第0日、第4s及び第8日に)で治療的に処理したマウスは対照に比較して
プラークの数で3倍減少(180)で最良のプラーク減少を示した。
第7表に見られるように、前記の研究でマウスの血清で行なった血球凝集分析か
らまた結果を得た。
抗体力価(sRBC攻撃)−投与量で
薬品処理(第9日に回収した血清) 力 価G1:対照(sRBCのみ)I :
l365G 2 : 15.0mg/kg ツクロスホリン−CreL(1日前
) I:682G 3 : 15.Omg/kg ツクロスホリン−CreL(
2日前) I:6820 4 : 15.0mg/kg シクロスポリン−AI
LVs(1日前) I:256G 5 : 15.Omg/kg ツクロスホリ
ン−MLVs(2日前)1:21G6 : 5.Omg/kg シクロスポリン
−M[、Vs(第0日、第4日、第8日)1:16
前記の実験において、C57BL/6Jマウスに第0日と第4日に10%5RB
CIP 0.2mlを接種した。
またマウスを15mg/kgシクロスポリンーCreL又はシクロスポリン−M
LVsの一静脈投与量(sRBC攻撃に対して2日前又は1日前の何れかに)で
処理した。
対照マウスGlに第0日及び第4日に5RBCを接種したが、シクロスポリンで
処理せず、そしてG6マウスに5RBCを接種しそして5 mg/ kgシクロ
スポリン−MLVsの3投与量(第0日、第4日及び第8日)で治療的に処理し
た。すへてのマウスを第9日に犠牲にしそして5マウス/群からプールされた血
清で血球凝集分析を行なった。結果は平均力価として報告される5マウス/群の
3回繰返しである。
5RBCで攻撃しかつツクロスボリン処理を与えないマウスはI :l365の
力価を示した。1日前又は2日前に15mg/kgシクロスポリンーCreして
処理したマウスは対照に比較して力価で2倍減少を示した。匹敵する投与量のシ
クロスポリン−Cr eLに比較して2日前に15mg/kgツクロスボリンー
M L V sて処理したマウスの抗体力価で32倍のより大きい減少があった
。更に、2日前に+5mg/kgシクロスポリンーMLVsで処理したマウスは
5mg/kgシクロスポリンーM L V sの3投与量て治療的に処理したマ
ウスのそれと匹敵する抗体力価を有した。このデータはツクロスポリン−Cr
eLの匹敵する投与量と異なってシクロスポリン−MLVsの単一投与量は予防
的に使用して5RBCに対して免疫応答に有効に抑制できることを示す。
前記のマウスからのT細胞をPHAて処理しそしてケモタキシン産生について調
へた時に、シクロスポリン−CreL及びツクロスポリン−M L V s処理
マウスのケモタクチック係数は同一ではなかった。非シクロスポリン処理対照マ
ウスは1.46の平均係数を存しそして1日前又は2日前に15 mg/ kg
シクロスポリン−Creして処理したマウスは対照マウスのそれと類似した係数
を有した。しかしながら、1日前又は2日前に15 mg/ kgシシクスポリ
リンMLVsで処理したマウスはシクロスポリン−CreLの匹敵する投与量で
処理したマウスより各々低い係数、23%及び29%を示した。2日前に15m
g/kgのシクロスポリン−MLVsて処理したマウスは5 mg/ kgシク
ロスポリン−M L V sの3投与量で治療的に処理したマウスのそれに類似
の免疫抑制を示した。
このデータはTm胞応答及びB細胞応答の両方がシクロスポリン−M L V
sでの予防的処理により有効に抑制できるが等価の投与量のシクロスポリン−C
reしてはできないことを示唆する。
例 ■2
この実験では、マウスをリポ多糖類(LPS) 、T−非依存抗原て攻撃しそし
てシクロスポリン−M L V s又はシクロスポリン−Creして処理してこ
の抗原に対してマウスB細胞応答に両方の試剤の効果を測定した。対照マウスは
LPSのみを受入れた。結果を第8表に示す。
3投与量で処理したマウスの抗体力価(LPS攻撃)G]: 対照(リネソーム
ムし) (シクロスポリンなし) OG2:対照(sRBCのみ) 1:85G
3 : CreL 0.15m1 of 25% 希釈 1:85G5 :
5.Omg/kH:/りUスポリン−CreL 1 :85G 6 : 15.
Omg/kg ツクロスポリン−CreL 1 :85G7 : 5.Omg/
kg ツクロスポリン−MLVs 1:11G 8 : 15.Omg/kg
ツクロスポリン−MLVs l :13例12ては、第0日及び第40にLPS
、TVl、0mgを接種したC57BL/6JマウスのB細胞応答を調へた。G
5、G6、C7及びC8てマウスをまたシクロスポリン−CreL又はシクロス
ポリン−MLVsの3静脈投与量(第0日、第4日及び第8日)で処理した。対
照マウスをシクロスポリン又はLPSの何れでも処理しなかった。G2にLPS
を接種したがシクロスポリンで処理しなかった。G3をLPSて接種しかつCr
eLで処理しそして04をLPSて接種しそして空の一リポソームで処理した
。すへてのマウスを第9日に犠牲にしそして5マウス/群からプールされた血清
で血球凝集分析を行なった。結果は5マウス/群の3回繰返しのものであり、平
均力価として報告する。
LPSに対する抗体力価についてマウス血清を分析した時に、非シクロスポリン
処理対照マウスはl:85の平均力価を示した。Cr eL又はEmpty −
Lの何れかで処理したマウスはまたI:85の力価を有し、LPSに対するB細
胞応答にこれらの物質の影響がないことを示す。同様に、5又は15 mg/
kgシクロスポリン−Creして処理したマウスはまた対照マウスに比較して抗
体力価で減少がないことを示した。しかしながら、5又は15 mg/ kgの
シクロスポリン−MLVsで処理したマウスは対照マウス及びシクロスポリン−
Cr eLの匹敵する投与量を投与したマウスの両方と比較して、各々、力価で
7.7倍及び6.5倍減少を示した。このデータはシクロスポリン−MLVsが
、等価投与量のシクロスポリン−CreLと異なって、T非依存抗原に対するB
細胞応答を抑制できることを示す。それ故に、この結果はまたシクロスポリン−
MLVsに対する免疫抑制のターゲットは抗原提示マクロファージであり、これ
はT非依存及びT依存抗原の両方に対するB細胞応答に影響できることを示唆す
る。
片側検定を行なってシクロスポリン−MLVs対匹敵する投与量のシクロスポリ
ン〜CreLの使用の間の差の確率を測定した。三つの免疫の分析の各々を使用
した時に、ツクロスポリン〜M L V sは匹敵する投与量のシクロスポリン
−Cr e Lより有意に更に免疫抑制性であることの95%確率があることが
判明した。
本明細書は特定の適用に関連して開示しかつ例示したが、含まれる原理は当業者
に明白である多くの他の適用に可能である。それ故に、本発明は添付の請求項の
範囲に示されるようにのみ限定されるへきである。
0、D。
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