JPH065069Y2 - イケール装置 - Google Patents

イケール装置

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JPH065069Y2
JPH065069Y2 JP1987171977U JP17197787U JPH065069Y2 JP H065069 Y2 JPH065069 Y2 JP H065069Y2 JP 1987171977 U JP1987171977 U JP 1987171977U JP 17197787 U JP17197787 U JP 17197787U JP H065069 Y2 JPH065069 Y2 JP H065069Y2
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JP
Japan
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ikele
pallet
tool
machine tool
mounting
Prior art date
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Application number
JP1987171977U
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JPH0179534U (ja
Inventor
三郎 古谷
一道 押火
Original Assignee
日立精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、工作機械のイケール装置に関する。更に詳
しくは、複数の工作機械間を搬送すべく、パレット上に
立設した縦型イケールの各面に複数のワークを夫々縦列
(上下方向)に取付け、この複数のワークに対応する複
数の主軸をもつ工作機械で、工作物テーブル上に搬送さ
れたパレットを、このパレットのイケール上部を支持し
ながら、工作物テーブルを旋回割出しし、ワークの各面
(4面)を加工するようにしたイケール装置に関するも
のである。
[従来の技術] トランスファーマシンなどの量産型の工作機械におい
て、生産効率を高めるために一度に多数のワークを同時
に搬送および加工するため、パレット上のイケールが大
型化する傾向にある。
しかし、多数のワークをパレットに取付けるには寸法に
限界がある。すなわち、イケールは大型化すると、重量
が重くなり搬送駆動源の出力を大ならしめて不経済であ
る。また、床面積の占める割合が多くなり、ステーショ
ン間の距離が長いため搬送ピッチが拡大するなどの問題
がある。これらの問題を解決するために、パレットに対
し縦列に複数のワークを取付ける縦型方式のイケールが
知られている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、前記方式のイケールでは、縦方向に多数
のワークを取付けると、特に上部ワークを加工する際に
は切削力により生ずる曲げモーメントなどでイケール本
体がたわみを生じる。このたわみは、位置誤差を生じ加
工精度が悪くなる。このためイケールの剛性をあげざる
を得ず、結果的に構造が大となり重量が重く、搬送駆動
源の出力が大となる。このため、エネルギーの消費量が
多くなり、更に複数のワークが角形などのイケール周囲
に縦列に取付けられるため、ワークの加工可能な面が限
定されてしまうという問題点があった。
この考案は、前記のような従来のもののもつ問題点を解
決するものである。
本考案の第1の目的は、構造が簡単で軽量化され、かつ
多数のワークを高精度に安定した状態で支持するイケー
ル装置を提供する。
本考案の第2の目的は、多面加工が可能なイケール装置
を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 前記問題点を解決するために、本考案は次のような手段
を採る。
a.鉛直方向に複数配置された工具主軸(4)と、 b.該工具主軸(4)前面にあって基台(6)上に回転
割出し可能に設けられたテーブル(7)とで構成された
多軸工作機械(1)において、 c.前記多軸工作機械(1)の前記テーブル(7)上に
搬出入可能なパレット(9)と、 d.該パレット(9)上に立設され複数のワークを取付
けるための取付部(12,13)を有するイケール装置
(11)と、 e.該イケール装置(11)は少なくとも2つ以上の前
記取付部(12,13)を前記鉛直方向に有し、かつ f.前記取付面(12,13)に前記工具主軸に装着さ
れた工具が通過可能なように逃げ部(18,19,2
0)を形成したイケール(11)と、 g.該イケール(11)の最上部にあって前記取付面
(12,13)間の中心位置に設けられた旋回軸(2
7)とを備えるものであって、 h.前記テーブル(7)近傍に立設した支持体(22)
と、 i.該支持体(22)に前記旋回軸(27)と係合・離
脱すべく前記テーブル(7)の旋回軸(27)上に押圧
駆動により進退移動及び回転可能に設けられたイケール
支持手段(29)と j.で構成されることを特徴とするイケール装置であ
る。
[作用] この考案は前記の構成を採用したことにより、複数の工
作機械間を搬送すべく、パレット上に設けられた縦型イ
ケールに縦列に取付けられたワークを、これらのワーク
に対向して配設された工作機械の主軸に挿着された工具
で、同時に加工し、このときイケール上部は支持手段で
押圧支持される。その後、前記イケールを割出しながら
順次複数ワークの各面を加工することができる。
[実施例] 以下、図面に基づき本考案の実施例を詳細に説明する。
第1図は本考案の実施例を示す全体図である。コラムト
ラベル型の工作機械1は、本考案のイケール装置に取り
付けられた工作物を加工する横型マシニングセンタの工
作機械である。工作機械1は基台であるベッド2上に、
水平面内でコラム3を移動可能に設けてある。コラム3
には主軸ヘッドが上下方向に移動可能に設けられ、主軸
ヘッドには4本の主軸4が軸線を水平にして縦列に並べ
て配設されている。この主軸ヘッドは、サーボモータ5
により上下方向に駆動される。
主軸4の先端の工具挿着口には、図示しない工具を固定
して主軸を回転し、コラム3の移動によってワークの加
工を施すものである。本考案ではこのような型の工作機
械1を複数台配置し、これらの工作機械間は搬送装置に
より夫々接続される。前記主軸4前面の加工領域には、
工作機械1の基台であるベッド6上にテーブル7が水平
面内で回転中心軸線8を中心に旋回割出し可能に設けら
れている。
このテーブル7上には紙面と直交する方向にパレット9
が後述するトランスファバー31により前記テーブル7
上に搬送されるようになっている。前記パレット9上に
は、縦型のイケール11が立設されており、このイケー
ル11については第2図ないし第4図に基づいて詳述す
る。第2図は、本考案の要部を示すイケール装置の全体
図であり、第3図は第2図のA−A断面図、第4図は支
持手段の縦断面図である。
パレット9上に立設したイケール11には、互いに直交
するワーク取付面12,13が形成され、この取付面1
2,13には扁平で長方形をしたベース14,15が夫
々取り付けられている。このベース14,15上には、
本例では4個のワーク16,17が縦列に図示しない治
具などによって等間隔に取付けられている。このベース
14,15のワーク取付部は、ワーク16,17の裏面
から加工できるようになっている。このため、ワーク1
6,17の裏面の加工位置に相当する個所に加工工具が
通過可能なように貫通穴18,19が形成されている。
更に、前記イケール11の各ワーク取付面12,13に
は、上下に2つずつの貫通角穴20が形成されている。
一方、前記テーブル7の近傍のベッド6上には、スタン
ド22が立設してある。スタンド22の上端には、アー
ム21の一端が水平方向に突出して設けてある。このア
ーム21の先端には、イケールの支持手段29が設けら
れ、この支持手段29はつぎのように構成されている。
すなわち、前記アーム21の先端に設けられたブッシュ
23内には、クイル24が縦方向(上下方向)に摺動可
能に挿入されている。
このクイル24の軸線は前記テーブル7の旋回中心軸線
と同一軸線上にある。このクイル24の一端上面には、
シリンダ25のピストンロッド26がねじ込まれてい
る。クイル24の他端下面には、前記イケール11上部
に設けられた旋回軸27と係合可能な係合部材28が回
転自在に支持されている。この両者の係合は、パレット
9がテーブル7上に搬入されたとき行う。一方、前記パ
レット9がテーブル7上にあるとき、前記イケール13
上部の旋回軸27は、前記テーブル7の旋回中心軸線8
上にくる位置に設けてある。
したがって、支持手段29の前記クイル24の下降によ
り、クイル24下端の係合部材28は前記イケール13
の旋回軸27と無理なく係合する。また、前記テーブル
7は、テーブル7を旋回割出しするときは若干浮上する
機構となっている。したがって、この時、同時にピスト
ンロッド26を前記旋回軸27に向けて押圧しているシ
リンダ25内の圧油が図示しない電磁弁の切換えでタン
ク側に戻されるため押圧力が無くなり、前記クイル24
は前記テーブル9の浮上作用でイケール11を介して押
し戻される。
搬送装置30 つぎに、第2図により公知のパレット9の搬送装置30
について簡単に説明する。
この搬送装置30は、パレット9を隣接する工作機械1
のテーブル7の間隔を1ピッチとして送る。この区間を
紙面に直交する方向にトランスファバー31がガイド3
2に往復移動可能に案内支持されている。このトランス
ファバー31側面には、係合爪33が1ピッチ毎に、全
工作機械台数に合わせて設けられている。スタンド22
には、前記トランスファバー31と直交する水平方向に
シリンダ34が設けられ、このシリンダ34のピストン
ロッド35には係合部材36が設けられている。
一方、前記トランスファバー31と平行にロッド37が
このトランスファバー31に固設され、このロッド37
に前記係合部材36が係合している。前記ピストンロッ
ド35の進退作用により、前記トランスファバー31は
揺動し、係合爪33も同様に揺動する。また、第3図に
示すようにパレット9の側面にも係合溝38を形成した
ブロック39が固設されており、この溝38に前記係合
爪33が揺動作動で係合することになる。
本実施例の作動 つぎに前記のように構成された、本実施例の作動を説明
する。隣接する工作機械において加工工程が完了すると
同時に、パレット9は次の工程を行う工作機械へ搬送さ
れる。このとき、加工完了と同時に、トランスファバー
31のロッド37と係合している係合部材36は、ピス
トンロッド35の前進作用で前進し、トランスファバー
31の係合爪33を時計回りに揺動させる。
この揺動により係合爪33はパレット9側面に設けられ
たブロック39の係合溝38に係合する。つぎに前記ト
ランスファバー31を図示しない駆動源により1ピッチ
前進させる。この前進動作でパレット9は隣接する次工
程の工作機械1のテーブル7上に搬入される。パレット
9の搬入が完了すると、前記係合爪33はピストンロッ
ド35の後退作用で反時計回りに揺動し、前記ブロック
39の係合溝38から離脱する。
つづいて、前記イケール11に縦列に取付けられた夫々
4個のワーク16,17は、これらのワーク16,17
に対応して、コラム3に縦列に配列された4本の主軸4
に固定された工具で同時に加工される。この加工に入る
前にイケール11上部の旋回軸27は、前記アーム21
先端に設けられたシリンダ25によるピストンロッド2
6の前進作用で、クイル24先端の係合部材28と係合
している。
イケール11上部の旋回軸27をクイル24を介してシ
リンダ25で押圧支持した状態でコラム3をワーク1
6,17に向け前進移動させ加工作業に入る。ワーク1
6,17の一面の加工が終わるとテーブル9を旋回割出
しし、次の面の加工に入る。この割出し作業の際は、ク
イル24は前記旋回軸27と係合状態を保っていて、テ
ーブル7が押し上げられても、シリンダ内の圧油は弁の
切り換えでタンク側に戻されるため、イケール11を介
して押し上げられる。
なお、回路上に所定の設定圧に設定した、リリーフ弁を
設ければ、その都度弁の切換えを行なわなくても良い。
このテーブル7の旋回割出しを繰り返すことにより、イ
ケール11の取付面12、13に縦列に取り付けられた
複数のワーク16,17の上面および4側面を順次加工
することができる。すなわち、本考案のイケール装置を
用いることにより、複数のワークを縦列に取付けること
ができるため省スペース化が図れると共に、構造が簡単
で軽量化することができ、搬送駆動源の省エネ化が図れ
る。
[他の実施例] 第5図を基に他の実施例を説明する。第5図は他の実施
例を示すイケールの平面図を示し、前記と同一物につい
ては同一符号を付し説明を省略する。前記実施例のイケ
ール11は、ワーク取付け面12,13が互いに直交し
ているが、この他の実施例に示すイケール40のワーク
取付面41,42は、互いに平行に形成されたものであ
る。
この第2の実施例に示す夫々のイケールにワーク16,
17を取り付ければ、テーブル7を90度づつ割出すこ
とにより、ワーク裏面を含めて前記ワークの4側面の加
工がさらに容易となり、複雑形状の加工も迅速に行うこ
とができる。
また、前記実施例では、クイル24の押圧のためにシリ
ンダ25に圧油を供給して押圧しているが、圧油の代わ
りにばねを使用しても良い。更に、前記工作機械1は、
コラムトラベル型のマシニングセンタであるが、前記詳
細な実施例の説明から明白なように、このタイプのマシ
ニングセンタに限定する必要はなく、他の複数主軸を備
えた横型タイプの工作機械であれば良い。前記実施例
は、複数台を連設したトランスファーマシンタイプであ
るが、単体の工作機械でも良いことは本実施例のイケー
ル装置の機能からも明らかである。
[考案の効果] この考案は、前記のように構成したことにより、イケー
ル上部の旋回軸を支持手段で支持することにより、パレ
ット上に立設したイケールに複数のワークを縦列に取付
けて加工しても安定した状態で高精度に加工でき、取付
ワークの多数面加工が可能なため生産能率の向上が図れ
るなどのすぐれた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す全体図、第2図は本考案
の要部を示すイケール装置の全体図、第3図は第2図の
A−A断面図、第4図は支持手段の縦断面図であり、第
5図は他の実施例を示すイケールの平面図である。 1……工作機械、2……基台、3……コラム、4……主
軸、7……テーブル、8……旋回中心軸線、9……パレ
ット,11……イケール、12,13……取付面、1
4,15……ベース、16,17……ワーク、22……
支持体、27……旋回軸、29……支持手段、30……
搬送装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】a鉛直方向に複数配置された工具主軸
    (4)と、 b.該工具主軸(4)前面にあって基台(6)上に回転
    割出し可能に設けられたテーブル(7)とで構成された
    多軸工作機械(1)において、 c.前記多軸工作機械(1)の前記テーブル(7)上に
    搬出入可能なパレット(9)と、 d.該パレット(9)上に立設され複数のワークを取付
    けるための取付部(12,13)を有するイケール装置
    (11)と、 e.該イケール装置(11)は少なくとも2つ以上の前
    記取付部(12,13)を前記鉛直方向に有し、かつ f.前記取付面(12,13)に前記工具主軸に装着さ
    れた工具が通過可能なように逃げ部(18,19,2
    0)を形成したイケール(11)と、 g.該イケール(11)の最上部にあって前記取付面
    (12,13)間の中心位置に設けられた旋回軸(2
    7)とを備えるものであって、 h.前記テーブル(7)近傍に立設した支持体(22)
    と、 i.該支持体(22)に前記旋回軸(27)と係合・離
    脱すべく前記テーブル(7)の旋回軸(27)上に押圧
    駆動により進退移動及び回転可能に設けられたイケール
    支持手段(29)と j.で構成されることを特徴とするイケール装置。
JP1987171977U 1987-11-12 1987-11-12 イケール装置 Expired - Lifetime JPH065069Y2 (ja)

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JPH0179534U JPH0179534U (ja) 1989-05-29
JPH065069Y2 true JPH065069Y2 (ja) 1994-02-09

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JP7008715B2 (ja) * 2017-09-29 2022-01-25 本田技研工業株式会社 加工装置及び加工方法

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JPH0179534U (ja) 1989-05-29

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