JPH0650695B2 - 樹脂モ−ルドコイルの製造方法 - Google Patents
樹脂モ−ルドコイルの製造方法Info
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- JPH0650695B2 JPH0650695B2 JP60046614A JP4661485A JPH0650695B2 JP H0650695 B2 JPH0650695 B2 JP H0650695B2 JP 60046614 A JP60046614 A JP 60046614A JP 4661485 A JP4661485 A JP 4661485A JP H0650695 B2 JPH0650695 B2 JP H0650695B2
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- resin
- coil
- insulating layer
- curing accelerator
- layer
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F41/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
- H01F41/02—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
- H01F41/04—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing coils
- H01F41/12—Insulating of windings
- H01F41/127—Encapsulating or impregnating
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は乾式変圧器、リアクトル等の電磁誘導機器に使
用する樹脂モードコイルの製造方法に関する。
用する樹脂モードコイルの製造方法に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 乾式変圧器の分野に樹脂を含浸硬化させて一体にし絶縁
特性を向上させたモールド形乾式変圧器が出現してい
る。このモールド形乾式変圧器は一般には、鉄心脚に樹
脂モールドしたコイルを同心的に配置して構成される。
このモールド形変圧器に用いられるコイルの製造方法と
して、例えば特公昭47−45778号公報、特開昭5
8−70516号公報に示されるように、コイル内或い
は絶縁物に予め硬化促進剤を付着させて樹脂槽内で樹脂
を含浸し、樹脂が硬化促進剤と反応してゲル化が進みコ
イル内の樹脂が漏れなくなった時点でコイルを樹脂槽か
ら取り出して、そのまま加熱炉で加熱して樹脂を硬化さ
せる方法がある。この製造方法を図面に従って説明す
る。第2図ないし第4図において、絶縁筒1上に導体2
aを円筒状に巻回してコイル2を構成し、その口出し線
2bを上方に引き出す。コイル2は段間絶縁物3を介し
て複数の導体巻回層で形成され、また各導体巻回層を上
下端外方に、コイルの絶縁と機械強度向上の為に端部絶
縁物4が挿入されている。更に最外周には硬化促進剤を
付着処理したガラステープで形成した絶縁層5a、5c
と樹脂易含浸材料で形成し、樹脂の含浸を円滑にする絶
縁層15b5bとからなる外周絶縁層5を設ける。この
様にして形成したコイル2を第4図の如く硬化促進剤溶
液6を入れた容器7に収容し、丁度コイル2の下端部絶
縁物4が浸漬する様に硬化促進剤溶液6中につける。下
端部絶縁物4に硬化促進剤が十分に付着したら、コイル
2を引き上げて乾燥炉内で乾燥させ次いでコイル2を図
示してない趣旨槽内に収納して樹脂を含浸し、樹脂が硬
化促進剤と反応してゲル化するまで樹脂槽内に放置す
る。そして硬化促進剤を付着処理した下端部絶縁物4及
び絶縁層5a、5c中の樹脂のゲル化が進行しシール層
を形成してコイル内に含浸した樹脂が外部に流出しなく
なった時点で、コイル2を樹脂槽より引き上げて加熱炉
内で加熱するか放置して樹脂を硬化し樹脂モールドコイ
ルを得る。しかしながら、この様な製造方法に於いて
は、次の様な欠点がある。即ち、第4図において、コイ
ル2を硬化促進剤溶液6中に浸漬させた時に、コイル2
の外周絶縁層5を構成する絶縁層5a乃至5cの毛細管
現象によって、硬化促進剤溶液6を吸い上げその高さが
浸漬深さに対して2〜3倍の量に達した実際に必要な量
より余分に硬化促進剤が付着し、特にガラステープで形
成した絶縁層5a、5cは予め硬化促進剤が付着されて
いるため、二重に硬化促進剤が付着することになる。こ
の様なコイルに樹脂を含浸させると余分に硬化促進剤が
付着している絶縁層は、絶縁性能に害を及ぼすばかりか
二重に硬化促進剤が付着した絶縁層はそうでない部分よ
り急激に硬化が促進される為に硬化収縮の差により導体
との間で剥離が生じ、電気的な欠陥を生じさせる原因と
なる。この場合硬化促進剤を浸漬させる条件即ち、浸漬
深さ、浸漬時間を加減することもできるが、そうすると
コイルの端部絶縁物や段間絶縁物に対して硬化促進剤の
含浸が阻害される為、樹脂を含浸処理したあとの硬化さ
せる時に、シール層の形成が充分でなくなりコイル内部
に含浸した樹脂が外部に流出して空隙やボイドが形成さ
れて絶縁欠陥につながる等の欠点がある。
特性を向上させたモールド形乾式変圧器が出現してい
る。このモールド形乾式変圧器は一般には、鉄心脚に樹
脂モールドしたコイルを同心的に配置して構成される。
このモールド形変圧器に用いられるコイルの製造方法と
して、例えば特公昭47−45778号公報、特開昭5
8−70516号公報に示されるように、コイル内或い
は絶縁物に予め硬化促進剤を付着させて樹脂槽内で樹脂
を含浸し、樹脂が硬化促進剤と反応してゲル化が進みコ
イル内の樹脂が漏れなくなった時点でコイルを樹脂槽か
ら取り出して、そのまま加熱炉で加熱して樹脂を硬化さ
せる方法がある。この製造方法を図面に従って説明す
る。第2図ないし第4図において、絶縁筒1上に導体2
aを円筒状に巻回してコイル2を構成し、その口出し線
2bを上方に引き出す。コイル2は段間絶縁物3を介し
て複数の導体巻回層で形成され、また各導体巻回層を上
下端外方に、コイルの絶縁と機械強度向上の為に端部絶
縁物4が挿入されている。更に最外周には硬化促進剤を
付着処理したガラステープで形成した絶縁層5a、5c
と樹脂易含浸材料で形成し、樹脂の含浸を円滑にする絶
縁層15b5bとからなる外周絶縁層5を設ける。この
様にして形成したコイル2を第4図の如く硬化促進剤溶
液6を入れた容器7に収容し、丁度コイル2の下端部絶
縁物4が浸漬する様に硬化促進剤溶液6中につける。下
端部絶縁物4に硬化促進剤が十分に付着したら、コイル
2を引き上げて乾燥炉内で乾燥させ次いでコイル2を図
示してない趣旨槽内に収納して樹脂を含浸し、樹脂が硬
化促進剤と反応してゲル化するまで樹脂槽内に放置す
る。そして硬化促進剤を付着処理した下端部絶縁物4及
び絶縁層5a、5c中の樹脂のゲル化が進行しシール層
を形成してコイル内に含浸した樹脂が外部に流出しなく
なった時点で、コイル2を樹脂槽より引き上げて加熱炉
内で加熱するか放置して樹脂を硬化し樹脂モールドコイ
ルを得る。しかしながら、この様な製造方法に於いて
は、次の様な欠点がある。即ち、第4図において、コイ
ル2を硬化促進剤溶液6中に浸漬させた時に、コイル2
の外周絶縁層5を構成する絶縁層5a乃至5cの毛細管
現象によって、硬化促進剤溶液6を吸い上げその高さが
浸漬深さに対して2〜3倍の量に達した実際に必要な量
より余分に硬化促進剤が付着し、特にガラステープで形
成した絶縁層5a、5cは予め硬化促進剤が付着されて
いるため、二重に硬化促進剤が付着することになる。こ
の様なコイルに樹脂を含浸させると余分に硬化促進剤が
付着している絶縁層は、絶縁性能に害を及ぼすばかりか
二重に硬化促進剤が付着した絶縁層はそうでない部分よ
り急激に硬化が促進される為に硬化収縮の差により導体
との間で剥離が生じ、電気的な欠陥を生じさせる原因と
なる。この場合硬化促進剤を浸漬させる条件即ち、浸漬
深さ、浸漬時間を加減することもできるが、そうすると
コイルの端部絶縁物や段間絶縁物に対して硬化促進剤の
含浸が阻害される為、樹脂を含浸処理したあとの硬化さ
せる時に、シール層の形成が充分でなくなりコイル内部
に含浸した樹脂が外部に流出して空隙やボイドが形成さ
れて絶縁欠陥につながる等の欠点がある。
[発明の目的] 本発明は上記の欠点を除去するためなされたもので、コ
イルの外周絶縁層が剥離して絶縁欠陥を生じることのな
い樹脂モールドコイルの製造方法を提供することを目的
とする。
イルの外周絶縁層が剥離して絶縁欠陥を生じることのな
い樹脂モールドコイルの製造方法を提供することを目的
とする。
[発明の概要] 本発明は上記の目的を達成するためになされたもので、
導体を筒状に巻回し、その巻回層の上下端外方に端部絶
縁物を設け、これらの外周に、硬化促進剤を付着させた
高強度繊維材料で形成した第1及び第2の絶縁層とこの
第1及び第2の絶縁層の間に設けられ樹脂易含浸材料で
形成した第3の絶縁層からなる外周絶縁層を設けてコイ
ルを形成し、このコイルの下端部硬化促進剤を付着させ
た後、樹脂槽に収納してコイルに樹脂を含浸し、前記外
周絶縁層およびコイル下端部絶縁物に含浸した樹脂が硬
化促進剤と反応してゲル化した時点で前記コイルを樹脂
槽から取り出して硬化してなる樹脂モールドコイルの製
造方法において、前記導体の巻回層に接する第1の絶縁
層はコイル軸方向に沿ったコイル下端から所定の高さま
でを樹脂易含浸性材料で形成し、残りの部分を硬化促進
剤を付着させた高強度繊維材料で形成することを特徴と
する。
導体を筒状に巻回し、その巻回層の上下端外方に端部絶
縁物を設け、これらの外周に、硬化促進剤を付着させた
高強度繊維材料で形成した第1及び第2の絶縁層とこの
第1及び第2の絶縁層の間に設けられ樹脂易含浸材料で
形成した第3の絶縁層からなる外周絶縁層を設けてコイ
ルを形成し、このコイルの下端部硬化促進剤を付着させ
た後、樹脂槽に収納してコイルに樹脂を含浸し、前記外
周絶縁層およびコイル下端部絶縁物に含浸した樹脂が硬
化促進剤と反応してゲル化した時点で前記コイルを樹脂
槽から取り出して硬化してなる樹脂モールドコイルの製
造方法において、前記導体の巻回層に接する第1の絶縁
層はコイル軸方向に沿ったコイル下端から所定の高さま
でを樹脂易含浸性材料で形成し、残りの部分を硬化促進
剤を付着させた高強度繊維材料で形成することを特徴と
する。
[発明の実施例] 以下、第1図に従って本発明による樹脂モードコイルの
製造方法について説明する。
製造方法について説明する。
第1図は、本発明の一実施例を示す樹脂モードコイルの
下端部の部分拡大図である。1は絶縁筒で、この絶縁筒
1の外周上に平角線のような導体2aが複数層、樹脂易
含浸性の段間絶縁物3を介して多層に巻回しまた各導体
回層の軸方向上下端外方に樹脂易含浸性の端部絶縁物4
を配設してコイルが形成される。このコイルの段間絶縁
物3や端部絶縁物4に用いる樹脂易含浸性の材料として
は、例えば芳香族ポリアミド不織布(例:日本バイリー
ン製HP−121)、ミネラルフアイバーボード、ロツ
クウールボード等である。さらにこのコイルには最外周
の導体巻回層及び端部絶縁物4の外側に外周絶縁物層1
5が形成されている。この外周絶縁層15の形成方法に
ついて以下に述べる。
下端部の部分拡大図である。1は絶縁筒で、この絶縁筒
1の外周上に平角線のような導体2aが複数層、樹脂易
含浸性の段間絶縁物3を介して多層に巻回しまた各導体
回層の軸方向上下端外方に樹脂易含浸性の端部絶縁物4
を配設してコイルが形成される。このコイルの段間絶縁
物3や端部絶縁物4に用いる樹脂易含浸性の材料として
は、例えば芳香族ポリアミド不織布(例:日本バイリー
ン製HP−121)、ミネラルフアイバーボード、ロツ
クウールボード等である。さらにこのコイルには最外周
の導体巻回層及び端部絶縁物4の外側に外周絶縁物層1
5が形成されている。この外周絶縁層15の形成方法に
ついて以下に述べる。
外周絶縁層15は内側から順に絶縁層15a、15b、
15cの三層から構成されているものである。最内側に
位置し、導体2aと接する絶縁層15aはコイルの軸方
向に沿ったコイルの下端面より100〜120mmの高
さまでを樹脂易含浸性材料例えば芳香族ポリアミド不織
布(例:日本バイリーンHC−5408)を巻回して形
成してなる層115aと次いでコイルの上端面までの残
りの部分を硬化促進剤を付着させた高強繊維材料を巻回
して形成してなる層215aとからなる。硬化促進剤を
付着させた高強度繊維材料の一例として、イミダゾール
1B2MZをエチルアルコールに10対90の割合で溶
かした溶液をガラステープに含浸させた後乾燥させたも
のを使用することができる。次にのこの絶縁層15aの
上に樹脂易含浸性材料例えば前述の芳香族ポリアミド不
織布を複数回巻回して樹脂を保持する絶縁層15bを形
成する。さらに、絶縁層15bの上に前述の硬化促進剤
を付着させたガラステープを複数回巻回して絶縁層15
cを形成する。この様に形成したコイルをその下端部1
0〜20mmに溶剤で希釈した硬化促進剤を付着させ
る。実施例では、付着させる硬化促進剤として1B2M
Z又は2E4MZ(四国化成製商品名)をエチルアルコ
ールで10%に希釈したものを用いた。次に硬化促進剤
付着処理を施したコイルを乾燥した後図示しない真空タ
ンク内の樹脂槽内に収納して低粘度樹脂を含浸させる。
実施例ではEP828(シエル化学製)、HN−220
0(日立化成製)等のエポキシ樹脂・酸無水物系を使用
した。コイルの硬化促進剤を付着処理した部分が含浸樹
脂と反応してゲル化し、シール層が形成されることによ
つてコイルを取り出してもコイル内の樹脂が洩れないよ
うになるまでコイルを樹脂槽内に放置する。本実施例の
場合は80〜90℃の樹脂温度で1時間であつた。次に
コイルを含浸槽より取り出し、加熱炉内でコイル内部の
樹脂を完全に硬化させて樹脂モールドコイルを得る。
15cの三層から構成されているものである。最内側に
位置し、導体2aと接する絶縁層15aはコイルの軸方
向に沿ったコイルの下端面より100〜120mmの高
さまでを樹脂易含浸性材料例えば芳香族ポリアミド不織
布(例:日本バイリーンHC−5408)を巻回して形
成してなる層115aと次いでコイルの上端面までの残
りの部分を硬化促進剤を付着させた高強繊維材料を巻回
して形成してなる層215aとからなる。硬化促進剤を
付着させた高強度繊維材料の一例として、イミダゾール
1B2MZをエチルアルコールに10対90の割合で溶
かした溶液をガラステープに含浸させた後乾燥させたも
のを使用することができる。次にのこの絶縁層15aの
上に樹脂易含浸性材料例えば前述の芳香族ポリアミド不
織布を複数回巻回して樹脂を保持する絶縁層15bを形
成する。さらに、絶縁層15bの上に前述の硬化促進剤
を付着させたガラステープを複数回巻回して絶縁層15
cを形成する。この様に形成したコイルをその下端部1
0〜20mmに溶剤で希釈した硬化促進剤を付着させ
る。実施例では、付着させる硬化促進剤として1B2M
Z又は2E4MZ(四国化成製商品名)をエチルアルコ
ールで10%に希釈したものを用いた。次に硬化促進剤
付着処理を施したコイルを乾燥した後図示しない真空タ
ンク内の樹脂槽内に収納して低粘度樹脂を含浸させる。
実施例ではEP828(シエル化学製)、HN−220
0(日立化成製)等のエポキシ樹脂・酸無水物系を使用
した。コイルの硬化促進剤を付着処理した部分が含浸樹
脂と反応してゲル化し、シール層が形成されることによ
つてコイルを取り出してもコイル内の樹脂が洩れないよ
うになるまでコイルを樹脂槽内に放置する。本実施例の
場合は80〜90℃の樹脂温度で1時間であつた。次に
コイルを含浸槽より取り出し、加熱炉内でコイル内部の
樹脂を完全に硬化させて樹脂モールドコイルを得る。
然るにこの様にしてコイルをモールドするに際し、外周
絶縁層15の、特に導体2aと直接接する絶縁層15a
を硬化促進剤が吹い上げられる高さ100〜120mm
の部分を樹脂易含浸性材料からなる層115aで形成し
ていることによつて硬化促進剤の含浸が容易である為含
浸樹脂の移動が自由に起こり、硬化促進剤が適当に分散
されて硬化促進剤過多にならない。しかも樹脂易含浸性
材料は導体との密着性が良い。このため、コイル下端部
に硬化促進剤を付着させても、硬化促進剤過多による絶
縁層15aの剥離を生じることはない。また絶縁層15
bについても、硬化促進剤を予め施こしていない樹脂易
含浸性材料を用いており、これについても樹脂の含浸を
円滑にするだけでなく、上述の硬化促進剤過多による欠
陥を防止する。これら樹脂易含浸性材料は樹脂が容易に
含浸する反面、一度含浸した樹脂が洩れる等の欠点も保
有しているが、絶縁層15aについては硬化促進剤を付
着処理した絶縁層15cと下端部絶縁物4、絶縁層15
bについては、同様に硬化促進剤を付着処理した絶縁層
15aの層215aと絶縁層15cにそれぞれはさまれ
ており、これらの層を樹脂が通過する間に樹脂の粘度増
大が起こり、絶縁層15aの層215a、絶縁層15c
と同様に早くゲル化する為樹脂の洩れは生じない。
絶縁層15の、特に導体2aと直接接する絶縁層15a
を硬化促進剤が吹い上げられる高さ100〜120mm
の部分を樹脂易含浸性材料からなる層115aで形成し
ていることによつて硬化促進剤の含浸が容易である為含
浸樹脂の移動が自由に起こり、硬化促進剤が適当に分散
されて硬化促進剤過多にならない。しかも樹脂易含浸性
材料は導体との密着性が良い。このため、コイル下端部
に硬化促進剤を付着させても、硬化促進剤過多による絶
縁層15aの剥離を生じることはない。また絶縁層15
bについても、硬化促進剤を予め施こしていない樹脂易
含浸性材料を用いており、これについても樹脂の含浸を
円滑にするだけでなく、上述の硬化促進剤過多による欠
陥を防止する。これら樹脂易含浸性材料は樹脂が容易に
含浸する反面、一度含浸した樹脂が洩れる等の欠点も保
有しているが、絶縁層15aについては硬化促進剤を付
着処理した絶縁層15cと下端部絶縁物4、絶縁層15
bについては、同様に硬化促進剤を付着処理した絶縁層
15aの層215aと絶縁層15cにそれぞれはさまれ
ており、これらの層を樹脂が通過する間に樹脂の粘度増
大が起こり、絶縁層15aの層215a、絶縁層15c
と同様に早くゲル化する為樹脂の洩れは生じない。
[発明の効果] 本発明の樹脂モールドコイルの製造方法は以上説明した
如く、外周絶縁層の、特に導体と接する絶縁層を樹脂易
含浸性材料と予じめ硬化促進剤を付着させた高強度繊維
材料とに分けて形成し、コイルの下端部を硬化促進剤溶
液に浸漬した際に絶縁層が硬化促進剤過多にならず、従
ってこのコイルを樹脂含浸し硬化させても導体と外周絶
縁層とに剥離が生じなくなつて絶縁欠陥を発生すること
がなくなる。
如く、外周絶縁層の、特に導体と接する絶縁層を樹脂易
含浸性材料と予じめ硬化促進剤を付着させた高強度繊維
材料とに分けて形成し、コイルの下端部を硬化促進剤溶
液に浸漬した際に絶縁層が硬化促進剤過多にならず、従
ってこのコイルを樹脂含浸し硬化させても導体と外周絶
縁層とに剥離が生じなくなつて絶縁欠陥を発生すること
がなくなる。
第1図は本発明による樹脂モールドコイルの製造時の状
態を示す要部断面図、第2図及び第3図はそれぞれ従来
の樹脂モールドコイルの平面図および要部断面図、第4
図は従来の硬化促進剤処理工程を示す側面図である。 1……絶縁筒 2……コイル 3……段間絶縁物 4……端部絶縁物 5、15……外周絶縁層 6……硬化促進剤溶液 7……容器 15a乃至15c……絶縁層 115a……樹脂易含浸性材料からなる層 215a……硬化促進剤を付着処理した高強度繊維材料から
なる層
態を示す要部断面図、第2図及び第3図はそれぞれ従来
の樹脂モールドコイルの平面図および要部断面図、第4
図は従来の硬化促進剤処理工程を示す側面図である。 1……絶縁筒 2……コイル 3……段間絶縁物 4……端部絶縁物 5、15……外周絶縁層 6……硬化促進剤溶液 7……容器 15a乃至15c……絶縁層 115a……樹脂易含浸性材料からなる層 215a……硬化促進剤を付着処理した高強度繊維材料から
なる層
Claims (1)
- 【請求項1】導体を筒状に巻回し、その巻回層の上下端
外方に端部絶縁物を設け、これらの外周に、硬化促進剤
を付着させた高強度繊維材料で形成した第1及び第2の
絶縁層とこの第1及び第2の絶縁層の間に設けられ樹脂
易含浸材料で形成した第3の絶縁層からなる外周絶縁層
を設けてコイルを形成し、このコイル下端部に硬化促進
剤を付着させた後、樹脂槽内に収納してコイルに樹脂を
含浸し、前記外周絶縁層およびコイル下端部絶縁物に含
浸した樹脂が硬化促進剤と反応してゲル化した時点で前
記コイルを樹脂槽から取り出して硬化してなる樹脂モー
ルドコイルの製造方法において、前記導体の巻回層に接
する第1の絶縁層はコイル軸方向に沿ったコイル下端か
ら所定の高さまでを樹脂易含浸性材料で形成し、残りの
部分を硬化促進剤を付着させた高強度繊維材料で形成す
ることを特徴とする樹脂モールドコイルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60046614A JPH0650695B2 (ja) | 1985-03-11 | 1985-03-11 | 樹脂モ−ルドコイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60046614A JPH0650695B2 (ja) | 1985-03-11 | 1985-03-11 | 樹脂モ−ルドコイルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61206210A JPS61206210A (ja) | 1986-09-12 |
JPH0650695B2 true JPH0650695B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=12752174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60046614A Expired - Lifetime JPH0650695B2 (ja) | 1985-03-11 | 1985-03-11 | 樹脂モ−ルドコイルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0650695B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021048319A (ja) * | 2019-09-19 | 2021-03-25 | 株式会社村田製作所 | インダクタ部品およびインダクタ部品の製造方法 |
-
1985
- 1985-03-11 JP JP60046614A patent/JPH0650695B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61206210A (ja) | 1986-09-12 |
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