JPH0650671A - 羽口部分耐火物の施工方法 - Google Patents

羽口部分耐火物の施工方法

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JPH0650671A
JPH0650671A JP4222592A JP4222592A JPH0650671A JP H0650671 A JPH0650671 A JP H0650671A JP 4222592 A JP4222592 A JP 4222592A JP 4222592 A JP4222592 A JP 4222592A JP H0650671 A JPH0650671 A JP H0650671A
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JP
Japan
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tuyere
refractory
pipe
converter
furnace
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Pending
Application number
JP4222592A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Baba
孝三 馬場
Akihiko Akata
明彦 赤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
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  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PS転炉の羽口部分に使用される耐火煉瓦の
施工を行なうに際し、施工が容易でかつ長時間の使用に
耐え得るような羽口部耐火物の施工方法を提供すること
を目的とする。 【構成】 非鉄金属原料を酸化製錬して得られたカワ、
または白カワを酸化製錬するためのPS転炉の羽口部耐
火物を炉体に施工するに際して、羽口用パイプを羽口箱
に固定した後に、該パイプ周辺に羽口を形成するための
不定形耐火物を流し込むことを特徴とする羽口部分耐火
物の施工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は銅またはニッケルまたは
これらの金属の混合硫化鉱のような非鉄金属原料から
銅、ニッケル等の含有非鉄金属を製錬する際に得られる
中間物であるカワまたは白カワを製錬するためのPS転
炉またはこれと実質的に同様な複数個の羽口を有する形
式の製錬炉の羽口部耐火物を炉体に施工する方法に関す
るものであり、特に新規に羽口部分を施工する場合には
勿論のこと、羽口部分の補修を行なう場合においても適
用が可能な羽口部分耐火物の改良された施工方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来硫化精鉱を原料として酸化製錬を行
ない非鉄金属を得る際の中間生成物として得られるカワ
または白カワは、製錬炉から抜き出してレードル等によ
ってPS転炉に移し替えて引き続き酸化製錬が行なわれ
ている。このようなPS転炉の全体概念図を図3に、ま
たその羽口部分の断面図を図4に示す。
【0003】図に示されるように、転炉1は鋼鉄製のシ
ェル10によってその外郭が形成されている。シェル1
0の一部には炉口が設けられており、該炉口2から炉内
に投入されたカワまたは白カワ12が、シェル10の中
間部付近に設けられた羽口5から吹き込まれた酸化反応
用空気によって溶融状態で酸化製錬され、酸化製錬され
溶融状態のカラミまたは粗銅は再び炉口2から炉外に排
出されるようになっている。
【0004】カワの投入や製錬物の排出に際しては、回
転駆動装置(図示せず)による支持ローラー4の回動力
をシェル10に取り付けられたタイヤ3に転嫁させるこ
とにより転炉1の転動が行なわれる。シェル10の内部
にはスタンプ材11を介して耐火煉瓦6が内張されてい
て炉内の高温溶融物からシェル10を保護するようにな
っている。
【0005】羽口部分の構造は、図4に示すように羽口
5を構成する羽口ボックス8にねじ込まれた羽口パイプ
9がシェル10、スタンプ11および羽口部耐火煉瓦7
を貫通して炉内に開口するようにして取り付けられてお
り、また該羽口ボックス8には送風管5aがねじ込まれ
ている。
【0006】ところで、羽口5や羽口パイプ9の軸線
は、転炉1の炉芯方向に向くように取り付けられておら
ず、図4に示すように炉芯方向線13とは若干の傾きを
以て取り付けられているために、羽口部耐火煉瓦7は、
これ以外の炉体を形成する耐火煉瓦とは異なった構成と
なっている。図5a乃至図5dはその一例を示すもので
あって、図5aおよび図5cの煉瓦(a)と図5bおよ
び図5dの煉瓦(b)とが組み合されて羽口部耐火煉瓦
7が構成されている。なお、煉瓦(a)のA面と煉瓦
(b)のB面が合わさってこの空間部に羽口パイプ9が
貫通するようになっている。また、煉瓦(a)および
(b)が図5aおよび図5bに示される中心線によって
各々2個の煉瓦に分割されて構成される場合もある。
【0007】転炉1においては、図3aに示されている
ように上記した構造を有する羽口5がシェル10の長手
方向に一定の間隔dを以て多数並べられており(図5の
例示の場合には目的寸法を含めてdは152mmであ
る)、耐火煉瓦の施工に当たっては羽口パイプ9を羽口
ボックス8にねじ込んで林立させたところに前記羽口部
耐火煉瓦(a)および(b)の人手を以て積み上げてい
く。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この場合において、羽
口部のピッチを所定の間隔dにするために、羽口部耐火
煉瓦(a)および(b)は目地の厚さを所定の寸法にし
て正確に積み上げていく必要があり、目地厚さが所定の
寸法にならないときは再度煉瓦を取り外して目地寸法を
修正しなければならず、煉瓦の重量が重いためにこの煉
瓦積み作業はきわめて労力を要する作業であった。
【0009】また煉瓦の製造面においても、該耐火煉瓦
は内部に中空部を有する複雑な形状の異型煉瓦であるた
めに通常のプレス成型により圧密成型することができ
ず、所謂手打ち成型によらざるを得ず、所定の技能を有
する熟練技能者が一個一個を手打ちによって煉瓦を突き
固める手法で以て形成するために基本的に生産性に問題
があるほか、この突き固めかたの差によって煉瓦品質が
一定せず、焼成時の収縮度の違いによって所定の寸法の
ものが得られない場合もあるので、通常は所定の寸法よ
り大きめのものを作り、焼成後研削することによって所
定の寸法のものを得るなどの煩わしい方法が取られてい
た。
【0010】そしてこのような方法では、熟練技能者確
保の問題、製造コスト上の問題、煉瓦製造時および施工
時の重量物作業による労働衛生上の問題など種々の問題
がありその改善が強く求められている。
【0011】また、このような異型煉瓦の転炉への使用
は、例えば図5dにおけるC部分が稼動初期に欠落して
煉瓦の損耗速度を早めたり、図5cにおけるD部分が稼
動中に欠落して炉内の溶融物がスタンプ11を侵し、時
によってはシェル10を溶損するなどの事故を引き起こ
す原因にもなっていた。
【0012】本発明は、従来のPS転炉の羽口部分に使
用される耐火煉瓦における上記したような問題点を解決
し、施工が容易でかつ長時間の使用に耐え得るような羽
口部耐火物の施工方法を提供することを目的とするもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、非鉄金属原料を酸化製錬して得られたカ
ワ、または白カワを酸化製錬するためのPS転炉の羽口
部耐火部を炉体に施工するに際して、羽口用パイプを羽
口ボックスに固定した後に、該パイプ周辺に羽口を形成
するための不定形耐火物を流し込むことを特徴とする羽
口部分耐火物の施工方法であって、本発明の方法は特
に、非鉄金属原料が銅またはニッケルまたは銅およびニ
ッケルを含有する硫化精鉱を酸化製錬して得られるカワ
または白カワの製錬を行なう場合に使用されるPS転炉
の羽口部耐火煉瓦の施工に適用して優れた効果を発揮す
るものである。また、本発明の施工方法はPS転炉に対
しその羽口部分に新規に耐火物を施工する場合は勿論の
こと、既に稼動している転炉の羽口部分の補修に際して
も適用することができる。
【0014】なお、本発明の方法は銅、ニッケル等の硫
化鉱の酸化製錬時に排出されるカワまたは白カワの酸化
製錬に使用されるPS転炉への適用に限定されるもので
なく、このようなPS転炉と同様な多数の送風用羽口を
有する実質的に同様な構造を有する加熱炉に対して適用
することが可能であり、例えば、PS転炉における通常
の羽口の他に炉底に他の不溶性ガスを吹き込んで内容物
の攪拌を行なう型式の炉や、炉口以外にも炉の長手方向
の一端または両端部にカワや白カワ以外の原料を投入す
ることの出来るような炉に対しても同様の施工法を適用
することが可能である。
【0015】
【実施例】次に本発明のPS転炉の羽口部分の耐火物施
工方法の詳細をその実施例を示す図面に基づいて説明す
る。図1は転炉内部から見た本発明に基づく方法の説明
図であり、図2は羽口部分の拡大断面図である。なお図
2における機械的構造部分は従来の図4に示したものと
全く同様である。
【0016】本実施例においては羽口ボックス8の数は
56個であり、これに56本の羽口パイプ9をねじ込み
固定した。次に不定形耐火物の熱膨張を考慮して用意し
た所定厚さのダンボール14をパイプ3本毎に羽口パイ
プ9の間に固定し、粉末状不定形耐火物15に水を添加
してよく混練したものをダンボール14によって区切ら
れた羽口部分の空間部に流し込んだ。
【0017】この際、羽口部耐火物15の周辺は予め従
来通り一般的なライニング用耐火煉瓦6を積んで羽口部
耐火物の部分のみ空間にしておいてあるので流し込みに
際して流し込み空間部形成用の型枠は不要であった。羽
口部分に流し込んだ不定形耐火物15は24時間の自然
乾燥を行なった後、72時間かけて一定昇温速度で加熱
し、耐火物表面が1100℃になったときに加熱を中止
して表面観察を行なったが幾つかの細い亀裂が発生して
いる程度で基本的に問題となるような表面欠陥は見当た
らなかった。
【0018】その後常法に従って転炉中への銅硫化鉱の
酸化製錬によって生じたカワの投入および投入物の酸化
製錬を行なったが、羽口部分における耐火物の脱落を生
ずることなく、また異常損耗を起こすことなく、該不定
形耐火物の消耗は自然消耗に従った一定の消耗速度で消
耗するだけであり、長時間の操業に耐えることが出来る
ことが確認された。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の施工方法に
よって得られた羽口部耐火物は、転炉操業における耐火
物の寿命延長に効果があるばかりでなく、本発明による
施工方法による場合には、不定形耐火物を流し込むだけ
で羽口耐火物の形成が行なわれるので、重量のある耐火
煉瓦を使用しての目地や煉瓦寸法の変化による施工のや
り替えを行なうこともなく、また熟練技能者による特殊
な異型煉瓦の作成を行なうことなく羽口部耐火物の施工
を行なうことができるのできわめて効率的に作業を進め
ることができるなどその工業上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の羽口部耐火物の施工を行なう転炉の内
部から見た説明図である。
【図2】本発明の羽口部耐火物施工を行なった転炉にお
ける羽口部分の要部断面図である。
【図3a】従来の転炉の概略正面図である。
【図3b】図3aの断面図である。
【図4】従来の転炉における羽口部分の要部断面図であ
る。
【図5a】従来の羽口部に使用される異型耐火煉瓦の一
方の平面断面図である。
【図5b】図5aの他方の平面断面図である。
【図5c】図5aの縦断面図である。
【図5d】図5bの縦断面図である。
【符号の説明】
1 転炉 2 炉口 3 タイヤ 4 支持ローラー 5 羽口 6 耐火煉瓦 7 羽口部耐火煉瓦 8 羽口ボックス 9 羽口パイプ 10 シェル 11 スタンプ材 12 溶融物 13 中心線 14 ダンボール 15 不定形耐火物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F27B 3/22 7516−4K

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非鉄金属原料を酸化製錬して得られたカ
    ワ、または白カワを酸化製錬するためのPS転炉の羽口
    部耐火部を炉体に施工するに際して、羽口用パイプを羽
    口ボックスに固定した後に、該パイプ周辺に羽口を形成
    するための不定形耐火物を流し込むことを特徴とする羽
    口部耐火物の施工方法。
  2. 【請求項2】 非鉄金属原料が銅またはニッケルまたは
    銅およびニッケルを含有する硫化精鉱である請求項1記
    載の羽口部耐火物の施工方法。
JP4222592A 1992-01-31 1992-01-31 羽口部分耐火物の施工方法 Pending JPH0650671A (ja)

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JP4222592A JPH0650671A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 羽口部分耐火物の施工方法

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JPH0650671A true JPH0650671A (ja) 1994-02-25

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012502247A (ja) * 2008-09-05 2012-01-26 シュトピンク・アクティーエンゲゼルシャフト 銅陽極炉及びその操作方法
TWI488972B (zh) * 2011-08-01 2015-06-21 A blast pipe for introducing hot air into a shaft furnace and a method for manufacturing the same

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