JPH0650550Y2 - 再帰反射性繊維 - Google Patents

再帰反射性繊維

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JPH0650550Y2
JPH0650550Y2 JP1987112344U JP11234487U JPH0650550Y2 JP H0650550 Y2 JPH0650550 Y2 JP H0650550Y2 JP 1987112344 U JP1987112344 U JP 1987112344U JP 11234487 U JP11234487 U JP 11234487U JP H0650550 Y2 JPH0650550 Y2 JP H0650550Y2
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JP
Japan
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fiber
transparent
retroreflective
microspheres
layer
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JP1987112344U
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正信 富田
真一 森本
秀司 広瀬
清 中川
重二郎 相見
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ユニチカスパ−クライト株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、衣料用、産業資材用としてあらゆる分野の安
全衣料、安全資材に利用し、夜間の安全性やファッショ
ン性を高める分野に利用する再帰反射性繊維に関するも
のである。
従来の技術 従来から、再帰反射性の繊維や糸条として、繊維の表面
に樹脂コーティングを行ない、透明ガラス微小球を付着
させたものや、金属蒸着を施したポリエステルフィルム
の表面に透明ガラス微小球を樹脂を介して接着させたも
のを微細に切断して糸状にしたのなどが知られている。
また透明ガラス微小球を樹脂層中に封入したビーズ封入
型の柔軟性の再帰反射性シートを極薄ポリエステルフイ
ルムとラミネートして微細に切断して糸状にしたものも
考えられている。
考案が解決しようとする問題点 上記のような従来の再帰反射性の繊維や糸条において、
繊維の表面に透明ガラス微小球を付着させたものは、使
用中に透明ガラス微小球が脱落し易く、この脱落を減少
させようとして樹脂量などを増すと、繊維が粗硬となっ
て風合が悪化するなどの問題があり、また、ポリエステ
ルフイルムへ透明ガラス微小球を付着させたものやビー
ズ封入型の再帰反射性シートのラミネート品の微細切断
のものでは、切断幅に制限があり、細いものが得難いな
どの問題があり、それぞれ実用性に欠けるところがあっ
た。
本考案は上記の問題点を解決するもので、再帰反射性が
非常にすぐれ、任意の繊度の風合のすぐれた再帰反射性
繊維を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するために本考案の再帰反射性繊維
は、化学繊維からなり、単繊維の内部に球面の20〜80%
に相当する一部に反射層を形成した多数の透明微小球を
包含していることを特徴とするものである。
本考案の再帰反射性繊維は、ポリアミド系、ポリエステ
ル系、ポリアクリロニトリル系などの合成繊維、アセテ
ートなどの半合成繊維、レーヨンなどの再生繊維等の化
学繊維の透明な繊維からなり、その単繊維の内部に繊維
軸方向に多数の透明微小球がランダムに包含されてい
る。前記透明微小球は、球面の20〜80%の範囲で反射層
が設けられていることが必要であり、その反射層は連続
していることが好ましい。反射層が球面の20%未満の場
合十分満足すべき再帰性反射が得られず、また80%を超
える場合も入射光量および反射光量が少なく十分満足で
きる反射性能が得られず、40〜60%程度のほぼ半球面に
反射層を設けたものが好ましい。反射層は、アルミニウ
ムなどの金属の蒸着層やめっき層を形成するか、前記金
属の粉末などの光反射性物質を混入した樹脂層を薄く、
強固に形成することによって設けることができる。また
前記透明微小球は、繊維の内部に包含されて球面が繊維
層で被覆されるので、屈折率が1.8以上のものが好まし
く、特に2.0以上のものが高輝度の再帰反射性能を得る
ために望ましい。さらに前記透明微小球の直径は、10〜
150μmの範囲で、繊維の繊度に応じて反射性能の点か
ら1〜5μmの厚さの繊維表面層で被覆されるように、
選択すればよい。たとえばナイロン6繊維(比重約1.1
4)の繊度10デニール(直径約35μm)の場合直径30μ
m前後の透明微小球を用い、ポリエステル繊維(比重1.
38)の繊度20デニール(直径約45μm)の場合直径40μ
m前後のものを用いればよい。
本考案の再帰反射性繊維は、前記化学繊維の製造に際し
て、上記の球面の一部に反射層を設けた透明微小球を単
に原料中に混入して紡糸するか、あるいは前記透明微小
球を混入したものを芯部として芯鞘状に複合紡糸する
か、中空糸状に前記透明微小球を封入しつつ紡糸するな
どの方法により紡出し、常法により適宜延伸を行なっ
て、上記のように透明微小球の球面上に所望の厚さの繊
維表面層を形成するように処理すればよい。再帰反射性
繊維の形態としては、短繊維、長繊維のいずれでもよ
く、短繊維の場合常法により単独あるいは、他繊維と混
合して紡績糸とし、長繊維の場合モノフィラメントおよ
びマルチフィラメントとして、それぞれ単独で、あるい
は他の繊維糸条と混じて、糸の状態もしくは織編物の状
態で種々の用途に用いることができる。また必要に応じ
て透明着色料により原液着色または染色により任意に着
色することができる。
作用 上記の構成により、単繊維が内部に球面の20〜80%の範
囲で一部に反射層を形成した透明微小球を包含してお
り、その単繊維の内部に包含された多数の前記透明微小
球は、反射層が設けられた球面部分の単繊維内での位置
がランダムとなって、再帰性反射が繊維表面のあらゆる
方向に発現し、しかも前記透明微小球は繊維表面層で被
覆されているので保護されて脱落することなど全く起こ
ることがなく、任意の繊度のものが得られ、風合も良好
であり、再帰反射性が望まれる広汎な用途に用いられ
る。
実施例 本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の一実施例の再帰反射性繊維を模式的に
示す概略縦断面図である。第1図において、化学繊維か
らなる単繊維1の内部に、繊維軸方向に並んで多数の屈
折率2.2の透明ガラス微小球2が包含されている。前記
透明ガラス微小球2の球面の約50%の半球面部分にアル
ミニウムの蒸着膜からなる反射層3が形成されており、
単繊維1の内部において各透明ガラス微小球2の反射層
3の部分はランダムに位置している。単繊維1の内部の
前記透明ガラス微小球2における反射層3の部分がたと
えば第2図に示すような位置にある場合、透明ガラス微
小球2の透明球面2aの上には繊維表面層1aが形成され
て、この繊維表面層1aを通って前記透明球面2aから入射
した入射光Raは反射層3で反射して、その反射光Rbは再
帰性反射する。上記のように単繊維1の内部において透
明ガラス微小球2は、反射層3の位置がランダムな状態
で包含されているので、再帰性反射も単繊維1の表面の
あらゆる方向に発現する。そして透明ガラス微小球2
は、繊維表面層1aで被覆されているので脱落することは
なく、再帰反射性が低下することはない。
次に第1図に示す再帰反射性繊維の具体例について説明
する。前記化学繊維にナイロン6を適用し、球面の約50
%の半球面部分にアルミニウムの蒸着膜からなる反射層
3が形成された屈折率2.2、直径約33μmの透明ガラス
微小球2を用い、常法により前記透明ガラス微小球2を
含む原料ポリマーを芯部として芯鞘形の複合繊維を紡出
し、延伸して単繊維繊度約14デニール(直径約38μm)
のフィラメント糸(約210デニール/15フィラメント)を
得た。このフィラメント糸は、各単繊維の表面であらゆ
る方向にすぐれた再帰反射性能を有し、風合も良好で、
任意の色相に染色することができ、単独でまたは一部に
用いて織編物として、安全衣料、安全資材およびファッ
ション性素材などの広汎な用途に用いることができる。
考案の効果 以上のように本考案の再帰反射性繊維は、化学繊維から
なり、単繊維の内部に球面の20〜80%に相当する一部に
反射層を形成した透明微小球を繊維軸方向に多数包含し
ており、この透明微小球は反射層部分が単繊維内でラン
ダムに位置し、透明球面部分を覆う繊維表面層を通して
入射する光に対する再帰性反射が、繊維表面のあらゆる
方向に発現し、かつ前記透明微小球は繊維表面層で保護
されて全く脱落することがなく、任意の繊度で、かつ任
意の色相のものを得ることができ、風合も良好で、単独
でまたは他の繊維と混用して、糸条としてまた織編物な
どの布帛として、安全衣料、安全資材およびファッショ
ン性素材などの広汎な用途に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の再帰反射性繊維を模式的に
示す概略縦断面図、第2図は本考案の再帰反射性繊維の
反射機構の説明図である。 1…単繊維、2…透明ガラス微小球、3…反射層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−90638(JP,A) 特開 昭60−162822(JP,A) 特開 昭52−88642(JP,A) 特開 昭58−108501(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学繊維からなり、単繊維の内部に球面の
    20〜80%に相当する一部に反射層を形成した多数の透明
    微小球を単繊維の軸方向にランダムに包含していること
    を特徴とする再帰反射性繊維。
JP1987112344U 1987-07-22 1987-07-22 再帰反射性繊維 Expired - Lifetime JPH0650550Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987112344U JPH0650550Y2 (ja) 1987-07-22 1987-07-22 再帰反射性繊維

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JP1987112344U JPH0650550Y2 (ja) 1987-07-22 1987-07-22 再帰反射性繊維

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6418167U JPS6418167U (ja) 1989-01-30
JPH0650550Y2 true JPH0650550Y2 (ja) 1994-12-21

Family

ID=31351199

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3461882B2 (ja) * 1993-11-27 2003-10-27 ツネフヂ株式会社 反射糸を混在した繊維製品及び該反射糸を混在した繊維製品を用いてなる反射用具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5288642A (en) * 1976-01-13 1977-07-25 Kiyoshi Takimoto Light reflecting fiber and product of same
JPS5852500B2 (ja) * 1978-12-25 1983-11-22 野田 一郎 再帰反射性シ−トの製造方法
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