JPH06505428A - 自動車のための非常用装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車のための非常用装置 この発明は、交通事故の際に使用される自動車のための非常用装置に関する。

一般に既知であるように、停止した自動車の乗員は、特に視界が悪かったり、道 路の状態が不良であったり、渋滞している場合には危険にさらされるが、規定さ れた警告表示板（ｗａｒｎｉＢ　ｔｒｉａｎｇｌｅ）　、または非常用反射板（ ｅｍｅｒｇｅｎｃｙ　ｒｅｆｌｅｃｔｉｖｅ　ｔｒｉａｎｇｌｅ　）が特に簡単 にアクセスできない、または損傷している、正しく立てられていない、またはと きには見当たらないときなど、十分な保護を与えられない場合がある。

自動車の乗員はさらに、安全ベルトを外さない、またはドアもしくは窓を開けな いので自動車から出られないため道路での事故の後危険にさらされる場合がある 。

道路での事故が起こると、さらなる事故を避けるために間に合うように救助が必 ずしも来るわけではない。

交通事故の後、事故報告を作成することがさらに要求されるが、これはしばしば 難しく不確かで、必要な材料（事故報告書、ペン、巻尺、ワックスクレヨン、ラ ンプ等）がなかったり、または簡単にアクセスできなかったりする。

悪天候および道路の状態が不良である場合には特に、数台の自動車の玉突き衝突 の危険もある。

この発明の目的は、特に道路での事故の場合に乗員に改良された保護を提供し、 かつ上述の問題および危険を太きく考慮に入れ得る、自動車のための非常用装置 を提供することである。

この目的は、請求項１に記載の特徴を有する非常用装置によってこの発明に従っ て達成される。

この非常用装置は、自動車の乗員を迅速に脱出させるために非常時に安全ベルト を切り、車窓を割ることができるようなナイフおよびストライカ（ｓｔｒｉｋｅ ｒ　）が備えられる第１の長手の閉じた端部部分を有する、中空で、閉じた剛体 の多部分ロッドを形成することを特徴とする。

前記中空のロッドは、いくつかのセクションからなり、これらは互いに締める要 素によってそれらの前面でしっかりと接続され、そのため中空のロッドは簡単に アクセスできるように車内のホルダによって全体として格納され得て、非常時に ただちにかつ迅速に乗員をナイフおよびストライカによって脱出させる役割を果 たし得る。

中空ロッドの個々のセクションは、非常時に用いるための種々の特殊な付属品を 含むように設計される。前記第１の端部セクションは都合よくは、２つの同軸の 区画に再分され、外側の環状の区画は丸められた事故報告書を格納することがで き、中央の区画は折り畳み可能な事故警告表示板を格納することができるように する。

前記第１の端部セクションは、都合よくは外の環状の区画の外側にワックスクレ ヨンまたはペンおよび小灯を収容するためのいくつかの縦方向の穴を含む。これ らの縦方向の穴は、次のセクションのためのプラグの接続または対応するカバー の要素として設計されてもよい。

前記ナイフは、第１の端部セクションの端部に装着されるクリップの内側に好ま しくは装着され、非常時にベルトを切るために、締められた安全ベルトの下に入 れられるようにする。

特殊な巻尺のロールは、都合よくは、巻尺が直接利用できるように中空のロッド の１つのセクションを形成する。

フラッシュ付きの特殊な使い捨てカメラおよび特殊な発光灯（ｆｌａｓｈｉｎｇ 　ｌｉｇｈｔ）または点滅灯が都合よくは、中空のロッドのそれぞれのセクショ ンを構成する。

この発明は、以下に示す実施例および添付の図面によって説明される。

図１は、この発明の一実施例に従う非常用装置の図のＩ−■に沿った部分的な縦 方向の断面を示す。

図２は、図１に従う非常用装置の部分的な図を示す。

図３は、図１のＩＩＩ−ＩＩＩに沿った断面を示す。

図４は、図３に従う非常用装置の接続要素の例の部分的な断面を示す。

図１に概略的に図示される非常用装置は、本質的には多部分中空ロッドｌを形成 し、この実施例においては中空のロッドの、断面が四角形である５つの隣接する セクション２ないし６からなり、これらは縦軸Ｘに沿って整列され、ライン２３ ．３４．４５．５６によって概略的にのみ示される接続要素によって互いに締め 付けられる。

この中空ロッド１の第１の長手の端部セクション２が、剛体の端部壁２１によっ てその自由端で閉じられ、それに鋼鉄の球の形状のストライカの頭部２２が固定 される一方、この第１の端部セクション２には、非常時に、締められた安全ベル トを迅速に切る役割を果たすナイフ２４が備えられる。

この目的のため、ナイフ２４は端部セクション２の側壁と丸みのあるクリップ２ ５との間に配置され、２つのネジ２６によってこの側壁にそれと固定される（図 ２）。

このナイフ２４は、本質的には、端部壁から離れる方向に向けられる切断面を有 する三角形の板の形状の刃からなり、クリップ２５と端部セクション２の側壁と の間の間隙に置かれ、この間隙の大きさは、非常時にベルトが直ちに切られるよ うに、締められた安全ベルトが迅速に挿入されることを可能にするように設計さ れる。

図１および図３からより特定的に明らかであるように、長手の中央の区画２７お よび同軸で、環状の区画２８が、端部セクション２に設けられる。これらの同軸 の区画２７および２８は一方ではここでは端部壁２１と１つの部分を形成する円 筒状の仕切り２９によって互いに分離され、環状の区画２８の周囲は、他方では 端部セクション２の円筒状の空洞の壁によって規定される。端部セクション２ま たは環状の区画２８の長さおよびそれらの幅は一方では、図１および図３の破線 によって概略的にのみ示される畳まれた事故報告書８２がこの環状の区画２８に 入るように特別に設計される。

他方、円筒状の仕切り２９および端部セクション２の直径および長さはそれぞれ 、特殊な折り畳み可能なまたは広げることが可能な事故警告表示板７１が中央の 区画２７に保持されるように設計される。この事故警告表示板７１は図１に概略 的に示され、たとえばその長さおよび幅が折り畳み可能である傘と同じように特 別に設計され、中央の区画２７に保持され、取出された後は広げられて警告表示 板となり、これは都合よくは、種々の場所から可視であり安定した五角錐を形成 する。

この特殊な警告表示板は、しかしながら広げたときに法的な基準に従う限り、い かなる適切な折り畳み可能な形状を有してもよい。

図１および図３かられかるように、３つの縦方向の穴１５（図３参照）がさらに 、端部セクション２の壁、環状の区画２８の外側で中空のロッドの四角形の側面 の角に設けられ、それらの大きさは事故報告を作成するときに使用するワックス クレヨン、またはペン（図示せず）および串打をそれらが含むことができるよう に設計される。

図３は、端部セクション２および中空のロッドｌ全体の側面がそれぞれ外に湾曲 し、かつグリップハンドルとして設計されて中空ロッドの取扱いを容易にしてい ることを特に示す。

図１かられかるように、中空ロッドｌの第２の端部セクション６は、破線で概略 的にのみ示される特殊な明滅または点滅灯６１の形状で設計され、中空ロッド１ の側面に特に適合し、概略的に示される適切な接続要素５６によって隣接するセ クション５にしっかりと接続される。これらの接続要素５６はさらに、灯６１が 中空のロッド１から簡単に取出され、非常時に直ちに用いられることができるよ うに設計される。この特殊な明滅灯６１は組込まれた電池で動作されてもよく、 または車のライターへの接続のためのプラグを有するケーブルを設けられてもよ い。

中間のセクション３において、図１に従う非常用装置はさらに、フラッシュを備 えた非常に小さな、特殊な使い捨てカメラ３１を含み、これも同様に中空のロッ ド１の形状に適合し、適切な接続要素２３および３４によって隣接するセクショ ン２および４にしっかりと固定され、そのため中空のロッド１は全体として十分 な強さを持つ剛体のボディを構成する。

これらの接続要素２３および３４は同様に、この特殊な使い捨てカメラ３１が中 空ロッドｌから簡単に取出され、かつ非常時に事故報告を作成するために直ちに 用いられることができるように設計される。

セクション５において、図１に従う非常用装置はさらに、巻尺のロール５１を含 み、これも同様に中空ロッドｌの形状に適合し、中空ロッドの隣接するセクショ ン４および６に接続要素４５および５６によってしっかりと固定され、後者はま たこの巻尺のロール５１が中空ロッドｌから簡単に取出され、かつ非常時に事故 報告書を作成するために記録するのに直ちに用いられることができるように設計 される。

図４は、板の形状の接続要素２３の例を示し、これは中空ロッドの第１の端部セ クション２を覆い、円筒状の仕切り２９の前端を受けるための環状の切欠き２９ ａを含み、４つのピン２３を介して端部セクション２のそれぞれの穴１５に係合 し、それにしっかりと固定される一方、第２のセクション２の前面で図示されな い対応するピンを受けるための４つの穴２３ｂが設けられ、この要素３が中空ロ ッドのセクション２および３のためのプラグの接続を与えるようにする。

ここで中空ロッド１にはさらに、非常時に役立ち得る薬剤または他の予備の材料 を含むように設計される別のセクション４が設けられる。

この説明より、この発明に従う多部分の中空ロッドの形状である非常用装置は、 まず非常時に自動車の乗員を迅速に脱出させるための、すなわち安全ベルトを切 り、窓を割るための道具として用いられる一方、正しく事故報告書を作成するた めに最も重要な器具を準備し保護する役割を果たすことがわかるだろう。

この発明に従う非常用装置には好ましくは、運転者または乗員の手の届く車内の いかなる適切な場所にもそれを装着するための簡単に分離可能な接続手段が設け られる。

都合よくは、この発明に従う多部分中空ロッドを警告用ロッドとして用いてもよ く、この目的のためその外側の表面に発光塗料が螺旋状に施されてもよい。

中空ロッドのセクションは組立て可能であり、いかなる適切なタイプの締付は手 段にもしっかりと接続され得る。

この目的のため、たとえばプレスファスナーを有する接続要素またはストリップ 接続等の、上述の接続要素以外の接続を用いてもよい。中空ロッドの取扱いを簡 単にするために、ストラップがここで設けられてもよい。

この発明に従って設けられるナイフは、セクション２の外壁の表面の一部として 設計される側部のノブ上に上述のクリップと同様の態様で装着され得る。

この発明に従って設けられるストライカもまた都合よくは、中空ロッドの揺れる 動きによって非常時に窓が割られるように端部セクション２の自由な前面に装着 される鋼鉄のキャップからなる。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. １．交通事故の際に用いられる自動車用の非常用装置であって、 （ａ）車の乗員を迅速に脱出させるために非常時にナイフで安全ベルトが切られ ストライカで車窓が割られるような態様でナイフ（２４）およびストライカ（２ ２）が設けられる第１の長手の閉じた端部セクション（２）を有する中空の閉じ た、剛体の多部分ロッド（１）を形成し、（ｂ）中空ロッド（１）が、締付け要 素（２３、３４、４５、５６）によってそれらの前面で互いにしっかりと接続さ れるいくつかのセクション（２ないし６）からなり、そのため中空ロッドはホル ダによって車内に全体として格納されることができ、簡単に利用可能であり、非 常時に直ちに、かつ迅速にナイフおよびストライカによって乗員を脱出させる役 割を果たすことができ、 （ｃ）中空ロッド（１）の個々のセクションは、非常時に使用するための種々の 特殊な付属品を含むように設計されることを特徴とする、非常用装置。
2. ２．前記第１の端部セクション（２）は２つの同軸の区画（２７、２８）に再分 され、そのため外側の環状の区画（２８）は丸められた事故報告書を収納でき、 中央の区画（２７）は折り畳み可能な事故警告表示板を収納できることを特徴と する、請求項１に記載の非常用装置。
3. ３．前記第１の端部セクション（２）が、外側の環状の区画（２８）の外側にワ ックスクレヨンまたはペンおよび小灯を収容するためのいくっかの縦方向の穴（ １５）を含むことを特徴とする、請求項１または２に記載の非常用装置。
4. ４．前記縦方向の穴（１５）が、次のセクションヘの接続のためのプラグまたは 対応するカバーの要素となるように設計されることを特徴とする、請求項３に記 載の非常用装置。
5. ５．前記ナイフ（２５）が、非常時に締められた安全ベルトの下に入れられるこ とができるように第１の端部セクション（２）に取付けられるクリップ（２５） の内側に装着されることを特徴とする、請求項１ないし４のいずれか１つに記載 の非常用装置。
6. ６．特殊な巻尺のロールが中空ロッド（１）の１つのセクション（５）を形成す ることを特徴とする、請求項１ないし５のいずれか１つに記載の非常用装置。
7. ７．フラッシュを備えた特殊な使い捨てカメラがさらなるロッドのセクション（ ３）に格納されることを特徴とする、請求項１ないし６のいずれか１つに記載の 非常用装置。
8. ８．別のロッドセクション（６）が特殊な明滅または点滅灯を含むことを特徴と する、請求項１ないし７のいずれか１つに記載の非常用装置。