JPH0650500A - カセット式ガスボンベ - Google Patents

カセット式ガスボンベ

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JPH0650500A
JPH0650500A JP20127992A JP20127992A JPH0650500A JP H0650500 A JPH0650500 A JP H0650500A JP 20127992 A JP20127992 A JP 20127992A JP 20127992 A JP20127992 A JP 20127992A JP H0650500 A JPH0650500 A JP H0650500A
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JP
Japan
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predetermined value
vibrating member
fuel
gas
liquefied fuel
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Application number
JP20127992A
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English (en)
Inventor
Hideo Mifune
英雄 三舩
Yasuaki Nakamura
保昭 中村
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Tokai Corp
Original Assignee
Tokai Corp
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Publication date
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  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液化ガス燃料を収容してなるカセット式ガス
ボンベで、燃料残量が所定値以下に低減した際に警報を
発して交換時期の予告を簡易な構造で行えるようにす
る。 【構成】 容器本体11a の一端部の中央に液化ガスの噴
出の開閉を行うバルブ12を配設し、上記バルブから水平
状態にある容器本体の燃料液面より上方のガス空間に延
びるガス導入通路17を連接すると共に、このガス導入通
路に収容ガスの噴出流によって振動する振動部材18と振
動に共鳴する容積室19を設ける一方、液化燃料の残量に
応じて上下動する浮子部材22を配設し、該浮子部材に連
係して前記振動部材の振動に伴う発音を抑制する振動抑
制部材24等による発音抑制手段Aを設け、液化燃料が所
定値以下に低減した際に発音抑制を解除して警告音を発
するように構成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液化ガス燃料を収容し
てなるカセット式ガスボンベに関し、特に残量警報を可
能とした構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、卓上こんろ等においては、都
市ガスのコンセントからのガスホースの接続によるガス
の供給を行う代りに、容器に液化ガス燃料を収容してな
るカセット式ガスボンベをセットして、このガスボンベ
からのガスの供給によって燃焼を行うようにしたものが
知られている。また、このカセット式ガスボンベは、屋
外用の携帯こんろ、ストーブ、その他の各種ガス器具に
使用されている。
【0003】そして、上記カセット式ガスボンベは、筒
状の容器本体の一端部の中央に、収容した液化ガスの噴
出の開閉を行うバルブが配設されており、この容器を水
平状態に倒して器具にセットされ、そのセット状態では
特定の位置が上方となるように容器先端部の切り込み状
の凹部とガス器具の凸部が一致するように設定されてい
る。これは、上記バルブの内端部から水平状態にある容
器本体の内部の上方空間に延びて開口するガス導入通路
が連接されており、常に容器内のガス空間から気化ガス
を噴出して燃料を液化状態のまま供給しないようにする
構造に形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記のよう
なカセット式ガスボンベでは、収容した液化ガス燃料は
その使用によって低減した際に、その燃料残量が外部か
らの観察では判別することができず、また、そのガス噴
出圧力も急激に低下することから、予期しない時期に燃
料を使い切ってガスが消えたりする恐れがある。
【0005】すなわち、上記カセット式ガスボンベの燃
料残量は、容器をガス器具から取り外して振ってみるこ
とぐらいでしか確認することはできず、ガス器具にセッ
トした状態ではガスボンベの交換時期すなわち燃料がな
くなる時期が不明で、交換用のガスボンベを用意してい
ない状態で燃料がなくなることが生起するものであり、
燃料残量が少なくなった際の警報が発せられるように設
けることが要望されている。
【0006】そこで本発明は上記事情に鑑み、燃料残量
が所定値以下に低減した際には警報を発するように設け
たカセット式ガスボンベを提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明のカセット式ガスボンベは、筒状の容器本体の一端部
の中央に、収容した液化ガスの噴出の開閉を行うバルブ
を配設し、上記バルブの内端部から水平状態にある容器
本体の燃料液面より上方のガス空間に延びて開口するガ
ス導入通路を連接するとともに、前記ガス導入通路に、
収容ガスの噴出流によって振動する振動部材と、該振動
部材の振動に共鳴する容積室とを設ける一方、容器内に
収容された液化燃料の残量に応じて上下動する浮子部材
を配設し、該浮子部材に連係して液化燃料の残量が所定
値より多いときには前記振動部材の振動に伴う発音量を
抑制する発音抑制手段を設け、液化燃料が所定値以下に
低減した際に発音抑制を解除して警告音を発することを
特徴とするものである。
【0008】前記発音抑制手段は、振動部材に接離可能
な振動抑制部材を設け、液化燃料の残量が所定値より多
いときに振動部材に接触し、液化燃料が所定値以下に低
減した際に振動部材から離れるように構成すればよい。
【0009】また、前記発音抑制手段は、振動部材に対
するガス導入通路の開口面積を変更する弁部材を設け、
液化燃料の残量が所定値より多いときに開口面積を小さ
くし、液化燃料が所定値以下に低減した際に開口面積を
開くように構成すればよい。
【0010】さらに、前記発音抑制手段は、容積室の容
積を可変に設け、液化燃料の残量が所定値より多いとき
に該容積を小さくし、液化燃料が所定値以下に低減した
際に所定の容積に拡大するように構成すればよい。
【0011】さらにまた、前記発音抑制手段は、振動部
材より下流側のガス導入通路にガスを流入させる開口
と、液化燃料が所定値以下に低減した際に上記開口を閉
じる部材とを設けて構成すればよい。
【0012】
【作用】前記したような本発明によるカセット式ガスボ
ンベでは、容器内の燃料量が所定量より多く収容されて
いる場合には、液化燃料の液面も高くこれに応じた浮子
部材の上昇に応じた発音抑制手段によって、前記振動部
材の振動に伴う発音量を抑制して警報の発生を防止して
いる。一方、容器内の燃料残量が所定値以下に低減する
と、液化燃料の液面が低下したのに応じて浮子部材も低
下し、発音抑制手段による発音抑制を解除し、振動部材
は容器内燃料ガスがガス導入通路からバルブを経て噴出
される際の、上記燃料ガス流によって振動し、この振動
に共鳴した容積室によって音を発生するものであり、こ
の振動音によって燃料残量が低減したことの警告が行
え、予期しない時期での燃料切れの発生を防止すること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説
明する。
【0014】<実施例1>図1は第1の実施例のカセッ
ト式ガスボンベの断面図であり、ガスボンベ10は容器11
内に液化ガス燃料を収容するものであり、筒状の容器本
体11a の一端部に設けられた蓋11b の中央には、容器11
に収容した液化ガスの噴出の開閉を行うバルブ12が配設
されている。このバルブ12については、詳細な構造の説
明は省略するが、上記バルブ12を収容したハウジング13
が容器本体11a の蓋11b の中心開口にシール部材を介し
て密閉状態で嵌合固定され、上記バルブ12の中心部から
外部に突出するノズル部12a が進退作動することによっ
てバルブ12が開閉作動されるものである。また、上記ハ
ウジング13には外周に広がるフランジ部14が連接され、
該フランジ部14の一部(図示の場合は上部)に切り込み
状の凹部14a が形成されている。
【0015】前記ハウジング13の容器11内の内端部には
バルブ12に連通して容器本体11a 内の気化ガスを導くガ
ス導入通路17が連接されている。該ガス導入通路17は、
バルブ12から容器本体11a の中心軸方向に伸びてから、
前記フランジ部14の凹部14aが形成されている方向と同
方向に屈曲して、先端部17a が容器本体11a の内周面の
近傍に開口して形成されている。そして、上記容器本体
11a は使用状態では凹部14a が上方に位置するように水
平状態にセットされるものであって、この使用状態では
上記ガス導入通路17の先端部17a は液化燃料Fの液面よ
り上方のガス空間に開口するように構成され、バルブ12
が開かれて気化ガスがガス導入通路17を通って噴出され
るものである。
【0016】前記ガス導入通路17の先端部17a の開口部
近傍には、収容ガスの噴出流によって振動し、音を発生
するリードによる振動部材18が容器本体11a の半径方向
に沿って設置されている。また、この振動部材18より下
流側のガス導入通路17は、容積が拡大されて共鳴室状の
容積室19に構成されている。
【0017】一方、上記ガス導入通路17の形成方向に沿
って容器本体11a の半径方向に伸びるガイド部材21が形
成され、該ガイド部材21の内部には液化燃料Fが流動可
能であるとともに上下移動可能に浮子部材22が収容さ
れ、該浮子部材22は容器11内に収容された液化燃料Fの
残量に応じて上下動する。
【0018】この浮子部材22に連係して、液化燃料Fの
残量が所定値より多いときには前記振動部材22の振動に
伴う発音量を抑制する発音抑制手段Aが設けられ、液化
燃料Fが所定値以下に低減した際に発音抑制が解除され
て警告音を発する。
【0019】すなわち、上記浮子部材22には、前記振動
部材18の方向に伸びる連結部材23が取り付けられ、その
先端部には振動部材18の先端部(振動部分)に接触して
該振動部材18の振動を規制するスポンジ等による振動抑
制部材24が設けられ、この振動抑制部材24は振動部材18
(リード)の固定された根元部分から先端側に沿って上
下動し、先端側に移動した際に振動抑制を行うように構
成されている。
【0020】そして、上記振動抑制部材24は前記浮子部
材22の燃料液面に対応した上下動に連動して移動するも
のであるが、その移動範囲は前記ガイド部材21の開口の
大きさおよび連結部材23の長さに応じて限定されてお
り、前記浮子部材22が液化燃料Fの残量が所定値以下に
低減した際に液面変動に応じて下降移動して、前記振動
抑制部材24が振動部材18の先端振動部分から根元側に離
れて該振動部材18の振動抑制を解除する一方、それより
燃料量が多く燃料液面が高い際には浮子部材22は所定位
置より上方への移動はなく、この位置における振動抑制
部材24は振動部材18の先端振動部分に接触してその振動
を規制し、ガスの噴出があっても振動音が発生するのを
抑制している。
【0021】上記実施例の作用を説明すれば、図1のよ
うに容器本体11a 内に収容されている液化燃料Fの残量
が多い場合には、浮子部材22の上昇移動に応じて発音抑
制手段Aの振動抑制部材24は振動部材18の振動部に接触
した振動規制位置に上昇しており、この振動抑制部材24
によって振動部材18の振動は抑制され、前記バルブ12の
開作動に伴ってガスの噴出があっても振動部材18による
振動音すなわち警報音は発しない。
【0022】一方、図2に示すように、燃料ガスの供給
に応じて容器11内の液化燃料Fの残量が低減し、その液
面が所定値以下に低減して、ガスボンベ10の交換時期が
近付いた際には、この液面低下により浮子部材22が下降
移動し、これに応じて発音抑制手段Aの振動抑制部材24
が振動規制位置から解除位置に移動する。そして、上記
振動抑制部材24の接触による振動抑制が解除された振動
部材18は、気化ガスの噴出の際に、供給ガスの気流に応
じて振動し、その振動音が容積室19で共鳴されて外部に
警報音として伝播される。
【0023】なお、前記振動部材18は振動抑制部材24が
接触していなくても、ガスの噴出に伴う気流が発生して
いないと警報音は発しないものであって、ガスボンベ10
もしくはガス器具が使用状態になく、容器11の姿勢が所
定の水平状態となっていない場合には、その姿勢に応じ
て振動抑制部材24が振動部材18から離れても警報音が発
生されることはなく、誤動作による警報の発生が回避さ
れた構造となっている。
【0024】図3は上記実施例の変形例を示すものであ
って、振動部材のリードの設置方向が前例とでは異なっ
ている。
【0025】すなわち、前記と同様に形成されたバルブ
12に対してガス導入通路27は、半径方向に屈曲して容器
本体11a の内周面の近傍でさらに軸方向に屈曲してこの
内周面に沿って延びた先端部27a が開口している。この
軸方向に伸びた先端部27a にリードによる振動部材28が
容器本体11a の軸方向と平行に設置され、前記ガス導入
通路27の途中の部分の容積が大きく形成されて容積室29
に構成されている。一方、ガイド部材21、浮子部材22、
連結部材23および振動抑制部材24は前例と同様に構成さ
れ、発音抑制手段Aの振動抑制部材24が振動部材28の先
端部に直交する方向から接触するように構成されている
ものであって、燃料残量に対する警報音の発生作用は前
例と同様である。
【0026】<実施例2>本例は図4および図5に示
し、発音抑制手段Aの変形例を示している。
【0027】前例と同様に形成されたバルブ12に対して
ガス導入通路31は、半径方向に屈曲して容器本体11a の
内周面の近傍でさらに軸方向に屈曲して先端部31a が開
口している。この先端部31a の内部にリードによる振動
部材32が設置され、前記ガス導入通路31の途中の部分の
容積を大きくして容積室33に形成されている。上記振動
部材32の設置構造については後述する。
【0028】一方、前記ガス導入通路31の先端部31a の
開口部分には、先端に浮子部材22が固着された連結部材
23の上端部が回動自在に枢支され、この連結部材23の先
端には該連結部材23と一体に回動するように取り付けら
れた弁部材34による発音抑制手段Aが設けられている。
【0029】上記弁部材34は、振動部材32に対するガス
導入通路31の開口面積を変更するものであって、液化燃
料Fの残量が所定値より多いときには、図4に示すよう
に開口面積を小さくし、ガスの流通を確保する一方、共
鳴特性を変更して振動部材32が振動しても共鳴せずに音
が発しないように抑制するものであり、液化燃料Fが所
定値以下に低減した際には、図5に示すように開口面積
を全開状態に開いて発音抑制を解除して、所定の共鳴特
性によって警告音が発生するように構成されている。
【0030】なお、上記弁部材34としては、振動部材32
に対するガス導入通路31の細管部分の径を変更するよう
に作用することで発音抑制が行えることから、上記の他
公知の径変更もしくは開口面積を変更する構造に適宜設
計変更可能である。
【0031】<実施例3>本例は図6および図7に示
し、発音抑制手段Aの他の変形例を示している。
【0032】本例のガス導入通路41は、バルブ12に連通
する細管が半径方向に屈曲して容器本体11a の内周面の
近傍でさらに軸方向に屈曲して先端部41a が開口してい
る。この先端部41a にリードによる振動部材42が設置さ
れ、このガス導入通路41の途中に容器本体11a の半径方
向に延びるパイプ状に形成された容積室43が連通形成さ
れている。
【0033】そして、上記容積室43は容積が可変に形成
されて発音抑制手段Aが構成されている。すなわち、上
記容積室43の底部は開放され、液化燃料Fが流通可能に
設けられ、さらに、該容積室43には浮子部材22が摺動自
在に挿入されて、液化燃料Fの残量に応じて容積室43が
変更するように設けられている。
【0034】上記浮子部材22は、液化燃料の残量が所定
値より多いときには、図6に示すように容積室43の容積
が小さくなり、共鳴特性を変更して振動部材42が振動し
ても共鳴せずに音が発しないように抑制するものであ
り、液化燃料Fが所定値以下に低減した際には、図7に
示すように容積室43の容積が大きくなって発音抑制を解
除して、所定の共鳴特性によって警告音が発生するよう
に構成されている。
【0035】なお、上記液化燃料Fの残量変動に対応す
る容積室43の容積可変機構は、浮子部材22を容積室43に
挿入する他、浮子部材22の移動に連係摺動して容積を変
更するような公知の構造が適宜採用可能である。
【0036】<実施例4>本例は図8および図9に示
し、発音抑制手段Aのさらに他の変形例を示している。
【0037】本例のガス導入通路51は前例(図6)と同
様に構成され、バルブ12に連通する細管が半径方向に屈
曲して容器本体11a の内周面の近傍でさらに軸方向に屈
曲して先端部51a が開口している。この先端部51a にリ
ードによる振動部材52が設置され、このガス導入通路51
の途中(振動部材52より下流側)に容器本体11a の半径
方向に延びる底部に開口53a を有するテーパ状の容積室
53が連通形成されている。
【0038】そして、上記容積室53はガス導入部を兼ね
てガス流通経路の切換による発音抑制手段Aが構成され
ている。すなわち、上記容積室53の底部開口53a を介し
て液化燃料Fが流通可能に設けられるとともに、該容積
室43には浮子部材22が挿入されて、液化燃料Fが所定値
以下に低減した際に、底部開口53a を閉じるように構成
されている。
【0039】上記浮子部材22は、液化燃料の残量が所定
値より多いときには、図8に示すように容積室53内に液
面が上昇しており、この容積室53から気化ガスが振動部
材52を通ることなく送給され、音が発しないように抑制
するものであり、液化燃料Fが所定値以下に低減した際
には、図9に示すように下降した浮子部材22が容積室53
の底部開口53a を閉じ、該容積室53からの気化ガスの供
給を停止して振動部材52を振動させつつ気化ガスを供給
し、容積室53の容積も大きくなって発音抑制を解除し
て、所定の共鳴特性によって警告音が発生するように構
成されている。
【0040】なお、上記液化燃料Fの残量変動に対応す
る容積室53の底部開口53a の開閉、もしくは振動部材52
より下流側から気化ガスを導入する開口を燃料残量に応
じて開閉する機構は、浮子部材22で直接開閉する他、浮
子部材22の移動に連係して開閉する開閉弁による公知の
構造が適宜採用可能である。
【0041】次に、図10は、振動部材のガス導入通路
の細管部材への組込み構造例を示すものであり、振動部
材としてのリード55の一端部が支持体56に固定され、こ
の支持体56にはリード55の自由端の近傍に若干大きな四
角形の開口56a が形成されている。上記支持体56は細管
部材57の内部において、上流側が第1閉塞部材58で下半
分が閉じられ、下流側が第2閉塞部材59で上半分が閉じ
られた間に設置され、ガスが矢印のように流れるとリー
ド55が固定部を節となり、先端が腹となって振動するよ
うに設けられている。
【0042】図11および図12は振動部材として音叉
形状のものを採用した例であり、U字形の音叉61の湾曲
部61a に針状の支持棒62が固着され、この支持棒62の他
端部が支持体56の開口56a 近傍に振動可能に取り付けら
れている。上記音叉61にガスが矢印の方向から流入する
と、まず側面から見て下側の音片61c が振動を始め、こ
の振動が上側の音片61b に伝わり、結果として2つの音
片61b,61c が振動して音が大きくなり、さらに、湾曲部
61a が自由であるため、低流量のガスで音が鳴り、同流
量のガスでは前記リード55によるものより大きな音が得
られる。なお、上部の音片61b に振動を効率よく伝える
ため、支持棒62の固着は点接触が良好である。また、上
下の音片61b,61c の振動数は、必ずしも一致させる必要
はなく、逆に振動数をわずかにずらして、うなりを利用
してもよい。
【0043】図13は音叉形状の振動部材の変形例を示
し、この例ではU字形の音叉63を支持体56の開口56a 内
部に設置し、この音叉63の湾曲部63a に針状の支持棒64
を固着して開口56a の一端に取り付けてなる。本例の音
叉63にガスが矢印の方向から流入すると、前例の場合と
逆に、側面から見て上側の音片63b が振動し、その振動
が下の音片63c に伝わり、全体が振動して音が大きくな
る。また、前例より構造がコンパクトとなり、さらに、
上の音片63b を通過したガスが下の音片63c にも当たる
ことになり、下の音片63c は上の音片63b から伝達して
きた振動に加えてより一層振動しやすくなる。
【0044】
【発明の効果】本発明のカセット式ガスボンベによれ
ば、ガスの噴出を開閉するバルブから水平状態にある容
器本体の上方のガス空間に延びて開口するガス導入通路
に、収容ガスの噴出流によって振動する振動部材と、該
振動部材の振動に共鳴する容積室とを設ける一方、液化
燃料の残量に応じて上下動する浮子部材に連係して液化
燃料の残量が所定値より多いときには前記振動部材の振
動に伴う発音量を抑制する発音抑制手段を設け、液化燃
料が所定値以下に低減した際に発音抑制を解除して警告
音を発するように設けたことにより、容器内の燃料量が
所定量より多く収容されている場合には、発音抑制手段
による発音抑制で警報の発生を回避する一方、燃料残量
が所定値以下に低減すると、浮子部材の移動により発音
抑制手段による発音抑制を解除して、容器内燃料ガスが
ガス導入通路から噴出される際に燃料ガス流によって振
動部材が振動して容積室で共鳴して警報音を発生するこ
とで、燃料残量が低減したことの警告が行えるものであ
って、予期しない時期での燃料切れの発生を防止するこ
とができる。
【0045】さらに、警報音の発生が収容燃料ガスの噴
出エネルギを使用していることで、電池等の別途の駆動
源を必要とせず、構造が簡素化されるとともに、ガス器
具にセットされていない状態での誤動作による警報の発
生がなく、高い信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるカセット式ガスボ
ンベを示す概略断面図
【図2】図1のカセット式ガスボンベの警報状態を示す
要部断面図
【図3】第1の実施例の変形例におけるカセット式ガス
ボンベを示す概略断面図
【図4】第2の実施例によるカセット式ガスボンベを示
す概略断面図
【図5】図4のカセット式ガスボンベの警報状態を示す
概略断面図
【図6】第3の実施例によるカセット式ガスボンベを示
す概略断面図
【図7】図6のカセット式ガスボンベの警報状態を示す
概略断面図
【図8】第4の実施例によるカセット式ガスボンベを示
す概略断面図
【図9】図8のカセット式ガスボンベの警報状態を示す
概略断面図
【図10】振動部材の設置構造例を示す断面図
【図11】振動部材の変形例を示す断面図
【図12】図11の平面図
【図13】振動部材の他の変形例を示す断面図
【符号の説明】
10 カセット式ガスボンペ 11 容器 11a 容器本体 11b 蓋 12 バルブ 17,27,31,41,51 ガス導入通路 18,28,32,42,52 振動部材 19,29,33,43,53 容積室 21 ガイド部材 22 浮子部材 23 連結部材 24 振動抑制部材 A 発音抑制手段 F 液化燃料

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の容器本体の一端部の中央に、収容
    した液化ガスの噴出の開閉を行うバルブが配設され、上
    記バルブの内端部から水平状態にある容器本体の燃料液
    面より上方のガス空間に延びて開口するガス導入通路が
    連接されるカセット式ガスボンベにおいて、 前記ガス導入通路に、収容ガスの噴出流によって振動す
    る振動部材と、該振動部材の振動に共鳴する容積室とを
    設ける一方、容器内に収容された液化燃料の残量に応じ
    て上下動する浮子部材を配設し、該浮子部材に連係して
    液化燃料の残量が所定値より多いときには前記振動部材
    の振動に伴う発音量を抑制する発音抑制手段を設け、液
    化燃料が所定値以下に低減した際に発音抑制を解除して
    警告音を発することを特徴とするカセット式ガスボン
    ベ。
  2. 【請求項2】 前記発音抑制手段が、振動部材に接離可
    能な振動抑制部材で設けられ、液化燃料の残量が所定値
    より多いときに振動部材に接触し、液化燃料が所定値以
    下に低減した際に振動部材から離れることを特徴とする
    請求項1記載のカセット式ガスボンベ。
  3. 【請求項3】 前記発音抑制手段が、振動部材に対する
    ガス導入通路の開口面積を変更する弁部材で設けられ、
    液化燃料の残量が所定値より多いときに開口面積を小さ
    くし、液化燃料が所定値以下に低減した際に開口面積を
    開くことを特徴とする請求項1記載のカセット式ガスボ
    ンベ。
  4. 【請求項4】 前記発音抑制手段が、容積が可変な容積
    室で構成され、液化燃料の残量が所定値より多いときに
    該容積を小さくし、液化燃料が所定値以下に低減した際
    に所定の容積に拡大することを特徴とする請求項1記載
    のカセット式ガスボンベ。
  5. 【請求項5】 前記発音抑制手段が、振動部材より下流
    側のガス導入通路にガスを流入させる開口と、液化燃料
    が所定値以下に低減した際に上記開口を閉じる部材とで
    設けられたことを特徴とする請求項1記載のカセット式
    ガスボンベ。
  6. 【請求項6】 前記振動部材が、リードで形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のカセット式ガスボン
    ベ。
  7. 【請求項7】 前記振動部材が、音叉で形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のカセット式ガスボン
    ベ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0909917A2 (de) * 1997-10-16 1999-04-21 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft, Patentabteilung AJ-3 Gasspeichersystem
US6200391B1 (en) 1997-09-22 2001-03-13 Ohshiro Co., Ltd. Tobacco flavoring agent
JP2010214389A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Nissan Motor Co Ltd レーザ溶接装置及びレーザ溶接方法

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