JPH06504537A - 魚のlhrh類似体 - Google Patents

魚のlhrh類似体

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JPH06504537A
JPH06504537A JP4502565A JP50256592A JPH06504537A JP H06504537 A JPH06504537 A JP H06504537A JP 4502565 A JP4502565 A JP 4502565A JP 50256592 A JP50256592 A JP 50256592A JP H06504537 A JPH06504537 A JP H06504537A
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フィッシュレイ、ロバート・ビンセント
ロブソン、バリー
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プロテウス・モレキュラー・デザイン・リミテッド
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 魚のLHRH類似体 本発明は、魚の性腺刺激ホルモン放出ホルモン(pGnRH)と呼ばれ、時には 魚の黄体形成ホルモン放出ホルモン(pLHRH)とも呼ばれる魚のホルモンの 伸長類似体に関する。特に、未変性のpGnRHのアミノ酸配列のC末端に、シ スティン又はチロシン残基を含んでいる短いアミノ酸配列を、溶液中での構造を 実質的に変えることなく付加することにより形成されるpGnRHの類似体、そ のポリペプチド結合体、抗−pGnRH抗体の惹起に適したポリペプチド結合体 及び、魚の免疫法に関する。
商業的な魚の養殖は、急激に成長しつつある世界的産業である。西ヨーロッパ、 化アメリカ、南アメリカ、カナダ及び東部沿岸地方はすべて主要な魚とりわけサ ケの生産地である。例えば米国は1989年には185.000 トンのサケを 生産し、しかもナマズの市場が僅差で続いている。
一方、西ヨーロッパ最大の大西洋産サケの生産地であるノルウェーは、1989 /90年には120,000 トンを生産した。
サケの世界市場は今世紀末まで、毎年平均7.5%ずつ成長することになり、そ の結果年間総売上高は20億ボンドになると計算されている。現在ヨーロッパは タイ、スズキ及び、東ヨーロッパとアフリカで養殖されているコイの主要生産地 であるが、スズキ及びカレイの商業的発展とオヒョウ及びタラの、より長い漁期 における商業的発展が予想されている。
水産養殖においては、体成長の性腺への転換、肉の品質の損失及び、商売上好ま しくない二次性徴の出現を防ぐため、魚の性成熟を調節する必要性が大きい。こ のことは、サケ科の魚に特にあてはまり、幼魚及び若ザケ(通常、発育の未熟な 段階)の性成熟は、幼魚の成長を非商業的サイズで止めてしまい、若ザケの収穫 を短期間にさせ、市場価値を低くすることにより、厳しい経済効果をもたらすこ とになる。さらに、養殖魚が養殖場からはぐれ、天然の遺伝子のプールに参加す る場合にはその養殖魚の生殖能力を阻止することが要求される。
性成熟した魚の収穫には、後方業務上の問題が関連している。そのような魚は売 り物にならず、又、一定の割合の魚は、決まって他よりも早く成長し、特に雄は 早熟の傾向が強い。性成熟した魚を未成熟の魚から分離させることは、時間がか かり、費用のかかる工程である。魚は一度成熟を始めると、大体同時に同じ速さ で成熟を始めるが、そのことは収穫を非常に難しい作業にしている。
この事から、魚の成熟を、ある段階で調節する方法は明らかに有益である。
例えば、収穫時にサケの理想的な体重は、しばしば早熟により達成されず、従っ て魚の最適状態に及びない収穫を余儀なくされる。成熟を調節することは、最適 状態には及ばない収穫を避け、大きさが完全に最適化するまで成長させることが できる。
従来、性成熟が起きないことを確実にする最も効果的な方法は不妊の魚を育てる ことである。このことは、数多くの実験的なアプローチにもかかわらず、性的二 型性を示す集団についてはいまだ達成されていない。
去勢手術、二倍体化、及び性支配(後の2つはいずれも遺伝子的技法である)を 含むいくつかの方法が、魚の性成熟の調製に用いられてきた。かっては、魚を外 科的に去勢させることが試みられてきたが、莫大な出費を招くこと及び、その過 程に伴う魚の外傷のために断念された。
三倍体法は1つの個体に3組の染色体を生じさせる方法であり、二倍体の雌雄の 魚に不妊を引き起こす。しかしながら、三倍体法には、関連したいくつかの不都 合がある。第一に、それは長期間にわたって行なわれる、冗長で時間がかかる方 法である。二倍体法用の卵は、必要な処理に耐える為に、高品質のものでなけれ ばならない。
結果として得られる魚は十分に生育し得るが、生存率は平均15〜20%の損失 を含み、産卵期以外の二倍体の魚の成長速度よりやや低い成長速度をもつ。産卵 に近づく期間には、雌雄の二倍体の間には大きな差異があり、雄は正常に近い精 巣と関連したすべての二次性徴を発現する一方、二倍体の雌は自然の産卵期に有 意な卵巣を発現せず、幼若体の外見を有する。
誘導した二倍体の使用を成功させる為には、雌にだけ用いる技術と組み合わせる 必要があり、それは商業的に経済的でない。二倍体法に関連したさらなる不利益 は、同−水槽内での二倍体との競合において二倍体が良好に生育しないことであ り、二倍体の雌は成長において二倍体の雌の成熟を上まわるいかなる優越性も示 さない傾向がある。
魚類は二型性が強く、すなわち雄から雌へ、そしてその逆へ転換することができ 、その性転換は調製することが可能である。単一の性は通常、養殖の目的の為に は、例えば成長速度の観点から、より好ましい。カレイ及びウナギは、雄よりも 雌の方がより大きく成長する例である。サケ科の種類では、若い雄と雌は大体同 じ速さで成長するが、雄は後に望ましくない特徴を現わす。成熟中、雄は成長を 止め、色があぜ、攻撃的になり、食料としての価値もスポーツとしての価値も極 めて低くなる。また成熟しつつある雄の養殖ニジマス及びタイセイヨウサケの種 類は、ひとたび海水養殖に入れれば、塩水への必要な調製ができずに死ぬ。性転 換させてすべてが雌である集団を得る方法が適用されるが、それは魚の飼料への ホルモンの混入を含むので、それらの魚は食卓用の食品としては不適当になる。
照射、化学的不妊化及びホルモン投与のような、魚の繁殖性を調節する為の他の アプローチは、これまで、食卓用に予定されている魚に使用するには信頼できな いか又は経済的でない、又は不適当であることが証明されてきた。
性成熟を調節する免疫学的方法には、哺乳類ではいくつかの成功例が示されてき た。しかしながら哺乳類のホルモンの反応及び免疫学的反応の研究は、魚類生理 学の研究の堅固な基盤を成し得ない。魚類は冷血動物であり、その免疫系は異な る情況下で変化する。温度は魚類の免疫応答に著しい効果を及ぼし、生理的範囲 内で温度が高ければ高い程、免疫応答のレベルは高くなる。生理的温度内での低 温は、抗体産生速度を遅<L、T!、リンパ球が特に敏感になると考えられる、 免疫記憶の確立を阻害するらしい。
さらに、魚類の免疫系は、季節ごとに変わるホルモンによって影響される。ホル モンの濃度は、魚を触ったり移したりすることからのストレス又は、低酸素濃度 のような水質の悪さにより変化する。銀化及び性成熟の間は、ともにホルモンの 変化の著しい期間であるが、魚類はリンパ球数の減少の為、病気にかかり易い。
さらに、哺乳類では5つの主要な種類の抗体が同定されているのに対して、魚類 では単一のタイプの抗体分子、I gMLか産生じない。
その上、魚類の内分泌系は、哺乳類の内分泌系とは本質的に異なる。例えば、魚 類の性腺刺激ホルモン放出ホルモンは例えばサケ及びマスのようなサケ科の魚に より産生され、 pG l u−Hi 5−Trp−3er−Tyr−G l y−Trp−Le u−Pro−G l y−NH2(Sherwood らによる、 1983;  ”Characterization of ateleost GnRH”  、PNAS USA 80: 2794−2798)の配列を有し、哺乳類の LHRHと比較すると7及び8位が異なる。
本発明者らは今、魚類のGnRHの類似体の一種を見出だしたが、それは適当な キャリヤー分子に結合させることができ、それを用いて魚を免疫し、免疫原に対 して誘発された抗体が、内在するGnRHと高い親和性をもって交叉反応し、中 和するようにすることができる。本発明の1つの面によれば、本発明者らは、p G l u−Hi 5−Trp−8er−Ty r−1−Trp−Leu−Ar g−Pro−G 1 y−X−Y−Zし式中、WはGly又はD−アミノ酸を表 わし、Xは結合又は、同じか又は異なる1つ以上のアミノ酸を表わし、YはCy s又はTyr又は何もないことを表わし、そして2は何もないか又は1つ以上の 、同じか又は異なるアミノ酸を表わすか又は、連続性又は不連続性のペプチド鎖 であり、その不連続性又は各々の不連続性は、非αアミノ酸である多官能リンカ 一部分であるか又は、WがGIYであり、X及びYがなく、2があるという条件 でレトロインベルソ(retro−inverso )なアミノ酸であるコのア ミノ酸配列を有する、魚類のGnRH類似体を提供する。
好ましくは、Wの位置の残基はGlyで、それは天然に存在する残基であり、Y の位置の残基はCysが好都合で、それはキャリヤータンパク質に対して、C末 端のチロシンを用いて得られるよりも更に特異的かつ都合のよい結合を提供する からである。
Xは、比較的少数の残基、例えば1から15個が好ましいが、1から8個が好ま しく、1から3個は、より好ましく、1個だけが最も好ましい。Xの位置には、 1つ以上のいかなるアミノ酸も存在してよいが、Guyが最も好ましいアミノ酸 残基である。もちろん、好ましくはAla 。
Set 、^sn及びValのように小さな側鎖をもつ他のアミノ酸も、Xの位 置に存在することが可能であり、この位置のいかなるアミノ酸残基も、本発明の 範囲に含まれる。
さらに注意すべきことは、Xの位置に1つより多くの残基が含まれる場合には、 例えば、 pG 1 u−Hi 5−Trp−3e r−Tyr−1−Tr p−Leu− A rg−P ro−G 1 y−G 1 y−^1a−Y−Z のようにその残基は同じでも異なってもよいことである。
Xの位置にアミノ酸残基のないpGnRHも、本発明の範囲に含まれることが理 解されるべきである。
本発明によるpGnRHの好ましい態様においては、2の位置にはアミノ酸残基 がなく、本発明による類似体の特に好ましい態様は、以下の配列、 pG Iu−[5−Trp−8er−Ty r−G l y−Trp−Le u −A rg−Pro−G 1y−G 1 y−Cys を有する。
しかしながら本発明者らの研究は、2の位置に付加的なアミノ酸を含むことは一 般に、分子の残りの部分の立体配座上の選択に、何ら有意な効果を及ぼさないこ とを示してきた。もし、かかる2での伸長が含まれているとすれば、本発明の好 ましい態様においては、その伸長は、T細胞エピトープとして作用する能力を有 する1つ以上のタンパク質配列のセグメントを含む。例えば、一般式1、−2− 3−4というアミノ酸配列のセグメントで、1はGly又は荷電アミノ酸(例え ば、Lys 5His SArg 、 Asp )又はGLu )であり、2は 疎水性アミノ酸(例えば、Ile 。
Leu 、 Val SMet 5Tyr 5Phe 、 Trp 、^la  )であり、3は疎水性アミノ酸(先きに定義したような)、又は荷電されていな い極性アミノ酸(例えば、Asn 5Ser 。
Thr 、 Pro 、 Gin 、 Gly )であり、4は極性アミノ酸( 例えば、Lys 、 Arg 、、His 、 Glu 、Asp 、 Asn  、 Gln 。
Ser 、 Thr 、 Pro )であるセグメントは、少なくともいくつか の例では、T細胞エピトープとして働くようである(Rothbard、 J、 B、及びTaylor、 W、R,(1988年)^5equence pat tern iri common to T−cell epitopes 。
The EMBOJournal 7(1):93−100 ) 。同様に、1 ’ −2’−3°−4“−5“という配列で、1°は先に定義したように1と同 等であり、2゛は2と、3”及び4゛は3と、5゛は4と同等であるセグメント が可能である(前記文献)。どちらの形も次のような一般形に含まれるが、式、 pG Iu−Hi s−Trp−8er−Tyr−W−Trp−Leu−Arg −Pro−G 1y−X−Y−8−T−3’ [式中、Tは、先の段落で定義したタイプか、又は他の構造を有し、いろいろな 長さ又は組成のスペーサーセグメントによって分断されている1つ以上のT細胞 エピトープ(好ましくは5つより少ない)を含んでいるペプチド配列のセグメン トを表わしており、S及びSo は(いずれか一方は、任意にかつ独立に省略し てもよい)、いろいろな長さ及び組成のアミノ酸配列から成るスペーサーセグメ ントを表わすコのような一般形に含まれる。好ましくは、Sは長さではアミノ酸 残基5つより少なく、例えば、Gly 5Ala 5Pro 、 Asn 、  Thr 5Ser又は、非αアミノ酸のような多官能リンカ−から選んだ残基を 含む。Soは、好ましくは10より少ないアミノ酸残基であり、非αアミノ酸の ような多官能リンカ−を含む。Soの部分は好ましくは、上記のSに与えたもの と同じ群から得る。Soは完全なタンパク質を表わすことも可能であり、従って キャリヤータンパク質への結合の必要性を取り除く。
Zがない場合には、上記のT細胞エピトープがXの位置に与えられることは注目 すべきことである。
さらに本発明の範囲に含まれるものは、基本的な類似体で、Zが「レトロインベ ルソ」なアミノ酸、すなわちアミノ酸に相当する官能基を有する三官能アミンで あるか又は、それを含んでいる類似体の誘導体である。例えば、本発明による類 似体で、レトロインベルソなアミノ酸を含んでいる類似体は次の式、 Al−N−C−N−A2 HHH [式中、Rはいずれかの官能基であるが、好ましくはGlyであり、A1及びA 2は好ましくは、それぞれここに定義した誘導体の1つのコピーであり(必ずし も同じである必要はない)、C末端で結合しているコを有し得る。特に好ましい 態様においては、A1又はA2のいずれか一方のYの位置のTyr又はCysが 、もう一方のコピーの、相当する位置の残基以外のタイプのアミノ酸で置換され ているか、又は二者択一的に省略されてもよい。従って、この二量体の結合は、 Yの位置の残基のどちらか(任意に両方)の側鎖を介してなされる。二者択一的 に、A1及び(又は)A2は天然のpGnRHでよく、レトロインベルソなアミ ノ酸のRはCys又はTyrでよい。
先に論じたように、T細胞エピトープはセグメント2の中に任意に含むことがで きる。
類似体は式、 A、−B−A。
[式中、Bはレトロインベルソなアミノ酸であり、AI及びA2は同じか又は異 なり、以下の配列、pG l u−Hi s−Trp−3er−Tyr−W−T rp−Leu−Arg−Pro−G l y−X−Y−2゜ (式中、W、X、及びYは先きに定義した通りであり、Zo はレトロインベル ソなアミノ酸を含まないこと以外は先に定義した2と同じである)を有する。
ペプチドのレトロインベルソな修飾は、1つ以上のペプチド結合の反転を含み、 もとの分子よりも酵素分解に対してより抵抗性のある類似体を生じ、大きな免疫 原に対する媒体の為の高濃度のエピトープを含む、分枝の免疫原の生成への便利 な道を提供する。これらの化合物を、生物学的に活性がある短鎖のペプチドのレ トロインベルソ類似体の、大量の溶液合成に用いることは大きな可能本発明のも う一つの面は、アミノ酸配列、pGlu−His−Trp−3er−Tyr−W −Trp−Leu−^rg−Pro−Gly−X−Y−Z(式中、WはGly又 はD−アミノ酸を表わし、Xは結合を表わすか又は、1つ以上の、同じか異なる アミノ酸を表わし、YはCys又はTry又は、何もないことを表わし、2は何 もないか又は1つ以上の、同じか異なるアミノ酸を表わすか又は、連続性又は不 連続性のペプチド鎖であり、その不連続性又は各々の不連続性は、非αアミノ酸 である多官能リンカ一部分であるか又は、WがGlyであり、X及びYがなく、 Zがあるという条件でレトロインベルソなアミノ酸である)を有する、魚類のG nRH類似体を製造する方法で、公知の化学的技法又は生物学的技法及び/又は 組換え技術を用いた残基のカップリングの工程と、類似体の単離の工程とを含む 方法を提供することである。
本発明による類似体は、標準的なペプチド合成法により合成することができる。
例えば1963年にl[errifieldにより紹介された固相ペプチド合成 法(SPPS)(J。
^trr、 Chec、 Soc、 85.2149)を使用することができる 。
この方法では、成長しつつあるペプチド鎖を、C末端を介して不溶性の固体の支 持体に共有結合で結合させる。
合成は、アミノ酸を希望する配列に、逐次的に加えていくことにより行なう。反 応及び分解の副成物のほとんどは反応混合物中に溶解するので、溶液中での合成 に必須である精製のすべての中間段階は、この場合には単なる洗浄に省略した。
5ppsの利点は、スピードと、相対的な履行の容易さと、その方法の一部又は 全部の自動操作が可能であることである。5ppsの使用で、数十グラムのペプ チドを産生ずることができる。
5ppsは、1963年にl1errifieldにより開発されたように、4 つの段階から成るものとして簡単に述べることができる。
(A)一番目の、保護されたアミノ酸を、固体の支持体に共有結合で結合させ、 合成を通して安定に残るようにする、 (B)結合した残基の遊離のアミノ基を、側鎖のいかなる官能基の保護グループ も安定である条件下で保護を解くことによって、再生する、 (C)二番目の保護されたアミノ酸を、縮合により最初のアミノ酸と結合させ、 アミド結合の形成をする。
BとCの段階は、合成が完了するまで繰り返す、(D)合成の最後に、ペプチド を固体の支持体からはずし、いかなるアミノ酸側鎖の保護グループも除去する。
相当な数の、アミノ酸保護基の組み合わせが文献に記述されてきた。しかしなが ら、現在は、それらの組み合わせのうちの2つだけが一般に使われている。第一 は、t−ブトキシカルボニル(Boc)とベンジルの組み合わせで、1963年 以来11errifieldが用いており、今でも広く使用されている。より最 近では、5heppardらの開発したフルオレニルメトキシカルボニル(1” moc)と1−ブチル系がますます広く応用されるようになってきた(Shep pard、 RC、1986年、5cience Tools、The LKB Instrument Journal 33.9)。それ以外の例は、Ar5 ady、R,らにより開発された固相樹脂を用いるFmo c−ポリアミド法( J、Chetn、Soc、PerkinTrans、 1981年、1巻、52 9−537頁)及び、組み込まれた個々のアミノ酸のフルオレニルメトキシカル ボニル(Fmo c)保護法(Atherton、 E、らによる、J。
Chem、 Soc、 Perkin Trans、 、1983 L 65− 73)及び9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmo c)化学(例えば、 Artherton、 E、らによる(1985年) J、 Chew、 So c。
Chem、 Comm、 165を参照)を含む。
さらに本発明の範囲内に含まれるものは、遺伝コードを介してここに述べた、い かなるペプチド類似体の配列もコードしているDNA分子及びRNA分子である 。かかるDNA分子は、適当な微生物又は真核生物の細胞培養物を用いた発現系 に用いて、ここに述べた類似体を産生させることができる。同じような分子が、 かかる発現系において合成されており、文献に述べられている(例えば、欧州特 許出願筒85307311.2号参照)。
かかる系を用いた場合、レトロインベルソなアミノ酸誘導体を組み込んでいる類 似体を直接つくることはできないことは注目すべきである。しかしながら、基本 的な類似体は作ることができ、次に精製し、標準的なペプチド/有機化学を用い てレトロインベルソなアミノ酸に化学的に結合させることができる。最近、レト ロインベルソなペプチドの、ポリアミドタイプの樹脂上での固相合成法の為の実 用的かつ便利な新規な方法が、記述されている[Gazerro、 H,、Pi nori、 M、及びVerdini、 A、S。
(1990年)、A new general procedure for  the 5olid−phase 5ynthesis of retro−i nverso peptidesS”Innovation and Pers pectives in 5olid PhaseSynthesis”Rog er Epton 1iSSPCC(UK) Ltd、、英国、バーミンガム] 。
好ましくは、類似体をキャリヤー分子に結合させ、類似体−結合体を得る。小さ い分子又は大きい分子のいかなるキャリヤーも又は、微生物も用いることができ るが、従来用いられてきたキャリヤーの中でも、スカシガイヘモシアニン(K  L H) (keyhole limpethaemocyanin) 、ウシ 血清アルブミン(BSA)、ニワトリガンマグロブリン(CGG) 、破傷風ト キソイド、ジフテリアトキソイド(DPT)、ツベルクリン精製タンパク質誘導 体(PPD)、ムラミルジペプチド(MDP)、ダイズトリプシンインヒビター (STI)、コレラ毒素又はそのBサブユニットが好ましい。PPDの場合には 、BCGワクチンを用いたプライミングが有利であることに注目されたい(La cbmann。
Pらによる、1986年、”5ynthetic Po1ypeptides  asAntigens” 5Ciba Foundation Symposi um 119.25−40頁)。
魚類の自己免疫化に際し、LHRH類似体のキャリヤーとして特に好ましいもの は、次のような微生物又は高分子抗原であり、それらは魚のワクチンの成分であ る。
アエロモナスーサルモニシダ(Aeromonas salmonicida  )(フルンケル症)、エルシニア拳ルケリー(Yersiniaruckeri ) (ERM) 、及びビブリオ・アンギラリウム(Vibrio angui llarium )とビブリオ惨オルドリー(Vibrio ordalii) の混合物(ビブリオ病)。
最近、グラム陰性非運動性細菌であるアエロモナス・サルモニシダによって引き 起こされるフルンケル症の防御のための5つの基本的なタイプのワクチン、すな わち全死滅細胞又は全粉砕細胞(細菌ワクチン)、細胞外生成物(E CP)及 びECP )キソイド、ECPと組み合わせた殺した全細胞、生きている弱毒化 ワクチン及び精製した抗原が検査された。さらに、ある抗原に対して魚類又は哺 乳類で生じた高度免疫血清が受動的な防御に使用された。さらに、グラム陰性運 動性細菌であるエルシニア・ルケリーによって引き起こされる腸管レッドマウス 病(enterierediouth) (ERM)に対して成功したワクチン (又は細菌ワクチン)が生産されており、ホルマリンで不活化した全細菌培養物 を含む。北半球における今日の、商業用ビブリオ病ワクチンは最もありふれた種 であるV、アンギラリウム及びV、オルドリーの混合物を含む。これらのワクチ ンは、全細胞及びECPの混合物を含んでいる単純な不活化した培養物である。
本発明の更なる面は、本発明によるpGnRH類似体又は類似体の結合体と、獣 医学的に受け入れられる賦形剤とを含んでいるワクチンを提供する。
かかるワクチンは、魚類を自己免疫させる為に用いることができるので、本発明 の更なる面は、魚類における性的発達を阻害する為の方法、すなわち、効果的な 量のpGnRH類似体又は類似体結合体を、前記の魚類に投与して、内在性pG nRHの生物学的効果を有意に減少させるに十分な力価の抗pGnRH抗体を作 り出すことを含む方法を提供する。
Yの位置にCys又はTyrを含んでいる類似体の結合は、文献に詳しく述べら れている試薬及び方法を用いて容易に作ることができる。例えば、N−γ−マレ イミドブチリルオキシスクシンイミド(Calbiochem)は、Yの位置に Cys残基を含んでいる魚類のGnRH類似体を、キャリヤータンパク質のリジ ン側鎖に、チオエーテル結合を介して結合させる為に用いることができ、一方Y の位置にTyr残基を含んでいる類似体の結合では、N−(4−ジアゾフェニル )−マレイミドとの間にジアゾ結合を形成することができる。
ペプチド及び結合体は、例えば高性能液体クロマトグラフィー、ドデシル硫酸ナ トリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動及び高速液体クロマトグラフィーを 含む、本技術分野で周知の方法を用いて、必要な度まで容易に精製することがで きる。
本発明によるペプチドキャリヤー結合体は、次の目的に使用することができる。
1)動物を免疫し、以下に特定した使用の為の抗魚類GnRH抗体を生じさせる 為、 2)魚類GnRHに対して魚を自己免疫させ、性的発達を遅らせるか、停止させ るか、又は退行させる為、 生殖能力を調節するか、限定するか又は除去する為、 GnRH依存性の魚類の腫瘍を治療する為、魚の生理学的、獣医学的研究をする 為、3)たとえば、血清試料中の抗魚類G n、 RH抗体の存在を調べる為の 診断薬として。
類似体に対して生じた抗魚類GnRH抗体も、本発明の一部を成す。それらはた とえば、次のように使うことができる。
1)魚類の生理学/免疫学を探求する為の研究手段として、 2)抗イデイオタイプ抗体を生じさせる為の抗原として、 3)受動免疫処理をして、 性的発達を遅くするか、停止するか又は退行させる為、 生殖能力の一時的な調節をする為、 GnRH依存性の魚類の腫瘍を治療する為、その他の方法で魚類G n RH活 性を妨ぐ為(受動免疫処理は、魚類又は哺乳類で生じさせたポリクローナル抗体 、モノクローナル抗体及び単一ドメイン抗体の投与により行なう)、 4)魚類GnRHの、たとえば血清試料中の存在を調べる診断薬として。
上記2)で述べた抗イデイオタイプ抗体が、本発明の一部を成すことは明らかで ある。
本発明による合成ポリペプチドに特異的に結合する、ポリクローナル抗体又はモ ノクローナル抗体、かかる抗体のキメラ型、及び魚類型(piscinised  forms)の調製(例えば、Morrisonらによる、(1984年)  PNAS (USA)81、6851.−6855頁; Riechmannら による(1988年)Nature 332.323−327頁参照)、単一ド メイン抗体の調製(例えば、Ward、 E、S、、Gussow、 D、、r ifffth、^、D1、Jones、 P、及びWinter、 G、 (1 989年) Nature 341.544−546頁)を、従来の方法で行な い、先に述べたように、かかる抗体は本発明の一部を成すと考えられる。
抗魚類GnRH抗体又は魚類GnRHの検出に関しては、当業者は、本技術分野 で公知の免疫検査法、中でもサンドイッチ分析法、競合及び非競合分析法及び、 直接及び間接標識の使用などを承知しているであろう。好ましくは、抗魚類Gn RH抗体を検出する為のキットは、本発明による類似体又は類似体結合物、標識 手段及び固体の支持体を含む。
魚類ワクチンの投与には、いくつかの方法、たとえば注射、経口投与及び液浸が ある。
腹膜腔内注射(intraperitoneal 1njection )は、 予防接種の最も効果的な手段であり、さらに免疫応答の大きさを増すアジュバン トの使用が可能である。不都合な点は、魚にストレスを引き起こす、麻酔及び取 扱いを必要とすること及び、緊張する労働だということである。
しかしながら、連発式注射器及び生産ラインシステムを使用すれば、1時間あた り1000匹の魚に注射することができる。しかしながら、15g未満の魚には 用いることができない。
経口接種は、すべての大きさの魚に集団投与する為に適しており、取扱いによる ストレスを負わせない。しかしながら、本質的な限界があり、それにより多量の ワクチンが必要であり、経費が増し、個体ごとの投薬量の不確かさが増す。経口 接種は有効性に乏しく、低いか又は矛盾した防御水準に終わる。はとんどの経口 投与作業は、ビブリオ病のワクチンで行なわれてきた。
直接液浸(D、I、)は好ましく、ワクチンに数秒間さらすことのみを必要とす る簡単で迅速な方法である。
この方法は、現在自動化され、ビブリオ病ワクチン並びにERMワクチン用に「 バス」又は「フラッシュ」というような変法が開発されており、魚保持タンクに 、ワクチンを注ぐだけでよい。この方法は、より多量のワクチンを消費し、さら す時間が長い為(約1時間)、水の酸素補給及び、魚のストレスに対する厳重な 監視を含むが、注射はど緊張しない仕事である。
(i)1種類より多いキャリヤー分子と結合している類似体及び/又は(ii) 同一のキャリヤー分子に結合している1種類より多い類似体を含むカクテルで免 疫する方法は有利である。さらに、いずれかのペプチド類似体、その結合体及び 、それらのカクテルをいずれかの適当なアジュバント又はデリバリ−システムに より投与し、さらに1つより多いアジュバント又はデリバリ−システムを組み合 わせ、いわゆる「スーパーカクテル」を形成することができる。好ましいアジュ バント及びデリバリ−システムは、水酸化アルミニウム(alum) 、ミクロ スフェア、リボゾーム、ミセル、ニオシーム(niosome )、lSC0M 5SBraunsリポタンパク質及び魚類ワクチンの微生物の全細胞又は成分を 含む。
ここに本発明を、制限しない実施例の方法で述べる。
実施例1 本発明によるpGnRHのカルボキシルが伸長された形を、標準的な固相Fmo  c方法論を用いて合成する。
トリフルオロ酢酸の存在下に、ペプチドを樹脂から切り離し、次にゲルろ過、イ オン交換クロマトグラフィー及び逆相高速液体クロマトグラフィーにより精製す る。ペプチドを、MBS(m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシン イミドエステル)により、種々のキャリヤーに結合させる。
ニワトリガンマグロブリン(CG G)は、ニジマスでは、他のワクチンに良好 なキャリヤーであることがすでに示されており、本実施例に使用する。PPDも 、哺乳類の研究では、キャリヤーとして立証済みであるので使用する(BCGを 用いてあらかじめ免疫することが必要だが)。pGnRH類似体をキャリヤーに 、ペプチド対タンパク質のモル比が30〜40:1になるように結合させ、3つ の異なる濃度のものをニジマスの腹膜腔内に注射した。
続く血清抗体応答を、ホースラディツシュペルオキシダーゼ(HRP)を結合し たモノクローナル抗ニジマスIgを用いた酵素免疫検定法(EJ、l5A)によ り、週ごとに10週にわたって検査する。本実施例のいくつかの検査では、抗p GnRH抗体の産生の最適なプロトコールを決定する為、キャリヤーを用いた前 免疫、又はアジュバントやブースターの注入を行なう。
実施例2 実施例1で決定した最適プロトコールを用いて、成熟する潜在力のあるニジマス に一群を免疫した。抗体応答を、成長速度及び性ステロイド(たとえばテストス テロン)の産生の検査と共に、実施例1と同様に検査する。
実験の最後に魚を殺し、性腺を取り出し、重さを測定し、成熟指数(gonad osomatic 1ndex ) (G S I )を決定する。次いで性腺 を、後の光学顕微鏡による組織学的研究用に固定する。免疫した魚は、対照であ る未処理の魚より、有意に良好なGSIを示す。
実施例3 ツベルクリン精製タンパク質誘導体に結合させたサケ科の魚の性腺刺激ホルモン 放出ホルモンの伸長類似体(5GnRBa−PPD)を用いた成熟中のニジマス の免疫法。
方法 a ) 5GnRH−Gly−CysのPPDへの結合ツベルクリンP P D  [1,008mg/ml+フェノール防腐剤(Evans Lim1ted) を、ベンジオール化(benzyolated )したセルロースチューブに入 れ、0.9%NaClに対して12℃で一晩透析し、フェノールを除去した。次 にポリエチレングリコール(PG20000 )を用いてPPDを1.5時間濃 縮し、4.032mg/mlとした。PPD溶液(10,08mgのPPDを含 む2.5ml )を、ジメチルホルムアミド(DMF)5.04μm中の1.0 8mgのN−7−vレイミドブチリルオキシスクシンイミド(GMBS)と、室 温で1時間混合し、次いでセファデックスカラムG−251PD−10にかけ、 3.5mlのBuffer A (0,0511Natl 2PO4,0,14 1NaCISpB7.0 )で溶出した。蒸留水に溶がし、次にBuffer  Aに溶かした、3mg/mlの5GnRH−Gly−Cys 4.687m1( すなわち14.0616mgの5GnRH−Gly−Cys )を、−滴ずっP PDに加えた。溶液を、室温で2時間、窒素の存在下に撹拌し、遊離なチオール の含有量をすべて査定した。
結合体をベンジオール化したセルロースチューブに入れ、蒸留水に対して12℃ で一晩透析し、必要な時まで−20℃で保存した。
b)遊離チオールの分析 結合体の遊離チオール含有量を、試薬5.5−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸 )(DTNB)を用いて、還元型グルタチオンを標準として測定した。El1m an分析法の、段階的に下っていくマイクロタイタープレートの変形物を用いて 、2 μm (7)IOIIIMDTNBと250μlのPBS(pH8)とを 、50.ulc7)試料に加え、10分後11:405nm (D吸収を測定し た。
C)ニジマス及びその免疫処理管理 成熟中のニジマス130匹(体長的30cm)に、凍結焼き印(freeze  brands )の種々の組み合わせを用いて、個々に標識をつけた。それぞれ の魚の体長及び体重を記録し、600μlの血液試料を採り、前免疫血清抗体濃 度を測定した。さらに、血清中のステロイド濃度を測定して魚の性を決定した。
魚を2つの群に分け、5GnRB−Gly−Cys−PPDか又は生理食塩水の いずれかを、Freund’ s完全アジュバント(FCA)に加えたものを腹 膜腔内に投与した。処理群及び対照群を雄と雌に分けた。雄は、周囲の明るさ及 び温度の中に保持した。雌をさらに2群に分け、一方は周囲の明るさ及び温度( 変動があるが、14℃以下)に、もう一方は、周囲の明るさの中で、14℃に保 持した、後者の群の魚は、抗5GnRH−Gly−Cys抗体の力価に及ぼす温 度の影響と、結果としての魚の成熟の差を査定する為に用いた。実験を通じて4 週間ごとに、個々に標識した魚の体重を測り、体長を測り、採血した。血清は、 抗5GnRH−Gly−Cys抗体についてはELISA法で(5GnRH−G ly−Cys−BSAを用いて)分析し、ステロイドホルモンである17−βエ ストラジオール及び/又は11−ケトテストステロンについてはRIA(ラジオ イムノアッセイ)により分析した。
d)ステロイド分析 成熟中の魚の血清中の17−βエストラジオール(E2) 、及び11−ケトテ ストステロン(11−1[T )の濃度をラジオイムノアッセイ(放射性免疫検 定)により測定した。この分析法では、放射活性標識ステロイドは限られた量の ステロイド特異抗体と結合し、その相互作用は未標識のステロイドの添加により 、部分的に阻害される。
e)抗5GnRH−Gly−Cys ELISAの最適化サケ科の魚のGnRH −Gly−Cysを、El、ISAに使用する為、ウシ血清アルブミン(BSA )に結合させた。
0、5mlのBuffer A中のB S A 10ogと、5 μI DMF 中のGMS81mgとを化合させ、最終的に結合させて6、246mgの5Gn Rtl−Gly−Cysを得た。EL I SAのチェ”7力−盤分析法は、成 熟の実験における抗5GnRH−Gly−CysEL I SA法に適した5G nRH−Gly−Cys−BSAのコーティング濃度の選択を可能にした。
結果 i)抗5GnRH−Gly−Cys抗体の力価5GnRトGly−Cys−PP Dで免疫してから(魚あたり20μgの5GnRH−Gly−Cysを、FCA に加え、腹膜腔内に注射)8週間後の抗5GnRH−Gly−Cys抗体価は、 表1に示したように、対照群に比べて増加した(雌雄ともに)。
表1 抗5GnRH−Gly−Cys抗体の平均力価(log2±5E) ii)成熟中のニジマス血清中の17−β−エストラジオール濃度: 5GnR H−Gly−Cys−PPDを用いた免疫処理の効果成熟中の雌のニジマスにお ける17−β−エストラジオールの血清中の濃度は、表2に示したように、免疫 後4週までは処理群及び対照群ともに、同じ速度で増加し続けた。免疫後8週ま で、対照群の17−β−エストラジオール濃度は同じ速度で増加し続けた。しか しながら成熟中の雌の5GnRトGly−Cys−PPD群は、免疫後8週では 、成熟中の雌の対照よりも有意に低い17−β−エストラジオール濃度を示した (p<0.05: を−検定)表2 成熟中のニジマス血清中の17−β−エス トラジオールの平均濃度(ng/ml +SE)及び、5GnRHa−PPDを 用いた免疫処理の効果 iif )抗体価とステロイド濃度との相関関係成熟中のニジマスにおいて、5 GnR■−Gly−Cys−PPDで免疫した後の抗体価の上昇は、血清中の1 7−β−エストラジオール濃度の有意に低い上昇と相互関係があることは明らか である。データは、雌のニジマスにおいて、pGnRB−Gly−Cys−PP Dが性的成熟の開始の遅延に活性があることを示している。
、 、、 、 PCT/is 92100040国際調査報告 フロントページの続き (51) Int、 C1,5識別記号 庁内整理番号GOIN 33153  B 8310−2J33/68 7055−2J // C12N 15/16 C12P 21102 ZNA C8214−4B(72)発明者 ロブラン、 バリー 英国 ニスケイ6・5エイエイ、チェシアー、マーブル・ブリッジ、タウン・ス トリート22 エイ、ジ・オールド・ペイカリ−F” I

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.アミノ酸配列、 【配列があります】 [式中、WはGly又はD−アミノ酸を表わし、Xは結合又は、同じか又は異な る1つ以上のアミノ酸を表わし、YはCys又はTyr又は何もないことを表わ し、Zは何もないか又は1つ以上の、同じか又は異なるアミノ酸を表わすか、又 は連続性又は不連続性のペプチド鎖であり、その不連続性又は各々の不連続性は 、非α−アミノ酸多官能リンカー部分であるか又は、WがGlyであり、Xおよ びYがなく、Zがあるという条件でレトロインベルン(retro−inver so)なアミノ酸である] を有する魚類のGnRH類似体。
  2. 2.WがGlyである請求項1に記載の類似体。
  3. 3.YがCysである、請求項1又は請求項2に記載の類似体。
  4. 4.Xが、1つ以上のグリシシ残基である、請求項1乃至3のいずれか1請求項 に記載の類似体。
  5. 5.X又はZが1つ以上のT細胞エピトープを含む、請求項1乃至3のいずれか 1請求項に記載の類似体。
  6. 6.Zがレトロインベルンなアミノ酸から成る、請求項1乃至5のいずれか1請 求項に記載の類似体。
  7. 7.式、A1−B−A2 [式中、Bはレトロインベルンなアミノ酸であり、A1及びA2は同じか又は異 なり、配列、【配列があります】 (式中、W、X及びYは請求項1に定義した通りであり、Z′はレトロインベル ソなアミノ酸を含まないことを除いて請求項1に定義したZと同じである) を有する〕 を有する、請求項6に記載の類似体。
  8. 8.配列、【配列があります】 を有する、請求項1に記載の類似体。
  9. 9.キャリヤー分子に結合された、請求項1乃至8のいずれか1請求項に記載の 類似体。
  10. 10.請求項1乃至8のいずれか1請求項に記載の類似体又は請求項9に記載の 類似体結合体を獣医学的に容認できる賦形剤とともに含むワクチン。
  11. 11.請求項1乃至8のいずれか1請求項に記載の類似体又は請求項9に記載の 類似体結合体、標識手段及び固体支持体を含む、試料中の抗−魚類GnRH抗体 検査用キット。
  12. 12.魚類の性的発達を遅くするか、停止させるか又は退行させるか又は魚類の 生殖能力を制御する薬剤を製造するための、請求項1乃至9のいずれか1請求項 に記載の類似体の使用。
  13. 13.アミノ酸配列、 【配列があります】 [式中、WはGly又はD−アミノ酸を表わし、Xは結合又は、同じか又は異な る1つ以上のアミノ酸を表わし、YはCys又はTyr又は何もないことを表わ し、Zは何もないか又は1つ以上の、同じか又は異なるアミノ酸を表わすか又は 連続性又は不連続性のペプチド鎖であり、その不連続性又は各々の不連続性は、 非α−アミノ酸多官能リンカー部分であるか又は、WがGlyであり、X及びY がなく、Zがあるという条件でレトロインベルン(retro−inverso )なアミノ酸である] を有する魚類のGnRH類似体の製造方法であり、それ自体、公知の化学的、生 物学的及び/又は組換え技術を用いて残基をカップリングさせる工程及び、類似 体を単離する工程を含む、方法。
  14. 14.類似体が連続性のペプチド鎖である、請求項1乃至5のいずれか1請求項 又は請求項8に記載の類似体をコードするDNA。
  15. 15.請求項1乃至8のいずれか1請求項に記載の類似体に特異的に結合する抗 体又は抗原結合フラグメント。
  16. 16.請求項15に記載の抗体又は抗原結合フラグメント、標識手段及び固体支 持体を含む、試料中の魚類GnRH検査用キット。
  17. 17.魚類の性的発達を遅くするか、停止させるか又は退行させるか又は魚類の 生殖能力を制御する薬剤を製造することにおける、請求項15に記載の抗体又は 抗原結合フラグメントの使用。
  18. 18.請求項1乃至8のいずれか1請求項に記載の類似体又は請求項9に記載の 類似体結合体で対象体を免疫すること及び生成された抗体又は抗体を生成する細 胞を単離することを含む、請求項15に記載の抗体又は抗原結合フラグメント製 造する方法。
  19. 19.請求項15に記載の抗体又は抗原結合フラグメントに特異的である、抗イ ディオタイプ抗体。
  20. 20.魚に有効量の、請求項1乃至8のいずれか1請求項に記載の類似体又は請 求項9に記載の類似体結合体又は請求項15に記載の抗体又は抗原結合フラグメ ントを投与する工程を含む、性的な発達を遅くするか、停止させるか又は退行さ せるか又は、生殖能力を制御するか、制限するか又は除くために魚類のGnRH に対して魚を免疫化する方法。
  21. 21.請求項1乃至8のいずれか1請求項に記載の類似体又は請求項9に記載の 類似体結合体又は請求項15に記載の抗体又は抗原結合フラグメントを含有する 水に魚を含浸させる、請求項20に記載の方法。
  22. 22.請求項1乃至8のいずれか1請求項に記載の類似体又は請求項9に記載の 類似体結合体又は請求項15に記載の抗体又は抗原結合フラグメントを経口的に 投与させる、請求項20に記載の方法。
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