JPH065044Y2 - 工作機械の多軸ヘッド交換装置 - Google Patents

工作機械の多軸ヘッド交換装置

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JPH065044Y2
JPH065044Y2 JP1988013691U JP1369188U JPH065044Y2 JP H065044 Y2 JPH065044 Y2 JP H065044Y2 JP 1988013691 U JP1988013691 U JP 1988013691U JP 1369188 U JP1369188 U JP 1369188U JP H065044 Y2 JPH065044 Y2 JP H065044Y2
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axis
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spindle
moved
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豊 沢田
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は多軸ヘッドを交換しつつ複数種類の加工を連続
して行う形式の工作機械に係り、特に、簡単な構成で多
軸ヘッドを迅速に交換できるとともにその多軸ヘッドの
工具取替えも容易な多軸ヘッド交換装置に関するもので
ある。
従来技術 それぞれ複数の工具が前方へ突き出すように配設された
複数種類の多軸ヘッドを順次択一的に選択して、前後方
向へ移動させられる主軸頭に前記工具が前方へ突き出す
姿勢で装着し、被工作物に複数種類の加工を連続して行
う形式の工作機械が従来から知られている。例えば、特
公昭51−34140号公報や特開昭63−16907
号公報に記載されている装置はその一例であり、何れも
予め定められた単一のヘッド交換位置まで多軸ヘッドを
搬送し、横へスライドさせて主軸頭との間で多軸ヘッド
を迅速に交換できるようになっている。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来の多軸ヘッド交換装置
は、主軸頭を前後進させる駆動機構とは別に、多軸ヘッ
ドをヘッド交換位置まで搬送する搬送装置や主軸頭から
外された多軸ヘッドをヘッドストッカ等まで戻す戻し装
置等が必要であるため、装置が全体として複雑で且つ大
掛かりとなり、制御も煩雑になるという問題があった。
本考案は、以上の事情を背景として為されたもので、そ
の目的とするところは、多軸ヘッドを迅速に交換できる
簡単な構成の多軸ヘッド交換装置を提供することにあ
る。
課題を解決するための手段 そして、上記目的を達成するために、本考案は、それぞ
れ複数の工具が配設された複数種類の多軸ヘッドを順次
択一的に選択して、前後方向へ移動させられる主軸頭に
前記工具が前方へ突き出す姿勢で装着し、被工作物に複
数種類の加工を連続して行う形式の工作機械において、
前記主軸頭の多軸ヘッドを交換する装置であって、(a)
前記主軸頭の左右両側においてそれぞれ前記前後方向に
複数配設され、前記多軸ヘッドをそれぞれ前記主軸頭に
装着する姿勢と同じ姿勢で且つその主軸頭側へのスライ
ド可能に保持するとともに、常には前記主軸頭の移動ス
トロークの範囲内において互いに干渉しない範囲で前後
方向に接近する予め定められたヘッド交換位置にそれぞ
れ位置させられる複数のヘッドストッカと、(b)前記前
後方向に配設された複数のヘッドストッカを、そのヘッ
ドストッカが保持している前記多軸ヘッドの前記工具の
取替えが可能なように相対移動させるストッカ移動手段
と、(c)前記多軸ヘッドに係合可能な係合部材を備えて
前記主軸頭に配設され、その係合部材を前記前後方向と
直角な左右方向へ移動させることにより、前記ヘッド交
換位置に位置させられた前記ヘッドストッカと、そのヘ
ッド交換位置に対応する複数位置で停止させられる前記
主軸頭との間で前記多軸ヘッドの受渡しを行う受渡し装
置とを有することを特徴とする。
作用および考案の効果 このような工作機械の多軸ヘッド交換装置においては、
複数種類の多軸ヘッドをそれぞれ保持しているヘッドス
トッカが、常には予め定められた複数のヘッド交換位置
にそれぞれ位置させられており、主軸頭をそれ等のヘッ
ド交換位置の何れかに対応する位置で停止させることに
より、所定のヘッドストッカとの間で受渡し装置によっ
て多軸ヘッドの受渡しが行われる。すなわち、前後進さ
せられる主軸頭をヘッド交換位置に対応する複数位置で
停止させ、ヘッドストッカとの間で直接多軸ヘッドの受
渡しを行うようにしたのであり、単一のヘッド交換位置
まで多軸ヘッドを搬送する搬送装置などを備えた従来装
置に比較して、装置が簡単且つ安価に構成されるととも
に、そのための制御も容易となる。特に、本考案では多
軸ヘッドの受渡しを行う受渡し装置が主軸頭に配設され
ているため、複数のヘッド交換位置にそれぞれ受渡し装
置を配設する場合に比較して装置が一層簡略化される。
一方、前後方向に配設された複数のヘッドストッカとの
間で直接多軸ヘッドの受渡しを行うためには、主軸頭の
移動ストロークを長くせざるを得ないが、上記ヘッド交
換位置は、互いに干渉しない範囲で前後方向に接近する
位置に定められているため、多軸ヘッドを交換する際の
主軸頭の移動ストロークが比較的短くなり、多軸ヘッド
の交換を迅速に行うことができる。
また、ヘッド交換位置が前後方向において互いに接近し
て定められると、多軸ヘッドの工具を取り替えるための
スペースが無くなるが、本考案では、ストッカ移動手段
により工具取替えが可能な位置へヘッドストッカを相対
移動させ得るため、多軸ヘッドをヘッドストッカに保持
したまま容易に工具を取り替えることができる。言い換
えれば、ヘッド交換位置の設定に際して工具取替えのた
めのスペースを考慮する必要がなく、ヘッド交換位置を
最接近させて主軸頭の移動ストロークを最小限とするこ
とができるのである。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本考案の一実施例である多軸ヘッド交換装置
を備えた工作機械の平面図であり、第2図,第3図は、
それぞれその正面図,右側面図である。これ等の図にお
いて、主軸頭10は送りユニットテーブル12上に配設
された一対のガイドレール14,16に案内されつつ前
後方向、すなわち第1図における上下方向へ移動させら
れるようになっている。この主軸頭10の前部には、4
種類の多軸ヘッド18a,18b,18c,18d(以
下、特に区別しない場合には単に多軸ヘッド18とい
う)のうちの1つが択一的に選択されて装着され、駆動
モータ20によりその多軸ヘッド18の工具22を回転
駆動しつつ前進させられることにより、ワーク保持装置
24に保持された図示しない被工作物に所定の加工を行
う。
すなわち、主軸頭10の前部には、第5図に明らかに示
されているように、その主軸頭10に内蔵されたヘッド
クランプシリンダの出力ロッド26が突き出していると
ともに、その出力ロッド26の先端には略水平な方向に
クランププレート28が固設されている一方、多軸ヘッ
ド18の後部には、それが主軸頭10に装着される姿勢
において略水平となる方向に横断面がT字形状を成す溝
30が形成され、上記クランププレート28の上下両端
部に係合させられるようになっており、クランププレー
ト28にその溝30が係合させられた状態において上記
出力ロッド26が引き込まれることにより、多軸ヘッド
18は主軸頭10に移動不能にクランプされ、クラッチ
32を介して前記駆動モータ20の回転力が工具22に
伝達されるようになっているのである。クランププレー
ト28は、多軸ヘッド18が第2図における左右方向、
すなわち工作機械の左右方向へ移動して着脱することを
許容する着脱位置と、その多軸ヘッド18を主軸頭10
にクランプするクランプ位置との2位置へ出力ロッド2
6により移動させられる。なお、多軸ヘッド18にはそ
れぞれ複数の工具22が予め定められた所定の位置に設
けられており、複数の切削加工を同時に行うようになっ
ている。
一方、前記送りユニットテーブル12の左右両側部に
は、それぞれブラケット52を介して一対のLMガイド
54が略水平に設けられ、4個のヘッドストッカ56
a,56b,56c,56d(以下、特に区別しない場
合には単にヘッドストッカ56という)が配設されてい
る。これ等のヘッドストッカ56は、それぞれ上記LM
ガイド54に長手方向、すなわち工作機械の前後方向の
移動可能に取り付けられた移動テーブル58と、保持プ
レート60とを備えて構成されており、保持プレート6
0は前記クランププレート28と同一形状を成して同一
の姿勢、すなわち上下の両端縁が略水平となる姿勢で移
動テーブル58に一体的に固設されている。したがっ
て、その保持プレート60に前記多軸ヘッド18の溝3
0が係合させられることにより、多軸ヘッド18は前記
主軸頭10に装着される姿勢と同じ姿勢で主軸頭10側
へのスライド可能に保持される。
上記ヘッドストッカ56a,56dは、送りユニットテ
ーブル12の左側において前後方向に配設され、前記多
軸ヘッド18a,18dを保持するものである。また、
ヘッドストッカ56b,56cは、送りユニットテーブ
ル12の右側において前後方向に配設され、前記多軸ヘ
ッド18b,18cを保持するものである。なお、図で
は多軸ヘッド18aが主軸頭10に装着されているた
め、その多軸ヘッド18aを保持すべきヘッドストッカ
56aは空である。
上記ヘッドストッカ56aおよび56d,56bおよび
56cは、送りユニットテーブル12を挟んで対称的に
配設されているとともに、それぞれストッカ移動シリン
ダ62a,62bにより前後方向へ移動させられるよう
になっている。右側のストッカ移動シリンダ62bにつ
いて詳しく説明すると、第3図に明らかに示されている
ように、ストッカ移動シリンダ62bは前記ブラケット
52に前後方向に沿って取り付けられ、その出力ロッド
64には前記ヘッドストッカ56b,56cがそれぞれ
係合させられている。一方のヘッドストッカ56cは出
力ロッド64に前後方向の相対移動不能に係合させられ
ているが、他方のヘッドストッカ56bは出力ロッド6
4に一定寸法xだけ前後方向の相対移動可能に係合させ
られているとともに、その移動テーブル58の前後端に
はそれぞれストッパボルト66,68が設けられ、送り
ユニットテーブル12に固設された位置決めブロック7
0,72に当接させられるようになっている。これ等の
ストッパボルト66,68と位置決めブロック70,7
2との当接により、ヘッドストッカ56bの移動ストロ
ークは寸法yに規定され、ヘッドストッカ56cの移動
ストロークはその寸法yと前記一定寸法xとを加算した
寸法に規定される。
上記出力ロッド64が突き出されてストッパボルト66
が位置決めブロック70に当接させられると、ヘッドス
トッカ56b,56cはそれぞれ前進端のヘッド交換位
置に位置させられ、ヘッドストッカ56bに保持された
多軸ヘッド18bは前記ワーク保持装置24と干渉しな
い範囲で極めて接近した位置、換言すれば僅かな隙間を
隔てた位置に保持される一方、ヘッドストッカ56cに
保持された多軸ヘッド18cは上記ヘッドストッカ56
bと干渉しない範囲で極めて接近した位置に保持され
る。
前記主軸頭10は、ヘッドストッカ56cが上記ヘッド
交換位置に保持された状態において、そのヘッドストッ
カ56cの保持プレート60の真横に前記クランププレ
ート28が位置する予め定められた後退端位置まで後退
させられる。また、ヘッドストッカ56bがヘッド交換
位置に保持された状態において、そのヘッドストッカ5
6bの保持プレート60の真横に前記クランププレート
28が位置する予め定められた中間位置で停止させられ
るようになっている。そして、ヘッドストッカ56b,
56cがそれぞれヘッド交換位置に位置させられた状態
において、主軸頭10が上記中間位置または後退端位置
へ移動させられることにより、それ等のヘッドストッカ
56b,56cと主軸頭10との間で多軸ヘッド18の
受渡しが可能となる。
一方、前記出力ロッド64が引き込まれ、前記ストッパ
ボルト68が位置決めブロック72に当接させられる
と、ヘッドストッカ56b,56cはそれぞれ後退端の
工具取替え位置に位置させられ、ヘッドストッカ56b
に保持された多軸ヘッド18bと前記ワーク保持装置2
4との間には寸法yの隙間が形成されるとともに、ヘッ
ドストッカ56cに保持された多軸ヘッド18cと上記
ヘッドストッカ56bとの間には寸法xの隙間が形成さ
れる。これ等の工具取替え位置においては、多軸ヘッド
18をヘッドストッカ56に保持したまま工具22の取
替え作業等が行われるのであり、上記寸法x,yは工具
22の取替えが可能な寸法に設定される。第4図は、こ
のようにヘッドストッカ56b,56cがそれぞれ工具
取替え位置に位置させられた状態を示した図である。
なお、左側のヘッドストッカ56a,56dも、ストッ
カ移動シリンダ62aにより上記ヘッドストッカ56
b,56cと同様に移動させられ、前後方向において互
いに等しいヘッド交換位置または工具取替え位置に位置
させられる。ストッカ移動シリンダ62a,62bは、
ストッカ移動手段に相当する。
前記主軸頭10の上部には、ヘッドストッカ56と主軸
頭10との間で多軸ヘッド18を受け渡す受渡し装置4
2が配設されている。この受渡し装置42は、主軸頭1
0上に左右方向へ水平に固設されたガイド44と、その
ガイド44に配設された係合部材46とを含んで構成さ
れており、係合部材46は図示しない駆動手段、例えば
モータによって駆動される送りねじやチェーン、或いは
シリンダなどにより、ガイド44に案内されつつ左右方
向へ水平直線移動させられる。この係合部材46には、
予め定められた一定寸法だけ左右に離間して下方へ突き
出す一対の係合爪48a,48bが設けられ、左側の係
合爪48aは、係合部材46が左方向の移動端に位置さ
せられた状態において左側のヘッドストッカ56aまた
は56dに保持された多軸ヘッド18aまたは18dと
係合させられ、右側の係合爪48bは、係合部材46が
右方向の移動端に位置させられた状態において右側のヘ
ッドストッカ56bまたは56cに保持された多軸ヘッ
ド18bまたは18cと係合させられる。また、これ等
の係合爪48a,48bは、主軸頭10が中間位置に位
置させられることにより、ヘッド交換位置に位置させら
れたヘッドストッカ56a,56bに保持されている多
軸ヘッド18a,18bとの係合が可能とされ、主軸頭
10が後退端位置に位置させられることにより、ヘッド
交換位置に位置させられたヘッドストッカ56d,56
cに保持されている多軸ヘッド18d,18cとの係合
が可能とされる。
上記多軸ヘッド18にはそれぞれその上面に上方へ突き
出すように溝部材50が固設され、その溝部材50の溝
内に係合爪48aまたは48bが前後方向の相対移動可
能かつ左右方向の相対移動不能に係合させられるのであ
るが、多軸ヘッド18a,18dの溝部材50は上面の
右端部に固設され、多軸ヘッド18b,18cの溝部材
50は上面の左端部に固設されている。また、係合部材
46の移動ストロークはヘッドストッカ56と主軸頭1
0との間で多軸ヘッド18を受け渡すことができる距離
に設定されており、係合爪48aに係合させられる多軸
ヘッド18a,18dは、係合部材46が左右の移動端
の間を往復移動させられることによってそれぞれヘッド
ストッカ56a,56dと主軸頭10との間を水平方向
へ直線移動させられ、係合部材46の係合突起48bに
係合させられる多軸ヘッド18b,18cは、係合部材
46が左右の移動端の間を往復移動させられることによ
ってそれぞれヘッドストッカ56b,56cと主軸頭1
0との間を水平方向へ直線移動させられる。なお、上記
係合爪48a,48bは、それぞれ図示しないシリンダ
或いはカム装置などにより、溝部材50の溝部との係合
が可能な係合位置と、溝部材50の溝部との係合が不能
な退避位置とへ移動させられるようになっている。
次に、以上のように構成された工作機械において、例え
ば多軸ヘッド18aにより加工を行った後、多軸ヘッド
18b,18c,18dに順次交換して、被工作物に複
数種類の加工を連続的に行う場合について説明する。な
お、かかる加工時には、ヘッドストッカ56は何れもヘ
ッド交換位置に位置させられている。
先ず、図に示されているように多軸ヘッド18aが主軸
頭10に装着された状態において、その主軸頭10が前
進させられることにより工具22によって被工作物に所
定の加工が行われ、多軸ヘッド18aによる加工が終了
すると主軸頭10は中間位置まで後退させられる。この
時、受渡し装置42の係合部材46は右方向の移動端に
保持されているとともに、係合爪48a,48bは共に
係合位置に位置させられており、係合爪48aは主軸頭
10に装着されている多軸ヘッド18aに係合させられ
ている一方、係合爪48bは主軸頭10が中間位置まで
後退させられることによりヘドストッカ56bに保持さ
れた多軸ヘッド18bに係合させられる。第1図および
第2図はこの状態を示したものである。
次に、クランププレート28を着脱位置へ移動させて多
軸ヘッド18aの主軸頭10に対するクランプを解除し
た後、受渡し装置42の係合部材46を左方向の移動端
まで移動させることにより、多軸ヘッド18aおよび1
8bは共に左方向へ水平直線移動させられ、多軸ヘッド
18aは主軸頭10から取り外されてヘッドストッカ5
6aに保持される一方、多軸ヘッド18bはヘッドスト
ッカ56bから引き出されて主軸頭10のクランププレ
ート28に取り付けられる。そして、クランププレート
28がクランプ位置へ移動させられることにより、多軸
ヘッド18bは主軸頭10にクランプされ、これにより
多軸ヘッド18aと18bとが交換される。
その後、主軸頭10を前進させて新たに装着された多軸
ヘッド18bにより被工作物に所定の加工が施される
と、主軸頭10は再び中間位置まで後退させられ、クラ
ンププレート28が着脱位置へ移動させられて多軸ヘッ
ド18bのクランプが解除されるとともに、係合部材4
6の係合爪48aは退避位置に位置させられて多軸ヘッ
ド18aとの係合が不能とされる。そして、その状態で
係合部材46が右方向の移動端まで移動させられること
により、多軸ヘッド18bは右方向へ水平直線移動させ
られてヘッドストッカ56bに保持される。この時、多
軸ヘッド18aはヘッドストッカ56aに保持されたま
まの状態に維持される。
多軸ヘッド18bがヘッドストッカ56bに戻された
後、主軸頭10は更に後退端位置まで後退させられ、こ
れにより、係合位置に保持されている係合爪48bはヘ
ッドストッカ56cに保持された多軸ヘッド18cに係
合させられる。そして、この状態で係合部材46が左方
向の移動端まで移動させられることにより、多軸ヘッド
18cは主軸頭10のクランププレート28に取り付け
られ、クランププレート28がクランプ位置へ移動させ
られることによって主軸頭10にクランプされる。係合
爪48aは退避位置に保持されたままで、係合部材46
が左方向の移動端まで移動させられる際に係合爪48a
と多軸ヘッド18dの溝部材50とが干渉することはな
い。
その後再び主軸頭10が前進させられることにより、多
軸ヘッド18cにより被工作物に所定の加工が施された
後、主軸頭10は後退端位置まで後退させられる。ここ
で、クランププレート28は着脱位置へ移動させられて
多軸ヘッド18cのクランプが解除されるとともに、係
合爪48aが係合位置へ移動させられて多軸ヘッド18
dと係合させられる。そして、その状態で係合部材46
が右方向の移動端まで移動させられることにより、多軸
ヘッド18cおよび18dは同時に右方向へ水平直線移
動させられ、これにより、多軸ヘッド18cはヘッドス
トッカ56cに保持される一方、多軸ヘッド18dは主
軸頭10のクランププレート28に取り付けられ、クラ
ンププレート28がクランプ位置へ移動させられること
によって主軸頭10にクランプされる。
その後、主軸頭10が再び前進させられて最後の多軸ヘ
ッド18dにより被工作物に所定の加工が施されると、
主軸頭10は後退端位置まで後退させられ、クランププ
レート28が着脱位置へ移動させられて多軸ヘッド18
dのクランプが解除されるとともに、係合部材46の係
合爪48bは退避位置へ移動させられて多軸ヘッド18
cとの係合が不能とされる。そして、その状態で係合部
材46が左方向の移動端まで移動させられることによ
り、多軸ヘッド18dは左方向へ水平直線移動させられ
てヘッドストッカ56dに保持される。この時、多軸ヘ
ッド18cはヘッドストッカ56cに保持されたままの
状態に維持される。
そして、多軸ヘッド18dがヘッドストッカ56dに戻
された後、主軸頭10は中間位置まで前進させられ、こ
れにより、係合位置に保持されている係合爪48aはヘ
ッドストッカ56aに保持された多軸ヘッド18aと係
合させられる。この状態で係合部材46が右方向の移動
端まで移動させられることにより、多軸ヘッド18aは
主軸頭10のクランププレート28に取り付けられ、ク
ランププレート28がクランプ位置へ移動させられるこ
とによって主軸頭10にクランプされる。係合爪48b
は退避位置に保持されたままで、係合部材46が右方向
の移動端まで移動させられる際に係合爪48bと多軸ヘ
ッド18bの溝部材50とが干渉することはない。
以上により、一つの被工作物に対する一連の加工は終了
し、新たな被工作物が取り付けられて上述した動作が繰
り返される。
このように、本実施例では、4種類の多軸ヘッド18
a,18b,18c,18dが、送りユニットテーブル
12の両側部に配設された4個のヘッドストッカ56
a,56b,56c,56dにそれぞれ保持され、主軸
頭10がそれ等のヘッドストッカ56に対応する位置、
すなわち中間位置または後退端位置へ移動させられるこ
とにより、受渡し装置42によってその主軸頭10とヘ
ッドストッカ56との間で多軸ヘッド18を直接受け渡
すようになっているため、単一のヘッド交換位置まで多
軸ヘッド18を搬送する搬送装置などを備えた従来装置
に比較して、装置が簡単且つ安価に構成されるととも
に、そのための制御も容易となる。特に、本実施例では
受渡し装置42が主軸頭10に配設されているため、各
ヘッドストッカ56との間における多軸ヘッド18の受
渡しをその一つの受渡し装置42によって行うことがで
き、装置が一層簡略化される。
一方、前後方向に配設された複数のヘッドストッカ56
との間で直接多軸ヘッド18の受渡しを行うためには、
主軸頭10の移動ストロークを長くせざるを得ないが、
ヘッド交換時におけるヘッドストッカ56の配設位置す
なわちヘッド交換位置は、互いに干渉しない範囲で前後
方向に接近する位置に定められているため、多軸ヘッド
18を交換する際の主軸頭10の移動ストロークが比較
的短くなり、多軸ヘッド18を迅速に交換できるととも
に、工作機械の全長が短くなって装置が小型かつ安価に
構成される。
また、ヘッド交換位置が前後方向において互いに接近し
て定められると、多軸ヘッド18の工具22を取り替え
るスペースが無くなるが、本実施例では、ストッカ移動
シリンダ62a,62bによりヘッドストッカ56をそ
れぞれ工具取替え位置へ移動させるだけで、それぞれの
多軸ヘッド18の前方に工具22の取替えが可能な隙間
が形成されるため、一々多軸ヘッド18をヘッドストッ
カ56から取り外すことなく容易に工具22を取り替え
ることができる。言い換えれば、ヘッド交換位置の設定
に際して工具取替えのためのスペースを考慮する必要が
なく、ヘッド交換位置を最接近させて主軸頭10の移動
ストロークを最小限とすることができるのである。
更に、本実施例では片側の2個のヘッドストッカ56a
および56d,56bおよび56cをそれぞれ1つのス
トッカ移動シリンダ62a,62bによって移動させる
ようになっているため、装置が簡単に構成される利点が
ある。
以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、本考案は他の態様で実施することもできる。
例えば、前記実施例では計4個の多軸ヘッド18を交換
して使用する工作機械について説明したが、この多軸ヘ
ッドの種類や数量は適宜変更できる。ヘッドストッカ5
6は、使用される多軸ヘッドの数量に応じて全ての多軸
ヘッドを保持できるように、送りユニットテーブル12
の両側部にそれぞれ1列で配設される。
また、前記実施例では係合部材46の係合爪48a,4
8bがそれぞれ係合位置と退避位置とに移動させられる
ようになっているが、それ等の係合爪48a,48bを
独立に左右方向へ移動させるようにしても差支えない。
その場合には、それ等の係合爪48a,48bを多軸ヘ
ッド18との係合が不能な退避位置へ移動させる必要は
ない。なお、係合部材46と多軸ヘッド18との係合形
態は適宜変更できるのであり、また、1本の係合爪だけ
で多軸ヘッド18を一つずつ移動させるようにすること
も可能である。
また、前記実施例では全てのヘッドストッカ56をヘッ
ド交換位置から後退させるようになっているが、ワーク
保持装置24が小さくて前側のヘッドストッカ56a,
56bに保持された多軸ヘッド18a,18bの前方に
邪魔物が無い場合には、後側のヘッドストッカ56c,
56dだけを後退させるようにしても差支えない。
また、前記実施例のヘッドストッカ56はLMガイド5
4によって前後方向の移動可能に保持されているが、ガ
イドロッドとガイドブッシュとの嵌合など他のガイド手
段を採用することもできる。
また、ヘッドストッカ56aおよび56d,56bおよ
び56cはそれぞれ1つのストッカ移動シリンダ62
a,62bによって移動させられるようになっている
が、4個のシリンダを用いてそれぞれ独立に駆動するよ
うにしたり、他の駆動手段、例えばモータによって駆動
される送りねじやチェーンなどを利用してヘッドストッ
カ56を移動することも可能である。
また、前記実施例の主軸頭10と多軸ヘッド18とはク
ラッチ32を介して連結されるようになっているが、こ
の連結手段は適宜変更できる。
その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基
づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である多軸ヘッド交換装置を
備えた工作機械の平面図である。第2図は第1図の工作
機械の正面図である。第3図は第1図の工作機械の右側
面図である。第4図は第1図の工作機械において多軸ヘ
ッドの工具取替え時の状態を示す右側面図である。第5
図は第1図の工作機械の主軸頭と多軸ヘッドとの連結構
造を説明する図である。 10:主軸頭 18a,18b,18c,18d:多軸ヘッド 22:工具、42:受渡し装置 46:係合部材 56a,56b,56c,56d:ヘッドストッカ 62a,62b:ストッカ移動シリンダ(ストッカ移動
手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ複数の工具が配設された複数種類
    の多軸ヘッドを順次択一的に選択して、前後方向へ移動
    させられる主軸頭に前記工具が前方へ突き出す姿勢で装
    着し、被工作物に複数種類の加工を連続して行う形式の
    工作機械において、前記主軸頭の多軸ヘッドを交換する
    装置であって、 前記主軸頭の左右両側においてそれぞれ前記前後方向に
    複数配設され、前記多軸ヘッドをそれぞれ前記主軸頭に
    装着する姿勢と同じ姿勢で且つ該主軸頭側へのスライド
    可能に保持するとともに、常には前記主軸頭の移動スト
    ロークの範囲内において互いに干渉しない範囲で前後方
    向に接近する予め定められたヘッド交換位置にそれぞれ
    位置させられる複数のヘッドストッカと、 前記前後方向に配設された複数のヘッドストッカを、該
    ヘッドストッカが保持している前記多軸ヘッドの前記工
    具の取替えが可能なように相対移動させるストッカ移動
    手段と、 前記多軸ヘッドに係合可能な係合部材を備えて前記主軸
    頭に配設され、該係合部材を前記前後方向と直角な左右
    方向へ移動させることにより、前記ヘッド交換位置に位
    置させられた前記ヘッドストッカと、該ヘッド交換位置
    に対応する複数位置で停止させられる前記主軸頭との間
    で前記多軸ヘッドの受渡しを行う受渡し装置と を有することを特徴とする工作機械の多軸ヘッド交換装
    置。
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GB1445068A (en) * 1974-07-03 1976-08-04 Int Flavors & Fragrances Inc Tricyclic alcohols uses of tricyclic alcohols and processes for preparing same
DE3329539C2 (de) * 1983-08-16 1985-12-05 Hüller Hille GmbH, 7140 Ludwigsburg Vorrichtung zum Wechseln eines Werkzeugträgers an einer Bearbeitungseinheit zum Bearbeiten von Werkstücken
JPH0790402B2 (ja) * 1986-07-09 1995-10-04 豊田工機株式会社 多軸軸頭交換式工作機械

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