JPH0650437U - 土入れ機に於ける苗箱供給機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 箱育苗用土入れ機への苗箱供給機において、
チェーンによる間欠強制送りによる送り出しと、次工程
のベルト等による連続送りの土入れ機への、箱の供給を
円滑に容易に行えるようにする。 【構成】 苗箱供給機において、載置した箱を下から二
番目の箱を持ち上げ、最下段の箱を、箱押し体で押し出
し搬送を行う機構の中で、チェーンと同じ動きをする、
早送り用ロールを設け、苗箱移動の後半の搬送力が軽減
した状態で、早送り用板に作用させるて、箱押し体から
離れて苗箱が早いスピードで送り出される事と、ロール
による送り出しの為にチェーンによる箱押し体のように
強制的に押し出す事が無いために、次工程に対しての影
響が無いので、スピードの調節等を非常に容易に行える
事を特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、土入れ機に於ける苗箱の自動供給機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

複数のチェーンに載置する苗箱を箱押し体により後押しして土入れ機へ１個ず つ送り出していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記した従来技術ではチェーンによる強制送りのため、箱押し体があり、隙間 があり、土入れ機と箱供給機とのスピード合わせが非常に困難である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案ではそのチェーンによる強制送りの後半で土入れ機との間で半強制的な 早送りロールを入れることにより、チエーンによる強制送りから、半強制早送り のロールではスピードを上げ土入れ機側に送り込み、前方にある箱に追いつき隙 間をなくし、無駄のない、しかもロールによる半強制送りのため、チエーンによ る送りと違い無理な力の掛からない滑らかな、箱の供給が出来る。

【０００５】

【作用】

複数のチエーン上に、多数の苗箱を重合載置して、最下端部から、１個ずつ送 り出す状態で、次ぎなる上方に接合する、２段目の苗箱の下部を、最下部の苗箱 に引っかからないように、２段目の苗箱を持ち上げ、その状態で最下部の苗箱を 、箱押し体で押し出し搬送を始める、押し出しが開始すると持ち上げは終わり、 持ち上げられた上部の箱は支持ロールで支えられ最下部の苗箱だけが送られてゆ き、そしてやがて苗箱の長手方向の中央部を支持ロールがすぎて重心が後ろに移 ると、上部の苗箱は後ろ側に傾き支持ロールの前方の搬送中の苗箱には上部の箱 の重さが掛からなくなる。そこで本考案の搬送が開始される。搬送チエーンの下 側に設けられた、早送り用ロールがその下側にある早送り用板に、乗り上げるこ
▲とにより、早送り用板の上を早送り用ロールが回転しそのロールの上にある苗
箱▲はチエーンより早く移動するロールの表面で送られることになり、スビード
を上▲げてチエーンの上の箱押し体を離れて前方にある、その前に送り出された
苗箱に▲追いつくまで早送りされることになる、やがて追いつき、その後は早送
りロール▲とはスリップする状態となる、このようにロールによる早送りのため
前方の苗箱▲に追いついてもチエーンによる強制送りのように、無理に苗箱を押
すようなこと▲はなくその先にある土入れ機などに悪い影響を与えることがなく
なる。▲

【０００６】▲

【実施例】▲ Ａは苗箱、Ｂは苗箱の搬送機構、Ｃは苗箱持ち上げ機構である。
▲その搬送機構Ｂは各図面に於いて右から左に搬送されるように、スプロケット
２▲で駆動されるチエーン３に箱押し体４、支持ロール５を取り付けて、それに
よっ▲て押し出し搬送をする。その搬送過程に於いて、苗箱Ａが載置してある状
態で搬▲送チエーン３が駆動され、それにともなって支持ロール５が、苗箱持ち
上げ機構▲Ｃを押し上げその駆動力によって、下から２番目の箱を持ち上げ、そ
の間に最下▲段の苗箱Ａを、箱押し体４によって押し出し搬送が開始される、と
同時に持ち上▲げ機構Ｃより支持ロール５は外れ持ち上げ動作は終わり搬送が行
われる、又その▲搬送中の上部の苗箱Ａの重さは支持ロール５によって支えら
れ、搬送が進み苗箱▲Ａの長手方向の中間点を過ぎると上部の苗箱Ａの重心は後
ろに傾き、前方に於い▲ては、搬送中の苗箱Ａは単独の搬送状態となり、苗箱Ａ
の搬送力は軽く出来るよ▲うになる、そこで本考案の半強制的なロール７による
搬送が開始される、チエー▲ン３に取り付けられて同時進行するロール７は、こ
こまではロールとしての働き▲はしていないが、早送り用板８に乗り上げた時点
から、この早送り用板８に添っ▲て回転を始めその駆動力によってロール７の上
にある苗箱Ａを送り始めることに▲なる、この送り早さは、早送り用板８の上を
軸６がチエーン３と同じ早さで進行▲するためにロール７の苗箱Ａと接している
上面は２倍の早さになって、早送りと▲なるのである。この早送りによって、チ
エーン３による強制送りの、箱押し体４▲４や支持ロール５による送りでは、な
くすることの出来ない空間をなくすること▲が出来ることになるのです。そして
早送りによって無駄な空間をなくするまで進▲んだ後は、苗箱Ａとロール７はス
リップ状態になり、その後の送りには特に影響▲もない、安定した送りが続けら
れ、従来のように微妙な調節は必要がなくなり、▲簡単で楽な作業が出来る。尚
このロールの早送り用板と接する部分と苗箱に接す▲る部分の径を調整すること
で送り早さを変更することも出来る。▲

【０００７】▲

【考案の効果】▲ 以上説明したように、本考案を採用することによりチエーン
３による強制送り▲では、なくすることの出来なかった、箱押し体や支持ロール
による空間をなくし▲、又空間のつめすぎによる弊害もなくなり、後工程の土入
れ機とのスビードの調▲整が、容易で簡単で楽な作業が出来る。▲

【図面の簡単な説明】

【図１】搬送開始状態（持ち上げ体に支持ロールが接し
始めた状態）。

【図２】持ち上げ終了状態（持ち上げを終了し押し出し
開始状態）。

【図３】押し出し中間状態（押し出しが中間点を過ぎ支
持ロール上の苗箱が後に傾き早送りロールが作動開始し
た状態）。

【符号の説明】

Ａ 苗箱 Ｂ 搬送機構 Ｃ 苗箱持ち上げ機構 １ チエーン駆動軸 ２ スプロケット ３ 搬送チエーン ４ 箱押し体 ５ 支持ロール ６ 早送り用ロール軸 ７ 早送り用ロール ８ 早送り用板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱育苗用土入れ機に用いる、土入れ機用
   苗箱自動供給機に於 いて、チエーンによる強制送りの後にロールを用いた半
   強制的早送り機構を組み 入れたことを特徴とする土入れ機用苗箱自動供給機。