JPH06503719A - T↓h依存性細胞障害性Tリンパ球の産生方法 - Google Patents

T↓h依存性細胞障害性Tリンパ球の産生方法

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JPH06503719A
JPH06503719A JP3517906A JP51790691A JPH06503719A JP H06503719 A JPH06503719 A JP H06503719A JP 3517906 A JP3517906 A JP 3517906A JP 51790691 A JP51790691 A JP 51790691A JP H06503719 A JPH06503719 A JP H06503719A
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グリーンバーグ,フィリップ ディー.
オバレル,ロバート ダブリュー.
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 り二 T)I依存性細胞障害性Tリンパ球の産生方法及囲旦宣l 哺乳類造血系には種々の細胞型が関与しており、それには骨髄細胞およびリンパ 球が含まれる。これらの細胞は免疫応答のエフェクターとして作用し、感染や疾 患に対抗する役割を有する。リンパ球は成熟BおよびTリンパ球よりなり、各々 は異なる抗原に対して特異的なレセプターを有している。リンパ球の集団は外来 抗原に対する体液性および細胞媒介性の応答をもたらす際に重要な役割を果たす 。
全ての成熟1978球はCD3細胞表面分子を発現しているが、細胞表面分子C D4およびCD8の何れか1方の発現に基づく2種類の基本的なサブタイプより なる。CD44T細胞は一般的に免疫応答における「ヘルパー」機能に関与し、 サイトカイン分子、特にIL−2、IL−4またはIL−7を分泌する。この機 能に細胞障害性CD8 ′″丁細胞が依存している。CD4’″はしばしばTヘ ルパー(T)I )細胞と称される。CD8 ”細胞は免疫応答における「エフ ェクター」機能、例えば外来抗原を有する標的細胞の直接の細胞障害性破壊に関 与しており、ウィルス感染および膿瘍への抵抗性のための重要な機構を示す。C D4“とCD8”T細胞との間の機能的相違は、CD4’が■類のMHC分子と ともに存在する抗原を認識する能力を有し、CD8”細胞は工類MHC分子とと もに存在する抗原をt?2識する能力を有するという点に基づく。この融解機能 を媒介するCD8”細胞は細胞障害性TIJンバ球(CTL)と称される。
殆どのCTLがCD8”表現型であるが、CD4’″表現型であるCTLも報告 されている。一般に、個々のCTL (CD8°またはCD4“)は抗原特異性 である。
CTLは、外来抗原に応答して成長および増殖するために、IL−2、IL−4 およびIL−7のようなヘルパーT (T+ )細胞由来サイトカインに依存し ている( ZinkernagelおよびDoherty、 Adv、ImLL I!;LL 27:51,1979;Maleら、 dbvanced Imm unolo 、Chap、7゜Gover Publ、 、 London、  1987;Jacobsonら、Lユmmuo1. lpニア54゜1984) 。例えばIL−2は、細胞障害性1978球の強力なマイトジェンであり(Gi llisおよびSm1th、 ■阻■、 268:154,1977>、そして 抗原とIL−2の組合せにより初期CD82T細胞インビトロ増殖が起こる。C D8 ” CTLのインビボの増殖および維持のためのIL−2の重要性は養子 免疫療法のモデルで示されており、このモデルでは移入した抗レトロウィルスC D8”細胞の治療効果は、その後のIL−2の投与で増強される(Cheeve rら、L」Lし且0−155:968.1982;Reddehaseら、Lj 上り日、j21:3102,1987)。 IL−4およびIL−7もまた、成 熟CD8’ CTLの増殖を促進することができる( Andersonら、L ユ4 LIi: 577 、1990)。
外来抗原に対するT細胞の特異性のために、多くの研究がウィルス感染および悪 性腫瘍の治療におけるT細胞の使用に向けられてきた。特定の型の腫瘍抗原に対 して特異的な細胞障害性T細胞を単離して腫瘍を有する患者に投与し得、CTL が腫瘍を改善するという作用が得られる。例えば、マウスにおける実験的腫瘍に 対して腫瘍特異性T細胞を発生させ得るばかりでなく、見かけの腫瘍特異性を有 するT細胞をガン患者がら単離し得ることも解っている。このようなヒト腫瘍浸 潤リンパ球(TIL)はインビトロで増殖されガン患者の治療に用いられており 、膿瘍特異性T細胞を用いたヒト養子免疫療法に関する多大な関心を呼んでいる 。(Rosenbergら、LユJロエL且o工319:1767、1988) 。
ウィルス抗原に対して特異的な細胞障害性T細胞を用いる同様の試験また、実験 動物モデルにおいて行われている。ヒトCD8” CWalkerら、Natu re 328:345.1987;Plataら、Nature 328:34 8.19+17)およびCD4’ (S i l 1cianoら、Ce1l  54:561,1988)の両方の表現型のヒトHIV特異的CTLが単離され 特徴づけされている。HIV特異的CTLはその増殖と細胞障害性応答が抗原特 異的でありMBC=制限性である点で古典的CTLであり(Walkerら、前 記HPlataら、前記;Chenicinerら、ニ亘、 19:1537. 1989:(Walkerら、、roc、Natl、Acad、Sci、USA  86:9514,1989)、ウィルス、膿瘍またはアロ特異的抗原に対して 特異的な、既に特徴づけされている多くのマウスおよびヒトのCTLクローンと 共通である。
多(の抗原特異的T細胞クローンが単離されているが、インビトロで生成された 腫瘍特異的子細胞クローンの使用は腫瘍治療においては限界があることが解って いる。いくつかの治療モデルにおいて、細胞溶解性CD8’T細胞の薬効は外因 性IL−2(TH細胞が生産する)に対する依存性により制限されることが解っ ている。この所見は、外因性IL−2の投与が最適な治療効果を得るために必須 である、ヒト養子療法において実証されている(Rosenbergら 、N、 En li、Med、319:1767.1988:Klarnet役割)、L otzovaおよびHerberman版、CRCPres、Florida、 第14章pp、 199−218.1990)。従って、インビトロのT細胞ク ローニング技術はJ腫瘍またはウィルスに対する特異性を示すことができるよう な多くのT細胞を発生させるための手段を提供するものの、このような抗原特異 的T細胞を治療に用いることの最大の可能性は、そのT。細胞依存性により制限 されると考えられる。
限られた例において、TH依存症の問題点は、T、細胞から独立して機能するこ とが知られている特定の種類の細胞を使用することにより克服し得る。これらの 細胞は、ヘルパー非依存性細胞溶解性CD8”T細胞()I ITc)として知 られており(Klarnetら、J、 Immunol、 142+2187. 1989) 、−次ぐ即ちインビボの材料から新たに単離された) CD8”C TLの集団中に同定されている(St)rentおよび5chaefer、 J 、 Exp、 Med、 162 :2106g、1985;Andrusら、 ムシL上蜂、 159:647.1984) 、 HITC細胞は、CD4”細 胞およびそれらが生産するサイトカインには非依存的に生育するのに十分なIL −2を生産する。HITo細胞はまた、細胞膜IL−ルセプター(IL−IR) を発現し、そのIL−2−非依存性増殖のためにはIL−1を必要とすることが 知られている(Klarnetら、1989゜前記)。これは表面に検出可能な IL−IRを発現しない従来のCD8’CTLとは対照的である( Loven  tha lおよびMacDonald、 19B?)。
腫瘍、ウィルスおよびアロ抗原を含む一定範囲の抗原に対して特異的な旧Tc細 胞が作成されている(von Boehmerら、二mmuno1.133:5 9,1984+Klarnetら、J、Immunol、138:4012,1 987;およびAndrusら、Lシ且1包、 159:647.1984;M izuochiら、↓、 Immunol、 142 :270.1989)。
レトロウィルスで形質転換された腫瘍に対して特異的なHITcは、接種後、膿 瘍細胞を死滅させ、長期間インビボで常在することが報告されている(Klar netら、4989年、前記)。残念なことに、■IVのような重要な抗原の多 くに対して特異性を有する■ITc細胞はいまだ単離されていない。
治療における抗原特異的T細胞の最大の可能性を実現するためには、TH非依存 性細胞融解性T細胞のより完成されたレパートリ−を開発する必要がある。
木及囲五1互 本発明はTヘルパー(TH)細胞非依存性細胞障害性T’Jンパ球(CTL)を TH依存性CTLから生産するための方法を提供する。
得られたTH非依存性CTLは、TH細胞とは無関係に、増強された成長または 増殖が可能である。
特に本発明は、組み換え体発現ベクターを、T+依存性CTLに導入することに よる、TH非依存性CTLの製造方法を提供する。
この発現ベクターは、例えば感染性組み換え体レトロウィルスベクターであり、 7M細胞とは無関係にCTLを成長または増殖させることのできる例えば外因性 IL−ルセプターのようなサイトカインレセプターをコードする。好ましい実施 態様においては、CTLは抗原特異的であり、サイトカインレセプターの発現に より、抗原特異的CTLはTH細胞に非依存的に増強された成長または増殖が可 能である。
本発明はまた、上記方法により生産されたTH非依存性CTLを提供する。この CTLはレセプター、例えば遺伝子の伝達により導入される外因性発現ベクター によりコードされるIL−ルセプターのようなレセプターを発現する。CTLは 、レセプターの発現により、TH細胞に非依存的に増強された成長または増殖が 可能である。好ましい実施態様においては、このCTLは抗原特異的であり、サ イトカインレセブターの発現により、抗原特異的CTLはTH細胞に非依存的に 増強された増殖が可能である。
本発明はまた、哺乳類において、例えば腫瘍またはウィルス抗原のような外来抗 原を発現する細胞を殺す方法を提供する。抗原を発現する細胞に対して細胞溶解 特異性を有するCTLは、抗原にさらされたドナーから単離する。次に、CTL の成長または増殖を増強することのできる外因性サイトカインレセブター、例え ばIL−IRをコードする組み換え発現ベクターをCTLに導入する。次に、得 られたTH非依存性CTI、を、抗原を発現する細胞を殺すのに十分な量で、哺 乳類に導入する。
図面の簡単な説明 図1は、レトロウィルスパッケージング細胞系PA31?およびW2に導入した レトロウィルスベクターL、 IL(RSNのプラスミド形態を示す模式図であ る。矢印は転写開始部位および転写方向を示す。LTRと記された白い四角はレ トロウィルスのロングターミナルリピートである。SDはスプライスドナーであ り、SAはスプライスアクセプターであり、点描の施された四角はSV40初期 領域プロモーターである。
図2は感染されたW2産生細胞内のり、 IL−IRSNプロウィルスのサザン 分析結果を示す。L、 IL−IRSN W2t6ウイルス産生クローンから得 たゲノムDNAをBamHI (レーン1)またはEcoRV (レーン2)で 消化した。pL、 IL−IRSNプラスミドDNAは組込まれたプロウィルス の予想されるサイズに対する陽性対照としてEcoRV (レーン3)で消化し た。全ての消化物をゲル上で泳動し、ニトロセルロースにブロッティングした。
次にプロットを放射標識ネオ特異性プローブとハイブリダイズした。レーン1の 単一バンドは、ウィルス産生クローンは組み込まれたベクタープロウィルスの単 一のコピーを有していることを示している(なぜならば各プロウィルス組込み体 が独特で異なるサイズのBamHIフラグメントを有するからである)。Eco RI消化の後に、L、 IL−IRSNW 2t6ウイルス産生クローン(レー ン2)およびpL、 IL−IRSNプラスミド(レーン3)から切り出した同 様のサイズのバンドは、L、IL−IRSNプロウィルスはウィルス産生クロー ン中に非転位形態で組み込まれたことを示している。
図3は、LXSNウィルスまたはIL−IR発現ウィルスを感染させた細胞のオ ートラジオグラムおよび染色コロニーの比較を示す。レトロウィルスベクターL 、 IL−IRSNを感染させたコロニー(ネズミ■型IL−IRを発現)およ びコントロールベク9−LXSNを感染させたコロニー(IL−IRを発現しな い)をメチレンブルーで染色し、全ての生息する細胞コロニーを可視化した。
染色したコロニーにより、LXSNプレートおよびり、 IL(RSNプレート 上の細胞の数はおおむね等しいことが示される。オートラジオグラムは抗IL− IR’ 251−M5抗体に結合させフィルムにさらしたコロニーを示す。フィ ルム上の暗い斑点は、抗IL−IR’251−M5抗体がIL−IHに結合する ことを示している。L、 IL−IRSNを感染させた後に誘導したコロニーの オートラジオグラムの上の暗い点は、抗IL−IR′251−M5抗体が細胞表 面上に発現されたIL−IHに結合していることを示している。一方、LXSN コントロールベクターのオートラジオグラム上に暗い点が全く無いことは、細胞 表面IL−IRが無いことを示している。
図4は交叉結合試験の結果を示している。この試験ではり。
IL−IRSNを感染すfりWI26−vA4細胞(ネズミ■型IL−IRを発 現する)をネズミ1251−IL−1に結合させ、次にこれをスペリン酸ジスク シンイミジル(DSS)を用いてIL−IHに交叉結合させた。次に交叉結合物 質を、アフィゲルに結合させた抗IL−IRモノクローナル抗体を用いて沈澱さ せ、次いで、5DS−PAGEおよびオートラジオグラフィで分析した。レーン 2の97kDのバンドは■型ネズミIL−IR/IL−1複合体と合致している 。約18kDのバンドは遊離の1251−IL−1を示している。陰性コントロ ールベクターLXSNを感染させた細胞の場合の結果を示すレーン1は交叉結合 物質を示さない。
図5は抗生物質0418中でのIL−IRレトロウィルス感染後のCTL細胞の 成長と、G418の存在下および非存在下の親細胞系の成長を比較したグラフで ある。CD1l”CTLクローンT81ヲL、LI−11?sNレトロウイルス を産生ずるり、 IL−IRSNIF 2t6細胞から得た上澄みで感染させ、 0418上で選択した。グラフから、G418が親細胞に対して毒性を示し、細 胞数を減少させたことが示される。0418中で選択されなかった細胞は安定し て数が増大した。
L、 IL−IRSNを感染させた細胞は、初期に細胞数が減少し、その後選択 薬剤非存在下では親クローンと平行して成長した。
図6はフローサイトメトリーによる形質導入T81CTL上のIL−ルセブター の細胞表面発現の分析を示す(フィコエリスリン−MSモノクローナル抗体ココ ンジュゲート染色)。パネル(a)、(c)および(e)は、親T81細胞を用 いた実験結果を示し、パネル(b)、(d)および(f)はIL−ルセブターを 形質導入したT81細胞(Ta2−IL−IR)を用いた実験結果を示している 。パネル(a)および(b)は細胞のみであり、パネル(C)および(d)は抗 IL−IR%ツクローナル抗体M5に結合したフィコエリスリン(PE−MS) で染色した細胞であり、パネル(e)および(f)は競合物質としてコンジュゲ ートしていないMSの50倍過剰量の存在下でPE−MSで染色した細胞を示す 。パネル(a)と比較してパネル(C)では、蛍光シフトが無いことは、親T8 1細胞が検出可能な細胞表面IL−ルセブターを有さないことを示している。一 方パネル(d)に蛍光のソフトが有ることは、表面IL−ルセプターがTa2− IL−IR細胞に存在することを示している。
図7および図8は、放射様m1L−1(7)Ta2−IL−IR細胞ヘノ結合を 示している。パネルAは125I標識組み換え体IL−1αのTa2−IL−I R細胞への直接の結合を示している。パネルBはスキャッチャード座標系に再プ ロットされたパネルAに対応するデータを示している。この分析によれば、クロ ーンT81−IL−IR上で1つの細胞当たり約1000の高親和性!し一1受 容の存在が示されている。
図9は、ネズミT81親細胞およびレトロウィルスベクターL、 IL−IRS Nを感染させたその誘導体(細胞表面IL−IRを発現する)の種々の刺激物質 の存在下での増殖能力をアッセイした結果を示している。親細胞および感染細胞 (IL−IRを発現する)は両方とも腫瘍抗原(Ag)およびIL−2の組み合 わせに応答して増殖した。親細胞とは対照的に、L、 IL−IRSNを感染し た細胞は、Agおよび抗原提示細胞(APC)の組合わせ、またはAgおよびI L−1の組合わせに応答して増殖することが可能であった。このデータから、I L−IRを形質導入したCTLはルー1および抗原提示に応答して、Ts細胞ま たはそれが生産するサイトカインに非依存的に増殖する。
図10はフローサイトメトリーによる、形質導入されたヒトCTL細胞上のIL −ルセプターの細胞表面発現の結果を示している(フィコエリスリン−M5 モ ノクローナル抗体コンジュゲートPE−MSで染色した)。パネル(a)、(c )および(e)は、親3G5細胞を用いた実験結果を示し、パネル(b)、(d )および(f)はIL−ルセプターを形質導入した3G5細胞(3G5−11. −IR)を用いた実験結果を示している。パネル(a)および(b)は細胞のみ であり、パネル(C)および(d)はPE−MSで染色した細胞であり、パネル (e)および(f)は競合物質としてコンジュゲートしていないMSの50倍過 剰量の存在下でPE−MSで染色した細胞を示す。パネル(a)と比較してパネ ル(e)では、蛍光シフトが無いことは、この細胞が細胞表面IL−ルセブター を発現していないことを示している。一方パネル(d)に蛍光のシフトがあるこ とは、マウスIL−ルセブターが3G5−IL−IR細胞上に存在することを示 している。
図11はヒl−3G5親細胞および形質導入3G5−IL−IR細胞が種々の刺 激物質存在下での増殖する能力を示している。IL−IRレトロウィルスに感染 した細胞は抗原提示細胞(A2’LCL)の存在下で増殖可能であった。親細胞 は同じ条件下で同等に増殖することができなかった。このデータによれば、IL −IRを形質転換されたヒトCTL細胞は、TH細胞に非依存的に抗原提示に応 答して増殖する。
図12および13は、クロム放出アッセイにおけるクローン3G5および3G5 −IL−IHの細胞溶解応答性を示す。標的細胞はオートロガス(・)およびH LA A2陽性同橿EBI/−[、CL (0) テある。エフェクター細胞3 G5および3G5−IL−IRを添加して種々のエフェクター二標的細胞の比を 得たくX軸上)。データによれば、IL−IHの導入および発現の後に、アロ反 応性HLA A2特異CD8+T細胞クローン3G5は抗原特異的細胞溶解応答 性を維持していることが解る。
灸里9」11瓦炎哩 区五 「細胞障害性1978球」またはrCTLJとは、CD3細胞表面抗原決定基を 担持し、同族抗原を担持する標的細胞の溶解を媒介するようなT細胞である。C TLはCD8′″またはCD4”の表現型の何れかである。CTLは一般的に抗 原特異的であり、そして、標的細胞上の主要組織適合性複合体(MBC)と共存 してのみ抗原ペプチドを認職できるという点でMIIC−制限性である。CTL はHIV、 EBV、 CMVおよび広範囲の腫瘍抗原を含む、種々のウィルス 、腫瘍またはアロ特異性抗原に対して特異的であり得る。しかしながらCTLの 一部は、抗原特異的ではない。例えば、あるクローン化されたCTLは、異常に 高濃度のIL−2中で培養することによりその同族抗原に対する特異性を一部失 うように誘導され得る( Brooksら、Immunol、Rev、72:4 3. 1983) a「組み換え体発現ベクター」とは、トランスフェクション 、形質導入またはレトロウィルス感染により標的細胞に導入されることができる 形態の、DNAまたはRNAの複製可能な単位を指す。そしてこれは、プロモー ターまたはエンハンサ−のような遺伝子発現における調節作用を有する遺伝子エ レメント(単数または複数)の制御下でmRNAに転写されタンパク質に翻訳さ れる例えばサイトカンレセプターのような異種構造コード配列の発現をコードす る。このようなベクターは、好ましくは適切な転写および翻訳の開始配列および 終止配列も含んでいる。本発明の組み換え体発現ベクターは、例えば、すン酸カ ル/ウム沈澱、エレクトロポレーションまたはその他の物理的移入方法により、 菌体内で複製し直接線的細胞にトランスフェクトされるDNA構造物の形態を取 り得る。または、レトロウィルスベクターを生産する適当な「バフケージング」 細胞系によりパッケージされた感染性レトロウィルスの形態のRNA構造物の形 態を取り得る。直接のトランスフェクションのために用いるベクターは、細菌の 宿主細胞中でベクターの複製が可能なりNA配列を含む。本発明で使用するのに 適切な種々の組み換え体発現ベクターは後に記載する。
本明細書の用語「組み換え体」とは、特定のDNA配列が、天然に存在する同種 配列とは異なる構造コード配列を有する構築体を与えるような、クローニング、 制限酵素処理および連結の工程の種々の組合せの生産物であるような場合を指す 。
一般的に、例えばサイトカインレセブタータンパク質のような構造フード配列を コードするDNA配列は、cDNAフラグメントおよび短いオリゴヌクレオチド リンカーがら、または、一連のオリゴヌクレオチド類から組み立てることができ 、これにより組み換え体転写単位内で発現されることのできる合成遺伝子が得ら れる。このような配列は、好ましくは、内部未翻訳配列で中断されていない、オ ーブンリーディングフレーム、または真核生物遺伝子内に典型的に存在するイン トロンで中断されないオーブンリーディングフレームの形態で提供され得る。関 連する配列を含有するゲノムDNAも使用できる。未翻訳DNAの配列はオーブ ンリーディングフレームから5°または3゛に存在し、この部位では、このよう な配列はコード領域の操作や発現を妨げない。
「T1.I非依存性J CTLは、CD4”Tヘルパー (TH) 1mm由来 (Dサイトカインまたはその等傷物の制限された量の存在下または非存在下で増 強された成長または増殖が可能であるか、または、目的のCTLの由来源の親C TLと比較して増強された成長または増殖が可能である。成長または増殖は例え ば何らかのインビトロ増殖または成長のアッセイにより、または、cTLのイン ビボでの常在能力を測定する何らがのアッセイにょ11)測定され得る。適当な アッセイの特定の例は以下の実施例3および4に開示する。増強された成長また は生存能力を有するCTLは、外来抗原を担持した標的細胞を破壊したり、また は長期の免疫学的メモリーを提供する高い能力を有し得る。
「サイトカインレセプター」とは、サイトカイン分子を結合し、サイトカイン分 子により提供されるシグナルを形質導入する際に役割を果たすことのできる細胞 表面タンパク質を指す。上記したように、TH非依存的にCTLの成長または増 殖を増強することの可能なサイトカインレセブターは、例えば■型および[1型 のインターロイキン〜Iレセプターを包含する。その他の等価なレセプターには 、インターロイキン−6レセプター (IL−6R)および膿瘍壊死因子レセプ ター(TNF−R)が包含される。本発明のサイトカインレセプターは好ましく はCTLに対し外因性のものである。
CTLは、CTLが腫瘍抗原またはウィルス抗原を担持する細胞を選択的に2m して溶解することが可能な場合に、腫瘍抗原またはウィルス抗原を発現する細胞 に対して「細胞溶解特異的」である。CTLは、CTLが腫瘍抗原またはウィル ス抗原を担持する細胞を、このような細胞を選択的に認識する能力に関わらず溶 解することが可能な場合、腫瘍抗原またはウィルス抗原を発現する細胞に対し「 細胞溶解応答性」である。
li五旦止立座 トランスフェクションや感染のように、哺乳類細胞に外因性遺伝子を導入するた めの多くの方法が開発されている。このような形質導入方法は性質として物理的 であるか、または、RNAに転写することができ、感染性ウィルス粒子にパ・2 ケージされ、標的細胞を感染させるために使用し、これにより所望の遺伝物質を 供給するようなりNAをコードする組み換え体レトロウィルスベクターの使用に 依存し得る。多くの異なる型の哺乳類遺伝子伝達ベクターおよび発現ベクターが 開発されている(MillerおよびCaloS編、−Gene Transf er Vectors forMammalian Ce1ls (哺乳類細胞 のための遺伝子伝達ベクター)Current Comm、 Mo1. Bio l、、 (Cold SpringHarbor Laboratory、Ne v York、1987)参照)。むき出しのDNAを、これらに限定はされな いが、例えば、リン酸カルシウムトランスフェクション(Bermanら、Pr oc、Natl、Acad、Sci、USA 8481ニア175. 1984 ) 、DEAEデキストラントランスフェクション、プロトプラスト融合(De ansら、Proc、’1at1. Acad、Sci、USA 8481:1 292、 1984) 、−Cレクトロボレー7:アン(Pot terら、P roc、 Natl、 Acad、 Sci、 USA 8481ニア161. 1984) 、’Jホ7 エ’y シ* 7(Felgnerら、Proc、N atl、Acad、Set、LISA 84ニア413. 1987)、ポリブ レントランスフェクション(KawaiおよヒN15hizava。
Mo1. Ce11. Biol i:1172.1984)および細胞膜のレ ーザーミクロン穿孔による直接遺伝子伝達(Taoら、Proc、 Natl、  Aca虹」」エユ銃■84:4180.1987)のような多(の方法の内の 一つを用いたトランスフェクションにより哺乳類細胞に物理的に導入できる。遺 伝子送達のための組み換え体感染ウィルス粒子を用いた種々の感染方法が開発さ れている。これは本発明の好ましい実施方法である。このようにして使用されて いるウィルスベクターは、シミアンウィルス4o由来のウィルスベクター(5V 40HKar1ssonら、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、  USA−8482:15g、 1985) 、アゾ/ウィルス(Karlsso nら、EMBOJ、s:o77、1986) 、アゾ/関連ウィルス(f、aF aceら、■皿162:483.1988)およびレトロウィルス(Coffi n、 1985、 pl?−71,WeissR(編) 、 RNA4u+lo r Viruses、第2版、第2巻% Co1d Spring Harbo r Laboratory、 New York)を包含する。
従って、遺伝子伝達および発現方法は多数あるが、本質的には、哺乳類細胞に遺 伝物質を導入し、そこで発現させるための機能を有する。上記した方法のいくつ かは造血細胞またはリンパ様細胞の形質導入に使用されており、その例は、リン 酸カルシウムトランスフェクンヨン(Bermanら、前記、1984)、プロ トプラスト融合CDeansら、前記、1984) 、工し/クトロポレー/ゴ ン(Cannら、匣匹■坦i:123. 19!l1l)および組み換え体アデ ノウィルスによる感染(Karlssonら、前記:Ruetherら、Mo1 . Ce11. BiolFL:123.1986) 、アデノ関連ウィルス( LaFaceら、前記)およびレトロウィルスベクター(Overellら、旺 並■…4:1425.1989)である。−次Tリンパ球は、エレクトロボレー ンヨン(Cannら、前記、1988)により、そして、レトロウィルス感染( N ish jharaら、Cancer Res、 4゜8:4730.19 88; Kasidら、前記、1990)により形質導入に成功レトロウィルス ベクターは真核細胞への遺伝子伝達のための極めて効果的な方法を提供し、−次 細胞への遺伝子の供給のための好ましい方法である。更にレトロウィルス組込み は制御された方法で行われ、これにより、新しい遺伝tll!報のコピーを細胞 当り1つないしは数個、安定して組込むことができる。
レトロウィルスはウィルスがコードするRNA向けDNAポリメラーゼまたは逆 転写酵素を用いて、ウィルスRNAゲノムを複製し、二本鎖DNA中間体を与え るような種類のウィルスであり、この二本鎖DNAは鳥類または哺乳類の宿主細 胞の染色体DNAに組込まれる。はとんどのレトロウィルスベクターはネズミレ トロウィルス由来のものである。しかしながら本発明で使用するのに適している レトロウィルスは鳥類または哺乳類の細胞材料から誘導され得る。これらのレト ロウィルスは好ましくはアンフォトロビックである。これはヒトを含む数種の宿 主細胞を感染させることが可能であることを意味する。レトロウィルスゲノム( および本明細書において使用する場合レトロウィルスベクター)の特徴はレトロ ウィルス長末端反復即ちLTRであり、これは約600塩基対の未翻訳領域であ り、レトロウィルスゲノムの5゛末端および3゛末端において僅かに変動のある 形態で認められる。プロウィルスとしてDNAに組み込まれる場合、レトロウィ ルスLTRは各末端に短いダイレクト繰り返しく5hort derect r epeat)配列を含み、モしてRNAポリメラーゼI+による転写およびRN A転写産物の3゛切断およびポリアデニル化を開始するためのシグナルを含む。
LTRはウィルス複製に必要な他のすべてのシス作用配列を含む。
「プロウィルス」とは、適当な宿主細胞内で染色体DNAに安定して組込まれる ようなレトロウィルスのDNA逆転写物またはそのクローンコピー、またはレト ロウィルスDNAの未組込み中間体のクローンコピーを指す。その後のプロウィ ルスの転写および感染ウィルスへの組立は、適切なヘルパーウィルスの存在下、 または汚染ヘルパーウィルスの生産を伴わない粗膜を可能にする適切な配列を含 む細胞系内で起こる。Mannら(Cell 33:153.1983)は組み 換えレトロウィルスのヘルパー非含有保存株を生産するために用いることのでき る細胞系(例えばtF2)の開発を記載している。これらの細胞系は粗膜のため にin cisで必要とされる配列を有さないが、完全なウィルス粒子を産生ず るために必要なすべての遺伝産物をin transで与える。組み込まれた突 然変異プロウィルスから転写されたRNAはそれ自体パッケージできないが、こ れらの細胞は、同じ細胞に導入された組み換え体レトロウィルスから転写された RNAを粗膜することができる。得られるウィルス粒子は感染性であるが、複製 欠損性であり、従って粗膜を可能にする相補的遺伝情報を持たない細胞に導入さ れた後には、感染ウィルスを生産することのできない有用なベクターが得られる のである。外生の(ecotropic)ウィルスエンベロープをコードするト ランス作用性エレメントを有する細胞系内(例えばW2)で粗膜することにより 、外生(制限された宿主範囲)の後代ウィルスを得ることができる。あるいは、 アンフォトロビソクのパッケージ遺伝子を含有する細胞系内での組立(例えばP A317. ATCCCRL 9078; MillerおよびButtimo re、 Mol。
Ce11. Biol、 i:2895. 1986)により、アンフォトロピ ソク(広範な種類の宿主)の後代ウィルスを得ることができる。このようなパッ ケージ細胞系を用いることにより、必要なレトロウィルスのgag、 polお よびenVタンパク質をin transで得ることができる。この方法により 、哺乳類細胞に対しては高い感染性を有するが、標的細胞のゲノムに組み込まれ た後にはそれ以上複製することが不可能なレトロウィルス粒子を生産できる。m 遺伝子の産物は標的細胞上のウィルスレセプターへのレトロウィルスの結合に必 要であり、従って、レトロウィルスの宿主範囲を決定する。PA317細胞はア ンホトロビックエンベローブタンパク質を有するレトロウィルス粒子を生産し、 このタンパク質はヒトまたはその他の細胞に形質導入できる。その他のパッケー ジ細胞系は、マウスおよびう1トの細胞のみを形質導入できる外生のエンベロー プタンパク質を有する粒子を生産できる。
多くのレトロウィルスベクター構築物は多くの外来性遺伝子を発現するために用 いられ成功している(Coffin、 Weissら、(g) 、RNA Tu mor Viruses (RNA腫瘍ウィルス)、第2版、第2巻、Co1d  Spring Harbor Laboratory、 New York、  1985. p9、17−71.)。挿入配列を有するレトロウィルスベクタ ーは一般的に機能性であり、レトロウィルス感染に対して一貫して抑制的である ような配列は殆ど同定されていない。機能的ポリアデニル化モチーフは、レトロ ウィルスRNA合成をブロックすることによりレトロウィルスの複製を抑制し、 レトロウィルス粒子にパッケージされ得る配列の大きさには約11kbの上限が ある(Coffin、前記、1985)。しかしながら、始めは問題とされてい た( Coff in、前記、1985)複数の内部プロモーターの存在に対し ては、いくつかのレトロウィルス構築物では十分な耐性が得られることが解った (Overellら、Mo1. Cel1. Biol、 j4+1803.1 983)。
レトロウィルスベクターは、レトロウィルスベクターでインビトロ形質導入され 、レシピエンドマウスに移植されるネズミ造血幹細胞の発生を追跡するためにい くつかのグループにより遺伝的ダグとして使用されている(Williamsら 、■匹re 310+476、 1984HDickら、二42ニア1. 19 85; Kellarら、Nature 318:149.1985)。これら の研究によれば、感染した造血細胞は、レシピエンドの動物の造血組繊およびリ ンパ様組織を再生し、そしてその細胞は正常なインビボ発生能力を示した。標識 された細胞は、レトロウィルスベクター配列の存在を示すことができる多くの分 子生物学的方法の何れか、特にサザン分析およびPCR(ポリメラーゼチェーン リアクション)を用いて可視化され得る。レトロウィルスベクターを用いて、遺 伝子的に細胞を標識する能力はまた、この方法を用いてオートロガスの細胞の移 植片を追跡するような臨床例において有用である。この方法はまたRosenb ergらにより、末期ガン治療のためTIL (腫瘍浸潤リンパ球)療法を受け ている患者においてTILを追跡するために用いられている(L」」出−J、  Med、 323:570.1990) 。これらの細胞へのマーカー遺伝子の 形質導入にはインビトロの細胞機能不全を伴わない(Kastdら、Proc、 Natl、Acad、Sci、USA 87:473. 1990’)。
多くの遺伝子産物がレトロウィルスベクター内で発現されている。これはレトロ ウィルスLTR内に組み込まれたプロモーターの転写制御下に、発現させるべき 配列を置くか、またはLTR間に挿入された異種プロモーターの制御下にこれら を置くかして、達成することができる。後者の方法によれば、ベクター内に優勢 選択可能マーカー遺伝子を同時発現する方法が得られ、これにより、特定のベク ター配列を発現する細胞を選択することができる。本発明のレトロウィルスベク ターは好ましくは、感染細胞に対する優勢選択可能マーカー、例えばネオ(ne o>およびaph (G41g耐性を与える) (SouthernおよびBe rg、 J、 Mo1. A 1. Genet 、j:327. 1982)  、hph (/\イグ0フィシン耐性) (Sugdenら、Mo1. Ce 11. Biol、 5:410.1985)またはgpt(マイコフェノール 酸耐性)のような抗生物質耐性表現型を含む。あるいは、ベクターは特殊化され た宿主菌株における代謝不全、例えばtk−細胞におけるチミジンキナーゼ活性 またはヒポキサンチンホスホリシル転移酵素(HPRT)−細胞におけるHP  RT活性を補う遺伝子産物を含有する。このような選択可能なマーカーは多種の ものが入手できる。
本発明で使用するのに適するレトロウィルスは多くの鳥類または哺乳類の宿主か ら誘導され得る。しかしながら、使用の条件として、レトロウィルスベクターを 用いて形質導入すべき新しい遺伝物質のレシピエンドとなるべき細胞を感染させ る能力をウィルスが有することが必要である。本発明で使用するのに適するベク ターを誘導するために用い得るレトロウィルスの例は、トリレトロウィルス、例 えばトリ赤芽球ウィルス(AEv)、トリ白血病ウィルス(ALV)、トリ骨髄 芽球症ウィルス(AMV)、トリ肉層ウィルス(ASV) 、Fujinami 肉腫ウィルス(FuSV) 、牌壊死ウィルス(SNV) 、およびRous肉 腫ウィルス(RSV) ;ウシ白血病ウィルス(BL’/) ;ネコレトロウィ ルス、例えばネコ白血病ウィルス(FeLV)またはネコ肉腫ウィルス(FeS V) ;ネコレトロウィルス、例えばネコ白血病ウィルス(MuLV) ;マウ ス乳腫瘍ウィルス(MMTV)およびネズミ肉腫ウィルス(MSV) ;および 霊長類レトロウィルス、例えばヒトT細胞リンパ栄養性ウィルス1および2 ( HTLV−1および−2)およびサル肉腫ウィルス(5Sv)である。その他の 多くの適当なレトロウィルスは当業者に知られている。
レトロウィルスの分類はTe1chらが行っている(Weissら(編)、RN A Tumor Viruses(RNA腫瘍ウィルス)、第2版、第2巻、C o1d Spring Harbor Laboratory、 New Yo rk、1985. pp、l−160)。本発明で使用するのに適する好ましい レトロウィルスは、Mo1oney不ズミ白血病ウイルス(MoMLV) 、  Mo1oney不ズミ肉腫ウイルス(MoMSV) 、Harveyネズミ肉腫 ネズルス(HaMSV)およびKirsten不ズミ肉腫ウネズス(K iS’ /)として知られている種々のネコレトロウィルスである。
特に好ましいレトロウィルスはMillerおよびRosmanがBiotec hniques 7:980,1989に記載したレトロウィルスベクターpL XSNである。このレトロウィルスベクターはレトロウィルスLTHの転写制御 下に異種DNAを発現し、SV40初期領域プロモーターの制御下にネオ遺伝子 を発現することができる。有用な複製欠損レトロウィルスベクターの構築は当業 者の知るとおりである。得られた組み換え体レトロウィルスは、感染宿主細胞の 染色体DNAへの組み込みが可能であるが、組み込まれた後は、導入先の細胞が 機能的に活性なトランス作用ウィルスタンパク質をフードする別のプロウィルス インサートを有さない限り、複製して感染ウィルスをもたらすことはできない。
l旦玉久里 本発明で使用されるレトロウィルスベクターは、適切な開始シグナル、エンハン サ−およびプロモーターを有する転写制御配列を含有しており、これらは、作動 可能に結合している下流の構造配列の転写を誘導または制御する。このようなエ ンハンサ−およびまたはプロモーターは哺乳類ゲノムを含むウィルスまたは細胞 から誘導でき、好ましくは構成的である。多くの種類のプロモーターがレトロウ ィルスベクター内で遺伝子を発現するために用いられている。ヒト第1x因子c DNAを発現するベクターのパネルの比較において、Palmerら(Bloo d 73:438.1989)は、cDNAがL/ l−0ウイ/I/スLTR (’)制御下で発現されるか、または内部ヒトサイトメガロウィルス極初期(H CMV−IE)プロモーターであるかどうかに関わらず、感染宿主細胞内で同レ ベルの因子IXの発現があることを発見している。そして内部SV40初期領域 プロモーターは何倍か低い発現レベルをもたらすことが発見されている。同様の 研究において、Hockら(Blood 74:876、1989)は、感染造 血細胞系内で、種々のエンハンサ−およびプロモーターの制御下でADA遺伝子 を発現した。これらにはリンパ栄養性パボバウイルスエンハンサーおよびベータ グロビンプロモーターが含まれる。
そして感染細胞内のADA発現には、最高20倍の差があることを観察している 。
形質導入された細胞内で発現されるためには、上記遺“伝子伝達方法のいずれか で導入されたDNA配列は、通常RNAポリメラーゼItプロモーターの制御下 で発現される。レトロウィルスベクター内で使用され得る転写制御配列には、ヒ ストンH4プロモーター(Guildら、J、 Virol、 62:3795 . 198g) 、マウスメタロチオ不インプロモーターCMe l vorら 、Mo1. Ce1l。
Biol、 7:838. 1987)、ラット成長ホルモンプロモーター(M illerら、Mo1. Ce11. Biol、 5:431.1985)、 ヒトアデノシンデアミナーゼプロモーター(tfan tzapoulosら、 Proc、 Natl。
Acad、 Sci、 USA 86:3519. 1989 ) 、)ISV tkSVt−ター(Tabinら、Mo1. Ce11. Biol、2:42 6. 1982) 、アルファー1抗トリプンンエンハンサ−(Pengら、P roc、 Natl、 Acad、 Sci、 USA85:8146.191 18)および免疫グロブリンエンハンサー/プロモーター(Blankenst ejnら、Nucleic Ac1d Res、16:10939゜1988)  、SV40初期または後期プロモーター、アデノウィルス2主要後期プロモー ター、またはポリオーマウィルス、ウシ乳頭腫ウィルスまたは他のレトロウィル スまたはアデノウィルス由来のウィルスプロモーターが包含される。完全なアゾ /ウィルス2ゲノムはBRLから入手可能である(#52705A)。
同様に、New England Biolabsのような販売会社を含め、S V40 DNAの入手光は多数ある。よく知られた制限酵素処理および連結手法 を用いることにより、適切な転写制御配列を種々のDNA源から単離し、本発明 のレトロウィルス構築物を用いて、発現すべき完全な構造遺伝子を調節可能な関 係において組込むことができる。即ち、感染細胞内の挿入遺伝子の発現を目的と して、多くの転写制御配列をレトロウィルスベクター内で用い得る。
リンフ才力インレセプター インターロイ牛ン−1にはαとβという2種類の形態があり、これらは生物学的 に活性な形態で17.5kDの同じサイズを有する。2種類の型のIL−ルセプ ター、すなわちI型およびII型が同定されている。I型のI L−I Rは充 分に特性化されており(D。
verら、Nature 324:266、 1986; Dowerら、J、 Ex 、Med、162:501. 1985) 、I型のIL−IRをフード するcDNAは分子クローニングされている(Simら、5cience 24 ユニ585.1988; 5iIlsら、Proc、 Natl、 Acad、  Sci、 tlsA 86:8946.1989) 、 II型のIL−IR は最近同定され特性化されており(Benjaminら、J、 Biol劫am 、265:9943. 1990; Bomsztykら、Proc、Natl 、Ac1d、Sci、 USA 86:8034. 1989) 、そしてI! 型のIL−IRをコードするCDNAは分子クローニングされている( McM ahonら、EMBOJ、 10: 、 1991: PCT/US91103 498.1991 )。1型またはII型のIL−IHの何れも本発明に関して 使用できるが、l型のIL−IRが好ましい。
T細胞上に認められるレセプター(I型)はIL−1に対して特異的であり、レ セプターへの結合性について放射標識したIL−1と競合する能力を試験した、 多くの種類の他の成長因子の何れとも結合しない。IL−IRは広範に示されて おり、多くの細胞型上に、一般的に少ない数/m体(スカ/チャード分析で測定 した場合数千未満; Dowerら、前記、1985)で存在しているが、CT L上には存在しない。IL−1のレセプターとの結合は一般的には細胞増殖応答 を直接引き起こすことはないが、トランスフェクトされたレセプターで認められ たように、むしろ標的細胞によるその他のサイトカインの産生を誘発する(下記 Curtisら、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 USA 8 6:3045.1989参照)。
T細胞に認められるI型IL−IRの特性化は、マウスEL4T細胞系統由来の レセプターをコードするcDNAのクローニングで最終段階になる(Sinsら 、5cience 241:585.1988)。その後のヒトT細胞由来のI L−IRをコードするcDNAのクローニング(Simsら、Proc、 Na tl、 Acad、 Sci、 US 86:8946. 191f9)によれ ば、これはネズミタンパク質と構造的に類似していることがわかつた。ヒトIL −ルセブターは単一のmRNA種によりコードされ、典型的な疎水性のリーダー 配列、319アミノ酸よりなる細胞外部分、単一の内部疎水性膜架橋ドメインお よび213アミノ酸の細胞間ドメインを有する。リーダー配列を取り除くと成熟 細胞表面レセプターが得られ、これは見かけのM、は〜80kDであり、そのう ち約15kDは添加された炭水化物部分よりなる。細胞外では、レセプターは3 種類の免疫グロブリン様のドメインよりなり、免疫グロブリンのスーパーファミ リーの一員である。細胞質配列はデータベース内の他のタンパク質のいずれとも 存意な相同性を有さず、例えばチロシンキナーゼ内に認められるモチーフとも相 同性が無い。クローニングされたレセプターはトランスフェクトされたチャイニ ーズノ\ムスター線維芽細胞内の[L−1シグナルを生物学的に伝達することが でき、トランスフェクトされた細胞によるプロスタグランジンE2およびG−C 3FのIL−1依存性刺激をもたらす(Curtisら、旦toe、 Natl 、 Acad、 Sci、USA 86:3045. 1989) 6インター ロイキンー6はIL−1およびTNFと多くの生物学的性質を共有している(D inarello、 Adv、1mmuno1.44:lS3.1989)。
IL−6およびその相当するレセプターもまた、T細胞を含む種々の組織の成長 と分化を調節し、TH依存性CTLをTH非依存性に変換する際にIL−ルセブ ターと同じ様式で機能する。IL−1と同様、IL−6はミトゲン刺激T細胞お よび胸腺細胞内のIL−2産生を誘発することが示されている( German ら、Proc、 Natl、 AcadSet、(USA) 84ニア629.  1987)。ヒトIL−6−レセプターをフードする相捕的DNAが単離され ている( Yamasakiら、5cience 241:825.1988) 。
腫瘍壊死因子(TNF)および相当するレセプターもまた、炎症および免疫応答 において広範囲の生物学的活性を有しており、そして、主として他のサイトカイ ンの産生を刺激することにより機能する。TNFの生物学的活性はそれぞれp5 5およびp75と称される55kDaおよび75kDaの分子量を有する2つの 異なる細胞表面レセプターにより媒介される。TNFレセプターのp55および p75の形態は両方とも分子クローニングされており、発現されている( Sm i thら、5cience Wash、D、C,248:1019゜1990  ;Loetsherら、Ce1l 61:351. 1990: 5chal Lら、Celユ■・361.1990)。
1五灸及血広 養子免疫療法は単離および患者由来の免疫学的に活性な細胞ツインビトロでのク ローニングおよび増殖を含む治療方法である。増殖された治療上活性な細胞は、 治療効果を得るために、徹者に再度導入される。本発明によれば、CTLを例え ばIL−IRのようなサイトカインレセプターをコードする組み換え体発現ベク ターで形質導入し、TH細胞とは独立にトランスフェクトされたCTLを成長さ せることが可能である。このようなCT1.は、免疫応答を得るためにCTLの 成長またはインビボ機能が必要であるような場合、特に、TH依存性の成長また はインビボ機能が、例えば旧■感染の結果として、THの介助が完全または部分 的に損なわれることにより弱められているような場合に、養子免疫療法において 有用であることが予測される。
T、依存性CTLをTH非依存性に変換することにより、CTLはTHの介助と は独立して機能し得る。CTLは抗原非特異性であってよいが、好ましくは抗原 特異性である。本発明の特に好ましい実施態様においては、外来抗原の存在によ って一部特徴付けられる疾患について、ヒトを治療する。この方法に従って、異 なる抗原に対して特異性を有するCTLを被験体から単離する。
適切な抗原特異的CTLはウィルス抗原または腫瘍抗原に対する特異性を有し得 る。IL−ルセブターをフードする組み換え体発現ベクターをCTLに導入し、 これによりCTLをT。非存在性表現型に変換し、T細胞の介助に依存しないC TLの成長またはインビボ機能を可能にする。次に、得られたT8非依存性抗原 特異的CTLを、CTLが特異性を有するような抗原の存在を特徴とする疾患を 有するヒトに導入する。
ヒトがかかるウィルス感染症の多くは宿主の免疫応答により急速に制御される。
特にMHC−制限ウィルス特異性CD8”CTLおよびCD4″″ヘルパー(T )I) T細胞の応答の発生は急性ウィルス感染症の解決策と関連する( Ad aおよびJones、 Curr、 To 、 Microbiol、Immu nol、128°1. 1986HHowesら、Nature 277:67 .1979)。HIVのように潜伏期または存続期を有するCMVまたはEBV のようなヒトウィルスに対しては、潜伏性を維持し、再活性後のウィルスの蔓延 を制限するためにはクラスI MHC制限CD8”T0メモリ一応答が必要であ る。(Howesら、Nature 277:67、 1979HRookら、 Trans Iantation Proceedin s 16:1466. 1984)。同様に、I(IV惑染個体においては、CD8”7928球は、感 染細胞の直接的な溶解およびウィルス複製の抑制により、111V複製の制御に 寄与する(Walkerら、Nature 328:345.1987HWal kerら、5cience 234:1563.1986) o CD8”MH C制限旧V特異的T0応答は、末梢血液リンパ球の分析で示されているように健 康な旧V血清陽性個体において認められるが、このような応答はAIDS患者で は減退しているか全く無い(Paltaleoら、J、Immunol、 14 4:1696.1990)。このようにCD8”HIV特異的T。応答性の減退 は、HlvのCD4”TH細胞向性が原因であると考えられる。その理由は、機 能的インビボCD8”T、応答はCD4°T、によりもたらされるサイトカイン 放出(例えば!L−2およびIL−4)を介した十分なヘルパー機能の存在に依 存しているからである。従って、!I[V感染の結果として徐々にCD4”TH 種機能失うことにより、宿主は、感染を制御するために十分な旧V特異的CD8 ”T、を発生させ維持することができなくなるのである。
ウィルス感染のネズミモデルで行った実験によれば、養子免疫学的に伝達された 同系の免疫T細胞はウィルス性疾患を予防したり治療することができることを示 しており、ヒトウィルス感染症におけるT細胞療法の利用の可能性を例示してい る。
2子免疫療法の抗ウィルス作用は、インフルエンザ、リン/ <球脈絡髄膜炎ウ ィルス(LCMV) 、呼吸性シンシチウムウイノ!・ス(RSV) 、および 不ス゛ミサイトメガロウイルス(MCMV)感染不ス゛ミモデルにおいて示され ている( 1ukacherら、ム」■工Med、160:814. 1984 ; Larsenら、ムーヱ江」旦肛50:56. 1984; Byrneお よび01dstone、 J、 Vir立l■51:682.1984+ Ca nnanら、釦1組配旦江62:133. 1987; Reddehaseら 、J、Virol、 5q1264、1985)。CD8”T、またはCD4“ THo)サブセットの治療効果への寄与を調べる研究は、MCMVモデルで最も 厳密に評価されている。これらの研究は、養子T細胞伝達の保護的なおよび治療 的な抗ウィルス作用は、MCMV特異的CD8”T。サブセ・、l−単独で媒介 し得ることを示している( Reddehaseら、J、 Virol、 S5 :264. 1985; Reddehaseら、J、Virol、61+31 02.1987) c、 MCMV免疫CD4”TH細胞単独の養子伝達は、評 価された細胞の用量においては、測定可能な直接の抗つィルス作用は有さな力) つた。しかしながら、CD4’T、子細胞はIL−2,IL−4,IL−5,G M−CSFおよびγインターフェロンを含むリンフ才力イン類を生産し、そして γインターフェロンの抗つィルス作用を介して、またはウィルス特異的CD80 T0に対するIL−2およびIL−4の成長促進作用を介して、治療効果に寄与 する(Smith、 Immunol、 Rυ−1987)。従って、リンフ才 力イン産生CD4″″THの同時伝達は伝達されたCD8”細胞のインビボでの 増殖および生存可能性を促進することにより、CD8″″Toの効力を増強する ことができる。
あるいは、MCMVモデルにおいて示されるように、CD8”Tcサブセットの 効力は同時にIL−2を全身投与することにより改善でき、低用量のCD8“細 胞の伝達後に同等の抗ウィルス作用を達成することができる( Reddeha seら、J、 EX 、 Med、 165:650゜1987)。同様の研究 により、インフルエンザウィルス性および呼吸性シンシチウムウイルス性肺炎の 治療のための、ウィルス特異的CD1l”Toの使用が行われている。CD8” インフルエンザ特異的T。クローンを投与された慢性インフルエンザウィルス肺 炎を有するマウスにおける研究によれば、副作用はなく、肺の組織学的異常は急 速に改善され、これは細胞伝達後速くも6日で明らかとなり、病理学的には10 日までに肺の完全な正常化を示していた( MacKenzieら、組肚匣圏肛 67:375.1989)。同様に、低用量のCD8”RSV−特異的T。を用 いたRS”/肺実質炎を有するマウスの治療により、肺におけるウィルス力価が 減少し、肺機能を悪化させることなく感染症が解消された(Cannonら、J 、Ex 、Med、168:1163. 1988)。
FBLに対して特異的な伝達T細胞の存続性を分析するために、ネズミレトロウ ィルス誘導腫瘍、すなわち、ドナーT細胞が宿主のrhy−を抗原に対して類遺 伝子性であるようなモデルを用いたところ、ドナー腫瘍応答性子細胞は腫瘍根絶 に必要とされた時間の後も、長時間存続し、宿主におけるメモリーT細胞として 作用し得た( Greenbergら、Cancer Res、 40:442 8.1980)。
免疫T細胞が膿瘍を排除する機構を検討したところ、非細胞障害性CD4”TH 細胞は炎症遅延型高感受性応答を誘導することにより養子免疫療法において治療 性の抗腫瘍作用を媒介し、一方、T、4の枯渇した精製された免疫CD8”T、 は、証明可能であるが制限された抗腫瘍作用を示したC Greenbergら 、ム」工二」ed、154:952. 1981:Greenbergら、J、 EX 、Med、161:1122゜1985: Greenberg、 J、 Immunol、136:1917. 1986)。しかしながら、Tcの効力 は、T、4の同時伝達または組み換え体IL−2のインビボ投与のいずれかによ り明らかに増強され得、これらはToのインビボでの生存および増殖を支持する のに必要である(Greenberg、 J、Immunol、 136:19 17.1986)。
最近の研究では、治療におけるヘルパー非依存性CD8°Tcクローン(HIT o)の効力が調べられている。これらのCD8”Tcクローンは抗原活性化後に IL−2を産生じ、抗原を用いた刺激の反復により生成し得、そしてIL−2ま たは抗原刺激の非存在下で長期間存続できる(Ma t i sら、J、 Im munol、 136:3490.1986;Klarnetら、J、Immu nol、 138:4012.1987)。HIT、単独の養子免疫伝達により 、散在性のFBLは根絶され、長期にわたるインビボでの免疫学的メモリーを有 する宿主を提供する(Klarnetら、J、Immunol、138:401 2. 1987)。従って、このネズミレトロウイルス腫瘍モデルにおける研究 は、インビトロで増殖された抗原特異的T細胞を養子免疫療法のために使用する ことにより治療効果を媒介し存続性免疫をもたらす可能性を示唆している。更に CD8 ”T。(HIT0)クローンを生産するIL−2を用いた研究は、CD 8”クラスl MHC制限細胞溶解エフェクター細胞のみで効果的な治療法と長 期間持続する免疫が提供される可能性を示している。
AIDS治療は現時点では単に症状軽減を行うものであり、大部分は旧Vの複製 を妨害するためにAZTのようなヌクレオシドアナログの使用に関するものであ る。養子免疫療法はAIDS治療において新しいウィルス特異的な形態を提供す る可能性を与える。養子免疫治療法の1つの方法は、オートロガス抗原特異的C D1l”CTLをインビトロで増殖させ、その後これらを宿主に戻すことにより 宿主の旧V特異的CTL活性を増強することである。CD8”すなわちHIV− 特異的CTLは健康な旧V血清陽性患者で検出され、これらの細胞はインビボで 旧ソー抗原発現標的細胞を殺すために用い得ることは十分に認められている(C hencinerら、1989)。さらに旧V特異的CTLは、培養のヒトリン パ球■L」恒り長ユ・1421. 1989)、モしてCTLがインビボでAI DSの発症を遅延させるという状況的証拠がある(Hoffenbachら、■ 、Immunol、 142:452.1989>。上記したマウスのモデルか ら得たデータと組み合わせると、これらの所見は)II’/感染個体のCD8” CTL機能は抗ウィルス作用を有さなければならないことを主張するものである 。
HIV感染の効果的な養子免疫療法には宿主に存在する少数の旧■特異的エフェ クターT細胞を同定し、そして次に治療効果を媒介するのに十分な数までインビ トロで増殖させることが必要である。ネズミFBLモデルによる研究では、養子 免疫療法における培養T細胞とT細胞クローンの効果が調べられている。
抗原を用いてインビトロの特異的活性化を行い、次に、抗原、単核支持細胞およ び+L−2を用いて再刺激の反復を行うことにより、免疫T細胞を多数まで増殖 させる方法が開発されている(Cheeverら、J、Immunol、126 :1318. 1981HCheeverら、止一旦■工JμL155:968 .19g2; Cheeverら、L−■ニー茎蚤163 :1100、198 6)。上記条件下で長期間培養されたT細胞は増殖後にインビトロの特異性を維 持しており、散在性腫瘍の養子免疫療法における特定の用量依存性の作用を媒介 する(Cheeverら、J、Immunol、126+1318. 1981 : Cheeverら、L−阻り、±蚤= 155:968. 1982; C heeverら、J、EX 、Med、163:1100. 1986)。さら に急速なインビトロ増殖を促進するIL−2は、細胞伝達後に宿主に投与された 場合、培養T細胞の治療効果を増強する(Cheeverら、ムーム2工上仰工 155:968.1982)。T細胞プラスIL−2のこの組み合わせ方法によ れば、比較的少数のドナーT細胞の注入により散在性白血病の治療が可能になり 、これにより多数のエフェクター細胞をインビボで生成させる必要がなくなる。
さらに腫瘍担持マウスに投与された長期間培養T細胞は宿主のリンパ様器官に広 範に分布し、IL−2投与中止後も100日間以上存続し、そして宿主に抗原特 異的免疫メモIJ−を与える(Cheeverら、J、 EX 、 Med、  155:968.1982>。
細胞免疫療法はウィルス感染症患者についてはまだ評価されていないが、免疫エ フェクターT細胞は進行した悪性の患者を治療するために用いられている。腫瘍 治療の主な目標はMHC制限旧V特異的T細胞に類似の腫瘍特異的MHC制限T 細胞を伝達することであるが、これまで行われている臨床試験では細胞溶解エフ ェクター細胞の非Ml(C制限群が頻繁に使用されており、その理由は部分的に は、MHC制限T細胞応答を効果的に誘導するヒト腫瘍抗原を同定することが困 難なためである。これらの相違にも関わらず、ガン患者における研究は、多数の 活性化細胞溶解エフェクター細胞の注入の安全性と毒性に関し、いくらかの洞察 を与える(Mazumderら、Cancer 53:896゜1984: R osenbergら、N、En 1. J、Med、313:1485. 19 85>。
ガン患者における細胞免疫治療法の研究では2種類のエフェクタ一群が評価され ている。高濃度のIL−2の存在下PBMCの短期間の培養により生成するリン フ才力イン活性化キラー(LAK)細胞は形質転換された標的細胞を溶解し、は とんどの正常組織に対しては最小限の溶解活性しか示さない(Gr itn+ら 、ム」狂−」μL155+1823. 1982: 5ondelら、J、Im munol、137:502、1986)。インビトロ生成LAK細胞の養子免 疫伝達は多数のインビトロ活性化リンパ球の全身投与の安全性を示している。
ガン患者に1回の経静脈的注入で最高1011のLAK細胞を投与したところ、 全身毒性は重要でなく、肺脈管構造内の滞留による肺への悪影響は認められかっ た(MazuII+derら、Cancer 53:896、 1984: R osenbergら、N、En 1. J、Med、313:1485. 19 85)。治療的な試みもまた短期間の高用量の全身的なIL−2投与とLAK細 胞伝達を組み合わせてLAK機能と生存可能性を助長しており、明らかに増強さ れた効果が認められた(Rosenbergら、N、En 1. J、Med、 313:1485. 1985; Rosenbergら、し−随創工J、 M ed、 316:1310.1986)。
腫瘍浸潤から誘導されたインビトロ増殖リンパ球を用いた療法もまた開発されて いる。このような腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を用いることの根拠は、これらの リンパ球では腫瘍応答性T細胞が豊富になっており、このようなTIL細胞は、 ネズミ肉腫モデルにおいて、LAN細胞よりも50〜100倍効果的に腫瘍の微 小転移を消滅させたことが示されていることである(Sondelら、J、Im munol、 137:502.1986)。ヒトにおいては、TIL細胞細胞 腫瘍標本を粉砕し、溶出したリンパ球を高濃度のIL−2とともに培養すること により発生されている。TIL系は培養3〜8週間にわたり108〜10目にま で増殖され得、一部の系はオートロガス腫瘍標的に対しては溶解特異性を有する T細胞として機能するが、同種異型の腫瘍標的に対してはそうではなく1、一方 、その他の系はLAW細胞として機能し、オートロガス膿瘍標的と同種異型の腫 瘍標的の両方を溶解する(Topalianら、J、Immunol、Meth ods 102;127; Itohら、Cancer Res、46:301 1、1986)。5xlO1ilのTIL単独の養子免疫伝達には重要な毒性は 無< (Kradinら、Cancer Immunol、Immunothe r、24ニア6、 1987)、そして、IL−2の全身投与とともに5X10 ”のTIL細胞を投与しても、IL−2に起因する毒性が認められたのみであっ た(Rosenbergら、N、En 1. J、Med、319:1676. 1988HTopalianら、J、 Cl1n、 0ncol i+839. 1988)。インジウム−111標職細胞の注入による伝達されたTIL細胞の 移行パターンを評価したところ、経静脈的注入後2時間で肺、肝臓および牌臓に TIL細胞が先ず局在化し、その後移行して、24時間以内に転移腫瘍部位に選 択的に局在化した(Fisherら、J、 Cl1n、 0nco1.7:25 0.1989)。単回TIL細胞注入後、患者には部分的および完全な腫瘍後退 が見られ、これらの長期培養免疫エフェクター細胞がインビボの生物学的作用を 媒介し得ることが示された。
最近、数人の異なる個体から得られたTILが、ネオマイシンホスホトランスフ ァラーゼ遺伝子の導入とレトロウィルス媒介遺伝子伝達により、毒性用量の04 18に耐性を示すように形質導入された(Kasidら、Proc、 Natl 、 Acad、 Sci、 USA 87:473、1990)。これらのTI Lをガン患者に投与し、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼをコードするマ ーカー遺伝子の発現を用いてインビボでの存続性と分布を調べた。これらの研究 から得られた予備的なデータは、移行後長期間にわたる腫瘍部位へのTIL細胞 の局在化を実証し、ヒトT細胞を標職するためのレトロウィルス媒介遺伝子伝達 を用いることが可能であり安全であることを示している(Miller、 Hu man Gene The工1:5. 1990: Rosenbergら、N 、En 、J、Med、323+570゜1990)。
ヒトウィルス特異性CD8”CTLをクローニングしインビトロ増殖させ得るよ うな培養系が現在開発中である(RiddelおよびGreenberg、 J 、Immunol、 Meth、128+189. 1990) o これらの CTLは培養において1年以上の後もウィルス抗原に対する特異性を維持してお り、ウィルス感染細胞またはT細胞レセプターCD3複合体に対する抗原のいず れかを用いて刺激することにより増殖し得る。そしてフィラー細胞上に置かれる と刺激しなくても長期間インビトロで生存できる。このようなウィルス抗原また は腫瘍抗原に対して特異的なインビトロ生成細胞は養子免疫療法に用いることが できる。
以下の実施例は本発明の特定の実施態様を示すものであり、請求の範囲で定義さ れる本発明の範囲を限定するものではない。
(以下余白) 案J1舛 実施例I IL−IRレトロウィルスの 築および 生A、二’7 −1簗 クローン78 由来のネズミI型!L−1受容体をコードする全長cDNA (Simsら、5 cience 24ユニ585,1988)を、レトロウィルスベクターpLX SNのEcoR1部位と迦1部位との間のEcoRI−Sailフラグメントと して挿入した(MillerおよびROsIllanSBiotechni u es 7:980.1989) o pLXSNレトロウィルスベクターをネズ ミIL−ルセブターcDNA挿入断片と共に図1に示す。pLXSNレトロウィ ルスベクターは、5°LTRおよびMoMSV由来の塩基541を介した配列、 MoMLv由来の566から1038までの塩基、非レトロウィルス配列、およ びMoMLV由来の3’ LTRを介しての塩基7774から成る。点描の施さ れた四角は、初期プロモーターを含むSV40由来のPvu IIからHind  IllフラグメントまでのSV40配列を表す(Fiersら、Nature  273:113.197L Reddyら、5cience 200:494 .1978)。ネオ配列はトランスポゾンTn5由来である( 13eckら、 Gene 19:327.1982) o得られたベクターをpL、 IL−I RsNと称し図1に示す。このベクターは、レトロウィルスLTRの転写制御下 、ネズミIL−IRcDNAを、そして、SV40初期領域プロモーターの制御 下、ネオ遺伝子を発現する。
ネオ遺伝子は陽性選択マーカーとして用いられる。
B、ウィルスを生 るクローンの生 L、 IL−IRsNレトロウィルスを、 感染した?2細胞の単一クローンにより生産したが、それは以下のようにして誘 導された。前に記載のように(Overellら、Mo1ec、Ce11. B iol、ヱ:3394. 1987) リン酸カルシウム処理によって、pt、 、 IL−IRSNプラスミドDNAをv2細胞にトランスフェクトし、ウィル ス上清をトランスフェクションから24時間後に回収した。生存可能なウィルス を産生ずる細胞を取り除くために、ウィルス上清を通常通り遠心分離した( b enchtol)遠心分離機により2500rpmで10分間)。次にこの上清 を4μg/m lのポリブレンおよび5μg/alのツニカマイシンの存在下で 新鮮なW2細胞を3時間感染するために用いた。エコトロピックウィルスによる 感染を行うため、受容体マ2細胞をツニカマイシンを用いて4時間前処理した。
これらの感染した細胞をさらに24時間成長させ、G418を含有する培地(5 00μg/el)にワブレートした。0418−抵抗性細胞のクローンをクロー ニングリングを用いて単離し、数を増幅し、前に記載のように(Overell ら、Mo1ec、 Ce11. Bfol、ヱ:3394. 1987)力価を 調べた(titered)。クローンをまたXC/11’/プラークアツセイ( Weissら(m) 、RNA Tumor Viruses、第2版、Mol 。
1 (Cold Spring Harbor Laboratory、 Ne w York、1985. pp。
209−260に記載)を用いてヘルパーウィルスの存在に関してアッセイした 。得られたい(つかの高い力価のクローンのうちから、L、 IL−LRSN− IF Zt6と命名された1つのクローンを、さらに用いるために選択した。こ のクローンは、5xlO’G4111”CFU/Illのウィルス力価を有して おり、そしてXC/UVプラークアッセイで測定されたように検出可能なヘルパ ーを有していなかった。
実施例2 L、 IL−IRsNレトロウィルスのA、生 マ2細 でのプロウィルス ° 6の 感染したW2生産細胞中でのり、 IL−IRsNプロウィルスの構造を サザン分析により決定した。■旧を用いてのゲノムDNAの消化、および放射標 識されたネオ特異的プローブとのハイブリダイゼーションは単一のハイブリダイ ジングバンドを現した(図2、レーン1)。このフラグメントはプロウィルスに 隣接する接合フラグメントを表しており(図1参照)、またそれは各プロウィル スごとに異なるため、これはウィルスを生産するクローンが統合されたベクター プロウィルスの単一コピーを含有していることを示した。EcoRVによるり、  IL−IRSN−1F 2細胞由来のゲノムDNAの消化は、予測されたサイ ズのベクターフラグメントを放出したが(図1)、それはネオ遺伝子に特異的な プローブとハイブリダイズしく図2、レーン2)、またEcoRV消化によるp L、 IL−IRSNプラスミドDNAから放出されたフラグメントと同じサイ ズであった(図2、レーン3)。このことは、L、IL−IRSN統合プロウィ ルスが生産クローン中で再配置されていない形態で存在したことを示している。
B、 L、It、−LRSNレトロウィルスによ 発 したIt、−LRタンパ ム!立五二 ベクターによりコードされたm1L−IRタンパク質の発現を、感 染したW126−1/A4 ヒト繊維芽細胞(ATCCCCL95.1ン中でネ ズミl型IL−IRに特異的なモノクローナル抗体であるM5を用いて分析した (Bomsztykら、Proc、 Natl、 Acad、 Sci。
786:8034.19119)。ネズミ細胞系は、導入されたレセプターの分 析を不確かなものとする内因性のIL−IRを発現するため、ネズミl型IL− IRをヒト細胞中で発現させた。陰性の対照として、W126−VA4細胞を、 G418耐性の発現は付与するが、IL−IRcDNAを含有しないLXSNウ ィルスを用いて感染させた。
両種性PA317ハンゲージング細胞系(MillerおよびButtim。
reSMol、 Ce11. Biol、 i:2895.1986; ATC CCRL 9078;米国特許第4.861.719号)をり、 IL−IR− W 2t6細胞系からの上清を用いて感染させることにより、L、 IL−IR sNの両種性ウィルスストックを得た。上述のように、トランスフェクションに 続いてLXSNベクターを一時的に発現するv2細胞からの上溝を用いてPA3 17細胞を感染させることにより、LXSNの両種性ストックを得た。PA31 7細胞を5X105/100111111培養皿の濃度でシードし、24時間後 にエコトロピックウィルス上清を4μg/mlのポリブレンの存在下で添加した 。これらのウィルス上清を新鮮な培地と取り替え、ウィルス上清を3日間のイン キュベーション後に回収した。多数の100mm培養皿中に105細胞の濃度で 244時間前二シードたW126−’/A4細胞を、PA317細胞由来ノLX SNまたはり、 IL−IRSNウィルス上清の段階希釈物を用いて感染させた 。これらの細胞をin 5ituでG41g (log/ral)を用いて選択 し、14日間の増殖後、オートラジオグラフィーでマウスIL−IHの発現を可 視化するために、得られたコロニーを1251−M5とインキユベートし、そし て全ての生存可能な細胞コロニーを可視化するためにメチレンブルーで染色した 。
オートラジオグラムと染色されたコロニーとを比較すると(図3 ) 、IL− IRウィルスを用いた感染により誘導されたコロニーはM5抗体と結合し、LX SNウィルスを用いた感染により誘導されたものは結合しなかったことが示され た。L、 IL−IRSNを用いた感染に続いて誘導されたG418Rコロニー の全てはIL−1と結合したので、この実験はまた0418中での選択がIL− IHの同時発現を導くことを示した。
形質導入されたIL−1itのサイズを分析するために、上記の実験による感染 した1r126−VA4細胞の平行プレートからの0418”コロニーをプール し、G418中で成長させ、得られた細胞を125!−IL−1αと結合させ、 次にそれを1 o+g/+1のスペリン酸ジスクシンイミジルを用いてレセプタ ーに架橋した(DSSHDowerら、J、 Ex 、 Med、 162:5 01.1985) o次に細胞を1%のTriton X−100を用いて抽出 し、affigelに結合したM5抗体とインキュベートした。結合した物質を 溶離し、5DS−PAGEおよびオートラジオグラフィーにより分析した。この 実験の結果を図4に示すが、これはネズミl型ネズミIL−IR/IL−1複合 体と一致した分子量で移動する架橋バンドを示すオートラジオグラムである(9 7kD: Dowerら、J、 EX 、 Med、 162:501.198 5)。このバンドはり、 IL−LRSNで感染させた細胞からの精製抽出物、 M5抗体を含むレーン中に存在したが(レーン2)、陰性対照しXSNベクター で感染させた細胞からの精製抽出物を含むレーン中には存在しなかった(レーン 1)。このデータは、L、 IL−IRSNベクターが、レトロウィルス感染に よる真正のネズミIL−IHの発現を伝達したことを示している。
実施例3 IL−ルセプターcDIJAの 人によるヘルパー 型へのTリンパ の1 ・ A、ネズミIL−IRをコードするレトロウィルスベクターL、IL−IRSN を いてヅ したCD8”T クローンT81のネズミIL−ルセブターをコー ドするレトロウィルスベクターL、 IL−iRsNを、腫瘍特異的CD3ゝ、 CD8 ” T細胞クローンT81に以下のようにして導入した。Ti1lはに 1735マウスメラノーマ細胞系上で発現する抗原に特異的である。Ta2は、 膿瘍抗原および支持細胞として照射同系肺細胞を用いての8−10日ごとの刺激 により増殖させた。刺激して−から48時間後に組み換え体!L−2(500/ ml)を培養に添加した。T細胞クローンに形質導入するために、L、 IL− IRSNW 2tl細胞系からのレトロウィルス粒子を含む上清を刺激から48 時間後に1=1の希釈で添加し、薬剤選択(041B)を2日後に開始した。次 に、G418IliyI性を安定して発現したT細胞を選択するために、各刺激 から2日後に0418を添加した。図5に示すグラフは、用いられる0418の 用量が親細胞に対して毒性であること、および最初に細胞数が減少してから後の 、薬剤選択を行った形質導入された細胞(Ta2−IL−IR)の成長を、薬剤 選択を行わなかった親クローンの成長と比較して示している。
B、CD8”T クローンT81 の み え ネズミ IIIL−止Δm皿且 ユ 形質導入された、親細胞であるTa2のT細胞を106細胞/vAlに懸濁 し、そして10μg/mlのフィコエリトリンに直接的に結合したM5モノクロ ーナル抗体(ネズミ1mn−IHに特異的である)の複合体(PE−MS)を用 いて染色した。
細胞を、Beckton−Dickinson FACスキャン分析器で、M5 結合に関して分析した。図6に示す結果は、m1L−IRレトロウィルスに感染 したT81細胞が容易に検出可能なMS結合を発現し、一方親の感染していない T81細胞は発現しなかったことを示している(図6、a−d)。MSの結合は 50倍過剰量の標識されていないM5抗体との競合により完全に可逆的であった が、このことは結合が特異的であることを示している(図6、eおよびf)。
パネルdは、複合していないMSによって阻害される、形質導入されたTi1l 細胞の、PE−MS複合体での陽性の染色を示している( ハネ/I/ f)。
結果は、L−IL−IRSNを用いて形質導入されたCD8”T細胞クローンT 81が細胞表面IL−IRを発現したことを示している。
C,スキャッチャード L、 IL−IRSNベクターに感染したT81細胞上 の11.−ルセブターを前に記載のように1251−IL−1α結合に関して分 析した( Dowerら、Nature Land 324;266゜191! 6)。図7は125I標識された組み換え体IL−1αのT81細胞を有するI L−IRへの直接的な結合を示すものである。T細胞を種々の濃度の”’I−I L−1αの存在下で24時間8°Cで振動台(ロッカープラットフォーム)でイ ンキュベートした。+2’l−1t−4の非特異的結合を過剰量の標識していな いIL−1の存在下でインキュベージシンすることにより測定した。インキユベ ーシヨンの終わりに、結合した、および遊離の1251−IL−1をフタル酸油 混合物上の遠心分離により分離し、各画分の放射標識量を測定した。データを非 特異的結合に対して補正して、次にIL−11?/細胞の数を評定するために非 線形最小2乗法により分析した。図8は図7のデータをス牛ヤノチャードコーデ ィネートンステム中で再プロ、トシたものを示している。このデータは細胞が、 K1が5nM−’である単一の親和性クラスを有する平均980のレセプターを 発現したことを示している。この親和性はクローニングされたネズミI型IL− IRに典型的なものである(SiIllsら、5cience 241:585 . 1968) 。
D、IL−IRを るTa2 の 「T81親細胞、およびり、 IL−IRS Nに感染し、細胞表面IL−IRを発現するそれらの誘導体を、借地、抗原提示 細胞(APC) 、IL−1、腫瘍抗原(Ag)、およびAgとAPClIL− 1とIL−2の組み合わせを含む種々の刺激に反応して増殖する能力に関してア ッセイした。親クローンT81、およびレトロウィルスベクターL、 II、− IRSNで形質導入された(またネズミIL−IRを発現する)T8Lクローン を、96ウエルプレート中の3倍培養中(SxlO’T細胞/ウェル) 、t+ V照射抗原保持騰瘍細胞(2X10’細胞/ウエル) 、 APCとしての照射 同系肺細胞(5xlO5細胞/ウエル) 、IL−1(Long/+1) 、ま たはIL−2(Sou/ml)を様々に組み合わせて刺激した。ウェルを、72 時間アッセイのうちの最終の18時間の間、1μCiの3Hチミジンを用いてパ ルスして、次いでβ計数のために回収した。
このデータは(図9にグラフで示す)、親子81細胞が腫瘍抗原およびAPCま たはIL−1の存在下で有意に増殖しないが、外因性IL−2が提供されると腫 瘍抗原に反応して増殖することを示している。対照的にIL−IRレトロウィル スに感染した(また1L−IRを発現する)T81細胞は、腫瘍抗原の存在下で IL−2が存在しなくても、IL−1またはAPCが提供されるとで増殖し得た 。
実施例4 IL−ルセブターのヒトCTLへの ”A、ヒ)CTL 3G5および3G5− IL−IRノ 殖応X上記のように得られる結果の他のCTLクローンに対する 普遍性を評価するために、および特に伝達されたIL−IRを発現するヒ) C TLが同様の表現型を示し得るかどうを確認するために、さらなる実験を行った 。CD3°、 CD8+ヒトアロ応答性CTLクローンである3G5は、[1L A−A2に対してアロ応答性で、同種異系のHLA−A2 (+)リンパ芽球細 胞系(LCLs)は、抗原源として作用する。
3G5クローンは、上記実施例2に記載のように誘導されたり、IL−IRSN の両種性のプソイドタイプで形質導入し、細胞をG41a中で選択した。得られ たG41B’細胞(3G5−IL−IR)は、フローサイトメトリーで、 MS 抗体の特異的な結合を示しく図10.パネルd) 、 50倍過剰の複合体化し ていないMSと競合した(図10、パネルf)。処理していない細胞(パネルa およびb)、またはMS−PE処理された形質導入していない親3G5細胞(パ ネルC)に対しては、いかなるM5結合も観察されなかった。M5抗体はマウス IL−IHに特異的であるため、この実験は、それが発現されつつあった伝達さ れたレセプターであることを示した。
3G5および3G5−IL−IR細胞は、5X10’(7) 3G5または形質 導入された3G5−IL−IR細胞を96ウエルの丸底トレイに様々な刺激条件 下でシードすることによって種々の刺激に対する応答に対し増殖する能力につぃ てアッセイした。オートロガスLCL(A2(−) LCL)細胞は、オートロ ガス刺激物質として機能し、他方A2(+)LCLは、同種異系刺激物質として 機能し、これらの細胞は応答細胞に1:1の比率で加えた。ヒI−IL−1およ びルー2を、それぞれLong/1mlおよび20 U/mlで加えた。細胞を 96時間成長させ、アッセイの最終の18時間、’I(−TdRでパルスした。
次にウェルを回収し、チミジン取り込みについてβシンチレーシ1ン計数で評価 した。
上記のマウス系で得られたデータと一致して、感染細胞は、CD4”T細胞由来 のサイトカイン源とは独立に増殖したく図11)。
この系では、IL−IR”Ig胞の増殖は抗原提示細胞(A2+LCL)単独で 達成され得、これは多分、これらの細胞が抗原と共働して応答を起こすためにI L−ルベルを適切にするためである。親細胞は、同じアッセイ条件下では同程度 には増殖し得なかった。3G5−IL−IHの増殖は、オートロガスA2(−) LCLが増殖応答を誘導しなかったため、抗原依存性であった(図11)。
ヒトクローン3G5および3G5−IL−IRの細胞溶解性応答もまた、実質的 にBrunnerら、Immunol、 14:181.1968に記載のよう に4時間のクロム放出アッセイで評価された。標的細胞はオートロガス(・)お よびHLA−A2−陽性同種異系(DEBV−LCL (0) テあった。これ らの細胞を200μCiの51(rで90分間標議し、洗浄し、96セルの丸底 プレート中に5xlO’細胞/ウエルでプレートした。エフェクター細胞3G5 および3G5−IL−IRを、種々のエフェクタ一対標的細胞比(X軸)になる ように添加し、プレートを4時間インキュベートした。実験ウェルならびに標的 細胞および培地のみを含むウェルからの、S t Crの自然的放出、あるいは NP−40での正常の放出を測定するために、上清を回収した。
このデータは、アロ応答性のHLA A2−特異的CD8”T細胞のクローンで ある3G5が、IL−IHの導入と発現の後に、抗原特異的細胞溶解性応答を維 持していることを示す。これらの細胞は、オートロガスの非抗原保持細胞のいか なる有意な溶解も、エフェクター:標的細胞比の範囲内では観察されなかったと いう点で、適切な標的細胞を溶解する能力を保持し、かつ抗原特異性を保持して いた(図12および13)。
上述の実施例1−4に記載された結果は、IL−IHの挿入が、CTLを、CD 43T細胞により産生されるサイトカインからの介助の要求に対して非依存性に することを示している。この結果は、マウスおよびヒトの両方の系で得られたも ので、これらのインビトロでの結果に基づくと、IL−IRで形質誘導された細 胞は、インビボでT細胞の介助に非依存的に増殖する能力を示すことが予測され る。しかし、上記の結果に基づ(と、それらはなお、増殖のために抗原およびI L−1を必要とする。CD4+ヘルパーT細胞の欠損が、インビボで合体された CD8”CTLの存続性を妨害することが予測され得たので、これらの結果はA IDSに関連して特に意味深い。
実施例5 HIv−1的CTLの生 および 、ならびににおける のためのIL−IRで の2 A、■ 1、培 培地および培地 足物 使用された培養培地は、T細胞培養のためのR PMI 1640、ならびにESC−40細胞上でワクシニア−gagおよびワ クシニア−RTウィルスを増殖させ、レトロウィルスベクターをパッケージする ために用いられるPA317細胞を増殖するためのDulbecco培地である 。全ての培地はWhittakar MA Bioproductsから1リツ トルボトルで購入し、ヒトの養子免疫療法の研究に使用するための現行のアメリ カ食品医薬品局(FDA)のガイドラインを満たすものである。培養培地への補 足物は、グルタミン(Whittaker MA Bioproducts)、 T細胞培養のためのヒトAB血清、および繊維芽細胞培養のためのウシ胎児血清 を包含する。培地補足物の添加の後、全培養培地ヲ、0.2ミクロンの酢酸セル ロースフィル9− (Nalgene)で濾過し、細胞培養に使用する前に、細 菌、真菌およびマイコプラズマの汚染についてスクリーニングした。
2、旦上旦IL ヒトAB血清は、長期にわたるインビトロでのT細胞の最適な 成長を持続させるために、培養培地への補足物として必要とされる。ヒトAB血 清は、AB”型のボランティアのドナーから調製される。各供血ごとに、個々の ドナーからの血清部分を旧V血清学、HTLV I血清学、肝炎血清学、アラニ ンアミ/トランスフェラーゼおよびSTSについてスクリーニングした。輸血用 血液の評価に使用されるのと同じ必要条件を満たさないドナーからの血清は、捨 てられる。全血清を、培養培地に使用する前に、細菌、真菌およびマイコプラズ マの汚染についてスクリーニングし、プールした。プールされた血清を、56℃ で30分間熱処理して血清の補体および潜在的なウィルス汚染を不活性化し、O ,Zミクロンの酢酸セルロースフィルターに通した。万一、)IIV−特異的T 細胞で免疫治療したレシピエンドが肝炎、単核細胞症または他のウィルス疾患を 発症した場合、その血清が源として調べられ得るように、培養培地中に使用され るプールされた血清の一部は、少な(とも1年間保存される。
3、ウシ & FSCは、ESC−40細胞系、PA317バツケージング細胞 系、およびオートロガスEBV−誘導B細胞系を成長させるために使用される培 養培地への補足物して添加される。すべてのFSCはHycloneから購入さ れ、培養培地に使用される前に、細菌、真菌およびマイコプラズマの汚染1こつ いてスクリーニングし、56°Cで30分間熱による不活性化を行い、0.2ミ クロンの酢酸セルロースフィルターで濾過する。ウシ胎児血清は、免疫治療のた めのヒトT細胞を成長させるための培地中では使用されない。
4、イン −ロイキン2 ヒト組み換えインターロイキン2(IL−2>は、H off+*ann−La Rocheから得られる。IL−2は、1.5x10 6ユニツ)7mgタンパク質の比活性を有する凍結乾燥されたIL−2の0.6 7mgを含有するバイアルで供給される。Limulusアメ−バ様細胞アッセ イで測定すると、各バイアルあたり0.04ng未満のエンドトキシンが存在す る。この組み換えIL−2は、ヒト癌治療に用いるためにインビトロでヒトLA K細胞を生成するために使用され、フェイズIおよびフェイズ■の免疫療法研究 において、ヒト癌患者に全身的に投与された。
凍結乾燥された組み換えIL−2は、滅菌水で再構築され、5x105単位/+ 1の濃度まで希釈される。IL−2は、滅菌バイアルに分注され、20℃で保存 される。IL−2は、下記の0項に記載されるように、T細胞培養で使用される 。
B、 療法のためのヒト旧V−特 的T細胞の立1、1 リンパ・−′ および  抹消血リンパ球(PBL)を旧V血清陽性ドナーか・ら静脈穿刺により得て、 フィコールハイパツク密度勾配遠心分離により単離した。PBLを滅菌リン酸緩 衝化生理食塩水中で2回洗浄し、RPMI 1640、lO%ヒトAB血清、お よび4mM Lグルタミンからなる培養培地中に懸濁する。単核細胞をT細胞培 養の開始のために使用し、充填細胞として使用するために照射し、LCLを支持 細胞系として供給するためにEBVで形質転換し、または将来の使用のために、 20%ヒトAB血清および10%DMSOを含むRPMI中に懸濁した後、液体 窒素中で細胞を凍結することによって保存する。
26 ■辷1」1虹血系 EBV−誘導オートロガスB細胞系を旧■血清陽性ド ナーから得て、インビトロでのT細胞成長を支持するために支持細胞として使用 する。EBVを895−8細胞系(Anerican Type Cu1tur e Co11ection acRL 1612)の濾過された上清から得る。
B−リンパ芽球細胞系<8−1.CL)は、PBLを7クロスポリンAの存在下 にこの上清とともに培養することによって誘導し、続いて10%FSCを含むR PMI 1640中で増殖させる。全B−LCLを、γ照射された支持細胞とし て、およびT細胞培養のための刺激細胞として使用する前に、マイコプラズマ、 細菌および真菌の汚染についてスクリーニングする。
3、 CD8”)IIV−1・Tクローンの 血清陽性ドナーが旧V遺伝子産物 に特異的なCTLを有するかどうかを決定するために、PBLをvac/gag 、 vac/env、 vac/逆転写酵素(RT)およびVaCに感染したオ ートロガスでクラスIMHcミスマツチのLCLに対する溶解活性について、記 載のようにしてアッセイする(Walkerら、Proc、Natl、Acad 、Sci、USA 86:9S14. 19119; Lang lads−L emoyenら、J、I++uauno1. 141:1949. 1988H Riviereら、ムーL工凶工63:2270. 1989: talker ら、5cience 240+54. 1988)。CD8”HIV7gagお よびRT特異的CTLクローンを生成するために、ワタシニアーgagおよびワ クシニア−RTを用いて、それぞれ10の感染多重度で16時間感染させた5x lO5オートロガスB−LCLによって、HIV血清陽性ドナーから得た5xl O’のPBLを滅菌6ウエルプレート中で刺激し、続いて殺mUV光で不活性化 する。
これらの培養を37℃、5.5%CO2で7日間インキュベートすると、EBV  gag−ならびにH[V gag−の両方、およびRT−特異的T細胞を活性 化し、増殖させることが予測された。次にこれらの細胞を、T細胞クローニング によって単離する。クローニングのために、CD8”T細胞を、OKT4mAb およびウサギ補体でCD4”T細胞培養体を除くことによって豊富にする。この 豊富になったCD84T細胞を、支持細胞としての5XIO’のオートロガスγ 照射(33Gy)PBL/ウェル、刺激のための抗−CD3 mAb、および5 0 U/n+1組み換えIL−2を用いて、0.37細胞/ウエルで、96ウエ ルの丸底プレート中でクローニングする。成長が陽性のウェルを、培養7−10  El後に同定し、オートロガスvac/gagまたはvac/RT惑染LCL に対して溶解特異性を有するがvac−感染LCLまたは非感染しCLに対して は溶解特異性を有しないクローンを同定するために、プレートしてから12−1 4日後に、微量細胞毒アッセイでスクリーニングする。これらの旧V−特異的T 細胞クローンをより大きなウェルに移し、抗−CD3 +mAb、オートロガス γ照射PBLで7−10日ごとに再刺激し、各々の再刺激の48−96時間後、 40U/mlのIL−2でフィードする。インビトロでの成長が速い20のクロ ーンを、特性化、増殖、L、hlL−IRSNによる形質導入(下記)および治 療への使用のために選択する。CD8 ’″HIV−特異的T。クローンを、1 週間ごとの刺激により、細胞数で5−10倍に増殖する。従って、養子療法研究 を始めるために充分な細胞数が、クローニング後8−12週間使用可能である。
4、HIT/−的Tの、性 a) Ml艮【艮里里 クラスIのMl(C−制限T。はCD3°、CD8”、 αβTcR“、CD4−1C16−細胞表面表現型を有しているべきであり、全 クローンの部分は、予測される表現型を確認するために、モノクローナル抗体O KT、(CD3)、Leu2a(CD8)、WT/31(αβTcR)、0KT A (CD4)、およびLeullb(CD16)を使用して間接的な免疫蛍光 法により分析される。
b)旧■ aまたはRTに・する、およびクラスI MHC!エレメントCD8 +Toは、抗原特異的T細胞レセプターと感染細胞のクラスIのMBC分子によ って提供された処理されたウィルス抗原との相互作用の後、ウィルス感染細胞を 認議し、溶解する。gagまたはRTm示およびクラスI M)IC制限の要求 は、オートロガスでクラスI MHCミスマツチのvac/gagまたはyac /RT感染および非感染LCLに対して、各クローンをアッセイすることにより 確認される。阻害実験は、クラスI Mile制限をさらに確認するものとして 、抗−クラスl mAb W6/32を用いて行われる。
1、レトロウィルスベクター 本研究で使用されるレトロウィルスベクターL、  hlL−IRSNは、ネズミIL−IRcDNAの代わりにヒトl型IL〜I RcDNA遺伝子を発現することを除いて、L、IL−IRSNベクター(図1 )と同様である。L、 hlL−IRsNベクターは、5iIlsら、Proc 、Natl、Acad、Set、USA 86:8946. 1989に8ヱl −風117ラグメントとして記載されているヒトIL−IRをコードする全長の cDNAをLXSNのHP!3.1部位に挿入することによって構築される。L 、 hlL−IRSNレトロウィルスベクターは、実施例1および2に記載のよ うに、PA317バツーケージング細胞系(MillerおよびButtimo re、 Mo1. Ce1l Biol、 6L:2895.1986; AT CCCRL 9078.米国特許第4,861.719号)の感染クローンを使 用して、高力価に、そしてヘルパーウィルスを含まずに産生される。
2、レトロウィルス鵬 によるヒトCD8 ”T クローンのLL!LACD8 ”HIV−特異的T細胞クローンは、5xlO’/mlで6ウエルプレートまた は75 c+a2フラスコ内で、抗−CD3 mAbおよび照射された支持細胞 によって刺激される。活性化から24時間後、T細胞増殖を誘導するために、I L−2(50C1/ml)を培養に添加する。IL−2添加の24時間後、活性 化T細胞を遠心し、L:1(Vol:vol)の比率の、50 U/+LのIL −2を含む細胞培養培地と、ポリブレン6μg/mlを含む、5xlO’ cf u/mlの力価でレトロウィルス粒子を含有する培養上清中に再懸濁する。T細 胞クローンを、培養中で5日間増殖させ、抗−CD3 mAbで再刺激し、刺激 から48時間後、IL−2(50U/ml)および2 mg/mlのG41gを 含む培地でフィードする。次にこれらの細胞を、上述の実施例4に記載のように T、4機能の非存在下で増殖する能力についてアッセイする。
形質導入されたIL−IRを含むオートロガスCTLの注入は、Tm胞培養の開 始から8−12週間後に始まり、その構成は、オートロガスなCD8”HIV− 特異的T細胞クローンを、その用量を段階的に増大させながら、3週間ずつの期 間をあけて、3回の注入を行う。 ゛ 各患者は、表1に概略される用量ニスカレーシランスケールに従って、3週間の 間隔をあけて、細胞数を増加させていく用量で、3回のT細胞経静脈注入を受け る。
表1 1 、 0 3xlO7/m2 2 21 3xlO8/m2 3 42 3xlO9/m2 投与されるべきT細胞クローンを培養から回収し、0.9%生理食塩水で3回洗 浄し、プールし、そして2%ヒトABIm清を含む0.9%NaC1100−2 50+*1中に再懸濁する。T細胞を、内径の大きな針を使用して経静脈的に、 30−60分間かけて投与する。
実施例6 Troの を るためのIL−IR≦ のTILは、養子腫瘍免疫療法のために 、マウスおよびヒトの両方で使用される。これらの細胞を、Topalainら (J、1mmunol。
Meth、 102:127.1987)が記載する方法に従って単離し、培養 中成長させる。次にこれらの細胞を、ヒト[L−ルセブターを発現するり、 t tfL−IRSNレトロウィルスベクターで感染させる。
効率的な、形質導入およびG418中のTILの選択の方法は、既に記載されて いる(Kasidら、Proc、 Natl、 Acad、 Set、 USA  87:473.1990)。次にこれらの形質導入された細胞を、培養中で増 殖し、nosenbergら、(N、 En 1. J、 Med、 323: 570.1990)が既に記載のように、患者に注入する。
−一 FIG、 3 )1色し丁くコロ=、−不−トラシ゛°オグ°ヲへFIG、 4 ・−18 FIG、5 拷友糧秋、e”(Ps’) (a) FIG、 6 FIG、7 FIG、 8 FIG、9 剰潴X掬噴 FIG、10 FIG、11 FIo、12 エフシフタ−二 不訃9/l 1jk FIG、13 ’3G5−工L−IR 補正書の写しく翻訳文)提出書(特許法第184条の8)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ヘルパーT細胞(TH)に非依存的に増殖し得る細胞障害性Tリンパ球(C TL)を産生する方法であって、TH依存性CTLの中に、TH細胞に非依存性 の該CTLの成長あるいは増殖を高め得るサイトカインレセプターをコードする 組み換え発現ベクターを導入する工程を包含する、方法。
  2. 2.前記サイトカインレセプターが、インターロイキン−1I型レセプターおよ びインターロイキン−1II型レセプターからなる群から選択される、請求項1 に記載の方法。
  3. 3.前記サイトカインレセプターがインターロイキン−1I型レセプターである 、請求項1に記載の方法。
  4. 4.前記CTLがヒトCD8+CTLである、請求項2に記載の方法。
  5. 5.前記CTLが、腫瘍抗原またはウイルス抗原を発現する細胞に対して、細胞 溶解性応答あるいは特異性を有する、請求項4に記載の方法。
  6. 6.前記ウイルス抗原が、HIVに感染した細胞で発現される、請求項5に記載 の方法。
  7. 7.ヘルパーT細胞(TH)に非依存的に増殖し得る細胞障害性Tリンパ球(C TL)を産生する方法であって、(a)抗原にさらされたドナーから、該抗原を 有する細胞に対して、細胞溶解性応答を有するCTL細胞の標本集団を単離する 工程; (b)該細胞溶解性応答を有するCTL細胞の部分集団の中に、TH細胞に非依 存性の該CTLの成長あるいは増殖を高め得るサイトカインレセプターをコード するDNAまたはRNAを含有する組み換え発現ベクターを導入する工程;を包 含する、方法。
  8. 8.ヘルパーT細胞(TH)に非依存的に増殖し得る細胞障害性Tリンパ球(C TL)を産生するための請求項7に記載の方法であって、 さらに、前記組み換え発現ベクターを含有する前記部分集団から、THに非依存 的に機能するCTLであるクローンを選択する工程を包含する、方法。
  9. 9.前記サイトカインレセプターが、インターロイキン−1I型レセプターおよ びインターロイキン−1II型レセプターからなる群から選択される、請求項7 に記載の方法。
  10. 10.前記サイトカインレセプターが、インターロイキン−1I型レセプターで ある、請求項7に記載の方法。
  11. 11.前記CTLが、ヒトCD8+CTLである、請求項10に記載の方法。
  12. 12.前記CTLが、腫瘍抗原またはウイルス抗原を発現する細胞に対して、細 胞溶解性応答あるいは特異性を有する、請求項11に記載の方法。
  13. 13.前記ウイルス抗原が、HIVに感染した細胞で発現される、請求項12に 記載の方法。
  14. 14.請求項1から13のいずれかに記載の方法によって産生されるTH非依存 性CTL。
  15. 15.哺乳類動物中で、腫瘍抗原またはウイルス抗原を発現する細胞を選択的に 殺す方法であって、(a)腫瘍抗原またはウイルス抗原にさらされたドナーから 、該腫瘍抗原または該ウイルス抗原を発現する細胞に対して、細胞溶解性応答あ るいは特異性を有する、細胞障害性Tリンパ球(CTLs)を単離する工程; (b)該CTLsの中に、該CTLsの成長あるいは増殖を高め得るサイトカイ ンレセプターをコードする組み換え発現ベクターを導入する工程; (c)哺乳類動物の中に、該腫瘍抗原または該ウイルス抗原を発現する細胞を殺 すのに充分な数の細胞溶解性応答または特異性を有するTH非依存性CTLsを 導入する工程;を包含する、方法。
  16. 16.前記サイトカインレセプターが、インターロイキン−1I型レセプターお よびインターロイキン−1II型レセプターからなる群から選択される、請求項 15に記載の方法。
  17. 17.前記サイトカインレセプターが、インターロイキン−1I型レセプターで ある、請求項15に記載の方法。
  18. 18.前記CTLsが、腫瘍抗原を発現する細胞に対して細胞溶解性応答なたは 特異性を有する腫瘍浸潤性リンパ球(TILs)である、請求項17に記載の方 法。
  19. 19.前記CTLsが、ウイルス抗原を発現する細胞に対して細胞溶解性応答ま たは特異性を有する、請求項17に記載の方法。
  20. 20.前記CTLsが、HIVに感染した細胞に対して細胞溶解性応答または特 異性を有する、請求項19に記載の方法。
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