JPH06503067A - インデノインドール化合物 - Google Patents

インデノインドール化合物

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JPH06503067A
JPH06503067A JP3516490A JP51649091A JPH06503067A JP H06503067 A JPH06503067 A JP H06503067A JP 3516490 A JP3516490 A JP 3516490A JP 51649091 A JP51649091 A JP 51649091A JP H06503067 A JPH06503067 A JP H06503067A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、疎水性抗酸化剤として、脂質または脂質を含む2相中のフリーラジカ ルを非常に効率的に減少させる、すなわち、クエンチングを効率的に行なうこと によって脂質過酸化過程を停止させ、過酸化現象またはそれに関連する過程によ って引き起こされる病的健康状態及び疾患を予防する、新規なインデノインドー ル化合物に関する。本発明はまた、少なくとも1個の本発明の化合物、またはそ の塩、特にその治療学的に受容できる塩を有効成分として含む組成物、特に薬剤 組成物に関する。
本発明は更に、そのような化合物の製造法、同化合物の医学的治療および予防、 ならびに非医学用途での使用に関する。非医学分野での用途で特に重要なのはフ リーラジカルを介した工程を調節するまたは停止させることであろう。
発明の背景 生物学的な過程の中には、不対電子を含むある捏度安定な中間体を生成させるも のがあり、生じた不対電子は他に供与されるか、周辺からの別な電子と対になる 。このような中間体はフリー(遊離)ラジカルと呼ばれ、これらは色々な酵素反 応あるいは非酵素反応で生成する。その中にはは身体機能にとって重要なものも あり、例えばDNA合成用のリポヌクレオシドニ燐酸を還元し、またプロスタグ ランジンシンターゼ反応でプロスタグランジンを生成させる。後者の反応工程は 、炎症反応に続いて細胞が損傷する際には必ず起こっており、またその他の多く の機能と常に関連している。’i15ジカル反応の例はその他にも、細菌および その他の侵入粒子を破壊する好中球およびマクロファージでのミエロペルオキシ ダーゼ反応およびミトコンドリア呼吸鎖での電子輸送が挙げられる。
生物は多くが、例えばα−トコフェロール(ビタミンE)、アスコルビン酸のよ うな抗酸化的化学物質、異なるラジカル、および例えばスーパーオキシドジムス ターゼ、カタラーゼ、およびグルタチオンペルオキシダーゼのようなベルオキシ ド−不活性化酵素を体内に持っている。
色々な型のフリーラジカルが、広範な病的健康状態および疾患、例えば虚血性ま たは再潅流(reperfusion)障害、アテローム性動脈硬化症、血栓、 塞栓症、アレルギーまたは炎症状態、例えば気管支喘息および関節リューマチ、 パーキンソン病、アルツハイマー病、老化、白内障、糖尿病、新生物(腫瘍)、 抗腫瘍剤または免疫抑制剤および化学薬品の毒性に関与していることが、段々判 ってきた。これら健康状態に影響を及ぼし、疾病と関係している現象は、理由は 判らないが、ラジカルによる障害を防ぐ内因性保護物質の活性が十分でなく、生 体組織をラジカル障害から守れないからと説明されている。ラジカルが過剰に発 生して生ずる脂質の過酸化現象は、上記健康状態の悪化、発病に至る重大な障害 経路の一つとなっている可能性がある。したがって、ラジカル反応、例えば脂質 過酸化を抑制する別の抗酸化剤を投与することは、上記病的状態および疾病を予 防するか治癒させる方法を提供することになる。本発明は、生体膜中に蓄積する 、すなわち充分に疎水性である、そして脂質過酸化の強力な抑制剤であるとの両 方の条件を満たした新規なインデノインドール型抗酸化剤を記載している。これ らの新規な抗酸化剤は、他の抗酸化剤、例えばα1コフヱロールと比較してそれ よりも優れている。
本発明の化合物はまだ、非医学用途で酸化劣化を受け易い化合物の安定化、例え ばスキンケア−製品、食品保存で、さらにその他製品の保存に使用することもで きる。本発明は更にテトラヒドロインデノインドールを使用した安定化法、およ びその結果得られる安定化組成物にまで拡張本発明者の先願、PC”r/GB9 0100949が国際出願明細書W090/15800として1990年12月 27日に公開されて(する力(、同特許出願は、脂質過酸化過程の抑制剤として 効果的であり、そして抗酸化剤として有用である一群のテトラヒドロインデノイ ンドールに関するものである。
発明の開示 本発明によって式(I) 式中 Rはメトキシまたはエトキシであり、 Rがメトキシの時、R1はメチルであり、そしてR2とR3は共(こ水素である か、または共にメチルであり、そしてRがエトキシの時、R1が水素であり、モ してR2とR3は共にメチルである、 のシス−融合環化合物、そのエナンチオマーまたはその塩が提供される。
式(I)のテトラヒト士インデノインドール構造を有するシス−融合環化合物が 、脂質過酸化過程の抑制剤として高度に効果的で、抗酸化剤として有用であるこ とが発見された。式(I)の化合物は、ラセミ体混合物として、純粋なエナンチ オマーとして、あるいはその組み合わせとして存在することができる。
本発明の化合物は特に医療における抗酸化剤として特に有用である。
本発明のインドール構造は、環には下記の番号が付けられている。
リュー4 b、 5.9 b、 10−テトラヒドロ−インデノ[1,2−b] インドール(THII) 本発明に含まれる式(I)を有するテトラヒドロインデノインドール類は下記の ものである。すなわち シス−4b、5,9b、10−テトラヒドロ−4b、6,7,9.9b−ペンタ メチル−8−メトキシインデノ[1,2−b]インドール、シス−4b、5.9 b、10−テトラヒドロ−8−エトキシ−4b、7,9.9b−テトラメチルイ ンデノ[1,2−b]インドール、シス−4b、5,9b、10−テトラヒドロ −8−メトキシ−6,7,9−1−リメチルインデノ[1,2−b]インドール である。
薬物製剤 本発明の式(I)のシス−融合環化合物は通常、遊離塩基としてまたは薬学的に 受容できる非毒性酸付加物、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、乳酸塩、酢酸塩、燐 酸喘、硫酸塩、スルファミン酸塩、くえん酸塩、こはく酸塩、蓚酸塩1号加物と し、ての有効成分を含む薬剤の形で、薬学的に受容できる投与形で、経口的、直 腸杼由、あるいは経皮的に、または注射によって投与される。同薬剤は薬学的に 受容できる担体、または希釈剤を含むことができる。
同投与形は、固体状、半固体状、または液状製剤であることができる。
通常、有効物質は、同製剤の0.1ないし99重量%、更に特定的に注射用には 、同製剤の領5ないし20重量%、そして経口投与に適した製剤では、0.2な いし50重量%を構成する。経皮投与では正規には適当な賦形剤中0.1ないし 5重量%の有効成分が使用される。
経口投与のための単位投薬量の本発明の化合物を含む薬剤を製造するには、薬剤 用に選択した化合物を、固体状賦形剤、例えばラクトース、サッカロース、ソル ビトール、マンニトール、澱粉、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、またはアミロペ クチン、セルロース誘導体、結合剤、例えばゼラチン、またはポリビニールピロ リドン、および潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシ ウム、ポリエチレングリコール、ワックス、パラフィン、その他と混合し、次い で圧縮して錠剤にする。糖衣錠剤が必要な場合は、上記のように製造した錠剤芯 部に、例えばアラビアゴム、ゼラチン、タルク、二酸化チタン等を含んでいても 良い砂糖の濃厚溶液を塗布すれば良い。さもなければ錠剤を、当技術分野の熟達 者に公知であるポリマーを蒸発し易い有機溶剤、またはその混合物に溶解して塗 布することができる。錠剤中に含まれる有効成分が異なること、または有効成分 の含量が異なることが直ぐに見分けられるようにこれらの被覆物に染料を加える ことができる。ゼラチン軟カプセルを製造するには有効物寧を、例えば植物油ま たはポリエチレングリコールと混合する。ゼラチン硬カプセルは有効物質を、上 述の錠剤用賦形剤、例えばラクトース、サッカロース、ソルビトール、マンニト ール、澱粉(例えば馬鈴薯澱粉、コーンスターチまたはアミロペクチン)、セル ロース誘導体又はゼラチンを使用して顆粒にしたものを含んでいる。
液状又は半固体状薬剤もゼラチン硬カプセル中に充填することができる。
直腸投与用単位投与剤は、溶液又は懸濁液であることができ、あるいは有効物質 を中性脂肪基剤と混合した廃剤、または有効物質を植物油またはパラフィン油と 混合して直腸用ゼラチンカプセルに製造できる。
経口用液剤は、例えばここで記載した有効物質を約12ないし約20重量%を含 み、残りが砂糖と、エタノール、水、グリセリン、およびプロピレングリコール からなる溶液である、シロップまたは懸濁液であることができる。随時このよう な液剤は、着色剤、風味剤、増量剤としてのサッカリン、およびカルボキシルメ チルセルロース、または当技術分野の人にとって公知のその他の賦形剤を含むこ とができる。
注射による非経口投与用溶液は、活性成分の水溶性で薬学的に受容できる塩を、 好ましくは約0,5ないし約10重量%の濃度に水溶液にして製造することがで きる。これらの溶液も又、安定剤および/または緩衝剤を含むことができ、単回 投与量を色々に変えたアンプルにして提供するのが便利である。
ヒトを治療する際に適した本発明の化合物の1日分の投与量は、経口投与で約0 .01ないし100mg/kg体重、非経口投与で約0.001ないし100m g/kg体重である。
製造法 本発明の化合物はη占こ概略を説明した方法で製造することができる。
しかし、本発明はこれらの方法に限定されない。本発明の化合物は公知技術に記 載されている工捏によって製造することができる。
a、R2およびR3の両方が水素である4b、5.9t)、10−テトラヒドロ インデノ [1,2−b]インドール(IA)は対応する5、10−ジヒドロ[ 1,2−b]インドール(DHTI)を下記式のように還元して製造する式中R 及びR1は式(I)で定義されたものである。
出発物質であるDHIIは溶媒、それにはしばしば酢酸が使用されるが、その中 でホウ素を基体とした還元剤、例えばナトリウムシアノポロハイドライドで還元 するか、またはテトラヒドロフラン中BH3で還元する。さもなければ溶媒、し ばしばテトラヒドロフランまたはジオキサンが使用されるが、その中で更に強酸 、例えば塩酸の存在下にモルホリノボランを使用することができる。さもなけれ ばトリアルキルシランを使用することができる。反応の終わったら、生成物は反 応混合物を水で希釈、中和、そして濾過かまたは溶媒抽出によって単離する。さ もなければ還元は、DHII化合物を適当な溶媒、例えばエタノール、酢酸、ま たは酢酸エチルに溶解して、触媒例えばパラジウム上で水素化して行うことがで きる。この場合は生成物は、触媒を除去し、溶媒を減圧下に蒸発させて単離する 。TiI I化合物は適当な溶媒からの再結晶、またはシリカを使用したカラム クロマトグラフィによって精製することができる。
b、4b、9b−ジメチル−4b、 5.9 b、 10−テトラヒドロインデ ノ[1゜2−b]インドール(IB)は、下記式で式(II[)のインドレニン を非プロトン性溶媒例えば乾燥テトラヒドロフラン中、メチルリチウム(CH3 Li)と直接反応させて製造することができる。
m IB 式式中およびR1は式(I)で定義されたものである。
C1そうでなければ4 b、 9 b−ジメチル−4b、5.9b、10−テト ラヒドロインデノ[1,2−b]インドール(IB)は、対応する4b−非置換 類似体を、例えばブチルリチウムを使用して金属化、続いて順に二酸化炭素を使 用した炭酸化、例えばブチルリチウムを使用して2回目の金属化、ハロゲン化メ チルまたは硫酸メチルを用いたアルキル化、そして最後に得られたN−カルボキ シル化中間体を加水分解することにより製造することができる。
出発物質の製造 式(n)の出発物質、DHIIは式(IV)のフェニルヒドラジンを式(V)( 式中R4は水素)の1−インダノンでフィッシャー法でインドール化して合成す ることができる。
式(III)の出発物算、インドレニンは下記反応式のように、式(rV)のフ ェニルヒドラジンを式(V)(式中R4はメチル)の2−メチル−1−インダノ ンと反応させて合成することができる。
してR4は水素またはメチルである。
式(V)の1−または2〜メチル−1−インダノンは、遊離塩基状態が、または 塩状態、しばしば塩酸塩である式(rV)のフェニルヒドラジンと反応させるこ とができる。通常、反応物質は溶媒、好ましくはアルコール系溶媒、例えばエタ ノールまたはプロパツールに溶解する。ある場合は加熱力坏要であるが、また一 方では反応混合物を1時間またはそれ以上、還流状態で加熱することが必要であ る。 式(v)の化合物と式(rV)のフェニルヒドラジンとの反応によって式 (II)また(I[[)の化合物を生成する反応は、下記式(VI)のフェニル ヒドラゾン中間体を経由して進行する。
式中RおよびR1はそれぞれ、式(I)で定義されたものであり、モしてR4は 水素またはメチルである。
フェニルヒドラゾン中間体は、しばしば反応混合物を水で希釈し、モして濾別し て単離することができる。さらに精製を進めるには結晶化またはクロマトグラフ ィによって行う。後者の場合、シリカゲルカラムクロマトグラフィが適当であり 、ある範囲の溶出溶媒を使用することができる。
フェニルヒドラゾンの、式(n)のDHIIまたは式(m)のインドレニンへの 環化はヒドラゾンを適当な溶媒、好ましくはアルコール例えばエタノールまたは プロパツールに再溶解し、得られた溶液を酸、例えば塩酸、酢酸または三弗化酢 酸で処理して達成できる。加熱は必要な場合と、不要な場合がある。ルイス酸例 えば塩化亜鉛、又はリン原子を含む試薬、例えば三塩化リン、オキシ三塩化リン 、ポリリン酸、ポリリン酸エステル類をはじめとする環化試薬も使用することが できる。
インダノンとの反応でフェニルヒドラジンの代わりにフェニルヒドラジン塩を使 用すると、中間体のフェニルヒドラゾンのDHII又はインドレニンへの環化を 自発的に起こすことができる。
式(IB)の化合物の4−非置換類似物、すなわち式(■)の化合物は、式(J V)のフェニルヒドラジンと式(V)(R4はメチル)の2−メチル−1−イン ダノンのフィッシャー法によるインドール化反応、続いて式(III)のインド レニン中間体の還元によって合成することができる。
式(m)のインドレニンのC−9b置換THII誘導体への還元は、標準的な還 元剤、例えばナトリウムポロハイドライドを使用して、適当な溶媒、例えばエタ ノール中で達成される。得られる生成物は次いで通常の方法で単離、精製される 。
出発物質、例えば5.10−ジヒドロインデノ[1,2−b]インドール(DH II)および官能基を含む類似体の製造法は、本発明者の特許出願EP−A−0 404536に記載されている。
以下に本発明の原則及び適応を説明する。しかし、本発明はそれに制限されない 。温度は℃で示しである。
ンスー4 b、 5.9 b、 10−テトラヒドロ−4b、 6.7.9.9 b−ペンタメチル8−メトキシ−インデノ[1,2−b]インドールi)2,3 .6−ドリメチルアニソール50g (0,367モル)の2.3.6−ドリメ チルフエニル、55g(04モル)の炭酸カリウムおよび36m1 (0,38 モル)の硫酸ジメチルの混合物を5i0mIのアセトニトリル中、還流下に一晩 加熱した。35m1の濃アンモニア水を加え、得られた混合物を1時間還流した 。濾過蒸発後、残渣をエーテル中に取り、NaOH溶液で2回、そしてN a  HCOs溶液で2回洗浄した。乾燥(M g S OJ上)そして蒸発させて5 0.8g(収率:92%)の製品を得た。
u)4−ニトロ−2,3,6−)リメチルアニソール20.3g (0,135 モル)の2.3.6−ドリメチルアニソールを200m1の酢酸に溶解した溶液 を撹拌加熱(70−80℃)し、それに20m1の酢酸に溶解した9、65m1 の濃硝酸を滴下した。添加後、得られた混合物を氷上に注ぎ、その混合物を塩化 メチレンで3回抽出した。有機相を蒸発させて酢酸と塩化メチレンを除き、残渣 をエーテル中に溶解してNaOH溶液で2回、そしてNaHCO3溶液で2回洗 浄した。乾燥(MgSO4上)蒸発させて19.0g(72%)の製品を得た。
これは精製することなく次の段階で使用した。
ff1)4−アミノ−2,3,6−1−リフチルアニソールエタノール中、19 .0g (0,097モル)の4−ニトロ−2,3,6−ドリメチルアニソール と2杯のスプーンのPd/C(5%)との混合物をパール(Parr)装置で4 時間水素化した。次いで触媒を濾別し、溶媒を蒸発させた。濃赤色の残渣をエー テルに溶解し、塩酸(2M)で抽出した。
水相を併せ、N a OH溶液でアルカリ化しpHを14にした。乾燥(MgS O,上)後、HCIエーテル溶液を添加し、生成物を塩酸付加塩として析出させ た。濾過して10.1g(収率:63%)の製品を得た。
jv) 4−ヒドラジノ−2,3,6−1−リメチルアニソール5.17g(0 ,0呻56モル)の4−アミ八2.3.6−トリメチルアニソール塩酸塩を、3 0m1の濃塩酸と35 m lの水中に懸濁させて80℃に加熱し、溶解した。
−5℃に冷却して塩酸塩を微細な結晶として再沈殿した。得られた混合物を撹拌 しながら、それに1..77g(0,0256モル)のN a N O2を15 m1の水に溶解した溶液を30分に亙って添加し、その間反応温度を一5℃ない し0℃に維持した。さらに同温度で15分間撹拌してから、14.46g (0 ,064モル)の5nC12x21(20を12m1の濃塩酸に溶解した溶液を 15分間に互って滴下し、その間、温度を0℃に維持した。反応混合物をゆっく りと室温に戻し、NaOH溶液でアルカリ化し、pI]を14にした。得られた 混合物をエーテルで抽出し、乾燥(MgSO4上)後、気体状HCIをエーテル 中に溶解して添加し、生成物をその塩酸塩として沈殿させた。濾過して3゜8g (収率二69%)の製品を得た。
v)9b、10−ジヒドo−4b、 6.7.9.9 b−ペンタメチル8−メ トキシ−インデノ[1,2−b]lインドール22g (0,012モル)の4 −ヒドラジノ−2,3,6−トリメチルアニソール、1.9g (0,013モ ル)の2−メチル−1−インダノン、および2mlの濃塩酸を20m1のエタノ ールに溶解した混合物を、アルゴン下1時間還流した。冷却後、溶媒を蒸発除去 、残渣を水と塩化メチレンの混合物中で分別した。水相をNaI−(Co3水溶 液を加えて中和し、水相を分離した。有機相を乾燥(M g S OJ上)し、 蒸発してから、残った粗生成物をシリカ充填クロマトグラフィで、溶出剤として 塩化メチレンを使用して精製した。これによって1.1g(収率:31%)の製 品が得られ、これは精卿ぜずに直接次段階で使用した。
帽シスー4b、541b、1o−テトラヒドロ−4b、6,7.9,9b−ペン タメチル8−メトキン−インデノ[1,2−b]lインドール11g (0,0 038モル)の9b、10−ジヒドロ−4b、 6.7.9゜9b−ペンタメチ ル8−メトキシ−インデノ[1,,2−b]lインドール20m1の乾燥Tl( Fに溶解した溶液を一80℃に冷却し、アルゴン雰囲気下それにエーテル中1. 6Mメチルリチウム溶液4rnlを添加した。得られた混合物は一78℃で1時 間、−20℃で1時間撹拌した。0℃に達してから、NH4Cl水溶液とエーテ ルと添加した。2相を分離し、有機相は水で1回洗浄、乾燥(M g S Oa 上)、次いで蒸発させた。得られた粗生成物はシリカゲルカラムクロマトグラフ ィによって、溶出液として、酢酸エチル/イソオクタン(2/10)を使用して 精製した。これによって希望の製品0.3g(収率:25%)を得た。
’HNMR(CDCI3): 1.41 (3H,S)、1.43 (3H,s )。
1.96 (3H,s)、2.07 (3H,s)、2.35 (3H,s)、 3゜0 (IH,d) 、3.55 (3H,s) 、3.65 (IH,d)  、7.1 (3H,m) 、7.25 (IH,m) 実施例 2 シス−4b、5,9b、10−テトラヒドロ−8−エトキシ−4b、 7.9. 9 b−テトラメチルインデノ[1,2−b]lインドール14−ニトロ−2, 6−シメチルー1−エトキシベンゼン10g (0,0598モル)の4−二ト ロー2.6−シスチルフエノール、16.5g (0,1196モル)のに2C O3および18.6g (0,1196モル)のヨード化エチルの混合物を10 0m1のアセトニトリル中で2.5時間還流した。固体物質を熱濾過によって除 去し、熱アセトニトリルで洗浄した。有機相をt41eて蒸発し、得られた残渣 をエーテルに溶解した。エーテル相を水洗、乾燥(N a 2S O,上)、そ して蒸発して11、.4g(収率:98%)の製品(融点・56℃)を得た。
1i)3.5−ジメチル−4−エトキンアニリン11.4g (0,058モル )の4−ニトロ−2,6−シメチルー1−エトキンベンゼンをエタノール(95 %)115mlに溶解した溶液を、触媒としてPd/Cを使用して水素化した。
触媒分離後、溶媒を蒸発除去し、92g(収率:96%)の製品(融点ニア4℃ )を得た。
tit)3.5−ジメチル−4−エトキシフェニルヒドラジン9.2g (0, 0557モル)の3.5−ジメチル−4−エトキシアニリンを50m1の5NH C1に懸濁し、−5℃に冷却、そして撹拌しながら、それに3.8g (0,0 557モル)のN a N 02を15m1の水に溶解した溶液を30分の間に 添加した。さらに+5℃で30分間撹拌してから、得られた混合物をアルゴン雰 囲気下撹拌しながら、29.1g(0゜167モル)の次亜硫酸ナトリウムを1 50m1の水に溶解した溶液に添加した。+5℃で20分間撹拌してから250 m1のエーテルを加え、1ON苛性ソーダ溶液でアルカリ化した。有機相を分離 し、塩化ナトリウム溶液で洗浄した。乾燥(N a 2 S O4上)後、生成 物をHCI(気体)/エーテルを添加してpHを3にし、塩酸塩として沈殿させ た。濾過、エーテル洗浄して、9.4g(収率ニア8%)の製品を得た。
tv)9b、10−ジヒドロ−8−エトキシ−7、9,9b−トリメチルインデ ノ[1,2−b]lインドー ル、16g(0,01モル)の3.5−ジメチル−4−エトキシフェニルヒドラ ジン塩酸塩と1.46g (0,01モル)の2−メチル−1−インダノンとを 20m1(2)−酸に溶解した溶液を室温で一晩撹拌し、ついで3時間還流した 。得られた混合物を水で希釈し、ION苛性ソーダ溶液でアルカリ化し、塩化メ チレンで3回抽出した。有機相を併せて水洗、乾燥(NazSO4上)、そして 蒸発させて2,8gの粗生成物を得、これを石油エーテル/酢酸エチル(5/1 )から再結晶した。収量2.1g (収率ニア2%)。融点:164℃。
V)シス−4b、5.9b、10−テトラヒドロ−8−エトキシ−4b、7.9 ゜9b−テトラメチルインデノ[1,2−b]lインドール20g (0,06 3モル)の9b、10−ジヒドロ−8−エトキシ−7,9゜9b−トリメチルイ ンデノ[1,2−blインドールを20m1の乾燥テトラヒドロフランに溶解し た溶液を冷却(−78℃)し、それに10m1のメチルリチウムのエーテル溶液 (1,6モル)をアルゴン雰囲気下撹拌しながら滴下した。滴下完了後、−20 ℃で1時間、さらに室温で1時間撹拌を続けた。100m1のエーテルを加えて から、有機相を分離、塩化アンモニウム溶液で2回洗浄した。乾燥(NatSO n上)そして蒸発して2.0g(収率:96%)の製品を得た。
IHNMR(CDCIり: 1.35 (3H,t)、1.4 (6H,d)。
2.1 (3H,s) 、2.35 (3H,s) 、2.95−3.05 ( IH,d) 。
3.55−3.75 (3H,m) 、 6.1 (IH,s) 、 7.0− 7.3 (4H。
m)。
実施例3 シス−4b、5.9b、10−テトラヒドロ−6,7,9−トリメチル8−メト キシ−インデノ[1,2−b]インドールi)5.10−ジヒドロ−8−メトキ シ−6,7,9−1−リメチルインデノ[1゜2−b]インドール 1.95g (0,009モル)の4−ヒドラジノ−2,3,6−ドリメチルア ニソール塩酸塩(実施例1と同様に製造)と1.06g (0,008モル)の 1−インダノンとを20m1のエタノールに溶解し、それに2mlの濃塩酸を加 えて1時間還流した。溶媒は蒸発除去し、残液はエーテル相と水相とに分離した 。水相は苛性ソーダ溶液でアルカリ性にした。
有機相は分離して水洗した。乾燥(NazSO4上)そして蒸発して粗生成物を 得、これを塩化メチレン/石油エーテル(20/80)を溶出剤として使用して クロマトグラフィにかけ精製した。最後に再結晶して1゜08g(収率・49% )の製品を得た。
ii)シス−4b、5,9b、10−テトラヒドロ−6、7,9−1−ジメチル 8−メトキシ−インデノ[1,2−b]インドール0.65g (0,0023 4モル)の5.1.0−ジヒドロ−8−メトキン−6,7,9−トリメチルイン デノ[1,,2−b]インドールと0.95g(領00957モル)のモルホリ ノボランを4mlのジオキサンに溶解した溶液に、1mlの濃塩酸を滴丁した。
得られた混合物を30分間還流、室温に冷却、3mlの6N塩酸を加えた。得ら れた混合物をさらに30分間還流した。室温に冷却してから、粗混合物をエーテ ル相と水酸化ナトリウム水溶液相とに分割した。乾燥(M g S O4上)蒸 発して、粗生成物を得、これを酢酸エチル/石油エーテルから再結晶した。収量 は0゜46g(収率ニア0%)であった。
’HNMR(CDCl2) : 2.0 (3H,s) 、 2.14 (3H ,s) 。
2.28 (3H,s)、3.17 (IH,dd)、3.55 (IH,dd )。
3.64 (1,s) 、 4.28 (IH,ddd) 、 5.38 (I H,d) 。
7、20−7.27 (3I(?ll m) 、 7.39 (LH,d)薬理 学的性質 本発明のインデノインドールは疎水性で安定な構造を有し、酸化に際してカチオ ン、安定なカチオンラジカル、またはラジカルを生成する。
同化合物は強力な抗酸化剤を構成し、その作用をin vitro F e ” −アスコルビン酸塩によって誘発される脂質過酸化反応をどれだけ抑制するかに よって測定したところ、10nMという低いIC,。値を得た。式(I)の化合 物は、ラビット平滑筋細胞またはマウス腹腔マクロファージの存在下、リボプロ ティンの酸化を効率的に抑制する。同化合物はまた、単離、潅流したラットの心 臓に対する虚血性/再潅流障害を予防し、モして四塩化炭素、アセトアミノフェ ン、メチルメタンスルホン酸塩、メンジオン、t−ブチルハイドロペルオキシド 、およびN−メチル−N1−ニトロ−N−ニトロソグアニジンによって誘発され るマウス肝臓障害またはラットの単離肝細胞における障害を防ぎ保護する。
これらの性質は、本発明の化合物が虚血性、または再潅流障害、特に脳および心 臓虚血/梗塞、アテローム性動脈硬化症、血栓症、塞栓症、パーキンソン氏病、 老化、アルツハイマー病、老化、新生物(腫瘍)、抗腫瘍剤または免疫抑制剤に よる毒性、アレルギーまたは炎症状態、例えば気管支喘息および関節リューマチ を含む炎症の予防、および治療に使用できる可能性を示唆している。他に可能性 のある用途としては化学物質の毒性または放射線障害予防のための化学療法が挙 げられる。インデノインドール化合物はUV光によってほとんど活性化されない ので、スキンケア−製品に使用することも考えられる。本発明のインデノインド ール化合物のもう一つの興味深く、重要な特性は膜を安定化する能力である。
薬理学試験 本発明の化合物の最も注目すべき特徴は、遊離ラジカルスカベンジャーまたは抗 酸化剤としての効果である。試験法として脂質過酸化を50%抑制するのに要す る式(I)の化合物の濃度(IC,。)を測定した。
脂質過酸化測定法は下記1に述べる。さらにマクロファージ誘導L D L−過 酸化の抑制試験法を2に記載する。そしてそれらのデータを表2に示した。
1、アスコルビン酸塩/Fe”−依存性脂質過酸化第1鉄イオン/アスコルビン 酸塩脂質過酸化系は、6.25m1の0゜1M燐酸カリウム緩衝液(KP、)p H7,4を12.5mgの乾燥大豆燐脂質に加えて調製した。アルゴンを2分間 フラッシュしてから、得られた懸濁液を5層のバラフィルム(Parafilm )でシールし、懸濁液が透明化するまで超音波処理した。最終反応混合物は、0 .1MKP、(pH7,4)中、2004g/mlの燐脂質、10gMのFeN H。
(SO4)2またはF e (NH4) 2 (SO4) 2および100μM アスコルビン酸と、アセトンまたはDMSOに溶解した抗酸化剤試料からなって いた。容器の体積は全体積の1%を超えないようにした。反応はアスコルビン酸 と鉄とを加えて開始させた。反応は震盪する水浴中室温で30分間続け、ついで 10gMの0.5Mブチル化ヒドロキシトルエンのDMSO溶液を添加して停止 させた。上記操作法と以下に述べる2〜チオバルビッール酸−反応性物質の測定 法については文献:5hertzer、 H,G、 etal、 Bioche m、 Pharmacol、 37.333 (1988)に記載されている。
表1はアスコルビン酸塩/Fe”−依存脂質過酸化に対するインデノインドール 及びa−トコフェロールの効果を示したものである。
表1 化合物 −−−p I C□ シス−8−メトキン−6,7,9−トリメチル−THIi −8,0シス−8− エトキシ−4b、 7.9.9 b−テトラメチル−THII 7.9シス−8 −メトキシ−4b、6,7,9,9b−ペンタメチル−THII 7.6 2、マクロファージ誘発LDL−過酸化の抑制マウス腹腔マクロファージを、マ クロファージ媒体である25μgヒト低密度リポ蛋白(LDL)/mlの存在下 に培養した。本発明の化合物をエタノールに溶解し、最終濃度10−5ないし1 0−”Mになるまで添加した。3通り作成した細胞を24時間培養した。細胞媒 体を除去してから、脂質過酸化を、チオバルビッール酸反応性物質(TBAR3 )を、5teinbrecher池がProc、 Natl、 Acad、 S ci、 USA 81.3883 (1984)に記載した方法を用いて測定し 、評価した。結果を表2に示した。表中、脂質過酸化を50%減少させるのに必 要な濃度を対照と比較し、それを刊Ogで示した(p I Cs。)。
表2 化合物 pIC5゜ シス−8−メトキシ−6、7,9−トリメチル−THII 7.9シス−8−エ トキシ−4b、7,9,9b−テトラメチル−THII 7.8フロントページ の続き (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、 ES、 FR,GB、 GR,IT、 LU、 NL、 SE)、0A (BF、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN、TD 、TG)、AT、AU、 BB、 BG、 BR,CA、 CH,C5,DE、  DK。
ES、 FI、 GB、 HU、JP、 KP、 KR,LK、 LU、MC, MG、MN、MW、NL、No、PL、RO、SD、 SE、 SO,US (72)発明者 シャートザー、 ハワード・グランドアメリカ合衆国オハイオ 州45265シンシナティ・ファイヤーサイドドライブ1819

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I) ▲数式、化学式、表等があります▼I 式中 Rはメトキシまたはエトキシであり、 Rがメトキシの時、R1はメチルであり、そしてR2とR3は共に水素であるか または共にメチルであり、そしてRがエトキシの時、R1が水素であり、そして R2とR3は共にメチルである、 のシス−融合環化合物、そのエナンチオマーまたはその塩。 2.シス−4b,5,9b,10−テトラヒドロ−8−エトキシ−4b,7,9 ,9b−テトラメチルインデノ[1,2−b]インドール、そのエナンチオマー およびその塩。3.シス−4b,5,9b,10−テトラヒドロ−8−メトキシ −6,7,9−トリメチルインデノ[1,2−b]インドール、そのエナンチオ マーおよびその塩。 4.シス−4b,5,9b,10−テトラヒドロ−8−メトキシ−4b,6,7 ,9,9b−ペンタメチルインデノ[1,2−b]インドール、そのエナンチオ マーおよびその塩。 5.ヒトまたは動物体に対してなされる医療法で使用するための、前記請求の範 囲いずれかの項で定義された化合物、そのエナンチオマー、またはその薬学的に 受容できる塩。 6.アテローム性動脈硬化症治療で使用するための、請求の範囲第5項に記載の 化合物。 7.虚血性、または再灌流障害、血栓および塞栓症治療で使用するための請求の 範囲第5項に記載の化合物。 8.新生物(腫瘍)の治療または予防のための使用、またはパーキンソン病、ア ルツハイマー病、または老化のための、アレルギー/炎症状態、例えば気管支喘 息、関節リューマチの、または化学薬品、放射線、抗腫瘍剤または免疫抑制剤に よって引き起こされた障害の治療で使用するための請求の範囲第5項に記載の化 合物。 9.請求の範囲第1ないし4項のいずれかで定義した化合物、そのエナンチオマ ー、またはその薬学的に受容できる塩を有効成分として含むことを特徴とする薬 学的組成物。 10.虚血性、または再灌流障害、血栓、塞栓症、アテローム性動脈硬化症、パ ーキンソン病、アルツハイマー病、老化、新生物(腫瘍)、アレルギーまたは炎 症状態、例えば気管支喘息および関節リューマチ、そして化学薬品、放射線、抗 腫瘍剤または免疫抑制剤によって引き起こされた障害の治療のための医薬の製造 における、請求の範囲第1ないし4項のいずれかで定義した化合物、そのエナン チオマー、またはその薬学的に受容できる塩の使用。 11.請求の範囲第1ないし4項のいずれかで定義した化合物の製造法において 、同化合物を、 a.下記式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼II式中、RおよびR1は請求の範囲第1項 と同様に定義される、の5,10−ジヒドロインデノ[1,2−b]インドール (DHII)の還元、b.下記式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼IIICH3Li→▲数式、化学式、表等が あります▼IB式中、RおよびR1は請求の範囲第1項と同様に定義される、の インドレニンのメチルリチウム(CH3Li)との反応、c.4b,9b−ジメ チル化合物を得る場合は、式(VII)▲数式、化学式、表等があります▼VI I。 の対応する4b−非置換類似体の金属化、続いて順に二酸化炭素を使用した炭酸 化、金属化、ハロゲン化メチルまたは硫酸メチルを用いたアルキル化、そして最 後に加水分解することにより得ることを特徴とする製造法。 12.酸化劣化を受け易い化合物と、請求の範囲第1ないし4項のいずれかで定 義した化合物、そのエナンチオマー、またはその塩からなることを特徴とする組 成物。 13.酸化劣化を受け易い化合物の安定化法において、不安定な同化合物を、請 求の範囲第1ないし4項のいずれかで定義した化合物、またはそのエナンチオマ ー、またはその塩と接触させることを特徴とする安定化法。
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