JPH0650242Y2 - 車両用スパイク付き滑止め部材 - Google Patents

車両用スパイク付き滑止め部材

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JPH0650242Y2
JPH0650242Y2 JP1986181768U JP18176886U JPH0650242Y2 JP H0650242 Y2 JPH0650242 Y2 JP H0650242Y2 JP 1986181768 U JP1986181768 U JP 1986181768U JP 18176886 U JP18176886 U JP 18176886U JP H0650242 Y2 JPH0650242 Y2 JP H0650242Y2
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spike
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pin
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JP1986181768U
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JPS6387106U (ja
Inventor
与市 岡村
Original Assignee
株式会社ゴムチエ−ン
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車等のタイヤに装着して用いる車両用スパ
イク付き滑止め部材に関するものである。
(従来の技術) 従来、車両用スパイク付き滑止め部材において、特にス
パイクピンを取付けた滑止め部材として、例えば実開昭
60-160214号公報、実公昭61-243号公報、実公昭52-5697
2号公報、実開昭60-160210号公報の如きものがある。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、上記実開昭60-160214号公報に開示されたも
のは単にスパイクピンをクロスベルトの帯状体に埋込ん
で、前記スパイクピンの先端部(喰込部)を前記帯状体
の接地面の上面に突出させただけのものであるから、タ
イヤの前、後発進の際にスパイクピンの先端部が傾斜姿
態で路面に当接し、その結果前記スパイクピンを無理に
帯状体中からほじくり出すような力が作用してこれが繰
返されるうちにスパイクピンがぐら付いて喰込みが悪く
なり、スパイクピン本来の機能を低下せしめてしまうば
かりでなく、早期にスパイクピンが帯状体中から抜け出
してしまうという問題点があった。
また実公昭61-243号公報に開示されたものは、合成樹脂
製の帯本体表面に六角形凸部を形成し、この凸部内に円
形凹部を形成し、この凹部内にカップ形防滑金属体を嵌
着し、さらにカップ形防滑金属体の中央に設けた貫通孔
に裏面側から大径段付き部と小径段付き部を備えた超硬
合金のチップ付リベットを嵌入し裏側から座金で固定し
たものであるから、全体の構造が複雑であるばかりでな
く、リベットの先端側周辺がカップ形防滑金属体で囲わ
れているので、弾性が乏しく、リベット(スパイク)に
対する衝撃を充分に緩衝してリベットを衝撃から保護す
ることができないという問題点がある。
さらにまた、実公昭52-56972号公報に開示されたもの
は、皿状に形成された防滑金属片を、プラスチック製の
帯板の表面からその周縁部が僅かに外方に突出するよう
嵌入し、これを裏面から定着金属片で定着したものであ
るから、このものの場合は、タイヤの前、後発進の際に
は直ちに前記皿状の防滑金属片の縁部が路面に当接し、
上記実開昭60-160214号公報のものと同様の問題点を生
ずるものであり、また実開昭60-160210号公報に開示さ
れたものは、上記実公昭52-56972号公報のものと同様に
皿状に形成された金属製喰込部材のエッジ部が帯状体の
表面に形成された突壁より大きく外方に突出しているた
め、これまた上記実公昭52-56972号公報のものと同様の
問題点を有するものであった。
本考案は上記問題点を解決し、スパイクピンと路面との
当接時には、前記スパイクピンの周辺に設けた滑止め部
材本体と同一材からなる弾性保護用突起部により、前記
スパイクピンに加えられる衝撃を緩衝して前記スパイク
ピンの変形摩耗および弛みを防止し、もって前記スパイ
クピンの滑止め部材本体内からの抜け出しを確実に防止
するとともに、スパイクピン作用時、即ち路面に対する
喰込みを必要とする時は前記保護用突起部の圧縮変形に
より、前記スパイクピン本来の目的を充分に果し得ると
同時に滑止め部材本体の肉厚をできるだけ薄いものとな
し得、滑止め部材本体の軽量化および前記滑止め部材本
体による車両の振動を少ないものとなし得、かつまたス
パイクピンとその周辺に設けた保護用突起部間に塵埃等
が詰ってクッション効果が低下することのない車両用ス
パイク付き滑止め部材を提供することを目的とするもの
である。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記問題点を解決するため、ゴムあるいは合成
樹脂等の弾性体によりタイヤの外周面および両側面に適
合し得る所要巾をもって形成した滑止め部材本体の内部
に、スパイクピンを埋設した車両用スパイク付き滑止め
部材において、前記スパイクピンの先端を前記滑止め部
材本体の接地面より稍々突出させ、かつ前記スパイクピ
ンの先端と面一もしくは稍々低めの前記滑止め部材本体
と同一材からなる弾性スパイクピン衝撃保護用突起部を
前記スパイクピンの周辺に所要間隔および所要巾をもっ
て設けるとともに、前記スパイクピン衝撃保護用突起部
に所要数の塵埃除去兼クッション助長用割溝部を設けた
ことを特徴とするものである。
(作用) タイヤに装着された滑止め部材は、車両の走行時に第7
〜8図示のようにスパイクピンの先端部を路面(氷、雪
面を含む)に喰込ませ、タイヤの滑りを防止するもので
あるが、この際、前記スパイクピンの先端部が路面と当
接する以前に、前記スパイクピンの周辺に設けた滑止め
部材本体と同一材からなる弾性スパイクピン衝撃保護用
突起部が路面と当接して圧縮変形され後、前記スパイク
ピンが路面と当接するので、前記スパイクピンと路面と
の当接時の衝撃は大きく緩衝され、その結果、前記スパ
イクピンの変形摩耗および弛みが防止されて前記スパイ
クピンが滑止め部材本体内から容易に外部へ抜け出るの
を防止することができ、しかも前記スパイクピン衝撃保
護用突起部は所要個所に設けた塵埃除去兼クッション助
長用割溝部によって圧縮変形が増大され、クッション効
果が助長されるとともに、前記圧縮変形作用によりスパ
イクピンとの間隙に詰った塵埃を除去し得、前記スパイ
クピンの路面に対する喰込みを充分に機能せしめること
ができるものである。
(実施例) 第1図乃至第8図は本考案の一実施例を示し、1は滑止
め部材本体であって、ゴムや合成樹脂等の弾性体によ
り、タイヤAの外周面および両側面に適合し得る所要巾
をもって形成されている。2は打込みあるいはモールド
成形手段によって前記滑止め部材本体1内に埋設された
スパイクピンであって、その先端部2aは第3図示のよう
に前記滑止め部材本体1の接地面1aより稍々突出されて
いる。2bは前記スパイクピン2の鍔部である。3は前記滑
止め部材本体1の接地面1aに形成されたスパイクピン衝
撃保護用突起部であって、前記スパイクピン2の周辺に
所要の間隙4を設けて前記スパイクピン2の先端部2aと
略面一もしくは稍々低めに所要巾をもって前記滑止め部
材本体1と同材料で一体に突成されている。4aは塵埃除
去兼クッション助長用割溝部であって、前記スパイクピ
ン衝撃保護用突起部3に所要数設けられている。5は滑
止め部材取付金具、Bは滑止め部材本体1を取付けるた
めのロープ、ワイヤー、チェーン等の索条体、Cは緊締
具、Dは路面である。
(効果) 以上説明したように本考案によれば、ゴムあるいは合成
樹脂等の弾性体によりタイヤの外周面および両側面に適
合し得る所要巾をもって形成した滑止め部材本体の内部
に、スパイクピンを埋設した車両用スパイク付き滑止め
部材において、前記スパイクピンの先端を前記滑止め部
材本体の接地面より稍々突出させ、かつ前記スパイクピ
ンの先端と面一もしくは稍々低めの前記滑止め部材本体
と同一材からなる弾性スパイクピン衝撃保護用突起部を
前記スパイクピンの周辺に所要間隙および所要巾をもっ
て設けるとともに前記スパイクピン衝撃保護用突起部に
所要数の塵埃除去兼クッション助長用割溝部を設けたも
のであるから、車両の走行時にはスパイクピンの先端部
が路面と当接する以前に前記スパイクピンの周辺に設け
たスパイクピン衝撃保護用突起部が路面と当接して圧縮
変形された後、前記スパイクピンが路面と当接するの
で、前記スパイクピンが路面と当接する時の衝撃は、前
記スパイクピン衝撃保護用突起部によって大きく緩衝さ
れ、その結果前記スパイクピンの変形摩耗(路面との異
常接触による摩耗)および弛みは確実に防止されて前記
スパイクピンが滑止め部材本体内から容易に外部へ抜け
出るのを防止することができるものであると同時に前記
スパイクピン衝撃保護用突起部は、スパイクピンとの間
に所要の間隙および所要巾ならびに所要数の塵埃除去兼
クッション助長用割溝部をもって突成されているので、
圧縮変形が容易で、しかも圧縮変形の自由度が大きく、
またクッション効果を助長し得て路面に対するスパイク
ピンの喰込みを邪魔することなく行わしめることができ
るとともに、スパイクピンとの間隙に詰った塵埃等を容
易に除去し得、スパイクピン本来の目的および機能を充
分に果し得るものであり、また前記スパイクピン衝撃保
護用突起部を設けたことにより、滑止め部材本体全体の
肉厚を薄いものとなし得て、滑止め部材本体の軽量化お
よび前記滑止め部材本体による車両の振動を少ないもの
となし得る等、種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示すものであって、第1図は本
考案品のタイヤに装着した状態の側面図、第2図は滑止
め部材本体を索条体に取付けた状態を示す一部切欠底面
図、第3図は第2図のA−A拡大断面図、第4〜6図は
スパイクピン衝撃保護用突起部の各例を示す底面図、第
7〜8図は滑止め部材本体の作動状態の各例を示す一部
拡大側断面図である。1 ……滑止め部材本体、1a……滑止め部材本体1の接地
面、2……スパイクピン、2a……先端部、2b……鍔部、3
……滑止め部材本体1と同一材からなる弾性スパイクピ
ン衝撃保護用突起部、4……間隙、4a……塵埃除去兼ク
ッション助長用割溝部、5……滑止め部材取付金具、A
……タイヤ、B……索条体、C……緊締具、D……路
面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴムあるいは合成樹脂等の弾性体によりタ
    イヤの外周面および両側面に適合し得る所要巾をもって
    形成した滑止め部材本体の内部に、スパイクピンを埋設
    した車両用スパイク付き滑止め部材において、前記スパ
    イクピンの先端を前記滑止め部材本体の接地面より稍々
    突出させ、かつ前記スパイクピンの先端と面一もしくは
    稍々低めの前記滑止め部材本体と同一材からなる弾性ス
    パイクピン衝撃保護用突起部を前記スパイクピンの周辺
    に所要間隙および所要巾をもって設けるとともに前記ス
    パイクピン衝撃保護用突起部に所要数の塵埃除去兼クッ
    ション助長用割溝部を設けたことを特徴とする車両用ス
    パイク付き滑止め部材。
JP1986181768U 1986-11-26 1986-11-26 車両用スパイク付き滑止め部材 Expired - Lifetime JPH0650242Y2 (ja)

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JPS6387106U JPS6387106U (ja) 1988-06-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4488099B2 (ja) * 2008-09-18 2010-06-23 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP5355040B2 (ja) * 2008-11-04 2013-11-27 株式会社ブリヂストン スパイクタイヤ

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JPS5256972U (ja) * 1975-10-23 1977-04-25
JPS60160210U (ja) * 1984-04-03 1985-10-24 中央発條株式会社 タイヤ滑止め具のクロスベルト

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