JPH0650213A - ダイヤフラム型気化器 - Google Patents

ダイヤフラム型気化器

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JPH0650213A
JPH0650213A JP22189192A JP22189192A JPH0650213A JP H0650213 A JPH0650213 A JP H0650213A JP 22189192 A JP22189192 A JP 22189192A JP 22189192 A JP22189192 A JP 22189192A JP H0650213 A JPH0650213 A JP H0650213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed fuel
intake passage
fuel injection
injection hole
low speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP22189192A
Other languages
English (en)
Inventor
Shin Suzuki
伸 鈴木
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Walbro Far East Inc
Original Assignee
Walbro Far East Inc
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Publication date
Application filed by Walbro Far East Inc filed Critical Walbro Far East Inc
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機関の急減速操作による機関停止を防止する
ために、気化器の内部に構成され、急減速操作しても過
濃の混合気が機関へ供給されないようにする。 【構成】 蝶型絞り弁17と互いに独立な低速燃料系統
と高速燃料系統とを備えるダイヤフラム型気化器におい
て、絞り弁17の全開時、吸気通路16の最上流側の低
速燃料噴孔20aに作用する負圧が下流側の低速燃料噴
孔20b,20cに作用する負圧よりも強くなるよう
に、最上流側の低速燃料噴孔20aを吸気通路16のベ
ンチユリ部16aの途中へ開口する。機関の全負荷運転
中は吸気通路16の空気が低速燃料室21へ流入する。
機関を急減速すると、低速燃料室21の空気が吸気通路
16へ吸引され、次いで低速燃料室21の燃料が吸気通
路16へ吸引される。結果として、燃料供給が一時的に
遅れ、混合気が過濃になるのを防止し、急減速時の機関
停止を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動力鋸、刈払機などの携
帯作業機に搭載される2行程機関のダイヤフラム型気化
器に関し、特に蝶型絞り弁と互いに独立な低速・高速燃
料系統を備えたダイヤフラム型気化器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】重量低減のために、携帯作業機は小型2
行程機関を搭載し、作業中は全負荷で運転し、作業終了
と同時に絞り弁を戻してアイドル運転に切り換える。絞
り弁が急激にアイドル位置へ戻されると、気化器におい
て強い吸気負圧が低速燃料噴孔に作用して燃料を強く吸
い出す。ところが、アイドル運転では絞り弁が閉じ、吸
気量が絞られるので、相対的に混合気が濃過ぎることに
なり、機関が所定のアイドル回転数を維持し得なくな
り、遂には機関停止に至り、作業能率を著しく低下させ
る。
【0003】ダイヤフラム型気化器は、専らダイヤフラ
ムに作用する吸気負圧により燃料量を調整しており、エ
アブリードなどの低速燃料系統に作用する負圧を低下さ
せるような機構や、燃料量を補正したり、燃料霧化を向
上するための機構を備えていない事情から、上述のよう
に全負荷運転から急に無負荷運転へ切り換えると、機関
停止が多発する傾向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような不具合に
対処して、加速レバーを急激に戻しても、絞り弁はゆつ
くりアイドル位置へ戻るように、加速操作機構にダンパ
などを備えることも考えられるが、携帯作業機では気化
器の周囲にダンパなどを備えるに十分な空間がなく、取
付が非常に難しい。
【0005】本発明の目的は、機関の急減速操作による
機関停止を防止するために、気化器の内部に構成され、
急減速操作しても過濃の混合気が機関へ供給されないよ
うにした、ダイヤフラム型気化器を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成は蝶型絞り弁と互いに独立な低速燃料
系統と高速燃料系統とを備えるダイヤフラム型気化器に
おいて、絞り弁全開での機関の運転時吸気通路の最上流
側の低速燃料噴孔に作用する負圧が下流側の低速燃料噴
孔に作用する負圧よりも強くなるような吸気通路の部位
に、最上流側の低速燃料噴孔を開口したものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、絞り弁全開での機関の運転中
は吸気通路の空気が低速燃料室へ流入し、機関を急減速
すると、まず低速燃料室の空気が吸気通路へ吸引され、
次いで低速燃料室の燃料が吸気通路へ吸引される。結果
として、燃料供給が一時的に遅れ、混合気が過濃になる
のを防止し、急減速時の機関停止を防止する。
【0008】絞り弁全開での機関の運転時、低速燃料室
へ空気を混入させるために、低速燃料噴孔に作用する負
圧が吸気通路の上流側のものほど強くなるように、最上
流側の低速燃料噴孔をベンチユリ部の途中へ開口する。
【0009】また、ベンチユリ部の最小口径部から最上
流側の低速燃料噴孔へ向けて、所定幅をもつ軸方向の突
条を設け、実質的にベンチユリ部と同等の強い負圧を最
上流側の低速燃料噴孔に作用させる。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係るダイヤフラム型気化器の
側面断面図である。気化器の本体15はベンチユリ部1
6aと一体の吸気通路16を有し、吸気通路16の上流
側端壁15aに空気清浄器を結合され、下流側端壁15
bは機関の吸気ポートへ結合される。吸気通路16の下
流側に軸17aにより絞り弁17が回動可能に配設され
る。本体15の上壁部はダイヤフラム10により仕切ら
れる脈動圧室8およびポンプ室9と、逆止弁12,7と
からなる燃料ポンプ11を構成される。2行程機関のク
ランク室の脈動圧が通路14から脈動圧室8へ導入され
ると、図示してない燃料タンクの燃料が通路13、逆止
弁12を経てポンプ室9へ吸い込まれ、逆止弁7、スト
レーナ6、通路3、流入弁2を経て定圧燃料室25へ吐
き出される。
【0011】定圧燃料室25は本体15の下壁にカバー
31と一緒に結合したダイヤフラム29の上側に区画さ
れ、ダイヤフラム29の下側は大気室30を区画され
る。定圧燃料室25に支軸27により回動可能に支持し
たレバー28は、左端を流入弁2に係合され、右端をダ
イヤフラム29に係合される。レバー28はばね24の
力により時計方向へ回転付勢され、流入弁2は通路3を
閉鎖する。定圧燃料室25の燃料は、共通口25A、低
速・高速燃料調整ニードル23,22、低速・高速燃料
噴孔20a〜20c,19を経て吸気通路16へ吸引さ
れる。定圧燃料室25の燃料が少くなると、大気圧を受
けるダイヤフラム29がばね24の力に抗して押し上げ
られ、流入弁2が開いて燃料ポンプ11から燃料を補給
される。
【0012】共通口25Aは定圧燃料室25の天壁中心
に設けられ、燃料吸引口18a、高速燃料調整ニードル
22を経て高速燃料室18へ連通し、高速燃料室18は
金網など多孔質の逆止弁33を経て高速燃料噴孔19へ
連通する。高速燃料噴孔19はベンチユリ部16aの最
小口径部へ開口する。高速燃料室18の下端は栓26に
より閉鎖される。
【0013】また、共通口25Aは燃料吸引口21a、
低速燃料調整ニードル23を経て低速燃料室21へ連通
し、低速燃料室21は複数の低速燃料噴孔20a〜20
cへ連通する。低速燃料噴孔20b,20cは吸気通路
16のアイドル位置にある絞り弁17の縁部に隣接する
部分へ開口する。低速燃料室21の下端は栓26aによ
り閉鎖される。図1には理解を容易にするために、高速
燃料調整ニードル22と低速燃料調整ニードル23は本
体15の左端壁と右端壁に螺合されているが如く示され
ているが、実際には紙面と平行な側壁に螺合される。
【0014】本発明によれば、絞り弁17の全開時、ベ
ンチユリ部16aに作用する強い吸気負圧を最上流側の
低速燃料噴孔20aへ導くために、最上流側の低速燃料
噴孔20aが低速燃料室21からベンチユリ部16aの
途中へ開口される。ベンチユリ部16aの低速燃料噴孔
20aが開口する部分の内径を周方向に関し全周または
部分的に、ベンチユリ部16aの最小口径部と同寸にし
てもよい。ベンチユリ部16aの最小口径部を低速燃料
噴孔20aが開口する部分まで延長すると、つまりて直
円筒部を形成すると、吸気効率が低下するので、周方向
に関し部分的に形成するのがよい。
【0015】しかし、上のように構成しないでも、吸気
通路16の軸方向に配列する低速燃料噴孔20a〜20
cの上流側に、ベンチユリ部16aの最小口径部から低
速燃料噴孔20aへ向けて、所定幅(周方向寸法)を有
する軸方向の突条を設けてもよい。
【0016】図2に示す実施例では、低速燃料室21か
ら吸気通路16の軸方向に延びる通路21bを吸気通路
16の入口の方へ突出し、通路21bから低速燃料噴孔
20aを吸気通路16の軸心へ向けて突出させてある。
【0017】図3に示す実施例では、低速燃料室21か
ら吸気通路16の軸心へ突出する複数の低速燃料噴孔2
0a〜20cを、吸気通路16の軸方向にほぼ等間隔に
配設する。この構成は従来の一般的なダイヤフラム型気
化器と同様である。低速燃料噴孔20aに作用する吸気
負圧を強くするために、ベンチユリ部16aの最小口径
部から低速燃料噴孔20aへ向けて、吸気通路16の軸
方向に延びる突条40を設ける。突条40の下流側端部
41はベンチユリ部16aの終端16bの手前で終り、
突条40の頂面は最小口径部の内面と同高であり、幅
(周方向寸法)は低速燃料噴孔20aの内径の数倍(ま
たはベンチユリ部16aの周長の数分の1)である。突
条40は低速燃料噴孔20a〜20cと軸方向に並ぶ。
【0018】図4に示す実施例では、突条40はベンチ
ユリ部16aの最小口径部から始り、ベンチユリ部16
aの終端16bで終るが、突条40の終端部の頂面は円
弧状になり、高さが次第に低くなる点で図3のものと異
なる。
【0019】次に、本発明によるダイヤフラム型気化器
の作動について説明する。機関の全負荷運転時、図2に
示すように、絞り弁17を全開にすると、ベンチユリ部
16aに強い吸気負圧が生じ、大部分の燃料は定圧燃料
室25から共通口25A、燃料吸引口18a、高速燃料
調整ニードル22を経て高速燃料室18へ入り、逆止弁
33、高速燃料噴孔19を経て吸気通路16へ吸引され
る。この時、低速燃料調整ニードル23により燃料吸引
口21aが絞られているため、低速燃料室21は燃料不
足気味になり、最上流側の低速燃料噴孔20aと低速燃
料噴孔20b,20cとの圧力差に基づき、吸気通路1
6の空気が低速燃料噴孔20b,20cから低速燃料室
21へ吸引される。
【0020】機関を無負荷運転にするために、絞り弁1
7を図1に示すアイドル位置へ急激に戻すと、低速燃料
噴孔20b,20cに低速燃料噴孔20aよりも強い吸
気負圧が作用する。しかし、上述したように、低速燃料
室21は燃料が不足しているので、しばらくの間は低速
燃料室21の燃料よりも軽い空気が先に低速燃料噴孔2
0b,20cを経て吸気通路16へ吸引され、この結果
混合気は過濃にならない。したがつて、従来のように機
関の急減速時、機関へ過濃の混合気が供給され、燃焼不
良を起して機関停止に至るという不具合は起らない。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述のように、蝶型絞り弁と互
いに独立な低速燃料系統と高速燃料系統とを備えるダイ
ヤフラム型気化器において、絞り弁全開での機関の運転
時、吸気通路の最上流側の低速燃料噴孔に作用する負圧
が下流側の低速燃料噴孔に作用する負圧よりも強くなる
ような吸気通路の部位へ、最上流側の低速燃料噴孔を開
口したから、機関の全負荷運転中は吸気通路の空気が低
速燃料室へ流入し、機関を急減速すると、低速燃料室の
空気が吸気通路へ吸引され、次いで低速燃料室の燃料が
吸気通路へ吸引される。したがつて、燃料供給が一時的
に遅れ、混合気が過濃になるのを防止し、急減速時の機
関停止を防止できる。
【0022】機関の急減速時混合気が過濃になるのを防
止する手段が、ダイヤフラム型気化器の内部に構成され
るから、取付空間の制約される携帯作業機への適用に問
題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイヤフラム型気化器の正面断面
図である。
【図2】本発明の変更実施例に係るダイヤフラム型気化
器の正面断面図である。
【図3】本発明の変更実施例に係るダイヤフラム型気化
器の正面断面図である。
【図4】本発明の変更実施例に係るダイヤフラム型気化
器の正面断面図である。
【符号の説明】
16:吸気通路 18:高速燃料室 19:高速燃料噴
孔 20a〜20c:低速燃料噴孔 21:低速燃料室
22:高速燃料調整ニードル 23:低速燃料調整ニ
ードル 25:定圧燃料室 40:突条

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蝶型絞り弁と互いに独立な低速燃料系統と
    高速燃料系統とを備えるダイヤフラム型気化器におい
    て、絞り弁全開での機関の運転時吸気通路の最上流側の
    低速燃料噴孔に作用する負圧が下流側の低速燃料噴孔に
    作用する負圧よりも強くなるような吸気通路の部位に、
    最上流側の低速燃料噴孔を開口したことを特徴とする、
    ダイヤフラム型気化器。
  2. 【請求項2】前記最上流側の低速燃料噴孔を吸気通路の
    ベンチユリ部の傾斜面に開口した、請求項1に記載のダ
    イヤフラム型気化器。
  3. 【請求項3】絞り弁全開時最上流側の低速燃料噴孔に作
    用する負圧が他の低速燃料噴孔に作用する負圧よりも強
    くなるように、吸気通路のベンチユリ部の最小口径部か
    ら絞り弁側へ、吸気通路の軸方向へ延びる、最小口径部
    の内面と等高の突条を設けたことを特徴とする、ダイヤ
    フラム型気化器。
  4. 【請求項4】前記突条の高さは最上流側の低速燃料噴孔
    の直前で円弧状に低くなつてベンチユリ部の終端の内周
    面に達する、請求項3に記載のダイヤフラム型気化器。
JP22189192A 1992-07-29 1992-07-29 ダイヤフラム型気化器 Pending JPH0650213A (ja)

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JP22189192A JPH0650213A (ja) 1992-07-29 1992-07-29 ダイヤフラム型気化器

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JP22189192A JPH0650213A (ja) 1992-07-29 1992-07-29 ダイヤフラム型気化器

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JPH0650213A true JPH0650213A (ja) 1994-02-22

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ID=16773798

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JP22189192A Pending JPH0650213A (ja) 1992-07-29 1992-07-29 ダイヤフラム型気化器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19517544B4 (de) * 1994-05-13 2005-08-25 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatikreifen mit verbesserter Abriebfestigkeit

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19517544B4 (de) * 1994-05-13 2005-08-25 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatikreifen mit verbesserter Abriebfestigkeit

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