JPH06502079A - ゲノム識別用のプローブ組成物および方法 - Google Patents

ゲノム識別用のプローブ組成物および方法

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JPH06502079A JP5501194A JP50119493A JPH06502079A JP H06502079 A JPH06502079 A JP H06502079A JP 5501194 A JP5501194 A JP 5501194A JP 50119493 A JP50119493 A JP 50119493A JP H06502079 A JPH06502079 A JP H06502079A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ゲノム識別用のプローブ組成物および方法関連出願 本出願は、M、 L、ビトナー(B i tne r) 、L、 E、モリワン (Ma r 1s s on)およびM、S、リゲイタ−(Legator)に よる1990年9月20日出願の先の出願の米国特許出願第585,876号明 細書の一部継続である。
発明の分野 本発明は、ゲノム識別のためのプローブ組成物、それを製造する方法並びにそN Aらせんの外側に結合する色基含有化合物から成る化学種ヌクレオチド対比染料 の使用を必要とすることがある。このような対比染料は、例えば、1nsitu  DNAハイブリッド形成法において、非特異的染色体領域、例えば、特定の発 蛍光団標識プローブと特異的にizdブリッド形成しない領域の可視化を増強す ることがのぞましい。対比染料の色は、好ましくは、プローブに関係した色と対 照させる必要がある。蛍光プローブを用いる対比染料は蛍光性であるのが好まし い。現在用いられている化学蛍光対比染料の例としては、4′、6−ジアミンノ ー2−フエニルインドールニ塩酸塩水和物(DAPI)、ヨウ化プロピジウム( PI)、キナクリンマスタード等がある。典型的には、このような染料は染色体 の一つ一つの領域の色の強さの変化を示す。
このような化学対比染料には様々な欠点がある。一つには、このような蛍光対比 染料の少数のみが利用可能であり、それによって、励起および発光波長を含むス ペクトル特性の利用可能な選択並びに吸収および発光バンドのスペクトル幅が制 限される。
もう一つには、細胞学的利用において典型的に、このような対比染料は、細胞核 または染色体のハイブリダイゼーシヨンを受けるかまたはそれに接近しうる容量 または能力に相互関係を示さないかまたは比例的に対応しない着色強さを生じる 。例えば、低水準の対比染色は特定の核を排除するための判定基準として用いる ことかでき、それによって染色体または染色体領域の不十分な計数が避けられる 。このような相互関係は、核ごとの特定の染色体または染色体領域の存在、不存 在または数に関して核を「評点する」目的に重要である。典型的に高価であるハ イブリダイゼーションプローブに対する核の不十分な接近容易性は、浪費および 染色体または染色体領域の不十分な計数によって引き起こされる不正確さ並びに 結果としての誤診をもたらすと考えられる。
もう一つには1、明らかにDNAに関係した方法(前記に示したように)による このような先行技術の化学対比染料は、最初のハイブリダイゼーション後の第二 回目のハイブリダイゼーションの場合または引き続きのバンディング(t)an ding)操作の場合のように、標的DNAとハイブリッド形成するプローブの 能力を妨げることが時々ある。
全部hDNAに酢酸第二水銀を用いて標識した間接標識プローブ組成物は、ホブ マン(Hopman)らによって、Histochemistry 85,1〜 4 (1986)およびExperimental Ce1lっていないしまた は提案していない。更に、in 5jtuハイブリツド形成法の後に、そこで形 成されたハイブリッドを更に処理してそれらを検出可能にする必要があった。例 えば、ある場合においては、チオール含有標識を標識抗体で検出したが、別の場 合においては、チオール化フルオレセインをin 5jtuハイブリツド形成法 後のハイブリッドと一緒にインキュベートした。チオール化フルオレセインなど の試薬による第二の処理は、他のハイブリダイゼーションプローブおよび/また は池のプローブを可視化するのに必要な他の第二の反応を妨げると考えられる。
更に、第二の処理は検定を複雑にし且つ長期化する。追加の操作を伴わずにゲノ ムDNAの対比染色を達成するための一段型ハイブリッド形成法は、ホブマンら によって示されていないしまたは示唆されていない。
in 5ituハイブリツド形成法の技術は、このような欠点を避ける新規のお よび改良された種類のゲノム対比染色用組成物を必要としている。
発明の概要 本発明は、(a)特にヒトゲノムに関係するin 5ituハイブリツド形成法 等において、染色体検出等のための直接検出可能なゲノムDNA対比染料として 有用である新規のおよび極めて有用な種類のDNAプローブ組成物並びに(b) そのようなプローブを製造し且つ用いる方法を提供する。
これらの新規の直接標識ゲノムDNA対比染色用プローブ組成物は、ゲノム、特 に、in 5ituハイブリツド形成法または他の方法を行うためのまたは行っ ているゲノムの全ゲノムDNAから成ったまたは由来したヌクレオチドセグメン トを用いる。このようなプローブ組成物中のこのようなセグメントを、本明細書 で提供するような製造方法を用いることによって化学的に結合した発蛍光団で標 識する。
本発明の実施において用いるのに現在好ましいゲノムはヒトゲノムである。
与えられた発明のプローブ組成物のいずれにおいても用いるのに現在好ましい発 蛍光団は、ゲノムI)NAに関係する特定のin 5ituハイブリツド形成法 を実施する目的に関して本発明のこのようなプローブ組成物と一緒に同時にかま たは逐次的に用いられている任意の他の直接または間接標識プローブまたはプロ ーブ組成物において用いられた発蛍光団標識とはスペクトルによって異なるもの である。
本発明のプローブ組成物において、そのDNAは、検討中の全ゲノムじゅうの様 々な位置に個々に存在するフラグメント化DNA配列に由来する混合セグメント の形である。このような配列は、ゲノムDNA自体かまたはそのコピーから得ら れる。このようなコピーは、当業者が理解するように、所望により、クローニン グ、酵素的増幅、それらの組合わせ等の方法を用いることによって製造すること ができる。
知られている限りにおいて、ある与えられたゲノムの全ゲノムDNAを総合的に 含むフラグメント化DNA配711から成る、発蛍光団基を直接標識したDNA セグメントのプローブ組成物をこれまでに提供した者はいなかった。このような りNA上セグメント平均寸法は、典型的に、約150〜約600塩基対(b p )の範囲であるが、所望ならば、更に大きいおよび更に小さいこのようなフラグ メント化セグメント用いることができる。更に好ましくは、このようなフラグメ ント化DNAセグメントの平均寸法は約200〜約400bpの範囲であり、そ して最も好ましくは、平均寸法は約300塩基対である。このようなセグメント は、便宜上、慣眉的な配列フラグメント化法および現在好ましい音波処理を含む 方法によって出発全ゲノムDNA配列から製造される。
本発明は、更に、このようなプローブ組成物を製造する方法を提供する。例えば 、出発DNAセグメントを標識し、それによって所望の直接標識プローブ組成物 を製造するには、反応性末端を有する結合性基を最初にそこに導入した後に、発 蛍光団基をこれらの末端に対して共有結合させる。
本発明の生成物である直接標識プローブ組成物は、標的組成物中に存在する検討 中のゲノム全部またはいずれかの位置(すなわち、部分)とハイブリッド形成す ることができる。ハイブリッド形成は、in 5ituハイブリツド形成法等の ハイブリッド形成条件下において、このような生成物プローブ組成物中で利用さ れるゲノム全部または一部分から成る標的DNAを含む標本を用いて達成される 。製造されたハイブリッドは標本中に存在する標的ゲノムDNAと結合し、そし て個々のまたは複数のこのような標的DNAが、蛍光顕微鏡等下で放射を励起す る発蛍光団を用いて観察した場合または流動血球計算分析等で検査した場合に実 買的に完全に染色された可視的外観を有するようにさせる。
本発明のこのような生成物である直接標識プローブ組成物によって製造されたハ イブリッドは、このようなハイブリッド形成法による標的DNAを用いるそれら の生成後に直接的に検出することかできる。したがって、生成物プローブ組成物 は、標的、ゲノムまたはそれらの一部分として関係するいずれのirx 5it Uハイブリツド形成法においても、全体のまたは一般的なゲノム対比染料として 用いることができる。したがって、本発明のプローブ組成物を用いて細胞学的ま たは組織学的標本中の非特異的染色体領域を検出し、同定(検出し、視覚化しお よび/または定量化することを含む)することかできる。このような視覚化は、 他のDN、A識別用の標本中に存在することがある他の発蛍光団残基の色と対比 するのに色が適応する発蛍光団残基を用いることによって増強することができる 。
本プローブ組成物のもう一つの利点は、本明細書中に示したように出発ゲノムD NA配列フラグメントと結合することができる比較的多数の発蛍光団基自存化合 物が知られていることである。例えば、スペクトル特性の選択は、先行技術技術 の化学対比染料によって可能であるよりも大きく、本発明のある与えられたプロ ーブ組成物中において達成することができる。本発明のプローブ組成物で用いら れる対比染料発蛍光団基の色の選択は、1種類またはそれ以上の他の染色体の標 的特異性核酸プローブを用いて考えられたプローブ組成物使用法を強化するよう に適応することができる。
本発明のプローブ組成物のもう一つの利点は、成分プローブが介在しない結果と して、第二のハイブリダイゼーション、バンディング法または類似のものを、あ る与えられたDNA含有細胞学的調製試料上または中でのそれらの使用法に引続 いて、または同時にでも実施することができということである。
本発明のプローブ組成物のもう一つの利点は、それらが細胞学的核酸、特にゲノ ムDNAの接近容易性を示すものとして機能して核酸をプローブすることができ るということである。細胞のDNAがこのような対比染色の影響を受けない場合 、そのDNAは全く目に見えないので、このようなものは特異的にハイブリッド 形成しうる標的DNAを有すると誤解されることはない。
本発明のプローブ組成物のもう一つの利点は、それらが他の直接標識プローブ組 成物、特に、発蛍光団で標識されたプローブと混合することができるし、そして 得られた混合プローブをin 5ituハイブリツド形成法で用いて、このよう な混合の結果として生じる望ましくない干渉または相互作用を全く伴うことなく ゲノムDNA対比染色も特異的ゲノムDNA領域の着色も同時に達成することが できるということである。したがって、別の状況では必要であると考えられる別 個のインキュベーション工程を含む→のハイブリッド形成工程を実施する時間お よび労力は完全に軽減される。
本発明のプローブ組成物に関係した重要な特徴は、それらが直接標識プローブを 含むということである。例えば、標本中でゲノムDNAとのそれらのハイブリダ イゼーシヨンおよび引続きの洗浄後に対比染色は完了する。検出能力を発展させ るのに、間接標識プローブに必要であるような池の試薬との引続きの反応性処理 を更に必要としない。更に、間接標識プローブは、通常、適合性限界を有し、例 えば、それらは、検出可能な残基を生じさせるのに必要な不可欠のハイブリダイ ゼーション後反応を妨げる成分を含んでいるかもしれない他のプローブと一緒に 用いることはできない。更に、間接標識プローブと一緒に用いるのに必要な多数 の既知の反応体対は制限されるので、引続きのin 5ituハイブリyト形成 法のために製造することかできる種々のプローブの混合組成物は制限される。
本発明のもう一つの重要な特徴は、本発明のプローブ組成物の使用法の結果とし て対比染色されたDNAが生じ、それはin 5ituハイブリッド形成条件等 下において対比染色されたDNAからハイブリッド形成した対比染料を実質的に 除去することなく更に処理することかできるということである。これに対して、 先行技術の化学対比染色を用いると、染色された標本を処理用液体に引続き暴露 することにより、少なくとも部分的には染料か除去されることがある。この染料 安定性の差の主な理由は、それらの融解温度(Tm)未満のハイブリッドに関係 した結合定数か、介在した薬剤に関係した結合定数と比較して特徴的に高いこと に関係していると考えられる。
全ゲノムDNA対比染色用の本発明の直接標識プローブ組成物は、更に、直接標 識の局所特異性プローブ、例えば、個々の染色体DNAペイントプローブ組成物 が、そこに含まれたDNA配列の相補的制限のために、慎重な設計選択によって 集中している特定のゲノム部分以外のゲノムDNAを全て検出するのに用いるこ とができないこのようなペイントプローブ組成物から容易に区別される。
in 5ituハイブリツド形成法による染色体検定中に、明確で鋭敏な直接的 に検出しうるゲノム染色体ハイブリッドを製造する本発明の発蛍光団で標識され たプローブ組成物の能力は、このようなプローブを用いる新規で且つ極めて有用 なin 5ituハイブリツド形成法のみならず、新規で且つ極めて有用な生成 物、例えば、本発明のプローブ組成物によって実質的に完全に対比染色されたゲ ノム標的DNA本体または標的DNAを用いる本発明のプローブ組成物とのin  5ituハイブリツド形成法によって製造されたハイブリッドを結果として生 じる。
池のおよび更に別の特徴、目標、目的、意図、利点、用途、実施態様等は、添付 の図面に示された本明細嘗の内容から当業者に明らかである。
図面の簡単な説明 又部において、 図1は、本発明のプローブ組成物によって対比染色された崖−の中期染色体の微 視的線図であり。
図2は、図1の染色体の領域の拡大した理論上の線図であり。
図3は、単一の哺乳動物種染色体を図示する微視的線図であり。
図4は、図1の該染色体を先行技術の介在性ゲノム化字種DNA対比染料によっ て対比染色した後の該染色体の1丁と定義した一つの領域の部分拡大線図であり : 図5は、該染色体を本発明のゲノムDNAプローブ組成物によって対比染色した 後の、該領域IIを示している以外は図4と同様である図であり。
図6は、DNA対比染色によって対比染色された単一のヒト細胞核のスライドに 固定した標本の微視的線図であり:そして図7〜図15は、本発明のプローブ組 成物で対比染色されたヒト中期および間期DNAの標本の顕微鏡写真である。
本明細書中で用いられる「対比染料」という用語は、染色処理等によって生じた 補色またはバックグラウンド色に対する一般的且つ慣用的な意味を有し、その色 は、細胞学的若しくは組織学的調製試料の成分(または構成体)の全部若しくは 選択された群に効果がある。典型的には、このような成分は顕微鏡検査等を行う ためのものであり、典型的には、選択的である別のまたは他の染料によって生じ た別のまたは他の主要なまたは基本的な1種類または複数の色が検査に関与する ことができる。このような対比染料の色の主要な目的または機能は、通常、この ような検査を改良しまたは強化することである。
「配列」という用語は、DNAヌクレオチドの鎖または連続列を意味する。
「フラグメント」、「セグメント」またはrDNAセグメント」という用語は、 概して、一つの染色体または染色体の一つの傾城に存在するような大型のDNA ポリヌクレオチドまたは配列の一部分のみを意味する。ポリヌクレオチドは、例 えば、分解されるかまたは多数のセグメント若しくはフラグメントにフラグメン ト化されることができる。知られているように、染色体は、DNA反復セグメン トを含むD N A配列を有する領域を特徴的に含んでいる。「反復」という用 語は、特定のDNAセグメントか同一のDNA配列の場合は複数倍(すなわち、 少なくとも2倍)または多数のD N A配列を生じるということを意味する。
個々のDNAセグメント寸法および/またはDNA反復セグメント寸法は大きく 変化することができる。例えば、ヒトゲノムの場合、各D N A反復セグメン トは、現在、約5〜約3. QOOb、p、のおよその寸法範囲にあると考えら れている。例証的には、単一の染色体アルフすイドDNA配列は、少なくとも約 5種類の異なるDNA反復セグメントを取り込むことができる。
「ゲノム」という用語は、生物のDNAにコードされる生物の遺伝的命令の完全 単コピーセントを称しまたは意味する。本発明の実施において、問題の特定のゲ ノムは典型的に多重染色体であるので、このようなりNAは多数の個々の染色体 中で細胞に分布している(例えば、ヒトにおいて1=22対と性に関係したXX 対またはXY対を加えた数になる)。
本発明の実施において、与えられたいずれの場合にも関係したゲノムは霊長類出 来であるのか好ましく、このようなゲノムから予め選択された染色体のDN、へ 配列は、アルフオイドDNAを含むかまたは予め選択された染色体の動原体に関 係しているDNA反復セグメントを含む。本明細書中で用いられる、DNAに関 するーアルフォイド」または:αサテライト」という用語は、霊長類ゲノムにお いて見出さnた縦列反復D N Aセグメントの複雑な系列を意味する。約17 1塩基対のモノマー反復長さに基つくαサテライトDNAの長い縦列配置:よ、 主としゲノム毎に変化することがある。(好ましい)ヒトゲノムの場合、ある与 えられる染色体番号22は約5.3x107bpを含む(ユニス(Yun i  s) 、J。
J、5cience 191:1268〜1270(1976)および力ヴエノ フ (Kaveno f f)、R,ら、Co1d 5prin Harbor Symposia on Quantitative Biolo y 38: 1〜8(1973))。。
「領域」という用語は、好ましくはアルフオイドであるかまたは動原体に関係し ているD N 、A、反復セグメントを含む一つの染色体の一部分を意味する。
このような個々の領域の実際の物理的寸法または程度は太き(変化することがあ る。このような領域の正確な定量化は、現在のところ全部の可能な領域に関して 行うことができない。通常、領域は、(a)少なくとも1個のDNA反復セグメ ントの多数のコピーを組込み且つ(b)直接標識プローブまたはプローブ組成物 を用いるin 5jtuハイブリツド形成法によるこのような領域の発蛍光団標 識ノ\イブリッドの形成後の蛍光透視顕微鏡検査によって光学的に同定しうるし 且つ好ましくは列挙しつる少なくとも1種頭のDNA配列を含むほど少なくとも 十分に大きい。現在利用可能な情報は、領域が崖−のこのようなりNA配列より 多く含むことができ、それぞれのこのようなりNA配列が1種類またはそれ以上 のDNA反復セグメントを含むということを示唆する。
「領域」という用語は、典型的に且つ特徴的に;訳ある与えられた染色体の完全 なりNA質量または寸法より小さいDNA質量または寸法を含む染色体フラグメ ントである。知られているように、ある与えられた染色体または染色体領域の1 0”DNAbpを含むことがあり、その寸法範囲は、例えば、ヒト染色体の動原 体を含む。このような寸法は、したがって、里−のヒト染色体の寸法の実質的な 部分である。このような領域寸法は、本発明の実施における領域寸法として現在 好ましいが、一層大きいまたは一層小さい領域寸法を用いることができる。小− ブ組成物の生成および使用目的のためのそのDNAセグメントの特定の組合ね体 の異質染色体領域を意味する。動原体は複製された染色体領域の直前を分離し、 1\ て分類することができる。
性反応性置換基含有、そして更に発蛍光団置換基含有の出発蛍光化合物由来であ ン 以上の残基とそれらを連結させる必要がある核酸プローブを称しまたは意味する 。
は他のクローニングベクターにおいてクローン化し且つ増殖したまたはインビト 輻射エスルギーによって作用する際に発光する物質(例えば、発蛍光団)の性質 ルテニウム等のような舌上などの発光性無機イオンを結合する有機キレート化剤 を挙げることができる。
る。本発明の発蛍光団標識プローブまたはプローブ組成物の場合、検出法は蛍光 顕微鏡法、流動血球計算法等を含むことかできる。
「ハイブリッド形成条件」という用語は、ハイブリッドを製造するのにある与え られたハイブリッド形成法において用いることかできる条件、例えば、制御温度 、液相およびプローブ(またはプローブ組成物)と標的との接触を典型的に必要 とする条件の組合わせに対する一般的な意味を有する。便宜上および好ましくは 、少なくとも一つの変性工程か、プローブまたはプローブ組成物を標的と接触さ せる工程に先立つ。或いは、バット(Bhatt)ら(1988)によってNu cleic Ac1ds Re5earch 16:3951〜3961に記載 されたように、プローブを、DNA標的領域を含む標本と接触させ、そして双方 に一緒に変性条件を施すことかできる。例えば、水およびホルムアミドの約50  + 50容量比混合物を用いると、プローブ(またはプローブ組成物)と標的 との接触およびハイブリダイゼーションに例示的な温度は約35〜約55℃の範 囲であり、例示的に約1〜約18時間の範囲の時間で適用される。他のハイブリ ッド形成条件を用いることができる。プローブ数対標的配列またはセグメント数 の比率は広範囲に変化することがあるが、概して、この比率が高いほど、ハイブ リッド形成条件下における雇界内のハイブリッド生成の確率は高い。
「完全な」、「完全に」、「実質的に完全な」またj;「実質的に完全に」とい う用語は、本発明の直接標識プローブ組成物か標的とハイブリッド形成した結果 として、1種項または複数の標的本体が、少なくともそれらとのハイブリダイゼ ーション後に標的の全域(形りを示す(すなわち、染色または同定する)のに十 分な程度まで強調され且つ識別しつる能力を意味する。例えば、蛍光着色強さは 個々のハイブリッド形成した染色体標的本体に存在する(観察される)ことが時 々あるか、全体としての標的本体は実質的に強調される。
「低級」という用語は、6個未満の炭素原子を有する化合物、基またはランカル を意味する個々の化合物、基またはラジカルを意味する。
「ペイントプローブ]若しくは「ペイント用プローブ」、(または「ペイントプ ローブ組成物」若しくは「ペイント用プローブ組成物」)という用語は、ハイブ リッド形成条件下において、多重染色体ゲノムの一つの予め決定された(すなわ ち、予め選択された)染色体を含む標的とハイブリッド形成するように適合さこ のような一つの染色体の断片部分のみが、このようなプローブ組成物とのハイブ リダイゼーションをうける標本中に偶然存在する場合、このような断片部分はそ のようにハイブリッド形成し且つ識別される。典型的には、本発明の一つのペイ ントプローブを第二のものと混合して、2種類の予め決定された染色体の同時染 色および検出を可能にするようにすることができる。
「クローン化」、「クローニング」または同等の用語は、特定のヌクレオチドセ グメントまたは配列を適当なベクター中に挿入した後に、ベクターを宿主細胞中 に輸送し、そして次に宿主細胞中のベクターに培養工程中にそれ自体を再生させ 、それによって各ベクターおよびそれが有するそれぞれのヌクレオチド配列の多 数のコピーを生じる工程を意味する。クローニングの結果として同一の宿主細胞 のコロニーまたはクローン(すなわち、群)が生成し、そこにおいて、それぞれ が特定のヌクレオチドセグメントまたは配列を取込んでいるベクターの1個また はそれ以上のコピーを含む。ここで、ヌクレオチドセグメントまたは配列は「ク ローン化」されるといわわ、そして生成物のヌクレオチドセグメントまたは配y りは「クローン」と称することができる。
「ブロッキングDNAJまたは「ブロッキングDNA組成物」という用語は、ハ イブリッド形成条件下において、プローブ中に存在する非特異的結合性DNAと ハイブリッド形成する能力を有するDNAを意味する。ブロッキングDNA組成 物は、検討中であり且つ標的を組込む多重染色体ゲノムの全ゲノムDNA由来で あり、を含み、そして好ましくはそれを代表するものであるDNAセグメントの 混合物から成る。このようなセグメントは、例えば、このような全ゲノムDNA を含むまたは代表するDNA配列をフラグメント化することによって(本明細書 中に記載したように)製造することができるし、そのように製造されたこの種の DNAセグメントは、このゲノムの染色体(領域を含む)中に存在するDNAセ グメント部分に対して相補的であり、そしてこのようなセグメントは、例えば、 全ゲノムDNAから他の方法によって、例えば、変性し、部分的に再生または再 ハイブリッド形成し、そして酵素で処理することによってそこでの非反復セグメ ントの量を減少させるという手順工程を必要とする方法によっても製造すること ができる。ブロッキングDNAは、プローブ組成物との使用時において、好まし くは、平均寸法が約150〜約600塩基対の範囲であるセグメントの状態であ る。
「ライブラリー」という用語は、本明細書中においては、完全なゲノムまたはそ の規定された断片、例えば、単一の染色体を一緒に表わすクローン化DNAフラ グメントのセットを意味する慣用的な意味で用いる。様々なライブリーか先行技 術で知られており且つ様々な所から入手可能であり、そしてゲノムおよびゲノム フラグメント調製試料並びにそこからのライブラリーのクローン化に関する技術 は周知である。本操作上好ましいのは、フロー選別等によって分離された選択さ れた一つの染色体をフラグメント化することである。クローニングの前のフラグ メント化は、制限エンドヌクレアーゼ等での消化によって達成されるのが好まし い。この方法は、ベクター中への挿入に対して特に従順であるフラグメント末端 を生じる。しかしながら、当業者は、フラグメント化に関する慣用的なまたは好 都合な技法をいずれも用いることができることを理解する。次に、フラグメント を慣用的にクローン化して染色体ライブラリーを生じる。。
[ブロックされたプローブ組成物」という用語は、ブロッキングDNA組成物と の混合物である本発明のプローブ組成物を意味する。
璽希釈剤DNA:または同等の用語は、本発明の特定のプローブ組成物中に組込 まれるDNAと同一であるまたは同様であるDNAを意味する。希釈剤DNAは 、本発明のプローブ組成物を製造する場合に中間体を構成するトランスアミノ化 ポリヌクレオチドと混合した場合、または本発明の生成物であるプローブ組成物 と混合した場合、ある与えられた容量または重量の本発明のプローブ組成物中に 存在する標識DNAセグメントの全数を希釈するように作用する。
当業者か理解するように、希釈剤DNAはブロッキングDNAとして作用するこ とも時々あるし、逆もある。
「担体DNAJという用語は、プローブが貯蔵されているコンテナ容器の表面部 分、In5ItLlハイブリツド形成法を行う標本が析出するスライドガラスの 表面部分、またはin 5ituハイブリツド形成法等を行う標本中に存在する 細胞破片の表面部分などの隣接する表面部分に対するプローブDNAの吸収など の作用のために本質的に失われれているプローブDNAの量を減少させるように 作用するDNAを意味する。担体DNAは無関係のゲノム種由来のDNAから成 り、例えば、ヒトゲノム由来のDNAセグメントとの混合物中のサケ精子である 。担体DNAは、場合により、本発明のプローブを組込むハイブリダイゼーショ ン溶液に加えることができる。
「非特異的結合性DNAJという用語は、プローブのDNAセグメントに相補的 であり且つゲノム中の少なくとも1か所の他の位置にDNAが存在し、そして他 の位置はそのゲノム中の選択された染色体標的領域の外側であるDNAを意味す る。非特異的結合性DNAの例はDNA反復セグメントの種類を含み、そのメン バーは、一般的には1か所を越える染色体または染色体領域に存在する。このよ うな共通の反復セグメントは、プローブ組成物中に存在する他のDNAセグメン トより大きい程度までハイブリッド形成しがちである。
(B)出発物質 (1)出発全ゲノムDNA 本発明の実施において用いられる出発全ゲノムDNAは、典型的には、ある与え られた多重染色体ゲノムの個々の染色体中およびその至る所の様々な位置に別個 に存在するDNAセグメントの多様性を総合的に含む多数のDNA配列の形であ る。例えば、このようなりNA上セグメント、セグメントを個々に反復してよい しまたは反復しなくてもよい。好ましくは、出発成分セグメントは全ゲノムDN Aを含む。それらの天然に存在する状態において、出発DNA配列の寸法は、本 発明の実施において出発物質として用いるための有効性の期間にそれぞれ約10 0万塩基対よりはるかに大きいが、全ゲノムDNAは、分離、単離等で用いた方 法などの因子に応じて既にある程度フラグメント化されていてよい。
本発明のある与えられたプローブ組成物を製造する目的のために、ゲノムの出発 全ゲノムDNAを種々の技法によって得ることができる。例えば、それは、生物 の成分である細胞内材料から分離される(精製を含む)細胞性DNAから由来す るまたは得ることができる。分離方法は周知であり、いずれの好都合な分離方法 も用いることができる;例えば、J、サムプルツク(Samb’rook) 、 E、F、フリッチュ(Fritsch)およびT、 マ=アテイス(Mania tis)(1989)、Mo1ecular C1onin :ALabora tory Press)、コールド・スプリング・ノ1−バー、ニューヨークお よびそこに引用された参考文献を参照されたい。好都合な組織または細胞源をい ずれも用いることができるが、全ゲノムDNA含量が比較的高いのが特徴的であ り且つ全ゲノムDNAをある与えられたゲノムに関して有効に分離す望ならば試 験若しくは評価目的に用いるための本発明のプローブ組成物を製造することがで きる。
本発明にしたがって、in 5ituz\イブリツド形成法によってヒトゲノム の対比染色を達成する目的に対して、現在好ましい出発全ゲノムDNAの一つは ヒト胎盤DNAを含む。このようなりNAは、本明細書中に示したように、フラ グメント化され且つ標識されて本発明のプローブ組成物を生じた後、/%イブリ ット形成条件下で用いられて標的をゲノムによって対比染色した場合、着色強さ の最小の変化によって実質的に完全に識別される染色された標的本体を生じる。
胎盤DNAは、ジグv−ケミカル・カンパニー(Sigma Chemical Company)(セント・ルイス、MO)などの販売元から入手可能である。
ヒトゲノムで見出される通常の配列分布に相対するDNAセグメントの多様性に おいて配列存在分布か明らかにゆがんでいる有用な出発全ゲノムDNAの例は、 全ヒトゲノムを代表するものであるが、ヒトゲノム中にある一般的に存在するD NA反復配列の含量が豊富であるDNA組成物を含む。このようなりNA上セグ メント合物を含み且つ基剤とする本発明の生成物のプローブ組成物は、更に、ヒ トゲノムと実質的に完全にハイブリッド形成しうろことを特徴とする。このよう な出発全ゲノムDNAは、ライフ・チクノロシーズ・インコーホレーテッド(L ife Technologies、Inc、)、ゲイサーズバーグ、MDから カタログ:52795Aとして入手可能なCot−lDNAによって代表される 。Cot−lDNAは、報告により下記の方法で製造される。すなわち、機械的 に撹拌された全ヒトゲノムDNAを、平均配列寸法400bp未満までフラ − グメント化する。この材料を変性させた後、それらの高度に繰返したDNA配ダ Iの大部分を二本鎖にするのに十分な時間ハイブリッド形成させる。次に、二本 鎖および一末鎖DNA種の混合物をヌクレアーゼS1で処理(消イυし、ヌクレ アーゼは一本鎖DNAを七ノーおよびオリゴ−ヌクレオチドに特異的に分解する 。
消化されない二本鎖のCot−lDNAをこの混合物から回収する。Cot−l DNAは、報告によると、平射法が約191bpのセグメントの形である。
したがって、このような有用な出発全ゲノムDNA種は、先行技術で知られてい る方法によって変性し、部分的に再生または再ハイブリッド形成し、そして酵素 によって処理してその非反復セグメントの量を減少した全ゲノムDNA由来であ る。
適当な出発全ゲノムDNAのもう一つの例は、完全なヒトゲノムを総合的に適当 に表わす全ゲノムDNAのクローン化ライブラリーまたはクローン化DNAのセ ントである。ヒトゲノムのライブラリーは多数の源から入手可能である。例えば 、このようなライブラリーはラムダDNAかまたはコスミドベクターで、ストラ タンーン・インコーホレーテッド(Stratagene、Inc、)(う・ホ ーヤ、CA)から入手することかできる。全ゲノムD N A源は、予備製造し たヒトDNAライブラリーの場合、リンパ球、肺線維芽細胞、胎盤D N A等 を循環することができる。非ヒト動物種のゲノムから製造された予備製造ライブ リーは、更に、組織および器官由来である全ゲノムDNAライブラリーの特注調 製試料であるようにこの会社から入手可能である。当業者は、出発全ゲノムDN Aおよびそれによって製造された生成物のプローブ組成物を、ハイブリッド形成 法を行い、引続きの顕微鏡検査、天動血球計算法等を含む各種分析方法で用いる ことができることを理解する。
Cot−IDN、A(および同様に製造された材料)およびヒトライブラリーD NA双方は、典型的に、ヒトゲノム(すなわち、個々の染色体)に対してハイブ リッド形成した場合に標的の実質的に完全な染色の外観を与えるハイブリッドを 生じる本発明の直接標識プローブ組成物を生成するが、ハイブリッド形成した標 的本体は、蛍光染料強度の比較的強い変化を個々に示すことがある。
個々の出発DN A配列の性質、構造および寸法、用いた種々の配列の数並びに 出発全ゲノムDNAに関孫した類似の変数は、生物毎のゲノムの固有の変化ゆえ に、およびある与えられたゲノムに関する出発DNA配列またはセグメント集団 の組成が原語に、そして同−源から得られた全ゲノムDNAのバッチ毎にでさえ も変化することがあるので、絶対的な用語で規定することはできない。しかしな から、以下に記載したように達成された出発DNA配列のフラグメント化後に、 出発全ゲノムD N Aは、関与した完全なゲノムをほぼおよび適当に示すもの であるDNAセグメントの混合物を生じる必要があり、そこにおいて、ゲノムの 全領域中に存在しまたは通常位置しているセグメント化した領域に対して相補性 である個々のセグメントが存在する。
しかしながら、ある与えられたゲノムからの出発全ゲノムDNAの特徴的な複雑 さは、本発明の観点から望ましいと現在考えられており、というのは、このよう な複雑さか、同一生物種から得られた種々の出発全ゲノムDNAバッチから本明 細書中に示したように製造される本発明の可能な直接標識プローブ組成物を、対 比染色能力に関して実質的に同一の様式で作用させる傾向があるという理由によ る。例えば、全ゲノムDNAの高度な複雑さは、例えば、多重染色体ゲノムの一 部分、例えば単一染色体(すなわち、ペイントプローブ)または単一染色体の単 一領域、例えば動原体領域とのみハイブリッド形成するように適合されている( そのDNA含量ゆえに)プローブ組成物中に存在しているようなあまり複雑でな いDNAとそれとを区別する。特徴的に且つゲノムDNAの一般的な事実として 、出発全ゲノムDNAは、そこに存在するチオキンヌクレオチドの全数の約25 モル%のデオキシシチジンヌクレオチドを含むことを特徴とすると考えられる。
(2)出発結合性化合物 本発明の実施において用いられる出発結合性化合物は、二官能性有機化合物、す なわち、出発結合性化合物分子当り2個の置換基官能性(すなわち、反応性)置 換基を有するものである。
結合性化合物分子当り少なくとも1個のこのような官能性置換基は、(例えば、 本明細書中で提供されたような)重亜硫酸塩に触媒された水性トランスアミノ化 条件下においてポリヌクレオチド中のデオキシシチジンヌクレオチドと反応性で ある。このような置換基の例としては、アルキルアミノ(第一級および第二級) ヒドラジド、セミカルバジド、チオセミカルバジド等がある。現在のところアミ ノ基が最も好ましい。
アミノ基が第二級である場合、第二級置換基は低級アルキル基であるのが好まし いが、所望ならば、他の非ブロッキングのこの種の第二級置換基を用いることが できる。
結合性化合物分子当りの第二の別のこのような2個の官能性置換基は、(本明細 書中に記載の)出発蛍光性化合物中にそれ自体組込まれている第三の官能性置換 基と反応性である。このような第二官能性置換基は、それ自体がブロックされる かまたはブロックされないことがある。第二置換基がブロックされていない場合 、それは、トランスアミン化中のトランスアミン化媒質(特に、ポリヌクレオチ ド)中に存在する他の物質と実質的に非反応性である。第二置換基かブロックさ れている場合、それは、トランスアミノ化中のトランスアミノ化媒質(特に、ポ リヌクレオチド)中に存在する他の物質と実質的に非反応性である。
適当な非ブロックの第二官能性置換基群の例としては、アミノ、カルボキシル・ ホスフェート、スルホネート、ヒドロキシル、ヒドラジド、セミカルバジド、チ オ−セミカルパント等かある。現在量も好ましい非ブロックの第二官能性置換基 としては、アミン(第一級または第二級)Mおよびカルボキシル基かある。
カルボキシル基は塩の形かまたは酸の形であるのか好ましいが、エステルの形で あることか時々ある。塩の形である場合、現在好ましい陽イオンは、ナトリウム およびカリウムなどのアルカリ金属である。
適当なブロックされた第二反応性置換基群の例としては、ブロックされたスルホ ネート、ブロックされたホスフェート、ブロックされたスルフヒドリル等かある 。
適当なブロッキング置換基の例としては、低級アルキル基、例えば、メチル、エ チル、プロピル等がある。
第一および第二官能性置換基は、リンカ−(または結合性)残基によって互いに 結合している。この結合性残基は何等かの好都合な構造を有することかできるが 、このようなものは、トランスアミノ化中のトランスアミノ化媒賀中に存在する 他の物質と非反応性である。ここで好ましいのは、非環状または環状であり且つ 場合により他の原子を組込むことができる炭化水素性の二価の基であることであ る。
このような二官能性結合性化合物中に存在する2個の官能性置換基は、結合性残 基のそれぞれの置換基でありうる。このような置換基は互いに関係する隣接する 炭素原子上にあることができるし、またはそれらは多数の介在する互いに結合し た原子(好ましくは、炭素原子)によって結合性化合物分子中で互いに間隔をお いていることかできる。好ましくは、これらの官能性基は、ある与えられた結合 性化合物分子中において互いにα、ω関係にある(すなわち、それぞれが異なる 反対側の末端領域にある)。
したがって、結合性化合物中の2個の官能性基は、完全に炭化水素性である(す なわち、炭素原子および水素原子のみから成る)かまたは、酸素、硫黄、窒素、 リン等から成る群より選択される少なくとも1個の原子を含む少なくとも1個の 追加の原子または基を加えた炭素原子および水素原子から成る有機結合性基部分 にそれぞれ結合している。好ましくは、このような追加の1個または複数の原子 は、ある与えられた出発結合性化合物中に存在するこのような前記に示した2個 の官能性基のどちらか一方よりも反応性が実質的に劣るようにこのような有機残 基と結合している。飽和脂肪族炭化水素である炭化水素性有機残基が現在好まし く、更に好ましいこの種の残基は、2〜12個までの炭素原子を有する二価のア ルキレン基である。しかしながら、所望ならば、このような飽和脂肪族炭化水素 基は少なくとも1個のエーテル基(−0−)かまたは少なくとも1個のチオ−エ ーテル基(−S−”)を組込むことができるが、このようなエーテル基がまたは チオエーテル基の一方のみが存在することが現在更に好適である。結合性化合物 が、少なくとも2個および合計約20個以下の炭素原子を有する有機基を組込む ことは現在好適であるが、所望ならば、分子当り更に多数の炭素原子が存在する ことができる。
現在好ましいのは、このような官能性基がそれぞれアミノ基である結合性化合物 である。非環状および環状双方のジアミノ化合物を用いることができる。
適当な脂肪族第一ジアミンの例としてはアルキレン第一アミンがあり、そのアル キレン基はプロピレン、ブチレン、ベンチレン、ヘキシレン、ノニレン等である 。
適当な脂肪族第ニジアミンの例としては、CH3NH(CH2)2NH2、状の このような化合物の例としては、1.3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロパン: 1,4−ジアミノ−2,3−ジヒドロキシブタン;1,5−ジアミノ−2゜3. 4−トリヒドロキシペンタン:1,6−ジアミツー1.6−シチオキシーD−マ ンニトール(またはD−グルシトール若しくはD−ガラクチトール)、1゜6− ジアミツー2. 3. 4. 5−テトラヒドロキシヘキサン等がある。
適当なポリヒドキシル化漂状次元の例としては、ジアミンが環に束縛されている シスまたはトランス環状ジアミノ化合物、例えば、l、4−ジアミノ−2,3゜ 5.6−チトラヒドロキシシクロヘキサン、シスおよびトランス1.2−ジアミ ノシクロヘキサン、シスおよびトランス1.2−ジアミノシクロペンクンおよび それらのヒドロキシル化誘導体、例えば、1.2−ジアミノ−3,4,5,6− チトラヒドロキシシクロヘキサン、1.2−ジアミノ−3,4,5−)リヒドロ キシノクロベンクン、ミオ−イノシトールの3.6−ジアミツー3.6−ジチオ キシ誘導体、例えば、 等がある。
適当な複素環式ジアミンの例としては、ピペラジン、N、N’−ビス(3−アミ ノプロピル)ピペラジン、それらの誘導体等がある。
適当なエーテル基含有ンアミ/の例としては、3−オキソ−1,5−ペンタンジ アミン、3.6−シオキソー1.8−ジアミノオクタン等がある。
アミン基およびカルボキシル基双方を含む適当な結合性化合物の例としては、ア ミノ酸、例えば、サルコシン(N−メチルグリシン)およびαアミノ酸、例えば 、グリノン、アラニン、グルタル酸、アスパラギン酸、プロリン、ピペコリン酸 くピペリシノー2−カルボ/#)、インピペコリン酸(ピペリジン−4−カルク ン酸)、グルコサミノ酸およびそれらの誘導体等がある。
α、ωアミノカルボン酸(前記に定義したアミノ酸に加えて)の例としては、4 −アミノ酪酸、6−アミノヘキサン酸、8−アミノオクタン酸等がある。
リン含有二官能性結合性化合物の例としては、α、ωアミノアルキルリン酸、モ ノエステル、例えば、〇−(2−アミノニチル)リン酸二ナトリウム塩等がある 。
適当な硫黄含有二官能性結合性化合物の例としては、α、ωアミノアルキルスル ホ/酸、例えば、タウリン(2−アミノニチルスルホン酸)等がある。
二官能性結合性化合物の一つの現在更に好ましい種類は下記の一般式(式中、X は、 から成る種類より選択される二価の基であり;Rは、2〜12個までの炭素原子 を有するアルキレン基またはベルヒドロキシル化炭素環状環であり、そして R1およびR2は、それぞれ独立して水素および低級アルキルから成る種類より 選択される) によって表わされる。
好ましくは、式(1)においてRは7個以下の炭素原子を有し、満の炭素原子を 有する。
種々の結合性化合物、例えば、モノおよび/またはジアミンの混合物を含む結合 性化合物の混合物を用いることができるが、このような混合物は、トランスアミ ノ化制御および使用に関連した問題ゆえに好適ではない。
約7のpH値で遊離非プロトン化種として存在するその比率が大きいことを特徴 とするジアミンは、本トランスアミノ化反応を増大させると考えられる。エチレ ンンアミン(pK約7.6)は、この性質ゆえに、反応性二官能性アミンとして 用いるのに現在量も好適である。
例えば、このような結合性化合物を、以下に記載したように、トランスアミノ化 反応を用いてDNA配列に結合させる場合、トランスアミノ化反応は、結合性化 合物中のアミノ基か配列またはセグメントに結合するように行われる。次に、得 られた結合性基において、1個の官能性基は自由に更に反応する状態のままであ る。したがって、第二官能性基がアミン基である場合、引続きこのような基は、 以下に記載したように、蛍光性化合物と自由に更に反応する状態のままである。
第二官能性基がカルボキシル基である場合、引続きこのような基は、以下に記載 したように、蛍光性化合物と自由に更に反応する状態のままである。
なくとも1個の発蛍光団置換基(または基)および1分子当り更に1個の官能性 (すなわち、反応性)置換基(または基)を組込む。
官能性置換基は、トランスアミノ化したポリヌクレオチドの結合性基(例えば、 本明細書中に記載したように製造される)中に組込まれた残留する第二官能性置 換基と反応性であるように選択される。結合性基は、(前記に記載の)結合性化 合物由来である。
例えば、出発蛍光性化合物において、反応性置換基は、(前記に定義の)アミノ 置換基と、または(前記に定義の)酸または塩の形であるカルボキシル置換基と 反応性であるように選択することができる。
結合性基中のこのようなアミノ置換基との(以下に記載の反応を用いる)反応性 のために、蛍光性化合物の反応性置換基は、好都合なアミン反応性官能基、例え ば、(前記に定義したような)酸または塩の形であるカルボキシル置換基、アル テヒド基等であることかできる。現在好ましいこの種の反応性置換基は、インチ オシアネート、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、塩化スルホニル、カル ボン酸アンド等から成る群より選択され且つそれによって例示される。
結合性基中のこのようなカルボキシル置換基との反応性のために、蛍光性化合物 の反応性置換基は、好都合なカルボキシル反応性官能基、例えば、(前記に定義 したような)第一級または第二級の形であるアミノ置換基等であることができる 。現在好ましいこの種の反応性置換基は第一級アミン置換基である。
更に、反応性置換基は、例えば、チオール、リン酸エステル等であることか時々 あり、その選択は、結合性基中に存在する反応置換基の性質に依存する。
概して、発蛍光団置換基または基はいずれも、出発蛍光性化合物中で用いること ができる。蛍光性化合物当り2個以上の発蛍光団置換基を用いる場合、各発蛍光 団置換基は、単一の蛍光性化合物中の他のものに対して構造か似ているかまたは 同一であることか現在のところ好ましい。ここで好ましいのは、蛍光性化合物1 分子当り約1〜約3個の発蛍光団置換基を育する蛍光性化合物を用いることであ り、そして最も好ましくは、蛍光性化合物は蛍光性化合物1分子当り1個の発蛍 光団置換基のみを含む。
好ましくは、出発蛍光性化合物の分子量は、一層大きい分子量が、相補的標的配 列との生成物プローブのハイブリダイセージクン能力によって悪影響を与える可 能性があるので、約5000以下であり、更に好ましくは、約1000以下であ る。
検出能力の根拠に関して、出発蛍光性化合物およびその中の発蛍光団基は、あの 吸光係数を有し、そして更に少なくとも約0.02の量子収量を有する。[吸味 するその慣用的な意味で用いられる。同様に、「量子収量」という用語は、本明 細書中において、発蛍光団によって吸収されたプロトン数当りの発蛍光団によっ て放射されたプロトン数を意味する慣用的な意味で用いられる。
代表的な且つ現在好ましい出発蛍光性化合物を下記の表1に示す。
代表的な出発蛍光性化合物 1.7−アミノ−4−メチルクマリン−3−酢酸、スクシンイミジルエステxR d)という名称でも知られている。
3、5−(および−6)カルボキサミダミン101、スクシンイミジルエステル :5−(および−6)カルボキシ−X−ロダミン、スクシンイミジルエステル( CXR)2という名称でも知られている。
4、リサミンロダミンBスルホニルクロリド(LisR)。
5.5−(および−6)−カルポキシフルオレセイススクシンイミジルエ7.7 −ジエチルアミノクマリン−3−カルボン酸、スクシンイミジルエステル(DE CCA)。
8、テトラメチルロダミン−5−(および−6)−イソチオシアネート(TRI Tc)2゜ 9、5−(および−6)−カルポキシテトラメチルロダミン、スクシンイミジル エステル(CTMR)2゜ 10.7−ヒトロキンクマリンー3−カルボン酸、スクシンイミジルエステル( HCCA)。
11、s−Hフルオレセイン−5−(および−6)−カルボキサミド]へキサン 酸(FCHA)2゜ 12、N(4,4−ンフルオロ−5,7−シメチルー4−ボラ−3a、4a−ジ アザ−3−インダセンプロピオン酸、スクシンイミジルエステル、5.7−ジメ チルBODIPY””プロピオン酸、スクシンイミジルエステル(DMB P> という名称でも知られている。
13、「活性フルオレセイン誘導体J (FAP);この化合物は、スペーサー 基によってN−ヒドロキシスクシンイミドエステル反応性基に結合したフルオレ セイン核から成り、モレキュラー・ブローブズ・インコーホレーテッド(Mol ecular Probes、Inc、)という製造業者によりrFA16、カ スケード7Mブルー(Cascade TM Blue)アセチルアジド(CB AA)+1−ヒドロキシ−3,6,8−ピレントリスルホン酸の〇−アセチルア ジド誘導体である。
1、これらの化合物に関して用いた略語を括弧内に入れる。若干の化合物に対し ては、商標名を含む別の名称を提供する。TMはモレキュラー・ブローブズ・イ ンコーホレーテッドの商標を意味する。「スクシンイミジルエステル」という用 語は、発蛍光団のカルボン酸置換基およびN−ヒドロキシスクシンイミド間に生 成されたエステルを意味し、そして「N−ヒドロキシスクシンイミドエステル」 若しくは「n−ヒドロキシスクシンイミジルエステル」またはrNHSエステル 」とも称する。
26 ある種のフルオレセインおよびロダミン誘導体は、5位かまたは6位に結 合した反応性置換基(カルボキシまたはイソチオシアネート)を含む。これらの 化合物は、5−(および−6)と示した2種類の異性体の混合物として、または 多くの場合精製された異性体として得ることができる。Wt識および蛍光性は、 異性体間でまたは特定の異性体およびその混合物間で大きく変化しないと考えら れる。上記に示した異性体または混合物は、標識付は実験において用いたもので あった(実施例を参照されたい)。
表1の蛍光性化合物は全て、モレキュラー・ブローブズ・インコーポレーテ・ン ド、ニージーン、ORから入手した。
当業者が容易に理解するように、出発蛍光性化合物は、単一の標本において発蛍 光団励起の条件下で生じて、ゲノム、特定の染色体若しくは染色体の特定の領域 または関与したゲノム中にある類似のものなどの、同一のまたは同類の核型に集 中する何等かの同時にまたは連続的に用いた他のプローブまたはプローブ組成物 の発蛍光団基含有標識部分によって放射された光の色と対照する色の光を放射す るある一定の生成物であるプローブ組成物を製造するのに用いるために選択され るのが好ましい。
(C)プローブの製造 (1)豆晩 出発ゲノムDNA配列 の特徴とする比較的大型の典型的な寸法ゆえに、(標識された後に)比較的不十 分なハイブリッド形成能力を示しがちであることは明らかである。
更に、ヌクレオチドfJ11、特に、発蛍光団含有標識残基に対して標識残基を 結合するための従来の既知の先行技術化学合成法は、配列ごとの標識残基の配置 および数を調節する問題、更には配列変更の問題を生じがちである。これらの問 題は、得られたプローブの、所望のゲノム標的材料とのハイブリダイゼーション 能力に、そして遂には、標本中に存在する全ゲノムDNAの対比染色による検出 に悪影響を与えることがある。
ここで、これらの問題を克服することができ、そしてプローブ組成物が本明細書 中に記載されているようなゲノムに由来したDNAセグメントの混合物から成り 、そこにおいてセグメントは結合性基によって発蛍光団基に化学的に結合してい る場合、優れたハイブリッド形成能力を有する直接標識プローブ組成物およびi n 5ituハイブリツド形成法でのゲノム対比染色目的のプローブ性能特性が 存在することを発見した。
種々の方法を用いてこのようなプローブ組成物を製造することができる。下記の 手順工程で行われる現在好ましい且つ例示の製造方法をここに記載する。
(a)全ゲノムDNAを含むDNA配列をDNAフラグメント(またはセグメン ト)にフラグメント化しくすなわち、破壊し):(b)配列中(そして結果的に は誘導されたセグメント中)に存在するデオキシシチジンヌクレオチドを(前記 に記載の)結合性化合物でトランスアミン化し;そして (C)このように製造されたトランスアミノ化結合性基の残基を(前記に記載の )蛍光性化合物と共有結合させる。
工程(b)または工程(b)および(C)が工程(a)に先立つことができる場 合、工程(a)が工程(b)に先立つのが現在好ましい。下記の説明において、 前述の工程(a)、(b)、(c)の配列順序を本構成の目的に用いる。
このような工程配列の他の組合わせおよび変更も、本発明のプローブ組成物を製 造する場合に用いるのに適している。例えば、蛍光性化合物を結合性化合物に共 有結合した後にトランスアミノ化し、そして最後にDNA配列を(本明細書中に 提供したのと同様の工程条件を用いて)フラグメント化することができるが。
しかしながら、この方法は、トランスアミノ化反応における発蛍光団基の一層低 い溶解度のために低収率になりがちである。
(2)フラグメント化 DNAセグメントは(前記に特性決定された)出発全ゲノムDNA由来である。
フラグメント化する前の出発DNAの平均寸法は少なくとも約150bpである のが好ましい。フラグメント化後のDNAセグメントの平均寸法は、約150〜 約600bpの範囲内であるのが好ましく、現在更に好ましい平均寸法は約18 0〜約400bpであり、そして現在最も好ましい平均セグメント寸法は約30 0bpである。これらのセグメントフラグメントはそれぞ枳このようなセグメン トフラグメントが由来したゲノムの一つまたはそれ以上の染色体に存在する一つ またはそれ以上のDNA配列に存在するセグメント部分に対して相補的であると 考えられる。
与えられたいずれの場合においても、出発ゲノムDNA配列に由来したフラグメ ントの数は未知であり、おそらくはバッチごとに変化しうるし、そして多い。
更に、個々のフラグメントのヌクレオチド配列の構造は未知であり、そしておそ らくはバッチごとに変化しつる。与えられたいずれの場合においても、与えられ た出発全ゲノムDNA配列から生成される出発フラグメントの数は1000で最 小値であると現在のところ推定される。生成物であるプローブ組成物のゲノムD NΔを対比染色する能力およびそれによって形成されたハイブリッドの蛍光の明 るさに関係した根拠に対して、現在、平均寸法が前記に示した範囲で比較的均一 であるDNAフラグメントを用いるのが望ましいと考えられる。
当業者か容易に理解するように、これらのDNAフラグメントは、例えば、制限 酵素またはポリメラーゼを用いるような酵素処理等:制限されたDNアーゼI消 化:制限されたマ/グヒー7ヌクレアーゼ消化、音波処理:フレンチプレスでの DNA剪断、細ゲージ針によるDNA剪断:等を含む様々な既知の技法によって 出発ゲノムは配列から生成することができる。
しかしながら、出発全ゲノムDNAの音波処理によってこのようなりNAフラグ メントを生成するのが現在極めて好適である。現在好ましい音波処理条件は、約 0.05〜約4mg/mlの範囲であるのが好ましい出発全ゲノムDNAの水性 分散液を用いるが、より小ざいおよびより大きい濃度を用いることができる。
適用される超音波周波数は約20,000サイクル/秒の範囲であるのが好まし く、好ましくは、試料が入っている試験管を冷却洛中に浸漬して試料の加熱を減 少させながら約1〜約10分間の範囲の合計時間で適用する。適当な冷却浴とし ては、水浴並びにドライアイスおよびエタノールか入っている浴がある。このよ うな超音波処理が行われるDNA配列材料に適用されるニネルギー密度は変化し うる。例えば、水溶液中において試験管の底部から約2〜約5mmに位置したマ イクロチップを用いるブランワン・ソニファイア−(BransonSonif ier)450型(ダンベリー、コネチカット州)の場合、適当な出力は約25 〜約30ワツトの範囲である。好ましくは、このような超音波エネルギーは、本 明m*中下記に例示したように、約80%オンタイムおよび相対的に約20%オ フタイムを用いて約5分間の合計時間で適用する。
好ましくは、出発ゲノムD N Aは、配列がトランスアミン化される前にフラ グメント化される。
フラグメント化の方法とは無関係に、出発全ゲノムDNAを含む多数の配711 の7ラグメント化の結果、このような出発DNA配列の多数のフラグメントを生 じる。この豊富さは、用いられたゲノムを含む個々の染色体のそれぞれにおいて 多数のことなる位置または領域のそれぞれに個々に存在するDNAセグメントを 含む。
ここで特徴的に、出発DNA配列(および結果的にそれらに由来したフラグメン ト化セグメント)は、100モル%の全ヌクレオチド基準で平均少なくとも約2 5モル%のデオキシシチジンヌクレオチドを含むと考えられる。
明らかに、出発全ゲノムDNAを既にフラグメント化した状態で商業的に入手す る場合、例えば、Cot lDNAの場合、トランスアミノ化を行うような引続 きの工程の前に別個のフラグメント化工程を必要としない。
したがって、フラグメント化セグメントは、ある与えられたゲノムの全ゲノムD NA由来であり且つこの全ゲノムDNA中に存在するセグメントをほぼ代表して いる混合物である。セグメント寸法は前記に示した範囲内である。このようなり NA上セグメント合物は、全ゲノムDNAを含むDNA配列からいずれの好蔀台 な方法によっても製造することができる。ヒトゲノムが現在好ましい。
染色体検出用の直接的に検出しうるゲノムDNA対比染料として有用である本発 明のプローブ組成物を製造するのに現在好ましい個々の出発混合物としては、( a)音波処理されており、それによって平均寸法が約150〜約600bp(好 ましくは、約200〜約400bp)のDNAセグメントにフラグメント化され たヒト胎盤DNA ; (b)約150〜約600bp (好ましくは、約200〜約400bp)のセ グメント寸法に音波処理および/または消化されており且つDNAセグメントが 、例えば、本明細書中または先行技術において示されたような技法などを用いて 変性、選択的再ハイブリダイゼーションおよび酵素消化を更に施されて、それに よって、ゲノム中に天然に存在する反復DNAセグメントの量と比較して反復的 (すなわち、反復)DNAセグメントに富むが、天然に存在するよりも少ない量 までであるとしても、完全なゲノムじゅうに存在する典型的な領域またはDNA セグメント部分に特異的であるDNAセグメントをなお含んでいるDNAセグメ ント混合物を生じた全ヒトゲノムDNA、および(C)音波処理によって約15 0〜約600bp (好ましくは、約200〜約400bp)のセグメント寸法 にフラグメント化されており且つDNAか細菌等からクローン化したゲノムライ ブラリーとして製造された全ヒトゲノムDNAントの出発混合物中に存在してい るデオキシシチジンヌクレオチド全部の約1〜約70%がこの種の結合性基でこ のように置換されているようにある。好ましくは、出発DNA配列またはDNA セグメントのこのような混合物中に含まれたデオキシシチジンヌクレオチド全部 の約2〜約24モル%をこのようにトランスアミノ化する。言い換えると、DN Aフラグメントまたは配列中に存在する全ヌクレオチドの約0. 2〜約18モ ル%、好ましくは、約0.5〜約6モル%をトランスアミン化する。このような トランスアミノ化は、実質的にはデオキシシチジンヌクレオチドのみを必要とす る。最も好ましくは、存在する全ヌクレオチドのましいので、各配列は、所望に より、トランスアミノ化操作中に少なくとも1個せると考えられる。高アミノ化 水準は、例えば、CTMRおよびDECCAで標識されたプローブの特異性に大 きいように影響しない。より少ない程度までのトランスアミノ化は、生成物ハイ ブリッドを検出する場合に生じた蛍光の明るさに悪影響を与えると考えられる。
便宜上、トランスアミノ化は、水性液相条件下において重亜硫酸塩触媒の存在下 で達成される。DNA配列(またはセグメントフラグメント)の濃度は、便宜上 的0.1〜約1mg/mlの範囲であり、重亜硫酸塩陰イオンの濃度は、便宜上 的0.5〜約1.4モル/1 (但し、rlJはリットルを意味する)の範囲で 囲であり、そして接触時間は、典型的に且つ例示的に、(望ましいアミノ化水準 に応じて)約3〜約72時間の範囲である。
本トランスアミノ化手順において、便宜上、重亜硫酸塩をアルカリ金属塩の形で 導入し、ナトリウムおよびカリウムが好ましいアルカリ金属である。
トランスアミノ化の時点で、結合性化合物は水性トランスアミノ化媒質中に溶解 する。
トランスアミン化中に、DNA配列またはセグメントを、例えば、カオトロープ 存在下でトランスアミノ化を行うことによって、または水中のDNA配列若しく はセグメントの予備沸騰を、例えば、約1〜約10分間の後、(現在好ましい) 約4℃未満の温度まで冷却することによって、或いは双方の手順の組合わせによ って変性させるのが好ましい。
トランスアミノ化においてカオトロープを用いる技法および利点は、本明細書と 同一日付で出願され且つ譲受人の事件整理番号30,456によって確認される ビトナーら、同時係属米国特許出願第07/762,912号明細書に記載され ており、このような内容は参考として本明細書に包含される。
DNAフラグメント混合物の複雑さは、沸騰によるDNAフラグメントの変性後 に達成されたトランスアミノ化の程度によって例示され且つ代表される。トラン スアミノ化は一本mDNA上にかなりの比率で存在するだけであり且つ改質速− らの同時係属出願に示されたように、同一条件下でアミノ化されてペイントプロ ーブを生じるDNA混合物に特有であるよりも大きい程度までトランスアミノ化 することが分かる。実際に、本トランスアミン化において、穏やかなトランスア ミノ化条件の使用は、前記に示した範囲を越える過アミノ化を避けるのに好まし い。過アミン化の〜つの悪影響は、トランスアミン化した配列およびセグメント の相補的特性並びに望ましい相補的標的DNAにハイブリッド形成するそれらさ れた範囲内で変更して、ある与えられた結合性化合物反応体による望ましい程い 程度のトランスアミノ化が得られるまで実施しまたは続ける。概して、最大程度 のトランスアミノ化は、本発明のプローブ組成物を用いるin 5ituハイブ リツド形成法の際に、関与したヌクレオチド配列若しくはセグメントの相補的特 性に対する悪影響かまたは標本、スライド調製試料等に存在するような標的DN A若しくは標的DN、Aの他の構成成分を用いる引続き標識されたプローブの非 特異的結合の量の増加を引き起こすまたは引き起こし始めるトランスアミン化の 達成するという目的によって決定される。低アミノ化水準でさえもこのような均 一性を提供する。
低水準のトランスアミノ化を好むもう一つの因子は、実際に、例えば、本発明の 対比染色用プローブ組成物との組合わせで用いた他のプローブ組成物によって達 成された部分的または特異的染色を不明瞭にしないように相対的に僅かにのみ対 比染色された、ある与えられた試料または標本中に存在する全ゲノムDNAの地 染色の強さは、所望ならば、ある与えられた標本等において望ましいバックグラ ウンド対比染色着色強さを達成するように容易に調節するかまたは減少させるこ とができる。このような減少は種々の技法によって、例えば、結合性基トラン物 の結合が(下記に記載したように)行われる時間前に、非標識出発全ゲノムDン シチジンヌクレオチドを少なくとも予め決定されたモル百分率でトランスアミア ミノメタン(TRf S)等に対して、慣用的な透析用膜および周囲温度を用い を濾過、遠心分離等によって分離する。
トランスアミノ化した結合性基および共有結合した発蛍光団基の追加の存在を除 いて、出発D N A混合物中に存在するものと実質的Iこ同一であると考えら れる。
例えば、トランスアミノ化したDNAセグメントにおける結合性基の末端基に対 する蛍光性化合物の共存結合または結合は、便宜上、水性液相条件下において約 4〜約50℃の範囲の温度、約10〜約500μg/m+の範囲のトランスアミ ノ化DNA濃度、N−ヒドロキシスクシンイミドエステルの反応のための近中性 pH(例えば、約6〜8のpH)およびイソチオシアネートとスルホン酸塩化物 の反応のためのアルカリ性pH(例えば、pH8,5〜9.5)並びに典型的且 つ例示的に約2〜約18時間の範囲である時間を用いて行うのが好都合である。
典型的に且つ好ましくは、存在する出発蛍光性化合物の量は、トランスアミノ化 DNA配列中に存在していると推定される結合性基の全量に相対して実質的モル 過剰を与えるのに十分である。与えられたいずれの場合においても、最適のモル 過剰は、便宜上、フラグメント中に存在するアミノ化デオキシシチジンヌクレオ チド残基の濃度に相対して決定することができる。
理論上は、蛍光性標識化合物の量がプローブDNA中のアミノ化デオキシシチジ ンの量に等しいことを必要とするだけであるが、若干の蛍光性化合物分子は、D NAに対する標識の結合をもたらさない他の経路、例えば、水との反応(至)水 分解)によって反応し、それによって脂肪族アミン基と非反応性の標識化合物を 与えるので、通常、過剰は極めて好ましい。更に、過剰の標識化合物を用いてア ミノ化デオキシシチジンとの反応速度を増大させ、その結果反応はより短時間で 完了する。大過剰は、イソチオシアネートなどの加水分解に対して感受性の少な い化合物に相対して、加水分解に一層感受性の化合物、例えば、N−ヒドロキシ スクシンイミドエステルおよびスルホン酸塩化物を標識するのに必要である。ア ミン化デオキシシチジンに対して小過剰の標識化合物は低百分率のプローブ標識 をもたらすことがあるが、大過剰の標識化合物は、高標識百分率を与えるのに好 都合であることができる。完全な標識を達成するのに必要な標識化合物の過剰量 は、標識反応に対して不都合ではない。しかしながら、極めて高い標識化合物量 は、in 5ituハイブリツド形成法等で生成物プローブ組成物を用いる前に 未反応の蛍光性化合物のほとんど全部を除去する必要があるので、反応後精製の 問題をもたらすことがある。したがって、約250倍のモル過剰を越える過剰な どの極めて大過剰の蛍光性化合物は避けるべきである。
例えば、蛍光性標識化合物がスクシンイミジル誘導体(すなわち、カルボキシル 置換発蛍光団等のN−ヒドロキシスクシンイミドエステル)または対応するスル ホン酸塩化物誘導体である場合、残留する結合性化合物を含むトランスアミノ化 DNA配列を、便宜上、約100〜約200倍モル過剰の蛍光性標識化合物と反 応させ、ここで好ましいのは約150倍モル過剰である。
例えば、蛍光性標識化合物かインチオシアネート誘導体である場合、トランスア ミノ化DNA配列を、便宜上、約50倍モル過剰の蛍光性11m化合物と反応さ せる。
生じる反応において、共有結合は出発蛍光性化合物の反応性基と、DNA配列に 結合している(結合性化合物由来の)トランスアミン化結合性基の末端基との間 で生じると考えられる。好ましくは、1分子当り1個の結合性基の少なくとも1 個の末端基を、用いた蛍光性化合物と反応させる。典型的には、結合性基の約1 0〜約100モル%の末端部分を反応させ、そしてこのように蛍光によって標識 する。好ましくは、効率のために、その少なくとも70モル%をそのように標識 し、そして最も好ましくは、その約90モル%をそのように標識する。
反応時間の最後に、プローブに共有結合しなかった残留する結合性化合物を、種 々の方法、例えば、DNAの沈澱、ゲル浸透クロマトグラフィー、アフィニティ ークロマトグラフィー、透析、ゲル電気泳動およびこれらの方法の組合わせによ って除去することができる。標識プローブを精製するのに組合わされた手順の数 および種類は、これらの標識化合物の凝集体の寸法を含む標識化合物の寸法並び にイオン性および疎水性相互作用などによって標識DNAと非共有結合するそれ らの能力に依存する。未反応標識化合物を適当に除去する一つの手順は、エタノ ール沈澱工程の後にゲル浸透クロマトグラフィ一工程、続いて第二のエタノール 沈澱工程を行う。得られた沈澱標識プローブは水に溶解してプローブの貯蔵溶液 を提供することができ、それを他のハイブリダイゼーション成分(例えば、ホル ムアミド、硫酸デキストラン、緩衝液および特異的プローブ組成物)と組合わさ れた場合にin 5ituハイブリッド形成反応で直接的に用いることができト ランスアミノ化DNA配列および選択された蛍光性化合物の得られた反応生成物 は、本発明のプローブ組成物を含む。
(5)直接標識プローブ組成物 例えば、DNAセグメントが発蛍光団基に結合している直接標識プローブ組成物 を提供する。このようなプローブ組成物は、ゲノムDNAの対比染色で用いるの におよび選択された多重染色体ゲノムの標的ゲノムDNAを含む標本中でのその 存在をin 5ituハイブリツド形成法等によって検出するのに適している。
このようなプローブ組成物は、多数の位置のそれぞれに個々に存在するゲノム成 分染色体それぞれの至る所に存在する多数の種々のDNAセグメントを含む。こ れらのDNAセグメントは、それらの全デオキシシチンンヌクレオチドの約1〜 約70モル%が、末端官能性(または反応性)基を保持している結合性基構造で 置換されている。このような保持された末端官能性基全部の少なくとも約10% は、発蛍光団置換基を組込む個々の基に対してそれぞれ共有結合した。本発明の プローブ組成物をこのようにして含むこのような標識された多数のDNAセグメ ントの一つ一つは、選択されたゲノムのDNAじゅうIこ存在する多数の位置そ れぞれに存在する領域で見出された相捕的DNAセグメントに対してハイブリッ ド形成しつる。
好ましくは、本発明のプローブ組成物において、この二官能性結合性基は、式か ら成る二価の基より選択され: R1およびR2はそれぞれ独立して、水素および低級アルキルから成る群より選 択され: mおよびnはそれぞわ、1〜6までの独立して選択された整数であり、そしてp は0または1の整数であり:そして は、1個の前記DNA配列のデオキシシチジンヌクレオチドに対してトランスア ミノ化しており且つ基−X−は、一つの前記W識残基に対して共有結合している )を特徴とする。
したがって、本発明の直接標識プローブ組成物は、ある与えられたゲノムの全ゲ ノムDNAに由来し且つそれをほぼ代表するものであるDNAセグメントの混合 物を含む。現在好ましいゲノムはヒトゲノムである。これらのDNAセグメント は介在する結合性基によって発蛍光団基に化学的に結合している。本発明のプロ ーブ組成物の特徴を、便宜上、下記の表IIに要約する。
表+1 本発明のプローブ組成物の特徴 1、DNAセグメントの混合物 1.1 個々のセグメントの 150〜600 200〜400 約〜300平 均寸法bp 1.2 結合性基で置換した 1〜70 2〜24 4〜20DNAセグメント 中 の全デオキシシチジ ンのモル% 2、二官能性結合性基 2.1 炭素原子数/基 2〜20 2〜622.2 結合性基数 0.4〜1 001〜24 3〜15/DNAセグメント 3、発蛍光団基 3.1 発蛍光団残基数 1〜1011/発蛍光団基 3.2 発蛍光団で置換した 10〜100 70〜100 90〜100全結 合性基のモル% 3.3 発蛍光団/セグメント 0.04〜1000 0.7〜24 2.7〜 15本発明のプローブ組成物は利用する、すなわち、ハイブリッド形成法での直 接使用に適合する乾燥固体(特に、粒状)形態、水溶液および水性配合物を含む 各種形態で製造し、販売し、そして使用することができる。
水性媒質中において、本発明のプローブ組成物は実質的に完全に溶解した形態で あるのが好ましい。当業者が理解するように、プローブ組成物の水性配合物゛  (ハイブリダイセージタン溶液を含む)の含量は、多くの変数および目的に応じ て広範囲に変化することができる。例示の実施例に関して、ハイブリダイセージ タン溶液の一つの適当な種類は下記の表IIIに特性表示したような組成を有す る。
表lll 1n 5ituハイブリツド形成法での使用に適した代表的な種類のプローブ組 成物 2、変性剤 0〜80%(v/v) 50〜80%(v/v)3、ハイブリッド 形成速度 0〜15%(W/v) 8〜12%(w/v)促進剤 4.1種類または複数の 5〜100mM 10〜50mM緩衝塩 5、ハイブリッド安定化塩 0.05M〜LM 0.2M〜0,5M6、ブロッ キングDNA O〜1μg/μI Cot−lDNA0. 1 〜0.3μg/μl ヒトM日閤DNA 0、 2 〜0. 7μg/μ1 7、水 残余 残余 表IIIのこのようなプローブ組成物において、変性剤はプローブ組成物中に存 在するD N Aセグメントの変性を促進するように作用する。このように促進 された変性は、それが変性およびハイブリダイセージタンに用いた温度を低下さ せるので望ましい。当該技術分野で知られている種々の変性剤を用いることがで きるが、現在最も好ましい変性剤はホルムアミドである。
同様に、当該技術分野で知られている種々のハイブリダイセージタン速度促進剤 を用いることができる。現在最も好ましいハイブリダイセージタン速度促進剤は 硫酸デキストランである。
同様に、当該技術分野で知られている種々の水溶性緩衝塩を用いることができる 。ここで好ましいのはプローブ組成物溶液のpHを約5.5〜約8.5の範囲の 値で保持することである。pHをこのように保持するのに適した緩衝塩としては 、例えば、クエン酸、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、リン酸等があ る。現在好ましい緩衝塩組成物はクエン酸(またはクエン酸ナトリウム)を含む ことができる。
同様に、ハイブリッド形成法の際に生成したハイブリッドの安定化を促進するハ イブリッド安定化塩は望ましい。当該技術分野で知られているハイブリッド安定 化塩、例えば、N a CI、KCI、MgCl2等を用いることができる。し かしながら、現在最も好ましいこの種の塩は塩化ナトリウムである。
用いられる水は予め蒸留または脱イオンするのが好ましい。
表IIIのプローブ組成物の、場合によるが好ましい成分はブロッキングDNA 組成物である。
本発明のプローブ組成物の製造における希釈剤D N Aの使用は、ハイブリッ ド形成した標的での蛍光強さを調節する一つの手段として前記に論及されている (トラ〉スアミノ化についての前記の部分を参照されたい)。希釈剤DNAは、 更に、ブロッキングDNA組成物として並びに蛍光強さおよびハイブリッド形成 特異性を調節する手段として作用することができる。ヒトゲノムまたはその染色 体中で的にされている本発明のブロックされたプローブ組成物に現在好ましいブ ロッキングDNA組成物としては、フラグメント化したヒト胎盤DNAおよびC oL−1かある。
ブロッキングDNA組成物は、特定のプローブ調製試料を本発明の標識ゲノムプ ローブ組成物と組合わせて用いる場合、その特定のプローブ調製試料が非標的染 色体中の同一の反復配列にハイブリッド形成するのを妨げるので有益である。
このようなハイブリダイセージタンは、更に、本発明のプローブ組成物がハイブ リッド形成条件下で標的とハイブリッド形成する時点でブロッキングDNA組成 物が存在する場合に生じる。セグメント領域に相補的な標的に対するブロッキン グDNA組成物DNAセグメントのハイブリダイセージタンも生じる。このよう なハイブリダイセージタンの効果は、標的組成物に対するハイブリダイセージタ ン後にある与えられたプローブ組成物によって生じた蛍光の強さを調節すること である。ここでは、存在するブロッキングDNA組成物の量は、ハイブリダイセ ージタン後に観察されたハイブリッド強さに逆比例すると考えられるが;しかし ながら、その関係に影響を与える多くの変数が存在すると考えられる。本発明の プローブ組成物およびブロッキング組成物の得られた混合物は、場合により、標 的とのハイブリダイセージタンに引続き用いられる前の時間にハイブリッド形成 条件を施されることがある。或いは、ハイブリッド形成条件下での標的とのハイ ブリダイセージタンに関して、変性したブロックプローブ組成物を用いることが できる。
表IIIの組成物は、ハイブリッド形成法での使用時間に一緒に混合される予め 製造された前駆物質組成物から製造することができる。このような前駆物質組成 物を「キットと称することができる。
プローブ組成物がゲノム対比染料として作用することができる方法および理由の 分析をここで理論として提供するが、本明細書中の意味はそれによって拘束され るものではない。
光学顕微鏡を用いて観察された標本中の種々の点から放射された光は、それらの 点が別個に区別されるように、回折限界より大きいことによって分離する必要か ある。回折限界は500nmの波長の可視光線に関して約0.4μmである。
蛍光発光の点が互いに密集する場合、それらは単一の点として見られる。この情 報を用いて、染色体に対してハイブリッド形成する必要がある全ゲノムDNAプ ローブセグメントの部分に接近することができ、顕微鏡検査下で実質的に完全な 被覆面(coverage)であるように見えるものを提供するようにする。し たがって、完全な被覆面すなわち染色は、得られたハイブリッドそれぞれの発蛍 光団基が互いに隣接するこのような基から約0. 4μm以下に位置しているよ うな方法でプローブが標的DNAに対してハイブリッド形成した理論的な条件で あると考えることができる。
この場合を、理論的に、図面によって、そして例証的に、姉妹染色分体31およ び32を含む単一の中期染色体30に関して図1に示し、そこにおいて、個々の ハイブリッド形成したプローブ(またはハイブリッド部分)それぞれを小点33 で表わす。単純に、視野の深さは、染色体30の全深さが観察者に見えるように 十分に大きいと考えられ、そして染色体30は二次元であると考えることができ る。染色体30の実質的に完全な被覆面に必要なハイブリッド形成プローブの理 論上の数は約7.2プロ一ブ/μm2である。
この場合を更に図2に図示し、染色体30および小点33の理論上の拡大範囲を 示す。小点33はそれぞれが他のものと0.4μmずつ離れており、4個の小点 33(またはブロー力を含む小領域を点々の四角形34で輪郭を描き、その四角 形34の寸法は0.692μmXQ、800μmであり、したがって、4ドツト 10.554μm2すなわち7.2ドツト10.554μm2を提供する。
個々の染色体中の塩基対密度は、顕微鏡下で中期染色体を見る場合に染色分体の 近平均二次元寸法から概算することができる。平均染色分体長さをここで約3μ mとし且つ平均幅をここで約0.5μmとして、約1.5μm2/染色分体の面 積が得られる。ヒト中期染色体の正常のセット中には92個の染色分体(4個/ 染色体対)があるので、全染色体面積は138μm2である。半数体ヒトゲノム 当り約3×109塩基対が存在し且つ中期核にはこの数の約4倍存在するので、 塩基対密度は約81×10 塩基対/μm2である。染色体の実質的に完全な被 覆面に関する7、2プロ一ブ/μm2の最小プローブ密度およびプローブ当り約 300塩基対の平均寸法が与えられると、最小のプローブの1塩基対は染色体の 40,000塩基対ごとにハイブリッド形成する必要がある。プローブ組成物を 、ヒト組織(例えば、ヒト胎盤)から単離された全DNAなどの全ゲノムDNA から製造する場合、プローブ組成物中に含まれるセグメントの約0.0025% だけが染色体にハイブリッド形成して、実質的に完全な被覆面を与える必要があ り(本発明のプローブ組成物にハイブリッド形成するヒト染色体全部の約0.0 025%に等しい)、染色体の全領域がほぼ等しくハイブリダイゼーションに使 用しつると考えられる。
例えば、顕微鏡下の染色体で観察された単一の蛍光スポットの目視検出には、多 数の発蛍光団残基または標識の存在が必要である。この数はここで理論的に、蛍 光性標識(すなわち、発蛍光団残基)約300〜約3.000個であると推定さ れる。視感度は、標的ハイブリッド検査に用いられる装置およびヒトの目などの 検出器または感光性検出器の感受性によって影響される。本明細書中に示したよ うに、発蛍光団を用いて約1%の水準(すなわち、塩基100個中1個に対して 1個の発蛍光団基が直接結合した、または発蛍光囲碁約3個/プローブ)でアミ ノ化され且つ標識されている平均長さが約300塩基対のDNAプローブを用い ると、顕微鏡によって見える蛍光性スポットはハイブリッド形成プローブ約10 0〜約1,000個を含む必要がある。前の段落に記載の実質的に完全な被覆面 に関して、この推定は約720〜約7.200プロ一ブ/μm2または約1塩基 対プローブ/染色体の400〜40塩基対に対応する。これは、ヒト全ゲノムプ ロ〜ブ調製試料中に存在する種々のセグメント領域の全数の約0,25%〜約2 .5%がヒト染色体に対してハイブリッド形成して、完全に染色された染色体( プローブ組成物にハイブリッド形成している染色体DNAの約0.25〜約2. 5%に等しい)の目視検出の能力を提供する必要があるということを意味する。
前の理論上の推定は、ヒト染色体全部の以外にも小部分がプローブ組成物とハイ ブリッド形成してそれらの実質的に完全な且つ目視によって検出しつる染色を提 供することを必要とするだけであるという実際に観察された結果を例証し且つ支 持する。
更に、このような推定は、本発明のプローブ組成物によって与えられた全ゲノム DNAの実質的に完全な対比染色と、そして更に、例えば、染色体領域に特異的 なプローブ組成物によってこのように与えられたゲノムDNA中に存在する特定 の染色体領域の共存染色との双方を達成する観察された結果に可能な基準を例証 する。したがって、ヒト染色体全部並びにそれらの特定のサブセットまたは領域 双方は、ある与えられた標的標本中において同時に且つ別個に染色することがで きる。
実際に且つ例えば、標的標本中のヒト染色体全部の実質的に完全な染色は、本発 明の直接発蛍光団標識プローブ組成物をヒト胎盤組織から抽出された全DNAか ら製造する場合に達成される。したがって、例えば、直接発蛍光団標識プローブ 組成物を、例えば、ヒト胎盤組織から抽出された全ヒトDNAから構築されたコ スミドライブラリー、例えば、pWE15コスミド(Cosmid)ライブラリ ー(ストラタジーン・クローニング・システムズ(StratageneClo ning Systems)、う・ホーヤ、CAから入手可能)から製造し、そ してヒト染色体ぜんぶの実質的に完全な染色(ハイブリダイゼーション)をそれ によって達成した。しかしながら、ライブラリー構築は、元の胎盤DNA中に存 在するDNAセグメント全部がコスミドベクター中に挿入されたことを保証しな い。典型的に、コスミドライブラリーから製造されたプローブ組成物で染色され た中期染色体は、個々の染色体がハイブリッド(または発蛍光団)の位置ごとに 強さが等しくない実質的に完全な染色を示す。個々の染色体の長さを交互に降下 するより明るいおよびより弱い染色の帯が観察される。しかしながら、プローブ 組成物は、染色体全部が実質的に完全に染色されるので、ゲノム対比染料として なお有用である。個々の染色体のまだらに見える染色は、各染色体の本体を実質 的に完全に識別するのに十分である。
DN Aセグメントが、非反復配列を除去する酵素(例えば、ライフ・チクノロ シーズ・/ンコーポレーテッド(Life Technologies、Inc 。
)、ベセスダ、MDからのCot−lDNAなど)で全ゲノムDNAを処理した 結果得られる本発明の直接発蛍光団標識プローブ組成物は、更に、対比染色に有 用である。酵素で処理された全ゲノムDNAは若干のゲノム配列の量を減少させ るが、それにもかかわらず、このような全ゲノムDNAから製造されたプローブ 組成物で染色された(すなわち、ハイブリッド形成された)中期染色体は、染色 体全部の長さに沿った染色も、更には染色体の明るく染色された領域および染色 体の弱く染色された領域も示す。しかしながら、そのようにハイブリッド形成し た染色体はいずれもある程度まで染色されて、実際に、染色を実質的に完全に達 成させた。
本発明のプローブ組成物のゲノム対比染色能力を、図3〜6の論及によって更に 例証する。ヒト染色体などの極めて大型の多重染色体ゲリムの個々の染色体30 の理論上の外観を図3に示す。この染色体は、本目的に関して、本発明のプロー 1組成物によってかまたは先行技術の化学種染料によって対比染色されたと考え られる。
ゲノム対比染色剤が、先行技術で示されたように用いられてきた先行技術のヌク レオチド染色用化学種対比染料であり、そして結果として、隣接するヌクレオチ ド間に介在しまたはDNAらせんの外面若しくは溝に結合する場合、かなりの高 倍率の下でさえも図3に示す得られた対比染色DNAは、図4に図示したような 外観を有すると理論付けられる。2本の鎖の間の個々のヌクレオチドおよび塩基 対を、染色体中に存在するDNA配71J鎖の主鎖を表わす長い方の線に結合す る小線として表わす。実際に存在するよりもかなり少数のヌクレオチドおよび塩 基対をここで図式するために示し、そして存在を例示するために、らせん構造を 減少しまたは欠いている。例えば、この化学対比染料の分子は、染色体10のD NAを含むらせんの鎖12に沿った多数の別々の位置11のそれぞれに位置して いる。これらの位置11は、このようなりNAらせん鎖12に沿って本質的に無 作為に位置し且つ先行技術ヌクレオチド対比染料の高濃度で互いのいくつかの塩 基対中に存在することができる。強さが変化することがあり且つ観察しつるとし ても、化学対比染料分子間の狭い間隔のために、顕微鏡検査下の染色体10は実 質的に完全に染色されているように見える。
或いは、ゲノム対比染色剤が、本明細書中に記載されたようにゲノムDNAとの ハイブリッドを形成するハイブリッド形成条件下のin 5ituハイブリツド 形成法で用いた本発明のプローブ組成物である場合、図3に示すこのようなかな りの高倍率の下で得られた対比染色DNAは、図5に図示したような外観を有す ると理論付けられる。例えば、本発明のプローブ組成物中の存在するDNAセグ メント13の一つ一つは、変性(好ましくは、更に脱水)処理の結果として標的 DNA鎖または配列12中に存在すると考えられるいくつかの一本鎖(変性した )領域14に対してハイブリッド形成した。図5に示した非ハイブリッド形成領 域14で図示したように、このような変性した領域全部がプローブ組成物中に存 在する全部の個々のDNAセグメントとハイブリッド形成するとはかぎらないと 理論付けられ且つ推定される。したがって、プローブ組成物のこのような個々の ハイブリッド形成りNA上セグメント、染色体10のDNAを含むらせんの鎖1 2に沿って多数の別々の部位若しくは位置または領域14に位置している。これ らの位置14はこのようなりNAらせん鎖12に沿って位置していると考えられ 、典型的には、一本のDNAM12に沿って隣接する位置140間に、更には、 1112の隣接する位置の間に存在する隣接する位置14の間にかなりの区域が 存在する。ここでは、プローブ組成物のこのようなハイブリッド形成りNA上セ グメントれぞれが少なくとも1個の発蛍光団基で標識されているので、染色体1 0は、たとえ実際には染色体10のDNA配列に関する隣接する標識プローブセ グメント間に間隔があるとしても、前記に示した慣用的な光学顕微鏡の限界分解 特性のために、蛍光顕微鏡検査下では実質的に完全に染色されているように見え る。
図6に図示したように、得られたゲノム対比染色された染色体または染色体の群 は、その対比染色が先行技術の介在性化学対比染色を用いることによって達成さ れていようとまたは本発明のゲノムハイブリッド形成プローブ組成物によろうと 、特に、それぞれの対比染料が同一または同様の蛍光色を有するならば、同一ま たは同様の外観を有することができる。本発明のプローブ組成物で達成されたゲ ノム対比染色の利点は、本明細書の別のところで説明する。
本発明の特徴および有用性を図7〜図15までの顕微鏡写真を論及することによ って更に例証する。図7〜図15までの顕微鏡写真はそれぞ瓢ヒト血球由来の中 期染色体塗抹および間期核を含む標本を固定したスライドを示す。このような標 本は全て、ハイブリッド形成条件下においてゲノム対比染料組成物を用いてin  5ituハイブリツド形成法を行った。顕微鏡写真はいずれも、これらの顕微 鏡写真それぞれに印した10ミクロンのスペーサーラインによって分かるように 同倍工であり、全部の顕微鏡写真を同一の蛍光顕微鏡を用いて作成し、各標本に 100ワツトの水銀アーク灯からの光線を照明した。当然ながら、用いられた蛍 光色は添付の白黒U微鏡写真では示されない(米国特許局および商標局がこの時 点でカラー顕微鏡写真を用いていないのでそれにしたがった)。
図7は、単一の開期核(中央左)および単一の中期染色体塗抹(中央右)を有す る標本を示す。標本を、下記の実施例6に記載したように調製された(下記の表 IVに記載した調製試料#2を用い且つ下記の実施例15(a)に記載したハイ ブリダイゼーション溶液10μlを用いる)0.95%DECCAで標識したラ グメント化ヒト胎盤DNAを600ng用いて対比染色した。ここで、ハイブリ ダイゼーションは下記の実施例15(a)に記載したように行い、モしてゲノム ハイブリッド形成され且つ対比染色された標本を、下記の表IVで定義したフィ ルター#13を備えた蛍光顕微鏡を用いて観察し且つ撮影した。
図8は、ハイブリダイゼーション溶液中にブロッキングDNAとしてCot−1 が1μg含まれたことを除き、図7の場合と同じ方法で対比染色された3個の開 期核および2個の中期塗抹を有する標本を示す。ハイブリッド形成したゲノムに よって対比染色された染色体でのDECCAの蛍光強さく図7の場合と同じに観 察され且つ撮影された)はある程度減少したが、染料はなお全く明瞭であり且つ 実質的に完全であった。
図9は、ハイブリダイゼーション溶液中にブロッキングDNAとして(Cot− I DNAの代わりに)ヒト胎盤DNAが2μg含まれたことを除き、図7の場 合と同じ方法で対比染色された間期核および単一の中期塗抹を有する標本を示す 。DECCAの蛍光強さく図7の場合と同じに観察され且つ撮影された)はある 程度減少したが、染料はなお全く明瞭であり且つ実質的に完全であった。
図7〜図9までに示した結果は、したがって、本発明のゲノムDNA対比染色用 プローブ組成物は単独でかまたは、同一の標的領域を分担し、同時にゲノムの視 覚的に検出しつる完全な識別を更に提供する、ここではヒトゲノムである同一の ゲノムからの他のブロッキングDNAとの組合わせで用いることができるという ことを実証し且つ例示している。これらの結果は更に、ここでは例示的にヒト胎 盤DNAおよびCot−I DNAである同一のゲノムのブロッキングDNAを 、特定の用途によって必要とされるかまたは望まれる場合、本発明のゲノムプロ ーブ組成物と一緒に用いることができることを示している。
図10は、数個の間期核および単一の中期塗抹を有する標本を示す。標本を、下 記の実施例4に記載したように調製された(表IIに記載した調製試料#6を用 いる)3.6%CTMRで標識したCot−I DNAをIlCl0n用い且つ 同一のハイブリダイセーンジン溶液10μIを用いて対比染色した。ハイブリダ イゼーションは下記の実施例15(a)に記載したように行い、そしてその標本 を、下記の表IIIに示したようなCTMR蛍光に特異的であるフィルター#1 6を備えた蛍光顕微鏡を用いて撮影上だ。
本発明の標識されたCot I DNAを基剤とするプローブ組成物に特有であ る、表Vl(下記)に記載した明るく染色されたおよびより少ない明るさに染色 された領域は図10において明らかに目に見えるし、更に、標本材料は完全に染 色されている。
図11は、実施例15(a)に記載の抗退色溶液にDAPIを加えることによっ て先行技術の(慣用的な)化学対比染料DAPIで染色された図10の場合と同 一の標本を示す。得られた標本におけるDAPI蛍光を、DAPI励起および発 光に特異的であるフィルター#1(下記の表TVを参照されたい)を備えた蛍光 顕微鏡を用いて観察し且つ撮影した。
図11と図」Oとの比較は、図10のCot−1を基剤とするプローブ組成物が 、DAPIと同様に、標本中の全染色体材料を完全にきわだたせることを実証す る。
同様の比較を、同一の標本に関する図12および図13の顕微鏡写真で行う。
標本は染色体の単一の中期塗抹を示す。図12は、ハイブリダイゼーション溶液 か、下記の実施例4.3で記載したように調製された(下記の表IVに記載した 調製試料=9を用いる)1.8%CTMR標識コスミドライブリーフラグメント 化D N Aを1100n含むことを除き、図10の標本に関して前記に記載し たように行われたin 5itpハイブリツド形成法をこの標本で行った結果得 られた。得られたハイブリッド形成標本を、前記の1110で用いたのと同じ方 法で観察し且つ撮影した。
図13において、標本を図11に関して前記に記載したのと同じ方法によってD APIで染色した後、図11に関して前記に記載したように観察し且つ撮影し図 12と図13との比較は、CTMR蛍光強蛍光度化がそれぞれの対比染色された 染色体の長さに沿って観察されるのに、ここでCTMRプローブ組成物によって 達成された対比染色は、先行技術のDAP1対比染色で達成された蛍光と比較し た場合、各染色体に関してなお完全であることを示す。
図14および図15は、2個の開期核および1個の中期塗抹を含む同一の標本の 顕微鏡写真を示す。4n 5ituハイブリツド形成法は、下記の実施例15( a)に記載した方法により、(a)0.95%DECCAで標識したフラグメン ト化ヒト胎盤DNA (下記の表IVの調製試料#2を用いて下記の実施例6に ッキングDNAとしてCot−1を1μgを混合物で用いて行った。図14の顕 微鏡写真は、DECCA特異性フィルター#13(表[1を参照されたい)を備 えた顕微鏡を用いて得られ、図15の顕微鏡写真は、CTMR特異性フィルタび (b)同一であるが膨張した染色体対に対応する開期核それぞれの2個の明るく 染色された領域双方を明るく且つ明瞭に示す。したがって、図14および図10 一ブ組成物と混合することができることを実証し且つ例証する。更に、このよう な図14および図15は、このような混合物が、同−標本中の特異的に染色され た染色体DNA領域および完全にゲノムによって染色されたDNA双方を区別す る引続きの能力を変更することなくハイブリッド形成法で用いることができるこ とを実証する。
て用いるのに十分に適している。
したがって、本発明は、多重染色体ゲノムを有する生物に由来する標本中に存在 するゲノムDNAを識別する方法を提供する。その方法は、(a)標本をハイブ リッド形成条件下において本発明のプローブ組成物と接触させて、標本中に存在 する標的ゲノムDNAと、プローブ組成物中に存在するプローブDNAセグメン トとの間にハイブリッドを生じ、(b)得られた標本からプローブ組成物の残留 部分を分離し:そして(c)得られた標本を検査するという連続工程を含む。
標本検査は、例えば、蛍光顕微鏡、流動血球計算機等を用いて様々に達成するこ とができる。検査は、ハイブリッド中に存在する発蛍光団基に蛍光を発しさせる のに少なくとも十分であるエネルギーを得られた標本に照射し、同時に、そのよ うにして生じた得られた蛍光エネルギーを検出することを行う。当業者が理解す るように、特定の目的および用いられる条件に応じて、残留するプローブ組成物 の量が検査の妨げとならない程度に低い場合、分離工程を伴わずに検査または識 別方法を実施することができる。
好都合に、便利なまたは特定のin 5ituハイブリツド形成法はいずれも本 発明の態様の実施において用いることができる。in 5ituハイブリツド形 成法は、由来生物の全ゲノムDNAの全部または一部分のみを含む特定の標本で 行うことができる。
現在、ここで好ましいのは、予め調製され且つガラス製スライド等のようなスラ イド上に固定された標本で一般的に且つ便宜上行われる覆類のin 5ituハ イブリツド形成法で本発明のプローブ組成物を用いることである。本発明のこの ようなin 5ituハイブリツド形成法を実施するために、例えば、F、T。
ボスマン(Bosman) 、M、ファン・デア・ブローク(Van derP loeg)、A、シャーベルブ(Schaberg)およびP、ヴアン・デュン (Van Duijn)(1975) Genetica、第5巻、425〜4 33頁、ギヤラン・バドゥ−(Galland Pardue)(1969)P roc、Nat 1.Acad、Sci、USA、第64巻、600頁に示され たような慣用的なスライド調製法を用いることかできるし、そして例えば、B。
バット(Bha t t) 、J、バーンズ(Bu rn s) 、D、 フラ 不す−(Flannery)およびJ、O’ D、 7クジー(McGee)  (1988)Nucleic Ac1ds Re5earch、第16巻、39 51〜3961頁およびA、 H,N、ホブマン(Hopman)、J、ライガ ート(Wiegart)およびP、ヴアン、デュン(1987)Experim ental Ce1l Re5earch、第169巻、357〜368頁に示 されたような慣用的なin 5ituハイブリツド形成法を用いることかできる 。
本発明のプローブ組成物を用いてこのようなスライドに固定し且つ処理した標本 の全ゲノムDNA対比染色および検出を達成するために、下記に例示する方法を 行うことができる。
好ましくは、このようなスライドに固定した標本を予め処理して、少なくとも部 分的に加水分解し、そして更に、その中に存在すると考えられるDNAを少なく とも部分的に変性させる。慣用的な変性および加水分解手順を用いることができ る。代表的な変性用溶液および使用方法を、代表的なハイブリダイゼーション溶 液および使用方法であるように下記に記載した実施態様で例証する。好ましいこ のような方法は、標本中に存在する任意の染色体のDNA同一性または構造の顕 著な変更または欠失を結果として生じない。続いて、下記の連続ハイブリダイゼ ーション工程順序を、得られたそのように処理された標本で実施する。
最初に、スライドに固定した標本を本発明のプローブ組成物と接触させる。この ような組成物を保存するために、接触するのに用いる量は、好ましくは、この種 のプローブ組成物によってこのような標本表面の完全な被覆面を達成するのに必 要な最小量である。しかしながら、ある与えられたスライドに固定した標本に用 いることができるある与えられたプローブ組成物の最大または最小の量には固有 の機能的または処理限界は存在しない。
このような最小のプローブ量の容量または数量は、特定の手順および用いられる 装置によって影響される。例えば、標本の表面積が約500nm2の範囲内であ り且つ標本が不活性スライド表面、例えば、慣用的なガラススライドの表面上に 、塗膜厚み約1ミクロンで均一に付着している場合、プローブ組成物(前記に記 載の)の1滴約10μlをこのような標本表面上に付着させ且つ全体に塗布する ことができる。用いる量は、この種のプローブ組成物によってこのような表面の 完全な湿潤および接触を達成するのに十分である必要がある。次に、慣用的なカ バースリップ等をこの表面上に載せ、そしてこれに対して圧縮することができる 。
慣用的な接触法および関連装置をいずれも用いることができることは理解される 。接触時間において、プローブ組成物および標本は既に一定温度、すなわち、約 30〜約45℃の範囲であるのが好ましいが、所望ならば、ハイブリダイゼーシ ョン溶液中の塩および変性剤濃度に応じてより高温およびより低温を用いること ができる。標本は処理用プローブ組成物と均一に接触するのが常に好ましい。
次に、標本およびそれと接触している処理用プローブ組成物の組合わせに、典型 的に且つ好ましくは約60〜約i、ooo分間の範囲であるインキュベーション 時間を施すが、所望ならば、より長いおよびより短いインキュベーション時間を 用いることができる。インキュベーション時間中、温度を約30〜約45℃の前 記に指定した範囲で保持するのが好ましい。
このインキュベーション時間中に、処理用プローブ組成物は標本中に存在するゲ ノムDNAとのハイブリダイゼーションを受ける。プローブ組成物はこのような 標本中におよび介して浸透し且つハイブリッドを形成するように存在するゲノム DNAとハイブリッド形成することができる。処理用プローブ組成物中に組込ま れる全ゲノムDNAの性質および組成のために、処理用プローブ組成物は、本明 細書中に示した観察と一致する連続的および好ましくは完全な様式で標本中に存 在するゲノムDNAとハイブリッド形成することが特徴的に観察される。
次に、インキュベーション時間の最後に、未反応の残留する処理用プローブ組成 物を得られた標本から分離するように適応される液体洗浄操作を施す。好都合に 、in 5ituハイブリツド形成法の先行技術で知られているものと類似の洗 浄操作を用いることかできる(例えば、バットら(1988)SucleicA cids Re5earch 16.3951〜3961を参照されたい)。
通常、NaCL緩衝塩、例えば、クエン酸ナトリウム等およびホルムアミドを様 々な濃度で含むいくつかの異なる洗浄浴を用いる。高ホルムアミド濃度および低 NaC]i1度を高緊縮(残留するプローブD N Aを除去するより大きい能 力)のために用いる。特に、最後の浴において洗剤も用いることができる。更に 、緊縮は洗浄浴の温度を室温以上に上昇させる。高緊縮は非ハイブリッド形成プ ローブの除去を容易にするが、それは少量のハイブリッド形成プローブ、例えば 、個々のプローブヌクレオチド全部が隣接する染色体ヌクレオチドと塩基対を生 成しないような染色体の部分的に接近しやすい領域にのみハイブリッド形成した より短いプローブセグメントまたはプローブの除去も容易にする。実際に、これ は極限シグナル強さを減少させ、したがって、置かれた状況は許容された緊縮を 制限する。
例えば、一つの有効な手順は、それぞれ50%ホルムアミドおよび2X 5SC (標準SSC緩衝液の濃度の2倍と読み、標準SSC緩衝液は0.15MNaC lおよび15mMクエン酸ナトリウムをpf(7で含む)を含む3個の浴を45 ℃で、2X SSCを含む第四の浴を45℃で、そして2X SSCおよび0、  1%NP−40(カルビオケム(Calbiochem)、う・ホーヤ、CA から入手することができる非イオン性洗剤)を含む第五の浴を45℃で連続的に 用いる。各浴中でスライドを浸漬するのに許容された時間は秒から分まで変化し て、非ハイブリッド形成プローブの除去率を変化させることができるが、浴ごと に10分間より長いインキュベーションはpシブリッド形成プローブの除去を改 良しない。大部分の標本に関して適当なpシブリッド形成プローブの除去を達成 しながら浴の数を減少することもできるし、浴の数の増加は、無視しつると考え ることができる改良を与える。最後の浴での浸漬後に、スライドを、好ましくは 、はぼ垂直の位置で水気を切り且つ十分にまたは部分的に自然乾燥させた後、引 続き固定用媒質を加え、そしてカバースリップで被覆する。固定用媒質は、当業 者が理解するように、通常および慣用的に、グリセロール、緩衝塩および、発蛍 光団標識の光酸化速度を減少させる抗退色物質を含む。
スライドは処理直後に蛍光顕微鏡下で観察することができ、またはそれらは室温 で検査前の数日間等の間貯蔵することができる。好ましくは不活性ガス(例えば 、窒素またはアルゴン)環境中の一20℃での貯蔵は、長期の貯蔵期間にハイブ リッド形成した標的の変化、標本の劣化等から守るのに現在好ましい。
得られたスライドに固定した標本は、他のプローブ調製試料と更にハイブリッド 形成することかできる。例えば、カバースリップを除去することができ、そして スライドを洗浄浴の一つに浸漬して(沈めて)固定用溶液を除去することがでの 表IVにフィルターの代表的な規格を示し、このようなフィルターを本明細書中 に示した実施例に包含された発蛍光団と一緒に用いた。
Aとを混合した。好都合に、架橋剤は、この種のタンパク質中に存在する1個ま たはそれ以上の極性基を含むアミノ酸、例えば、アスパラギン酸、アスパラギン 、アルギニン、グルタミン酸、グルタミン、ヒスチジン、リシン、セリン、チロ シンおよびトリプトファンの極性基と反応する。システィンのスルフヒドロ基は 時々架橋することがある。適当な架橋剤および適当なin 5ituハイブリツ ド形成法は、例えば、ヴ7ン・デン・エング(Van den E迦gh)、米 国特許第4,770.992号明細書(1988)に示されている。
本発明のプローブ組成物を、架橋し且つ好ましくは変性した染色体と混合する。
好ましくは、得られた混合物は分離操作を行って、非ハイブリッド形成残留プロ ーブ組成物を単離する。しかしながら、当業者が理解するように、残留プローブ 組成物の濃度が、観察される特定の流動血球計算分析を妨げないまたは過度に妨 げない程度に十分に低い場合、このような分離操作を避けることができる。
得られた懸濁液は、例えば、前記に引用した参考文献中に記載されたような二重 ビーム血球計算器などを用いる流動血球計算分析を行う。
このようにして測定された結果を用いて、例えば、総体的標本形態学に基づいて 染色体を識別するかまたは特定の染色体染料の存在と何等かの染色体材料の存在 とを関係付けることができる。その相互関係は、特定の染料と混同することがあ りうるバックグラウンドに対して区別する。
本発明のプローブ組成物を用いる天動血球計算検出法とin 5ituハイブリ ツド形成法との組合わせのもう一つの技法は、例えば、トラスフ(T r a  s k)らによってHum、Genet、、78 :251〜259 (198 8)に示された方法で懸濁液中の間期核を用いる。
本発明のプローブ組成物を、それらの化学的構造または機能的能力に悪影響を与 えることなく他のプローブ組成物と混合することができることは、それらの重要 な特徴であり且つ利点である。例えば、前記に示した最初の手順工程の前に、前 記に記載したように製造された本発明のプローブ組成物を、所望ならば、例えば 、予め決定された染色体または染色体領域中に存在する特定の標的にハイブリッ ド形成しうるプローブを含む別のプローブ組成物と混合することができる。この ような他のプローブ組成物は、好ましくは、温度、時間等の比較しうる条件下で (本発明のプローブ組成物に関して)in 5ituハイブリツド形成法を用い るのに適している必要かある。
例えば、このような他のプローブ組成物は直接標識または間接標識プローブ組成 物であることができ、例えば、(a)本明細書と同一日付に出願され且つ譲受人 事件整理番号31.433によって確認され、内容が本明細書中に参考として包 含されているビトナーらの同時係属米国特許出願第07/762,913号明細 書に示されているような直接標識ペイントプローブ組成物または直接標識動原体 特異性プローブ組成物;(b)ライ−ガント(Wiegant)ら(1991) Nucleic Ac1ds Re5earch 19.3237〜3241に 記載の発蛍光団で標識したヌクレオシド三リン酸を用いてプローブDNAのニッ クトランスレーションによって標識されたプローブ組成物;(C)ライ−ガント ら(前掲畜牛)およびバットら(1988)Nucleic Ac1dsRes earch 16,3951〜3961を含む多数の公表に記載の、ビオチンま たはジオキシゲニン含有デオキシヌクレオチド三リン酸をプローブDNA中に組 込むことによって製造された間接標識プローブ組成物; (d)ホブマンら(1 987)Experimental Ce1l Re5earch 169゜3 57〜368に記載の、ハイブリッド形成後反応において被修飾発蛍光団の化学 基と反応してハイブリッド形成プローブおよび発蛍光団標識間に結合を形成する 化学基を含む間接標識プローブ組成物:等である。
次に、このような得られた混合プローブ組成物を、in 5ituハイブリツド 形成法においてスライドに固定した標本で用いる。この手順において、標本中に 存在する1種類または複数のゲノムDNA標的本体を、本発明の少な(とも1種 類のDNAプローブ組成物および1種類または複数の特定の標的を用いて、たと えあるとしても、標本中に存在する1種類および/または複数のものが、単一の および/または混合した1種類または複数のプローブ組成物で同時に染色される 程度まで対比染色する。続いて、残留プローブを同じ洗浄工程手順で得られた標 本から分離する。
本発明のプローブ組成物のもう一つの特徴およMIJ点は、それらを、前述の特 定のハイブリッド形成法、例えば、特定の染色体または特定の染色体の特定の領 域か特定のプローブ組成物等の標的であるin 5ituハイブリツト形成法の 完了後でさえも対比染色用に用いることができるということである。
本発明の現在好ましいプローブ組成物は、ゲノムDNAを完全に且つ実質的に均 一に対比染色し、それによって標本中に存在する個々の染色体または染色体フラ グメントの輪郭を効果的に描く能力を特徴とし、その結果として、このような本 体は蛍光顕微鏡等の下で検出しつる。
本発明のプローブ組成物との標的のハイブリダイゼーションによって生じた対比 染料は、例えば、得られた染色標本の希釈によって先行技術の化学対比染料と区 別することができる。化学対比染料は、特徴的に、ハイブリッド形成したプロー ブよりもはるかに容易に染色体DNAから解離する。これは、本出願において用 いたような、寸法が約150〜約600塩基対の範囲の2本の相補的DNA鎖の 平衡結合定数が、温度が相補鎖のいくつかの融解温度(Tm)であるかまたは更 に低い場合に極めて大きいからである。例えば、相補的な20ヌクレオチド長さ のオリゴマー対の会合定数は25℃で約2X1024M−1である(その鎖の自 由エネルギーから計算された)。化学対比染料の会合定数は、通常、十分に10 10M 1未満である。対比染料の希釈は、厳密には、スライドに固定した標本 を洗浄して非ハイブリッド形成りNAを除去するのに前記に記載したように実施 されるような洗浄工程の形をとることができる。実際には、染色体用に最も一般 的な化学対比染料の内の二つであるDAPIかまたはヨウ化プロピジウムで染色 した標本を、逐次的に、それぞれが50%ホルムアミドおよび2X SSCを含 む45℃の3種類の浴、2X SSCを含む45℃の第四の浴並びに2XSSC および0.1%NP−4を含む45℃の第五の浴中に浸漬することは、蛍光顕微 鏡下の目視検査によって決定される化学対比染料の強さを、個々の開期核および 中期塗抹がそれ以上識別できないかまたはちょうど僅かに目に見える点まで大き く減少するのに役立つ。この同じ洗浄法は非ハイブリッド形成プローブのみを実 質的に除去し、したがって、対比染料が本明細書中で提供したような直接標識全 ゲノムDNAセグメント組成物である場合、標的とハイブリッド形成した対比染 料を除去しない。
本発明のプローブ組成物は、概して、他のin 5ituハイブリツド形成試薬 に匹敵する。しかしながら、2種類またはそれ以上の間接標識プローブの組合わ せの場合、混合物中である場合に互いに交差反応する成分は存在しないというこ とに注意する必要がある。
本発明のプローブ組成物は、特徴的に、スライドに固定した標本などの安定な蛍 光着色を有する被処理標本において対比染色されたDNAを生じる。したがって 、例えば、このような標本は、更に別のin 5ituノs(ブリッド形成条件 下において、処理液中への対比染料の溶解によって引き起こされる対比染色強さ の実質的な除去または減少を伴うことなく、ハイブリッド形成条件が維持される 限り更に処理することができる。
実施態様 本発明を、下記の実施例の論及によって更に例証する。
蛍光鏡検法は、下記の蛍光顕微鏡、すなわち、ツアイス・アクジオスコープ(Z eiss Axioskop)、アクジオプラン(Ax iop l an)ま たはアクジオフォト(Axiophot)の1種類またはそれ以上を用いて行っ た。
実施例1.アミノ化ヒト全ゲノムDNAの製造アミノ化DNAを3種類の全ヒト ゲノムDNA源から製造した。ヒト胎盤DNA(ヒト組織から抽出された)はシ グマ・ケミカル・カンパニー(S i gmaChemical Co、) ( セント・ルイス、MO,XIII型)から入手した。Cot−lDNAはライフ ・チクノロシーズ・インコーホレーテッド(ゲイサーズバーグ、MD、 カタロ グ:5279SA)から入手した。ヒト胎盤DNAのフスミドライブラリー(p WE15)はストラタジーン(う・ホーヤ、CA)から入手した。ライブラリー を培養し、そして本明細書と同一日付に出願され且つ譲受人事件整理番号30. 456によって確認されるビトナーらの米国特許第07/762.912号明細 書の実施例10に記載されたように、DNAをライブラリーから抽出した。DN Aをそれぞれ水2ml中に溶解させ且つマイクロチッププローブを備えたブラン ワン・ソーファイア−450型を用いて音波処理した。音波処理は、3に設定し た出力を用いてそれぞれ約1分間のオフ時間で間隔をおいた2 2〜1/2分間 の時間を用いて行った。効率サイクルは約25〜30ワツトで80%であり、2 0%減であった。音波処理したDNAを1:1の等容量のフェノール、クロロホ ルムで抽出した。DNAは、DNA溶液の10分の(Savant Instr uments)、ファーミングデール、NY)中で−シジン時間の後、引続き反 応溶液を3種類の1〜2リツトル容量の5mMホウ酸ナトリウム中においてpH 8,0で透析し、そして透析した生成物をエタノールで沈澱させた。この手順を 種々の反応条件を用いて繰返した。結果を下記の表Vに要約する。
てDNAを、セファデックス(Sephadex)G−25(ファイブプライム ・スリープライム・インコーホレーテッド(5Prime 3Prime。
) Inc、)、バオリ、PA)を含むスピンカラムで精製した。次に、DNA を乾表V トランスアミノ化反応条件およびdCの修飾%2 胎盤組織 25 15時間  12 3 胎盤組織 25 15時間 9,54 胎盤組織 25 6時間 3.8 9 コスミド 25 6時間 3.1 ライブラリー (a)アミノ化した全ヌクレオチドの百分Iはアミノ化dC%の0.25倍であ の反応条件を用いてアミン化されたヒト胎盤DNAおよびコスミドライブリーD NAに対する比較により3〜4である必要がある。
クレオチド部分は、標識濃度をヌクレオチド濃度で割ることによって計算する。
μgでのDNA濃度は、350ダルトンの平均ヌクレオチド分子量を用いてヌク レオチドのモル濃度から計算する。
実施例4.CTMRで標識したヒト胎!!DNAの製造4.1 アミン化ヒト胎 盤DNA調製試料#2およびアミノ化Cot−lDNA調製試料#6の各40μ gを、0.2M 3− [N−モルホリノ]プロパンスルホン酸から成るpH7 ,4での緩衝液370μl中に別個に溶解させた。これらのそれぞれに対してジ メチルホルムアミド中の30mM CTMRを30.3μm加え、そしてその溶 液を暗所中において室温で一晩中(約18時間)連続的に転化させた。反応後、 実施例1に記載したのと同じ方法で、DNAをエタノールと一緒に沈澱させた。
乾燥した生成物をそれぞれ水300μm中に溶解させ、その溶液を、セファデッ クスG−25を充填した内径1cmX高さ30cmのエコツカラムに適用し且つ 水で溶離した。カラム空隙率で溶離する標識材料を集め且つ再度エタノールで沈 澱させて精製標識DNAを提供した。精製標識DNAの原液は、乾燥生成物を少 量の水に溶解させることによって製造した。DNA濃度およびW識率は実施例3 に記載したように決定した。
4.2 もう一つの手順において、アミノ化ヒト胎盤DNAm製試料#4を、0 .2M 3− [N−モルホリノ]プロパンスルホン酸888μj中にpf(7 ゜4で溶解させ且つジメチルホルムアミド中の20mM CTMRを114μm 加えることによってCTMRで標識した。反応および精製は、他のCTMR反応 に関して記載されたように行った。
4.3 更に別の手順において、アミノ化Cot−lDNA調製試料#5、#6 および#7、アミノ化ヒト胎盤DNA調製試料#1並びにアミノ化コスミドライ ブラリーDNA調製試料=8および#9の50μgを、0.2M 3− [N− モルホリノ]プロパンスルホン酸444μl中にpH7,4でそれぞれ別個に溶 解させ且っジメチルホルムアミド中の20mM CTMRを57μl加えること によってCTMRで標識した。反応および精製は、他のCTMR反応に関して記 載されたように行った。アミノ化ヒト胎盤DNA調製試料#4は、0. 2M  3− [N−モルホリノ]プロパンスルホン酸888μl中、I)H7,4での 反応およびジメチルホルムアミド中の20mM CTMRの111μmによって 同様に標識した。
実施例5.TxRdで標識したヒト胎盤DNAの製造アミン化ヒト胎盤DNA3 i製試料#4の100μgを、50mMホウ酸ナトリウムから成るpH9,3で の緩衝液888μl中に溶解させた。これに対してジメチルホルムアミド中の2 0mM TxRdを114μI加え、そしてその溶液を暗所中において室温で一 晩中(約18時間)連続的に転化させた。反応後、実施例1に記載したのと同じ 方法でDNAをエタノールと一緒に沈澱させた。乾燥したDNAを水300μl 中に溶解させ、その溶液を、セファデックスG−25を充填した内径1cmX高 さ30cmのエコツカラムに適用し且つ水で溶離した。
カラム空隙率で溶離する標識材料を集め且つ再度エタノールで沈澱させて精製標 識DNAを提供した。精製標識DNAの原液は、乾燥生成物を少量の水に溶解さ せることによって製造した。DNA濃度および標識率は実施例3に記載したよう に決定した。
実施例6.DECCAで標識したヒト胎盤DNAの製造アミノ化ヒト胎盤DNA 調製試料#2の50μgを、0.2M 3− [N−モルホリノ]プロパンスル ホン酸から成るpH7,4での緩衝液444μl中に溶解させた。これに対して ジメチルホルムアミド中の20mM DECCAを57μl加え、そしてその溶 液を暗所中において室温で一晩中(約18時間)連続的に転化させた。反応後、 実施例1に記載したのと同じ方法でDNAをエタノールと一緒に沈澱させた。乾 燥した生成物を水300μl中に溶解させ、その溶液を、セファデックスG−2 5を充填した内径1cmX高さ3Qcmのエコツカラムに適用し且つ水で溶離し た。カラム空隙率で溶離する標識材料を集め且つ再度エタノールで沈澱させて精 製標識DNAを提供した。精製標識DNAの原液は、乾燥生成物を少量の水に溶 解させることによって製造した。DNA濃度および標識率は実施例3に記載した ように決定した。
実施例7.AMCAで標識したヒト胎盤DNAの製造アミノ化ヒト胎盤DNA調 製試料#2の50μgを、0.2M 3−[N−モルホリノ]プロパンスルホン 酸から成るpH7,4での緩衝液444μl中に溶解させた。これに対してジメ チルスルホキシド中の20mM AMCAを57μm加え、そしてその溶液を暗 所中において室温で一晩中(約18時rj1)連続的に転化させた。反応後、実 施例1に記載したのと同じ方法でD N Aをエタノールと一緒に沈澱させた。
乾燥した生成物を水300μl中に溶解させ、その溶液を、セファデックスG− 25を充填した内径1cmX高さ30cmのエコツカラムに適用し且つ水で溶離 した。カラム空隙率で溶離する標識材料を集め且つ再度エタノールで沈澱させて 精製標識DN、Aを提供した。精製標識DNAの原液は、乾燥生成物を少量の水 に溶解させることによって製造した。DNA濃度および標識率は実施例3に記載 したように決定した。
実施例8.全染色体#4のFITCで標識したペイントプローブ全染色体′!4 に特異的なりNAを入手し、本明細書と同一日付に出願され且つ譲受人事件整理 番号31.433によって確認されるビトナーらの同時係属米国特許出願第07 /762.913号明細書の実施例1に記載されたように精製し且つ音波処理し て、平均長さが300bpのDNAフラグメントを得た。フラグメント化DNA を本出願の実施例1にしたがって、フラグメント化染色体#4DNAをヒト全ゲ ノムDNAの代わりに用い且つ反応を25℃で15分間進行させることによって アミノ化して、チオ干シシチジンヌクレオチドの約4モル%がトランスアミノ化 されたDNAを得た。透析、フェノール抽出およびエタノール沈澱後に、トラン スアミノ化DNAの40μgを、50mMホウ酸ナトリウム244μm中にpH 9,3で溶解させ、そしてジメチルスルホキシド中の50mMFrTCを6,1 μm加えた。得られた溶液を暗所中において室温で一晩中(約18時間)連続的 に転化させた。反応後、実施例1に記載したのと同し方法でDNAをエタノール と一緒に沈澱させた。乾燥したDNAを水300μl中に溶解させ、その溶液を 、セファデックスG−25を充填した内径1cmX高さ30cmのエコツカラム に適用し且つ水で溶離した。カラム空隙率で溶離する標識材料を集め且つ再度エ タノールで沈澱させて精製標識DNAを得た。精製標識DNAの原液は、乾燥生 成物を少量の水に溶解させることによって製造した。DNA11度および標識率 は実施例3(本明細書中前記)に記載したように決定した。
実施例9.前染色体=4のTxRd’″−標識したペイントプローブの製造全染 色体#4に特異的なりNA (平均フラグメント長さ300bp)を前記の実施 例8にしたがって製造し且つアミノ化して、チオキシンチジンの4.6モル%が トランスアミノ化されたDNAを得た。透析およびエタノール沈澱後に、DNA の40μgを、50mMホウ酸ナトリウム270μ+中にpH9,3で溶解させ 、そしてジメチルホルムアミド中の30mM TxRdを30μl加えた。
得られた溶液を暗所中において室温で一晩中(約18時間)連続的に転化させた 。
反応後、実施例1に記載したのと同じ方法でDNAをエタノールと一緒に沈澱さ せた。乾燥した生成物を水300μl中に溶解させ、その溶液を、セファデック スG−25を充填した内径1 cmX高さ30cmのエコツカラムに適用し且つ 水で溶離した。カラム空隙率で溶離する標識材料を集め且つ再度エタノールで沈 澱させて精製標識DNAを得た。精製標識DNAの原液は、乾燥生成物を少量の 水に溶解させることによって製造した。DNA濃度および標識率は実施例3に記 載したように決定した。
実施例106 ヒト染色体#8の動原体に特異的であるCTMRで標識したプロ ーブ組成物の製造 #10〜4で示した染色体#8の動原体に特異的なトランスアミン化DNA(平 均フラグメント長さ300bp、デオキシンチジンの14モル%がトランスアミ ノ化された)を、本明細書と同一日付に出願され且つ譲受人事件整理番号304 56によって確認されるビトナーらの同時係属米国特許出願第07/762゜9 12号明細書に記載されたように得た。このDNAの40μgを、0,2M3− 〔N−モルホリノコプロパンスルホン酸362μl中にpH7,4で溶解させ、 そしてジメチルホルムアミド中の30mM CTMRを38μl加えた。得られ た溶液を暗所中において室温で一晩中(約18時間)連続的に転化させた。
反応後、実施例1に記載したのと同じ方法でDNAをエタノールと一緒に沈澱さ せた。乾燥した生成物を水300μl中に溶解させ、その溶液を、セファデック スG−25を充填した内径1cmX高さ3Qcmのエコツカラムに適用し且つ水 で溶離した。カラム空隙率で溶離する標識材料を集め且つ再度エタノールで沈澱 させて精製標識DNAを得た。精製標識DNAの原液は、乾燥生成物を少量の水 に溶解させることによって製造した。DNA濃度および標識率は実施例3に記載 したように決定した。
したように決定した。
7℃を用いることによってトランスアミノ化して、デオキシシチジンの約20% がトランスアミノ化されたDNAを得た。透析およびエタノール沈澱の後に、ア ミノ化DNAを、0.2M 3− [N−モルホリノ]プロパンスルホン酸中に pH7,4で溶解させ、そして100倍モル過剰のNH3−LC−ビオチン(ス クシンイミジルエステル:ピアス(Pierce)カタログ#21335)を加 えた。過剰はアミノ化デオキシシチジンの数に相対して決定し、NHS−LC− ビオチンを最初にDMSo中0.2Mで溶解させた後にDNA溶液に対して加え た。
反応を室温で一晩中(約18時間)進行させた。反応後、DNAをエタノールで 3回沈澱させて、精製ビオチニル化プローブを得た。
HCCAを57μm加え、そしてその溶液を暗所中において室温で一晩中(約1 8時間)連続的に転化させた。反応後、実施例1に記載したのと同じ方法でDN Aをエタノールと一緒に沈澱させた。乾燥した生成物を水300μl中に溶解さ せ、その溶液を、セファデックスG−25を充填した内径1cmX高さ30cm のエコツカラムに適用し且つ水で溶離した。カラム空隙率で溶離する標識材料を 集め且つ再度エタノールで沈澱させて精製標識DNAを得た。精製標識DNAの 原液は、乾燥生成物を少量の水に溶解させることによって製造した。DNA濃チ ド当りの発蛍光団モル%を要約する。
操作の 発蛍光団 アミノ化D N A 発蛍光団%/ヌクレオチド0.30  (40μgrx) 実施例15.in 5ituハイブリッド形成法形成側実施7までのプローブ組 成物それぞれの、1nsituハイブリツド形成法における対比染色能力を評価 した。標的DNAは、細胞を中期で止めるように処理された培養された正常のヒ ト白血球から成った。これらの細胞を多数の顕微鏡用スライドガラス上それぞれ に対して約3フイートから滴下して核を破裂次に、スライドを自然乾燥させ且つ 室温で貯蔵した。培養およびスライド調製を実施するための典型的な試薬および 手順は、TCり0モソーム・カルチャー・キット(Chromosome Cu 1ture Kit)(ディフコ・ラボラトリーズ(DIFCOLaborat ories)デトロイト、Ml)に包含実施例3〜7までおよび実施例14のプ ローブ組成物それぞれの、ゲノム対比染色能力を下記の手順を用いて評価した。
前記に記載したように調製された標本を有するスライドガラスを用いて、ハイブ リダイゼーション直前に各スライドを、70%ホルムアミドおよび2X SSC を含む70℃の水性変性用溶液中にpH7,0で3〜10分間入分間口とによっ てスライドを変性させた。次に、スライドを、逐次的に、70%、85%および 100%エタノール洛中に浸漬し、スライドを各浴中に2分間放置し、そしてス ライドを自然乾燥させることによってスライドを脱水した。
所望の容量の標識全ゲノムプローブDNA原液(典型的に、プローブ25〜60 0μgを含む)をピペットで小型のプラスチック試験管に移し、そしてプローブ を遠心蒸発器中で乾燥させた(容量が3μmまたはそれ未満である場合、乾燥を 省略することがありうる)。プローブに対して、71.4%(V/V)ホルムア ミド、14.3%(w/v)i酸デキストラン、2.86X SSCをp)17 ゜0で含む溶液7. 0μJ1所望ならば水3μmまたはそれ未満中の非標識C ot−1またはヒト胎盤DNA、および最終容量10μlまでの水を加えた(最 終濃度:50%ホルムアミド、10%硫酸デキストラン、2X 5SC)。次に 、溶液が入っている試験管を変性のために70℃の水浴中に3〜10分間入分間 口、ハイブリダイゼーション溶液10μlを変性したスライドに直接適用した。
次に、この得られたスライドをカバースリップで被覆し、そしてスライドを湿度 調節室に37℃で一晩中入れた。湿分の蒸発または取込みを防止するために、ス ライドを湿度調節室に入れる旧に慣例によってラバーセメントを用いてカバース リップの端を密封した。
翌日、カバースリップを除去し、そして二通りの手順のどちらかを用いてスライ ドを洗浄した。洗浄法#1では、スライドを以下のように一連の水性浴中に浸漬 した。すなわち、50%ホルムアミドおよび2X SSC,pH7を含む浴1〜 3中に45℃で15分間、2X SSC,pH7を含む浴4中に45℃で15分 間、0.1Mリン酸ナトリウム、p)(7,0および0.1%(v/v)NP− 40を含む浴5中に45℃で15分間、モして0,1Mリン酸ナトリウム、pH 7および0.1%NP−40を含む浴6および7中に室温で2分間である。洗浄 法#2では、スライドを以下のように一連の水性浴中に浸漬した。すなわち、5 0%ホルムアミドおよび2X SSC,pH7を含む浴1〜3中に45℃で10 分間、2X SSC,pH7を含む浴4中に45℃で10分間、モして0,1M リン酸ナトリウム、pH’i’、Oおよび0.1%(v/v)NP 40を含む 浴5中に45℃で5分間である。洗浄後、スライドの水気を切り且つ自然乾燥さ せた。
抗退色溶液(下記を参照されたい)7.5μmをスライドに直接適用し、そして カバースリップを抗退色溶液の馬上に置いた。化学対比染料は、抗退色溶液中に ヨウ化プロピジウム0. 2μg/mlまたは4,6−ジアミツー2−フェニル インドール塩酸塩(DAPI)1.0μg/mlを含むことによって標本に適用 することができる。スライドは直ちに観察することができるしまたは窒素若しく はアルゴン下において一20℃で貯蔵することができる(場合により、スライド は空気中の暗所において室温で数日間貯蔵することができる)。抗退色溶液は、 エエImmuno、Methods 43,349 (1981)にしたがって 以下のように製造された。すなわち、p−フエニレンジアミンニ塩酸塩(ングマ ・ケミカル・カンパニー、セント・ルイス、MO)100ミリグラムをリン酸緩 衝溶液10ミリリツトル中に溶解させた。この溶液のpHを、水10ミリリット ルに対してN a HCO3を0.42g加え且つ50%(w/v)NaOHを 加えてpHを940に調整することによって調製された重炭酸塩緩衝溶液を用い てpH8に調整した。pHか調整されたp−フエニレンジアミンニ塩酸塩の溶液 をグリセロール90ミリリツトルに加え、そして得られた溶液を0.22μmの 濾過装置を介して濾過した。この溶液を暗所において一20℃で貯蔵する。
全ゲノムDNAプローブによって染色された標本を、更に、化学対比染料DAP IまたはPIの一方で染色し、そして全ゲノムDNAプローブおよび化学対比染 料の染色の完全さを同一の中期塗抹で比較した。全ゲノムDNAプローブおよび 化学対比染料の双方が同一の材料を染色することが分かった。
結果を下記の表VIIに要約する。
これらの結果は、実施例3〜実施例14までのプローブ組成物が、評価された個 々のスライド標本中に存在する全部の染色体を完全に染色することを示している 。
(b)染色体特異性ペンイトプローブを同時に用いるゲノム対比染色発蛍光団で 標識したヒト胎盤DNAおよび発蛍光団で標識した染色体特異性ペイントプロー ブを、下記の手順にしたがってin 5ituハイブリツド形成法で同時に用い て、特定の染色体対を一つの蛍光色で染色し且つ全部の染色体を第二の色で対比 染色した。
標本を付着させたスライドガラスを用いて、前記に記載のハイブリダイゼーショ ンの直前に標本を変性し且つ脱水した。所望の容量の標識ヒト胎盤DNA原液( 典型的に、プローブを50〜640ng含む)を、所望の容量の標識全染色体ペ イントプローブ(典型的に、プローブを100〜640ng含む)と−緒にピペ ットで小型のプラスチック試験管に移し、そしてプローブを遠心蒸発器中で乾燥 させた。プローブに対して、71.4%(V/V)ホルムアミド、14.3%( W/V)硫酸デキストランおよび2.86X 5SC)f:pH7,0で含む溶 液7.0μlと、用いるならば、非標識Cot−lDNAから成るブロッキング DNAを1マイクロリツトル(原液濃度=1μg/lμI)と、そして最終容量 10μlまでの水とを加えた(最終濃度=50%ホルムアミド、10%硫酸デキ ストラン、2X 5SC)。次に、溶液が入っている試験管を70℃の水浴中に 3〜10分間入れた後、ハイブリダイゼーション溶液10μmを変性したスライ ドに直接適用した。次に、スライドを前記の(a)の部分のように処理して、( 1)−晩中ハイブリッド形成させ、(2)非ハイブリッド形成プローブを洗浄に よって除去し、そして(3)蛍光顕微鏡下で観察するためにスライドを固定した 。
下記の表Vll〜Xは、in 5ituハイブリツド形成法によるハイブリッド 形成試験の詳細を示し且つヒト胎盤対比染料プローブ組成物性能の説明を提供す る。示された条件のいずれに関しても、染色体ペイント用プローブが集中した染 色体は、対比染料の色とは異なる蛍光色で特異的に且つ明瞭に染色された。これ らの結果は、蛍光ヒト胎盤D N Aプローブが全部の染色体を視覚的に明瞭に 且つ完全に染色し、そして2種類のプローブ組成物かin 5ituハイブリツ ド形成法において同時に存在している場合に蛍光染色体ペイント用プローブのハ イブリダイゼーシヨンを妨げないということを示している。
表VII 発蛍光団で標識したゲノムプローブの対比染色プローブ 結果 ヒト胎盤DNAプローブ・ 1.5%CTMR100全部の染色体の極めて明るい−調製試料:4 均一の染 色 50 全部の染色体の明るい均一の 染色 3.6%CTMR100全部の染色体の極めて明るい領域)を含み、どの染色体 も全 ゛ 長全体がある程度まで染色され る。
0.76%TxRd 100 全部の染色体の明るい均一の染色。
−調製試料=4 溶液10μ】中の どの染色体も全長全体がある程 度まで染色される。
を含み、どの染色体も全長全体 がある程度まで染色される。
・ どの染色体も全長全体がある程 度まで染色される。
コスミドライブラリーブローブ: Cot−lDNAブローブチ観 察されたよりも複雑である。
どの染色体も全長全体かある程 度まで染色される。
Cot−IDN;ヘプローブで観 察されたよりも複雑である。
どの染色体も全長全体がある程 度まで染色される。
表Vll! FITC標識全染色体#4ペイントプローブと用いたCTMR−ヒト胎盤DNA 対比染料(追加のブロッキングDNA不使用)3200 316 ++ +++ + (〒++)明るい、 (十+++)極めて明るい。
表IX FJTC−ヒト胎盤DNA対比染料(追加のブロッキングD N A不使用)3 20 200 +τ+ ÷〒++ (−1−二十)明るい、(キ+++)極めて明るい。
(4) H,P、はヒト胎盤DN、Aセグメントを意味する。
(5)C4はヒト染色体”:4 D N Aセグメントを意味する。
CTMR標織全染色体#8ペイントプローブと用いたDECCA−ヒト胎盤DN A対比染料 (対比染料10μmごとにCot〜1ブロンキングDNAを1μg使用)色され た染色体の若干の領域は他の領域よりもかなり明るい、(−4−↓−L)対比染 (++十)明るい、<+−++)極めて明るい。
(4) )T、P、はヒト胎盤DNAセグメントを意味する。
(5)C4はヒト染色体#4DNAセグメントを意味する。
(c)染色体動原体特異性プローブを同時に用いるゲノム対比染色発蛍光団で標 識したヒト胎盤DNAおよび発蛍光団で標識した原体体特異性プローブを、下記 の手順にしたがってin 5ituハイブリツド形成法で同時に用いて、特定の 染色体動原体対を一つの蛍光色で染色し且つ全部の染色体を第二の色で対比染色 した。
標本を付着させたスライドガラスを用いて、前記に記載のハイブリダイゼーシヨ ンの直前に標本を変性し且つ脱水した。所望の容量の0.30%FITC調製試 料#4原液を、所望の容量の3%CTMR染色体#8動原体特異性プローブ原液 と一緒にピペットで小型のプラスチック試験管に移し、そしてプローブを遠心蒸 発器中で乾燥させた。プローブに対して、78.6%(V/V)ホルムアミド、 14.3%(W/V)硫酸デキストラン、2.86X SSCをpH7,0で含 む溶液7. 0μ】と、ブロッキングDNAとして役立つ非標識の音波処理済み ヒト胎盤DNAを2〜41μgと、そして最終容量10μlまでの水とを加えた (最終濃度、55%ホルムアミド、10%硫酸デキストラン、2X 5SC)。
次に、溶液が入っている試験管を70℃の水浴中に3〜10分間入分間後、ノー イブリダイゼーション溶液10μlを変性したスライドに直接適用した。次に、 このスライドを前記の(a)の部分と同様に処理して、(1)−晩中ハイブリッ ド形成させ、(2)非ハイブリッド形成プローブを洗浄によって除去しく洗浄法 #1)、そして(3)蛍光顕微鏡下で観察するためにスライドを固定したが、一 つの例外として、−晩中のハイブリダイゼーションは37℃の代わりに42℃で 行った。
下記の表X■は、in 5ituハイブリツド形成法によるハイブリッド形成試 験の詳細と一緒に、ヒト胎盤対比染色性能の説明を示す。示された条件のいずれ に関しても、染色体#8動原体は、緑色蛍光対比染料の色とは異なる橙色蛍光で 特異的に且つ明瞭に染色された。これらの結果は、蛍光ヒト胎盤DNAプローブ が全部の染色体を視覚的に明瞭に且つ完全に染色し、そして2種類のプローブ組 成物がin 5ituハイブリツド形成法において同時に存在している場合に蛍 光染色体動原体特異性プローブのハイブリダイゼーションを妨げないということ を示している。
表XI CTMR標識染色体#8動原体原体性プローブと用いたFITC−ヒト胎盤対比 染料 [FITC−H,P、] ECTMR−Cen#8〕 対比染料の目視評価32 0 32 +++ ++++ 表XI脚注・ (1)下記の脚注(2)および(3)に示した目視評価の基準。
(2)完全性−(=)不均一の対比染色、(+)均一の対比染色であるが、対比 染料による染色体表面が極めて平坦でない、(++)染色体表面が均一で、染色 された染色体の若干の領域は他の領域よりもかなり明るい、(+ + +)対比 束(+++)明るい、 (十+++)極めて明るい。
(4) H,P、 はヒト胎盤DNAセグメントを意味する。
(5)Cen::(3はヒト染色体#8動原体のみに相補的なりNA上セグメン ト意味する。
(d)連続染色:標識ヒト胎盤D N Aを用いるin 5ituz\イブ1ル ンド形成法とそれに続く標識動原体ペイント用プローブを用いるin 5itt +zsイブ下記の手順にしたがって逐次的にin 5ituハイブリツド形成法 で用いて、特定の染色体対を一つの蛍光色で染色し且つ全部の染色体を第二の色 で対比染色した。
ヒトゲノムの標本を付着させたスライドガラスを用いて、前記に記載のハイブリ ダイゼーションの直前に標本を変性し且つ脱水した。0.29%FITCii製 試料#4原液2,23μl (プローブ600 n g)をピペットで小型のプ ラスチック試験管に移し、そしてプローブ組成物を遠心蒸発器中で乾燥させた。
プローブに対して、71.4%(V/V)ホルムアミド、14.3%(w/v) 硫酸デキストランおよび2.86X SSCをpH7,0で含む溶液7.0μl と、最終容量10μmまでの水とを加えた(最終濃度:50%ホルムアミド、1 0%硫酸デキストランおよび2X 5SC)。次に、溶液が入っている試験管を 70℃の水浴中に5分間入れ、そしてハイブリダイゼーション溶液10μmを変 性したスライドに直接適用した。次に、スライドを前記の(a)の部分と同様に 処理して、(1)−晩中ハイブリッド形成させ、(2)非ハイブリッド形成プロ ーブを洗浄によって除去しく洗浄法2)、そして(3)蛍光顕微鏡下で観察する ためにスライドを固定した。
染色した標本を観察した後、カバースリップを除去し且つ2X SSCおよび0 .1%NP40を含むpH7,0の水性浴中において室温で30分間スライドを 洗浄して固定用媒質を除去することによって標本を第二のハイブリダイゼーショ ン用に調製した。次に、スライドの水気を切り且つ自然乾燥させた。本明細書中 前記に記載したように製造された2、0%CTMR全染色体=8ペイント用プロ ーブ組成物原液3.33μl (100n g)をピペットで小型のプラスチ・ ンク試験管に移し、そしてプローブ組成物を遠心蒸発器中で乾燥させた。プロー ブ組成物に対して、71.4%(v/′v)ホルムアミド、14.3%(W/’ V) vFL酸デキストラン、2.86X SSCをpH7,0で含む溶液7.  0μmと、ブロッキングDNAのためのCo t−lDNA (Co t−l DNAが1ttg/aI(原液))1μJと、そして最終容量10μlまでの水 とを加えた(最終濃度:50%ホルムアミド、10%硫酸デキストラン、2X  5SC)。次に、溶液が入っている試験管を70℃の水浴中に5分間入れ、そし てハイブリダイゼーション溶液10μmをスライドに直接適用した。次に、スラ イドを前記の(a)の部分と同様に処理して、(1)−晩中ハイブリッド形成さ せ、(2)非ハイブリッド形成プローブを洗浄によって除去しく洗浄法2)、そ して(3)蛍光顕微鏡下で観察するためにスライドを固定した。
最初のハイブリダイゼーション後に、蛍光顕微鏡下の検査は全部の染色体につい て十分な強さの均一なFITC染色を示した(緑色室1.第二のハイブリダイゼ ーション後に、FITC染色の強さはある程度減少したが、なお均一であり且つ 容易に識別された。更に、単一の染色体対の明るく且つ特異的CTMR染色(橙 色蛍光)か観察された。したがって、対比染料プローブ組成物は、2種類の異な るプローブ組成物を同一標本に用いるこのような逐次的染色方法においてゲノム DNAを完全に染色する。
(e)連続染色:標識染色体ペイント用プローブ組成物を用いるtn 5itU ハイブリツド形成法とそれに続く標識ヒト胎盤DNAを用いるin 5ituハ イブリツド形成法 CTMR標識染色体ペイント用プローブおよびDECCA標識ヒト胎盤DNAを 、下記の手順にしたがって逐次的にin 5ituハイブリツド形成法で用いて 、特定の染色体対を一つの蛍光色で染色し且つ全部の染色体を第二の色で対比染 色した。
標本を付着させたスライドガラスを用いて、前記に記載のハイブリダイゼーショ ンの直前に標本を変性し且つ脱水した。前記に記載したように製造された3゜0 %CTMR全染色体#7ペイント用プローブ岨成物原液3.33μl(100n g)をピペットで小型のプラスチック試験管に移し、そしてプローブ組成物を遠 心蒸発器中で乾燥させた。乾燥したプローブ組成物に対して、71.4%(V/ V)ホルムアミド、14.3%(W/V)硫酸デキストランおよび2.86XS SCをpH7,0で含む溶液7.0μlと、ブロッキングDNAのためのCo  t−lDNA (Co t−lDNAが1μg/1μm (原液))1μmと、 そして最終容量10μmまでの水とを加えた(最終濃度:50%ホルムアミド、 10プローブを洗浄によって除去しく洗浄法2)、そして(3)蛍光顕微鏡下で 観察ECCA調製試調製試料液2原液68μl (プローブ300ng)をピペ ットで小ブを洗浄によって除去しく洗浄、−!−2)、そして(3)蛍光顕微鏡 下で観察するためにスライドを固定した。
ンヨン後に、CT〜IR染色の強さはある程度減少したが、それはなおかなり明 るく且つ容易に識別された。更に、全部の染色体について十分な強さの完全なり ECCA染色(淡緑青色蛍光)が観察された。
染色 ハイブリダイゼーションは、実施例13のビオチン標識プローブ1100nを、 ハイブリダイモーション溶液10μm中の1.5%CMTR樟識調製試料#4の 1100nおよびCot−lDNAの1μgと一緒にインキュベートしたことを 除き、実施例15(a)の場合と本質的に同じに行った。更に、下記のように、 間接標識試薬を結合するのに数回のハイブリダイモーション後インキュベージコ ンを必要とした。−晩生のハイブリダイゼーション後に、スライドを洗浄(洗浄 法#1)した後、蛍光性ストレプトアビジン(ベクター・ラブダ(Vector Labs)、バーリンゲーム、CAから入手した)5μg/ml (PMN緩衝 液)(PMN緩衡液=0.1Mリン酸ナトリウム、pH=7.0.0.1%(W /v)NP−40,0,2%アジ化ナトリウムおよび5%脱脂粉乳)の溶液中に おいて室温で20分間インキュベートした。次に、スライドをPN緩衝液(PN 緩衝液=O,1Mリン酸ナトリウムおよび0.1%(w/v)NP−40、pH 7,0)中において室温でそれぞれ2分間2回洗浄した後、ビオチニル化抗スト レプトアビジン(ベクター・ラブダから入手した)5μg/ml (PMN緩衝 aの溶液中において室温で20分間インキュベートした。次に、スライドをPN 緩衝液中において室温でそれぞれ2分間2回洗浄し、そして蛍光性ストレプトア ビジン(上記と同一)の溶液中において室温で20分間インキュベートした。次 に、スライドをPN緩衝液中においてそれぞれ2分間最後に2回洗浄し、そして スライドの水気を切り且つ自然乾燥させた後、抗退色溶液を適用し、カバースリ ップで被覆し、そして蛍光顕微鏡下で観察した。
蛍光顕微鏡下の検査は、単一の中期染色体対の明るく且つ特異的な緑色染色と一 緒に、染色体全部の明るく且つ完全な橙色染色を示した。この結果は、直接標識 ヒト胎盤DNAプローブが、間接標識プローブによって必要とされるハイプリダ イセージタン後標識反応によって悪影響を及ぼされないし、そして関節標識プロ ーブのハイブリダイゼーションおよびハイブリダイゼーション後反応を妨げない 、視覚的に明瞭なゲノム対比染色を提供することを示す。
他のおよび更に別の実施態様は、前述の説明および実施例から当業者に明らかで ある。不合理な制限等がそこから引き出されることはない。
SA 65204 国際調査報告

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.標本中に存在するゲノムDNAを対比染色するための直接標識プローブ組成 物であって、発蛍光団に対して結合性基によって共有結合しているDNAセグメ ントの混合物を含み、該DNAセグメントが、ゲノムDNAが存在する標本が由 来した生物の全ゲノムDNAに由来しており且つ該全ゲノムDNAをほぼ代表し ている上記の組成物。
  2. 2.前記のセグメントの平均寸法が約150〜約600塩基対の範囲であり、該 セグメントはそれらの全デオキシシチジンヌクレオチドの約1〜約70モル%上 において前記の結合性基で置換されており、そして該結合性基全部の少なくとも 約10モル%が前記の発蛍光団基に更に共有待合している請求項1に記載の組成 物。
  3. 3.多数の標準的な細胞に位置した染色体じゅうに通常分布しているゲノムを含 にゲノムDNAの存在を検出するための直接標識プローブ組成物であって、(a )該ゲノムの全ゲノムDNAに由来し且つDNAセグメント部分に対して相補的 である種々のDNAセグメントの混合物が該染色体の連続DNAじゅうに存在し 、該DNAセグメントの平均寸法が約150〜約600塩基対の範囲であり、 (b)該DNAセグメントがそれらの全デオキシシチジンヌクレオチドの約1〜 約70モル%上において結合性基で置換されていて、そして(c)前記のそのよ うに置換した結合性基全部の少なくとも約10モル%がそれぞれ発蛍光団基に更 に共有結合しておりその結果、DNAセグメントを含む該発蛍光団基の一つ一つ が、該ゲノムのゲノムDNAを実質的に完全に対比染色するために、ゲノムじゅ うに存在するDNA配列の相補的セグメント部分に対してハイブリッド形成しう ることを特徴とする上記のプローブ組成物。
  4. 4.前記のゲノムがヒトゲノムであり且つ前記のDNAセグメントの平均寸法が 約180〜約400塩基対の範囲である請求項3に記載のプローブ組成物。
  5. 5.前記のDNAセグメントが、変性し、部分的に再生され(renature d)、そして酵素で消化されて、そこに通常存在するDNA非反復セグメントの 量を減少したフラグメント化ヒト全ゲノムDNA由来である請求項4に記載のプ ローブ組成物。
  6. 6.前記のDNAセグメントがヒト全ゲノムDNAのフラグメント化ライブラリ ー由来である請求項4に記載のプローブ組成物。
  7. 7.少なくとも1種類の他の直接標識プローブ組成物との混合物で存在し、該他 のプローブ組成物それぞれが、前記のゲノムを含に全ゲノムDNAの特定の部分 に集中している請求項3に記載のプローブ組成物。
  8. 8.前記の他の直接標識プローブ組成物が、前記の属の一つの染色体の一つの領 域の存在を検出する請求項7に記載のプローブ組成物。
  9. 9.前記の他の直接標識プローブ組成物が、前記の属の一つの予め決定された染 色体の存在を検出する請求項7に記載のプローブ組成物。
  10. 10.前記のゲノムの全ゲノムDNA由来であり且つ前記の染色体じゅうに存在 するDNAセグメント部分に対して相補的である種々のDNAセグメントの混合 物を含み、該セグメントの平均寸法が約150〜約600塩基対の範囲であるブ ロッキングDNA組成物との混合物で存在する請求項3に記載のプローブ組成物 。
  11. 11.少なくとも1種類の直接標識プローブ組成物との混合物で存在する請求項 3に記載のプローブ組成物。
  12. 12.前記の二官能性結合性基が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xは、 ▲数式、化学式、表等があります▼および▲数式、化学式、表等があります▼か ら成る残基の群より選択され; R1およびR2は、それぞれ独立して水素および低級アルキルから成る群より選 択され; mおよびnはそれぞれ、1〜6までの独立して選択された整数であり;そしてp は0または1の整数であり;そして 各残基▲数式、化学式、表等があります▼は種々の前記のデオキシシチジンヌク レオチドに結合しており且つ各残基−X−は、−X−と反応して共有結合生成を 引き起こす置換基を含に発蛍光団基と共有結合している) を特徴とする請求項3に記載のプローブ組成物。
  13. 13.前記のセグメント混合物中に存在する全デオキシシチジンヌクレオチドの 約1〜約70モル%が前記の結合性基で置換されていて、そして前記のそのよう に置換された結合性基全部の約10〜約100モル%がそれぞれ前記の発蛍光団 基に更に共有結合している請求項12に記載のプローブ組成物。
  14. 14.前記の発蛍光団基が、7−アミノ−4−メチルクマリン−3−酢酸、スク シンイミジルエステル;スルホロダミン101スルホニルクロリド;5−(およ び−6)カルボキシロダミン101、スクシンイミジルエステル;リサミンロダ ミンBスルホニルクロリド;5−(および−6)−カルボキシ−フルオレセイン 、スクシンイミジルエステル;フルオレセイン−5−イソチオシアネート;7− ジエチルアミノクマリン−3−カルボン酸、スクシンイミジルエステル;テトラ メチルロダミン−5−(および−6)−イソチオシアネート;5−(および−6 )−カルボキシテトラメチルロダミン、スクシンイミジルエステル;7−ヒドロ キシクマリン−3−カルボン酸、スクシンイミジルエステル;6−[フルオレセ イン−5−(および−6)−方ルボキサミド]ヘキサン酸スクシンイミジルエス テル;N−(4,4−ジフルオロ−5,7−ジメチル−4−ボラ−3a,4a− ジアザ−3−インダセンプロピオン酸、スクシンイミジルエステル;スペーサ− 基によってN−ヒドロキシスクシンイミドエステル反応性基に結合したフルオレ セイン核;エオシン−5−イソチオシアネート;エリトロシン−5−イソチオシ アネート;および1−ヒドロキシ−3,6,8−ピレントリスルホン酸の0−ア セチルアジド誘導体から成る群より選択される化合物の誘導体である請求項12 に記載のプローブ組成物。
  15. 15.前記の発蛍光団基それぞれが、スクシンイミジルエステル、スルホン酸塩 化物、イソチオシアネートおよびアセチルアジドから成る群より選択される反応 性基によって前記の結合性基に結合しており、前記の発蛍光団基それぞれが1個 の発蛍光団置換基を含み、そして前記の発蛍光団基それぞれの吸光係数が少なく とも約6.000m−1cm−1であり且つ量子収量が少なくとも約0.02で ある請求項3に記載のプローブ組成物。
  16. 16.多数の細胞に位置した染色体じゅうに通常分布しているゲノムの全ゲノム DNAを対比染色するプローブ組成物を製造する方法であって、(a)前記のゲ ノムの全ゲノムDNAに由来し且つ前記の染色体の一つ一つにおいて多数の位置 に独立して存在する多数のDNA配列をセグメントの混合物にフラグメント化し ,該セグメントの平均寸法は約150〜約600塩基対の範囲であり; (b)前記のセグメントを、2個の官能性置換基の一方がデオキシシチジンヌク レオチドと反応性である二官能性結合性化合物でトランスアミノ化し、該トラン スアミノ化を、アルカリ金属重亜硫酸塩触媒を中に溶解した、そしてpHが約4 .5〜約7.5の範囲である水性媒質中で行い、該水性媒質は、該セグメント中 に存在する全デオキシシチジンヌクレオチドの約1〜約70重量%が前記の一方 の官能性置換基で置換され、それによってトランスアミノ化したセグメントを生 じるまで約20〜約60℃の範囲の温度で保持され;そして(c)少なくとも若 干の前記のそのようにトランスアミノ化した結合性化合物の第二の残りの官能性 置換基に対して、少なくとも1個の発蛍光団置換基および前記の第二の反応性置 換基と反応性である反応性置換基双方を組込む蛍光化合物を共有結合させ、該共 有結合を、水性液相条件下において前記のそのようにトランスアミノ化したセグ メントと、実質的にモル過剰の該蛍光化合物とを、温度を約4〜約50℃の範囲 で保持しながら接触させることによって行うという工程を含む上記の方法。
  17. 17.前記のフラグメント化を音波処理によって行い、そして前記のフラグメン トの平均寸法が約200〜約400塩基対の範囲である請求項16に記載の方法 。
  18. 18.前記の全ゲノムDNAが、ヒト胎盤DNA;変性し、部分的に再生され、 そして酵素で処理されたヒト全ゲノムDNA;およびヒトゲノムのライブラーか ら成る群より選択される請求項16に記載の方法。
  19. 19.前記の結合性化合物が式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xは、 ▲数式、化学式、表等があります▼および▲数式、化学式、表等があります▼か ら成る種類より選択される二官能性基であり;Rは、2〜12値までの炭素原子 を有するアルキレン基並びに2〜12個までの炭素原子および1個のエーテル酸 素原子を有するアルコキシアルキレン基から成る群より選択される二官能性基で あり;そしてR1およびR2は、それぞれ独立して水素および低級アルキルから 成る種類より選択される) を有する請求項16に記載の方法。
  20. 20.前記のトランスアミノ化した結合性基全部の少なくとも約10重量%が前 記の蛍光化合物に対して共有結合した請求項16に記載の方法。
  21. 21.多重染色体生物由来である標本中に存在するゲノムDNAを識別する方法 であって、逐次的に (a)該標本を、ハイブリッド形成条件下で請求項1に記載のプローブ組成物と 接触させて、該ゲノムDNAと、該プローブ組成物中に存在するプローブDNA セグメントとの間にハイブリッドを生じるようにし;(b)得られた該標本から 該プローブ組成物の残留部分を分離し;そして(c)該ハイブリッド中に存在す る発蛍光団基が蛍光を発するのに少なくとも十分であるようにエネルギーを照射 し、同時に、そのようにして生じた得られた蛍光エネルギーを検出し、それによ って該標本中に存在する該ゲノムDNAを識別することにより該得られた標本を 検査するという工程を含に上記の方法。
  22. 22.(a)前記の標本が、スライドの片側表面上に固体付着層として分布して いる細胞学的材料から成り; (b)前記の接触を、前記のプローブ組成物の水溶液をハイブリッド形成条件を 用いて該標本に適用することによって行い、(c)前記の分離を、前記の得られ た標本を水性液で洗浄することによって行い; (d)前記の検査を、蛍光顕微鏡を用いて行う請求項21に記載の方法。
  23. 23.(a)前記の標本が染色体の水性懸濁液から成り;(b)前記の接触を、 前記のプローブ組成物を該懸濁液中に溶解させることによって行い、 (c)前記の分離を遠心分離によって行い;(d)前記の検査を流動血球計算器 を用いて行う請求項21に記載の方法。
  24. 24.前記の接触後に残留する前記のプローブ組成物の濃度が、前記の検査を妨 げない程度に低く且つ前記の分離工程を実施しない請求項23に記載の方法。
  25. 25.前記の接触の前に、前記のプローブ組成物を少なくとも1種類の追加の異 なるプローブ組成物と混合し、そして該追加のプローブ組成物がそれぞれ前記の ゲノムの予め決定された部分領域に集中する請求項21に記載の方法。
  26. 26.前記の追加のプローブ組成物それぞれが、蛍光発生顕微鏡条件下でそれぞ れが関係した観察しうる色が該条件下の該プローブ組成物での発蛍光団基の観察 しうる色とは異なる直接検出可能な発蛍光団基を組込む請求項25に記載の方法 。
  27. 27.1種類の追加のプローブ組成物をそのように混合し、そして前記の接触中 に、前記のゲノムの単一の予め決定された特定の染色体が前記の標本中に存在す る場合に、該1種類の追加のプローブ組成物が該染色体とハイブリッド形成する 請求項25に記載の方法。
  28. 28.1種類の追加のプローブ組成物をそのように混合し、そして前記の接触中 、前記のゲノムの単一の予め決定された特定の染色体の動原体領域が前記の標本 中に存在する場合に、該1種類の追加のプローブ組成物が該動原体領域に対して ハイブリッド形成する請求項25に記載の方法。
  29. 29.少なくとも1種類の前記の追加の異なるプローブ組成物が間接標識プロー ブ組成物である請求項25に記載の方法。
  30. 30.前記の工程(c)の前に、前記の工程(a)および(b)の順序を少なく とも1回繰返し、前記の繰返し毎に、異なるプローブ組成物を、一度用いた請求 項1に記載の前記のプローブ組成物と一緒におよび前記のゲノムの異なる予め決 定された部分領域に集中しているそれぞれのこのような他のプローブ組成物と一 緒に用いる請求項21に記載の方法。
  31. 31.前記のゲノムがヒトゲノムである請求項21に記載の方法。
  32. 32.請求項21に記載の方法によって製造されたハイブリッド。
  33. 33.請求項21に記載の方法によって製造された、対比染色されたゲノムDN A。
  34. 34.(a)請求項1に記載の直接標識プローブ組成物約2〜約200ng/μ 1; (b)変性剤0〜約80%(v/v);(c)ハイブリダイゼーシヨン速度促進 剤約5〜約15%(w/v);(d)緩衝塩約5〜約100ミリモル;(e)ハ イブリッド安定化塩約0.05〜約1モル;および(f)水の平衡 を含にハイブリダイゼーシヨン組成物。
  35. 35.ブロッキングDNAを0〜約1マイクログラム/マイクロリットル更に含 む請求項34に記載の組成物。
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