JPH0650193Y2 - スクリーン印刷機等における印刷ヘッドと印刷台の位置決め自動追従補正機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスクリーン印刷機等における印刷ヘッドと印刷
台の位置決め自動追従補正機構に関するもので、特に印
刷台を自動でチェン、ベルトおよびロープその他で駆動
して多色同時印刷を行なう印刷ヘッドと印刷台の位置決
め自動追従補正機構に関するものである。

印刷ヘッドが位置固定し他面数の印刷台が順次停止して
印刷を行なう場合に、チエン、ベルトおよびロープその
他で印刷台を駆動すると伸びによって印刷台の停止位置
を高精度に保持することは不可能である。

〔従来の技術〕

従来の印刷ヘッドと印刷台の位置決めは、例えばピンと
穴、位置決めピースとベアリングその他の両方固定式の
ものであって、衝撃振動が大きく短時間で精度の狂いを
生じ、故障の原因となった。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案は従来技術における停止時の衝撃振動を緩和して
静粛に、かつ正確な位置決め精度を確保し、延いては印
刷速度の向上をも達成することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記課題を解決するための手段として下記の構
成を備えている。

（１）印刷ヘッドは架台における取付軸を中心として揺
動する印刷フレームにおける支軸に左右２個のスプリン
グを介して摺動自在に軸支されるスクリーン版取付枠と
該スクリーン版取付枠の一部に突設した位置決め用ピー
スとからなり、また印刷台には前記支軸の軸方向におけ
るガイドレールと係合する下部カムフロアーとおよびこ
れと直角方向にむいて前記位置決め用ピースと係合する
上部カムフロアーとを設け、印刷に際し前記位置決め用
ピースが降下して前記上部カムフロアーと係合すること
により印刷ヘッドと印刷台との位置決めができるように
したこと。

〔作用〕

本考案によると、多色同時印刷における版と印刷台の繰
り返し位置決めが高精度で行なえるし、位置決めがスプ
リングの影響下において行なわれて衝撃振動が小さいの
で狂いや故障が極端に少なく、また騒音が無く静かな作
業環境が保たれる。

〔実施例〕

実施例について図面を参照して説明すると、図面は本考
案実施の１例を示すもので、第１図は平面図、第２図は
正面図、第３図は側面図である。

架台１にはブラケット９を介して取付軸14が設けられ、
該取付軸14を中心として揺動する印刷フレーム13が設け
られる。印刷フレーム13には支軸12が設けられ、該支軸
12に左右２個のスプリング７、７とスライドベアリング
８、８を介してスクリーン版取付枠３が摺動自在に軸支
される。

スクリーン版取付枠３の一部には位置決め用ピース６が
突設されている。

10は印刷台でチエン11によって駆動される。印刷台10に
は上部カムフロアー４、下部カムフロアー５が設けられ
る。下部カムフロアー５は支軸12と平行方向のガイドレ
ール２と係合する２対４個のローラからなる。上部カム
フロアー４は、下部カムフロアー５と直角方向に設けら
れた２対４個のローラからなり、印刷フレーム13の揺動
に伴ない位置決め用ピース６が降下した際に上部カムフ
ロアー４の間に係合して位置決めされる。その際、スク
リーン版取付枠３は支軸12に対して左右２個のスプリン
グ７、７およびスライドベアリング８、８を介して摺動
自在に軸支されているのでスプリングの影響下において
係合されるので衝撃を伴なうことなく正確に位置決めさ
れる。そして位置決めピース６が上部カムフロアー４を
外れた場合は両方のスプリング力により所定の位置に復
帰する。

かくして、スクリーン版取付枠３に取付けたスクリーン
版と順次移動して来た印刷台10との相対位置は常に一定
に保持される。

〔考案の効果〕

本考案によれば、印刷台の移動をチエン、ベルト、ロー
プその他で駆動して一台の機械でスクリーン印刷を同時
に多色を印刷する場合に、チエン等の伸びによる位置合
せの狂いを完全に吸収して正確な多色印刷を可能とし、
停止の際の衝撃振動を少くして故障が極端に減り、また
停止位置合せに要する時間が短縮して印刷速度を向上さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の１例を示すもので、第１図は平面
図、第２図は正面図、第３図は側面図である。 図中の符号はそれぞれ下記部材を示す。 1:架台、2:ガイドレール 3:スクリーン版取付枠 4:上部カムフロアー、5:下部カムフロアー 6:位置決め用ピース、7:スプリング 8:スライドベアリング 9:ブラケット、10:印刷台 11:チエン、12:支軸 13:印刷フレーム、14:取付軸

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】架台に取付けられる印刷ヘッドと、チエン
   その他により駆動されて順次該印刷ヘッドと対向して停
   止する印刷台とを備え、該印刷ヘッドは架台における取
   付軸を中心として揺動する印刷フレームにおける支軸に
   左右２個のスプリングを介して摺動自在に軸支されるス
   クリーン版取付枠と該スクリーン版取付枠の一部に突設
   した位置決め用ピースとからなり、また該印刷台には前
   記支軸の軸方向におけるガイドレールと係合する下部カ
   ムフロアーとおよびこれと直角方向にむいて前記位置決
   め用ピースと係合する上部カムフロアーとを設け、印刷
   に際し前記位置決め用ピースが降下して前記上部カムフ
   ロアーと係合することにより印刷ヘッドと印刷台との位
   置決めができるようにしたことを特徴とするスクリーン
   印刷機等における印刷ヘッドと印刷台の位置決め自動追
   従補正機構。
2. 【請求項２】前記ガイドレールと係合する下部カムフロ
   アーは、それぞれガイドレールの前後方向から係合して
   ガイドレールの軸方向に回転移動できる２個１対のロー
   ラを左右に２対設けてなることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項に記載のスクリーン印刷機等におけ
   る印刷ヘッドと印刷台の位置決め自動追従補正機構。
3. 【請求項３】前記位置決め用ピースと係合する上部カム
   フロアーは、前記位置決め用ピースが降下した際に該位
   置決め用ピースの両側から係合して回動する２個１対の
   ローラを前後に２対設けてなることを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項に記載のスクリーン印刷機等に
   おける印刷ヘッドと印刷台の位置決め自動追従補正機
   構。