JPH0649866A - 車輪式建設機械の運転制御方法及び運転制御装置 - Google Patents

車輪式建設機械の運転制御方法及び運転制御装置

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JPH0649866A
JPH0649866A JP4201199A JP20119992A JPH0649866A JP H0649866 A JPH0649866 A JP H0649866A JP 4201199 A JP4201199 A JP 4201199A JP 20119992 A JP20119992 A JP 20119992A JP H0649866 A JPH0649866 A JP H0649866A
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秀雄 有光
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賢次 枝
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浩 田路
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車輪をスリップさせず、しかも、前輪及び後
輪の浮き上がりも防止し、車体を安定させながら、効率
よく作業できるようにする。 【構成】 ブーム回転角、バケツト回転角を検出し、ブ
ームシリンダ及びバケツトシリンダの推力を検出し、バ
ケツトピンまわりのモーメント、ブームフットピンまわ
りのモーメント、さらに前輪接地点まわりのモーメント
を求め、前輪荷重及び後輪荷重を求め、その輪荷重が、
前輪及び後輪の浮き上がり制限値を越えないように、バ
ケツトシリンダ及びブームシリンダの作動を制御する。
一方、走行用動力伝達軸のトルクを検出または計算し、
上記前輪荷重及び後輪荷重より車輪のスリップトルク限
界値を求め、上記トルクが限界値を越えないように、走
行用クラッチへの供給圧力を制御し、あるいは燃料噴射
量を制御して原動機回転数を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイールローダ等の車
輪式建設機械の運転制御方法及び運転制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ホイールローダ等の車輪式建設機械にお
いて、走行装置により車両を走行させながら作業装置の
バケツト、ブーム等を作動させて掘削作業を行う場合、
オペレータの無理な操作等によって車輪(タイヤ)と路
面との間にスリップが生じる場合があり、このようなス
リップが生じると、作業能率が低下するとともに、車輪
の摩耗、損傷が大きくなる。また、掘削時に、バケツト
を前傾させる方向の回転力が大きくなると後輪が浮き上
がり、後傾させる方向の回転力が大きくなると前輪が浮
き上がり、作業能率がさらに低下する。
【0003】上記車輪のスリップ及び浮き上がりを防止
するため、一般的にはバケツトの掘削対象物への食い込
み具合、バケツトの動作速度、原動機の音の変化等に基
づいて、オペレータが経験と勘を頼りにブームレバー、
バケツトレバーの操作量あるいはアクセルペダルの踏み
込み量を調節している。しかし、このようにマニュアル
操作で車輪のスリップならびに浮き上がりを防止するこ
とは非常に面倒であり、オペレータの肉体的ならびに精
神的疲労が大きく、制御も不正確である。
【0004】一方、スリップを起こさないように自動制
御する手段として、特開昭63−189535号公報に
示されるスリップ防止装置が知られている。この装置
は、左前輪および右前輪の回転数を検出し、その回転数
差により車輪のスリップを検知し、他方ではブームの回
転角およびバケツトの回転角を検出し、さらに、ブーム
シリンダへの供給圧力およびバケツトシリンダへの供給
圧力を検出し、これらの検出値に基づいて、牽引力のス
リップ上限値を求め、牽引力が上記上限値で制限される
ように走行用動力伝達クラッチの係合圧を制御するもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置は、車輪のスリップ防止のために、動力伝達クラ
ッチの継合圧を調整して牽引力を調整しようとするもの
であるが、前輪及び後輪の浮き上がりについては全く考
慮されていない。このため、バケツトに係る負荷の大き
さ及び方向によっては車体が前傾または後傾し、後輪ま
たは前輪が浮き上がり、車体が不安定になり、運転に支
障を来すと共に、作業能率が著しく低下する等の問題が
ある。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解消し、未熟
練オペレータでも車輪をスリップさせずに、かつ、前輪
及び後輪の浮き上がりも防止して車体を常に安定させな
がら効率良く作業できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のために本
発明方法は、車輪式建設機械における作業装置の前輪接
地点まわりのモーメントを求め、そのモーメントから前
輪荷重及び後輪荷重を求め、前輪荷重及び後輪荷重が、
前輪及び後輪の浮き上がり制限値を越えないように作業
装置の回動用アクチュエータの作動を制御し、かつ、牽
引力が上記前輪荷重及び後輪荷重と前輪及び後輪の路面
に対する摩擦係数とに基づいて設定したスリップ限界値
を越えないように走行用動力伝達軸トルクを制御するよ
うにしたものである(請求項1)。
【0008】また、本発明装置は、作業装置の回転角検
出手段と、作業装置の回転力検出手段と、上記両検出手
段により検出した作業機の回転角及び回転力に基づき作
業装置の前輪接地点まわりのモーメントを算出する第1
の演算手段と、第1の演算手段で算出したモーメントに
基づき前輪荷重及び後輪荷重を算出する第2の演算手段
と、作業装置の回動用アクチュエータに対する動作指令
信号を入力する入力手段とを備え、上記第2の演算手段
で算出した前輪荷重及び後輪荷重が、前輪及び後輪の浮
き上がり制限値を越えないように、上記入力手段から入
力した動作指令信号を補正した動作制御信号を演算出力
する第3の演算手段と、第3の演算手段より出力した信
号に基づき作業装置の回動用アクチュエータの作動を制
御する第1の制御手段とを備え、かつ、走行用動力伝達
軸のトルク検出手段と、上記第2の演算手段で検出した
前輪荷重及び後輪荷重と、前輪及び後輪の路面に対する
摩擦係数とに基づいて前輪及び後輪をスリップさせない
ための走行用動力伝達軸トルクのスリップ限界値を算出
する第4の演算手段と、上記トルク検出手段で検出した
走行用動力伝達軸トルクが第4の演算手段で算出した限
界値を越えないように原動機回転数を制御する第2の制
御手段とを備えているものである(請求項2)。
【0009】上記装置において、作業装置のブームの回
転角検出手段と、ブームシリンダの推力検出手段と、バ
ケツトの回転角検出手段と、バケツトシリンダの推力検
出手段とを設け、上記第1の演算手段により、上記各検
出手段で検出されたブーム回転角とブームシリンダの推
力及びバケツト回転角とバケツトシリンダの推力に基づ
いてバケツトピンまわりのモーメント及びブームフット
ピンまわりのモーメントを算出すると共に、そのモーメ
ントから作業装置の前輪接地点まわりのモーメントを算
出するようにしてもよい(請求項3)。
【0010】また、第1の制御手段により、バケツトシ
リンダに対する供給圧力とブームシリンダに対する供給
圧力の少なくとも一方を制御するようにしてもよい(請
求項4)。
【0011】さらに、第2の制御手段により、上記トル
ク検出手段で検出した走行用動力伝達軸トルクが第4の
演算手段で算出した限界値を越えないように、走行用ク
ラッチの係合圧力を制御するようにしてもよい(請求項
5)。
【0012】また、走行用動力伝達軸トルクそのものの
検出手段に代えて、原動機の回転数検出手段と、走行用
動力伝達軸の回転数検出手段とを設け、これら両検出手
段で検出された回転数に基づいてトルク計算手段により
上記動力伝達軸のトルクを計算し、その計算値を用いる
ようにしてもよい(請求項6)。
【0013】なお、上記第4の演算手段により限界値を
算出する際、基準値設定手段を設けて、動力伝達軸トル
クの基準値を可変に設定するようにしてもよい(請求項
7)。
【0014】
【作用】本発明方法によれば、車輪式建設機械の運転時
に、前輪荷重及び後輪荷重が、前輪及び後輪の浮き上が
り制限値を越えないように作業装置の回動用アクチュエ
ータの作動が制御されることによって、前輪及び後輪の
浮き上がりが防止され、かつ、牽引力がスリップ限界値
を越えないように走行用動力伝達軸トルクが制御され
る。これにより前輪及び後輪が浮き上がらずに、かつ、
スリップせずに、車体が安定した状態で、効率良く掘削
作業が行われる。
【0015】また本発明装置によれば、運転時に作業装
置の回転角及び回転力が検出され、その検出値に基づい
て作業装置の前輪接地点まわりのモーメントが算出さ
れ、そのモーメントに基づいて前輪荷重及び後輪荷重が
算出される。そして、算出された前輪荷重及び後輪荷重
に基づいて、入力手段から入力された動作指令信号が補
正され、前輪及び後輪が浮き上がらないように作業装置
が作動される。また、これと並行して上記前輪荷重及び
後輪荷重と、路面に対する摩擦係数に基づいて車輪をス
リップさせないように、牽引力の元である原動機回転数
が制御される。これによって、未熟練オペレータであっ
ても、通常の操作だけで、前輪及び後輪の浮き上がり、
並びにスリップを自動的に確実に防止して、車体を安定
させた状態で、効率良く掘削作業を遂行できる。
【0016】上記作業装置の回転角及び回転力を検出す
る際、ブームの回転角及びブームシリンダの推力と、バ
ケツトの回転角及びバケツトシリンダの推力をそれぞれ
検出して制御することにより、制御精度が高められる。
【0017】上記の作業時に、バケツトシリンダに対す
る供給圧力、もしくはバケツトシリンダ及びブームシリ
ンダに対する供給圧力の双方を制御することにより、制
御精度がさらに高められ、作業効率が大幅に向上され
る。
【0018】また、上記原動機回転数の制御に代えて、
走行用動力伝達クラッチの係合圧を制御してスリップ防
止を行う場合も上記と同様の走行性が得られる。
【0019】さらに、上記スリップ防止のための走行用
動力伝達軸トルクの限界値を求める際、その基準値を路
面状況等に応じて変更することにより、常に最適な制御
が行われ、車輪のスリップが一層確実に防止される。
【0020】
【実施例】本発明が適用される車輪式建設機械の一例を
図2に基づいて説明する。この車輪式建設機械は、前部
フレーム11、後部フレーム12、運転室20、原動機
30、走行装置40、作業装置50を備えている。
【0021】走行装置40は、原動機30に連結された
トルクコンバータ41、変速機42、ドライブシャフト
43,44、アクスル45,46、車輪つまり前輪47
及び後輪48によって構成されている。そして、走行時
には、原動機30の出力がトルクコンバータ41を経て
上記の順で車輪47,48に伝達され、走行駆動され
る。
【0022】作業装置50は、前部フレーム11、ブー
ム54、ブームシリンダ55、バケツト56、バケツト
シリンダ57、ダンプリンク58、クロスリンク59等
によって構成されている。そして、運転室20に設けら
れた操作レバー51を操作することによってコントロー
ルバルブ52が切換えられ、作業装置用油圧ポンプ53
から吐出された圧油がコントロールバルブ52を経てブ
ームシリンダ55及びバケツトシリンダ57に供給さ
れ、各シリンダ55,57が伸縮作動され、ブーム54
及びバケツト56が回動され、掘削等の作業が行われ
る。作業装置用油圧ポンプ53は原動機30によって駆
動される。
【0023】上記運転時において、原動機30の出力は
トルクコンバータ41を経て作業装置50の油圧ポンプ
53等の油圧系統に優先的に配分され、残りがトルクコ
ンバータ41を経て走行装置40の動力として消費され
る。なお、作業装置50が作動していないとき、原動機
30の出力は一部のロス馬力を除いてほぼ全部が走行装
置40側に消費される。
【0024】上記原動機30には回転数制御手段とし
て、たとえば電子ガバナ等の燃料噴射量調整用アクチュ
エータ31を備えた燃料噴射ポンプ32が設けられてい
る。そして、運転室20に設けられたアクセルペダル2
1の操作により、リンク22を介して燃料噴射量調整用
アクチュエータ31が作動され、燃料噴射ポンプ32に
よる燃料の噴射量が調整され、原動機30の回転数がマ
ニュアル制御される。また、後述するコントローラから
の信号により、上記アクチュエータ31が作動され、燃
料噴射ポンプ32による燃料噴射量が調整され、原動機
30の回転数が自動制御される。
【0025】上記車輪式建設機械において、掘削時にバ
ケツト56の後傾力すなわち図2で時計方向の回転力が
強すぎると前輪47が浮き上がり、前傾力すなわち図2
で反時計方向の回転力が強すぎると後輪48が浮き上が
る。従って、操作性及び作業能率の向上を図るために
は、前輪47及び後輪48の浮き上がりを防止し、車体
の安定を保ちながら運転をする必要がある。そこで、前
輪47及び後輪48の浮き上がりについて考察する。
【0026】(1) 掘削時の力の釣合い 図3は、掘削時における車輪式建設機械の力の釣合いを
モデル化したものである。図3において、作用力fによ
るバケツトピン62まわりのモーメントをmom1、作
用力fによるブームフットピン61まわりのモーメント
をmom2、作用力fによる前輪接地点まわりのモーメ
ントをmom3とすると、次の関係式が導かれる。
【0027】
【数1】mom1 =f×rm1
【0028】
【数2】mom2 =f×rm2
【0029】
【数3】mom3 =f×rm3 rm1;作用力fによるバケツトピン62まわりのモーメ
ント半径 rm2;作用力fによるブームフットピン61まわりのモ
ーメント半径 rm3;作用力fによる前輪接地点まわりのモーメント半
径 上記各モーメント半径rm1、rm2、rm3は次式で表せ
る。
【0030】
【数4】rm1=lf × sin(α−β)
【0031】
【数5】rm2=rm1+lbm× sin(α+δ)
【0032】
【数6】rm3=rm2−lo × sin(α+δo ) lf ;作用力fの着力点とバケツトピン62間の距離 lbm;ブーム長さ(ブームフットピン61とバケツトピ
ン62を結ぶブーム中心線61−62の長さ) lo ;ブームフットピン61と前輪接地点間の距離 α ;作用力fの対地角度 β ;作用力fの着力点とバケツトピン62を結ぶ線の
対地角度 δ ;ブーム中心線61−62の対地角度 δo ;ブームフットピン61と前輪接地点を結ぶ線の対
地角度 上記数1〜数3、数4〜数6により、次式が導かれる。
【0033】
【数7】mom1 =f×lf × sin(α−β)
【0034】
【数8】 mom2 =mom1 +f×lbm× sin(α−δ)
【0035】
【数9】 mom3 =f×rm3 =mom2 −f×lo × sin(α−δo ) =2mom1 +(mom2 −mom1 ) ×{1−(lo/lbm)×[sin(α+δo)/sin(α+δ)]} 上記数7、数8により角度αが求まる。
【0036】
【数10】 α=arctan[(k cosδ+ cosβ)/(k cosδ− cosβ)] ただし、 k=[(mom2 −mom1 )/mom1 ]×(lo /lbm) 従って、数8より作用力fが求まる。
【0037】
【数11】 f=(mom2 −mom1 )/[lbm× sin(α+δ)] また、数9の mom3 も確定する。すなわち、モーメ
ントmom1、mom2、角度β、δ、δoが決まれば、
モーメントmom3、角度α、作用力fが決定できるこ
とが分かる。
【0038】そこで、この実施例では上記モーメントm
om1、mom2、角度β、δ、δoを測定値に基づき、
次のようにして求めるものとする。
【0039】(2) 作業装置の姿勢計算 図3において、ブームフットピン61を中心として水平
方向にx軸、垂直方向にy軸を設定し、各ピンの座標を
求める。
【0040】ブームフットピン61、ブームシリンダ5
5の支持ピン63、バケツトシリンダ57の支持ピン6
4は前部フレーム11に固定されたものであり、ブーム
54が上下してもその座標は変わらない。
【0041】ブーム回転角すなわちブーム中心線61−
62のx軸に対する角度θbmは、ブーム角度センサにて
検出された値より計算される。
【0042】ブームシリンダ55の連結ピン65、クロ
スリンク58の枢支ピン66、バケツトピン62はブー
ム54に固定されたものであり、ブーム回転角θbmが決
まれば一意的にその座標は決まる。
【0043】バケツト回転角すなわちバケツトピンを結
んだ線分62−69と、ブーム中心線71との角度θbk
は、バケツト角度センサにて検出された値に基づき計算
される。
【0044】ピン69はバケツト56に固定されたもの
であり、その座標は、バケツト回転角θbk及び既知のピ
ン62の座標に基づき決定される。
【0045】ピン68の座標は、既知のピン66、69
の座標及びピン68、69を結んだ線分の長さにより計
算される。
【0046】ピン66、67、68はクロスリンク58
に一体的に設けられたものである。従って、ピン67の
座標は既知のピン66、68の座標に基づき計算され
る。以上により、各ピンの座標がすべて決まる。
【0047】 (3) モーメントの計算(測定値による) 上記座標が決まれば、下記のモーメント半径も周知の計
算方法により容易に算出される。
【0048】lv1;ピン61よりブームシリンダ中心線
へ下した垂線の長さ lv2;ピン66よりバケツトシリンダ中心線へ下した垂
線の長さ lv3;ピン66よりダンプリンク中心線へ下した垂線の
長さ lv4;ピン62よりダンプリンク中心線へ下した垂線の
長さ そして、ブームフットピン61まわりのモーメントmo
m2、バケツトピン62まわりのモーメントmom1は、
次式により算出される。
【0049】
【数12】mom2 =ブームシリンダ推力×lv1
【0050】
【数13】mom1 =バケツトシリンダ推力×( lv2
/ lv3 )×lv4 ここで、上記ブームシリンダ推力及びバケツトシリンダ
推力は、たとえばブームシリンダ55の負荷圧力及びバ
ケツトシリンダ57の負荷圧力をそれぞれ圧力センサに
より検出し、その検出値と既知の各シリンダ断面積との
積によって求められる。なお、各シリンダ55、57の
支持ピン等に歪ゲージを取付け、あるいはピン形ロード
セルを取り付け、その検出値より上記各推力を求めるこ
とも可能である。
【0051】上記の計算では、作業装置50の重量を考
慮に入れていないが、上記角度θbm、θbkが決まれば作
業装置50の各部の重心位置も計算できるので、作業装
置重量を補正したモーメントmom1 ,mom2 も同様
な考え方で計算できる。
【0052】(4) バケツト角度βの決定 一方、バケツト角度βは、バケツト底面が線分62−6
9となす角度をβoとして、次式により求められる。
【0053】
【数14】β=θbm−θbk−βo こうして、各測定値及び既知数に基づき、数12、数1
3、数14により、各モーメントmom1,mom2及び
バケツト角度βを算出する。また、ブーム回転角θbmよ
り周知の計算方法で角度δ、δoが求められる。従っ
て、上記数9、数10、数11により、前輪接地点まわ
りのモーメントmom3、作用力f及びその対地角度α
が求められる。
【0054】 (5) 前輪荷重Rf及び後輪荷重Rrの計算 次に、上記mom3、α、fを用い、前輪接地点まわり
のモーメントの釣合いから、前輪荷重Rf及び後輪荷重
Rrが次式により求められる。
【0055】
【数15】Rr =(Wg ×lg −mom3 )/lw
【0056】
【数16】Rf =Wg +f× sinα −Rr ここに、 lg ;車体重心位置の前輪接地点からの距離 lw ;ホイールベース Wg ;車体重量 (6) 作業装置の動作指令 上記前輪荷重Rf及び後輪荷重Rrが決まれば、その輪荷
重の基準値R0との偏差に基づき、作業装置50の動作
制御信号を次のように求めることができる。
【0057】
【数17】SBK=SBK0 +SBKN1−SBKN2 ただし、 SBK ;補正された動作信号 SBK0 ;別の条件による指令値 バケツト後傾動作のとき +、 バケツト前傾動作のとき − とする。
【0058】SBKN1=kpk×(Rr −R0 ) ;後輪浮
き防止のための補正値 SBKN2=kpk×(Rf −R0 ) ;前輪浮き防止のため
の補正値 ここで、kpk ;ゲイン SBKN1、SBKN2>0のときは、SBKN1、SBKN2=0とす
る。
【0059】また、上記と同様の考え方で、バケツト5
6の上下(ブーム54の上下)の動作制御信号SBMも決
定できる。
【0060】この場合、別の方法として、図4に示すよ
うに輪荷重Rr、Rfに応じた制限指令SBKC,SBKMを設
定しておき、これと別の条件にて入力された動作指令信
号SBK0を対比して小さい方の信号値を採るようにして
もよい。
【0061】(7) スリップ防止 図5は、車体の走行速度と、牽引力及び原動機回転数と
の一般的な関係を示したものである。図5において、作
業装置用油圧ポンプ53が無負荷の場合を実線A1,B
1、中負荷の場合を実線A2,B2、高負荷の場合を実
線A3,B3で示している。図5により、作業装置用油
圧ポンプ53の負荷、牽引力、原動機回転数、走行速度
のそれぞれの関係の特性として次のことがいえる。
【0062】a) 作業装置用油圧ポンプ53の負荷が
大きくなると、牽引力は減少し、スリップしにくくな
る。
【0063】b) 上記油圧ポンプ53の負荷が大きい
ということは、作業装置50に大きな掘削抵抗が作用し
ていることを示し、そのときの掘削抵抗の垂直成分が車
体の地面に対する押しつけ力(輪荷重)を増加させるこ
とになる。これに伴って、車輪と路面との摩擦抵抗が大
きくなり、それだけ車輪のスリップ限界値は大きくな
る。
【0064】c) 上記油圧ポンプ53の負荷が大きい
程、原動機30の回転数は低くなる。
【0065】d) アクセルペダルを戻すに伴って牽引
力は低下する。
【0066】e) また、摩擦特性により、車輪47,
48と路面との動摩擦係数は静止摩擦係数より小さいこ
とが分かっている。
【0067】以上のことから、車輪をスリップさせない
ためには、図5で作業装置用油圧ポンプ53が無負荷の
とき、すなわち車体重量のみ及び動摩擦係数のときのス
リップ限界値を○印とすると、実線Cで示すように走行
速度に対して所定の勾配をもったスリップ限界値を設定
し、そのスリップ限界値を越えないように運転すれば良
いと云える。
【0068】また、車輪と路面との摩擦係数は路面状況
により変わるが、このような場合は図5の一点鎖線で示
すように、○印の基準値を下げたスリップ限界値C’を
設定できるようにしておけば良いと云える。
【0069】そこで、この実施例では、上記数15、数
16にて算出された前輪荷重Rf及び後輪荷重Rrを用
い、車輪のスリップ限界値(図5の○印)を求める。す
なわちスリップ限界牽引力FS-limitは、車輪と路面と
の摩擦力により決まるので、次式で表せる。
【0070】
【数17】FS-limit =μ×(Rf +Rr ) μ;車輪と路面との摩擦係数 上記スリップ限界牽引力FS-limit は、牽引力を決定す
る動力系統(走行系統)の部品、たとえばドライブシャ
フト、または変速機あるいはトルクコンバータの出力軸
等の走行用動力伝達軸のトルクに下記のように換算され
る。
【0071】
【数18】TS-limit =FS-limit ×rt /γ rt ;車輪半径 γ ;車輪とトルク検出部品間の減速比 こうして算出されたスリップ限界値(トルク)TS-limi
t と、トルクセンサにより検出された走行用動力伝達軸
トルクの現在値との偏差に基づき、Pid演算により走
行用動力伝達クラッチへの油圧制御信号を求める。この
信号によりクラッチ係合圧力を制御し、トルクつまり牽
引力を制御する。あるいは上記偏差に基づき燃料噴射量
制御信号を求め、その信号により燃料噴射ポンプからの
燃料噴射量を制御し、牽引力の元である原動機回転数を
制御する。これにより車輪のスリップが防止される。
【0072】次に、上記制御の具体例を図1に示すブロ
ック図によって説明する。
【0073】図1において、70はコントローラ、71
はブーム回転角の検出手段、72はバケツト回転角の検
出手段、73はブームシリンダ55の推力検出手段、7
4はバケツトシリンダ57の推力検出手段、75は当該
車輌式建設機械の固有値データの記憶手段を示す。
【0074】76は姿勢計算手段であり、上記検出手段
71,72により検出されたブーム回転角θbm及びバケ
ツト回転角θbkと、記憶手段75に記憶された機械の固
有値データとに基づき、上記(2)項の計算方法により
作業装置50の姿勢を演算する。
【0075】77はモーメント演算手段であり、上記検
出手段73,74により検出されたブームシリンダ推力
及びバケツトシリンダ推力と、記憶手段75に記憶され
た機械の固有値データと、上記計算手段76により計算
された作業装置姿勢とに基づき、前述した数式を用いて
バケツトピンまわりのモーメントmom1(数12)、
ブームフットピンまわりのモーメントmom2(数1
3)、角度α(数10)、角度β(数14)、作用力f
(数11)、前輪接地点まわりのモーメントmom3
(数9)をそれぞれ演算する。
【0076】78は前・後輪荷重の演算手段で、上記記
憶手段75に記憶された固有値データと、上記演算手段
77で演算されたモーメントmom3に基づき、後輪荷
重Rr(数15)、前輪荷重Rf(数16)を演算する。
【0077】79は目標値演算手段で、上記演算手段7
8により演算された後輪荷重Rr及び前輪荷重Rfと、輪
荷重基準値設定手段80に設定された輪荷重基準値R0
に基づき、後輪48及び前輪47の浮き上がり防止のた
めの目標値、すなわち数17の補正値SBKN1,SBKN2を
演算する。
【0078】81は作業装置50の動作指令信号の入力
手段であり、たとえばブーム、バケツトの操作レバーの
操作量に応じた信号を入力する。82は演算手段で、上
記入力手段81から入力された動作指令信号と、上記目
標値演算手段79により演算された目標値(補正値)と
に基づき、バケツトシリンダ57及びブームシリンダ5
5に対する作動制御信号SBK、SBM(数17)を演算す
る。
【0079】そして、上記手段81により演算された作
動制御信号SBK、SBMは、増幅器83を経て作業装置用
油圧回路の制御弁84に送られ、バケツトシリンダ57
及びブームシリンダ55の作動が制御され、前輪接地点
まわりのモーメントが自動調整されると共に、前輪荷重
Rfと後輪荷重Rrとのバランスが調整され、前輪47及
び後輪48の浮き上がりが防止される。この場合、バケ
ツトシリンダ57とブームシリンダ58のいずれか一方
の作動のみを制御しても、同様の浮き上がり防止効果が
得られる。また、制御弁84には圧力制御弁、方向制御
弁(流量制御弁)のいずれを用いてもよい。
【0080】一方、この制御と並行して、上記演算手段
78により求められた前輪荷重Rf及び後輪荷重Rrと、
摩擦係数設定手段85に設定された摩擦係数μとに基づ
き、スリップ限界値演算手段86により、スリップ限界
牽引力FS-limit(数17)、スリップ限界トルクTS-lim
it(数18)が求められる。そして、トルクセンサ87
により検出された走行用動力伝達軸トルクの現在値との
偏差に基づき、演算手段88により、上記トルク現在値
を補正した動力伝達力制御信号が演算される。次いで、
その制御信号が増幅器89を経て動力伝達力制御用アク
チュエータ90に送られる。
【0081】この場合、アクチュエータ90を燃料噴射
ポンプの調整レバーとし、その燃料噴射ポンプからの燃
料噴射量を制御することによって、牽引力の元である原
動機回転数を制御する。あるいはアクチュエータ90
を、走行用動力伝達クラッチの油圧回路に設けられた圧
力制御弁とし、その設定圧の制御でクラッチ係合圧力を
制御することによって、トルクつまり牽引力を制御す
る。図6の斜線部分が制限された部分である。これによ
り車輪のスリップが防止される。
【0082】なお、上記摩擦係数設定手段85に設定さ
れる車輪と路面との摩擦係数μを外部より変更できるよ
うにしておけば、種々の路面状況に対応できる。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明は、車輌式建設機械
の運転時に、作業装置の前輪接地点まわりのモーメント
を求め、そのモーメントから前輪荷重及び後輪荷重を求
め、前輪荷重及び後輪荷重が浮き上がり制限値を越えな
いように作業装置の作動用アクチュエータの作動を制御
し、かつ、上記前輪荷重及び後輪荷重よりスリップ限界
値を求め、牽引力がスリップ限界値を越えないように走
行用動力伝達軸トルクを制御するようにしたものであ
り、これによって未熟練オペレータでも車輪をスリップ
させず、しかも、前輪及び後輪の浮き上がりも防止し、
車体を安定させながら、効率よく作業できる。
【0084】また、本発明装置によれば、作業装置の回
転角及び回転力を検出し、さらに好ましくはブーム回転
角とバケツト回転角及びブームシリンダ推力とバケツト
シリンダ推力を検出し、その検出値から上記モーメント
及び前輪荷重、後輪荷重を演算して、上記の制御を行わ
せることにより、バケツト作用力を直接的に検出して制
御するのに比べて、検出精度を高め、演算処理も適正に
遂行でき、上記車輪の浮き上がり、並びにスリップを一
層確実に防止でき、作業能率をさらに向上できる。
【0085】また、上記作業時に、車輪の浮き上がり防
止のために、バケツトシリンダに対する供給圧力を制御
するだけでもよいが、バケツトシリンダへの供給圧力
と、ブームシリンダへの供給圧力の双方を制御すること
により、制御精度がさらに高められ、作業能率を大幅に
向上できる。
【0086】なお、上記動力伝達軸トルクを検出する代
りに、原動機の回転数と、動力伝達軸の回転数とを検出
し、これより動力伝達軸トルクを計算し、制御しても同
様の作用効果を奏する。
【0087】また、上記スリップ防止のための動力伝達
軸トルクの限界値を求める際、その基準値を路面状況等
に応じて変更することにより、常に最適な制御を遂行で
き、車輪のスリップを一層確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す制御のブロック図であ
る。
【図2】車輪式建設機械の一例を示す概念図である。
【図3】車輪式建設機械における掘削時の力の釣合いを
示す模式図である。
【図4】作業装置の動作制御信号を求める方法の一例を
示す図である。
【図5】車輪式建設機械の一般的な特性を示すグラフで
ある。
【図6】本発明によるスリップ防止効果を説明するため
のグラフである。
【符号の説明】
11 前部フレーム 12 後部フレーム 20 運転室 30 原動機 31 燃料噴射量調整用アクチュエータ 32 燃料噴射ポンプ 40 走行装置 41 トルクコンバータ 42 変速機 43,44 ドライブシャフト 45,46 アクスル 47,48 車輪 50 作業装置 51 操作レバー 52 コントロールバルブ 53 作業装置用油圧ポンプ 54 ブーム 55 ブームシリンダ 56 バケツト 57 バケツトシリンダ 58 クロスリンク 59 ダンプリンク 61 ブームフットピン 62 バケットピン 63,64,65,66,67,68,69 ピン 70 コントローラ 71 ブーム回転角検出用角度センサ 72 バケツト回転角検出用角度センサ 73 ブームシリンダの推力検出手段 74 バケツトシリンダの推力検出手段 75 機械の固有値データ記憶手段 76 作業装置の姿勢計算手段 77 モーメント演算手段(第1の演算手段) 78 前・後輪荷重演算手段(第2の演算手段) 79 目標値演算器(第3の演算手段) 80 輪荷重基準値設定手段 81 作業装置の動作指令入力手段 82 作業装置の作動制御信号演算手段(第1の制御手
段) 83 増幅器 84 作業装置用制御弁(第1の制御手段) 85 摩擦係数設定手段 86 スリップトルク限界値演算手段(第4の演算手
段) 87 動力伝達軸トルク検出手段 88 トルク制御信号演算手段(第2の制御手段) 89 増幅器 90 動力伝達力制御用アクチュエータ(第2の制御手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田路 浩 広島市安佐南区祇園3丁目12番4号 油谷 重工株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪式建設機械における作業装置の前輪
    接地点まわりのモーメントを求め、そのモーメントから
    前輪荷重及び後輪荷重を求め、前輪荷重及び後輪荷重
    が、前輪及び後輪の浮き上がり制限値を越えないように
    作業装置の回動用アクチュエータの作動を制御し、牽引
    力が上記前輪荷重及び後輪荷重と前輪及び後輪の路面に
    対する摩擦係数とに基づいて設定したスリップ限界値を
    越えないように走行用動力伝達軸トルクを制御するよう
    にしたことを特徴とする車輪式建設機械の運転制御方
    法。
  2. 【請求項2】 作業装置の回転角検出手段と、作業装置
    の回転力検出手段と、上記両検出手段により検出した作
    業機の回転角及び回転力に基づき作業装置の前輪接地点
    まわりのモーメントを算出する第1の演算手段と、第1
    の演算手段で算出したモーメントに基づき前輪荷重及び
    後輪荷重を算出する第2の演算手段と、作業装置の回動
    用アクチュエータに対する動作指令信号を入力する入力
    手段とを備え、上記第2の演算手段で算出した前輪荷重
    及び後輪荷重が前輪及び後輪の浮き上がり制限値を越え
    ないように、上記入力手段から入力した動作指令信号を
    補正した動作制御信号を演算出力する第3の演算手段
    と、第3の演算手段より出力した信号に基づき作業装置
    の回動用アクチュエータの作動を制御する第1の制御手
    段とを備え、かつ、走行用動力伝達軸のトルク検出手段
    と、上記第2の演算手段で検出した前輪荷重及び後輪荷
    重と、前輪及び後輪の路面に対する摩擦係数とに基づき
    前輪及び後輪をスリップさせないための走行用動力伝達
    軸トルクのスリップ限界値を算出する第4の演算手段
    と、上記トルク検出手段で検出した走行用動力伝達軸ト
    ルクが第4の演算手段で算出した限界値を越えないよう
    に原動機回転数を制御する第2の制御手段とを備えてい
    ることを特徴とする車輪式建設機械の運転制御装置。
  3. 【請求項3】 作業装置におけるブームの回転角検出手
    段と、ブームシリンダの推力検出手段と、バケツトの回
    転角検出手段と、バケツトシリンダの推力検出手段とを
    備え、上記第1の演算手段が、上記各検出手段で検出さ
    れたブーム回転角とブームシリンダの推力及びバケツト
    回転角とバケツトシリンダの推力に基づいてバケツトピ
    ンまわりのモーメント及びブームフットピンまわりのモ
    ーメントを求めると共に、そのモーメントから作業装置
    の前輪接地点まわりのモーメントを算出するものである
    ことを特徴とする請求項2記載の車輪式建設機械の運転
    制御装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の制御手段は、バケツトシリン
    ダに対する供給圧力とブームシリンダに対する供給圧力
    の少なくとも一方を制御するものであることを特徴とす
    る請求項2または3記載の車輪式建設機械の運転制御装
    置。
  5. 【請求項5】 上記第2の制御手段は、上記トルク検出
    手段で検出した走行用動力伝達軸トルクが第4の演算手
    段で算出した限界値を越えないように走行用クラッチの
    係合圧力を制御するものであることを特徴とする請求項
    2乃至4のいずれかに記載の車輪式建設機械の運転制御
    装置。
  6. 【請求項6】 上記走行用動力伝達軸のトルク検出手段
    が、原動機の回転数検出手段と、走行用動力伝達軸の回
    転数検出手段と、これら両検出手段で検出された回転数
    に基づいて上記動力伝達軸のトルクを計算するトルク計
    算手段からなることを特徴とする請求項2乃至5のいず
    れかに記載の車輪式建設機械の運転制御装置。
  7. 【請求項7】 上記第4の演算手段により限界値を算出
    する際の、動力伝達軸トルクの基準値を可変に設定する
    基準値設定手段を備えていることを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれかに記載の車輪式建設機械の運転制御装
    置。
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