JPH0649772U - 自動車エンジンの自動始動装置 - Google Patents

自動車エンジンの自動始動装置

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JPH0649772U
JPH0649772U JP8535492U JP8535492U JPH0649772U JP H0649772 U JPH0649772 U JP H0649772U JP 8535492 U JP8535492 U JP 8535492U JP 8535492 U JP8535492 U JP 8535492U JP H0649772 U JPH0649772 U JP H0649772U
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英樹 須永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 「自動車エンジンの自動始動装置」におい
て、自動車エンジンの自動始動運転中にドアを開けた場
合、通常は自動車エンジンを停止させるが、自動車の所
有者がドアを開けた場合には、自動車エンジンを停止さ
せることなく継続運転させるようにすること。 【構成】 ドアが開かれた後の時間を計測するタイマ
ー15bを有し、ドアスイッチ16により自動車エンジ
ン22の自動始動運転中にドアが開かれたことを検知
し、前記タイマー15bで計測した前記時間が所定の設
定時間を経過したときに、自動車エンジン22の運転を
停止するようにした自動車エンジンの自動始動装置であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、無線機の遠隔操作によりあるいはタイマー予約によって乗員が乗車 する前に自動車エンジンを予め始動する自動車エンジンの自動始動装置に係り、 特に、自動車エンジンの自動始動運転中にドアが開かれたことを検知した場合、 自動車エンジンの運転を停止するようにした自動車エンジンの自動始動装置の改 良に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車エンジンの自動始動装置は、乗員が乗車する前に自動車エンジンを十分 に暖機しておく等の目的で使用されており、一般に、無線機の遠隔操作によるも のとタイマー予約によるものとがある。
【0003】 タイマー予約による自動車エンジンの自動始動装置は、例えば、実開平1−2 80676号公報に開示されている。この自動車エンジンの自動始動装置39は 、図9の概略ブロック図に示すように、一般に、乗員が乗車する前に自動車エン ジン22を予め始動する自動始動モードを設定するモード設定手段10と、自動 車エンジン22を始動するエンジンスタータ26を作動させるエンジン始動回路 20と、このエンジン始動回路20を前記自動始動モードに従って作動させるコ ントローラ36とを有している。ここで、前記モード設定手段10は、自動始動 する時刻を設定する時刻設定スイッチ11と、この設定した情報を表示する表示 部12と、前記時刻設定スイッチ11で設定された時刻にエンジンを始動させる 自動始動モードを選択する予約スイッチ13とを有する。 また、前記コントローラ36には、全てのドアが閉じられていることを検出す るドアスイッチ16や、サイドブレーキがセットされていることを検出するサイ ドブレーキスイッチや、オートマチック車のセレクトレバーがパーキングポジシ ョンに入っていることを検出するパーキングポジションスイッチ等のスイッチ群 17が接続されている。
【0004】 この自動始動装置39の作動のメインフローを示すと図10の通りである。予 約スイッチ13がオンされると(ステップS10)、コントローラ36は、設定 された始動時刻が経過したか否かをチェックし(ステップ20)、設定時刻にな っていれば自動車エンジン22を始動する際の安全チェックを行い(ステップS 30)、始動条件が満足されていればエンジンスタータ26を作動させて自動車 エンジン22を始動する(ステップS40)。そして、予め設定された所定時間 だけエンジン22の運転を継続し、所定時間が経過すると暖機が終了したと判断 して自動車エンジン22を停止するようになっている(ステップS60)。
【0005】 図10の作動フロー中、エンジン継続制御(ステップS50)がスタートする と、図11に示すように、所定時間が経過するまで、つまり、自動車エンジン2 2の運転が継続している間は、フェールセーフチェック2(ステップS51)が 行われるようになっている。図12に示すように、フェールセーフチェック2( ステップS51)のサブルーチンがスタートすると、コントローラ36は、ドア スイッチ16及びスイッチ群17の各スイッチがオンしているか否かを判断し、 エンジン状態が良好であること、例えばオルタネータの発電状態が正常であるか 否かをチェックする(ステップS71〜S74)。そして、全てのフェールセー フ条件が満足されている場合にのみ、もとのエンジン継続制御に戻り次のステッ プS52に進む。一方、フェールセーフチェック2(ステップS51)における ステップS71〜S74の条件のうち1つでも満足されない場合には、ステップ S75に進んで所定のエンジン停止処理操作が行われる。従って、例えば、自動 車エンジンの自動始動運転中にドアが開かれたことをステップS71で検知した 場合には、自動車エンジン22の運転を停止する処理がステップS75で行われ る。
【0006】 前記フェールセーフ条件が満足される場合は、図11に示すように、コントロ ーラ36は、タイマー15aが自動車エンジン始動から所定の時間t1 をカウン トするまでフェールセーフチェックを繰り返し(ステップS51、S52)、時 間t1 をカウントすればもとのメインフローに戻り、ステップS60に進む。そ して、ステップS63では、所定のエンジン停止処理操作が行われる。自動車エ ンジン始動から停止までの時間t1 は、暖機等が終了する10分〜20分程度の 任意の時間が設定されるようになっている。
【0007】 また、無線機の遠隔操作による自動車エンジンの自動始動装置は、例えば、実 開昭61−174250号公報に開示されている。この自動車エンジンの自動始 動装置は、一般に、発信者が操作する送信機とこの送信機から送信されたエンジ ン始動指令を受信する無線機とを有するモード設定手段と、前記エンジン始動指 令に基づいてエンジンスタータを作動させるエンジン始動回路とを有している。 前記送信機には遠隔エンジン始動スイッチが設けられ、また、前記無線機はアン テナと受信機とを備え、この受信機が前記コントローラ36に接続されている。
【0008】 この無線機の遠隔操作による自動車エンジンの自動始動装置の作動は概略次の 通りである。発信者が送信機の遠隔エンジン始動スイッチをオンすると、無線機 がエンジン始動指令を受信し、コントローラ36は、自動車エンジンを始動する 際の安全チェックを行い、始動条件が満足されていればエンジンスタータを作動 させて自動車エンジンを始動する。そして、フェールセーフチェックを行いつつ 暖機が終了する所定時間が経過するまでエンジンの運転を継続し、その後に自動 車エンジンを停止するようになっている。従って、例えば、自動車エンジンの自 動始動運転中にドアが開かれたことを検知した場合には、自動車エンジンの運転 を停止する処理が行われる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
前述したように、従来の無線機の遠隔操作によりあるいはタイマー予約によっ て乗員が乗車する前に自動車エンジンを予め始動する自動車エンジン自動始動装 置においては、自動車エンジンの自動始動運転中にドアが開かれたことを検知し た場合には、フェールセーフチェックが働き、自動車エンジンの運転を停止する ようにしているが、これは、主として盗難防止のためである。
【0010】 しかしながら、自動車の所有者が前記自動車エンジンの自動始動運転中にドア を開けた場合であっても、同様に、自動車エンジン自動始動装置はドアスイッチ によりドアが開かれたことを検知し、フェールセーフチェックが働いて自動車エ ンジンの運転を停止する。
【0011】 このように、自動車の所有者がこれから自動車に乗り込もうとするときにも自 動車エンジンが停止してしまうことから、不自然な感覚を所有者に与えてしまう ことになる。さらに、この場合には、運転者はキーをスタート位置まで回してエ ンジンスタータを再び作動させ自動車エンジンを始動しなければならないため、 運転者に不必要な手間を要求することにもなる。しかも、エンジンスタータの作 動回数の増加に伴い、エンジンスタータやバッテリーにも余分な負荷をかけるこ とになるという欠点がある。
【0012】 本考案は、このような従来技術の問題点に着目してなされたものであり、本考 案の目的は、自動車エンジンの自動始動運転中にドアを開けた場合、通常は自動 車エンジンを停止させるが、自動車の所有者がドアを開けた場合には、自動車エ ンジンを停止させることなく継続運転させ得るようにした自動車エンジン自動始 動装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本考案は、無線機の遠隔操作によりあるいはタイ マー予約によってエンジンスタータを作動させるエンジン始動回路と、ドアの開 閉を検出するドア開閉検出手段とを有し、このドア開閉検出手段により自動車エ ンジンの自動始動運転中に前記ドアが開かれたことを検知した場合には、自動車 エンジンの運転を停止するようにした自動車エンジンの自動始動装置において、 ドアが開かれた後の時間を計測する計時手段を有し、前記ドア開閉検出手段によ り自動車エンジンの自動始動運転中にドアが開かれたことを検知し、前記計時手 段で計測した前記時間が所定の設定時間を経過したときに、自動車エンジンの運 転を停止することを特徴とする自動車エンジンの自動始動装置である。
【0014】
【作用】
このように構成した本考案にあっては、自動車エンジンを予め始動する自動始 動モードが設定されエンジンが自動始動運転を開始した場合に、ドア開閉検出手 段により自動車エンジンの自動始動運転中にドアが開かれたことを検知すると、 ドアが開かれた後の時間を計測する計時手段が作動する。この計時手段で計測し た時間が所定の設定時間を経過したときには、自動始動モードを解除して自動車 エンジンの運転を行うための電力供給を停止する。設定時間が経過する前にキー がイグニッション位置まで回された場合には、前記所定時間を経過した後、自動 始動モードを解除して、自動車エンジンの運転を行うための電力供給を断つが、 並列に接続されたキースイッチ側より電力が供給されるためエンジンの運転は継 続される。これにより、キーを所有する者つまり自動車の所有者が、自動車エン ジンの自動始動運転中にドアを開けた場合には、自動車エンジンは停止すること なくその運転が継続することになる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案の一実施例に係る自動車エンジンの自動始動装置の概略構成を 自動車用空気調和装置の概略構成と共に示すブロック図、図2は、図1に示され るエンジン始動回路20とその周辺部の回路図、図3は、自動始動装置の作動を 示すメインフロー、図4は、図3に示されるエンジン始動安全チェックのサブル ーチン、図5は、図3に示されるエンジン・オン制御のサブルーチン、図6は、 図3に示されるオートエアコン制御及びエンジン継続制御のサブルーチン、図7 は、図6に示されるフェールセーフチェック1のサブルーチン、図8は、図7に 示されるフェールセーフチェック3のサブルーチンであり、図9に示した部材と 共通する部材には同一の符号を付して、その説明は一部省略する。
【0016】 先ず、図1に示される自動車エンジンの自動始動装置30について説明する。 自動始動装置30は、図示するように、自動車エンジン22を予め始動する自動 始動モードを設定するモード設定手段10と、自動車エンジン22を始動するエ ンジンスタータ26を作動させるエンジン始動回路20と、このエンジン始動回 路20を前記自動始動モードに従って作動させるコントローラ14とを有してい る。図示するモード設定手段10は、図9に示したものと同様に、タイマー予約 によりエンジン22を始動させる場合の構成を示しており、時刻設定スイッチ1 1と、表示部12と、予約スイッチ13とを有する 前記コントローラ14には、全てのドアが閉じられていることを検出するドア スイッチ16(ドア開閉検出手段に相当する)や、サイドブレーキがセットされ ていることを検出するサイドブレーキスイッチ、オートマチック車のセレクトレ バーがパーキングポジションに入っていることを検出するパーキングポジション スイッチ等のスイッチ群17が接続されている。これら各スイッチは、マイクロ スイッチ等から構成され、所定の事項を検出するとそれぞれ信号が信号入力処理 回路18(図2参照)を介して、コントローラ14に入力される。また、図示省 略するが、エンジン状態が良好であること、例えば、オルタネータの発電状態を 示す信号もコントローラ14に入力されるようになっている さらに前記ドアスイッチ16により自動車エンジン22の自動始動運転中にド アが開かれたことを検知した際に作動してドアが開かれた後の時間を計測する計 時手段としてのタイマー15bがコントローラ14に設けられている。コントロ ーラー14は、このタイマー15bで計測した前記時間が所定の設定時間を経過 したときには自動始動モードを解除して自動車エンジン22の運転を停止する。
【0017】 図2は、図1のエンジン始動回路20とその周辺部の回路図を示している。こ のエンジン始動回路20は、リレー駆動回路21と、このリレー駆動回路21に より駆動される第1リレー23と、第2リレー24と、第3リレー25とを有す る。前記リレー駆動回路21はコントローラ14に接続され、このコントローラ 14からの信号に基づいて、各第1リレー23〜25の電磁コイルを励磁する。 第1リレー23の接点はキースイッチ31のスタート(ST)接点に接続され、 第2リレー24の接点はアクセサリー(ACC)接点に接続され、第3リレー2 5の接点はイグニッション(IGN)接点に接続されている。例えば、第1リレ ー23は、オンされて電磁コイルが励磁され接点が閉じると、キーがスタート位 置にある状態を模擬的に形成し、スタート(ST)接点に接続されているスター ト(ST)系回路に電源33からの電力を供給する。同様に、第2リレー24は 、オンされると、キーがアクセサリー位置にある状態を模擬的に形成し、アクセ サリー(ACC)接点に接続されているアクセサリー(ACC)系回路に電力を 供給する。第3リレー25は、オンされると、キーがイグニッション位置にある 状態を模擬的に形成し、イグニッション(IGN)接点に接続されているイグニ ッション(IGN)系回路に電力を供給する。
【0018】 自動車エンジンの自動始動の際は、コントローラ14はリレー駆動回路21を 介して第1リレー23及び第3リレー25をオンし、キースイッチ31のイグニ ッション(IGN)及びスタート(ST)の各接点に電源33からの電力を供給 することにより、イグニッションリレー28及びスタートリレー29をオンさせ る。そして、自動始動後は、第1リレー23をオフしてから、第3リレー25は オンのままで、さらに第2リレー24をオンし、キースイッチ31のアクセサリ ー(ACC)及びイグニッション(IGN)の各接点に電源33からの電力を供 給する。その結果、アクセサリーリレー27と、イグニッションリレー28とは オンの状態となり、自動始動運転状態が継続する。その後、所定の設定時間が経 過し自動始動モードを解除して自動車エンジンの運転を停止させる場合は、コン トローラ14はリレー駆動回路21を介して第2リレー24及び第3リレー25 をオフさせる。
【0019】 ここで、自動車エンジンの自動始動運転中にドアスイッチ16によりドアが開 かれたことを検知すると、ドアが開かれた後の時間を計測するタイマー15bが 作動する。このタイマー15bで計測した時間が所定の設定時間t2 秒を経過し たときには、コントローラ14はリレー駆動回路21を介して第2リレー24及 び第3リレー25をオフし、自動始動モードを解除して、自動車エンジン22の 運転を停止する。前記t2 秒としては10秒程度の任意の時間が設定される。
【0020】 設定時間t2 が経過する前にキーがイグニッション位置まで回された場合には 、通常運転時と同様にキースイッチ31のACC及びIGNの各接点に電源33 からの電力が供給され続けるため、自動車エンジン22は作動状態を維持する。 そして、設定時間t2 が経過すると、第2リレー24及び第3リレー25がオフ される。従って、運転者は再びキーをスタート位置まで回してエンジンスタータ 26を作動させ自動車エンジン22を始動させるような不必要な操作を行うこと なくそのまま運転を行うことができる。
【0021】 次に、自動車用空気調和装置40について説明する。図示する自動車用空気調 和装置40はいわゆるオートエアコン40であり、これに取り付けられた各種ド ア46、54、59〜61の駆動等を制御するためのオートアンプ(制御手段に 相当する)65を有し、このオートアンプ65が前記自動始動装置30のコント ローラ14に接続されている。そして、図示するオートエアコン40は、自動車 エンジン22が自動始動されるのに連動して作動し、車室内の事前空調を行うよ うになっている。
【0022】 自動車用空気調和装置40は、周知のように、車室内空気あるいは外気を選択 的に取り込むインテークユニット41と、取り込んだ空気を冷却するクーラユニ ット42と、空気を加熱して車室内の所定位置に吹き出すヒータユニット43と を有し、これらを連結して構成されている。
【0023】 前記インテークユニット41には、車室内空気を取り込む内気導入口44と、 外気を取り込む外気導入口45とが形成され、これら導入口44、45を選択的 に開閉するインテークドア46が開閉自在に設けられている。また、取り込んだ 空気をクーラユニット42に送るために、ファンモータMにより駆動されるファ ン47が設けられている。 前記クーラユニット42には、冷媒が循環するエバポレータ48が内蔵され、 冷媒と空気との熱交換を行い、該空気を冷却するようになっている。このエバポ レータは、図示しないコンプレッサ、コンデンサ、膨張弁等と共に冷房サイクル を構成している。 前記ヒータユニット43には、空気を加熱するヒータコア49がバイパス通路 50を有するように設けられている。ヒータコア49にはエンジン冷却水が循環 しており、ヒータコア49の前面にはミックスドア54が開閉自在に設けられて いる。このミックスドア54を図中Hで示すフルホット位置に回動すると最大暖 房運転となり、図中Cで示すフルクール位置に回動すると最大冷房運転となる。 また、ミックスドア54を中間位置Mに回動した場合には、クーラユニット42 からの空気はその回動位置に応じた比率でヒータコア49とバイパス通路50と を通り、所定の温度に調整される。
【0024】 ヒータコア49の下流には、温風と冷風とを混合するミックス室55が形成さ れ、このミックス室55内の空気を取り出すために、デフロスト口56と、ベン ト口57と、フット口58とが設けられている。また、これらの各口56、57 、58を開閉するためのデフロストドア59、ベントドア60、フットドア61 (これらを総称して「モードドア」ともいう)が開閉自在に設けられている。
【0025】 自動車用空気調和装置40の空調モードには、乗員の上半身に向けて空気を吹 き出すベントモード、足元に向けて空気を吹き出すフットモード、頭寒足熱空調 を行うバイレベルモード、ウィンドの曇りを除去するデフモード等の種々のモー ドがある。これらの空調モードは、前記モードドア59〜61の位置を切り替え ることにより実現されている。
【0026】 オートエアコン40は、外気温度、日射量の変化、あるいは乗員の変動等によ る車室内温度の変化を各種センサ類70で検知し、車室内温度を設定された温度 に保つように、吹出風温度、吹出風量、空気吸込口、及び吹出口の切り換えを自 動的に行うものである。前記オートアンプ65には、インテークドア46を駆動 するインテークドアアクチュエータ66、ファンモータMへの印加電圧を調整す るファンコントロール回路67、ミックスドア54を駆動するミックスドアアク チュエータ68、モードドア59〜61を駆動するモードドアアクチュエータ6 9が接続されている。また、オートアンプ65には、車室内温度や外気温度等を 検出するセンサ類70、冷房サイクルのコンプレッサを作動させるためのA/C スイッチ71等が接続されている。そして、オートアンプ65は、内蔵されたマ イクロコンピュータによって、センサ類等からの入力信号を演算処理して、各ア クチュエータ66、68、69やファンコントロール回路67を総合的に制御し ている。
【0027】 次に、本実施例の自動車エンジンの自動始動装置30の作動を、図3に示すメ インフロー、図4〜図8に示す各サブルーチンに基づいて説明する。 図3に示すように、予約スイッチ13がオンされると自動始動モードとなり( ステップS10)、コントローラ14は、設定された始動時刻が経過したか否か をチェックし(ステップ20)、予め設定された始動時刻になると、自動車エン ジン22を始動する際の安全チェックを開始する(ステップS30)。尚、始動 時刻の設定は、直接時刻を入力する方式のほか、始動時刻までの経過時間を入力 する方式も採用できる。
【0028】 このエンジン始動安全チェック(ステップS30)のサブルーチンがスタート すると、図4に示すように、コントローラ14は、ドアスイッチ16やスイッチ 群17の各スイッチがオンしているか否かを判断し(ステップS31〜S33) 、エンジン状態が良好であること、例えば、オルタネータの発電状態を示す信号 をチェックする(ステップS34)。そして、全ての始動条件が満足されている 場合、つまり、全てのドアが閉じられ(S31)、かつ、サイドブレーキがセッ トされ(S32)、かつ、セレクトレバーがパーキングポジションに入っており (S33)、かつ、エンジンが停止している(S34)場合にのみエンジンスタ ート信号を出力し(ステップS35)、メインフローチャートに戻る。一方、ス テップS31〜S34における始動条件のうち1つでも満足されない場合には、 ステップS36に進んで所定のエンジン停止処理操作が行われる。
【0029】 始動条件の全てが満足された場合には、コントローラ14は、エンジン・オン 制御を開始する(ステップS40)。 このエンジン・オン制御(ステップS40)のサブルーチンがスタートすると 、図5に示すように、コントローラ14は、エンジン始動回路20を介してエン ジンスタータ26を作動させ、自動車エンジン22を始動する(ステップS41 )。この自動始動の際は、コントローラ14はリレー駆動回路21を介して第1 リレー23及び第3リレー25をオンさせて行う。ステップS42で、オルタネ ータの発電状態から自動車エンジン22が始動したと判断した場合には、コント ローラ14に内蔵されたタイマー15aがスタートして(ステップS43)、メ インフローチャートに戻る。一方、ステップS42でエンジン始動に失敗したと 判断した場合には、図3のメインフローのに戻って、エンジン始動安全チェッ ク(ステップS30)からのエンジン始動が2回まで行われ(ステップS44、 S45)、3回以上失敗したときにはステップS46に進んで所定のエンジン停 止処理操作が行われる。
【0030】 自動車エンジン22が始動した場合には、コントローラ14は、オートエアコ ン制御及びエンジン継続制御を開始する(ステップS50)。 このオートエアコン制御及びエンジン継続制御(ステップS50)のサブルー チンがスタートすると、図6に示すように、コントローラ14は、A/Cスイッ チ71をオンしてオートエアコン40を作動させる(ステップS51)。ステッ プS52では、センサ類70で検出した車室内温度と、前記目標設定温度との比 較を行い、車室内温度が目標設定温度に対し所定の許容範囲内でない場合、つま り、急速な冷暖房空調運転が必要な場合には、ステップS53に進む。このステ ップS53では、オートアンプ65は、急速に目標設定温度に達し得る最適な空 調モード、吸気モード、ファン回転速度等を設定し、急速温度設定処理を行う。 ステップS52で車室内温度が目標設定温度に対し所定の許容範囲内であると判 断すると、ステップS56に進んで、通常のオートエアコン制御を行うモードに 移行し、オートアンプ65は、内蔵されたマイクロコンピュータによって、スイ ッチ類やセンサ群からの入力信号を演算処理して、各アクチュエータ66、68 、69やファンコントロール回路67を総合的に制御し、車室内温度を目標設定 温度とするように、吹出風温度(ミックスドア54の回動制御)、吹出風量(フ ァンモータMへの印加電圧制御)、空気吸込口及び吹出口の切り換え(インテー クドア46、モードドア59〜61の回動制御)を自動的に行う。
【0031】 この自動車用空気調和装置40が作動している間、つまりエンジンが作動して いる間はフェールセーフチェック1(ステップS54)が常に行われる。このフ ェールセーフチェック1(ステップS54)のサブルーチンがスタートすると、 図7に示すように、コントローラ14は、ドアスイッチ16及びその他スイッチ 群17の各スイッチがオンしているか否かを判断し(ステップS81〜S83) 、エンジン状態が良好であること、例えば、オルタネータの発電状態を示す信号 をチェックする(ステップS84)。ステップS81にてドア開閉検出手段とし てのドアスイッチ16により自動車エンジン22の自動始動運転中にドアが開か れたことを検知した場合は、計時手段としてのタイマー15bが作動してドアが 開かれた後の時間を計測する(ステップS85)。設定時間が経過する前にキー がイグニッション位置まで回された場合には、前記所定時間を経過した後、自動 始動モードを解除して、自動車エンジンの運転を行うための電力供給を断つが、 並列に接続されたキースイッチ側より電力が供給されるためエンジンの運転は継 続される。ここで、ステップS86にて、ドア開放後t2 秒以内にキーがイグニ ッション位置まで回された場合はオートエアコン40及び自動車エンジン22の 継続運転を行う。この場合には、t2 秒を経過した後に自動始動モードを解除し て自動車エンジンの運転を行うための電力供給を断つが、並列に接続されたキー スイッチ側より電力が供給されるためエンジンの運転は継続される。前記t2 と しては、前述したように10秒程度の任意の時間が設定される。一方、t2 秒経 過してもキーがイグニッション位置まで回されない場合はステップS87に進ん で所定のエンジン停止処理の操作が行われる。さらに、フェールセーフチェック 1(ステップS55)におけるステップS82〜S84の条件のうち1つでも満 足されない場合も、ステップS87に進んで所定のエンジン停止処理操作が行わ れる。
【0032】 尚、この所定の時間t2 秒が経過する間は、常にフェールセーフチェック3( ステップS88)が行われる。このフェールセーフチェック3(ステップS88 )がスタートすると、図8に示すように、コントローラ14は、サイドブレーキ スイッチ及びパーキングポジションスイッチの各スイッチがオンしているか否か を判断し、エンジン状態が良好であること、例えばオルタネータの発電状態が正 常であるか否かをチェックする(ステップS91〜S93)。そして、全てのフ ェールセーフ条件が満足されている場合にのみ、もとのフェールセーフチェック 1に戻る。一方、フェールセーフチェック3(ステップS88)におけるステッ プS91〜S93の条件のうち1つでも満足されない場合には、ステップS94 に進んで所定のエンジン停止処理操作が行われる。これにより、運転者の誤動作 や他者の侵入による操作に対してもさらなる安全性を確保できる。
【0033】 また、フェールセーフチェック1の全てのフェールセーフ条件が満足されてい る場合には、もとのオートエアコン制御及びエンジン継続制御に戻り次のステッ プS55に進む。そして、事前冷暖房運転を継続して(ステップS52、S53 、S56、S54、S55)、タイマー15aがエンジン22の始動からt1 秒 をカウントすると(ステップS55)、もとのメインフローに戻り、ステップS 60に進む。このステップS60では所定のエンジン停止処理操作が行われ、合 わせて事前冷暖房運転も停止する。自動車エンジン始動から停止までの時間t1 は、暖機等が終了する10分〜20分程度の任意の時間が設定されるようになっ ている。
【0034】 このように本実施例の自動車エンジンの自動始動装置は、自動車エンジン22 の自動始動運転中にドアが開かれたことを検知した場合、ドア開放後所定の設定 時間内にキーがイグニッション位置まで回されたときは、前記所定の設定時間を 経過した後に自動始動モードを解除してエンジンの運転を行うための電力供給を 断つが、並列に接続されたキースイッチ側より電力が供給されるため、自動車エ ンジン22を停止させることなく継続運転させることができる。これにより、自 動車の所有者がこれから自動車に乗り込もうとするときに自動車エンジン22が 停止するという不自然な感覚を所有者に与えることがなくなる。また、運転者が 再度自動車エンジン22を始動しなければならないという手間もなくなる。さら に、エンジンスタータやバッテリーに余分な負荷をかけることも回避できる。
【0035】 また、自動車エンジン22が自動始動されるのに連動してオートエアコン40 を作動させて車室内を事前に冷暖房する場合にあっても、自動始動運転中に自動 車の所有者がドアを開けた場合には、自動車エンジン22及びオートエアコン4 0を停止させることなく継続運転させることができる。これにより、自動車エン ジン22の暖機に合わせて車室内の事前冷暖房を引き続き十分に行うことができ る。
【0036】 尚、上述した実施例においては、タイマー予約による場合のモード設定手段1 0の構成を図示したが、本考案はこの場合に限定されるものではなく、無線機の 遠隔操作による場合のモード設定手段を備えた自動始動装置に適用できることは 言うまでもない。また、エンジン始動回路20やドア開閉検出手段16の構成も 上述したものに限定されず、適宜変更することができる。
【0037】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の自動車エンジンの自動始動装置は、ドアが開か れた後の時間を計測する計時手段を有し、ドア開閉検出手段により自動車エンジ ンの自動始動運転中にドアが開かれたことを検知し、前記計時手段で計測した前 記時間が所定の設定時間を経過したときに、自動車エンジンの運転を停止するよ うにしたので、自動車エンジンを予め始動する自動始動モードが設定されエンジ ンの自動始動運転中にドアが開かれたことを検知した場合、ドア開放後所定の設 定時間内にキーがイグニッション位置まで回されたときは、前記所定の設定時間 を経過した後に自動始動モードを解除してエンジンの運転を行うための電力供給 を断つが、並列に接続されたキースイッチ側より電力が供給されるため、エンジ ンを停止させることなく継続運転させることができる。これにより、自動車の所 有者がこれから自動車に乗り込もうとするときに自動車エンジンが停止するとい う不自然な感覚を所有者に与えることがなくなる。また、運転者が再度自動車エ ンジンを始動しなければならないという手間もなくなる。さらに、エンジンスタ ータやバッテリーに余分な負荷をかけることも回避できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る自動車エンジンの自
動始動装置の概略構成を自動車用空気調和装置の概略構
成と共に示すブロック図
【図2】 図1に示されるエンジン始動回路とその周辺
部の回路図
【図3】 図1に示される自動始動装置の作動を示すメ
インフロー
【図4】 図3に示されるエンジン始動安全チェックの
サブルーチン
【図5】 図3に示されるエンジン・オン制御のサブル
ーチン
【図6】 図3に示されるオートエアコン制御及びエン
ジン継続制御のサブルーチン
【図7】 図6に示されるフェールセーフチェック1の
サブルーチン
【図8】 図7に示されるフェールセーフチェック3の
サブルーチン
【図9】 従来の自動始動装置を示す概略ブロック図
【図10】 図9に示される自動始動装置の作動を示す
メインフロー
【図11】 図10に示されるエンジン継続制御のサブ
ルーチン
【図12】 図11に示されるフェールセーフチェック
2のサブルーチン
【符号の説明】
10…モード設定手段 11…時刻設定スイ
ッチ 12…表示部 13…予約スイッチ 14…コントローラ 15b…タイマー
(計時手段) 16…ドアスイッチ(ドア開閉検出手段) 20…エンジン始動回路 22…自動車エンジ
ン 26…エンジンスタータ 30、39…自動車エンジンの自動始動装置 31…キースイッチ 40…オートエアコン(自動車用空気調和装置) 65…オートアンプ(制御手段) 70…センサ類
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02N 15/00 F 8614−3G

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線機の遠隔操作によりあるいはタイマー
    予約によってエンジンスタータ(26)を作動させるエンジ
    ン始動回路(20)と、 ドアの開閉を検出するドア開閉検出手段(16)とを有し、 このドア開閉検出手段(16)により自動車エンジン(22)の
    自動始動運転中に前記ドアが開かれたことを検知した場
    合には、自動車エンジン(22)の運転を停止するようにし
    た自動車エンジンの自動始動装置において、 ドアが開かれた後の時間を計測する計時手段(15b) を有
    し、 前記ドア開閉検出手段(16)により自動車エンジン(22)の
    自動始動運転中にドアが開かれたことを検知し、前記計
    時手段(15b) で計測した前記時間が所定の設定時間を経
    過したときに、自動車エンジン(22)の運転を停止するこ
    とを特徴とする自動車エンジンの自動始動装置。
JP1992085354U 1992-12-11 1992-12-11 自動車エンジンの自動始動装置 Expired - Lifetime JP2587045Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020117001A (ja) * 2019-01-21 2020-08-06 本田技研工業株式会社 車載装置

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