JPH0649722U - 車両エンジンの排気装置 - Google Patents

車両エンジンの排気装置

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JPH0649722U
JPH0649722U JP8638892U JP8638892U JPH0649722U JP H0649722 U JPH0649722 U JP H0649722U JP 8638892 U JP8638892 U JP 8638892U JP 8638892 U JP8638892 U JP 8638892U JP H0649722 U JPH0649722 U JP H0649722U
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JP
Japan
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exhaust
engine
valve
brake
pressure
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Withdrawn
Application number
JP8638892U
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Inventor
一生 原
真 平井
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案の目的は、排気ブレーキの作動時
に、排気圧の圧力変動が低減でき、しかも、排気バルブ
の調圧リフトのリフト量も低減できる車両エンジンの排
気装置を提供することにある。 【構成】 この考案の車両エンジンの排気装置は、排気
ブレーキを備えた車両において、エンジン1と排気ブレ
ーキ弁5との間の排気管3に所定容量の膨張室4を設け
て構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、排気ブレーキを備えた車両エンジンの排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラックなどの大型車両は、乗用車に比べて車重が重いために制動時にかかる 慣性力が大きく、制動力をさらに強化する必要がある。そのため、この種の車両 には、ドラムブレーキ等の通常のブレーキ装置に加え、補助ブレーキ装置が備え られている。
【0003】 補助ブレーキ装置の代表的なものとしては、排気ブレーキ装置があり、この排 気ブレーキ装置は、排気マニホールドと触媒装置との間の排気管に介挿されたバ タフライ弁とバタフライ弁を作動させるためのアクチュエータとを備えている。 この排気ブレーキ装置は、エア圧によりアクチュエータを作動させてバタフラ イ弁を閉じ、エンジンからの排気を抑えることにより発生する排気圧をエンジン のピストンに負荷として与え、エンジンの駆動にブレーキをかけるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
一般に、排気マニホールドは、各シリンダごとの排気順序を考えてパイプのレ イアウトがなされており、排気干渉の防止と排気効率の向上が図られている。 しかしながら、排気ブレーキを備えた車両においては、排気ブレーキが使用さ れると、バタフライ弁が閉じられるため、これにより、排気管は閉口端となり、 排気管内の排気圧は、その直接波とバタフライ弁に跳ね返された反射波とがほぼ 重なりあい、圧力波の大きなピークを生じることになる。このように、排気圧の 圧力波に大きなピークが生じると、圧力変動幅が大きくなって、排気圧が安定せ ず、排気ブレーキの作動にむらが生じるといった不具合がある。また、このよう に排気圧の圧力変動幅が大きいと、バルブが正規リフト期間以外でリフトする「 調圧リフト」のリフト量が大きくなるといった不具合もある。
【0005】 この考案は、上述した事情を考慮してなされたもので、その目的は、排気ブレ ーキの作動時に、排気圧の圧力変動が低減でき、しかも、排気バルブの調圧リフ トのリフト量が低減できる車両エンジンの排気装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案の車両エンジンの排気装置は、排気ブレ ーキを備えた車両のエンジンにおいて、エンジンと排気ブレーキとの間の排気管 に所定容量の膨張室を備えて構成されている。
【0007】
【作用】
この考案の車両エンジンの排気装置によれば、排気ブレーキの作動時に、前記 膨張室は、排気圧の直接波と間接波とのピークの重なりあいを防止し、排気圧を 安定させる。
【0008】
【実施例】
この考案の第1実施例を図1ないし図4に基づき詳細に説明する。 図1には、たとえば、V型8気筒のディーゼルエンジン1(以下単に「エンジ ン」とする)の概略平面図が示されており、このエンジン1のシリンダ2は、4 本ずつで対をなし、所定のバンク角で傾斜されている。そして、これらのシリン ダ2は、図1で見て上下に、右バンクと左バンクとに分けられている。
【0009】 右バンク側の各シリンダ2の排気口1aには、排気マニホールド20の各分岐 管がそれぞれ接続されている。排気マニホールド20は、4本の分岐管が一本の 排気管3に集合され、集合された排気管3には、上流側から膨張室4および排気 ブレーキ弁5が順次介挿されている。 また、左バンク側の各シリンダ2の排気口1aにも、同様にして、排気マニホ ールド20の各分岐管が接続され、これら分岐管は一本の排気管3に集合されて 、この排気管3にも上流側から膨張室4および排気ブレーキ弁5が順次介挿され ている。なお、これら排気ブレーキ弁5より下流側の排気管3には、触媒装置お よびマフラ(いずれも図示せず)が介挿されている。
【0010】 膨張室4は、所定の容積、たとえば、少なくともシリンダ一つ分の容積を有し たサージタンクからなっている。また、図2に示すように、この膨張室4の断面 積は、排気管3よりも径が大きくされている。なお、図2中の符号6はピストン を示す。 排気ブレーキ弁5は、バタフライ弁(図示せず)とアクチュエータ7からなっ ており、バタフライ弁はアクチュエータ7の作動により、開閉可能となっている 。このアクチュエータ7には、電磁弁8を介してエアタンク9が接続されており 、エア圧が供給可能となっている。アクチュエータ7は、リターンスプリング( 図示せず)を内蔵したエアシリンダからなっている。電磁弁8は、3方向2位置 の方向切換弁からなっており、通電されてオンとなるとき、エアタンク9をアク チュエータ7に接続し、通電が解除されオフとなるとき、エアタンク9側を閉じ ると同時に、アクチュエータ7を大気に接続する。また、電磁弁8のソレノイド コイルには、クラッチスイッチ10、アクセルスイッチ11、ブレーキスイッチ 12およびヒューズ13を介して、車両の電源14が接続されている。つまり、 電磁弁8のソレノイドコイル、クラッチスイッチ10、アクセルスイッチ11、 ブレーキスイッチ12、ヒューズ13および車両の電源14により電気回路が構 成されている。
【0011】 クラッチ・スイッチ10は、クラッチペダルが踏まれたとき、オフ(OFF) とされ、逆に開放されたとき、オン(ON)とされる。 アクセル・スイッチ11は、アクセルペダルが踏まれたとき、オフ(OFF) とされ、逆に開放されたとき、オン(ON)とされる。 排気ブレーキ・スイッチ13は、例えば、単にオン・オフの切換スイッチであ る。
【0012】 また、エアタンク9には、所定のエア圧が蓄圧されており、そのエア圧は、エ アポンプ(図示せず)により調節可能となっている。 これより、排気ブレーキの作動を説明する。 先ず、排気ブレーキ・スイッチ13をオンにし、アクセルペダルおよびクラッ チペダルを離すと、アクセル・スイッチ11およびクラッチ・スイッチ10がオ ンとなり、電源14から電磁弁8のソレノイドコイルに電流が流れる。そして、 電磁弁8は、エアタンク9のエア圧をアクチュエータ7に供給する。アクチュエ ータ7は、エア圧により排気ブレーキ弁5を閉じ、排気ブレーキを作動させる。 したがって、排気ブレーキ弁5が閉じられると、エンジンからの排気の逃げが抑 えられ、これにより発生する排気圧がエンジンのピストンに負荷となり、エンジ ンの駆動にブレーキがかけられることなる。
【0013】 排気ブレーキ・スイッチ13をオフにすれば、電源14から電磁弁8のソレノ イドコイルへの電流がきれ、電磁弁8のエアタンク側が閉じ、アクチュエータ7 内のエア圧が大気に開放される。したがって、アクチュエータ7のリターンスプ リングの作用により排気ブレーキ弁5が開かれ、排気ブレーキが開放される。 また、排気ブレーキ・スイッチ13がオンであって、アクセルペダルまたはク ラッチペダルのいずれかが踏まれている場合には、アクセルまたはクラッチ・ス イッチ11,10がオフ(OFF)となり、電源14から電磁弁8のソレノイド コイルに電流が供給がなされない。したがって、アクチュエータ7にエア圧が供 給されず、排気ブレーキ弁5は開いたままとなり、排気ブレーキは作動しない。
【0014】 クラッチ・スイッチ10は、排気ブレーキ作動中にトランスミッションの変速 操作をするためクラッチペダルを踏み込んだとき、一時的に排気ブレーキを開放 させる働きをする。また、アクセル・スイッチ11は、アクセルペダルを踏み込 んだとき、一時的に排気ブレーキを開放する働きをする。すなわち、アクセルあ るいはクラッチペダルを踏み込むと、アクセルあるいはクラッチ・スイッチ10 ,11により、前記電気回路が切れ、排気ブレーキ・スイッチ12をオフしたと きと同様に、一時的に排気ブレーキは開放される。ペダルを離せば電気回路はつ ながり、再び排気ブレーキは作動する。
【0015】 以下、排気管に膨張室4を設けた場合とそうでない場合におけるエンジン特性 の比較データを説明する。 図3は、排気ブレーキが使用された場合における、エンジンの回転数の変化に ともなう排気弁の着座速度の変化を示すグラフである。この着座速度とは、排気 弁が調圧リフトによりリフトしてから弁座まで戻るまでの速度のことを意味する 。したがって、排気弁のリフト量が大きければ、それだけ排気弁に掛かるバルブ スプリングの付勢力が大きくなり、排気弁の着座速度が速くなるため、着座速度 が速いほど調圧リフトのリフト量が大きいことがわかる。
【0016】 グラフ中、L1は、膨張室のない従来のエンジンの場合、L2は、2リットル の膨張室を設けたエンジンの場合、L3は、4リットルの膨張室を設けたエンジ ンの場合、L4は、8リットルの膨張室を設けたエンジンの場合である。 このグラフによれば、エンジンの回転数が大きくなるに従い着座速度が速くな っている、すなわち、従い調圧リフトのリフト量が大きくなっていることがわか る。また、その中でも、膨張室の容量が大きなエンジンほど着座速度が遅くなっ ている。すなわち、調圧リフトのリフト量が小さくなっていることもわかる。し たがって、排気管に膨張室を設けたエンジンは、排気弁の調圧リフトのリフト量 がそれだけ低減されるということになり、このように、排気弁の調圧リフトのリ フト量が低減されれば、着座時の排気弁に過大な力が掛からないので、排気弁の 信頼性も向上するといった優れた効果を奏する。
【0017】 図4には、1つのシリンダに注目して、エンジンの1サイクル中における排気 管内の排気圧の変化を示したグラフである。なお、グラフの横軸は、クランクシ ャフトのクランク角を示し、TDC (TOP DEAD CENTER)は上死点を、BDC(BOT TOM DEAD CENTER)は下死点を示す。 図4のグラフ中、実線で示すL5は、4リットルの膨張室を設けたエンジンの 場合、点線で示すL6は、膨張室を設けてない従来のエンジンの場合である。
【0018】 このグラフによれば、4リットルの膨張室を設けたエンジンは、それを設けて ないエンジンに比べ排気圧の上下変動幅が小さくなっていることがわかる。した がって、排気管に膨張室を有するエンジンは、排気圧の圧力変動が低減されるこ とになり、排気ブレーキの吸収馬力の増加が図れるなどの優れた効果を奏するこ とにもなる。
【0019】 また、V型8気筒のディーゼルエンジンは、一般に、片バンクにおける着火順 序がエンジンの1サイクル中90度または270度の不等間隔で行われることか ら、4気筒のエンジンに比べて排気脈動が大きいため、上述したように、このエ ンジンと排気ブレーキ弁との間の排気管に膨張室を設ければ、排気脈動の低減が 図れるなど特に効果的である。
【0020】 図5には、この考案の第2実施例が示されている。 この第2実施例によれば、左および右バンクの各シリンダ2の排気口1aに接 続された排気マニホールド20は、各分岐管が一本の排気管3に集合されており 、この排気管3には、膨張室4および排気ブレーキ弁5が介挿されている。 この第2実施例の場合にも、第1実施例と同様に、排気脈動が低減できる等の 優れた効果が得られることは言うまでもない。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案の車両エンジンの排気装置によれば、排気ブレ ーキを備えた車両のエンジンにおいて、エンジンと排気ブレーキとの間の排気管 に所定容量の膨張室を設けたから、排気ブレーキ作動時に、排気圧の圧力変動が 低減できて、排気ブレーキの吸収馬力の増加を図ることができる。また、排気バ ルブの調圧リフトのリフト量も低減できることから、排気弁の信頼性向上も図る ことができるなどの優れた効果を奏する。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】V8エンジンの排気系を示す概略図である。
【図2】エンジンの排気系を示す概略図である。
【図3】エンジンの回転数に伴う排気弁の着座速度の変
化を示すグラフである。
【図4】エンジンの1サイクル中における排気管内の圧
力の変化を示すグラフである。
【図5】第2実施例のV8エンジンの排気系を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダ 3 排気管 4 膨張室 5 排気ブレーキ弁 20 排気マニホールド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ブレーキを備えた車両のエンジンに
    おいて、 エンジンと排気ブレーキとの間の排気管に所定容量の膨
    張室を設けたことを特徴とする車両エンジンの排気装
    置。
JP8638892U 1992-12-16 1992-12-16 車両エンジンの排気装置 Withdrawn JPH0649722U (ja)

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JPH0649722U true JPH0649722U (ja) 1994-07-08

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ID=13885498

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JP8638892U Withdrawn JPH0649722U (ja) 1992-12-16 1992-12-16 車両エンジンの排気装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112303371A (zh) * 2019-07-26 2021-02-02 刘忠银 一种环保静音电磁阀组件

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19970306