JPH064970Y2 - 熱間鋼材の保温カバ− - Google Patents

熱間鋼材の保温カバ−

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JPH064970Y2
JPH064970Y2 JP1986159139U JP15913986U JPH064970Y2 JP H064970 Y2 JPH064970 Y2 JP H064970Y2 JP 1986159139 U JP1986159139 U JP 1986159139U JP 15913986 U JP15913986 U JP 15913986U JP H064970 Y2 JPH064970 Y2 JP H064970Y2
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JP
Japan
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heat insulating
cover
steel
hot steel
steel plate
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JP1986159139U
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JPS6366503U (ja
Inventor
光博 山本
滋富 野下
修司 吉田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、熱間鋼材を台車で運搬する際に使用される
保温カバーに関する。
(従来の技術) 連続鋳造設備等で製造された熱間鋼材を台車で次工程の
圧延工場へ運搬する際、搬送距離は一般に数百メートル
以上に及ぶので、台車上の熱間鋼材は周囲の大気により
冷却され温度が低下する。そのため圧延工場の加熱炉等
における燃料消費量が大きく、省エネルギーの見地から
好ましくない。
このため、金属片積卸用のローラと囲壁とで形成された
金属片収容室を有する高温金属片運搬装置(特開昭57-1
512号公報)、無天井型保温ボックスの前後両端に優弧
状のガイド部材を設け、その上に劣弧状の天井カバーを
配した構造を有する高温のインゴット等を運搬する車両
の保温カバー装置(実公昭59-19719号公報)、固定衝立
板と開閉自在な側板および取り付け取り外し自在な上蓋
よりなるボックスを有するスラブの保温ボックス台車
(実開昭60-104366号公報)、断熱カーテンを取り付け
た天板を用いた保温カバー(実開昭60-190405号公報)
等、熱間鋼材からの熱の放散を防ぐための種々の提案が
なされてきた。
また、山積みされた熱鋼片を均一に冷却して最上部の熱
鋼片の凹状の反りを防止するために、熱鋼片上に載置す
る方式の保温器(実公昭55-40192号公報)も提案されて
いる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の保温カバーあるいは台車等に
おいては、構造が複雑であるため耐久性に乏しい等の欠
点があった。例えば実公昭59-19719号公報で提案された
前記劣弧状の天井カバーを用いた保温カバー装置におい
ては、長手方向の中心線に沿って2分割された前記天井
カバーを開閉するに際し、ワイヤー、ワイヤーシーブ、
ガイドローラー等で構成される保温カバー開閉装置を用
いており、長期間繰り返して使用する場合に故障が多
く、また実開昭60-104366号公報で提案された保温ボッ
クス台車においては、該台車が長さ10メートルを超える
ような熱間鋼材を運搬する大型の台車であると、側板あ
るいは衝立板等に熱歪が発生し易い。さらに側板あるい
は衝立板等を台車に固設すればクレーン等による吊り代
が大きく熱間鋼材の積卸しの作業性が悪くなり、また積
卸しの際、熱間鋼材の振れにより側板あるいは衝立板等
が破損したり、あるいは熱間鋼材が落下するという憂慮
すべき事態が発生し易い。
上記のように、従来の保温カバーあるいは台車等におい
ては、構造が複雑であるため故障し易く耐久性に乏しい
上に、熱歪防止のため構成部材を強固にすることも必要
で高価であり、作業性が悪くなる等の問題があった。
また、実公昭55-40192号公報で提案された保温器は比較
的低温の熱鋼片、あるいは冷却過程にある熱鋼片の保温
に適した構造であるが、熱鋼片表面に断熱材吊り金物等
が直接接する構造となっており、高温の鋼片に適用した
場合には、この金物の変形や放熱が大きくなる等の問題
がある。
本考案は上記従来の問題点を解決し、構造が簡単で故障
しにくく、安価で、かつ作業性を損なわないような保温
カバーを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案の要旨は「鋼板製カバーと、この鋼板製カバーの
上面に設けられた補強材と、鋼板製カバーに裏張りされ
る断熱性耐火物およびこの断熱性耐火物の表面に展着さ
れる可撓性耐火物で構成された断熱材と、鋼板製カバー
あるいは補強材に取り付けられたクレーン懸吊部からな
ることを特徴とする台車に積載された熱間鋼材の保温カ
バー」にある。
第1図は本考案の保温カバーの一例の構成およびその使
用状況を示す説明図で、(イ)図は全体の側面図、(ロ)図は
は(イ)図のA−A矢視断面図である。第1図において、
保温カバー(1)は鋼板製カバー(2)と、この鋼板製カバー
(2)の裏面および上面にそれぞれ設けられた断熱材(3)お
よび補強材(4)とで構成され、更に前記補強材(4)の上部
にクレーン懸吊部(5)が取り付けられている。
第2図は第1図の鋼板製カバー(2)および断熱材(3)の詳
細構造を示す拡大断面図(第1図のB−B矢視断面図)
である。同図において、断熱材(3)は不定形耐火物(9)と
可撓性耐火物(この場合はセラミックファイバー製布)
(11)とで構成される。不定形耐火物(9)は、鋼板製カバ
ー(2)の裏面に設けられたスタッド(8)によりこの鋼板製
カバー(2)に固設されている。セラミックファイバー製
布(11)は、鋼板製カバー(2)の裏面に設けられ前記不定
形耐火物(9)を貫通するアンカー金物(10)によりこの不
定形耐火物(9)の表面に展着されている。この例では、
更に着座用の複数個のセラミックブロック(12)が前記不
定形耐火物(9)の表面より突出した状態で鋼板製カバー
(2)の裏面に取り付けられている。
断熱材(3)としては、上記のように断熱性耐火物を裏張
りし、その表面にセラミックファイバーのような可撓性
を有する断熱材を展着したものを用いるのが断熱効果も
大きく好適である。
なお、高温鋼材は付着性があるため、高温鋼材に金物や
セラミックスが直接接した状態より、可撓性の物を介在
させた状態の方が取外しが容易であるという利点もあ
り、補修も簡単である。
断熱材(3)の鋼板製カバー(2)への固定方法は上記例に限
らず、例えば断熱材(3)を取り付けた支持棒を鋼板製カ
バー(2)に固定してもよいし、断熱材(3)の下部に取り付
けた金網により保持するなどの方法を用いてもよい。
断熱材(3)の長さ方向、幅方向の寸法は熱間鋼材(6)の最
大寸法に合致させることが好ましく、また熱間鋼材(6)
の最上段の上面全体に密接させ、かつ最大寸法の熱間鋼
材の側面を覆うように包囲すれば一層保温効果があって
好ましい。
補強材(4)としては、上記の例では薄形鋼を使用したが
これに限定されず、補強の目的に適合するものであれば
いずれも使用可能である。
クレーン懸吊部(5)はクレーン等により吊り上げできる
ような形状にしておく。
(作用) 上記のように構成された本考案の保温カバー(1)を用い
て台車で圧延工場等へ運搬する熱間鋼材を保温するに
は、前記保温カバー(1)のクレーン懸吊部(5)を例えばク
レーントングで把み、前記第1図に示したように台車
(7)に積載された熱間鋼材(6)の最上段の上面に載置すれ
ばよい。
熱間鋼材(6)の最上段のみを対象として保温するのは、
大気と接触する熱間鋼材の表面積は最上段が最大で、そ
のため運搬途中での温度降下が最も大きく、一方、圧延
工場等の加熱炉では温度の最も低い最上段の熱間鋼材の
所定温度への昇温を基準にして加熱を行う必要があり、
多量の燃料を必要とするからである。
本考案の保温カバー(1)は平板状であるため容易に熱間
鋼材(6)の最上段の上面に密着した状態に装着され、ま
た熱間鋼材(6)の形状および最大寸法にほぼ合致する形
状および寸法を有するので保温効果が大きい。
所定場所へ運搬後の保温カバー(1)の脱着も装着と同様
に容易で、例えばクレーン懸吊部(5)をクレーントング
で把み移動させればよい。
(考案の効果) 本考案の保温カバーは構造が簡単であり、しかも熱間鋼
材の上面のみを被覆するものであって、それ程機械的強
度を必要としないため、安価で、かつ故障が少なく、耐
久性に優れている。更に、取扱いが極めて容易で、作業
性にも優れている。
保温効果について従来技術に劣る点はあっても、安価で
あるため投資効果が良く、汎用性があり、特に熱間鋼材
の搬送時間が比較的短い場合や、圧延工場等に保温ピッ
ト装置があり熱間鋼材を台車に積載している時間が比較
的短い場合には総合的にみて従来の類似のものよりも有
利であり、実用価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の保温カバーの一例の構成およびその使
用状況を示す説明図で、(イ)図は全体の側面図、(ロ)図は
(イ)図のA−A矢視断面図である。 第2図は第1図のB−B矢視断面図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板製カバーと、この鋼板製カバーの上面
    に設けられた補強材と、鋼板製カバーに裏張りされる断
    熱性耐火物およびこの断熱性耐火物の表面に展着される
    可撓性耐火物で構成された断熱材と、鋼板製カバーある
    いは補強材に取り付けられたクレーン懸吊部からなるこ
    とを特徴とする台車に積載された熱間鋼材の保温カバ
    ー。
JP1986159139U 1986-10-16 1986-10-16 熱間鋼材の保温カバ− Expired - Lifetime JPH064970Y2 (ja)

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JPS6366503U JPS6366503U (ja) 1988-05-02
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5973008U (ja) * 1982-11-02 1984-05-17 川崎製鉄株式会社 スラブの保温ボツクス
JPS6192404U (ja) * 1984-11-22 1986-06-14

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JPS6366503U (ja) 1988-05-02

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